JP2006021814A - 梱包用緩衝構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分に緩衝効果を具備し、収納箱の大型化を生じることなく収納スペースを広く確保する。
【解決手段】 少なくとも厚み方向に弾性変形性を備える一対の緩衝部20と、一対の緩衝部20の間で当該各緩衝部20の厚みよりも深く形成された凹部33を有する収納部30とを備えている。
そして、二つの保護材Cの間のスペースに収納部30を格納して外部への拡大を防止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、梱包対象物を収納箱に収納する際に用いる梱包用緩衝構造体に関するものである。
従来の梱包対象物の収納に関する技術として、梱包対象物が複数に分かれる場合において、収納箱の内部を複数の領域に仕切る仕切板を設けると共に当該仕切板を梱包対象物の外形に応じて湾曲又は曲折形成させるという手法が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
また、他の梱包対象物の収納に関する技術として、梱包対象物の一端部が挿入される挿入穴が形成された支持板と、支持板の両端部に平行に設けられた二つの主角筒部と、各主角筒部に交差する方向に設けられた副角筒部とを備えた梱包用緩衝構造体が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
かかる梱包用緩衝構造体は、一枚の段ボールから折り上げると共に、主角筒部と副角筒部との干渉位置に切り込みを設けて互いの壁板材を切り込みに差し込むことで干渉を回避して組み上げることを可能としている。
つまり、長方形の段ボールの三辺からそれぞれ内側に巻いてゆくように角柱を折り上げると共に、各角柱部の干渉位置では、各切り込みに相互の壁板材を差し込むことで組み上げを完成させるようになっており、梱包用緩衝構造体の作成の容易性と耐荷重性の向上とを図っている。
また、他の梱包対象物の収納に関する技術として、両端部に橋脚部を有すると共に少なくともその一方を角筒状とした橋梁状の主構造体と、当該種構造体における橋脚部の長手方向両端部に取り付けられる角筒状の二つの副構造体とからなる梱包用緩衝構造体が挙げられる(例えば、特許文献3参照)。
かかる梱包用緩衝構造体は、少なくとも三方に形成される角筒状部によりその耐荷重性の向上を図ると共に、主構造体の角筒状部内を梱包対象物に付随する副次的梱包対象物の収納スペースとすることを可能としている。
また、他の梱包対象物の収納に関する技術として、収納箱内で梱包対象物の左右両側に配設される断面L字状の一対の段ボール板と、梱包対象物の上側に配設され、梱包対象物に付属される副梱包対象物を収納する凹状段ボール板とを、収納箱と梱包対象物との間に介挿させるものが挙げられる(例えば、特許文献4参照)。
かかる手法では、収納箱と梱包対象物との間に段ボール板の厚み程度の隙間があれば、梱包が可能となり、収納箱の小型化を図ることを可能としている。
また、凹状段ボール板は断面凹状であって、上面から見れば凹状となり、下面から見れば凸状となる形状であることから、左右両側の段ボール板の間のスペースに凸状部が介挿され、左右両側の段ボール板の間のスペースを副梱包対象物の収納スペースとして利用することを可能としている。
特開平11−342991号公報 特開平11−240576号公報 特開平11−321929号公報 特開平5−42973号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来例にあっては、複数の梱包対象物を個別に収納するための仕切板が湾曲又は曲折形成されているため、支持強度が低く、緩衝効果が低いという不都合があった。
また、特許文献2に記載の従来例では、支持板のほぼ中央部に設けられた挿入穴に梱包対象物の一端部が挿入され、当該梱包対象物の挿入端部が主角筒部の内部にまで侵入する構造のため、主体となる梱包対象物以外の副次的な梱包対象物がある場合であっても、当該副次的な梱包対象物を収納するスペースを梱包用緩衝構造体の内部空間、例えば各主角筒部の内側領域、各主角筒部の間の領域に確保することができないという不都合があった。
