JP2006020047A - 画像読取装置および画像読取方法および画像読取システム - Google Patents

画像読取装置および画像読取方法および画像読取システム Download PDF

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Abstract

【課題】
多段給紙トレイを設けることで利便性を高めた画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムを提供する。
【解決手段】
給紙トレイ302のいずれかにセットされた原稿は、該給紙トレイ302がローラ304によってプラテンガラス306面上に搬送可能な位置に移動後、給紙トレイ302に備わる自動給紙フィーダー319によりプラトンガラス306面上に搬送されるとともに、スキャン処理が行われ排紙トレイ313に排出される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スキャン動作によって情報(例えば、文書、写真、図面など)を読み取って、デジタルデータに変換する画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムに係わり、詳しくは、給紙トレイを複数設けた画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムに関する。
従来、スキャナにより原稿媒体を読み取る方法として、原稿台に原稿を載置してスキャンする方式、あるいは、自動給紙フィーダーに原稿をセットしてスキャンする方式がある。
前者の場合は原稿台、すなわち、プラテンガラス上に載置された原稿を走査し画像を読み取ることでスキャン処理がなされる。また、後者の場合は給紙部に原稿をセットすると該給紙部に備わる自動給紙フィーダーにより原稿がプラテンガラス上に搬送されるとともに画像が読み取られスキャン処理がなされる。
ところで、従来のスキャナに関する技術として、特許文献1記載の「画像読取り方法及び原稿搬送装置」が開示されている。
この特許文献1の発明は、2原稿1枚複写モード(並列読取モード)設定時には原稿束奇偶判別手段と、1枚の用紙の同一面に画像形成される複数の原稿内の順番を該複数の原稿をプラテンガラス上に載置する以前に順番を入れかえる手段とを有することによって、容易に1枚の用紙の同一面上に複数原稿の画像形成が可能となり、高速処理が可能であるという技術について言及されている。
特開平5−6048号
しかしながら、上記特許文献1の発明および従来のスキャナにおいては、自動給紙フィーダーの給紙トレイが一段しか設けられていなかったため、複数枚の原稿を読み取ることはできても、それ以外の利点がなかった。
そこで、本発明は、多段給紙トレイを設けることにより、様々な利便性を提供できる画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取装置において、前記原稿をセットする複数の給紙部と、前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を選択する給紙部選択手段と、前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段で搬送される原稿から情報を読み取る読取手段と、前記読取手段の読取出力をデジタルデータに変換するデータ変換手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記給紙部選択手段は、前記複数の給紙部の中の選択された給紙部を原稿台と略同一の高さ位置に移動させる給紙部移動機構を具備し、前記原稿搬送手段は、前記給紙部移動機構により前記原稿台と略同一の高さ位置に移動させられた給紙部から前記原稿を前記原稿台を経て排紙部へ搬送することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記排紙部は、前記複数の給紙部に対応してそれぞれ設けられ、前記原稿搬送手段は、前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を該給紙部と対応する排紙部へ搬送し、前記読取手段は、前記原稿の情報を読み取る読取部を有するとともに、該読取部を前記給紙部選択手段により選択された給紙部から搬送される原稿面まで移動させる読取部移動機構を具備することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記排紙部は、前記複数の給紙部に対応してそれぞれ設けられ、前記原稿搬送手段は、前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を該給紙部と対応する排紙部へ搬送し、前記読取手段は、前記原稿の情報を読み取る読取部を有するとともに、前記給紙部選択手段により選択された給紙部から搬送される原稿の読取画像を前記読取部に入力させる光学部移動機構を具備することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記データ変換手段は、前記原稿から読み取った情報を各給紙部に対応してデジタルデータに変換することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記給紙部選択手段は、前記複数の給紙部の中の原稿がセットされた給紙部を順次選択し、前記原稿搬送手段は、前記給紙部選択手段により選択された給紙部から原稿を順次排紙部へ搬送することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記複数の給紙部に対応してセットする原稿の情報をそれぞれ設定する原稿情報設定手段を更に具備し、前記給紙部選択手段は、前記原稿情報設定手段の設定状態に対応して前記給紙部の選択を行うことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1の発明において、前記複数の給紙部に対して原稿の読み取り予約をそれぞれ設定する予約設定手段を更に具備し、前記給紙部選択手段は、前記予約設定手段の設定内容に従って前記給紙部の選択を行うことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1の発明において、前記複数の給紙部に対して原稿読み取り後の後処理を設定する後処理設定手段を更に具備し、前記後処理設定手段の設定内容に従って各給紙部からの原稿の読み取り後の処理を実行することