JP2006020943A - カテーテル - Google Patents
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Abstract
【課題】 操作部に設けられるポートが大型化したとしても術者の操作性を損なうことのないカテーテルを提供する。
【解決手段】 生体内に挿入可能な挿入部2と、当該挿入部2の基端側に位置される操作部3とを備えた超音波カテーテル1であって、操作部3には、超音波カテーテル1の内腔と連通し得るポート6が当該操作部3の外側面から突出して取り付けられ、ポート6の操作部3に対する取り付け角度が可変とされている。
【選択図】 図1
【解決手段】 生体内に挿入可能な挿入部2と、当該挿入部2の基端側に位置される操作部3とを備えた超音波カテーテル1であって、操作部3には、超音波カテーテル1の内腔と連通し得るポート6が当該操作部3の外側面から突出して取り付けられ、ポート6の操作部3に対する取り付け角度が可変とされている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、血管、脈管等の生体内(体腔内)に挿入されて用いられるカテーテルに関する。
たとえば超音波カテーテルのように、術者によりカテーテル自体が回転させられて、患者の体内の対象部位まで挿入されて用いられる医療用具としてのカテーテルがある(特許文献1参照)。
このようなカテーテルの手元側(基端側)に位置される操作部には、プライミング液を充填したり、治療または診断のための処置具を挿入したりするためのポートが当該操作部の外側面から突出して取り付けられている。
従来では、術者による操作部の回転操作を容易にするために、操作部のポートをカテーテルの軸心に対して斜めに配置したり、操作部の外側面からのポートの突出量を短く抑えたりすることが行われていた。
特開2004−97286号公報
しかしながら、術者による操作性をさらに向上させるために操作部の小型化を試みた場合でも、ポートに接続されるシリンジ等の器具や接続部のルアーテーパなどの大きさは予め規定されているため、ポートの小型化は困難なことが多い。この場合、ポートの操作部に対する突出量は相対的に大きくなってしまい、操作部を小型化した効果は薄くなる。
また、ポートに対して、たとえばプライミング液を充填するための弁体機構部を接続した場合には、ポート全体の突出量はさらに大きくなり、術者が操作部を回転させることは、実質上きわめて困難であった。
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、操作部に設けられるポートが大型化したとしても術者の操作性を損なうことのないカテーテルを提供することである。
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
(1)生体内に挿入可能な挿入部と、当該挿入部の基端側に位置される操作部とを備えたカテーテルであって、前記操作部には、カテーテルの内腔と連通し得るポートが当該操作部の外側面から突出して取り付けられ、前記ポートの前記操作部に対する取り付け角度が可変とされていることを特徴とするカテーテル。
(2)前記操作部の外側面に、前記ポートの外側面を保持し得る保持手段が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のカテーテル。
(3)前記ポートは、前記操作部に対して、当該ポートまたは当該操作部に設けられた軸のまわりに回動可能であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のカテーテル。
(4)前記ポートは、前記操作部に対して、段階的に設定された複数の取り付け角度にて保持され得ることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のカテーテル。
(5)前記操作部の内腔と前記ポートの内腔とは、中空体により接続されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のカテーテル。
(6)前記操作部または前記ポートの内部に、前記挿入部の内腔と前記ポートの内腔とを連通する通路を開閉するための弁体が設置されていることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のカテーテル。
(7)前記弁体は、前記ポートの前記操作部に対する取り付け角度に応じて開閉されることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のカテーテル。
(8)前記挿入部の先端に可撓性を有するガイド部材が取り付けられていることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のカテーテル。
