JP2006022567A - 電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機を大型化することなく、携帯機を盗難されたり紛失したりした場合であっても、第三者による該携帯機を用いたドア錠の解錠を抑制することができる電子キーシステムを提供する。
【解決手段】IDコードを記憶した携帯機12と、IDコードを記憶した作動制御装置13とを備え、作動制御装置13は携帯機12との双方向通信により両IDコードが一致した場合にドア錠の解錠を許可する電子キーシステム11において、作動制御装置13は、携帯機12との双方向通信の確立からの経過時間を計数し、計数値が閾値未満の場合に携帯機12との双方向通信による両IDコードが一致すると計数値をリセットし、かつドア錠の解錠を許可し、計数値が閾値以上の場合に携帯機12との双方向通信による両IDコードが一致してもドア錠の解錠を許可しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば車両や住宅のドアなどを施解錠する電子キーシステムに関するものである。
従来、車両や住宅のドアに設けられた施解錠装置と、ユーザが携帯する携帯機との間で双方向通信を行わせ、その双方向通信が確立した場合にドア錠の施解錠を行う電子キーシステムが知られている。しかしながら、このような電子キーシステムでは、携帯機を紛失したり、携帯機が盗難されたりした場合には、その携帯機を手に入れた第三者によりドア錠を解錠されてしまうことがある。そのため、特許文献1の電子キーシステムでは、携帯機にカウンタを内蔵させ、その携帯機に内蔵されたカウンタの計数値が閾値以上であれば、ドア錠が解錠しないように構成している。即ち、この電子キーシステムは、使用可能時間を超えた場合にドア錠が解錠しないように構成している。
特開2003−227256号公報
ところが、特許文献1の電子キーシステムでは、携帯機にカウンタを内蔵しなければならず、携帯機が大型化してしまうという問題があった。携帯機は、ユーザが携帯するものであるため、携帯機の大型化は敬遠されている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は携帯機を大型化することなく、携帯機を盗難されたり紛失したりした場合であっても、第三者による該携帯機を用いたドア錠の解錠を抑制することができる電子キーシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、該携帯機毎に個別に設定されたIDコードを記憶した携帯機と、対応する携帯機のIDコードと同一のIDコードを記憶した作動制御装置とを備え、前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信を確立させるためにリクエスト信号を送信する第1送信手段を有し、前記携帯機は、前記作動制御装置からの前記リクエスト信号に応答して前記IDコードを含むIDコード信号を送信する第2送信手段を有し、前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合にドア錠の解錠を許可する制御手段を有している電子キーシステムにおいて、前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信の確立からの経過時間を計数する計数手段を備え、前記制御手段は、前記計数手段が計数している計数値が閾値を跨いでいない場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致すると前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記リクエスト信号には、第1リクエスト信号と第2リクエスト信号とがあり、前記第1送信手段は、ドアを基準に屋内へ向けて前記第1リクエスト信号を送信し、前記ドアを基準に屋外へ向けて前記第2リクエスト信号を送信し、前記制御手段は、前記第1リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致した場合には前記計数値が前記閾値を跨いだか否かに拘わらず前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いでいない場合でかつ前記第2リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致した場合に前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記第2リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記作動制御装置は、前記閾値を人によって設定可能な設定手段を備えている。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記作動制御装置は、前記屋外に居る人によって復帰処理される復帰手段を備え、前記作動制御装置は、前記復帰手段の復帰処理が完了しかつ前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合に、前記計数値が前記閾値を跨いだか否かに拘わらず前記ドア錠の解錠を許可する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記作動制御装置は、前記屋外に居る人によって復帰処理される復帰手段と、前記復帰手段の復帰処理が完了したことに基づいてトランスポンダ起動用電波を前記ドアを基準に前記屋外へ出力する電磁波発生手段とを備え、前記携帯機は、該携帯機毎に個別に設定されたトランスポンダコードを記憶しており、前記作動制御装置は、対応する携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶しており、前記携帯機は、前記トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、前記トランスポンダコードを含むトランスポンダコード信号を送信する第3送信手段を備え、前記制御手段は、受信した前記トランスポンダコード信号に含まれる前記トランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合に前記ドア錠の解錠を許可する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記携帯機は、複数の携帯機側操作スイッチを備え、前記携帯機は、前記複数の携帯機側操作スイッチが特定の方法で操作された場合に、電磁波出力要求信号を出力し、前記作動制御装置は、前記電磁波出力要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段により前記電磁波出力要求信号が受信されたことに基づいてトランスポンダ起動用電波を前記ドアを基準に前記屋外へ出力する電磁波発生手段とを備え、前記携帯機は、該携帯機毎に個別に設定されたトランスポンダコードを記憶しており、前記作動制御装置は、対応する携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶しており、前記携帯機は、前記トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、前記トランスポンダコードを含むトランスポンダコード信号を送信する第3送信手段を備え、前記制御手段は、受信した前記トランスポンダコード信号に含まれる前記トランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合に前記ドア錠の解錠を許可する。