JP2006020273A - 携帯通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示パネルを外側に向けて折り畳み可能な携帯通信端末の操作性を向上させることを目的とする。
【解決手段】 操作パネルが形成された薄型の操作筐体1と、表示パネルが形成された薄型の表示筐体2と、操作筐体1及び表示筐体2を連結する可動連結部3とを備え、操作パネル及び表示パネルを同一方向に向けて両筐体1,2を展開させた通常オープン状態と、表示パネルを外側に向け、両筐体の主面を対向させて折り畳んだ逆クローズ状態とを遷移可能な折り畳み式携帯通信端末であって、上記操作パネル内に設けられ、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能なメイン多機能キー14と、上記操作筐体1の端面に設けられ、メイン多機能キー14と同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことが可能なサイド多機能キー26とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筐体を折り畳み可能な携帯通信端末に係り、さらに詳しくは、表示パネルを外側に向け、操作パネルを内側に向けて、筐体を折り畳んだ逆クローズ状態において使用可能な携帯通信端末、例えば、携帯電話機の改良に関する。
携帯電話機は、携帯性の向上という観点から、より小型軽量であることが求められている。ところが、操作性を考慮すれば、操作キーの小型化には限界がある。加えて、メイン表示画面の画面サイズについては大型化が求められている。このような相反する要求を両立させるため、最近の携帯電話機では、メイン表示画面が設けられた表示筐体と、操作キーが設けられた操作筐体とをヒンジによって連結し、メイン表示画面を含む表示パネルと、操作キーを含む操作パネルとを対向させて、折り畳むことができるものが主流になっている。
また、折り畳み用の第1回転軸だけでなく、第1回転軸に直交する第2回転軸を有する2軸ヒンジを用い、第2回転軸を中心として操作筐体及び表示筐体を相対的に回転可能にした携帯電話機が種々提案されている(例えば特許文献1)。このような携帯電話機では、表示パネルを外側に向けて筐体を折り畳むことができるため、折り畳んで小型化した状態でも、ユーザはメイン表示画面を閲覧することができる。
このような携帯電話機では、表示パネルを外側に向けて折り畳んだ逆クローズ状態では、操作パネルが折り畳まれた筐体の内側を向いているため、ユーザはキー操作を行うことができない。このため、逆クローズ状態でも操作入力を行うことができる携帯電話機が従来から提案されている。例えば、特許文献2には、表示パネル上に操作入力手段が設けられた携帯電話機が開示されている。また、特許文献3には、操作筐体の側面に操作入力手段が設けられた携帯電話機が開示されている。
さらに、最近の携帯電話機は、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能な多機能キーが操作パネル上に配置されている。この種の多機能キーは、上下左右の4種類の操作入力が可能な場合が多く、方向キー、十字キーなどと呼ばれ、操作パネルの小型化及び操作性の向上に貢献している。特許文献4では、2つの多機能キー、すなわち、筐体の展開状態で操作される多機能キーと、折り畳み状態で操作される多機能キーとを備えた携帯電話機が開示されている。
特開平11−30226号公報 特開2001−251406号公報 特開2002−33809号公報 特開2002−118644号公報
特許文献2に記載された携帯電話機の場合、表示パネル上にも操作キーが設けられ、逆クローズ状態における操作性を改善している。しかしながら、表示パネル上にはキー配置のための十分なスペースがなく、キー操作の種類が著しく限定されるため、操作性が悪いという問題があった。一方、操作キーの数を増大させようとすれば、表示筐体が大型化し、携帯性が低下してしまう。
また、特許文献2及び3の携帯電話機は、逆クローズ状態で使用する操作キーが、筐体の展開状態において使用する操作キーとは異なるため、ユーザにとって操作方法が判りにくいという問題があった。
また、特許文献2及び3の携帯電話機は、誤操作が発生しやすいという問題があった。例えば、特許文献2の場合であれば、携帯電話機の落下や接触により、あるいは、携帯通信端末を握っているユーザの手に触れて、ユーザが意図していない操作入力が行われ易いという問題があった。また、特許文献3の場合であれば、通話中のユーザの耳や顔に触れて、ユーザが意図していない操作入力が行われ易いという問題があった。
なお、特許文献4の多機能キーは、表示筐体の表示パネルとは反対側の面に設けられており、表示画面を閲覧可能な逆クローズ状態では使用することはできない。従って、逆クローズ状態における操作性を向上させることはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、操作パネルを内側に、表示パネルを外側に向けて折り畳み可能な携帯通信端末の操作性を向上させることを目的とする。また、折り畳み時及び展開時において、同一の操作入力を行うことができる携帯通信端末を提供することを目的とする。さらに、意に反して操作入力が行われるのを抑制することができる携帯通信端末を提供することを目的とする。
第1の本発明による携帯通信端末は、表示パネルが設けられた表示筐体と、操作パネルが設けられた操作筐体と、上記表示筐体及び上記操作筐体を折り畳み可能に連結する可動連結部とを有し、表示パネル及び操作パネルを同一方向に向けて両筐体を展開させた通常オープン状態と、表示パネルを外側に、操作パネルを内側に向けて両筐体を折り畳んだ逆クローズ状態とを遷移可能な携帯通信端末であって、上記操作パネル上に設けられ、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能な第1の多機能キーと、逆クローズ状態において操作可能であり、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能な第2の多機能キーと、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、上記第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御する入力制御手段とを備えて構成される。
この様な構成により、通常オープン状態では第1の多機能キーを使用し、逆クローズ状態では第2多機能キーを使用することができる。従って、通常オープン状態及び逆クローズ状態のいずれの場合であっても、ユーザは多機能キーを使用することができ、折り畳み式携帯通信端末の操作性を向上させることができる。また、入力制御手段が、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御することにより、ユーザの意に反して第2の多機能キーが操作される誤操作を抑制することができる。
第2の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記第2の多機能キーが、上記操作筐体の側面に設けられている。この様な構成により、表示パネルのサイズを増大させることなく、ユーザは、逆オープン状態の場合であっても多機能キーを操作することができる。
第3の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記第2の多機能キーが、上記表示パネル上に設けられている。この様な構成により、ユーザは、逆オープン状態の場合であっても第2の多機能キーを操作することができる。特に、第2の多機能キーを表示パネル上に配置することにより、通常オープン状態での第1の多機能キーと同様、逆オープン状態において、多機能キーをユーザに対向させて配置させることができ、より操作性を向上させることができる。
