JP2006019835A - 映像信号処理装置、映像表示装置、プログラムおよび色調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カラーテストパターン画像信号RGBctp1を発生するテストパターン発生部17と、入力した映像信号RGBsourceにカラーテストパターン画像信号RGBctp1を挿入する入力信号セレクタ18と、カラーテストパターン画像を挿入したMIX映像信号RGBmix0に対し色調整を行う色調整信号処理部19とを有する。
【選択図】図2
Description
これらのフラットパネルのデバイスはデバイス特有の表示特性を有しており、同じ信号を入力しても表示デバイスが異なると、そのパネル面に表示される画像の見え方も異なる場合がある。
これは映像を人の目で見たときに、より品位が上がったように見せる技術であり、たとえば人の肌色などの表示色として微妙な色合いについて調整することが行われている。
Y=0.299R+0.587G+0.114B …(1-1)
C1=R−Y=0.701R−0.587G−0.114B …(1-2)
C2=B−Y=−0.299R−0.587G+0.886B…(1-3)
そこで図10に示すHLS色空間では、色の3属性とも呼ばれる色相(Hue)、明度(Lightness)、彩度(Saturation)を用いて色を表す。
また、色の違いは色相(以下、Hと表記)と彩度(以下、Sと表記)により表されるが、明度Lが一定な平面内で中心軸からの色ベクトルにおいて、ある基準からの角度で色相Hを表し、当該色ベクトルの大きさで彩度Sを表す。したがって、色相Hと彩度Sとを用いると直感的な色の把握および操作がしやすくなる。
色相Hと彩度Sは、RGB色空間およびYCC色空間との関係で次式(2)のように表現できる。
このような色調整における操作は、ある特定の色領域を異なる色に変換することに相当する。
この何れの場合においても、所定の色調整用画像(サンプル画像)をディスプレイに表示させた状態で人が目で見て、色を評価する。人の目には相対的な色の違いは精度よく認識できるが、色の記憶は苦手であることから、色がどの程度変化したかの評価は難しい。
したがって、一般には、カラーチャートや色グラディエーション画像などのカラーテストパターン画像と称される特殊な画像を用いて、色調整ごとに色の変化を視覚的かつ定性的に確認する必要がある。
このとき定性的な色空間上での領域や変化量などを把握しづらいことからカラーテストパターン画像を用いるのであるが、画像を切り替えるやり方では、前述した人の色認識の特性上、切り替える前の色を記憶することが難しく、そのため何度も画像を切り替えて徐々に定性的な色空間上での領域や変化量と実際のサンプル画像上での空や肌色の色変化との対応関係を把握することになるため作業性が非常に悪い。
また、画像を切り替えるという調整し難いやり方をユーザーに強いるのは製品の使い勝手を損ね、好みの色調整ができるという製品の魅力を半減させる。
好適に前記映像信号処理装置は、前記映像信号が構成する映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する制御部をさらに有する。
好適に前記映像処理装置は、前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で色調整を施した映像信号に対し、前記テストパターン発生部または他のテストパターン発生部により発生され、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を前記映像内の異なる位置に挿入する第2の画像挿入部をさらに有する。
好適に前記プログラムは、前記映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する手順をさらに含む。
好適に前記プログラムは、前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で前記色調整を施した映像に対し、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を当該映像内の異なる位置に挿入し、当該色調整前後で2つのカラーテストパターン画像を異なる位置に挿入した映像を前記映像表示部に表示させる各手順をさらに含む。
好適に前記色調整方法は、前記映像信号が構成する映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する制御ステップをさらに含む。
好適に前記色調整方法は、前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で前記色調整を施した映像に対し、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を当該映像内の異なる位置に挿入する第2の画像挿入ステップをさらに含み、前記再度の表示ステップでは、当該色調整前後で2つのカラーテストパターン画像を異なる位置に挿入した映像を表示する。