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば以下に示す作用を得る。作動制御装置は、携帯機との双方向通信の確立からの経過時間を計数するようになっている。即ち、作動制御装置は、携帯機の使用可能時間をカウントするようになっている。作動制御装置は、計数値が閾値を跨いでいない場合に携帯機との双方向通信による両IDコードが一致すると計数値をリセットし、かつドア錠の解錠を許可する。また、作動制御装置は、計数値が閾値を跨いだ場合に携帯機との双方向通信による両IDコードが一致してもドア錠の解錠を許可しない。よって、たとえ携帯機が第三者の手に渡っても、計数値が閾値を跨いだ(使用可能時間を過ぎている)場合には、その携帯機を用いてドア錠が解錠されてしまうことがない。上記のような電子キーシステムでは、携帯機に計数手段を設ける必要がなく、その分、携帯機の大型化を抑制することが可能となる。
なお、経過時間の計数が加算方式及び乗算方式の場合、「計数値が閾値を跨いでいない」という意味は「計数値が閾値未満」という意味に相当し、「計数値が閾値を跨いだ」という意味は「計数値が閾値以上」という意味に相当する。また、経過時間の計数が減算方式及び除算方式の場合、「計数値が閾値を跨いでいない」という意味は「計数値が閾値を超えている」という意味に相当し、「計数値が閾値を跨いだ」という意味は「計数値が閾値以下」という意味に相当する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。携帯機を携帯した人が屋内からドアに近づくと、計数値が閾値を跨いだか否かに拘わらず、作動制御装置はドア錠の解錠を許可する。この結果、ドア錠が解錠されるため、その人は、解錠操作をすることなく、ドアを開けて屋外へ出ることが可能となる。
一方、計数値が閾値を跨いでいない場合において、携帯機を携帯した人が屋外からドアに近づくと、作動制御装置はドア錠の解錠を許可する。この結果、ドア錠が解錠されるため、その人は、解錠操作をすることなく、ドアを開けて屋内へ入ることが可能となる。
また、計数値が閾値を跨いだ場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合において、携帯機を携帯した人が屋外からドアに近づいても、作動制御装置はドア錠の解錠を許可しない。この結果、その人は、ドアを解錠することができず屋内へ入ることができない。よって、たとえ携帯機が第三者の手に渡っても、計数値が閾値を跨いだ場合には、その携帯機を用いてドア錠が解錠されてしまうことがない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。人は、設定手段を用いて閾値を設定することが可能となる。即ち、人は、携帯機の使用可能時間の長さを自由に設定することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。計数値が閾値を跨いだ場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、作動制御装置は、復帰手段の復帰処理が完了し、かつ携帯機との双方向通信による両IDコードが一致するとドア錠の解錠を許可する。よって、計数値が閾値を跨いだ場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、復帰処理の仕方を知っている人であれば、ドアを開けて屋内へ入ることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。屋外に居る人によって復帰手段の復帰処理が完了されると、作動制御装置は、トランスポンダ起動用電波をドアを基準に屋外へ出力する。その人がトランスポンダ起動用電波の発生場所へ携帯機を近づけると、携帯機はトランスポンダコード信号を送信する。作動制御装置は、受信したトランスポンダコード信号に含まれるトランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア錠の解錠を許可する。よって、計数値が閾値を跨いだ場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、復帰処理のやり方を知っている人であれば、ドアを開けて屋内へ入ることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。携帯機は、人によって複数の携帯機側操作スイッチが特定の方法で操作された場合に、電磁波出力要求信号を出力する。作動制御装置は、電磁波出力要求信号を受信すると、トランスポンダ起動用電波をドアを基準に屋外へ出力する。携帯機は、トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、トランスポンダコード信号を送信する。作動制御装置は、受信したトランスポンダコード信号に含まれるトランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア錠の解錠を許可する。よって、計数値が閾値を跨いだ場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、複数の携帯機側操作スイッチの特定の操作方法を知っている人であれば、ドアを開けて屋内へ入ることが可能となる。
本発明によれば、携帯機を大型化することなく、携帯機を盗難されたり紛失したりした場合であっても、第三者による該携帯機を用いたドア錠の解錠を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1及び図2に示すように、電子キーシステム11は、携帯機12と作動制御装置13とを備えている。作動制御装置13は、装置本体14、屋内送信アンテナ15、屋外送信アンテナ16、屋内受信アンテナ17、屋外受信アンテナ18、復帰手段としての操作スイッチ19を備えている。