第4の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段を備え、上記入力制御手段が、上記端末状態検出手段による検出結果に基づいて、上記第1及び第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御するように構成される。この様な構成により、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、第1及び第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御し、誤操作を抑制することができる。例えば、通常オープン状態では、第1の多機能キーを有効、第2の多機能キーを無効とする一方、逆クローズ状態では、第1の多機能キーを無効、第2の多機能キーを有効とする制御を行うことができる。
第5の本発明による携帯通信端末は、一主面に表示パネルが形成された薄型の表示筐体と、一主面に操作パネルが形成された薄型の操作筐体と、上記表示筐体及び上記操作筐体を連結する可動連結部とを備え、操作パネル及び表示パネルを同一方向に向けて両筐体を展開させた通常オープン状態と、操作パネルを内側に、表示パネルを外側に向け、両筐体の主面を対向させて折り畳んだ逆クローズ状態とを遷移可能な携帯通信端末であって、上記操作パネル上に設けられ、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能なメイン多機能キーと、上記操作筐体の端面に設けられ、メイン多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことが可能なサイド多機能キーとを備えて構成される。
この様な構成により、逆クローズ状態の場合であっても、操作筐体の端面に設けられたサイド多機能キーを操作することにより、ユーザは種々の操作入力を行うことができる。また、サイド多機能キーに対し、メイン多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができるので、筐体の展開時及び折り畳み時における操作方法が統一され、ユーザは端末状態ごとに操作方法を覚える必要がなく、操作方法を容易に理解し、習得することができる。
第6の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記サイド多機能キーが、短押し及び長押しのいずれについても、上記メイン多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができるように構成される。この様な構成により、同じキー操作であっても、短押し及び長押しによって操作入力を異ならせる場合であっても、ユーザは容易に操作方法を理解し、習得することができる。
第7の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段と、上記端末状態検出手段による検出結果に基づいて、上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とする入力制御手段とを備え、上記サイド多機能キーが、上記操作筐体の可動連結部側に設けられ、上記入力制御手段が、通常オープン状態における上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とするように構成される。
サイド多機能キーを操作筐体の可動連結部側に設けることにより、通常オープン状態から逆クローズ状態へ遷移させた場合に、ユーザは、携帯通信端末を持ち替えなくても、サイド多機能キーについて良好な操作性が得られる。この場合、通常オープン状態での通話中などにおいて、ユーザがサイド多機能キーを誤操作してしまう可能性が高くなるが、サイド多機能キーによる操作入力を通常オープン状態において無効とすることによって、サイド多機能キーの誤操作を抑制することができる。
第8の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記入力制御手段が、通常オープン状態での通話中における上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とするように構成される。この様な構成により、誤操作が特に生じやすく、また、その影響の大きい通常オープン状態での通話中に、サイド多機能キーの操作を無効にすることによって誤操作を抑制することができる。
第9の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記可動連結部が、上記両筐体を折り畳むための第1回転軸と、第1回転軸に直交し、上記両筐体を相対的に回転させるための第2回転軸とからなり、操作パネル及び表示パネルを反対方向に向けて両筐体を展開させた逆オープン状態へ遷移させることができ、上記入力制御手段が、逆クローズ状態及び逆オープン状態における上記サイド多機能キーによる操作入力を有効とするように構成される。この様な構成により、操作パネルが表示パネルとは反対側を向き、表示パネルを閲覧しながら、操作パネル上のキーを操作しにくい逆オープン状態においても、逆クローズ状態の場合と同様にして、ユーザは多機能キーを用いることができる。
第10の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記操作パネル上に設けられ、上記表示パネル上の表示画面に機能割り当てが表示される2以上のメインガイドキーと、上記操作筐体の端面に設けられ、一部のメインガイドキーに対応づけられたサイドガイドキーと、上記表示パネル上に設けられ、他のメインガイドキーに対応づけられたサブガイドキーとを備えて構成される。この様な構成により、逆クローズ状態においても、ガイドキーによる操作入力を行うことができる。
第11の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記メインガイドキーには、上記メイン多機能キーの中央に配置された中央ガイドキーが含まれ、上記中央ガイドキーに対応する上記サイドガイドキーが、上記サイド多機能キーの周辺に配置される。この様な構成により、操作性を著しく低下させることなく、サイド多機能キーを小型化し、操作筐体を薄型化することができる。
第12の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段と、端末状態検出手段による検出結果に基づいて、サイドガイドキーによる操作入力を通常オープン状態において無効とする入力制御手段とを備えて構成される。
第13の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、逆クローズ状態で通話中の場合に、上記サブガイドキーに、オンフック機能が割り当てられるように構成される。この様な構成により、逆クローズ状態のままで通話を終了することができる。また、逆クローズ状態での通話中に、オンフックキーが誤操作されるのを抑制することができる。
第14の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、逆クローズ状態で着信中の場合に、上記サブガイドキーに、オフフック機能が割り当てられるように構成される。この様な構成により、逆クローズ状態のままで通話を開始することができる。
第15の本発明による携帯通信端末は、上記構成に加えて、通常オープン状態で番号入力を行った後、逆クローズ状態に移行させた場合に、上記サブガイドキーにオフフック機能が割り当てられるように構成される。この様な構成により、上記逆クローズ状態から発信し、通話を開始することができる。
本発明による携帯通信端末は、操作パネル上に第1の多機能キーを設けるとともに、表示パネルを外側に向けて折り畳んだ逆クローズ状態において操作可能な第2の多機能キーを設けている。このため、操作パネル及び表示パネルを同一方向に向けて展開させた通常オープン状態では第1の多機能キーを使用し、逆クローズ状態では第2多機能キーを使用することができ、携帯通信端末の操作性を向上させることができる。
