JP2003163622A - アダプティブアレーアンテナ装置 - Google Patents

アダプティブアレーアンテナ装置

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JP2003163622A
JP2003163622A JP2001362203A JP2001362203A JP2003163622A JP 2003163622 A JP2003163622 A JP 2003163622A JP 2001362203 A JP2001362203 A JP 2001362203A JP 2001362203 A JP2001362203 A JP 2001362203A JP 2003163622 A JP2003163622 A JP 2003163622A
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Japan
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signal
calibration
transmission
array
antenna
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JP2001362203A
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English (en)
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Tetsuo Haruyama
鉄男 春山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局との通話を途絶させることがなく、か
つ通話品質を劣化させずにキャリブレーションを行うア
ダプティブアレーアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 受信波到来方向推定器14を備え、当該
推定結果をアレー送信信号処理部15に出力し、出力結
果に対応して各アレー送信器10の出力に受信波到来方
向に送信波を指向する重み付けを設定する送信信号生成
器16を、または各アレー送信器10毎に順次重み付け
して信号を発生するキャリブレーション信号生成器17
のいずれかを選択し、キャリブレーション信号選択時に
は補正器19にて各アレー送信器10の振幅変動および
位相シフトの補正量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信シス
テムの無線基地局等に用いられるアダプティブアレーア
ンテナ装置、特に送受信を行うFDDシステム等におけ
る送信部のキャリブレーションを行うアダプティブアレ
ーアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式等を用いた移動体通信で
は、他局間干渉の抑制が重要な課題であり、他局間干渉
を抑制する装置としてアダプティブアレーアンテナ装置
が広く検討され、多数の報告がなされている。
【0003】アダプティブアレーアンテナ装置は複数の
アンテナ素子で構成されたアレーアンテナを用い、各ア
ンテナ素子に対応する受信信号あるいは送信信号の振幅
および位相に重み付けをして合成あるいは分配すること
で、アレーアンテナ全体として送受信波へ指向性を持た
せる装置であり、上記重み付けを変化させることによっ
て、アレーアンテナの指向性を変化させることができ
る。アダプティブアレーアンテナを移動体通信に適用
し、所定のアルゴリズムにしたがって重み付けを変化さ
せ良好な指向性パターンを実現すれば、他局間干渉を有
効に抑制することができる。
【0004】しかし、一般に無線受信部あるいは無線送
信部は、これらに使用される増幅器素子のばらつきなど
に基づき、それぞれ異なる振幅変動および位相シフトを
有しており、またそれらは温度変化や経年変化も伴う。
これら振幅変動および位相シフトのばらつきは、各アン
テナ素子に対応する無線受信部あるいは無線送信部で生
じるため、アルゴリズムによる制御で得られることが期
待される指向性パターンと実際に得られる指向性パター
ンとに差異を生じさせ、他局間干渉を有効に抑制する上
で障害となる。
【0005】このばらつきを補正するために、各無線受
信部あるいは各無線送信部に既知信号を入力させ、それ