また、副角筒部の内部には梱包対象物が侵入する構造とはなっていないが、筒梱包対象物に接触状態で隣接して緩衝を図る構造であるため、副角筒部の内部に副次的な梱包対象物の収納スペースを十分に確保するためには、副角筒部の大型化が必要となり、その結果、梱包用緩衝構造体全体の大型化が不可避となるという不都合があった。
また、特許文献3に記載の従来例では、梱包対象物の端部が副構造体の内部にまで侵入する構造のため、その内側には副次的な梱包対象物を収納するスペースを確保することができなかった。
さらに、主構造体の角筒状部の内部には梱包対象物が侵入する構造とはなっていないが、筒梱包対象物に接触状態で隣接して緩衝を図る構造であるため、角筒状部の内部に副次的な梱包対象物の収納スペースを十分に確保するためには、角筒状部の大型化が必要となり、その結果、梱包用緩衝構造体全体の大型化が不可避となるという不都合があった。
また、特許文献4に記載の従来例は、段ボール板の厚みのみにより緩衝効果を得る構成のため、十分な緩衝効果を期待できない、という不都合があった。
本発明は、梱包対象物に対する緩衝性を具備しつつ梱包対象物以外の副次的な梱包対象物の収納領域を確保することを、その目的とする。
請求項1記載の発明は、少なくとも厚み方向に弾性変形性を備える一対の緩衝部と、一対の緩衝部の間で当該各緩衝部の厚みよりも深く形成された凹部を有する収納部とを備える、という構成を採っている。
上記構成では、緩衝部の変形を生じる方向即ち厚み方向と収納部の凹部の深さ方向とが一致するように形成されている。そして、凹部が緩衝部の厚みよりも深く設定されていることから、収納部の底面が各緩衝部の底面よりも低位置となり、収納部が両側の緩衝部よりも下方に突出した状態となっている。
一方、梱包対象物を包装用の収納箱に収納する際には、梱包対象物の両端部に当該各端部を包むように保護材を装着し、梱包対象物の両端部と収納箱の内面との隙間を埋めるようにして、梱包対象物の両端部にそれぞれ対向する方向からの衝撃や圧力からの保護を図ることが一般的に行われている。
かかる保護材を両端部に装着した梱包対象物に対して、二つの保護部材の間に突出した収納部を挿入して梱包用緩衝構造体を配置することで、二つの緩衝部はそれぞれ保護材に接すると共に、当該保護材と異なる方向からの衝撃や圧力に対してその弾性変形性による緩和効果を発揮して梱包対象物の保護が図られる。
また、収納部は、その内側が凹状であることから、梱包対象物以外の副次的な梱包対象物の収納スペースとして活用することができる。さらに、収納部の下方に突出する底部を二つの保護材の隙間に挿入させることができるので、凹部の深さが十分に確保され、副次的な梱包対象物の収納スペースの拡大が図られる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、一枚の板体又はシート体を折り曲げて組み上げる、という構成を採っている。
上記構成では、板体又はシート体の折り曲げにより立体的な構造である、各緩衝部、収納部が形成される。そして、その衝撃や圧力等の緩和効果は、板体又はシート体の弾性に応じて決定される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、各緩衝部は、板体又はシート体の両端部をそれぞれ折り曲げて形成された角筒である、という構成を採っている。
板体又はシート体の両端部をそれぞれ中央部側に巻いて行き、且つ巻きながら角部を形成することで、その両側に角筒からなる緩衝部が形成される。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、帯状の板体又はシート体に、各緩衝部の角筒状態を維持するためのスリット部及び当該スリット部に挿入させる舌片部を形成し、各舌片部に、スリット部への挿入方向と異なる方向に伸びた係止片を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、角筒形成のために、板体又はシート体の端部にスリット部又は舌片部を設け、角筒状態を維持するために先端部を固定すべき位置に舌片部又はスリット部を設ける。そして、舌片部をスリット部に挿入する。さらに、挿入後に舌片部に設けられた係止片を曲げると、当該係止片は舌片部の挿入方向と異なる方向に伸びていることからストッパとして機能して、舌片部のスリットからの脱抜を防止する。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、帯状の板体又はシート体に、各緩衝部の角筒状態を維持するためのスリット部及び当該スリット部に挿入させる舌片部を形成し、各舌片部に、スリット部への挿入方向と異なる方向に伸びた係止片を設けると共に、各スリット部のスリット形状を一部屈曲形状とする、という構成を採っている。