(9)前記挿入部内に超音波振動子が設置されていることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載のカテーテル。
本発明によれば、カテーテルの操作部に突出して設けられるポートの取り付け角度を可変としたので、ポートの使用時には、処置具の挿入あるいはプライミング液の注入などのポート操作がしやすい角度にポートを保持でき、カテーテルの回転操作時には、折り畳んだ状態に保持できる。
したがって、カテーテルの操作部に設けられるポートが大型化したとしても、長く突出したポートが邪魔にならないため、基端側の操作部の術者による回転操作がきわめて容易となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である超音波カテーテルの全体構成を示す図、図2は、図1に示される超音波カテーテルの先端部付近を示す概略断面図、図3は、図1に示される超音波カテーテルの基端部付近を示す概略部分断面図、図4は、超音波振動子ユニットの拡大断面図、図5は、操作部に弁体機構部を介してプライミング用器具を接続する様子を示す図である。なお、説明の都合上、図1における右側(術者の手元側)を「基端側」、左側を「先端側」と呼ぶ。
図1に示すように、超音波カテーテル1は、生体内に挿入可能な挿入部2と、挿入部2の基端側に位置される操作部3とから構成されている。
図2および図3に示すように、挿入部2は、先端側付近にプライミングルーメン214が開口した中空のシース21(図3参照)と、シース21の内部においてほぼ全長にわたって付設された駆動シャフト22とを有する。
駆動シャフト22は、柔軟でしかも基端側から先端側まで回転をよく伝達できる特性をもつ、たとえば多重多層の密着コイル等で構成されている。駆動シャフト22の先端には超音波振動子ユニット23が設けられている。超音波振動子ユニット23は、ハウジング231と、ハウジング231に設置される超音波振動子(トランスデューサ)232とを有する。このトランスデューサ232から生体内組織に向けて超音波の送受信が行われる。
トランスデューサ232からの信号線233(図4参照)は、駆動シャフト22の内腔を通って操作部3の方へ延びている。超音波カテーテル1の基端側は、操作部3を介して外部ユニット(図示せず)に接続される。外部ユニットは、コンソール(図示せず)と接続されており、このコンソールにおいて、受信した超音波信号が画像化されて表示される。
シース21は、外層211、中層212、内層213の3層構造で構成されている。さらに、内層213(以下、「チューブ」という。)の先端部215には、可撓性を有するガイド部材4が挿入されて取り付けられている。中層212は、柔軟でしかも回転をよく伝達できる特性を有する、たとえば多重多層の密巻コイル等で構成されており、超音波カテーテル1の先端側付近から操作部3まで敷設されている。
ガイド部材4からシース21の基端側に至るまでの部分は、たとえばシリコーン、ポリテトラフルオロエチレンなどの湿潤状態で潤滑性を有する物質で被覆される(図示せず)。このため、操作部3を回転させると、操作部3からガイド部材4まで回転力が良好に伝達される。したがって、超音波カテーテル1は、術者の回転操作によって、所望の血管等を選択しながら挿入され得る。
チューブ213内には、チューブ213の折れ曲がりを防止または抑制する機能を有する補強部材25,26が設けられている。補強部材25は、チューブ213の内周面に沿って螺旋状に巻回されたコイルで構成されており、補強部材26は、ハウジング231の先端に固着され、補強部材25の内側に挿入されるコイルで構成されている。このような補強部材25,26の設置によりチューブ213の耐キンク性、耐破損性を向上させることができる。補強部材25,26のうちの少なくとも1つは、放射線不透過性を有する目的でたとえばタングステン等の高密度金属により形成されているか、またはこのような材料を一部に有するのが好ましい。このような構成にすれば、別途に造影用マーカーを設置しなくても、X線透視下で、術者は、超音波カテーテル1の生体内での位置、特に超音波カテーテル1の先端部の位置を確認することができる。
図4に示すように、超音波振動子ユニット23において、トランスデューサ232は、接着剤234により、ハウジング231の内部に固定されている。ここで、接着剤234から構成される先端側の肉盛部234aには、トランスデューサ232に接する空間236と超音波振動子ユニット23の先端側の空間237とを連通する貫通孔235が形成されている。これにより、フラッシング時において、トランスデューサ232の表面にトラップされたエアーが補強部材26の内側を通って抜け出やすくなる。