特に、第2の多機能キーを操作筐体の側面上であって、可動連結部側に設けることにより、通常オープン状態から逆クローズ状態へ遷移させた場合に、ユーザは、携帯通信端末を持ち替えなくても、第2の多機能キーについて良好な操作性が得られる。一方、第2の多機能キーを表示パネル上に設けることにより、通常オープン状態における第1の多機能キーと同様にして、逆オープン状態でも多機能キーをユーザに対向させることができ、第2の多機能キーについて良好な操作性が得られる。
また、本発明による携帯通信端末は、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御している。このため、ユーザの意に反して第2の多機能キーが操作される誤操作を抑制することができる。さらに、両筐体の連結状態に基づいて、第1及び第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御することによって、ユーザの意に反して第1の多機能キーが操作される誤操作を抑制することもできる。
また、本発明による携帯通信端末は、上記第2の多機能キーが、上記第1の多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができる。このため、通常オープン状態及び逆クローズ状態における操作方法を統一することができ、ユーザは端末状態ごとに操作方法を覚える必要がなく、操作方法を容易に理解し、習得することができる。
また、本発明による携帯通信端末は、表示パネル上にサブガイドキーを設けることにより、表示パネルを外側に向けて折り畳み可能な携帯通信端末の操作性を向上させることができる。すなわち、ガイドキーについても、通常オープン状態及び逆クローズ状態の両状態で、同一の操作入力を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による携帯通信端末の一例を示した図であり、折り畳み可能な携帯電話機の「通常オープン状態」における外観が示されている。通常オープン状態は、携帯電話機の使用時における最も基本的な端末状態であり、図中の(a)は、通常オープン状態における携帯電話機をユーザ側から見た正面図であり、(b)は、その左側面図である。
この携帯電話機は、操作筐体1、表示筐体2及び可動連結部3により構成される。操作筐体1及び表示筐体2は、ともに概ね矩形平板の形状からなる薄型筐体であり、対向する2つの主面及び端面を有している。これらの操作筐体1及び表示筐体2は、それぞれの一短辺が可動連結部3により連結されており、第1回転軸A1及び第2回転軸A2を中心として、両筐体1,2を相対的に回転させることができる。
つまり、操作筐体1を固定し、第1回転軸A1を中心として表示筐体2を回転させれば、両筐体1,2の主面を対向させて折り畳むことができ、あるいは、展開させることができる。また、操作筐体1を固定し、第2回転軸A2を中心として表示筐体2を180°回転させれば、操作筐体1に対し、表示筐体2を裏返した状態にすることができる。
操作筐体1の一主面には、テンキー10、メインガイドキー11〜13、メイン多機能キー14、オフフックキー15、オンフックキー16、メインクリアキー17などの操作キー(メイン操作キー)が配置されており、当該主面は、主としてユーザが操作入力を行うための操作パネルとして使用される。また、通話用マイクロフォン18が、上記操作パネル上であって、可動連結部3とは反対側の筐体端部付近に配置されている。
表示筐体2の一主面には、液晶表示装置からなるメイン表示画面20が配置されており、当該主面は、主としてユーザへの表示出力を行うための表示パネルとして使用される。また、通話用レシーバ21及び22や、サブガイドキー23及び24も上記表示パネル上に配置されている。
図2は、図1の携帯電話機の内部構造について要部を示した図であり、可動連結部3の要部と端末状態の検出センサが示されている。可動連結部3は、操作筐体1に固着された軸受け部材30及び31と、これらの軸受け部材30,31によって回転可能に保持されている回転部材32と、表示筐体2に固着されたフレーム部材33と、回転部材32及びフレーム部材33を回転可能に連結する回転連結部材34からなる。
つまり、可動連結部3は、第1回転軸A1及び第2回転軸A2を中心として、操作筐体1及び表示筐体2を相対的に回転させる2軸ヒンジからなる。軸受け部材30,31及び回転部材32によって、第1回転軸A1を中心として表示筐体2を回転させれば、携帯電話機を開閉動作させることができる。また、回転連結部材34により、第2回転軸A2を中心として表示筐体2を回転させることができる。第2回転軸A2は第1回転軸A1と直交しており、第2回転軸A2を中心として、表示筐体2を180°回転させれば、操作筐体1及び表示筐体2の向きを異ならせることができる。
図中のマグネット40,42及び磁気センサ41,43は、可動連結部3による両筐体の連結状態(本明細書では端末状態と呼ぶ)を検出するためのセンサであり、その詳細については後述する。
図3は、図1の携帯電話機について「通常クローズ状態」における外観を示した図である。通常クローズ状態は、携帯電話機の最も基本的な収納時の端末状態であり、通常オープン状態から、第1回転軸A1を中心として表示筐体2を回転させ、表示パネル及び操作パネルがともに内側となるように対向させて折り畳んだ状態である。図中の(a)は、通常クローズ状態における携帯電話機をユーザ側から見た正面図であり、(b)は、その左側面図である。表示筐体2の表示パネルとは反対側の主面には、メイン表示画面20よりも小型のサブ表示画面51が設けられている。
図4は、図1の携帯電話機について「逆オープン状態」における外観を示した図である。逆オープン状態は、主としてユーザ自身をカメラ撮影する際の端末状態であり、通常オープン状態から、第2回転軸A2を中心として表示筐体2を180°回転させ、表示パネル及び操作パネルを反対方向に向けた展開状態である。逆オープン状態では、携帯電話機を90°回転させて横長にした状態で使用される。図中の(a)は、逆オープン状態における携帯電話機をユーザ側から見た正面図であり、(b)は、その底面図である。操作筐体1の操作パネルとは反対側の主面には、カメラ52及びモバイルライト53が設けられている。
図5は、図1の携帯電話機を第2回転軸A2を中心として回転させる場合の様子を示した図である。通常クローズ状態又は通常オープン状態では、第2回転軸A2を中心として表示筐体2を回転させることはできない。このため、まず、第1回転軸A1を中心として回転させ、これらの中間の状態まで移行させる。そして、第2回転軸A2を中心として表示筐体2を180°回転させる。その後に両筐体1,2を展開させれば、図5に示した逆オープン状態となり、両筐体1,2を閉じれば、後述する逆クローズ状態となる。
図6は、図1の携帯電話機について「逆クローズ状態」における外観を示した図である。逆クローズ状態は、主としてユーザ自身をカメラ撮影する際の端末状態であり、逆オープン状態から、第1回転軸A1を中心として表示筐体2を回転させ、操作パネルを内側に、表示パネルを外側に向けて折り畳んだ状態である。図中の(a)は、逆クローズ状態における携帯電話機をユーザ側から見た正面図であり、(b)は、その左側面図である。この逆クローズ状態は、当該携帯電話機全体をコンパクト化しつつ、メイン表示画面20を閲覧することができる状態であり、カメラ撮影の他にも、通話を行ったり、各種のアプリケーションプログラムを実行することもできる。
次に、図1〜図6に示された携帯電話機の各構成要素について説明する。テンキー10は、電話番号入力や電子メールの文字入力などに使用される操作キーである。ガイドキー11〜13は、使用状況に応じて割り当てられる機能が異なり、その機能割り当てがメイン表示画面20に表示される操作キーであり、一般にソフトキー又はファンクションキーと呼ばれている。
メイン多機能キー14は、上下左右の押圧部位によって4種類の操作入力を行うことができる独立した1個の操作キーである。このメイン多機能キー14は、押圧部位の配置から十字キーと呼ばれ、また、カーソル移動に好適であることから、方向キーとも呼ばれている。ただし、カーソル移動専用ではなく、各押圧部位には、それぞれ異なる機能を割り当てることができる。例えば、左操作に着信履歴、右操作にリダイヤル、上操作に伝言メモ、下操作にショートカットメニュー表示を割り当てることもできる。