携帯機12は、運転者によって所持されるものである。装置本体14は住宅21のドア22の屋内側に配設され、屋内送信アンテナ15及び屋内受信アンテナ17はドア22の屋内側に配設され、屋外送信アンテナ16及び屋外受信アンテナ18はドア22の屋外側に配設され、操作スイッチ19は住宅21の外壁23(又はドア22の屋外側でもよい)に配設されている。
ここで、携帯機12と作動制御装置13との通信による通常施解錠制御の概要を説明する。
装置本体14は、ドア22を基準に屋内へ向けてリクエスト信号を屋内送信アンテナ15を介して送信可能に、かつドア22を基準に屋外へ向けてリクエスト信号を屋外送信アンテナ16を介して送信可能に構成されている。
なお、以下の説明では、ドア22を基準に屋内へ向けて送信されるリクエスト信号を第1リクエスト信号、ドア22を基準に屋外へ向けて送信されるリクエスト信号を第2リクエスト信号という。
装置本体14は、第1リクエスト信号と第2リクエスト信号とを交互に送信するように構成されている。携帯機12は、図2に示すエリアA1内において、装置本体14からの第1リクエスト信号を受信する。携帯機12は、第1リクエスト信号を受信するとIDコードを含むIDコード信号を送信する。装置本体14は、エリアA1に位置する携帯機12からIDコード信号が送信されたのであれば、そのIDコード信号を屋内受信アンテナ17を介して受信可能とされている。装置本体14は、屋内受信アンテナ17から受信したIDコード信号が対応する携帯機12からのものであれば、ドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を解錠する。
一方、携帯機12は、図2に示すエリアA2内において、装置本体14からの第2リクエスト信号を受信する。携帯機12は、第2リクエスト信号を受信するとIDコードを含むIDコード信号を送信する。装置本体14は、エリアA2に位置する携帯機12からIDコード信号が送信されたのであれば、そのIDコード信号を屋外受信アンテナ18を介して受信可能とされている。装置本体14は、加算方式で経過時間を計数する計数手段としてのカウンタ25を備えている。装置本体14は、カウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)の場合でかつ屋外受信アンテナ18から受信したIDコード信号が対応する携帯機12からのものであれば、ドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を解錠する。
装置本体14は、IDコード信号を受信しなくなると、ドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を施錠する(以下、この制御をドア施錠制御という)。
ところで、携帯機12には、携帯機側操作スイッチとしての施錠スイッチ26及び携帯機側操作スイッチとしての解錠スイッチ27を備えている。ユーザによって施錠スイッチ26が操作されると、携帯機12は、IDコードを含む施錠情報信号を送信する。装置本体14は、エリアA3に位置する携帯機12から施錠情報信号が送信されたのであれば、その施錠情報信号を屋内受信アンテナ17を介して受信可能とされている。装置本体14は、屋内受信アンテナ17を介して施錠情報信号を受信した場合に、その施錠情報信号が対応する携帯機12からのものであれば、ドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を施錠する。
装置本体14は、エリアA4に位置する携帯機12から施錠情報信号が送信されたのであれば、その施錠情報信号を屋外受信アンテナ18を介して受信可能とされている。装置本体14は、屋外受信アンテナ18を介して施錠情報信号を受信した場合に、その施錠情報信号が対応する携帯機12からのものであり、かつカウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)であれば、ドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を施錠する。
ちなみに、エリアA3は、エリアA1を含み、かつ屋内においてドア22を基準にエリアA1よりも離れた位置まで及ぶ範囲である。エリアA4は、エリアA2を含み、かつ屋外においてドア22を基準にエリアA2よりも離れた位置まで及ぶ範囲である。
一方、ユーザによって解錠スイッチ27が操作されると、携帯機12は、IDコードを含む解錠情報信号を送信する。装置本体14は、エリアA3に位置する携帯機12から解錠情報信号が送信されたのであれば、その解錠情報信号を屋内受信アンテナ17を介して受信可能とされている。装置本体14は、屋内受信アンテナ17を介して解錠情報信号を受信した場合に、その解錠情報信号が対応する携帯機12からのものであれば、ドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を解錠する。
装置本体14は、エリアA4に位置する携帯機12から解錠情報信号が送信されたのであれば、その解錠情報信号を屋外受信アンテナ18を介して受信可能とされている。装置本体14は、屋外受信アンテナ18を介して解錠情報信号を受信した場合に、その解錠情報信号が対応する携帯機12からのものであり、かつカウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)であれば、上記ドア施錠制御をキャンセルしてでもドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を施錠する。
装置本体14は、ドア22のドア錠を施解錠する度に、計数値Cを「0」にリセットする。本実施形態では、閾値Tが3日分の時間に相当する値に設定されている。そのため、この電子キーシステム11は、携帯機12を携帯したユーザが、屋内から屋外へ移動した(出かけた)際に、計数値Cが「0」にリセットされ、ユーザが出かけてから3日未満であれば、携帯機12から送信されるIDコード信号を用いてドア22のドア錠を解錠することができる。
次に、携帯機12と作動制御装置13との双方向通信による非常解錠制御の概要を説明する。
ユーザが、外壁23に配設された操作スイッチ19を操作すると、装置本体14は、ドア22を基準に屋外へ向けてトランスポンダ起動用電波を送信する。携帯機12は、図2に示すエリアA5内において、装置本体14からのトランスポンダ起動用電波を受信する。携帯機12は、トランスポンダ起動用電波を受信すると、そのトランスポンダ起動用電波に基づいて起電力を発生し、トランスポンダコード信号を送信する。装置本体14は、エリアA5に位置する携帯機12からトランスポンダコード信号が送信されたのであれば、そのトランスポンダコード信号を受信可能とされている。装置本体14は、受信したトランスポンダコード信号が対応する携帯機12からのものであれば、ドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力すると、ドア22のドア錠を解錠する。