また、カラーテストパターン画像の位置と大きさを制御できることから、実際の映像内で色を変化させたい部分の傍にカラーテストパターン画像を邪魔にならない程度の大きさで位置させることができ、さらに見やすくなり、色調整が楽になる。
さらに、色調整前と色調整後の2つのカラーテストパターン画像を表示させることが可能となり、色調整による効果を定量的に把握できるので、つぎにどの色をどの程度調整すればよいかが分かりやすくなり、この点で色の調整効率が上がる。
図解した映像信号処理回路は、コムフィルタ(Comb Filter)11A、クロマデコーダ(Chroma Decoder)11B、セレクトスイッチ(SW)12、アナログ−ディジタル(A/D)コンバータ13、イメージプロセッサ14、SDRAMなどからなる画像メモリ15、および、バックエンドプロセス(BackEnd Process)と称される各種変換のための回路(以下、バックエンド処理回路という)16を有する。
バックエンド処理回路16は、ガンマ補正、ホワイトバランス補正などのためにレベル変換する回路ブロック、さらには、図1に示すようにカラーテストパターン発生および色調整のための回路ブロック16Aを含む。
これらの映像信号は、クロマデコーダ11BでYUV信号に変換され、セレクトスイッチ12に入力される。
また、入力される映像信号がRGB信号の場合、その映像信号はクロマデコーダ11Bを通すことなく直接、セレクトスイッチ12に入力される。
変換後のディジタル信号はイメージプロセッサ14に入力され、ここでIP変換(De-Interlace)や解像度変換(Scaling)などの信号処理を施される。このとき一般的にイメージプロセッサ14の信号処理時に画像メモリ15やCPU2も一緒に使用される。ただし、最近ではこれらのメモリやCPUがイメージプロセッサ14として一体化している場合もある。
所望の信号処理が行われたあとにバックエンド処理として画像表示部1のフラットパネル1Aに適する形で信号処理が行われ、バックエンド処理後の映像信号を用いて画像表示部1のフラットパネル1Aに所望の映像が表示される。
図2に、第1の実施の形態に係る回路ブロック16Aの構成例を示す。
本実施の形態では、カラーテストパターン画像を発生させるカラーテストパターン画像発生回路17を、たとえば図2に示すように、バックエンド処理回路16の回路ブロック16A内に有する。また、この回路ブロック16Aには、入力したソース映像信号にカラーテストパターン画像を挿入するための画像入力部として設けられている入力信号セレクタ18と、画像挿入後の映像(以下、MIX映像という)に色調整を行う色調整信号処理回路19とを有する。
ここでカラーテストパターン画像信号はRGBディジタル信号であり、「RGBctp1」と表記する。また、ソース映像信号はRGBディジタル信号であり「RGBsource」と表記する。さらにMIX映像信号を「RGBmix0」、色調整後のMIX映像信号を「RGBmix1」とそれぞれ表記する。
図解したカラーテストパターン画像発生回路17は、CPU2(図1)からの制御信号を仲介するCPUインターフェース171と、RGBごとに設けられている3つの色信号生成部172R,172Gおよび172Bとを有する。色信号生成部172R,172Gおよび172Bは、それ自体でカラーテストパターンの色信号を生成してもよいし、ROMからデータを読み出してタイミングをとって出力するための回路であってもよい。図3はROM173を備えている場合を例示する。
また、カラーテストパターン画像の構成は任意であり、たとえが通常のカラーチャート、あるいは色グラディエーション画像の何れでもよい。ただし、色空間の全色の色が表現できるものであることが望ましい。
また、各色信号生成部172R,172Gおよび172Bに、映像表示の動作クロックClk、映像表示の同期信号(水平同期信号および垂直同期信号)が入力される。
なお、これらの動作クロックClkや同期信号はCPU2から入力してもよいが、ここでは図1に示すイメージプロセッサ14からソース映像信号、すなわちソース映像信号RGBsourceとともに、これらの動作クロックClkや同期信号が入力されている場合を例示している。
これに対し色調整信号処理回路19がMIX映像信号RGBmix0を入力したときは、挿入されたカラーテストパターン画像を含めてMIX映像の全体に同じような色調整を施し、色調整後のMIX映像信号RGBmix1を画像表示部1に出力し、そのフラットパネル1Aに表示させる。