このメイン多機能キー14は、リング形状からなり、その中央には別個の操作キーであるメインガイドキー12が配置されている。一般に、操作キー10〜17のうち、メイン多機能キー14が最も使用頻度が高く、次いでメインガイドキー11〜13の使用頻度が高い。また、メインガイドキー11〜13のうち、決定キーとして使用されるメインガイドキー(中央ガイドキー)12が最も使用頻度が高い。このため、操作性を考慮して、メイン多機能キー14の中央にメインガイドキー12が配置されている。
オフフックキー15は通話開始時に操作される操作キーであり、オンフックキー16は通話終了時に操作される操作キーである。メインクリアキー17は、使用状況に応じて異なる機能が割り当てられる操作キーであるが、その機能割り当てがメイン表示画面20に表示されない点でガイドキー11〜13とは異なる。
表示筐体2の表示パネル上に設けられたサブガイドキー23,24は、メインガイドキー11,13に対応する操作キーであり、逆オープン状態及び逆クローズ状態において使用される。これらの端末状態では、メイン表示画面20の上下が逆向きに使用されるため、その表示状態におけるメイン表示画面20の下側、つまり、表示パネル内の可動連結部3とは反対側(メイン表示画面20よりも筐体先端部側)にサブガイドキー23,24が配置されている。なお、通常オープン状態では、サブガイドキー23,24による操作入力は無効とされ、誤操作を防止している。
通話用レシーバ21は、通常オープン状態での通話において使用されるレシーバであり、上記表示パネル内であって、可動連結部3とは反対側(メイン表示画面20よりも筐体先端部側)に配置されている。一方、通話用レシーバ22は、逆クローズ状態での通話において使用されるレシーバであり、上記表示パネル内であって、メイン表示画面20よりも可動連結部3側に配置されている。
操作筐体1の端面には、サイド操作キー25〜27が配置されている。これらのサイド操作キー25〜27は、操作筐体1の左側面であって、長手方向に関して操作筐体1上の中央よりも可動連結部3側に配置されている。これらのサイド操作キー25〜27は、逆オープン状態及び逆クローズ状態において使用され、通常オープン状態では、その操作入力が無効とされ、ユーザが意図しないキー操作が行われるのを防止している。
サイド操作キー25は、メインガイドキー12に対応づけられたサイドガイドキー(いわゆる決定キー)であり、メインガイドキー12と同一の操作入力を行うことができる。サイド操作キー27は、メインクリアキー17に対応づけられたサイドクリアキーであり、メインクリアキー17と同一の操作入力を行うことができる。
サイド操作キー26は、メイン多機能キー14に対応づけられたサイド多機能キーである。このサイド多機能キー26は、上下左右の押圧部位によって4種類の操作入力を行うことができる独立した1個の操作キーである。ユーザが、サイド多機能キー26に対し、メイン多機能キー14の場合と同一の操作を行えば、同じ操作入力を行うことができる。
メインガイドキー12は、メイン多機能キー14の中央に配置されているのに対し、サイドガイドキー25は、サイド多機能キー26の周辺に配置されている。サイド多機能キー26は操作筐体1の端面に配置されるため、サイドガイドキー25をサイド多機能キー26から分離し、その近傍に配置することによって、操作性を著しく低下させることなく、コストを抑制するとともに、操作筐体1を薄くすることができる。
操作筐体1の操作パネルと異なる主面には、カメラ52及びモバイルライト53が設けられている。カメラ52は、CCD又はCMOSイメージセンサからなる撮像手段であり、撮影時にはファインダーとしてのメイン表示画面20に被写体がモニター表示される。従って、他人や風景などを撮影する場合には、通常オープン状態又は逆クローズ状態で使用され、ユーザ自身を撮影する場合には、逆オープン状態で使用される。モバイルライト53は、露出不足時に点灯するLEDからなるフラッシュライトである。
マグネット40及び磁気センサ41は、いずれか一方が操作筐体1内に、他方が表示筐体2内に設けられ、通常クローズ状態において互いに対向する位置に配置されている。このため、磁気センサ41がマグネット40の磁力線を検出すれば、通常クローズ状態であると判別することができる。
また、マグネット42及び磁気センサ43は、いずれか一方が可動連結部3内の回転部材32上に、他方が表示筐体2内のフレーム部材33上に配置されている。また、第2の回転軸A2に対してオフセットさせ、かつ、操作パネル及び表示パネルが同一方向を向いている状態で互いに対向する位置に配置されている。このため、磁気センサ43がマグネット42の磁力線を検出すれば、通常オープン状態又は通常クローズ状態であると判別することができ、検出できない場合には、逆オープン状態又は逆クローズ状態であると判別することができる。なお、磁気センサ41,43には、ホール素子やMR素子などを用いることができる。
図7は、図1の携帯電話機内の一構成例を示した機能ブロック図である。主制御部60は、携帯電話機の主要な制御を行っているプロセッサからなる。無線部61は、アンテナを介してセルラー無線基地局(不図示)との間で無線通信を行う無線部である。通信制御部62は、主制御部60の指示に基づいて上記無線通信を制御している。
端末状態検出部63は、磁気センサ41,43の検出信号に基づいて端末状態を判別している。磁気センサ41,43の検出結果を用いれば、通常クローズ状態と、通常オープン状態と、その他の状態(つまり、逆オープン状態又は逆クローズ状態)を判別することができる。ただし、逆オープン状態及び逆クローズ状態のいずれであるのかを判別することはできない。主制御部60は、この判別結果に基づいて、入力制御部64、音声制御部65及び表示制御部66における動作を異ならせている。本明細書では、主として、逆オープン状態又は逆クローズ状態における動作と、通常オープン状態における動作の相違について説明する。
入力制御部64は、メイン操作キー10〜17、サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27による操作を監視し、キー操作信号を主制御部60へ出力している。その際、端末状態に基づいて、サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27の操作を無効にしている。
メイン操作キー10〜17は、操作パネルを内側にして折り畳まれた通常クローズ状態及び逆クローズ状態では、使用することができない。また、表示パネルと操作パネルを逆方向に向けている逆オープン状態では、メイン表示画面20を閲覧しながら、メイン操作キー10〜17を操作することができず、操作性が極めて悪い。このため、通常クローズ状態、逆クローズ状態及び逆オープン状態では、これらのメイン操作キーに代えて、サブガイドキー23,24又はサイド操作キー25〜27が使用される。
サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27には、メイン操作キー10〜14,17が対応づけられており、これらのキーの場合と同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができる。つまり、操作パネル内の対応キーと同一の機能が割り当てられている。また、メイン操作キー11〜14,17に対し、操作時間に応じて異なる機能が割り当てられている場合、つまり、短押し及び長押しにより機能が異なる場合、サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27にも、短押し及び長押しのぞれぞれについて、対応する操作キーと同一の機能が割り当てられている。
ただし、サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27は、通常オープン状態において、ユーザが意図せずに操作してしまう可能性があるため、通常オープン状態におけるこれらのキー操作は、入力制御部64によって無効とされる。特に、通常オープン状態での通話中に、サイド操作キー25〜27が誤操作される可能性が高く、また、通話中における誤操作はその影響が大きいことから、少なくとも通常オープン状態の通話中にはサイド操作キー25〜27による操作入力を無効にしておくことが望ましい。