ぞれの有する振幅変動および位相シフトを測定し、その
結果を重み付け合成にフィードバックし補正を実現する
キャリブレーションと呼ばれる操作が行われる。
【0006】はじめに、従来の受信キャリブレーション
について説明する。
【0007】第1の従来の受信キャリブレーションとし
ては、移動端末、例えば携帯電話端末に割り当てた拡散
符号とは異なる拡散符号を用いて、既知のキャリブレー
ション用の信号を拡散し、通信用信号に重畳する方法が
ある。
【0008】図3は、従来の受信キャリブレーションの
構成を示すブロック図である。図3において、従来のア
ダプティブアレーアンテナ装置は、既知のキャリブレー
ション信号を発生させるキャリブレーション信号発生器
1と、キャリブレーション信号を送信するキャリブレー
ション送信部2と、キャリブレーション送信部2の出力
を設定可能な減衰量で減衰させる可変アッテネータ3
と、無線通信信号を受信するアンテナ素子4と、アンテ
ナ素子4の受信信号に可変アッテネータ3の出力信号を
それぞれ重畳する加算器5と、加算器5の出力を受け
て、それぞれ受信処理するアレー受信器6と、アレー受
信器6の出力を逆拡散し重み付けして合成する、少なく
とも1つのアレー受信信号処理部7と、アレー受信器6
の出力を受け、アレー受信器6のそれぞれの振幅変動お
よび位相シフトの補正量を算出し、アレー受信信号処理
部7に通知する検出部8とを有する構成である。
【0009】キャリブレーション信号は加算器5でアン
テナ素子4の受信信号に重畳される。アレー受信器6を
通過した重畳信号から検出部8はキャリブレーション信
号を逆拡散処理により抽出する。キャリブレーション信
号は既知であるため、抽出された各キャリブレーション
信号を比較することにより、各アレー受信器6に対応す
る相対的な振幅変動および位相シフトが検出でき、補正
量がそれぞれ算出される。これら補正量にしたがって、
アレー受信信号処理部7での重み付けが補正される。
【0010】第2の従来の受信キャリブレーションとし
ては、アンテナ素子4の受信信号を途絶させ、キャリブ
レーション信号のみを受信する方法がある。
【0011】図4は、第2の従来の受信キャリブレーシ
ョンの構成を示すブロック図である。図4において、第
2の従来例のアダプティブアレーアンテナ装置は、加算
器5の代わりにアンテナ素子4の受信信号と可変アッテ
ネータ3の出力信号とを、切り替えてアレー受信器6に
出力する切替器9を有する点が第1の従来例と異なる。
第2の従来例では、切替器9でアンテナ素子4の受信信
号を途絶させ、キャリブレーション信号のみをアレー受
信器6に入力させる。この状態で、第1の従来例と同様
に、振幅変動および位相シフトの補正量が算出され、重
み付けが補正される。
【0012】次に、従来の送信キャリブレーションにつ
いて説明する。
【0013】従来の送信キャリブレーションとしては従
来の第1あるいは第2の受信キャリブレーションと同様
な方法で行われるが送信と受信の相違がある。つまり各
アレー送信器に対してキャリブレーションを行うことに
なる。前記第1の従来例に対応する送信キャリブレーシ
ョンとしては移動端末に割り当てた拡散符号とは異なる
拡散符号を用いて、既知の送信キャリブレーション用信
号を拡散し、通信用信号に重畳して各アレー送信器に入
力し、各アレー送信器の出力をアンテナ素子および別に
備えたキャリブレーション信号受信部に入力する。キャ
リブレーション信号受信部では各アレー送信器から送信
キャリブレーション信号を抽出比較し、その比較結果に
基づいて、アレー送信器に対応する振幅変動および位相
シフトの補正量を算出し、送信側の重み付け回路で補正
に用いられる。第2の従来例に対応する送信キャリブレ
ーションとしては移動端末への通信用信号を途絶させ、
送信キャリブレーション信号のみをアレー送信器に入力
する。各アレー送信器からの出力を、通信用信号はアン
テナ素子へ、キャリブレーション用信号はキャリブレー
ション信号受信部へ切り替えて入力させる。キャリブレ
ーション信号受信部では入力されるキャリブレーション
信号を比較することで補正量を算出し、送信側の重み付
け回路で補正に用いられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アダプティブアレーアンテナ装置には以下のような問題
があった。
【0015】第1の従来例では、キャリブレーション用
の信号を通信信号に重畳させるため、キャリブレーショ