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1の発明において、前記複数の給紙部に対して原稿の読み取り処理がなされた回数を計数する使用回数計数手段を更に具備することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取方法において、前記複数の給紙部のいずれか若しくは全てに原稿をセットし、前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を給紙部選択手段で選択し、前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと原稿搬送手段で搬送し、前記原稿搬送手段で搬送される原稿の情報を読取手段で読み取り、前記読取手段の読取出力をデジタルデータにデータ変換手段で変換することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取装置と前記画像読取装置で読み取った原稿を印刷する印刷装置とを有する画像読取システムにおいて、前記画像読取装置は、前記原稿をセットする複数の給紙部と、前記給紙部毎に該給紙部にセットされた原稿に対する印刷情報を設定する印刷情報設定手段と、前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を選択する給紙部選択手段と、前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段で搬送される原稿の情報を読み取る読取手段と、前記読取手段の読取出力をデジタルデータに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段で変換されたデジタルデータを前記印刷情報設定手段で設定された印刷情報と共に前記印刷装置に送信する送信手段とを具備し、前記印刷装置は、前記送信手段で送信された前記デジタルデータおよび前記印刷情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記デジタルデータを前記印刷情報に基づき印刷処理する印刷処理手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、給紙トレイを複数設けて画像読取装置を構成したので、様々な利便性を提供できるという効果を奏する。例えば、給紙トレイ1から読み取る場合は「カラーモード」、給紙トレイ2から読み取る場合は「モノクロモード」といった設定を予めしておくことで、使用用途に合わせた画像読み取り処理が煩雑な操作なしに即座に行える。
以下、この発明に係わる画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる画像読取システムの全体構成を示すブロック図の一例である。
この画像読取システムは、コンピュータ101、プリンタ201、スキャナ301を具備して構成され、それぞれの機器はLAN(Local Area Network)401を介して接続されている。
なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN(Local Area Network),WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。例えば、プリンタ201とスキャナ301とがIEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)またはUSB(Universal Serial Bus)などで直接接続されていてもよい。特に接続形態は問わず、各装置間で通信が行えればよい。
コンピュータ101は、ユーザが扱うパーソナルコンピュータを示している。データ等を記憶するHD(Hard Disk)を有しており、スキャナ301から転送されるスキャン画像の保存が可能である。
プリンタ201は、コンピュータ101若しくはスキャナ301からの印刷指示に際して出力処理を行う。後述するスキャナ301と連携することで、コピーを行うこともできる。
本発明の要部であるスキャナ301は、多段給紙トレイを備えており、該給紙トレイにセットされた用紙からスキャン動作によって図形や写真または文字などを読み取って、デジタルデータに変換する。読み込んだデジタルデータはコンピュータ101にLAN401を介して転送する。また、読み込んだデジタルデータをプリンタ201にLAN401を介して転送し、プリンタ201で出力することにより、コピーを行うこともできる。
ここで、図1に示すような基本構成を有する画像読取システムにおける第1の実施例について説明する。
図2は、第1の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。
同図に示されるスキャナ301において、装置本体301の左部には多段給紙トレイ302(符号302−A〜302−D)を備える支持部材303が取り付けられ、さらに支持部材303内部には多段給紙トレイ302を上下自在に移動可能とするローラ304が備わっている。また、給紙トレイ302にはそれぞれ自動原稿送り装置(以下、自動給紙フィーダー)319(符号319−A〜319−D)が備わっており、給紙トレイ302にセットされた原稿は、この自動給紙フィーダー319により後述するプラテンガラス306面上に搬送される。
例えば、ここで、多段給紙トレイ302のいずれかにセットされた原稿に対してスキャン処理を行う場合には、原稿がセットされた給紙トレイ302を後述するプラテンガラス306面上に搬送可能な状態、すなわち、同図でいうと給紙トレイ302−Cに示される位置に該給紙トレイ302を移動する。
プラテンガラス306は、透明で平らなガラスプレートからなるもので、装置本体301の上部の開口部分に嵌まり込む状態で取り付けられている。
また、装置本体301の上部には、プラテンガラス306上を搬送される原稿を上から押さえるため開閉式の扉305が取り付けられている。この開閉式の扉305は、ユーザによって開閉操作される。また、上述した給紙トレイ302と同様に自動給紙フィーダー320を備えている。
なお、同図に示されるスキャナ301においては、原稿が給紙トレイ302からプラテンガラス306上へ搬送される際の、搬送経路上に支持部材303および開閉式扉305のヒンジ部が位置しているが、これらはいうまでもなく搬送経路の弊害にならないよう配設されている。例えば、装置本体301の(走査線方向)両端などが該当する。