上記構成では、角筒形成のために、板体又はシート体の端部にスリット部又は舌片部を設け、角筒状態を維持するために先端部を固定すべき位置に舌片部又はスリット部を設ける。そして、舌片部をスリット部に挿入する。このとき、スリットが一部屈曲形状であるため、予め舌片部をスリット部に応じて屈曲させてから挿入する。挿入後、曲げられた係止片を元の状態のように延ばすと、当該係止片はスリット部の形状に対応しなくなり、ストッパとして機能して、舌片部のスリットからの脱抜を防止する。
請求項1記載の発明は、二つの緩衝部より収納部を下方に突出させているので、副次的な梱包対象物の収納スペースとなる凹部の容積を大きく確保することが可能となる一方で、両端部に保護材を配置された梱包対象物に対して、二つの保護材の間の空間に突出した収納部を挿入することにより、収納部の突出形状による収納箱の拡大を回避して、その小型化を図ることが可能となる。
さらに、収納部の両側には緩衝部が設けられているので、梱包対象物の両端部に配置された各保護材とは異なる方向からの衝撃や圧力を緩和することが可能となる。
また、収納部が二つの保護材の間に挟まれた配置となるので、各保護材が接近する方向の衝撃や圧力を収納部が吸収し、梱包対象物のさらなる保護を図ることが可能となる。
請求項2記載の一枚の板体又はシート体から梱包用緩衝構造体を形成するため、その生産材料を低減し且つ無駄なく活用することができ、生産性の向上を図ることが可能となる。
さらに、板体又はシート体から折り上げて完成されることから、生産の容易化迅速化を
図り、さらなる生産性の向上を図ることが可能となる。
請求項3記載の発明は、板体又はシート体の両端部をそれぞれ角部を形成しながら中央部側に巻くことで角筒状の緩衝部を形成することが容易にできるので、その生産性のをさらに向上することが可能となる。
また、角筒状であることから、その長手方向に十分な強度を得ることができ、また、長手方向に直交する方向には板体又はシート体の剛性に応じた緩衝効果を得ることができ、梱包対象物を十分に保護することが可能となる。
請求項4記載の発明は、舌片部をスリット部に挿入し、係止片を曲げる等の簡易な作業で、角筒部を形成し維持することが可能となる。
さらに、舌片部には係止片が設けられているので、舌片部のスリット部からの抜脱を防止し、角筒構造を効果的に維持することができ、構造上の強化を図ることが可能となる。
請求項5記載の発明は、係止片を曲げ、舌片部をスリット部に挿入する等の簡易な作業で、角筒部を形成し維持することが可能となる。
さらに、舌片部には係止片が設けられているので、舌片部のスリット部からの抜脱を防止し、角筒構造を効果的に維持することができ、構造上の強化を図ることが可能となる。
(実施形態の全体構成)
本発明の実施形態について、図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本実施形態たる梱包用緩衝構造体10を用いて梱包対象物であるプロジェクタ装置Pを収納箱としての段ボール箱Bに収納する状態を斜視にて示す分解図であり、図2はプロジェクタ装置Pを収納した状態での段ボール箱Bの断面図である。
かかるプロジェクタ装置Pは、その底面側には段ボール紙からなる下敷きMが敷かれると共に前後両端部にそれぞれ発泡スチロール製の保護材Cが介挿され、上面側に梱包用緩衝構造体10が配置された状態で段ボール箱Bに格納される。
上記各保護材Cは、いずれも、内部中空の略直方体であって、その一平面側が開口し、プロジェクタ装置Pの前又は後端部を挿入させて包むように保護する構造となっている。また、プロジェクタ装置Pの前及び後端部に各保護材Cが装着され一体化した状態での前後幅と左右幅とは、段ボール箱Bの内側における前後幅と左右幅とにそれぞれほぼ一致するように、その寸法が設定されている。
これにより、プロジェクタ装置Pに各保護材Cを装着した状態で段ボール箱Bに格納すると、これらの四方は段ボール箱Bの内壁とほとんど隙間を生じない状態となる。そして、各保護材Cは発泡スチロール製であることからその弾性により、前後及び左右方向の振動や衝撃が段ボール箱Bの外部から加わっても、緩衝されてプロジェクタ装置Pの保護が図られるようになっている。