ちなみに、操作スイッチ19の操作方法は、第三者には分かりにくいものとなっており、正規のユーザのみが知り得るような操作方法である。
次に、通常施解錠制御を行うのに必要な携帯機12及び作動制御装置13の構成について詳述する。
携帯機12は、送受信回路31、電池32、前記施錠スイッチ26、前記解錠スイッチ27を備えている。送受信回路31は、電池32から供給される電力により駆動する。
送受信回路31は、受信アンテナ34、受信回路35、マイコン36、第2送信手段としての送信回路37、送信アンテナ38を備えている。受信回路35は、作動制御装置13から送信された第1リクエスト信号または第2リクエスト信号を受信アンテナ34を介して受信すると、その信号を復調してマイコン36へ出力する。
マイコン36は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、メモリ36aを備えている。このメモリ36aには、携帯機12毎に個別に設定されたIDコードが記憶されている。そして、マイコン36は、受信回路35から復調された第1リクエスト信号(または第2リクエスト信号)が入力されると、携帯機12のIDコードを含むIDコード信号を送信回路37へ出力する。
送信回路37は、マイコン36から入力されたIDコード信号を所定周波数の電波に変調して送信アンテナ38を介して送信する。
施錠スイッチ26は、ユーザによって操作された場合に、施錠操作信号をマイコン36へ出力する。マイコン36は、施錠操作信号が入力されると、携帯機12のIDコードを含む施錠情報信号を送信回路37に出力し、送信回路37はその信号を所定周波数の電波に変調して送信アンテナ38を介して送信する。
解錠スイッチ27は、ユーザによって操作された場合に、解錠操作信号をマイコン36へ出力する。マイコン36は、解錠操作信号が入力されると、携帯機12のIDコードを含む解錠情報信号を送信回路37に出力し、送信回路37はその信号を所定周波数の電波に変調して送信アンテナ38を介して送信する。
一方、作動制御装置13の装置本体14は、制御手段としてのマイコン41、第1送信手段としての送信回路42、受信手段及び着信手段としての受信回路43を備えている。
マイコン41は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、メモリ41a及び前記カウンタ25を備えている。このメモリ41aには、対応する携帯機12のIDコードと同一のIDコードが記憶されている。
送信回路42は、マイコン41から入力されるリクエスト信号を所定周波数に変調して屋内送信アンテナ15及び屋外送信アンテナ16のうち何れか一方を介して送信する。詳述すると、リクエスト信号は、屋内送信アンテナ15と屋外送信アンテナ16とから交互に送信される。本実施形態では、リクエスト信号は、屋内送信アンテナ15から送信された場合を第1リクエスト信号と呼んでおり、屋外送信アンテナ16から送信された場合を第2リクエスト信号と呼んでいる。
受信回路43は、IDコード信号、施錠情報信号、解錠情報信号のうち何れか一つの信号を屋内受信アンテナ17または屋外受信アンテナ18を介して受信し、その受信した信号を復調してマイコン41へ出力する。
マイコン41は、屋外受信アンテナ18を介して受信したIDコード信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立(両IDコードが一致)し、かつカウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)の場合に、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、作動制御装置13外に設けられた装置である。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を解錠する。
ここで、カウンタ25、計数値C、閾値Tについて説明する。カウンタ25は、リセットによって、計数値Cを「0」に戻す。カウンタ25は、加算方式で経過時間を計数し、その計数した値が計数値Cである。マイコン41のメモリ41aには、閾値T(0<T)が記憶されている。この閾値Tは、例えば、3日分の時間に相当する値とされている。
なお、本実施形態において、「計数値が閾値未満」という意味は、「計数値が閾値を跨いでいない」という意味に相当し、「計数値が閾値以上」という意味は、「計数値が閾値を跨いだ」という意味に相当する。
マイコン41は、屋外受信アンテナ18を介して受信した施錠情報信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立し、かつカウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)の場合に、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を施錠する。
マイコン41は、屋外受信アンテナ18を介して受信した解錠情報信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立し、かつカウンタ25の計数値Cが閾値T未満(C<T)の場合に、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を解錠する。
マイコン41は、屋内受信アンテナ17を介して受信したIDコード信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立すると、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を解錠する。
マイコン41は、屋内受信アンテナ17を介して受信した施錠情報信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立すると、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ施錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、施錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を施錠する。