プラテンガラス306の下方には、プラテンガラス306上を搬送される原稿を照射する照明ランプ307と、その照射によって得られる原稿からの反射光の光軸方向を変える第1のミラー308とが設置されており、さらに、第1のミラーからの反射光の光軸方向を変える固定式の第2のミラー309−Aおよび固定式の第3のミラー309−Bが設置されている。
また、第1のミラー308、第2のミラー309−Aおよび第3のミラー309−Bを経た原稿からの反射光を所定の焦点位置に集光するレンズ310と、その焦点位置にて集光後の反射光を受光してこれを電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)311と、そのCCD311での変換処理によって得られた出力信号に対して所定の信号処理を施す画像処理部312とが配設される。同図には図示されないがLAN401との通信制御を行うインターフェース装置も具備されている。
なお、上述した照明ランプ307から原稿に照射され、その照射によって得られる原稿からの反射光がCCD311へと照射されるまでの光路は図中に破線で示されている。
上述した構成のスキャナ301においては、多段給紙トレイ302のいずれかに(画像面下向き状態で)原稿がセットされた場合には、原稿がセットされた給紙トレイ302がローラ304によってプラテンガラス306上に搬送可能な位置に移動後、該給紙トレイ302に備わる自動給紙フィーダー319が、その原稿を1枚ずつ順次繰り出して、プラテンガラス306上に搬送するとともに、一定の位置に静止した状態で照明ランプ307および第1のミラー308で搬送される原稿に対する走査を行って画像を読み取り、その画像読み取り後の原稿を排紙トレイ313へと排出する。これを繰り返すことによって、CCD311は、給紙トレイ302にセットされた原稿から、連続的にスキャン処理を行うことになる。
なお、プラテンガラス306上に(画像面下向き状態で)原稿が載置された場合であれば、従来同様に照明ランプ307および第1のミラー308がプラテンガラス306に沿って副走査方向へと移動し原稿からスキャン処理を行う。
また、上述した説明においては、プラテンガラス306上を搬送若しくは載置された原稿からスキャンする場合に、ミラー(符号308、309−A、309−B)を介してCCD311にデータを送る方法を説明したが、これに限られず、原稿から直接CCD311でスキャンするよう構成してもよい。
次に、図1および図2に示した画像読取システムにおける動作の一例を図3〜図7を用いて説明する。
なお、ここでは、複数の異なるサイズの原稿を同一サイズの原稿にコピー若しくはスキャンする際の処理について説明する。
図3は、スキャナ301に設置された図示しない操作パネル501の一例である。
この操作パネル501は、コピー若しくはスキャンの機能選択が行えるジョブタイプ502と、スキュナ301に備わる各給紙トレイ302にセットする原稿サイズをそれぞれ選択する原稿サイズ503と、処理後の原稿サイズを選択する仕上がりサイズ504と、全ての設定が終了した時点に押下する設定終了ボタン505を具備して構成される。
まず、ユーザはジョブタイプ502において、コピー若しくはスキャンいずれかの機能を選択する。続けて、給紙トレイ302にセットする原稿のサイズ選択を原稿サイズ503で行う。最後に、仕上がりサイズ504でコピー若しくはスキュン後の出力希望サイズを選択する。
そして、ジョブタイプ502、原稿サイズ503、仕上がりサイズ504全て設定後に、設定終了ボタン505を押下すると、画像読取システムにおけるコピー若しくはスキャン処理が実行される。
例えば、ジョブタイプ502としてコピーを選択し、原稿サイズ503では、給紙トレイ1原稿サイズにA3、給紙トレイ2原稿サイズにA5を選択し、仕上がりサイズ504でA4を設定後、設定終了ボタン505を押下した場合には、給紙トレイ1から読み込んだA3サイズのデータはA4サイズに縮小され、給紙トレイ2から読み込んだA5サイズのデータはA4サイズに拡大され、合成されてプリンタ201からA4サイズの用紙で出力(コピー)される。
なお、上述した操作パネル501において、原稿サイズ等(設定状態)が設定されていない場合には、給紙トレイ302に原稿がセットされていたとしても、該原稿に対しては処理を行わないように構成することで、ユーザが意図しない読み込み処理を抑止することもできる。
図4〜図7は、操作パネル501において上述した設定を行った場合の画像読取システムにおける動作をフロー形式で示したものである。
なお、ここでは、スキャナ301に備わる給紙トレイ302が4段である場合を説明する。
この処理は、操作パネル501における設定終了ボタン505が押下されると開始される(ステップS101でYES)。
この処理が開始されると、まず、初期処理としてトレイ変数「NO」に1、各給紙トレイ302に対応して用意される給紙トレイ1読込フラグ〜給紙トレイ4読込フラグ全てに「0(読込対象外)」を設定する(ステップS102)。
次に、ステップS104〜ステップS107までの処理を繰り返し、スキャナ301に備わる全ての給紙トレイ302にセットされた原稿のサイズおよび原稿の有無状況を確認する。
まず、給紙トレイNO(ここでは、NOは1〜4)に原稿のサイズが設定済みか否かの判断を行う(ステップS104)。すなわち、上述した操作パネル501の原稿サイズ503でユーザにより当該給紙トレイNOの原稿サイズが設定されたか否かの判断である。
ここで、給紙トレイNOに原稿サイズが設定済みの場合は(ステップS104で設定済み)、給紙トレイNO原稿サイズに原稿サイズを設定し(ステップS105)、給紙トレイNO読込フラグに「1(読込対象)」を設定する(ステップS106)。そして、トレイ変数「NO」に1加算し(ステップS107)、次の給紙トレイ302についてもステップS104以降の処理を繰り返す。
一方、給紙トレイNOに原稿サイズが未設定の場合は(ステップS104で未設定)、トレイ変数「NO」に1加算し(ステップS107)、次の給紙トレイ302についてもステップS104以降の処理を繰り返す。この場合、給紙トレイNO読込フラグはステップS102の初期処理でデフォルトとして設定された「0(読込対象外)」となり、当該給紙トレイ302からは原稿の読み込みは行わない。
すなわち、この処理においては、給紙トレイ302に原稿がセットされていたとしても、該原稿の原稿サイズ(設定状態)が設定されていない場合には、該原稿を読取対象外として処理を行わない。