ン用の信号は通信信号に対して雑音となり通信品質が劣
化する。また通信信号はキャリブレーション用の信号に
対して雑音となりキャリブレーションの精度が劣化す
る。
【0016】第2の従来例では、移動局との通信を途絶
させるため、送信あるいは受信キャリブレーション中は
通信サービスが中断する。
【0017】さらに、送受信を行うシステム、例えばF
DDシステムのキャリブレーションでは、アレー受信部
とアレー送信器の他にアンテナや、送受信を分別する送
受共用器等を含めたキャリブレーションも必要であっ
た。
【0018】そこで、本発明は、通信品質およびキャリ
ブレーションの精度を劣化させず、また通信サービスも
中断させずにキャリブレーションを行うアダプティブア
レーアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0019】さらに本発明は、通信品質およびキャリブ
レーションの精度を劣化させず、また通信サービスも中
断させずにキャリブレーションを行い、かつアレー送受
信器の他にアンテナや送受共用器などを含めたキャリブ
レーションが可能なアダプティブアレーアンテナ装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるアダプ
ティブアレーアンテナ装置は、複数の送受信アンテナ素
子からなるアレーアンテナと、前記各アンテナ素子に対
応して設けられた複数のアレー受信器と、前記各アレー
受信器の出力に逆拡散処理を行う複数の相関器と、前記
複数の相関器の出力から受信波の有無を判断し、受信波
有と判断した場合、所定のアルゴリズムに従って受信波
到来方向を推定する到来波方向推定器と、前記受信波到
来方向に応じて重み付けを行い前記各アンテナ素子に対
応する送信信号を生成する送信信号生成器と、前記到来
波方向推定器にて受信波無と判断した場合、キャリブレ
ーション信号を生成するキャリブレーション信号生成器
と、前記各アンテナ素子に対応して設けられ、前記送信
信号または前記キャリブレーション信号が入力され入力
信号に拡散処理を施し、それぞれ拡散送信信号または拡
散キャリブレーション信号を生成する複数の拡散器と、
前記各拡散器に対応して設けられ、前記拡散送信信号が
入力された場合、送信処理を施し対応する前記アンテナ
素子に出力し、前記拡散キャリブレーション信号が入力
された場合、送信処理を施し補正器に出力する複数のア
レー送信器と、前記複数のアレー送信器から出力される
送信処理を施された複数の拡散キャリブレーション信号
に基づき、送信波補正値を算出し前記送信信号生成器に
出力する補正器とを有するものとする。
【0021】第2の発明によるアダプティブアレーアン
テナ装置は、複数の送受信アンテナ素子からなるアレー
アンテナと、前記各アンテナ素子に対応して設けられた
複数のアレー受信器と、前記各アレー受信器の出力に逆
拡散処理を行う複数の相関器と、前記複数の相関器の出
力から受信波の有無を判断し、受信波有と判断した場
合、所定のアルゴリズムに従って受信波到来方向を推定
する到来波方向推定器と、前記受信波到来方向に応じて
重み付けを行い前記各アンテナ素子に対応する送信信号
を生成する送信信号生成器と、前記到来波方向推定器に
て受信波無と判断した場合、キャリブレーション信号を
生成するキャリブレーション信号生成器と、前記各アン
テナ素子に対応して設けられ、前記送信信号または前記
キャリブレーション信号が入力され入力信号に拡散処理
を施し、それぞれ拡散送信信号または拡散キャリブレー
ション信号を生成する複数の拡散器と、前記各拡散器に
対応して設けられ、前記拡散送信信号または前記拡散キ
ャリブレーション信号に送信処理を施し対応する前記ア
ンテナ素子に出力する複数のアレー送信器と、前記アン
テナ素子から出力される送信波キャリブレーション信号
を受信し、受信信号を補正器に出力するピックアップア
ンテナと、前記ピックアップアンテナの受信信号に基づ
き、送信波補正値を算出し前記送信信号生成器に出力す
る補正器とを有するものとする。
【0022】第3の発明によるアダプティブアレーアン
テナ装置は、第1または第2の発明において、前記キャ
リブレーション信号生成器は、前記到来波方向推定器に
て受信波無と判断した場合、前記複数の拡散器のいずれ
か一つを選択し、選択した拡散器にのみキャリブレーシ
ョン信号を出力することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.