音声制御部65は、受話音を通話用レシーバ21又は22へ出力し、送話音が通話用マイクロフォン18から入力され、音声信号の入出力制御を行っている。通常オープン状態で通話中の場合には、通話用レシーバ21が使用され、逆クローズ状態で通話中の場合には、通話用レシーバ22が使用される。なお、通話用マイクロフォン18は、これらの両端末状態において共通して使用される。
表示制御部66は、メイン表示画面20及びサブ表示画面51の表示制御を行っている。また、端末状態に基づいて、メイン表示画面20の表示画像を180°回転させている。操作筐体1を持ち替えることなく保持しているユーザから見た場合、通常オープン状態と逆クローズ状態との間を移行させると、メイン表示画面が180°回転し、上下方向が逆になる。このため、逆クローズ状態及び逆オープン状態では、通常オープン状態における表示画像を180°回転させて、メイン表示画面20に表示している。
また、表示制御部66は、各ガイドキーへの機能割り当てをメイン表示画面20の下端に表示している。このため、通常オープン状態では、メインガイドキー11〜13の位置と、メイン表示画面20内における割り当て機能の表示位置とが一致している。一方、サブガイドキー23,24が用いられる逆オープン状態及び逆クローズ状態でも、表示画像を180°回転させて表示しているため、サブガイドキー23,24の位置と、メイン表示画面20内における割り当て機能の表示位置とが一致している。
次に、本発明による携帯電話機の使用例について、図8〜図14を用いて説明する。
図8は、通常オープン状態における待受け時の様子を示した図である。また、図9は、逆クローズ状態における待受け時の様子を示した図である。端末状態に応じてメイン表示画面20の表示画像を180°回転させているため、いずれの端末状態でも、ユーザから見て同じ画面表示が行われている。また、それぞれの端末状態において使用可能な操作キーに対し、同じ機能が割り当てられている。
メイン表示画面20上に待受け画面が表示されている場合、通常オープン状態であれば、メインガイドキー11〜13に対して、メール、決定、カメラの機能がそれぞれ割り当てられている。また、メイン多機能キー14の左右上下の各操作に対して、着信履歴、リダイアル、伝言メモ、ショートカットの機能がそれぞれ割り当てられている。
一方、逆クローズ状態であれば、サブガイドキー23、サイドガイドキー25、サブガイドキー24に対して、メール、決定、カメラの機能がそれぞれ割り当てられる。また、サイド多機能キー26の左右上下の各操作に対して、着信履歴、リダイアル、伝言メモ、ショートカットの機能がそれぞれ割り当てられる。なお、逆オープン状態における待受け画面の表示中でも全く同様である。
つまり、通常オープン状態においてメインガイドキー11〜13及びメイン多機能キー14を用いて行われる操作は、逆オープン状態及び逆クローズ状態においても、サブガイドキー23,24、サイドガイドキー25及びサイド多機能キー26を用いて行うことができる。
図10は、通常オープン状態及び逆クローズ状態における着信中の様子を比較して示した図であり、(a)には通常オープン状態での着信中、(b)には逆クローズ状態での着信中の様子が示されている。
着信中の場合、通常オープン状態であれば、メインガイドキー12に対して、メニュー表示の機能が割り当てられている。逆オープン状態及び逆クローズ状態では、サイドガイドキー25にメニュー表示の機能が割り当てられるとともに、サブガイドキー23,24にオフフック、オンフックの機能がそれぞれ割り当てられている。
逆クローズ状態では、操作パネル内のオフフックキー15及びオンフックキー16を使用することができない。このため、通常オープン状態におけるメインガイドキー11〜13に割り当てられていないオフフック、オンフックの機能が、逆クローズ状態での着信中には、サブガイドキー23,24にそれぞれ割り当てられる。従って、ユーザは、逆クローズ状態において着信があった場合、逆クローズ状態のままでオフフック操作を行い、通話を開始することができる。
図11は、通常オープン状態及び逆クローズ状態における通話中の様子を比較して示した図であり、(a)には通常オープン状態での通話中、(b)には逆クローズ状態での通話中の様子が示されている。
通常オープン状態での通話中の場合、着信中と同様、メインガイドキー12に対して、メニュー表示の機能が割り当てられている。逆オープン状態及び逆クローズ状態での通話中は、サイドガイドキー25にメニュー表示の機能が割り当てられるとともに、サブガイドキー23,24にスピーカ受話、オンフックの機能がそれぞれ割り当てられている。
スピーカ受話は、図示しないスピーカから受話音を出力させる機能であり、通常オープン状態における通話中には、オフフックキー15に割り当てられている機能であり、逆クローズ状態での通話中には、当該機能がサブガイドキー23に割り当てられている。また、逆クローズ状態での通話中には、オンフック機能がサブガイドキー24に割り当てられている。このため、ユーザは、逆クローズ状態のままでオンフック操作を行い、通話を終了させることができる。つまり、逆クローズ状態において、通話中及び着信中ともに、オフフックキー15及びオンフックキー16の機能を利用することができるようになっている。
なお、逆クローズ状態では、サイドガイドキー25〜27及びサブガイドキー23,24を操作することができるが、通話中は携帯電話機を顔に近づけているため、サイドガイドキー25〜27しか操作することができない。このため、誤操作を防止する観点からは、オンフック機能をサイド操作キー25〜27に割り当てるよりも、サブガイドキー23,24に割り当てる方が望ましい。
図12は、通常オープン状態及び逆クローズ状態における電話番号入力中の様子を比較して示した図であり、(a)には通常オープン状態での電話番号入力中の様子、(b)には逆クローズ状態での電話番号入力中の様子が示されている。
電話番号入力中の場合、通常オープン状態であれば、メインガイドキー11〜13に対して、電卓、電話帳、サブメニューの各機能が割り当てられている。逆クローズ状態及び逆オープン状態では、サイドガイドキー25、サブガイドキー24に電話帳、サブメニューの機能がそれぞれ割り当てられるとともに、サブガイドキー23にオフフックの機能が割り当てられている。
逆クローズ状態では、テンキー10を使用することができない。しかしながら、電話帳を使用することができる。また、通常オープン状態において電話番号を入力した後、通話可能な逆クローズ状態に移行させることもできる。このため、メインガイドキー11への割り当て機能とは異なるオフフック機能をサブガイドキー23に割り当てることにより、ユーザは、逆クローズ状態のままオフフック操作を行って、発信することができる。
図13は、通常オープン状態におけるカメラ撮影時の様子を示した図である。また、図14は、逆オープン状態におけるカメラ撮影時の様子を示した図である。図8及び図9に示した待受け時と同様、カメラ撮影時にも、それぞれの端末状態において使用可能な操作キーに対し、同じ機能が割り当てられている。
通常オープン状態でのカメラ撮影時には、メインガイドキー11〜13に対して、ライトのオン/オフ、カメラ撮影、サブメニューの機能がそれぞれ割り当てられている。また、メイン多機能キー14の左右上下の各操作に対して、ズームダウン、ズームアップ、明るさ増大、明るさ減少などのカメラ撮影の調整機能がそれぞれ割り当てられている。
一方、逆オープン状態でのカメラ撮影時には、サブガイドキー23、サイドガイドキー25、サブガイドキー24に対して、ライトのオン/オフ、カメラ撮影、サブメニューの機能がそれぞれ割り当てられている。また、サイド多機能キー26の左右上下の各操作に対して、ズームダウン、ズームアップ、明るさ増大、明るさ減少の機能がそれぞれ割り当てられている。なお、逆クローズ状態におけるカメラ撮影時も全く同様である。
つまり、通常オープン状態においてメインガイドキー11〜13及びメイン多機能キー14を用いて行われる操作入力は、逆オープン状態及び逆クローズ状態においても、サブガイドキー23,24、サイド操作キー25,26を用いて行うことができる。