次に、給紙トレイNO読込フラグが全て「0(読込対象外)」か否かの判断を行う(ステップS109)。これは、給紙トレイ302いずれにも原稿サイズがセットされていないか否かの判断である。給紙トレイ302のいずれにも原稿サイズがセットされていない場合は(ステップS109でYES)、操作パネル501に「どの給紙トレイにも原稿サイズがセットされていない」旨の表示を行い(ステップS121)、再び、ステップS101の処理に戻る。
また、給紙トレイ302いずれかに原稿サイズがセットされている場合は(ステップS109でNO)、トレイ変数「NO」に1を設定する(ステップS110)。
次に、ステップS112〜ステップS121までの処理を繰り返し、上述した処理(ステップS104〜ステップS107)で読込対象(給紙トレイNO読込フラグ=1)となった給紙トレイ301に対してコピー若しくはスキャン処理を実行する。
まず、給紙トレイNO読込フラグが「1(読込対象)」か否かの判断を行い(ステップS112)、給紙トレイNO読込フラグが「0(読込対象外)」の場合は(ステップS112でNO)、トレイ変数「NO」に1加算し(ステップS113)、次の給紙トレイ302について給紙トレイNO読込フラグが「1(読込対象)」か否かの判断を行う。
ここで、給紙NO読込フラグが「1(読込対象)」の場合は(ステップS112でYES)、給紙トレイNOの仕上がりサイズが設定済みか否かの判断を行う(ステップS114)。すなわち、上述した操作パネル501の仕上がりサイズ504でユーザにより出力希望サイズが設定されたか否かの判断である。
ここで、仕上がりサイズが未設定の場合は(ステップS114で未設定)、操作パネル501に「仕上がりサイズを選択後、設定終了ボタンを押下してください」旨の表示を行い(ステップS121)、再び、ステップS101の処理に戻る。
仕上がりサイズが設定されている場合は(ステップS114で設定済み)、給紙トレイNO仕上がりサイズに仕上がりサイズを設定し(ステップS115)、上述した操作パネル501のジョブタイプ502でコピーが選択されたか否かの判断を行う(ステップS116)。
ここで、操作パネル501のジョブタイプ502でコピーが選択されている場合は(ステップS116でYES)、コピー処理を行うが(ステップS117)、コピーが選択されていない場合は(ステップS116でNO)、スキャンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS118)。このステップS117におけるコピー処理の詳細は図6に示される。
図6において、コピー処理が開始されると、まず、上述した操作パネル501で設定された原稿サイズ503と仕上がりサイズ504に基づいて、読み込むデータに対して施す拡大/縮小率を決定する(ステップS201)。
次に、操作パネル501に「コピー設定入力してください」旨の表示を行う(ステップS202)。これは、出力用紙に対して、片面/両面、コピー部数、Nup等のユーザ所望のコピー設定の入力を促すものである。
ここで、ユーザ入力がない場合は(ステップS203でNO)、引き続き操作パネル501に「コピー設定入力してください」旨の表示を行うが(ステップS202)、ユーザ入力があると(ステップS203でYES)、「実行ボタン」が押下されたか否かの判断を行う(ステップS204)。すなわち、コピー設定入力完了か否かの判断である。
「実行ボタン」未押下の場合は(ステップS204でNO)、タイムアウトか否かの判断を行い(ステップS205)、所定の時間が過ぎていない場合は(ステップS205でNO)、「実行ボタン」が押下されるのを待つ(ステップS204)。所定の時間が過ぎている場合は(ステップS205でYES)、このコピー処理を終了する。
また、「実行ボタン」押下済みの場合は(ステップS204でYES)、コピー実行し(ステップS206)、このコピー処理を終了する。コピー実行は、スキャナ301で読み込んだデータに対して、ステップS201で決定された拡大/縮小率に基づいて拡大/縮小処理を行い、さらにステップS203で入力されたコピー設定を施して、スキャナ301からプリンタ201へ印刷指示を行う。そしてプリンタ201で該印刷指示に対する印刷処理が行われることで実行される。
図5に戻り、ステップS118の判断において、スキャンが選択されていないと判断された場合は(ステップS118でNO)、操作パネル501のジョブタイプ502において、コピー若しくはスキャンいずれの機能選択もなされていないことになるので、「コピー若しくはスキャンの機能選択をしてください」旨の表示を行い(ステップS121)、再び、ステップS101の処理に戻る。
また、ステップS118の判断において、スキャンが選択されていると判断された場合は(ステップS118でYES)、スキャン処理を行う(ステップS119)。このステップS119におけるスキャン処理の詳細は図7に示される。
図7において、スキャン処理が開始されると、まず、上述した操作パネル501で設定された原稿サイズ503と仕上がりサイズ504に基づいて、読み込むデータに対して施す拡大/縮小率を決定する(ステップS301)。
次に、「実行ボタン」が押下されたか否かの判断を行う(ステップS302)。「実行ボタン」が未押下の場合は(ステップS302でNO)、タイムアウトか否かの判断を行い(ステップS303)、所定の時間が過ぎていない場合は(ステップS303でNO)、「実行ボタン」が押下されるのを待つ(ステップS302)。所定の時間が過ぎている場合は(ステップS303でYES)、このスキャン処理を終了する。
また、「実行ボタン」押下済みの場合は(ステップS302でYES)、スキャン実行し(ステップS304)、このスキャン処理を終了する。スキャン実行は、スキャナ301で読み込んだデータに対して、ステップS301で決定された拡大/縮小率に基づいて拡大/縮小処理を行い、スキャナ301からコンピュータ101へスキャンしたデータの転送を行うことで実行される。
図5に戻り、ステップS119のスキャン処理が終了すると、トレイ変数「NO」に1加算し(ステップS120)、次の給紙トレイ302についてもステップS112以降の処理を繰り返し、全ての給紙トレイ302に対する処理が終了した時点でこの処理を終了する。以上が本発明に係わる画像読取システムにおける動作の一例である。
以上説明したように本発明における第1の実施例においては、従来のスキャナに多段給紙トレイ302を設けることでスキャナ301を構成したので、簡単な構成で多段給紙トレイ付きスキャナ301を実現することができる。また、後述する種々の新機能を提供することができる。