【0024】図1はこの発明の実施の形態1のアダプテ
ィブアレーアンテナ装置を示すブロック図である。図1
において、アダプティブアレーアンテナ装置は、移動局
からの無線信号を送受信する複数のアンテナ素子4で構
成されるアレーアンテナと、送信と受信を分岐する送受
共用器11を具備している。
【0025】また受信系では、送受共用器11の出力を
受けて、それぞれ高周波増幅器、周波数変換器、直交復
調器、AD変換器などを備え受信処理するアレー受信器
6と、アレー受信器6の出力を受けて相関器12で逆拡
散し、重み制御回路13で重み付けして合成し、復調信
号を生成するとともに、移動局からの受信波到来方向を
到来波方向推定器14で推定し、アレー送信信号処理部
15に通知する少なくとも1つのアレー受信信号処理部
7で構成される。
【0026】さらに送信系では、送信信号生成器16に
おいて通信用信号に対し移動局方向に指向させるため各
アンテナ素子に対する重み付けを行い、キャリブレーシ
ョン信号生成器17においてキャリブレーション信号を
生成し各アンテナ素子に対する重み付けを行い、その
後、拡散器18にて拡散処理を行い、アレー送信器10
に出力する、少なくとも1つのアレー送信信号処理部1
5と、それぞれDA変換器、直交変調器、周波数変換
器、高周波増幅器を備え、送信処理を施して送受共用器
11または補正器19に出力するアレー送信器10と、
アレー送信器10から出力されるキャリブレーション信
号に基づき補正量を算出し、アレー送信信号処理部15
に通知する補正器19とで構成される。
【0027】補正器19は、キャリブレーション信号を
合成する合成器20と、合成器20からの出力を受信処
理するキャリブレーション無線受信部21と、逆拡散処
理する相関器12と、アレー送信器10のそれぞれの振
幅変動および位相シフトの補正量を算出し、アレー送信
信号処理部15に通知する検出部8とで構成される。
【0028】アンテナ素子4で受信され、各アレー受信
器6から出力される受信信号は相関器12で逆拡散さ
れ,移動局対応のシンボルレートにダウンサンプルした
素子受信信号を得る。
【0029】アレー受信信号処理部7の重み制御回路1
3では所定のアルゴリズムにしたがって各素子受信信号
に対する重み付けを施した後、加算することで受信信号
を形成し出力する。このアレー受信信号処理手段の重み
付けアルゴリズムに関しては例えば、MMSE規範(M
inimum Mean Squared Erro
r)等を適用することができる。MMSEは参照信号と
受信信号との誤差信号の電力を最小にするように重み付
けを制御する。したがってMMSE規範を用いることに
よりアレー受信信号処理部7では、各アレー受信器6の
振幅変動および位相シフトを込みにした最適重み付けが
可能となる。しかし、送信系はこの特徴が適用できない
ために送信キャリブレーションが必要不可欠である。
【0030】通信品質を劣化させず、また移動局との通
信を途絶させることがない送信キャリブレーションは、
移動局からの受信波到来の有無と方向を推定し、受信波
到来波のない時間内で高速にキャリブレーションを行う
ことにより達成できる。このためにアレー受信信号処理
部7では、到来波方向推定器14において、移動局から
の受信波到来の有無と方向を推定し,アレー送信信号処
理部15にその結果を通知する。
【0031】到来波方向推定技術に関しては公知の技
術、例えば、MUSIC(Multiple Sign
al Classification)やESPRIT
(Estimation of Signal Par
ameters via Rotational In
variance Techniques)アルゴリズ
ム等の超分解能アルゴリズムが適用できる。
【0032】到来波方向推定器14が到来波有りと判断
した場合、アレー送信信号処理部15の送信信号生成器
16は受信波到来方向に対応して重み付けした送信信号
を形成し、到来波方向に指向させ、アンテナから到来方
向へ、すなわち特定の移動局方向へ送信波を出力する。
【0033】到来波方向推定器14から到来波方向の通
知がなければ、キャリブレーション信号生成手段を選択
する。到来波が無い期間内で高速にキャリブレーション
を行うためのキャリブレーション信号生成器17の一例
は、複数のアレー送信器に入力するキャリブレーション
信号を、いずれか一つのアレー送信器にのみ出力する重
み付けA1=k(他のアレー送信器は出力しない重み付
けA2〜An=0)を設定し、順次、次のアレー送信器
のみ出力する重み付けを設定して行く手法である。ここ
でkは通信に影響を及ぼさないようにキャリブレーショ
ン信号振幅を下げて制御するための定数であり、A1〜
Anまで順次一定の値とする。またkは一つのスカラー
値としてもよく、直交I成分、Q成分独立に設定可能な
ベクトル値でもよい。
【0034】上記のとおり順次重み付けされた各アレー
送信器に対応するキャリブレーション信号は、各アレー
送信器により送信波処理を施された後補正器19に出力
される。補正器19は全てのアレー送信器からキャリブ
レーション信号を順次受け取り、各アレー送信器出力の
振幅、位相の相対評価を行い、振幅変動および位相シフ
トの補正量を算出する。算出された補正値は、補正毎に
送信信号生成器16に保持され、送信信号生成器16に
おいて重み付けを行う際の補正に反映される。
【0035】上記の実施の形態では、受信キャリブレー
ションは行わず、重み付け回路にてMMSEアルゴリズ
ムを用いているが、従来技術通り受信キャリブレーショ
ン信号によるキャリブレーションを行ってもよく、また
送信キャリブレーション同様、到来波の無い期間内で受
信キャリブレーションを行ってもよい。
【0036】また、送信キャリブレーションにおいて
は、各アレー送信器に対し複数回キャリブレーション信
号を入力することで平均値を算出し、平均値による振幅
変動および位相シフトの補正値を算出することによっ
て、より信頼性の高い補正も可能である。
【0037】さらに、上記の実施の形態では、アレー送
信信号処理部内にキャリブレーション生成器を設けた
が、キャリブレーション専用のアレー送信信号処理部を
設けてもよい。
【0038】実施の形態2.
