JP2006019992A - 通信装置、キャリブレーション検証方法及びプログラム - Google Patents

通信装置、キャリブレーション検証方法及びプログラム Download PDF

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Abstract


【課題】 キャリブレーションウエイト算出が正確にできているか否かを高い精度で検証すること。
【解決手段】 複数のアンテナx部10−xを含む通信装置において、前記各アンテナx部10−xにそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトをそれぞれ所定の検証係数に基づいて修正することにより生成される修正送信ウエイトに基づいて重み付けされたキャリブレーション検証信号を受信して合成することにより得られる信号を修正受信信号の受信電力に応じて、該キャリブレーションウエイトに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は通信装置、キャリブレーション検証方法及びプログラムに関する。
アダプティブアレイアンテナを使用する基地局装置においては、複数のアンテナにおいてそれぞれ受信される信号に基づいて、送信信号について、アンテナごとの送信電力のウエイトを算出する。そして、該ウエイトに基づいて重み付けされた送信信号を、各アンテナから送出する処理を行う。
ここで、精度よくウエイトを算出するためには、受信信号の各アンテナにおける受信電力や位相回転量と、送信信号を送信する際に生ずる基地局装置内部での電力ロスや遅延と、を把握し、これらを考慮した上でウエイトを算出する必要がある。より具体的には、従来のアダプティブアレイアンテナ技術により算出される送信ウエイト(アンテナ重み)に、キャリブレーション技術により基地局装置内部での電力ロスや遅延に基づいて算出されるキャリブレーションウエイトを乗算することにより得られる送信ウエイトを、上記ウエイトとして使用することができる。従来のキャリブレーションについては、例えば特許文献1において各アンテナにおける送信系と受信系の特性差を検出して、最適なアダプティブビームフォーミングとアダプティブヌルスティアリングを行うことを可能とすることに関する発明が記載されている。
特開2001−53661号公報
ここで、上記従来のキャリブレーション技術においては、上記キャリブレーションウエイトにより所望のウエイトが得られたのか否かについての精度の高い検証を行うことが望まれていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、キャリブレーションウエイト算出が正確にできているか否かを高い精度で検証することのできる通信装置、キャリブレーション検証方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、キャリブレーション部と、送受信部と、該キャリブレーション部及び該送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置において、前記送受信部は、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段と、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信手段と、前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出手段と、送信信号を取得する送信信号取得手段と、前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定手段と、前記キャリブレーションウエイト記憶手段に記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成手段と、キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得手段と、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から前記修正送信ウエイト生成手段により生成される修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信手段と、を含み、前記アンテナ部は、前記修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信手段、を含み、前記キャリブレーション部は、前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成手段、をさらに含み、前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定手段、をさらに含む、ことを特徴とする。
このようにすることにより、所定の検証係数に基づいて修正されるキャリブレーションウエイトに基づいて重み付けされたキャリブレーション検証信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定することができるので、キャリブレーションウエイト算出が正確にできているか否かを高い精度で検証することができる。
また、上記通信装置において、前記キャリブレーション検証信号は、キャリブレーション信号である、こととしてもよい。このようにすれば、キャリブレーションウエイトを算出した環境で検証をすることができるので、キャリブレーションウエイトそのものの検証を精度よくすることができる。
また、上記通信装置において、前記修正送信ウエイト取得手段は、前記アンテナ部の数の前記キャリブレーション検証信号をあるウエイトで重み付けをして合成する場合であって、該合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるように算出される該ウエイトを、前記所定の検証係数とする、こととしてもよい。
また、上記通信装置において、前記修正送信ウエイト取得手段は、前記各アンテナ部に1からアンテナ部の数までの通番でアンテナ番号を付与し、前記各アンテナ部に対応するキャリブレーションウエイトごとに、2πにアンテナ番号を乗算し、さらにアンテナ部の数で除算して得られる位相回転量を乗算することにより得られる量を、前記所定の検証係数とする、こととしてもよい。
また、上記通信装置において、前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力が所定値以下である場合に、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、こととしてもよい。このようにすれば、受信したキャリブレーション検証信号を合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるか否かに基づいて検証することができるので、検証が容易になる。