マイコン41は、屋内受信アンテナ17を介して受信した解錠情報信号を入力すると、その信号に含まれるIDコードとメモリ41aに記憶されているIDコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立すると、計数値Cをリセットし、かつドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を解錠する。
上記マイコン41のメモリ41aには、複数個の携帯機12の閾値Tを記憶可能とされている。そのため、家人が複数居り、その各家人毎に携帯機12をそれぞれ携帯することにより、この電子キーシステム11を各家人がそれぞれ利用することができる。メモリ41aに記憶されている閾値Tは、装置本体14に備えられた設定手段としての登録装置44により設定可能とされている。登録装置44は、ドア22の屋内側に配設され、屋内にいるユーザによって操作可能に構成されている。登録装置44は、複数の携帯機12の閾値Tをそれぞれ異なる値に設定可能とされている。
次に、非常解錠制御を行うのに必要な携帯機12及び作動制御装置13の構成について詳述する。
携帯機12は、第3送信手段としてのトランスポンダ45を備えている。トランスポンダ45には、該トランスポンダ45毎、つまり携帯機12毎に個別に設定されたトランスポンダコードが記憶されている。
一方、作動制御装置13の装置本体14は、電磁波発生手段としての送受信回路46、送受信アンテナ47を備えている。マイコン41のメモリ41aには、対応する携帯機12内のトランスポンダ45のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードが記憶されている。また、作動制御装置13は、前記操作スイッチ19を備えている。操作スイッチ19は、屋外に居るユーザにより操作可能とされている。操作スイッチ19は、ユーザによって操作されると、操作信号をマイコン41へ出力する。なお、操作スイッチ19が操作されることが、復帰処理が完了することに相当する。マイコン41は、操作信号を入力すると、送受信回路46へトランスポンダ起動用信号を出力する。送受信回路46は、トランスポンダ起動用信号を入力すると、トランスポンダ起動用電波を生成し、そのトランスポンダ起動用電波を送受信アンテナ47を介して送信する。
携帯機12のトランスポンダ45は、トランスポンダ起動用電波を受信すると、そのトランスポンダ起動用電波に基づいて起電力を発生し、前記トランスポンダコードを含むトランスポンダコード信号を所定周波数の電波に変調して送信する。なお、このトランスポンダコード信号の周波数は、第1リクエスト信号、第2リクエスト信号、施錠情報信号、解錠情報信号と混線しない周波数とされている。
作動制御装置13の送受信回路46は、トランスポンダコード信号を送受信アンテナ47を介して受信すると、その信号を復調してマイコン41へ出力する。マイコン41は、復調したトランスポンダコード信号が入力されると、その信号に含まれるトランスポンダコードとメモリ41aに記憶されているトランスポンダコードとの照合を行う。マイコン41は、その照合が成立(両トランスポンダコードが一致)した場合にドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力する。ドア施解錠装置24は、解錠制御信号を入力するとドア22のドア錠を解錠する。
従って、第1実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)作動制御装置13は、携帯機12との双方向通信の確立からの経過時間を計数するようになっている。即ち、作動制御装置13は、携帯機12の使用可能時間をカウントするようになっている。作動制御装置13は、計数値Cが閾値T未満(C<T)の場合に携帯機12との双方向通信による両IDコードが一致すると計数値Cをリセットし、かつドア錠の解錠を許可する。また、作動制御装置13は、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合に携帯機12との双方向通信による両IDコードが一致してもドア錠の解錠を許可しない。よって、たとえ携帯機12が第三者の手に渡っても、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合には、その携帯機12を用いてドア錠が解錠されてしまうことが抑制される。このような電子キーシステム11では、携帯機12にカウンタ25を設ける必要がなく、その分、携帯機12の大型化を抑制することが可能となる。
よって、電子キーシステム11は、携帯機12を大型化することなく、携帯機12を盗難されたり紛失したりした場合であっても、第三者による該携帯機12を用いたドア錠の解錠を抑制することができる。
(2)携帯機12を携帯した人が屋内からドア22に近づくと、計数値Cが閾値T以上か否かに拘わらず、作動制御装置13はドア錠の解錠を許可する。この結果、ドア錠が解錠されるため、その人は、解錠操作をすることなく、ドア22を開けて屋外へ出ることが可能となる。
一方、計数値Cが閾値T未満(C<T)において、携帯機12を携帯した人が屋外からドア22に近づくと、作動制御装置13はドア錠の解錠を許可する。この結果、ドア錠が解錠されるため、その人は、解錠操作をすることなく、ドア22を開けて屋内へ入ることが可能となる。
また、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合において、携帯機12を携帯した人が屋外からドア22に近づいても、作動制御装置13はドア錠の解錠を許可しない。この結果、その人は、ドア22を解錠することができず屋内へ入ることができない。よって、たとえ携帯機12が第三者の手に渡っても、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合には、その携帯機12を用いてドア錠が解錠されてしまうことを抑制できる。
(3)作動制御装置13は、閾値Tを人によって設定可能な登録装置44を備えた。屋内に居る人は、登録装置44を用いて閾値Tを設定することが可能となる。即ち、屋内に居る人は、携帯機12の使用可能時間の長さを自由に設定することができる。
(4)屋外に居る人によって操作スイッチ19が操作されると、作動制御装置13は、トランスポンダ起動用電波をドア22を基準に屋外へ出力する。その人がトランスポンダ起動用電波の発生場所へ携帯機12を近づけると、携帯機12はトランスポンダコード信号を送信する。作動制御装置13は、受信したトランスポンダコード信号に含まれるトランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア錠の解錠を許可する。よって、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、操作スイッチ19の操作方法を知っている人であれば、ドア22を開けて屋内へ入ることができる。