【0039】図2はこの発明の実施の形態2のアダプテ
ィブアレーアンテナ装置を示すブロック図である。図2
において、前記実施の形態1と異なる構成は、アレー送
信器から出力されるキャリブレーション信号をアンテナ
から送信し、アレーアンテナに組み込まれたピックアッ
プアンテナ22で受信する点である。
【0040】移動局との通信信号の送受信については、
実施の形態1と同様であるため説明を省略し、キャリブ
レーション時の動作についてのみ説明する。
【0041】キャリブレーション信号生成器17におけ
る信号の生成方法は、実施の形態1と同様であり、到来
波の無い期間に、各アレー送信器毎に順次生成して行
く。キャリブレーション信号生成器17により生成され
たキャリブレーション信号は、アンテナ素子4から空間
に送信される。送信されたキャリブレーション信号は、
アレーアンテナに組み込まれたピックアップアンテナ2
2により受信され、補正器19に取り込まれる。キャリ
ブレーション信号は、アレー送信器、送受共用器、アン
テナ素子を経由するため、補正器19において各アレー
送信器、送受共用器、アンテナ素子を含めた振幅、位相
の相対評価が可能となる。
【0042】補正器19において算出された振幅変動お
よび位相シフトの補正値は、補正毎に送信信号生成器1
6に保持され、送信信号生成器16において重み付けを
行う際の補正に反映される。
【0043】さらにキャリブレーションの精度を高める
ために、あらかじめ、例えばアンテナ装置の運用前に、
ピックアップアンテナ22とアダプティブアレーアンテ
ナとを良好な電波状態において対向配置させ、上記と同
様なキャリブレーション信号生成手段により振幅および
位相の平均値を算出し、相対振幅および相対位相の最適
値(例えば、振幅と位相がそれぞれ一定になる値)から
のシフト量を求める。これを基準値1として保持してお
く。次に、前記ピックアップアンテナ22をアレーアン
テナに組み込み、前記基準値1による補正を施したキャ
リブレーション信号によりキャリブレーションを行い、
振幅および位相の平均値を算出し、これを基準値2とし
て保持しておく。アンテナ装置運用時は、前記ピックア
ップアンテナ22はアレーアンテナに組み込まれ、前述
したとおり、到来波がない期間内に基準値1による補正
を施したキャリブレーション信号でキャリブレーション
を行うがこの際、前記基準値2とキャリブレーションで
受信されるデータの差分を求め、これを運用時の補正値
としてもよい。
【0044】
【発明の効果】第1の発明によれば、通信品質およびキ
ャリブレーション精度を劣化させず、また通信サービス
も中断させずにキャリブレーションを行うアダプティブ
アレーアンテナ装置を提供することができる。
【0045】第2の発明によれば、通信品質およびキャ
リブレーション精度を劣化させず、また通信サービスも
中断させず、さらにアレー送受信器の他にアンテナ素子
や送受共用器などを含めたキャリブレーションが可能な
アダプティブアレーアンテナ装置を提供することができ
る。
【0046】第3の発明によれば、前記第1および第2
の発明の効果に加え、高速にキャリブレーションを行う
アダプティブアレーアンテナ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるアダプティブアレーアンテナ
装置の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】 この発明によるアダプティブアレーアンテナ
装置の実施の形態2を示すブロック図である。
【図3】 従来のアダプティブアレーアンテナ装置の受
信キャリブレーションを示すブロック図である。
【図4】 従来のアダプティブアレーアンテナ装置の受
信キャリブレーションを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 キャリブレーション信号発生器、2 キャリブレー
ション送信部、3 可変アッテネータ、4 アンテナ素
子、5 加算器、6 アレー受信器、7 アレー受信信
号処理部、8 検出部、9 切替器、10 アレー送信