また、上記通信装置において、前記送受信部は、前記キャリブレーションウエイトを、非修正送信ウエイトとして取得する非修正送信ウエイト取得手段と、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から非修正送信ウエイト決定手段により決定される非修正送信ウエイトを付加して、前記キャリブレーション検証信号を前記各アンテナ部に対し送信する非修正キャリブレーション検証信号送信手段と、をさらに含み、前記アンテナ部は、前記キャリブレーション検証信号取得送信手段は、前記非修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を前記送受信部に対しさらに送信し、前記キャリブレーション部は、前記各非修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション信号を合成することにより得られる信号を非修正受信信号として取得する非修正受信信号合成手段と、をさらに含み、前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力及び前記非修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、こととしてもよい。
また、上記通信装置において、前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力と、前記非修正受信信号の受信電力と、の差異に基づいて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、こととしてもよい。このようにすれば、受信したキャリブレーション検証信号を合成して得られる信号の振幅が所定値以上となるか否か、及び受信したキャリブレーション検証信号を合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるか否かに基づいて検証することができるので、検証が容易になる。
また、本発明に係るキャリブレーション検証方法は、キャリブレーション部と、送受信部と、該キャリブレーション部及び該送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置を制御するキャリブレーション検証方法において、前記送受信部において、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信ステップと、前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出ステップと、送信信号を取得する送信信号取得ステップと、前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定ステップと、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成ステップと、キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得ステップと、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から修正送信ウエイト生成ステップにおいて生成され修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信ステップと、を含み、前記アンテナ部において、前記修正キャリブレーション検証信号送信ステップにおいて送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信ステップ、を含み、前記キャリブレーション部において、前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信ステップにおいて送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成ステップ、を含み、前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定ステップにおいて、前記キャリブレーションウエイト記憶ステップにおいて記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定ステップ、をさらに含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、キャリブレーション部と、送受信部と、前記キャリブレーション部及び前記送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置として機能させるためのプログラムにおいて、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信手段と、前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出手段と、送信信号を取得する送信信号取得手段と、前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定手段と、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成手段と、キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得手段と、前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から前記修正送信ウエイト生成手段により生成される修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信手段と、を含む前記送受信部として前記コンピュータを機能させ、前記修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信手段、を含む前記アンテナ部として前記コンピュータを機能させ、前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成手段、をさらに含む前記キャリブレーション部として前記コンピュータを機能させ、前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定手段、として前記コンピュータを機能させる、ことを特徴とする。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る移動体通信システム1の構成図である。該移動体通信システム1は、図1に示すように、基地局装置2と、移動局装置3と、通信ネットワーク4と、を含んで構成されている。
基地局装置2は、図2に示すように、制御部20と、無線通信部21と、記憶部22と、ネットワークインターフェイス部23と、キャリブレーション部24と、を含んで構成されている。制御部20は、基地局装置2の各部を制御し、通話やデータ通信に関わる処理を実行している。無線通信部21は、複数のアンテナを備え、移動局装置3からの音声信号や通信用パケット等をそれぞれ受信して復調し、制御部20に出力したり、制御部20から入力される指示に従って、制御部20から入力される音声信号や通信用パケット等を変調してアンテナを介して出力したり、といった処理を行う。また、複数のアンテナを従来公知のアダプティブアレイアンテナとして使用することにより、後述する空間分割多重方式(SDMA,Space Division Multiple Access)にて通信を行う。記憶部22は、制御部20のワークメモリとして動作する。また、この記憶部22は、制御部20によって行われる各種処理に関わるプログラムやパラメータを保持している。ネットワークインターフェイス部23は、通信ネットワーク4と接続されており、通信ネットワーク4からの音声信号や通信用パケット等を受信して制御部20に出力したり、制御部20の指示に従って音声信号や通信用パケット等を通信ネットワーク4に対して送信したりする。キャリブレーション部24は、基地局装置2内での電力ロスや遅延をアンテナごとの送信電力のウエイトに反映させるために使用されるキャリブレーションウエイトを算出するためのキャリブレーション処理の一部を行うとともに、後述するキャリブレーション検証信号の受信を行う。