また、電子キーシステム11は、電池32の電圧低下により送受信回路31が駆動しなくなった場合でも、非常用のドア解錠方法としても利用することができる。
(5)特許文献1の電子キーシステムでは、携帯機に内蔵されたカウンタの計数値が閾値以上となると、ドア錠を解錠させることが全くできないように構成されていた。そのため、特許文献1の電子キーシステムでは、カウンタの計数値が閾値以上となった携帯機を持ったユーザは、屋内にいる人に内側からドアのドア錠を解錠してもらったり、同居者の帰宅を待ったりしない限り、屋内に入ることができなかった。本実施形態の電子キーシステム11は、このような特許文献1の電子キーシステムの使い勝手の悪さを解消している。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図3に従って説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。図3に示すように、本実施形態の電子キーシステム51は、電子キーシステム11に対して操作スイッチ19を省略し、かつマイコン36,41に機能を追加したことが主な変更点である。電子キーシステム51の通常施解錠制御は、電子キーシステム11の通常施解錠制御と同様の制御を行う。
次に、電子キーシステム51の非常解錠制御について説明する。
本実施形態の携帯機12は、施錠スイッチ26及び解錠スイッチ27が特定の方法で操作された場合に、電磁波出力要求信号を出力する。
特定の方法とは、例えば
(1)施錠スイッチ26を3回操作した後、解錠スイッチ27を1回操作する。
(2)施錠スイッチ26と解錠スイッチ27とを交互に20回操作する。
(3)施錠スイッチ26を二秒おきに3回操作する。
等がある。
本実施形態では、上記(1)を特定の方法としているが、上記(2)及び(3)のうち何れか一方を特定の方法としてもよい。
一方、装置本体14の受信回路43は、電磁波出力要求信号を屋外受信アンテナ18を介して受信すると、その受信した信号を復調してマイコン41へ出力する。マイコン41は、復調された電磁波出力要求信号を入力すると、送受信回路46へトランスポンダ起動用信号を出力する。送受信回路46は、トランスポンダ起動用信号を入力すると、トランスポンダ起動用電波を送受信アンテナ47を介して送信する。この後の処理は、電子キーシステム11における非常解錠制御の処理と同じため、その説明を省略する。この結果、ドア22のドア錠が解錠される。
従って、第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)、(5)の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)携帯機12は、人によって施錠スイッチ26及び解錠スイッチ27が特定の方法で操作された場合に、電磁波出力要求信号を出力する。作動制御装置13は、電磁波出力要求信号を受信すると、トランスポンダ起動用電波をドア22を基準に屋外へ出力する。携帯機12は、トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、トランスポンダコード信号を送信する。作動制御装置13は、受信したトランスポンダコード信号に含まれるトランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア錠の解錠を許可する。よって、計数値Cが閾値T以上(C≧T)の場合、即ち、使用可能時間を過ぎてしまった場合であっても、特定の操作方法を知っている人であれば、ドア22を開けて屋内へ入ることができる。
なお、前記各実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・前記第1実施形態において、操作スイッチ19の替わりに復帰手段としての指紋認証装置52を採用してもよい(図4参照)。指紋認証装置52は住宅21の外壁23又はドア22の屋外側に配設する。指紋認証装置52は、屋外に居る人の指が当てられることにより指紋認証を行う。指紋認証装置52は、指が当てられた場合に指紋認証を行い、その指紋認証が成立した場合(復帰処理が完了)に操作信号をマイコン41へ出力する。このように構成すると、より一層セキュリティ性を高めることができる。以下、この態様の変更を第3実施形態という。
・前記第1実施形態において、操作スイッチ19の替わりに復帰手段としての声紋認証装置53を採用してもよい(図5参照)。声紋認証装置53は住宅21の外壁23又はドア22の屋外側に配設する。声紋認証装置53は、屋外に居る人の声紋の認証を行う声紋認証装置53は、声紋認証を行い、声紋認証が成立した場合(復帰処理が完了)に操作信号をマイコン41へ出力する。このように構成すると、より一層セキュリティ性を高めることができる。以下、この態様の変更を第4実施形態という。
・前記第1実施形態では、装置本体14は、操作スイッチ19からの操作信号の入力に基づいて、携帯機12からトランスポンダコードを貰うための通信を該携帯機12と行い、携帯機12から貰ったトランスポンダコードと自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力していた。これに限らず、装置本体14は、操作スイッチ19からの操作信号の入力に基づいて、携帯機12からIDコードを貰うための通信を該携帯機12と行い、携帯機12から貰ったIDコードと自身のIDコードとが一致した場合にドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力するように構成してもよい。以下、この態様の変更を第5実施形態という。また、このような態様の変更を、第3及び第4実施形態において具体化してもよい。以下、第3実施形態に対して第5実施形態と同様の変更を行ったものを、第6実施形態という。以下、第4実施形態に対して第5実施形態と同様の変更を行ったものを、第7実施形態という。
・前記第2実施形態では、装置本体14は、携帯機12からの電磁波出力要求信号の受信に基づいて、携帯機12からトランスポンダコードを貰うための通信を該携帯機12と行い、携帯機12から貰ったトランスポンダコードと自身のトランスポンダコードとが一致した場合にドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力していた。これに限らず、装置本体14は、携帯機12からの電磁波出力要求信号の受信に基づいて、携帯機12からIDコードを貰うための通信を該携帯機12と行い、携帯機12から貰ったIDコードと自身のIDコードとが一致した場合にドア施解錠装置24へ解錠制御信号を出力するように構成してもよい。以下、この態様の変更を第8実施形態という。