器、11 送受共用器、12 相関器、13 重み制御
回路、14 到来波方向推定器、15アレー送信信号処
理部、16 送信信号生成器、17 キャリブレーショ
ン信号生成器、18 拡散器、19 補正器、20 合
成器、21 キャリブレーション無線受信部、22 ピ
ックアップアンテナ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送受信アンテナ素子からなるアレ
    ーアンテナと、 前記各アンテナ素子に対応して設けられた複数のアレー
    受信器と、 前記各アレー受信器の出力に逆拡散処理を行う複数の相
    関器と、 前記複数の相関器の出力から受信波の有無を判断し、受
    信波有と判断した場合、所定のアルゴリズムに従って受
    信波到来方向を推定する到来波方向推定器と、 前記受信波到来方向に応じて重み付けを行い前記各アン
    テナ素子に対応する送信信号を生成する送信信号生成器
    と、 前記到来波方向推定器にて受信波無と判断した場合、キ
    ャリブレーション信号を生成するキャリブレーション信
    号生成器と、 前記各アンテナ素子に対応して設けられ、前記送信信号
    または前記キャリブレーション信号が入力され入力信号
    に拡散処理を施し、それぞれ拡散送信信号または拡散キ
    ャリブレーション信号を生成する複数の拡散器と、 前記各拡散器に対応して設けられ、前記拡散送信信号が
    入力された場合、送信処理を施し対応する前記アンテナ
    素子に出力し、前記拡散キャリブレーション信号が入力
    された場合、送信処理を施し補正器に出力する複数のア
    レー送信器と、 前記複数のアレー送信器から出力される送信処理を施さ
    れた複数の拡散キャリブレーション信号に基づき、送信
    波補正値を算出し前記送信信号生成器に出力する補正器
    と、を有するアダプティブアレーアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 複数の送受信アンテナ素子からなるアレ
    ーアンテナと、 前記各アンテナ素子に対応して設けられた複数のアレー
    受信器と、 前記各アレー受信器の出力に逆拡散処理を行う複数の相
    関器と、 前記複数の相関器の出力から受信波の有無を判断し、受
    信波有と判断した場合、所定のアルゴリズムに従って受
    信波到来方向を推定する到来波方向推定器と、 前記受信波到来方向に応じて重み付けを行い前記各アン
    テナ素子に対応する送信信号を生成する送信信号生成器
    と、 前記到来波方向推定器にて受信波無と判断した場合、キ
    ャリブレーション信号を生成するキャリブレーション信
    号生成器と、 前記各アンテナ素子に対応して設けられ、前記送信信号
    または前記キャリブレーション信号が入力され入力信号
    に拡散処理を施し、それぞれ拡散送信信号または拡散キ
    ャリブレーション信号を生成する複数の拡散器と、 前記各拡散器に対応して設けられ、前記拡散送信信号ま
    たは前記拡散キャリブレーション信号に送信処理を施し
    対応する前記アンテナ素子に出力する複数のアレー送信
    器と、 前記アンテナ素子から出力される送信波キャリブレーシ
    ョン信号を受信し、受信信号を補正器に出力するピック
    アップアンテナと、 前記ピックアップアンテナの受信信号に基づき、送信波
    補正値を算出し前記送信信号生成器に出力する補正器
    と、を有するアダプティブアレーアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリブレーション信号生成器は、
    前記到来波方向推定器にて受信波無と判断した場合、前
    記複数の拡散器のいずれか一つを選択し、選択した拡散
    器にのみキャリブレーション信号を出力することを特徴
    とする請求項1または2記載のアダプティブアレーアン
    テナ装置。
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