移動局装置3は、従来公知の携帯電話端末やPHS端末等の移動体通信システムで使用される端末装置と同様の端末装置であり、基地局装置2から無線送信される信号を受信し、基地局装置2に対し信号を無線送信することにより、基地局装置2と通信を行う。そして、該通信には上記空間分割多重方式を使用するとともに、時分割複信方式(TDD,Time Division Duplex)を使用することにより、移動局装置3から基地局装置2へ送信される信号(上り信号)と、基地局装置2から移動局装置3へ送信される信号(下り信号)と、を同一の周波数チャネルを使用して通信するようにしている。
通信ネットワーク4は移動体通信システムの交換機ネットワークであってもよいし、移動体通信システムとして使用される多重通信システム1がIP電話による通信システムである場合などにはTCP/IP網であってもよい。
図3は、本実施の形態に係る基地局装置2の機能ブロックを示す図である。図3に示すように、基地局装置2は、機能的には、アンテナx部10−x(x=1〜n)と、基地局送受信部40と、キャリブレーション部50と、合成部60と、キャリブレーション検証実施部70と、を含んで構成されている。アンテナx部10−xは、アンテナ11−xと、カプラ(連結器)12−xと、T(Transfer)/R(Receive)スイッチ14−xと、パワーアンプ(電力増幅器)15−xと、T/Rスイッチ16−xと、ローノイズアンプ(低雑音増幅器)17−xと、を含んで構成されている。基地局送受信部40は、T/Rスイッチ41−x(x=1〜n)と、周波数変換部42−x(x=1〜n)と、周波数変換部43−x(x=1〜n)と、送信部44と、受信部45と、送信ウエイト生成部46と、キャリブレーションウエイト記憶部48と、を含んで構成されている。キャリブレーション部50は、周波数変換部53と、受信部55と、電力測定部57と、を含んで構成されている。キャリブレーション検証実施部70は、キャリブレーション検証信号取得部72と、キャリブレーション検証指示部74と、運用判断部76と、を含んで構成されている。そして、T/Rスイッチ41−xとT/Rスイッチ16−xとは、ケーブル80−xで接続され、合成部60と、カプラ12−xとは、ケーブル81−xで接続されている。
アンテナx部10−xは、無線通信部21によって実現され、アンテナ11−xに到来する電波を取得し、該電波に含まれる信号を基地局送受信部40に入力する信号入力処理と、基地局送受信部40から出力される信号をアンテナ11−xから無線区間に送出する信号送出処理を行う。そして通常は、移動局装置3との間での電波の送受信を行う。
またアンテナx部10−xは、アンテナ11−xに到来する電波に含まれる信号の増幅処理及び基地局送受信部40から出力される信号の増幅処理も行う。具体的には、本実施の形態では上述のように時分割複信方式を使用しており、T/Rスイッチ14−x及びT/Rスイッチ16−xにより上り信号と下り信号のタイムスロットをそれぞれ異なる経路に振り分け、それぞれの経路に設置される増幅器を経由して通信を行う。そして、上り信号の場合には、パワーアンプ15−xにより電力を信号に加えることで、アンテナ11−xから信号を送信する際の送信電力を制御している。また、下り信号の場合にはローノイズアンプ17−xにより雑音レベルの非常に低い増幅を行い、受信信号の雑音レベルをできるだけ上げることなく、該信号の受信電力を増幅している。
カプラ12−xは、T/Rスイッチ14−xとアンテナ11−xとの間に設置される通信線と、ケーブル81−xと、を電気的に連結する。そして、カプラ12−xにより、T/Rスイッチ14−xとアンテナ11−xとの間に設置される通信線を流れる信号はケーブル81−xにも流れることとなり、逆にケーブル81−xに流れる信号はT/Rスイッチ14−xとアンテナ11−nとの間に設置される通信線にも流れることとなる。つまり、例えばT/Rスイッチ14−xからアンテナ11−xに流れる信号は、カプラ12−xによって取得され、ケーブル81−xに流されるため、合成部60において取得することが可能となる。
またアンテナ部10−xは通常該基地局装置2が設置される鉄塔の先端部に設置される。一方の基地局送受信部40は鉄塔の地面に近い部分に設置される。そのため、T/Rスイッチ16−xと、T/Rスイッチ41−xと、の間には10m以上の距離があることも多く、その間はケーブル80−xによって接続されている。
なお、後述する合成部60は無線通信部21又はキャリブレーション部24のいずれに含まれていてもよく、合成部60が無線通信部21に含まれる場合には、周波数変換部53と合成部60との間の距離がT/Rスイッチ16−xと、T/Rスイッチ41−xと、の間の距離と同程度の長さになる。また合成部60がキャリブレーション部24に含まれる場合には、合成部60とカプラ12−xとの間の距離がT/Rスイッチ16−xと、T/Rスイッチ41−xと、の間の距離と同程度の長さになる。
次に、基地局送受信部40は、無線通信部21、制御部20及び記憶部22によって実現され、アンテナx部10−xから出力される信号を復調及び復号する復調・復号処理及びアンテナx部10−xへ出力する信号を変調及び符号化する変調・符号化処理を行う。そしてさらに、図示していないが、ネットワークインターフェイス部23との間での信号の送受信も行い、通信ネットワーク4と、移動局装置3との間での通信を中継する。
T/Rスイッチ41−xは、ケーブル80−xと接続され、アンテナx部10−xから出力される信号を含むタイムスロットと、アンテナx部10−xへ出力する信号を含むタイムスロットと、で経路を切り替えることにより、アンテナx部10−xから出力される信号を周波数変換部42−xに出力し、周波数変換部43−xから出力される信号をケーブル80−xに送出する。なお、T/Rスイッチ41−x、周波数変換部42−x、周波数変換部43−xはそれぞれアンテナx部10−xに対応して設けられ、各アンテナx部10−xとの間で信号の入出力を行う。
周波数変換部43−xは、アンテナx部10−xから出力される信号を、無線周波数からベースバンド周波数に変換する周波数変換処理を行い、該信号を受信部45に出力する。逆に、周波数変換部42−xは、アンテナx部10−xへ出力する信号を、ベースバンド周波数から無線周波数に変換する周波数変換処理を行い、該信号をT/Rスイッチ41−xに送出する。