カラーテストパターン画像CTP1を、通常、映像表示の邪魔にならない位置と大きさ、たとえば表示映像の四隅に近い位置に邪魔にならない大きさで表示することが望ましい。そのための有効範囲信号Sarea1(図2参照)はカラーテストパターン画像CTP1が表示される画素部分でフラグを有効とし、その他の画素でフラグを無効とする信号である。これを模式的に図示したものが図4Bであり、図の白抜き部分が有効範囲、斜線部分が無効範囲である。
色調整は、前述したようにカラーマネージメント、表示デバイス特性の補正、いわゆる絵作りなどの開発段階、さらには製品出荷前の製品間の色合わせ調整工程、あるいはユーザーによる好みの色調整のいずれであってもよい。開発段階では、図3に示すROM173内にデータを設定し、あるいは書き換えるために行う場合もあるが、基本となる色調整の仕方は共通することから、以下の説明では、ユーザーが好みの色調整を行う場合を例とする。
ここで映像信号とMIX信号例を、図5Aと図5Bに示す。
なお、この段階では色調整指示が未だなされていないので、MIX映像信号RGBmix0はそのまま映像表示部1に出力され、フラットパネル1Aに図5Bのように表示される。
このとき指定の仕方は任意であるが、たとえば、ユーザーがカーソルを動かして色調整を行いたい画面領域を指定すると、その画面領域の現在の色相と彩度を数値で、表示画面の所定の位置に表示させるようにすることが望ましい。そして、この数値をユーザーが変更すると、その変更後の色相と彩度に応じて図2に示す色調整信号処理回路19が動作し、図5Bに示す画面全体に色調整が施される。
ユーザーは、この色調整の結果が実際の映像とカラーテストパターン画像CTP1の変化に如何に反映したかを眼で確認し、つぎにどのように色変更を行ったらよいかを知ることができる。そして、色相と彩度を変更し映像上で確認する作業を何度か繰り返すうちに、実際の映像変化と、カラーテストパターン画像CTP1の変化との対応を定性的に知るようになる。このため、慣れると簡単に所望の色への調整が行える。
本実施の形態では、色調整前と色調整後で異なる2つのカラーテストパターン画像を表示する。ここで第1の実施の形態の説明で用いたカラーテストパターン画像発生回路の構成を示す図2、色調整前のカラーテストパターン画像とその有効範囲を示す図4、および、色調整前の入力映像とMIX映像を示す図5を、本実施の形態においても適用する。
(前段)カラーテストパターン画像発生回路17、(前段)入力信号セレクタ18、色調整信号処理回路19の構成と、ソース映像信号RGBsource、カラーテストパターン画像信号RGBctp1、有効範囲信号Sarea1、MIX映像信号RGBmix0、色調整後のMIX映像信号RGBmix1の各種信号は、第1の実施の形態と共通する。
後段カラーテストパターン画像発生回路20は、(前段)カラーテストパターン画像発生回路17と同じカラーテストパターン画像を発生させる回路であり、その構成も図3と同じとすることができる。ただし、カラーテストパターン画像の少なくとも位置が前段で生成されるものと異なる。このためCPU2により生成される有効範囲信号Sarea2が後段入力信号セレクタ21に入力されるようになっている。
後段入力信号セレクタ21からは、2つのカラーテストパターン画像が挿入された色調整後のMIX信号RGBmix2が映像表示部1に出力される。なお、この構成から明らかなように、後段のカラーテストパターン画像には色調整は施されない。
カラーテストパターン画像CTP2は、映像表示の邪魔にならない位置と大きさで、かつ、前段で発生したカラーテストパターン画像CTP1と重ならない位置に表示させることが望ましい。そのための有効範囲信号Sarea2(図6参照)はカラーテストパターン画像CTP2が表示される画素部分でフラグを有効とし、その他の画素でフラグを無効とする信号である。これを模式的に図示したものが図7Bであり、図の白抜き部分が有効範囲、斜線部分が無効範囲である。
この例では、図5Bの色調整前の状態から、ユーザーの指示により表示映像の男性のスーツ22の色を薄くした場合を示す。図に現れていないが、そのときの色調整により、図8Aに示すカラーテストパターン画像CTP1aは、図5Bに示す色調整前のカラーテストパターン画像CTP1と色が異なっている。
ここでは後段カラーテストパターン画像CTP2が付加され、これが実際に映像として表示される。ここで付加された後段カラーテストパターン画像CTP2は、図5Bに示す色調整前のカラーテストパターン画像CTP1と同じものである。
ユーザーは、本来同一である2つのカラーテストパターン画像CTP1aとCTP2(=CTP1)を視覚により比較することができ、どの色の領域がどの程度変わったかを直ぐに判断できる。このため、次にどのように色調整を指示すべきかの判断が容易になる。
これまで入力映像のみや、カラーテストパターン画像のみ、あるいは両者を切り替える表示では視覚的に好適な色調整を判断し、かつ、定性的な色空間上での設定領域や変化量を把握することが難しかった。