ここで、図1に示すような基本構成を有する画像読取システムにおける第2の実施例について説明する。
図8は、第2の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。
同図に示されるスキャナ301は、上記第1の実施例を説明した図2に示されるスキャナ301の排紙トレイ313が1つであるのに対して、第2の実施例では多段給紙トレイ302各々に対応して排紙トレイ317を持つ構成になっている。なお、図2と同じ符号のものは略同様に動作するので、その説明は省略する。
同図に示されるスキャナ301において、装置本体301の左部には多段給紙トレイ302(符号302−A〜302−D)が支持部材303に固定で取り付けられており、さらに支持部材303には、多段給紙トレイ302の各々に対応した排紙トレイ317(符号317−A〜317−D)が固定で取り付けられている。例えば、給紙トレイ302−Aにセットされた原稿は、該トレイの自動給紙フィーダー319−Aにより排紙トレイ317方向へと搬送されるとともに、スキャン処理がなされ排紙トレイ317−Aへと排出される。
また、支持部材303には、支持部材303内部を上下に移動可能とする移動式ランプ316および移動式ミラー315が備わっており、給紙トレイ302にセットされた原稿からスキャン処理を行う場合には、この移動式ランプ316と移動式ミラー315が、上下することで、読み取り原稿がセットされた給紙トレイ302の(高さ)位置まで移動する。
一方、多段給紙トレイ302それぞれには原稿からの反射光を受光するための固定式ミラー314(符号314−A〜314−D)が配設されており、上述した移動式ランプ316が給紙トレイ302上を搬送される原稿を照射すると、この固定式ミラー314は、その照射によって得られる原稿からの反射光の光軸方向を変える。さらに固定式ミラー314からの反射光は移動式ミラー315により光軸方向を変えられ、固定式ミラー309−Cを経てレンズ310に集光される。
レンズ310は、画像の読取サイズの補正を行うために、移動式ランプ316および移動式ミラー315が支持部材303内部を上下に移動するのと連動して図中副走査方向へ左右移動する。具体的には、いずれの給紙トレイ302から画像を読み取るかで光路の差が生じ読取サイズが変化するため、給紙トレイ302−Aにセットされた原稿から読み取りを行う場合には、レンズ310はCCD311と遠ざかるように移動し、給紙トレイ302−Dにセットされた原稿から読み取りを行う場合にはレンズ310はCCD311に近づくように移動することで読取サイズの補正を行う。
なお、上述した移動式ランプ316から原稿に照射され、その照射によって得られる原稿からの反射光がCCD311へと照射されるまでの光路は図中に破線で示されている。
上述した構成のスキャナ301においては、多段給紙トレイ302のいずれかに(画像面下向き状態で)原稿がセットされた場合には、該給紙トレイ302に備わる自動給紙フィーダー319が、その原稿を1枚ずつ順次繰り出して、多段排紙トレイ317へと搬送するとともに、移動式ランプ316および給紙トレイ302に配設される固定式ミラー314および移動式ミラー315で搬送される原稿に対する走査を行って画像を読み取り、その画像読み取り後の原稿を排紙トレイ317へと排出する。これを繰り返すことによって、CCD311は、給紙トレイ302にセットされた原稿から連続的にスキャン処理を行うことになる。
なお、上述した説明においては、給紙トレイ302にセットされた原稿に対して、移動式ランプ316および移動式ミラー315で走査し画像を読み取る方法を説明したが、原稿がプラテンガラス306上に載置された場合にも、移動式ランプ316および移動式ミラー315を移動させて画像を読み取るように構成し本発明を実施してもかまわない。
また、上述した説明においては、読み取りを行う給紙トレイ302によって光路の差が生じた場合に、レンズ310の位置を移動することで読取サイズの補正を行うよう説明したが、レンズ310を固定としてCCD311を経由した出力データを画像処理部312において画像処理を施すことで読取サイズの補正を行うようにしてもよい。
以上説明したように本発明における第2の実施例においては、多段給紙トレイ302に対応して多段排紙トレイ317を設けることでスキャナ301を構成したので、給紙トレイ302それぞれにセットされた原稿が他の原稿と混同して排出されるということが起こらない。また、上記第1の実施例同様に、後述する種々の新機能を提供することができる。
ここで、図1に示すような基本構成を有する画像読取システムにおける第3の実施例について説明する。
図9は、第3の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。
同図に示されるスキャナ301は、上記第2の実施例を説明した図8に示されるスキャナ301と同様に多段給紙トレイ302各々に対応して排紙トレイ317を持つ構成であるが、上記第2の実施例では給紙トレイ302にセットされた原稿からの読み取りをミラーを介して行っていたのに対して、第3の実施例においては、原稿から直接CCDで画像読み取りを行う。なお、図8と同じ符号のものは略同様に動作するので、その説明は省略する。
同図に示されるスキャナ301において、装置本体301の左部には多段給紙トレイ302(符号302−A〜302−D)が支持部材303に固定で取り付けられており、さらに支持部材303には、多段給紙トレイ302の各々に対応した排紙トレイ317(符号317−A〜317−D)が固定で取り付けられている。例えば、給紙トレイ302−Aにセットされた原稿は、該トレイの自動給紙フィーダー319−Aにより排紙トレイ317方向へと搬送されるとともに、スキャン処理がなされ排紙トレイ317−Aへと排出される。
また、支持部材303には、支持部材303内部を上下に移動可能とする後述する画像読取部318が備わっており、給紙トレイ302にセットされた原稿からスキャン処理を行う場合には、この画像読取部318が、上下することで、読み取り原稿がセットされた給紙トレイ302の(高さ)位置まで移動する。
画像読取部318は、照明ランプおよびレンズおよびCCDを具備して構成されており、該照明ランプで給紙トレイ302にセットされた原稿に照射し、その照射によって得られる原稿からの反射光をレンズで所定の焦点位置に集光し、その焦点位置で集光後の反射光をCCDで受光してこれを電気信号に変換する。変換処理によって得られた出力信号を画像処理部312へと転送する。