受信部45は、各周波数変換部43−xから入力される信号の合成と、検波処理を行う。検波処理としては、具体的には、該信号に図示しないバンドパスフィルタによるDFT(Digital Fourier Transpose)処理を施すことにより、特定の周波数の成分のみを取り出す。そして、該特定の周波数の信号に対し、復調及び復号処理を行い、移動局装置3が送出した信号をビット列で取得する。併せて、各周波数変換部42−xから入力される信号の位相及び振幅を取得し、送信ウエイト生成部46に出力する。
送信部44は、ネットワークインターフェイス部23から出力される信号であるビット列を無線区間に送出するために、該信号の符号化及び変調処理を行う。そして、該信号を周波数変換部42−xに対して出力する。そしてこの出力を行う際に、以下に説明する送信ウエイト生成部46において生成される送信ウエイトに基づいて各周波数変換部42−xへの出力ごとに重み付けを行う。より具体的には、変調処理された信号に、送信ウエイト生成部46において生成される該信号の位相及び振幅の各アンテナx部10−x間における相違量を示す送信ウエイトを乗算することにより、各アンテナx部10−xにおいて該信号が無線区間に送出される際の位相及び振幅を、アンテナx部10−x間ごとに決定する。そしてこのようにすることにより、アンテナ11−xによるアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルステアリング、すなわち空間分割多重方式を実現し、xの数nはアダプティブアレイアンテナの数となる。該処理を数式で表すと以下の式(1)のようになる。なお、変調処理された信号をS(t)、周波数変換部42−xに対して出力される信号をS(t)、該S(t)についての送信ウエイトをwTxとする。
(t)=S(t)×wTx (x=1,2,・・・,n) ・・・(1)
送信ウエイト生成部46は、受信部45から出力される信号の位相及び振幅に基づいて、受信される信号の位相及び振幅の各アンテナx部10−x間における相違量を示す受信ウエイトを算出する。受信ウエイトは相対的なものであり、1の周波数変換部42−xから出力される信号の位相及び振幅を基準として、該基準となる位相及び振幅と、他の周波数変換部42−xから出力される信号の位相及び振幅と、の差異をアンテナx部10−xにおける受信ウエイトとして用いることができる。そして送信ウエイト生成部46は、該受信ウエイトと、キャリブレーション処理において算出される、各アンテナx部10−xにそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトと、に基づいて送信ウエイトwTxを生成する。該処理を数式で表すと以下の式(2)のようになる。なお、周波数変換部42−xから出力される信号の受信ウエイトをwRx、キャリブレーションウエイトをwCxとする。
Tx=wRx×wCx (x=1,2,・・・,n) ・・・(2)
キャリブレーションウエイト記憶部48は、該算出されたキャリブレーションウエイトを記憶し、記憶されるキャリブレーションウエイトは、送信ウエイト生成部46における送信ウエイトの算出に使用される。
次に、キャリブレーション検証の処理について詳細に説明する。
まず、制御部20及びキャリブレーション部24により実現されるキャリブレーション検証指示部70が、キャリブレーション検証を行うことを決定する。そしてキャリブレーション検証信号取得部70がキャリブレーション検証信号を取得する。該キャリブレーション検証信号は、上述のキャリブレーション処理において、基地局装置2内での電力ロスや遅延をアンテナごとの送信電力のウエイトに反映させるために、キャリブレーション部50から基地局送受信部40に対して送信されるキャリブレーション信号であってもよい。該キャリブレーション信号の種類としては、例えばトーン信号(正弦波)やバースト信号(ビット列)が考えられる。トーン信号を用いる場合には、固定シンボルでトーン信号を用意しておき、該固定シンボルのコピーを繰り返すことにより、該キャリブレーション信号を生成することができる。バースト信号を使用する場合には、PN(Pseudo Noise)符号を用いたり、乱数によって信号を生成したりすることにより、該キャリブレーション信号を生成することができる。そしてキャリブレーション検証信号取得部70は、該キャリブレーション信号をキャリブレーション検証信号として取得することができる。
次に、該キャリブレーション検証信号に対して、送信ウエイト生成部40が送信ウエイトを生成する。この場合において、キャリブレーション検証信号に対しては、対応して受信部45から出力される受信信号がないため、受信ウエイトは送信ウエイト生成部40において特に取得されず、全てのアンテナx部10−xにおいて等しい受信ウエイトとなる。このため、受信ウエイトwRxは1であるとして説明を進める。
なお、実際のキャリブレーション検証時には、基地局送受信部40が、キャリブレーション処理時に算出した受信ウエイトを使用する。この受信ウエイトは検証時に適宜算出されてもいいし、予め算出しておいて記憶部(不図示)に記憶しておくこととしてもよい。このようにする場合は受信ウエイトwRxは該記憶される受信ウエイトが適用される。
一方、キャリブレーションウエイトwCxは全ての送信信号について適用される。このため、キャリブレーション検証信号に対しても適用される。
そして、第1の実施形態においては、送信ウエイト生成部40はキャリブレーション検証信号の送信ウエイトwTxはキャリブレーションウエイトwCxであると決定する。
このようにして、キャリブレーションウエイトを送信ウエイトとするキャリブレーション検証信号は、通常の通信に使用される送信信号として送信部44から送信され、上述の処理によりアンテナ11−xから送出される。そしてこの際において、カプラ12−xにより該送信信号であるキャリブレーション検証信号がアンテナx部10−xにおいて取得され、合成部60に対して送信される。そして合成部60は各アンテナx部10−xから送信される該キャリブレーション検証信号を合成する。
この合成部60における処理の概念図を、x=1〜4である場合を例に取り、図4に示す。図4では、Sxがアンテナx部10−xから合成部60に向けて送信される信号を表している。そして該SxはI(同期成分,In-phase component)Q(直交成分,Quadrature component)平面上のベクトルであるSxベクトルとして表される。なお、本来は4つのSxベクトルが全て重なるが、同図においては、説明のためにQ軸方向に少しずつずらして記載している。
図4に示すように、キャリブレーションウエイトを送信ウエイトとしてキャリブレーション検証信号を送信しているので、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていれば、合成部60において受信される同信号は振幅と位相が揃うことになる。このため、全てのSxベクトルは同じ方向を向くこととなり、合成部60においてこれらを合成すると、ある位相においてするどい予定ピーク(図4の場合では送信信号の振幅の4倍、すなわち送信信号の送信出力をアンテナx部10−x分合計した量の受信電力)がある信号となる。一方、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていない場合には、合成された信号の振幅は予定ピークに比べ下がることとなる。これを数式で表すと、式(1)、式(2)より、以下の式(3)のようになり、予定ピークがキャリブレーション検証信号の振幅Aに、アンテナx部10−xの数nを乗算した高さとなることが分かる。ここで、キャリブレーション信号をS(t)=Aexp(jωt)とし、アンテナx部10−xに対応する信号をS(t)、合成後の信号をS’(t)とする。