なお、図8〜図14では、各操作キーの短押しに割り当てられる機能の例について説明したが、これらの操作キーの長押しに割り当てられる機能についても全く同様であるため、重複する説明は省略する。
図15のステップS101〜S108は、図1の携帯電話機におけるサイド操作キー25〜27に関する入力制御の一例を示したフローチャートである。本実施の形態による携帯電話機は、サイド操作キー25〜27による操作入力を無効化するためのサイドキー無効化フラグ(不図示)を保持している。このサイドキー無効化フラグは、磁気センサー41及び43の検出信号に基づいて、端末状態検出部63により更新している。入力制御部64は、このサイドキー無効化フラグに基づいて、サイド操作キーによる操作入力の有効及び無効を制御している。
まず、端末状態検出部63によって端末状態の判別が行われる(ステップS101)。このとき、端末が通常オープン状態であれば、サイドキー無効化フラグがオンされる(ステップS102,S103)。入力制御部64は、サイドキー無効化フラグがオン状態であれば、サイド操作キー25〜27のキー操作信号を主制御部60へ出力しないため、サイド操作キー25〜27による操作入力が無効とされる(ステップS104)。従って、通常オープン状態では、サイド操作キー25〜27の誤操作を防止することができる。
また、端末が逆オープン状態又は逆クローズ状態であれば、サイドキー無効化フラグはオフされ、サイド操作キー25〜27による操作入力は有効とされる(ステップS105〜S107)。
また、端末が通常クローズ状態であれば、メイン表示画面20による表示などを終了させるためのクローズ処理が行われる(ステップS108)。なお、通常クローズ状態においてサイド操作キー25〜27を使用しない場合には、サイドキー無効化フラグをオンにする処理を当該クローズ処理に含めて、通常クローズ状態におけるサイド操作キー25〜27の操作入力を無効にすることもできる。
本実施の形態によれば、サイド操作キー25〜27を操作筐体1の側面に設けるとともに、サブガイドキー23,24を表示パネル上に設けているため、携帯電話機をコンパクトに折り畳んだ逆クローズ状態で、メイン表示画面20を閲覧しながら、様々な操作入力を行うことができる。その際、メインガイドキー11〜13及びメイン多機能キー14と同一の操作により、同じ操作入力を可能としているため、操作性が良く、また、ユーザが操作を理解し易い。また、端末状態に応じて、サイド操作キー25〜27による操作入力を無効にしているため、ユーザの意に反して操作が行われる誤操作を防止することができる。
なお、上記実施の形態において説明した携帯電話機の可能連結のための構造及び動作は一例であり、本発明は、この様な場合に限定されない。すなわち、操作筐体1及び表示筐体2からなり、折り畳み可能な携帯電話機であって、表示パネル及び操作パネルを同一方向に向けて展開させた通常オープン状態と、操作パネルを内側に、表示パネルを外側に向けて折り畳んだ逆クローズ状態を少なくとも有する様々な携帯電話機に本発明を適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、サイド操作キー25〜27による操作入力の有効及び無効を制御する場合の例について説明した。本実施の形態では、更に、メイン操作キー10〜17及びサブガイドキー23,24による操作入力についても、その有効及び無効を制御する場合について説明する。
図16のステップS201〜S210は、本発明の実施の形態2による入力制御の一例を示したフローチャートであり、図1の携帯電話機について、メイン操作キー10〜17、サブガイドキー23,24及びサイド操作キー25〜27に関する入力制御の一例が示されている。まず、端末状態検出部63によって端末状態の判別が行われる(ステップS201)。
このとき、端末が通常オープン状態であれば、サイド操作キー25〜27及びサブガイドキー23,24による操作入力が無効とされ、メイン操作キー10〜17による操作入力が有効となる(ステップS202〜S205)。つまり、端末状態の検出結果に基づいて、入力制御部64は、サイド操作キー25〜27及びサブガイドキー23,24のキー操作信号を主制御部60へ出力しない。このため、通常オープン状態におけるサイド操作キー25〜27及びサブガイドキー23,24の誤操作を防止することができる。
また、端末が逆オープン状態又は逆クローズ状態であれば、サイド操作キー25〜27及びサブガイドキー23,24による操作入力が有効とされ、メイン操作キー10〜17による操作入力は無効とされる(ステップS206〜S209)。つまり、端末状態の検出結果に基づいて、入力制御部64は、メイン操作キー10〜17のキー操作信号を主制御部60へ出力しない。このため、逆オープン状態及び逆クローズ状態におけるメイン操作キー10〜17の誤操作を防止することができる。
なお、逆クローズ状態は、操作パネルを内側にして両筐体を折り畳んだ端末状態であり、この端末状態においてユーザがメイン操作キー10〜17を操作することはない。しかしながら、操作筐体1及び表示筐体2間に挟まれた塵などにより、メイン操作キー10〜17が操作されてしまう場合もあり、逆クローズ状態でメイン操作キー10〜17を無効化することにより、このような誤操作を防止することができる。
また、端末が通常クローズ状態であれば、メイン表示画面20による表示などを終了させるためのクローズ処理が行われる(ステップS210)。このクローズ処理には、メイン操作キー10〜17及びサブガイドキー23,24による操作入力を無効にする処理を含めてもよい。さらに、サイド操作キー25〜27による操作入力を無効にする処理を含めることもできる。
本実施の形態によれば、端末状態検出部63が端末状態を検出し、この検出結果に基づいて、入力制御部64が、メイン操作キー10〜17、サイド操作キー25〜27及びサブガイドキー23,24の有効及び無効を制御している。このため、各端末状態、特に、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、これらの操作キーの有効及び無効を切り替え制御することができ、操作性を向上させるとともに、誤操作を防止することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、操作筐体1の側面に多機能キーが設けられた携帯電話機の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、表示パネル上に多機能キーが設けられた携帯電話機の例について説明する。
図17〜20は、本発明の実施の形態3による携帯通信端末の一例を示した図であり、折り畳み可能な携帯電話機の「通常オープン状態」、「通常クローズ状態」、「逆オープン状態」、「逆クローズ状態」における外観がそれぞれ示されている。
本実施の形態による携帯電話機も、実施の形態1及び2の場合と同様、操作筐体1、表示筐体2及び可動連結部3からなり、第1回転軸A1及び第2回転軸A2を中心として、両筐体1,2を相対的に回転させることができる。従って、「通常オープン状態」、「通常クローズ状態」、「逆オープン状態」及び「逆クローズ状態」の4つの端末状態を遷移させることができる。
操作筐体1は、操作パネルが図1(実施の形態1)の場合と同一であるが、操作筐体1の側面にはサイド操作キーを備えていない。一方、表示筐体2の表示パネル上には、メイン表示画面20及び通話用レシーバ21,22とともに、サブカメラ9、サブガイドキー71〜73、サブ多機能キー74及びサブクリアキー75が設けられている。
サブガイドキー71〜73、サブ多機能キー74及びサブクリアキー75は、いずれも表示筐体2の表示パネル上に設けられた操作キー(サブ操作キー)である。これらの操作キーは、操作筐体1の操作パネル上に設けられたメインガイドキー11〜13、メイン多機能キー14及びメインクリアキー17にそれぞれ対応しており、主として逆クローズ状態及び逆オープン状態において使用される。