また、プロジェクタ装置Pと各保護材Cと下敷きMと段ボール箱Bに格納した状態で、プロジェクタ装置Pの上方には隙間空間を生じるように、段ボール箱Bの高さが設定されており、かかる隙間空間に、梱包用緩衝構造体10が配置される。
(梱包用緩衝構造体の全体構成)
図3は梱包用緩衝構造体10の斜視図、図4は梱包用緩衝構造体10が折り上げられる前の状態を示す展開図である。
図1及び図2に示すように、梱包用緩衝構造体10は、主に厚み方向に弾性変形性を備える一対の緩衝部20と、一対の緩衝部20の間で当該各緩衝部20の厚みよりも深く形成された凹部33を有する収納部30とを備えている。
そして、図4に示すように、梱包用緩衝構造体10は、一枚の板体又はシート体である
段ボール材を折り曲げて組み上げられている。
(緩衝部)
上記各緩衝部20は収納部30を挟んで平行に配列され、それぞれ断面形状が長方形の角筒状に形成されている。すなわち、各緩衝部20は、上板部21と下板部22と両側板部23,24とからなり、上板部21と下板部22の弾性に基づく撓みにより前後方向の緩作用を生じ、側板部23,24の弾性に基づく撓みにより上下方向の緩衝作用を生じる構造となっている。
さらに、各緩衝部20は、その長手方向(図3に示す左右方向)における中間位置において、下板部22から側板部23にかけて切り欠かれ、開口部25が形成されている。そして、当該開口部25の内側には、下板部22から収納部30側の斜め上方に向かって延設された傾斜板26が形成されている。
図5は、プロジェクタ装置Pと共に梱包用緩衝構造体10が段ボール箱Bに格納された状態における一方の緩衝部20の断面図を示す。各緩衝部20の開口部25は、段ボール箱Bの前後面を貫通して形成された取手口B1に対応する位置に形成されている。
つまり、運搬等のために段ボール箱Bを持つ際には、取手口B1に指先を挿入することとなるが、緩衝部20には開口部25が設けられているため、側壁板23によって指先の挿入が妨げられないようになっている。
また、梱包用緩衝構造体10は、前述したように段ボール材から形成されているが、開口部25の形成のために切り欠かれた段ボール材の壁面端部及び後述するスリット部27から緩衝部20内に挿入された舌片部38が、取手口B1から挿入された指先に直接当たらないように傾斜板26
が指先の保護を行っている。
(収納部)
収納部30は、主に、下板部31と、当該下板部31の前後両端部から立ち上げられた側板部32,32から構成され、これらにより、上方が開放された断面略U字状の凹部33が形成されている。
そして、収納部30は、その凹部33の深さが緩衝部20の厚みよりも深く形成されている。換言すると、各緩衝部20と収納部30とが一体的に連結された状態において、収納部30の下板部31が各緩衝部20の下板部22よりも低位置となるように設定されている。
つまり、図2に示すように、収納部30は、両側に隣接する緩衝部20よりも下方に突出しており、当該突出した部分がプロジェクタ装置Pの上方であって各保護材Cの間の空間に入り込むようになっている。
また、収納部30は、略U字状の断面形状であることからその内側の凹部33を収納スペースとして確保することができ、例えば、副次的な梱包対象物であるプロジェクタ装置Pの付属品等の収納を可能とする。
図6は、収納部30Aの下板部31Aと緩衝部20の下板部22とを同じ高さに設定して全体的に上下方向に均等な厚さに設定した比較例としての梱包用緩衝構造体10Aの段ボール箱Bへの格納時の断面図を示している。このように、全体的に厚さを均等に設定した場合、梱包用緩衝構造体10Aは、二つの保護材Cの間のスペースを全く活用しないことから、収納部30Aの内部容積を梱包用緩衝構造体10と等しく確保するためには、全体的に厚く設定する必要があり、その結果、段ボール箱Bの高さをも高くする必要性を生じ、全体的な大きさの拡大を招くこととなる。一方、梱包用緩衝構造体10では、二つの保護材Cの間のスペースに収納部30を入り込ませて収納空間として活用していることから、十分な収納スペースを確保しつつも、外部への大型化を生じない。