・前記第1実施形態では、エリアA1〜A5を有するように電子キーシステム11を構成していた。これに限らず、図6に示すように、エリアA1,A2を省略し、エリアA2,A4がドア22を基準として屋外及び屋内へ形成されるように電子キーシステム11を構成してもよい。即ち、作動制御装置13から屋内送信アンテナ15及び屋内受信アンテナ17を省略する。屋外送信アンテナ16は、ドア22を基準に屋内及び屋外へ向けて第2リクエスト信号(即ち、リクエスト信号)を送信するように構成する。屋外受信アンテナ18は、ドア22を基準として屋外及び屋内のIDコード信号を受信するように構成する。このような態様の変更において、電子キーシステム11を用いて屋内からドア22を開けることができない場合には、手動でドア22のドア施解錠装置24を操作して解錠する。以下、この態様の変更を第9実施形態という。このような変更を第2〜第8実施形態において具体化してもよい。
・前記第1〜第9実施形態、及び第9実施形態の態様の変更を反映させた第2〜第8実施形態において、登録装置44を省略してもよい。
・前記第1〜第9実施形態、及び第9実施形態の態様の変更を反映させた第2〜第8実施形態では、カウンタ25は、加算方式で経過時間を計数していたが、乗算方式で経過時間を計数してもよい。
・前記第1〜第9実施形態、及び第9実施形態の態様の変更を反映させた第2〜第8実施形態では、カウンタ25は、加算方式で経過時間を計数していたが、減算方式で経過時間を計数してもよい。この場合、計数値Cをリセットした場合には、正の値の所定値となるようにする。閾値Tは、リセットした時の計数値Cよりも小さな値とする。この場合、「計数値が閾値を超えている」という意味は、「計数値が閾値を跨いでいない」という意味に相当し、「計数値が閾値以下」という意味は、「計数値が閾値を跨いだ」という意味に相当する。また、カウンタ25は、減算方式に限らず除算方式に変更してもよい。
・上記各実施形態では、住宅の電子キーシステムとして具体化していたが、これらを車両の電子キーシステムとして具体化してもよい。
次に、上記各実施形態及びその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記復帰手段は、前記ドアの屋外側又は前記屋外の外壁に設けられると共に人によって操作されることにより前記復帰処理を完了する操作スイッチであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子キーシステム。この発明を請求項4に従属させた場合には、作動制御装置は、操作スイッチが操作され、かつ前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合に、ドア錠の解錠を許可する。この発明を請求項5に従属させた場合には、人は、操作スイッチを操作することによりトランスポンダ起動用電波をドアを基準に屋外へ出力させることが可能となる。
(ロ)前記復帰手段は、前記屋外に居る人の指が当てられることにより指紋認証を行う指紋認証装置であり、前記指紋認証装置は、指が当てられた場合に指紋認証を行い、その指紋認証が成立した場合に前記復帰処理を完了することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子キーシステム。この発明を請求項4に従属させた場合には、作動制御装置は、指紋認証が成立し、かつ前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合に、ドア錠の解錠を許可する。この発明を請求項5に従属させた場合には、人は、指紋認証が成立することによりトランスポンダ起動用電波をドアを基準に屋外へ出力させることが可能となる。
(ハ)前記復帰手段は、前記屋外に居る人の声紋の認証を行う声紋認証装置であり、前記声紋認証装置は、声紋認証が成立した場合に復帰処理を完了することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子キーシステム。この発明を請求項4に従属させた場合には、作動制御装置は、声紋認証が成立し、かつ前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合に、ドア錠の解錠を許可する。この発明を請求項5に従属させた場合には、人は、声紋認証が成立することによりトランスポンダ起動用電波をドアを基準に屋外へ出力させることが可能となる。
(ニ)前記携帯機には、ユーザによって操作されることで前記IDコードを含む解錠情報信号を該携帯機から出力する解錠スイッチを備え、前記制御手段は、前記計数値が前記閾値を跨いでいない場合に前記携帯機から受信した前記解錠情報信号の前記IDコードと前記作動制御装置に記憶しているIDコードとが一致すると前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記携帯機から受信した前記解錠情報信号の前記IDコードと前記作動制御装置に記憶しているIDコードとが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しないことを特徴とする請求項1乃至請求項6、技術的思想(イ)乃至(ハ)のうちいずれか1項に記載の電子キーシステム。
(ホ)対応する携帯機のIDコードと同一のIDコードを記憶する記憶手段と、前記IDコードを含むIDコード信号を前記携帯機から送信させるためにリクエスト信号を送信する第1送信手段と、前記リクエスト信号に応答して前記携帯機から送信されてくる前記IDコード信号を受信する着信手段と、両IDコードが一致した場合にドア錠の解錠を許可する制御手段とを備えた作動制御装置において、前記携帯機との双方向通信の確立からの経過時間を計数する計数手段を備え、前記制御手段は、前記計数手段が計数している計数値が閾値を跨いでいない場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致すると前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しないことを特徴とする作動制御装置。このように構成すると、請求項1の作用と同様の作用を奏する。
第1実施形態の電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の電子キーシステムを備えた住宅の一部を示す概略平面図。 第2実施形態の電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 態様の変更(第3実施形態)の電子キーシステムの概略構成の一部を示すブロック図。 態様の変更(第4実施形態)の電子キーシステムの概略構成の一部を示すブロック図。 第4実施形態の電子キーシステムを備えた住宅の一部を示す概略平面図。
符号の説明