また、貫通孔235は、空間236に連通する第1孔235aと、第1孔235aに接続されるとともに空間237に連通する第2孔235bとを有している。この第1孔235aは、トランスデューサ232の表面に略垂直に形成されている。したがって、トランスデューサ232の先端近傍における矢印方向の弱い不要振動が貫通孔235の内壁などの物体に当たって乱反射する事態が防止される。
チューブ213は、たとえばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂により形成されている。
ガイド部材4は、コアワイヤ41と当該コアワイヤ41のまわりに螺旋状に巻回されたコイル42とを有している。コアワイヤ41は、たとえばステンレス鋼により形成されており、可撓性を有する円筒形状を呈している。また、コアワイヤ41は、基端側から先端側にかけて概ね先細りとなるテーパ形状に形成されている。一方、コイル42は、金属により形成されるが、放射線不透過性を有する目的でたとえばタングステン等の高密度金属により形成されることが好ましい。
コイル42は、隣接する巻き線が相互に離間された基端側に位置される疎巻き部421と、隣接する巻き線が相互に密着され疎巻き部421の先端側に連設される密巻き部422とから構成されている。
ガイド部材4の先端において、コアワイヤ41とコイル42の密巻き部422とを接合する接合部43が形成される。接合部43は、先端が丸みを帯びるように、ろう付けにより形成される。また、コアワイヤ41とコイル42の密巻き部422とを接合する接合部44,45が、ろう付けにより適宜の箇所に形成されてもよい。
また、ガイド部材4のコイル42の疎巻き部421には、当該ガイド部材4のチューブ213からの脱落を防止するためのアンカー部材46が設けられている。アンカー部材46は、コイル42の疎巻き部421と、コアワイヤ41とを接合していることが好ましい。このアンカー部材46は、疎巻き部421の基端に設けられる基端側アンカー461と、疎巻き部421の先端に設けられる先端側アンカー462とを有している。アンカー部材46は、たとえばろう付けにより形成され得る。ろう付けには、半田などの低融点をもつ合金が使用され得る。アンカー部材46の外径は、コイル42の外径よりも大きいことが好ましい。このように構成すれば、ガイド部材4のチューブ213からの脱落を防止する効果がより大きくなる。
コイル42の疎巻き部421がチューブ213の先端部215に融着されている。換言すれば、コイル42は、チューブ213の中に、チューブ213の先端から所定長さ突出するよう挿入されて取り付けられている。この融着は、チューブ213の符号Hで示す領域が加熱されることにより行われる。なお、疎巻き部421の巻き線の外周面の半分以上がチューブ213の先端部215の樹脂に融着されていることが、固定強度を上げる観点から好ましい。また、融着は、加熱による融着に限定されるものではなく、高周波融着、超音波融着等であってもよい。
プライミングルーメン214は、チューブ213内にプライミング液を充填する際に、当該プライミング液を供給するための流路として使用され得る。なお、プライミング液を操作部3に設けられた後述するポート6から注入する場合には、プライミングルーメン214は、チューブ213内のエアーを排出する排気口として機能する。
操作部3には、超音波カテーテル1の内腔と連通し得るポート6が当該操作部3の外側面から突出して取り付けられている。
図5に示すように、操作部3のポート6には、米国特許5,676,346号に開示されるような弁体機構部7が接続され得る。さらに、弁体機構部7には、プライミング用器具8およびシリンジ9が接続され得る。そして、シリンジ9内の生理食塩液などのプライミング液をチューブ213内に注入した後、プライミング用器具8を弁体機構部7から外したとしも、弁体機構部7は、エアーなどの超音波カテーテル1内への流入を防止する機能を有している。
本実施形態では、ポート6の操作部3に対する取り付け角度、すなわちポート6の軸心と超音波カテーテル1の軸心とのなす角度が可変とされている。
図6は、ポートが折り畳まれたときの様子を示す図、図7は、図6のVII−VII線に沿って切断した断面図、図8は、図6に示される支持部の正面図、図9は、図6のIX−IX線に沿って切断した断面図である。
ポート6の外側面には、直径方向反対側に位置する一対の突起部61、62が形成されている。この一対の突起部61、62は、操作部3から突出した一対の支持部31、32に形成された軸孔311、321に回動可能に嵌合して取り付けられている。また、ポート6の突起部62の図5における真上には、半球状突起の係止部66が形成されている。さらに、図8に示すように、支持部31の軸孔311の真上と基端側の真横とに、それぞれ係止凹部312a,312bが形成されている。係止凹部312a,312bは、支持部31のポート6に対向する面に形成された凹みである。ただし、凹みの代わりに、孔が設けられてもよい。ポート6が直立しているとき、すなわち取り付け角度が90度のとき、係止部66は係止凹部312aに嵌合し、これによりポート6が直立状態で維持される。また、ポート6を90度倒すと係止部66が係止凹部312bに嵌合し、ポート6が折り畳まれた状態で維持される。