また、下板部31の前後方向幅は、プロジェクタ装置Pの前後端部に装着した二つの保護材Cの間隔に等しく設定されている。従って、段ボール箱Bの外部から前後方向に圧力や衝撃が付加された場合において、側板部32,32を介して下板部31が撓み弾性的に変形することで、圧力や衝撃を緩和することができるようになっている。
また、収納部30は、その四隅において、その下板部31と各緩衝部20の下板部21とがそれぞれ平行となる姿勢を維持させるための支持構造部35を備えている。
かかる支持構造部35は、緩衝部20の上板部21の端部から収納部30側に延設された梁36と、梁36の先端部から下板部31まで垂下された柱37とを有している。
梁36は上板部21と同一平面上で一体的に形成されている。柱37は、梁36の先端部から屈曲して下方に伸びて下板部31と連結されている。そして、柱37は、側板部32の上下方向長さと同じ長さに設定されている。従って、梁36に連接される緩衝部20の上板部21と収納部30の下板部31とは、平行状態が維持される。
(梱包用緩衝構造体の折り上げ[組み立て]の説明)
図7,図8及び図9は、図4に示す展開された状態から梱包用緩衝構造体10を折り上げる工程を順に示した説明図である。
なお、図4,図7及び図8に限り、梱包用緩衝構造体10に付された点線は当該点線に沿って山折りで折るべき箇所を示し、一点鎖線は当該一点鎖線に沿って谷折りで折るべき箇所を示すものとする。
まず、図7に示すように、側板部24と下板部22との境界の谷折り線と、下板部22と側板部23との境界の谷折り線と、側板部23と上板部21との境界の谷折り線とに沿って段ボール材を折り、四角柱状の緩衝部20を形成する。またこのとき、傾斜板26の先端部が側板部24の先端部に近接するように当該傾斜板26の基端部の谷折り線に沿って折り、傾斜板26の傾斜状態をも形成する。
次いで、図8に示すように、緩衝部20の上板部21と収納部30の側板部32との境界の谷折り線と、側板部32と下板部31との境界の山折り線とに沿って段ボール材を折り、断面略U字状の凹部33を形成する。またこのとき、支持構造部35の梁36の先端部の谷折り線と柱37の下端部の山折り線に沿って折り、支持構造部35をも形成する。
なお、図7及び図8の工程では、梱包用緩衝構造体10は使用時の状態とは上下が逆さまの状態で折り上げられることとなる。
また、各緩衝部20の側壁部24には当該緩衝部20の角筒状態を維持するためのスリット部27が形成され、収納部30の側板部32には緩衝部20の角筒状態を維持するための舌片部38が形成されている。
上記スリット部27は、側板部24と下板部22との境界となる折り線の近傍で当該折り線に沿って形成され、その一端部が屈曲して全体的には略L字状に形成されている。
舌片部38は、その基端部における谷折り線に沿って折ることで側板部32に対して垂直に立ち上げられる。かかる舌片部38は、上述のスリット部27に挿入することで側板部24と側板部32との密接状態を維持し、ひいては、緩衝部20の四角筒状の形態を維持する。
ところで、スリット部27は、前述したように略L字状に形成されていることから、これに対応して舌片部38にも、その挿入方向と垂直方向に延設された係止片39が形成され、当該係止片39がスリット部27のL字形状に対応するように垂直に折り曲げられた状態(図8の状態)で挿入されることとなる。
さらに、舌片部38をスリット部27に挿入した後には、係止片39は屈曲状態から舌片部38と同一平面上となるように真っ直ぐに延ばされる(図9の状態)。これにより、
係止片39がスリット部27を通過不能となり、舌片部38のスリット部27からの脱抜が防止され、緩衝部20の角筒状態がより安定して維持されることとなる。
なお、下板部22から側板部23にかけては、前述したように開口部25が形成されていることから、開口部25と傾斜板26との隙間から手を入れて係止片39の曲げ或いは延ばす操作を行うことが可能となっている。
なお、スリット部27を略L字状ではなく真っ直ぐに形成すると共に、係止片39を舌片部38に対して屈曲させない状態でスリット部27に挿入し、その後、係止片39に曲げる操作を加えても良い。かかる場合にも、係止片39がスリット部27を通過不能となり、スリット部27が略L字状の場合と同様に、緩衝部20の角筒状態をより安定して維持するこが可能である。
(実施形態の効果)