これに対し、本実施の形態では実際の映像とカラーテストパターン画像とを同一画面で表示することから、実際の映像に対して視覚的に好適な色調整を判断しやすく、定性的な色空間上の変化量を把握することができ、これによって効率的に色調整を行うことができる。
とくに、色調整する前と後の両方のカラーテストパターン画像を表示する第2の実施の形態では、色調整による効果を直接比較することができ、さらに調整が容易になる。
Claims (10)
- カラーテストパターン画像を発生するテストパターン発生部と、
入力した映像信号が構成する映像内に前記カラーテストパターン画像を挿入する画像挿入部と、
カラーテストパターン画像を挿入した映像信号に対し色調整を行う色調整信号処理部と、
を有する映像信号処理装置。 - 前記映像信号が構成する映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する制御部を
さらに有する請求項1に記載の映像信号処理装置。 - 前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で色調整を施した映像信号に対し、前記テストパターン発生部または他のテストパターン発生部により発生され、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を前記映像内の異なる位置に挿入する第2の画像挿入部を
さらに有する請求項1に記載の映像信号処理装置。 - カラーテストパターン画像を発生するテストパターン発生部と、
入力した映像信号が構成する映像内に前記カラーテストパターン画像を挿入する画像挿入部と、
カラーテストパターン画像を挿入した映像信号に対し色調整を行う色調整信号処理部と、
色調整後の映像信号により映像を表示する映像表示部と、
を有する映像表示装置。 - 映像表示装置内で映像表示部を制御するコンピュータに、
カラーテストパターン画像を発生し、
入力した映像信号が構成する映像内に前記カラーテストパターン画像を挿入し、
カラーテストパターン画像を挿入した映像を前記映像表示部に表示させ、
当該表示された映像に基づいて色の範囲と調整量が指示されたときは、前記カラーテストパターン画像を挿入した映像全体に対し、前記指示に基づいて特定される範囲の色を、指示された調整量だけ調整し、
カラーテストパターン画像を挿入し色調整を行った後の映像を前記映像表示部に表示させる
各手順を実行させるためのプログラム。 - 前記映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する手順をさらに含む
請求項5に記載のプログラム。 - 前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で前記色調整を施した映像に対し、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を当該映像内の異なる位置に挿入し、
当該色調整前後で2つのカラーテストパターン画像を異なる位置に挿入した映像を前記映像表示部に表示させる
各手順をさらに含む請求項5に記載のプログラム。 - 映像表示装置の色調整方法であって、
カラーテストパターン画像を発生させるテストパターン画像発生ステップと、
入力した映像信号が構成する映像内に前記カラーテストパターン画像を挿入する画像挿入ステップと、
カラーテストパターン画像を挿入した映像を表示する映像表示ステップと、
当該表示した映像に基づいて色の範囲と調整量が指示されたときは、前記カラーテストパターン画像を挿入した映像全体に対し、前記指示に基づいて特定される範囲の色を、指示された調整量だけ調整する色調整ステップと、
カラーテストパターン画像を挿入し色調整を行った後の映像を表示する再度の表示ステップと、
を含む色調整方法。 - 前記映像信号が構成する映像内で前記カラーテストパターン画像の位置と大きさを変更可能に制御する制御ステップをさらに含む
請求項8に記載の色調整方法。 - 前記カラーテストパターン画像を挿入した状態で前記色調整を施した映像に対し、既に挿入した色調整前のカラーテストパターン画像と同じ画像を当該映像内の異なる位置に挿入する第2の画像挿入ステップをさらに含み、
前記再度の表示ステップでは、当該色調整前後で2つのカラーテストパターン画像を異なる位置に挿入した映像を表示する
請求項8に記載の色調整方法。
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JP2013141240A (ja) * | 2011-12-29 | 2013-07-18 | Tektronix Inc | ビデオにおける記憶色と直接的に見た色との間の知覚差分を予測する方法 |
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2004
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