上述した構成のスキャナ301においては、多段給紙トレイ302のいずれかに(画像面下向き状態で)原稿がセットされた場合には、該給紙トレイ302に備わる自動給紙フィーダー319が、その原稿を1枚ずつ順次繰り出して、多段排紙トレイ317へと搬送するとともに画像読取部318で搬送される原稿に対する走査を行って直接画像を読み取り、その画像読み取り後の原稿を排紙トレイ317へと排出する。これを繰り返すことによって、画像読取部318は、給紙トレイ302にセットされた原稿から連続的にスキャン処理を行うことになる。
なお、上述した説明においては、給紙トレイ302にセットされた原稿に対して、画像読取部318で走査し画像を読み取る方法を説明したが、原稿がプラテンガラス306上に載置された場合にも、画像読取部318を移動させて画像を読み取るように構成し本発明を実施してもかまわない。
以上説明したように本発明における第3の実施例においては、上記第2に実施例で説明したミラー方式の読み取りではなく、直接読み取りを行う方式でスキャナ301を構成したので、光路の差により読取サイズが異なるといった問題が発生せず補正処理を行う必要がなくなる。また、上記第1の実施例同様に、後述する種々の新機能を提供することができる。
以上、第1〜第3の実施例を用いて本発明を説明したが、上記実施形態においては、スキャナ301に備わる給紙トレイ302を4段である場合を説明したが、これはあくまで一例であり、4段以外でも本発明を実施できることはいうまでもない。
この他、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上述した第1〜第3の実施例においては、多段給紙トレイ302に原稿をセットする場合に、画像面を下向きにしてセットするよう説明したが、走査時に原稿の画像面がプラテンガラス306方向に向いていれば足りるので、給紙トレイ302または開閉式扉305に備わる自動給紙フィーダー(符号319および320)により原稿の表裏を反転するよう構成した場合には、原稿を画像面上向きに給紙トレイ302にセットして本発明を実施してもよい。
ここで、上述した第1〜第3の実施例で説明したスキャナ301におけるその他変形例およびその結果得られる具体的効果(新機能)を下記にいくつか列挙する。
1)複数の原稿を予約することができる(スキャンおよびコピー時)。
スキャナの給紙トレイが一段の場合は、原稿Aを読み込み中に原稿Bをセットするといったことはできない。本発明による画像読取ステムのように、スキャナ301の給紙トレイ302が多段備えられていれば、原稿Aをスキャナ301が読み込んでいる時でも、別の給紙トレイ302に原稿Bをセットすることにより、スキャン若しくはコピーの予約(セット)を行うことができる。
2)複数の原稿をスキャンして仕分けすることができる(スキャン時)。
スキャナの給紙トレイが一段の場合は、1つの原稿を読み込んだ後、別の原稿を読み込むというように、複数の原稿をスキャンする場合は順次スキャンを実行する必要があった(原稿Aと原稿Bを同時にセットしてスキャンすると同じ原稿とみなされ、スキャンした結果は同じデータファイルとして混同されてしまう)。本発明による画像読取システムのように、スキャナ301の給紙トレイ302が多段備えられていれば、例えば、原稿Aをスキャナ301の給紙トレイ1にセットし、原稿Bをスキャナ301の給紙トレイ2にセットする方法をとり、スキャンを実行することにより、原稿Aと原稿Bを別のデータファイルとして読み込むことができる。
3)複数の原稿をスキャンして仕分けして排紙できる(コピー時)。
本発明による画像読取システムのように、スキャナ301に給紙トレイ302が多段備えられていて、プリンタ201に多段排紙トレイ(ソーター等)が備えられている場合、例えば、スキャナ301の給紙トレイ1からコピーしたものがプリンタ201の多段排紙トレイ1に、スキャナ301の給紙トレイ2からコピーしたものがプリンタ201の多段排紙トレイ2に排紙される機能を提供することができる。コピー後、コピーされた用紙は、原稿毎に仕分けされて別の排紙トレイに排出される。
4)スキャン/コピー条件を設定することなく、好みの設定で簡易的にスキャン/コピーを行うことができる(スキャンおよびコピー時)。
スキャナ301の給紙トレイ302毎に読み取る条件を予め設定しておき、スキャナ301がどのトレイ302から読み取ったために、どの設定でスキャン/コピーすると条件を変えて読み取ることにより、使用者は簡単に異なる条件にて原稿をスキャン/コピーできる。
例)スキャナの給紙トレイ1から読み取る場合は「カラーモード、解像度600dpi」、スキャナの給紙トレイ2から読み取る場合は「カラーモード、解像度300dpi」、スキャナの給紙トレイ3から読み取る場合は「モノクロモード、解像度600dpi」、スキャナの給紙トレイ4から読み取る場合は「モノクロモード、解像度300dpi」というように予め設定しておく。スキャナ301はどのトレイ302から原稿を読み込んだかによって、予め設定された条件にて読み込みを行う。片面/両面、Nup、その他の条件でも設定できる。
5)スキャナの給紙トレイに原稿をセットする時に、縦置き、横置きに分けてセットすることによって、コピー後の排紙を仕分けして排紙することができる(コピー時)。
例えば、A3対応スキャナでA4サイズの原稿をコピーする場合。スキャナ301の給紙トレイ1に原稿を縦置きにセット、スキャナ301の給紙トレイ2に原稿を横置きにセットする。プリンタ201側もA4サイズの用紙を給紙トレイ1に縦置きにセット、給紙トレイ2に横置きにセットしておく。
この状態でコピーを実行すれば、原稿が縦置きの場合、コピー結果の出力はプリンタ201の給紙トレイ1の縦置きにセットされたトレイから給紙され、原稿が横置きの場合、コピー結果の出力はプリンタ201の給紙トレイ2の横置きにセットされたトレイから給紙されるようにする。
スキャナ301の給紙トレイ1と給紙トレイ2に交互に原稿をセットしてコピーを実行することにより、プリンタ201の排紙トレイには、コピー結果はA4縦置きと、A4横置きが交互に排紙され、コピー結果を仕分けすることが容易になる。
また、縦置き原稿から読み込んだイメージデータを90度回転させてプリンタ201の横置きにセットされた用紙にコピー出力する等の回転処理を行う必要がないため、コピー速度を落とすことがない。