S’(t)=ΣS(t)=Anexp(jωt) ・・・(3)
そして、合成部60は、該合成された信号を周波数変換部53に対し出力する。周波数変換部53では、無線周波数からベースバンド周波数に変換する周波数変換処理を行い、該信号を受信部55に出力する。受信部55は、周波数変換部53から入力される信号の検波処理を行う。検波処理としては、具体的には、該信号に図示しないバンドパスフィルタによるDFT処理を施すことにより、特定の周波数の成分のみを取り出す。そして、該キャリブレーション検証信号がトーン信号である場合には、周波数変換部53から出力される信号にDFT処理を施すことにより元のトーン信号を取得することができる。
一方キャリブレーション検証信号がバースト信号である場合には、別途取得する該キャリブレーション検証信号(不図示)を参照信号として、該参照信号との相関から復調・復号を行うことになる。具体的には、周波数変換部53から入力される信号と、該参照信号の少なくとも一部とで、相関が最大となるタイミングをサーチし、相関が最大となるタイミングで該参照信号と周波数変換部53から入力される信号との相関を取得して出力することにより、検波される。すなわち、周波数変換部53から出力される信号から搬送波成分を抽出して送信側の周波数及び位相に合わせる搬送波成分抽出処理を行う。このような搬送波成分抽出処理は、キャリブレーション検証信号がトーン信号である場合には不要である。
そして、電力測定部57は、以上のようにして検波されたキャリブレーション検証信号の受信電力を取得する。そして、該受信電力を運用判断部76に対して送信する。
運用判断部76は、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力に基づいて、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用するか否か、すなわち送信ウエイトに乗算するか否かを判断する。具体的には、上述のように、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていれば、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力は予定ピークとなるはずであり、誤差を考慮したとしても所定値を下回るようであれば、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていない可能性が高いため、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用しないと判断することができる。一方、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力が所定値以上であれば、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていると判断し、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用すると判断することができる。なお、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用しないと判断する場合には、さらに再度キャリブレーション処理をやり直すこととしてもよい。
次に、第2の実施形態においては、送信ウエイト生成部40は、キャリブレーションウエイトwCxと、さらにアンテナx部10−xの数のキャリブレーション検証信号をあるウエイトで重み付けをして合成したとする場合に、該合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるように算出される該ウエイトに基づいて決定される検証係数と、を演算することにより、キャリブレーション検証信号の送信ウエイトwTxを決定する。具体的には、前記各アンテナx部10−xに対応するキャリブレーションウエイトごとに、2πにxを乗算し、さらにアンテナ部の数nで除算して得られる位相回転量を乗算することにより得られる量を、該検証係数とすることができる。該検証係数kを以下の式(4)に示す。
=2πx/n ・・・(4)
このようにすると、アンテナx部10−xの数のキャリブレーション検証信号をあるウエイトで重み付けをして合成したとする場合に、該合成して得られる信号の振幅はゼロとなる。つまり、図4に示す図において、Sxをアンテナx部10−xに対応するキャリブレーション検証信号とすると、式(1)、式(2)及び式(4)に示されるように、検証係数kを乗算することにより送信ウエイトに基づいて重み付けした後のアンテナx部10−xに対応する信号S(t)を取得することができ、該S(t)は以下の式(5)で表される。
(t)=Aexp(j(ωt+2πx/n)) ・・・(5)
そして、該S(t)を合成する、すなわち全てのxについて加算すると、合成後の信号S’(t)は以下の式(6)のようになる。
S’(t)=ΣAexp(j(ωt+2πx/n))=0 ・・・(6)
このように、合成後の信号の振幅がゼロとなる。その概念図を、x=1〜4である場合を例に取り、図5に示す。図5では、Sxがアンテナx部10−xに対応するキャリブレーション信号を表している。そして該SxはIQ平面上のベクトルであるSxベクトルとして表される。そして検証係数kにより、Sxはそれぞれπ/2ずつ位相が回転することとなるので、各Sxベクトルは、0,π/2,π,3π/2の方向を向くこととなり、これらのSxベクトルの和はゼロとなることが分かる。
このように、キャリブレーションウエイト或いは受信ウエイトにさらに上記の検証係数を乗算したものを送信ウエイトとして、上記第1の実施形態と同様、キャリブレーション検証信号を送信部44から送信すると、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていれば、合成部60において受信される同信号を合成した場合、その振幅は誤差を含めるとゼロにはならないとしても、所定値以下となる。一方、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていない場合には、合成された信号の振幅は所定値を上回ることとなる。
そして、電力測定部57は、上記第1の実施形態と同様にして検波されたキャリブレーション検証信号の受信電力を取得する。そして、該受信電力を運用判断部76に対して送信する。