各サブガイドキー71〜73は、表示パネル上に設けられたガイドキーであり、メインガイドキー11〜13にそれぞれ対応づけられている。つまり、ユーザが、サブガイドキー71〜73を操作すれば、メインガイドキー11〜13の操作時と同じ操作入力を行うことができる。例えば、サブガイドキー72は、決定キー(メインガイドキー12)として用いることができる。
サブ多機能キー74は、表示パネル上に設けられた多機能キーであり、上下左右の押圧部位によって4種類の操作入力を行うことができる独立した1個の操作キーからなり、メイン多機能キー14に対応づけられている。つまり、ユーザが、サブ多機能キー74に対し、メイン多機能キー14の場合と同一の操作を行えば、同じ操作入力を行うことができる。
サブクリアキー75は、表示パネル上に設けられたクリアキーであり、メインクリアキー17に対応づけられている。つまり、ユーザが、サブクリアキー75を操作すれば、メインクリアキー17と同一の操作入力を行うことができる。
逆クローズ状態及び逆オープン状態では、通常オープン状態と比較して、メイン表示画面20の上下が逆向きに使用されるため、その表示状態におけるメイン表示画面20の下側、すなわち、表示パネル内の可動連結部3とは反対側にサブガイドキー71〜73、サブ多機能キー74及びサブクリアキー75が配置されている。
通常オープン状態では、サブ操作キー71〜75による操作入力は無効とされ、ユーザが意図しない操作入力が行われるのを防止している。特に、通話時において、ユーザの耳などがこれらのサブ操作キー71〜75に当接することによる誤操作を防止している。
ここでは、メインガイドキー12がメイン多機能キー14の中央に配置されているのに対し、サブガイドキー72はサブ多機能キー74の周辺に配置している。このような構成により、サブ多機能キー74を小型化し、表示パネルが大型化するのを抑制している。なお、メインガイドキー12の場合と同様にして、サブガイドキー72をサブ多機能キー74の中央に配置してもよいことは言うまでもない。
サブカメラ9は、CCDまたはCMOSイメージセンサからなり、メインカメラ52よりも簡素化された撮像手段である。このサブカメラ9は、通常オープン状態及び逆クローズ状態においてTV電話用のカメラとして使用される。すなわち、ユーザ自身をサブカメラ9により撮影し、通話相手の端へ当該撮影画像を送信すると同時に、通話相手からの画像データをメイン表示画面20に表示させることができる。
図21は、図7の携帯電話機内の一構成例を示したブロック図である。入力制御部64は、メイン操作キー10〜17及びサブ操作キー71〜75による操作入力を監視し、キー操作信号を主制御部60へ出力している。その際、端末状態の識別結果に基づいて、各操作キーによる操作入力の有効及び無効を切り替える制御を行っている。
操作パネル上のメイン操作キー10〜17は、操作パネルを内側にして折り畳まれた通常クローズ状態及び逆クローズ状態では、使用することができない。また、表示パネル及び操作パネルを反対方向に向けている逆オープン状態では、メイン表示画面20を閲覧しながら操作することはできず、操作性が極めて悪い。このため、逆クローズ状態及び逆オープン状態では、これらのメイン操作キー10〜17に代えて、サブ操作キー71〜75が使用される。
すなわち、通常オープン状態では、メインガイドキー11〜13、メイン多機能キー14及びメインクリアキー17による操作入力を有効とするとともに、サブガイドキー71〜73、サブ多機能キー74及びサブクリアキー75による操作入力を無効とする制御が行われる。一方、逆オープン状態及び逆クローズ状態では、メインガイドキー11〜13、メイン多機能キー14及びメインクリアキー17による操作入力を無効とするとともに、サブガイドキー71〜73、サブ多機能キー74及びサブクリアキー75による操作入力を有効とする制御が行われる。なお、通常クローズ状態では、いずれの操作キーによる操作入力も無効とされる。
サブ操作キー71〜75は、メイン操作キー10〜14,17がそれぞれ対応づけられており、これらのメイン操作キーの場合と同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができる。つまり、操作パネル内の対応キーと同一の機能が割り当てられている。また、メイン操作キー10〜14,17に対し、操作時間に応じて異なる機能が割り当てられている場合、つまり、短押し及び長押しにより機能が異なる場合、サブ操作キー71〜75にも、短押し及び長押しのそれぞれについて、対応する操作キーと同一の機能が割り当てられている。
この様なサブ操作キー71〜75は、通常オープン状態において、ユーザが意図せずに操作してしまう可能性があるため、通常オープン状態におけるこれらの操作キーによる操作入力が無効とされている。特に、通常オープン状態での通話中に、サブ多機能キー74が誤操作される可能性が高いことから、少なくとも通常オープン状態の通話中にはサブ多機能キー74による操作入力を無効化することが望ましい。
撮像制御部67は、メインカメラ52及びサブカメラ9の撮像制御を行っている。すなわち、逆クローズ状態におけるTV電話時には、サブカメラ9を用いて撮影が行われ、他の場合には、メインカメラ52を用いて撮影が行われる。
図22のステップS301〜S308は、図7の携帯電話機におけるメイン操作キー10〜17、サブ操作キー71〜75に関する入力制御の一例を示したフローチャートである。まず、端末状態検出部63によって端末状態の判別が行われる(ステップS301)。
このとき、端末が通常オープン状態であれば、サブ操作キー71〜75による操作入力が無効とされ、メイン操作キー10〜17による操作入力が有効となる(ステップS302〜S304)。つまり、端末状態の検出結果に基づいて、入力制御部64は、サブ操作キー25〜27のキー操作信号を主制御部60へ出力しない。このため、通常オープン状態におけるサブ操作キー25〜27の誤操作を防止することができる。
また、端末が逆オープン状態又は逆クローズ状態であれば、サブ操作キー71〜75による操作入力が有効とされ、メイン操作キー10〜17による操作入力は無効とされる(ステップS305〜S307)。つまり、端末状態の検出結果に基づいて、入力制御部64は、メイン操作キー10〜17のキー操作信号を主制御部60へ出力しない。このため、逆オープン状態及び逆クローズ状態におけるメイン操作キー10〜17の誤操作を防止することができる。
また、端末が通常クローズ状態であれば、メイン表示画面20による表示などを終了させるためのクローズ処理が行われる(ステップS308)。このクローズ処理には、メイン操作キー10〜17及びサブ操作キー71〜75による操作入力を無効にする処理が含まれている。
本実施の形態によれば、サブ操作キー71〜75を表示パネル上に設けているため、携帯電話機をコンパクトに折り畳んだ逆クローズ状態で、メイン表示画面20を閲覧しながら、様々な操作入力を行うことができる。その際、メインガイドキー11〜13及びメイン多機能キー14と同一の操作により、同じ操作入力を可能としているため、操作性が良く、また、ユーザが操作を理解し易い。
また、端末状態検出部63が端末状態を検出し、この検出結果に基づいて、入力制御部64が、メイン操作キー10〜17、サブ操作キー71〜75の有効及び無効を切り替え制御している。このため、通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、これらの操作キーの有効及び無効を制御することができ、操作性を向上させるとともに、誤操作を防止することができる。