なお、必ず仕分けした状態でコピー出力したい場合は、以下の方法で実現できる。例えば、原稿をスキャナ301の給紙トレイに縦置きにセットし、プリンタ201の給紙トレイの1つには縦置きに、別の給紙トレイには横置きにセットする。画像読取システムはコピージョブ毎に「コピージョブの回転無しでプリンタの縦置きの給紙トレイからコピー出力する処理」と「コピージョブのイメージデータを90度回転させてプリンタ201の横置きの給紙トレイからコピー出力する処理」を交互に繰り返すことにより、コピー出力された用紙は、ジョブ毎に縦置きと横置きが交互に排紙されるために、仕分けが可能となる。
6)スキャナの給紙トレイに異なる用紙サイズの原稿をセットして、同じ原稿サイズとして(自動拡大/縮小する)スキャン/コピーする(スキャンおよびコピー時)。
例えば、A3サイズの原稿とA4サイズの原稿があり、これらの原稿をA4サイズのデータとしてスキャンしたい場合、若しくはA4サイズのコピーを取りたい場合、スキャナ301の給紙トレイ1にA3の原稿をセットし、スキャナ301の給紙トレイ2にA4の原稿をセットした状態でスキャン若しくは、コピーを実行する(例えば、「複数トレイ読み込み」というような機能で、トレイ1とトレイ2を選択し、「出力サイズ」で「A4サイズ」を指定してスキャン若しくは、コピーを実行するイメージ)。
スキャナ301は、トレイ1から読み込んだデータは自動的にA4サイズに縮小して出力(スキャンの場合は、パーソナルコンピュータ101へデータ転送し、コピーの場合はプリンタ201に出力)し、トレイ2から読み込んだデータはそのままA4サイズのデータとして出力する。
7)スキャナの複数の給紙トレイにセットした原稿をリレー読み込みする(スキャンおよびコピー時)。
メモリ容量等により、スキャナ301が1度に読み込み可能な原稿枚数が限られている場合も、その上限を超えないように、各トレイに原稿を分けてセットすることにより1度に読み込める上限以上の用紙をセットして、スキャン/コピーのジョブを実行できる。スキャナ301はあるトレイ302からの原稿の読み込みを実行すると、メモリやCPU(Central Processing Unit)が占有されているうちは、次のトレイ302からの読み込みを行わず、メモリやCPUの稼動に空きが出た時に、次の給紙トレイ302から読み込みを実行する手段をとれば、支障はない。
また、給紙トレイ302に原稿を分けてセットすることにより、スキャン若しくは、コピー処理によって画像読取システムが長く占有され続けることを回避できる。
例えば、スキャナ301の複数の給紙トレイ302に原稿を分けてセットしてスキャン若しくはコピーを実行した場合、ある給紙トレイ302からの読み込みと、別の給紙トレイ302からの原稿の読み込みの間に印刷ジョブを割り込ませるよう制御することで、スキャンやコピーにより長い時間印刷ジョブが処理されないことを回避することができる。
印刷ジョブを割り込ませる手段としては、印刷ジョブを受け付けてから一定時間処理されない場合に、印刷ジョブを優先して割り込ませるとか、印刷ジョブに急ぐかどうかの優先度の情報を付加して、優先度が高い印刷ジョブであれば、割り込ませるというような手段が一例として考えられる。
8)特定の宛先にスキャンデータを配信することができる(スキャン時)。
例えば、スキャナ301の給紙トレイ1から読み込ませた原稿を1グループに、給紙トレイ2から読み込ませた原稿を2グループに配信するというようにスキャナ301に予め設定しておき、グループのメンバのE−mailアドレスを登録しておく。その場合、原稿をスキャナ301の給紙トレイ1にセットしてスキャンするだけで、予め登録された1グループのメンバ宛てにE−mailでスキャンデータを配信できる。
9)グループ毎にコピー(スキャン)の使用頻度を調べることができる(主としてコピー時)。
グループ1の人はスキャナ301の給紙トレイ1を使用して、グループ2の人は給紙トレイ2を使用するというルールを決めて運用した場合、各給紙トレイ302からのコピー(スキャン)の使用回数をスキャナ301若しくは、プリンタ201が記憶しておくことで、グループ毎の使用頻度を調べることができ、使用頻度に応じて課金したり、グループ毎に使用制限(コピー回数の上限を設定する等)をかけたりすることができる。
10)コピー時に設定することなく、ホッチキス止めの条件でコピーできる(コピー時)。
上記4)の機能と同様だが、例えば、スキャナ301の給紙トレイ4から読み込んでコピーする場合は、ホッチキス止めされて排紙されるというように予め設定しておくことにより、コピーの度にホッチキス止めの設定を行わなくてよい(ホッチキス止めされたコピー出力を希望する場合、スキャナ301の給紙トレイ4に原稿をセットしてコピーするだけでよい)。
本発明の画像読取装置および画像読取方法および画像読取システムは、情報(例えば、文書、写真、図面など)を読み取って、デジタルデータに変換する画像読取装置全般に適用可能であり、特に、多段給紙トレイを設けることで利便性を高めることができる。
本発明に係わる画像読取システムの全体構成を示すブロック図の一例である。 第1の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。 操作パネル501の一例を示す図である。 図1に示した画像読取システムにおける動作をフロー形式で示したものである。 図1に示した画像読取システムにおける動作をフロー形式で示したものである。 図5に示したコピー処理の動作の詳細をフロー形式で示したものである。 図5に示したスキャン処理の動作の詳細をフロー形式で示したものである。 第2の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。 第3の実施例で用いる多段給紙トレイを備えるスキャナ301の構成例を示す概略図である。
符号の説明
101 コンピュータ
201 プリンタ
301 スキャナ
302 多段給紙トレイ
303 支持部材
304 ローラ
305 開閉式扉
306 プラテンガラス
307、316 照明ランプ
308、315 移動式ミラー
309、314 固定式ミラー
310 レンズ
311 CCD(Charge Coupled Device)
312 画像処理部
313 排紙トレイ
317 多段排紙トレイ
318 画像読取部
319、320 自動給紙フィーダー
401 LAN(Local Area Network)

Claims (12)

  1. 原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取装置において、
    前記原稿をセットする複数の給紙部と、