運用判断部76は、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力に基づいて、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用するか否か、すなわち送信ウエイトに乗算するか否かを判断する。具体的には、上述のように、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていれば、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力はゼロとなるはずであり、誤差を考慮したとしても所定値を上回るようであれば、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていない可能性が高いため、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用しないと判断することができる。一方、電力測定部57から入力されるキャリブレーション部50において受信されたキャリブレーション検証信号の受信電力が所定値以下であれば、キャリブレーションウエイトが正しく算出されていると判断し、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用すると判断することができる。なお、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用しないと判断する場合には、さらに再度キャリブレーション処理をやり直すこととしてもよい。
以上のようにすることにより、キャリブレーションウエイト算出が正確にできているか否かを高い精度で検証することができる。特に、ピークの高さを測定することにより検証する場合に比べ、ピークがないことを検出することにより検証すると、より精度よく、正しくキャリブレーションウエイトが算出されたか否かを判断することができる。
第3の実施形態においては、第1の実施形態で使用される送信ウエイト(非修正ウエイト)と第2の実施形態で使用される送信ウエイトの両方をキャリブレーション検証信号の送信ウエイト(修正ウエイト)として、それぞれの送信ウエイトで重み付けされたキャリブレーション検証信号が通常の通信に使用される送信信号として送信部44から送信され、上述の処理によりアンテナ11−xから送出される。すなわち、キャリブレーション検証信号の送信部44からの送信は少なくとも2回となる。そして、それぞれのキャリブレーション検証信号を合成部60において合成した結果得られる受信信号としては、キャリブレーションウエイトが正しく算出されている場合には、上述のように、キャリブレーションウエイトを送信ウエイトとして決定した場合には予定ピークの信号(少なくとも第1所定値以上)が得られ、キャリブレーションウエイトを検証係数に基づいて修正して得られる修正ウエイトを送信ウエイトとして決定した場合には振幅がゼロの信号(少なくとも第2所定値以下)が得られる。そして、これらの信号の振幅に基づいて、運用判断部76は送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用するか否か、すなわち送信ウエイトに乗算するか否かを判断する。
具体的には、キャリブレーションウエイトを送信ウエイトとして決定した場合の合成後の信号(非修正受信信号)と、キャリブレーションウエイトを検証係数に基づいて修正して得られる修正ウエイトを送信ウエイトとして決定した場合の合成後の信号(修正受信信号)との振幅の差異が所定値以上であれば、送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用することと判断し、所定値以下であれば送信ウエイト生成部46においてキャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されているキャリブレーションウエイトを使用しないことと判断することとしてもよい。以下の式(7)や式(8)には、差異として非修正受信信号と修正受信信号との比rや差dを用いた場合の具体的な計算について示す。ここで非修正受信信号をS1’(t)、修正受信信号をS2’(t)としている。
r=S2’(t)/S1’(t) ・・・(7)
d=S1’(t)−S2’(t) ・・・(8)
このようにすると、一度の測定のみでなく、二度の異なる測定によりキャリブレーションを検証することができるので、より精度の高い検証を行うことができる。
以上のキャリブレーションを検証する処理を、処理シーケンス図を参照しながら、再度詳細に説明する。
図6は、キャリブレーションウエイトを算出する処理の処理フロー図である。まず、キャリブレーション検証実施部70は、キャリブレーション検証信号を基地局送受信部40に送信する(S100)。このキャリブレーション検証信号はキャリブレーションウエイトの算出時に使用したキャリブレーション信号であってもよい。そして、該キャリブレーション検証信号を受信した基地局送受信部40は、該キャリブレーション検証信号を送信ウエイトに基づいてアンテナi部10−iごとの重み付けをする(S102)。この場合の送信ウエイトとして、ここではキャリブレーションウエイトを修正するための検証係数をキャリブレーションウエイトに乗算することにより得られる送信ウエイトを使用する。該検証係数は、アンテナi部10−iの数のキャリブレーション検証信号を該送信ウエイトで重み付けをして合成する場合であって、該合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるように決定される。そして、各アンテナi部10−iに対し、送信部44から該重み付けされたキャリブレーション検証信号を送信する(S104−i)。
そしてアンテナi部10−iは該キャリブレーション検証信号をカプラ12−iによりキャリブレーション部50とアンテナi部10−iとの通信経路であるケーブルと連結することにより取得し、合成部60に対して送信する(S106−i)。
合成部60では、受信するキャリブレーション検証信号を合成することにより、検証係数により修正されたキャリブレーションウエイトを送信ウエイトとして送信部44から送信された信号を合成部60が受信し、合成した信号である修正受信信号を取得する。そして、該修正受信信号をキャリブレーション部50に送信し(S108)、キャリブレーション部50は該修正受信信号の振幅を示す情報である振幅情報を取得し、キャリブレーション検証実施部70に送信する(S110)。
キャリブレーション検証実施部70は、受信した振幅情報に基づいて、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用するか否かを決定する運用判断を行う(S112)。より具体的には、該振幅情報により示される修正受信信号の振幅が所定値以下であるか否かに応じて、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用するか否かを決定する。
図7も、キャリブレーションウエイトを算出する処理の処理フロー図である。まず、キャリブレーション検証実施部70は、キャリブレーション検証信号を基地局送受信部40に送信する(S114)。このキャリブレーション検証信号はキャリブレーションウエイトの算出時に使用したキャリブレーション信号であってもよい。そして、該キャリブレーション検証信号を受信した基地局送受信部40は、該キャリブレーション検証信号を送信ウエイトに基づいてアンテナi部10−iごとの重み付けをする(S116)。この場合の送信ウエイトとして、ここではキャリブレーションウエイトを使用する。該検証係数は、アンテナi部10−iの数のキャリブレーション検証信号を該送信ウエイトで重み付けをして合成する場合であって、該合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるように決定される。そして、各アンテナi部10−iに対し、送信部44から該重み付けされたキャリブレーション検証信号を送信する(S118−i)。