本発明の実施の形態1による携帯電話機の一例を示した図であり、「通常オープン状態」における外観が示されている。 図1の携帯電話機の内部構造について要部を示した図である。 図1の携帯電話機について「通常クローズ状態」における外観を示した図である。 図1の携帯電話機について「逆オープン状態」における外観を示した図である。 図1の携帯電話機を第2回転軸A2を中心として回転させる場合の様子を示した図である。 図1の携帯電話機について「逆クローズ状態」における外観を示した図である。 図1の携帯電話機内の一構成例を示した機能ブロック図である。 通常オープン状態における待受け時の様子を示した図である。 逆クローズ状態における待受け時の様子を示した図である。 通常オープン状態及び逆クローズ状態における着信中の様子を比較して示した図である。 通常オープン状態及び逆クローズ状態における通話中の様子を比較して示した図である。 通常オープン状態及び逆クローズ状態における電話番号入力中の様子を比較して示した図である。 通常オープン状態におけるカメラ撮影時の様子を示した図である。 逆オープン状態におけるカメラ撮影時の様子を示した図である。 図1の携帯電話機におけるサイド操作キー25〜27に関する入力制御の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による入力制御の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態3による携帯電話機について「通常オープン状態」における外観を示した図である。 図17の携帯電話機について「通常クローズ状態」における外観を示した図である。 図17の携帯電話機について「逆オープン状態」における外観を示した図である。 図17の携帯電話機について「逆クローズ状態」における外観を示した図である。 図17の携帯電話機内の一構成例を示したブロック図である。 図7の携帯電話機におけるメイン操作キー10〜17、サブ操作キー71〜75に関する入力制御の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1 操作筐体
2 表示筐体
3 可動連結部
11〜13 メインガイドキー
14 メイン多機能キー
15 オフフックキー
16 オンフックキー
17 メインクリアキー
20 メイン表示画面
23,24 サブガイドキー
25 サイドガイドキー
26 サイド多機能キー
27 サイドクリアキー
63 端末状態検出部
64 入力制御部
71〜73 サブガイドキー
74 サブ多機能キー
75 サブクリアキー
A1,A2 回転軸

Claims (15)

  1. 表示パネルが設けられた表示筐体と、操作パネルが設けられた操作筐体と、上記表示筐体及び上記操作筐体を折り畳み可能に連結する可動連結部とを有し、
    表示パネル及び操作パネルを同一方向に向けて両筐体を展開させた通常オープン状態と、表示パネルを外側に、操作パネルを内側に向けて両筐体を折り畳んだ逆クローズ状態とを遷移可能な携帯通信端末において、
    上記操作パネル上に設けられ、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能な第1の多機能キーと、
    逆クローズ状態において操作可能であり、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能な第2の多機能キーと、
    通常オープン状態及び逆クローズ状態に応じて、上記第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御する入力制御手段とを備えたことを特徴とする携帯通信端末。
  2. 上記第2の多機能キーが、上記操作筐体の側面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 上記第2の多機能キーが、上記表示パネル上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  4. 上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段を備え、
    上記入力制御手段が、上記端末状態検出手段による検出結果に基づいて、上記第1及び第2の多機能キーによる操作入力の有効及び無効を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  5. 一主面に表示パネルが形成された薄型の表示筐体と、一主面に操作パネルが形成された薄型の操作筐体と、上記表示筐体及び上記操作筐体を連結する可動連結部とを備え、
    操作パネル及び表示パネルを同一方向に向けて両筐体を展開させた通常オープン状態と、操作パネルを内側に、表示パネルを外側に向け、両筐体の主面を対向させて折り畳んだ逆クローズ状態とを遷移可能な折り畳み式携帯通信端末において、
    上記操作パネル上に設けられ、押圧部位に応じて2以上の異なる操作入力が可能なメイン多機能キーと、
    上記操作筐体の端面に設けられ、メイン多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことが可能なサイド多機能キーとを備えたことを特徴とする携帯通信端末。
  6. 上記サイド多機能キーは、短押し及び長押しのいずれについても、上記メイン多機能キーと同一の操作を行うことにより、同一の操作入力を行うことができることを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
  7. 上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段と、
    上記端末状態検出手段による検出結果に基づいて、上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とする入力制御手段とを備え、
    上記サイド多機能キーが、上記操作筐体の可動連結部側に設けられ、
    上記入力制御手段が、通常オープン状態における上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とすることを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
  8. 上記入力制御手段は、通常オープン状態での通話中における上記サイド多機能キーによる操作入力を無効とすることを特徴とする請求項7に記載の携帯通信端末。
  9. 上記可動連結部は、上記両筐体を折り畳むための第1回転軸と、第1回転軸に直交し、上記両筐体を相対的に回転させるための第2回転軸とからなり、操作パネル及び表示パネルを反対方向に向けて両筐体を展開させた逆オープン状態へ遷移させることができ、
    上記入力制御手段は、逆クローズ状態及び逆オープン状態における上記サイド多機能キーによる操作入力を有効とすることを特徴とする請求項7に記載の携帯通信端末。
  10. 上記操作パネル上に設けられ、上記表示パネル上の表示画面に機能割り当てが表示される2以上のメインガイドキーと、
    上記操作筐体の端面に設けられ、一部のメインガイドキーに対応づけられたサイドガイドキーと、
    上記表示パネル上に設けられ、他のメインガイドキーに対応づけられたサブガイドキーとを備えたことを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
  11. 上記メインガイドキーには、上記メイン多機能キーの中央に配置された中央ガイドキーが含まれ、
    上記中央ガイドキーに対応する上記サイドガイドキーは、上記サイド多機能キーの周辺に配置されることを特徴とする請求項10に記載の携帯通信端末。
  12. 上記可動連結部による両筐体の連結状態を検出する端末状態検出手段と、
    端末状態検出手段による検出結果に基づいて、サイドガイドキーによる操作入力を通常オープン状態において無効とする入力制御手段とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の携帯通信端末。
  13. 逆クローズ状態で通話中の場合に、上記サブガイドキーに、オンフック機能が割り当てられることを特徴とする請求項10に記載の携帯通信端末。
  14. 逆クローズ状態で着信中の場合に、上記サブガイドキーに、オフフック機能が割り当てられることを特徴とする請求項10に記載の携帯通信端末。
  15. 通常オープン状態で番号入力を行った後、逆クローズ状態に移行させた場合に、上記サブガイドキーにオフフック機能が割り当てられることを特徴とする請求項10に記載の携帯通信端末。
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