11,51…電子キーシステム、12…携帯機、13…作動制御装置、19…復帰手段としての操作スイッチ、22…ドア、23…外壁、25…計数手段としてのカウンタ、26…携帯機側操作スイッチとしての施錠スイッチ、27…携帯機側操作スイッチとしての解錠スイッチ、37…第2送信手段としての送信回路、41…制御手段としてのマイコン、42…第1送信手段としての送信回路、43…受信手段としての受信回路、44…設定手段としての登録装置、45…第3送信手段としてのトランスポンダ、46…電磁波発生手段としての送受信回路、52…復帰手段としての指紋認証装置、53…復帰手段としての声紋認証装置、C…計数値、T…閾値。

Claims (6)

  1. 該携帯機毎に個別に設定されたIDコードを記憶した携帯機と、対応する携帯機のIDコードと同一のIDコードを記憶した作動制御装置とを備え、
    前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信を確立させるためにリクエスト信号を送信する第1送信手段を有し、
    前記携帯機は、前記作動制御装置からの前記リクエスト信号に応答して前記IDコードを含むIDコード信号を送信する第2送信手段を有し、
    前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合にドア錠の解錠を許可する制御手段を有している電子キーシステムにおいて、
    前記作動制御装置は、前記携帯機との双方向通信の確立からの経過時間を計数する計数手段を備え、
    前記制御手段は、前記計数手段が計数している計数値が閾値を跨いでいない場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致すると前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記携帯機との双方向通信による両IDコードが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しないことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記リクエスト信号には、第1リクエスト信号と第2リクエスト信号とがあり、
    前記第1送信手段は、ドアを基準に屋内へ向けて前記第1リクエスト信号を送信し、前記ドアを基準に屋外へ向けて前記第2リクエスト信号を送信し、
    前記制御手段は、
    前記第1リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致した場合には前記計数値が前記閾値を跨いだか否かに拘わらず前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、
    前記計数値が前記閾値を跨いでいない場合でかつ前記第2リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致した場合に前記計数値をリセットし、かつ前記ドア錠の解錠を許可し、
    前記計数値が前記閾値を跨いだ場合に前記第2リクエスト信号の送信に基づく双方向通信により両IDコードが一致しても前記ドア錠の解錠を許可しないことを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  3. 前記作動制御装置は、前記閾値を人によって設定可能な設定手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子キーシステム。
  4. 前記作動制御装置は、前記屋外に居る人によって復帰処理される復帰手段を備え、
    前記作動制御装置は、前記復帰手段の復帰処理が完了しかつ前記携帯機との双方向通信により両IDコードが一致した場合に、前記計数値が前記閾値を跨いだか否かに拘わらず前記ドア錠の解錠を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電子キーシステム。
  5. 前記作動制御装置は、
    前記屋外に居る人によって復帰処理される復帰手段と、
    前記復帰手段の復帰処理が完了したことに基づいてトランスポンダ起動用電波を前記ドアを基準に前記屋外へ出力する電磁波発生手段とを備え、
    前記携帯機は、該携帯機毎に個別に設定されたトランスポンダコードを記憶しており、
    前記作動制御装置は、対応する携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶しており、
    前記携帯機は、前記トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、前記トランスポンダコードを含むトランスポンダコード信号を送信する第3送信手段を備え、
    前記制御手段は、受信した前記トランスポンダコード信号に含まれる前記トランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合に前記ドア錠の解錠を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電子キーシステム。
  6. 前記携帯機は、複数の携帯機側操作スイッチを備え、
    前記携帯機は、前記複数の携帯機側操作スイッチが特定の方法で操作された場合に、電磁波出力要求信号を出力し、
    前記作動制御装置は、前記電磁波出力要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段により前記電磁波出力要求信号が受信されたことに基づいてトランスポンダ起動用電波を前記ドアを基準に前記屋外へ出力する電磁波発生手段とを備え、
    前記携帯機は、該携帯機毎に個別に設定されたトランスポンダコードを記憶しており、
    前記作動制御装置は、対応する携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶しており、
    前記携帯機は、前記トランスポンダ起動用電波から電力を得ることにより、前記トランスポンダコードを含むトランスポンダコード信号を送信する第3送信手段を備え、
    前記制御手段は、受信した前記トランスポンダコード信号に含まれる前記トランスポンダコードと、自身のトランスポンダコードとが一致した場合に前記ドア錠の解錠を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電子キーシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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