    前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を選択する給紙部選択手段と、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段で搬送される原稿から情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取出力をデジタルデータに変換するデータ変換手段と
    を具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記給紙部選択手段は、
    前記複数の給紙部の中の選択された給紙部を原稿台と略同一の高さ位置に移動させる給紙部移動機構
    を具備し、
    前記原稿搬送手段は、
    前記給紙部移動機構により前記原稿台と略同一の高さ位置に移動させられた給紙部から前記原稿を前記原稿台を経て排紙部へ搬送する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記排紙部は、
    前記複数の給紙部に対応してそれぞれ設けられ、
    前記原稿搬送手段は、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を該給紙部と対応する排紙部へ搬送し、
    前記読取手段は、
    前記原稿の情報を読み取る読取部を有するとともに、該読取部を前記給紙部選択手段により選択された給紙部から搬送される原稿面まで移動させる読取部移動機構
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記排紙部は、
    前記複数の給紙部に対応してそれぞれ設けられ、
    前記原稿搬送手段は、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を該給紙部と対応する排紙部へ搬送し、
    前記読取手段は、
    前記原稿の情報を読み取る読取部を有するとともに、前記給紙部選択手段により選択された給紙部から搬送される原稿の読取画像を前記読取部に入力させる光学部移動機構
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 前記データ変換手段は、
    前記原稿から読み取った情報を各給紙部に対応してデジタルデータに変換する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  6. 前記給紙部選択手段は、
    前記複数の給紙部の中の原稿がセットされた給紙部を順次選択し、
    前記原稿搬送手段は、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部から原稿を順次排紙部へ搬送する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 前記複数の給紙部に対応してセットする原稿の情報をそれぞれ設定する原稿情報設定手段
    を更に具備し、
    前記給紙部選択手段は、
    前記原稿情報設定手段の設定状態に対応して前記給紙部の選択を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  8. 前記複数の給紙部に対して原稿の読み取り予約をそれぞれ設定する予約設定手段
    を更に具備し、
    前記給紙部選択手段は、
    前記予約設定手段の設定内容に従って前記給紙部の選択を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  9. 前記複数の給紙部に対して原稿読み取り後の後処理を設定する後処理設定手段
    を更に具備し、
    前記後処理設定手段の設定内容に従って各給紙部からの原稿の読み取り後の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  10. 前記複数の給紙部に対して原稿の読み取り処理がなされた回数を計数する使用回数計数手段
    を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  11. 原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取方法において、
    前記複数の給紙部のいずれか若しくは全てに原稿をセットし、
    前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を給紙部選択手段で選択し、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと原稿搬送手段で搬送し、
    前記原稿搬送手段で搬送される原稿の情報を読取手段で読み取り、
    前記読取手段の読取出力をデジタルデータにデータ変換手段で変換する
    ことを特徴とする画像読取方法。
  12. 原稿を光学的に走査して該原稿から情報を読み取る画像読取装置と前記画像読取装置で読み取った原稿を印刷する印刷装置とを有する画像読取システムにおいて、
    前記画像読取装置は、
    前記原稿をセットする複数の給紙部と、
    前記給紙部毎に該給紙部にセットされた原稿に対する印刷情報を設定する印刷情報設定手段と、
    前記複数の給紙部の中から前記原稿がセットされた1つの給紙部を選択する給紙部選択手段と、
    前記給紙部選択手段により選択された給紙部にセットされた原稿を排紙部へと搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段で搬送される原稿の情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取出力をデジタルデータに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段で変換されたデジタルデータを前記印刷情報設定手段で設定された印刷情報と共に前記印刷装置に送信する送信手段と
    を具備し、
    前記印刷装置は、
    前記送信手段で送信された前記デジタルデータおよび前記印刷情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記デジタルデータを前記印刷情報に基づき印刷処理する印刷処理手段と
    を具備することを特徴とする画像読取システム。
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