そしてアンテナi部10−iは該キャリブレーション検証信号をカプラ12−iによりキャリブレーション部50とアンテナi部10−iとの通信経路であるケーブルと連結することにより取得し、合成部60に対して送信する(S120−i)。
合成部60では、受信するキャリブレーション検証信号を合成することにより、検証係数により修正されないキャリブレーションウエイトを送信ウエイトとして送信部44から送信された信号を合成部60が受信し、合成した信号である非修正受信信号を取得する。そして、該非修正受信信号をキャリブレーション部50に送信し(S122)、キャリブレーション部50は該非修正受信信号の振幅を示す情報である振幅情報を取得し、キャリブレーション検証実施部70に送信する(S124)。
キャリブレーション検証実施部70は、受信した振幅情報に基づいて、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用するか否かを決定する運用判断を行う(S126)。より具体的には、該振幅情報により示される非修正受信信号の振幅が所定値以上であるか否かに応じて、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用するか否かを決定する。
そして、図6で説明した処理と、図7で説明した処理と、によりそれぞれ取得される振幅情報の両方に基づいて、キャリブレーション検証実施部は、運用判断をすることができる。具体的には、両振幅情報の差異に基づいて、差異が所定値以上である場合には、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用することを決定し、差異が所定値以下である場合には、送信ウエイト生成部46において、キャリブレーションウエイト記憶部48に記憶されるキャリブレーションウエイトを使用しないことを決定することができる。
本発明の実施の形態にかかる移動体通信システムの構成図である。 本発明の実施の形態にかかる基地局装置の構成ブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる基地局装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる信号のIQ平面図である。 本発明の実施の形態にかかる信号のIQ平面図である。 本発明の実施の形態にかかる基地局装置の処理シーケンス図である。 本発明の実施の形態にかかる基地局装置の処理シーケンス図である。
符号の説明
1 移動体通信システム、2 基地局装置、3 移動局装置、4 通信ネットワーク、10 アンテナ部、11 アンテナ、12 カプラ、14,16,41 T/Rスイッチ、 20 制御部、21 無線通信部、22 記憶部、23 ネットワークインターフェイス部、24,50 キャリブレーション部、40 基地局送受信部、42,43,53 周波数変換部、44 送信部、45,55 受信部、46 送信ウエイト生成部、48 キャリブレーションウエイト記憶部、57 電力測定部、60 合成部、70 キャリブレーション検証実施部、72 キャリブレーション検証信号取得部、74 キャリブレーション検証指示部、76 運用判断部。

Claims (9)

  1. キャリブレーション部と、送受信部と、該キャリブレーション部及び該送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置において、
    前記送受信部は、
    前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段と、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信手段と、
    前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出手段と、
    送信信号を取得する送信信号取得手段と、
    前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定手段と、
    前記キャリブレーションウエイト記憶手段に記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成手段と、
    キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得手段と、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から前記修正送信ウエイト生成手段により生成される修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信手段と、を含み、
    前記アンテナ部は、
    前記修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信手段、を含み、
    前記キャリブレーション部は、
    前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成手段、をさらに含み、
    前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定手段、をさらに含む、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記キャリブレーション検証信号は、キャリブレーション信号である、
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通信装置において、
    前記修正送信ウエイト取得手段は、前記アンテナ部の数の前記キャリブレーション検証信号をあるウエイトで重み付けをして合成する場合であって、該合成して得られる信号の振幅が所定値以下となるように算出される該ウエイトを、前記所定の検証係数とする、
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置において、
    前記修正送信ウエイト取得手段は、前記各アンテナ部に1からアンテナ部の数までの通番でアンテナ番号を付与し、前記各アンテナ部に対応するキャリブレーションウエイトごとに、2πにアンテナ番号を乗算し、さらにアンテナ部の数で除算して得られる位相回転量を乗算することにより得られる量を、前記所定の検証係数とする、
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置において、
    前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力が所定値以下である場合に、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、
    ことを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置において、
    前記送受信部は、