上記梱包用緩衝構造体10では、二つの緩衝部20より収納部30を下方に突出させているので、プロジェクタ装置Pの付属品等の副次的な梱包対象物の収納スペースとなる凹部33の容積を大きく確保することが可能となる一方で、二つの保護材Cの間の空間に突出した収納部30を挿入することにより、収納部30の突出構造を原因とする収納箱の上下方向の拡大を回避して、その小型化を図ることが可能となる。
さらに、収納部30の両側に設けられた緩衝部20により、プロジェクタ装置Pの上下方向からの衝撃や圧力を緩和することが可能となる。
また、収納部30が二つの保護材Cの間に挟まれた配置となるので、各保護材Cが接近する方向の衝撃や圧力を収納部30の撓み等により吸収し、プロジェクタ装置Pのさらなる保護を図ることが可能となる。
また、収納部30が二つの保護材Cの間に挟まれた配置となることで、当該各保護材Cが段ボール箱B内で収納部30(凹部33)により固定されるため、保護材Cの倒れや回転も防止することが可能となる。
さらに加えて、下板部31と支持構造部35で囲まれた部分に付属品を収納することで、支持構造部35の梁36、柱37が付属品を固定し、図3の左右方向(矢印W方向)に対する衝撃や圧力を吸収することができる。
また、梱包用緩衝構造体10は、一枚の段ボール材から形成されるため、その生産材料を低減し且つ無駄なく活用することができ、生産性の向上を図ることが可能となる。さらに、一枚の段ボール材から折り上げて完成されることから、生産の容易化迅速化を図り、さらなる生産性の向上を図ることが可能となる。
また、上記折り曲げ作業により角筒状の緩衝部20を形成することから、その形成が容易でありながら、その長手方向及び長手方向に直交する方向に緩衝効果を発揮して、梱包対象物を十分に保護することが可能となる。
さらに、梱包用緩衝構造体10は、係止片39を曲げ、舌片部38をスリット部27に挿入する等の簡易な作業で、角筒状の緩衝部20を形成し維持することが可能であるため、生産性のさらなる向上を図ることができる。また、係止片39により、舌片部38のスリット部27からの抜脱を防止し、角筒構造を効果的に維持することができ、構造上の強化を図ることが可能となる。
発明の実施形態たる梱包用緩衝構造体を用いてプロジェクタ装置を段ボール箱に収納する状態を斜視にて示す分解図である。 プロジェクタ装置を収納した状態での段ボール箱の断面図である。 梱包用緩衝構造体の斜視図である。 梱包用緩衝構造体が折り上げられる前の状態を示す展開図である。 プロジェクタ装置と共に梱包用緩衝構造体が段ボール箱に格納された状態における一方の緩衝部の断面図を示す。 実施形態の効果を説明するための比較例の段ボール箱への格納時の断面図である。 図4に示す展開された状態から梱包用緩衝構造体を折り上げる初期の工程を示した説明図である。 図4に示す展開された状態から梱包用緩衝構造体を折り上げる図7に続く工程を示した説明図である。 図4に示す展開された状態から梱包用緩衝構造体を折り上げる折り上がりの工程を示した説明図である。
符号の説明
10 梱包用緩衝構造体
20 緩衝部
27 スリット部
30 収納部
33 凹部
38 舌片部
39 係止片

Claims (5)

  1. 少なくとも厚み方向に弾性変形性を備える一対の緩衝部と、
    一対の緩衝部の間で当該各緩衝部の厚みよりも深く形成された凹部を有する収納部とを備えることを特徴とする梱包用緩衝構造体。
  2. 一枚の板体又はシート体を折り曲げて組み上げたことを特徴とする請求項1記載の梱包用緩衝構造体。
  3. 前記各緩衝部は、前記板体又はシート体の両端部をそれぞれ折り曲げて形成された角筒であることを特徴とする請求項2記載の梱包用緩衝構造体。
  4. 前記帯状の板体又はシート体に、前記各緩衝部の角筒状態を維持するためのスリット部及び当該スリット部に挿入させる舌片部を形成し、
    前記各舌片部に、前記スリット部への挿入方向と異なる方向に伸びた係止片を設けることを特徴とする請求項3記載の梱包用緩衝構造体。
  5. 前記帯状の板体又はシート体に、前記各緩衝部の角筒状態を維持するためのスリット部及び当該スリット部に挿入させる舌片部を形成し、
    前記各舌片部に、前記スリット部への挿入方向と異なる方向に伸びた係止片を設けると共に、前記各スリット部のスリット形状を一部屈曲形状としたことを特徴とする請求項3記載の梱包用緩衝構造体。
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