2つの係止凹部312a,312bの間に、さらに係止凹部を形成することにより、ポート6は、操作部3に対して、段階的に設定された複数の取り付け角度にて保持され得る。たとえば45度などの操作しやすい取り付け角度で、ポート6が維持され得る。
また、操作部3の外側面にはホルダ部332が形成されており、ホルダ部332は、軸方向から見て略U字形状の凹部332aを有している。ここで、凹部332aの開口端の内側寸法は、ポート6の中央付近の外径よりも僅かに小さくなっている。このため、ホルダ部332は、ポート6が倒されたときにポート6の外側面を凹部332aで受け止め、回転操作中にポート6が動き出すのを確実に防ぐことができる。
なお、ポート6を操作部3に対して所望の取り付け角度で保持するための機構は、上記したプラスチックの弾性を利用した簡易的な角度保持機構に限定されるものではない。たとえば、突起部61に切り欠きを形成し、支持部31の所定箇所に、ばねにより付勢される鋼球を先端に有するプランジャを設け、プランジャの先端の鋼球が切り欠きに保持される構成が採用されてもよい。さらには、ポート6を所望の取り付け角度で保持するための機構は省略されることもできる。
図3および図7に示すように、ポート6の内腔63と操作部3の内腔33は、中空のチューブ部材65で接続されている。これにより、ポート6の取り付け角度が変更されたとしても、操作部3の内部とポート6の内部との連通は、確実に維持され得る。
次に、超音波カテーテル1の操作方法と作用について説明する。
まず、超音波カテーテル1の内部を生理食塩液などでプライミングするために、操作部3のポート6に対して、弁体機構部7、プライミング用器具8、およびシリンジ9の順に接続する。そして、シリンジ9を操作することにより、プライミング操作が行われる。プライミング操作の間、ポート6は、図5に示したように直立状態にある。このとき、ポート6の係止部66は、支持部31の係止凹部312aに嵌合している。したがって、ポート6が倒れてしまうことはない。
プライミング操作後、弁体機構部7からプライミング用器具8が外される。このとき、弁体機構部7により、超音波カテーテル1の先端からのエアーの流入が阻止される。しかし、このままでは操作部3のポート6の突出量が大きいため、ポート6を基端側(後方)に倒すことが好ましい。このとき、ポート6は、係止部66が係止凹部312aに係合されている力に抗して、図中の時計方向に回転し、ポート6が折り畳まれた状態(90度回転されて倒された状態)で、ポート6の係止部66が支持部31の係止凹部312bに嵌合する。同時に、ポート6の外側面がホルダ部332の凹部332aに嵌合されるので、ポート6は、術者による操作部3の操作中に動かないように、より強固に固定され得る。なお、ポート6の内腔63と操作部3の内腔33とはチューブ部材65でつながれているため、シース21内の液密性は保たれる。
このように本実施形態によれば、超音波カテーテル1の操作部3に突出して設けられるポート6の取り付け角度を可変としたので、ポート6の使用時には、処置具の挿入あるいはプライミング液の注入などのポート操作がしやすい角度にポートを保持でき、超音波カテーテル1の回転操作時には、折り畳んだ状態に保持できる。
したがって、超音波カテーテル1の操作部3に設けられるポート6が大型化したとしても、長く突出したポート6が邪魔にならないため、基端側の操作部3の術者による回転操作がきわめて容易となる。したがって、超音波カテーテル1の先端に、回転力の伝達が的確に行われる。これにより、超音波カテーテル1は、先端部に取り付けられた可撓性を有するガイド部材4により導かれて、目的の血管に選択的に挿入されることが容易となる。
図10は、第2の実施形態にかかる超音波カテーテルの基端部付近を示す概略部分断面図であって、ポートが折り畳まれた状態を示す。また、図11は、図10に示される超音波カテーテルの基端部付近を示す概略部分断面図であって、ポートが直立した状態を示す。以下、第1の実施形態と相違する点について主に説明し、共通する点についての説明は省略する。なお、図10においては、図1〜図9に示す部材と同様の部材には同一の符号を付してある。
第2の実施形態の超音波カテーテルは、第1の実施形態で示した弁体機構部を操作部3aに内蔵させ、しかもポート6aの取り付け角度により、弁体機構を作動させる構造を有している。すなわち、操作部3a内には、操作部3aの内腔33とポート6の内腔63とを連通する通路を開閉するための弁体34が内蔵されている。弁体34はゴム等の弾性部材により形成されており、この弁体34にはスリット341が形成されている。また、ポート6aの端部には、中空の突出パイプ67が設けられている。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。図11に示すように、ポート6aを直立させた状態では、弁体34のスリット341にポート6aの突出パイプ67が押し当てられる。これにより、ポート6aの内腔63と操作部3の内腔33とが連通する。したがって、プライミング用器具8、シリンジ9等をポート6aに接続することにより、超音波カテーテル内のプライミングが可能となる。