    前記キャリブレーションウエイトを、非修正送信ウエイトとして取得する非修正送信ウエイト取得手段と、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から非修正送信ウエイト決定手段により決定される非修正送信ウエイトを付加して、前記キャリブレーション検証信号を前記各アンテナ部に対し送信する非修正キャリブレーション検証信号送信手段と、をさらに含み、
    前記アンテナ部は、
    前記キャリブレーション検証信号取得送信手段は、前記非修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を前記送受信部に対しさらに送信し、
    前記キャリブレーション部は、
    前記各非修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション信号を合成することにより得られる信号を非修正受信信号として取得する非修正受信信号合成手段と、をさらに含み、
    前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力及び前記非修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、
    ことを特徴とする通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置において、
    前記キャリブレーションウエイト使用決定手段は、前記修正受信信号の受信電力と、前記非修正受信信号の受信電力と、の差異に基づいて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定する、
    ことを特徴とする通信装置。
  8. キャリブレーション部と、送受信部と、該キャリブレーション部及び該送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置を制御するキャリブレーション検証方法において、
    前記送受信部において、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信ステップと、
    前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出ステップと、
    送信信号を取得する送信信号取得ステップと、
    前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定ステップと、
    前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成ステップと、
    キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得ステップと、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から修正送信ウエイト生成ステップにおいて生成され修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信ステップと、を含み、
    前記アンテナ部において、
    前記修正キャリブレーション検証信号送信ステップにおいて送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信ステップ、を含み、
    前記キャリブレーション部において、
    前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信ステップにおいて送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成ステップ、を含み、
    前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定ステップにおいて、前記キャリブレーションウエイト記憶ステップにおいて記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定ステップ、をさらに含む、
    ことを特徴とするキャリブレーション検証方法。
  9. コンピュータを、キャリブレーション部と、送受信部と、前記キャリブレーション部及び前記送受信部とそれぞれ接続される複数のアンテナ部と、を含む通信装置として機能させるためのプログラムにおいて、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部に到来する信号を受信する複数の信号受信手段と、
    前記各信号受信手段によりそれぞれ受信される信号の位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す受信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数の受信ウエイトを算出する受信ウエイト算出手段と、
    送信信号を取得する送信信号取得手段と、
    前記受信ウエイトに基づいて、前記各アンテナ部から前記送信信号を送信する際の、位相及び振幅の該各信号間における相違量を示す送信ウエイトであって、前記各アンテナ部にそれぞれ対応する送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定手段と、
    前記各アンテナ部にそれぞれ対応する複数のキャリブレーションウエイトを記憶するキャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される複数のキャリブレーションウエイトと、所定の検証係数と、を演算することにより、修正送信ウエイトを生成する修正送信ウエイト生成手段と、
    キャリブレーション検証信号を取得するキャリブレーション検証信号取得手段と、
    前記複数のアンテナ部ごとに設けられ、前記各アンテナ部から前記修正送信ウエイト生成手段により生成される修正送信ウエイトに基づいて重み付けされた前記キャリブレーション検証信号を、前記各アンテナ部に対し送信する修正キャリブレーション検証信号送信手段と、を含む前記送受信部として前記コンピュータを機能させ、
    前記修正キャリブレーション検証信号送信手段により送信される前記キャリブレーション検証信号を取得し、前記送受信部に対し送信するキャリブレーション検証信号取得送信手段、を含む前記アンテナ部として前記コンピュータを機能させ、
    前記各修正キャリブレーション検証信号取得送信手段により送信される複数の前記キャリブレーション検証信号を合成することにより得られる信号を修正受信信号として取得する修正受信信号合成手段、をさらに含む前記キャリブレーション部として前記コンピュータを機能させ、
    前記修正受信信号の受信電力に応じて、前記送信ウエイト決定手段において、前記キャリブレーションウエイト記憶手段により記憶される前記複数のキャリブレーションウエイトにさらに基づいて送信ウエイトを決定するか否かを決定するキャリブレーションウエイト使用決定手段、として前記コンピュータを機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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