プライミング操作が終了すると、図10に示すように、ヒンジ68を中心にポート6aを基端側へ倒す。こうしてポート6aが折り畳まれると、ポート6aの突出パイプ67は弁体34から離間し、スリット341が閉じる。これにより超音波カテーテル先端からのエアーの流入が阻止されるため、プライミング用器具8、シリンジ9等をポート6aから外すことが可能になる。
このようにすれば、複雑な弁体機構部を必要とすることなく、プライミング用器具8等をポート6aから外すことができる。したがって、超音波カテーテルの操作部の一層の小型化が可能になるとともに、操作性がより向上し、製造コストの削減にも寄与し得る。
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、ポートが倒れる方向は、先端側(前方側)でもよい。また、ポートは、前述したように所望の取り付け角度で保持可能に構成されてもよい。鉗子などの処置具をポートを通して挿入する場合の挿入操作をスムーズにするために、操作部に対して30〜60度程度の所定角度でポートが固定され得るように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、本発明を超音波カテーテルに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、たとえば、貫通用カテーテルなどの回転操作を伴うカテーテル、光干渉トモグラフィー(OCT)を利用した診断用カテーテル、内視鏡などの、細径化(小型化)と操作性が特に重視される他のカテーテルにも適用することができる。
1 超音波カテーテル、
2 挿入部、
3,3a 操作部、
4 ガイド部材、
6,6a ポート、
21 シース、
23 超音波振動子ユニット、
232 トランスデューサ、
33,63 内腔、
34 弁体、
61,62 突起部、
65 チューブ部材、
68 ヒンジ。
2 挿入部、
3,3a 操作部、
4 ガイド部材、
6,6a ポート、
21 シース、
23 超音波振動子ユニット、
232 トランスデューサ、
33,63 内腔、
34 弁体、
61,62 突起部、
65 チューブ部材、
68 ヒンジ。
Claims (9)
- 生体内に挿入可能な挿入部と、当該挿入部の基端側に位置される操作部とを備えたカテーテルであって、
前記操作部には、カテーテルの内腔と連通し得るポートが当該操作部の外側面から突出して取り付けられ、
前記ポートの前記操作部に対する取り付け角度が可変とされていることを特徴とするカテーテル。 - 前記操作部の外側面に、前記ポートの外側面を保持し得る保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ポートは、前記操作部に対して、当該ポートまたは当該操作部に設けられた軸のまわりに回動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のカテーテル。
- 前記ポートは、前記操作部に対して、段階的に設定された複数の取り付け角度にて保持され得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカテーテル。
- 前記操作部の内腔と前記ポートの内腔とは、中空体により接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のカテーテル。
- 前記操作部または前記ポートの内部に、前記挿入部の内腔と前記ポートの内腔とを連通する通路を開閉するための弁体が設置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のカテーテル。
- 前記弁体は、前記ポートの前記操作部に対する取り付け角度に応じて開閉されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のカテーテル。
- 前記挿入部の先端に可撓性を有するガイド部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のカテーテル。
- 前記挿入部内に超音波振動子が設置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のカテーテル。
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