JP2006019411A - バッファ装置、および基板処理装置 - Google Patents

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誠 川端
Fumihiro Tsuchiya
文広 土谷
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Abstract

【課題】処理効率の向上を図ることができるバッファ装置、および基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置において、基板1に対して各工程の処理を施す装置30,60の間に、バッファ装置20を配設した。このバッファ装置20は、基板1を複数保持可能なカセット50と、装置30,60間で基板1を受け渡す搬送手段40とを有する。この構成において、カセット50が搬送手段40に対して着脱可能とされたから、基板処理装置のバッファ空間が大幅に拡張され、生産調整が回避されるとともに、ライン全体のスループットが向上する。これにより、処理効率を格段に向上させることができる。また、基板1のバッファがカセット50としてカセット化されているため、基板1の取り置きに際しての取扱性が格段に向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、バッファ装置、および基板処理装置に関する。
詳しくは、本発明は、第1の処理装置と第2の処理装置との間に配置され、複数の基板を保持可能なバッファ装置、および、第1の処理装置と、複数の基板を保持可能なバッファ部と、第2の処理装置とを備える基板処理装置に関する。
従来、基板に対して、感光剤の塗布、露光、現像などの工程ごとに処理を行う基板処理装置が知られている。この基板処理において、複数の基板を保持可能なバッファ部を使用して、工程間の処理時間ギャップを調整する場合がある(例えば、特許文献1)。
具体的に、特許文献1では、塗布装置で基板に感光材を塗布した後、基板の加熱乾燥を実施し、次に、露光装置の温度調整ホルダで基板を冷却しているが、塗布装置から搬送された複数の基板をバッファ部によって一時的に保持することにより、基板を冷却している間にも、塗布装置で他の基板に対する処理を行うことができる。これにより、スループット(単位時間あたりの基板処理数)の向上が図られる。
ここで、バッファ部としては、特許文献1にも示されるように、基板カセットまたは基板キャリアと称される複数の基板を収容可能な箱状のものが使用されている。この基板カセット等の収容枚数が上限に達した際には、ライン全体の生産調整、あるいは手作業での取り置き作業を行っていた。この取り置き作業というのは、バッファ部から各基板を手作業で取り出し、図1で示すような台車CTによって装置脇まで運搬するというものである。
特開2001−203143号公報([0042]、図1)
しかしながら、特許文献1のような基板処理装置では、バッファ部によって収容可能な基板の枚数に限りがあり、生産調整や手作業での取り置き作業を回避できない。これにより、生産調整による基板処理数の低下、または、手作業による歩留まり低下が生じてしまう。
近年、処理装置への基板の投入数が増加するとともに、基板の投入間隔が短縮しており、従来のようなバッファ部の構成では、生産調整や手作業による取り置きを頻繁に実施することとなるため、処理効率のさらなる向上が望めないという問題が一例として挙げられる。
本発明の目的は、上記問題に鑑みて、処理効率の向上を図ることができるバッファ装置、および基板処理装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、基板に対して第1の処理を施す第1処理装置と、当該基板に対して第2の処理を施す第2処理装置との間に配置され、前記基板を複数保持可能であるとともに、前記第1処理装置と前記第2処理装置とに連結されて、第1処理装置と第2処理装置とともに前記基板が搬送されるラインを形成するバッファ装置であって、前記ラインに対して、カセット化されて着脱可能であるバッファ部を備えたことを特徴とするバッファ装置である。
請求項2に記載の発明は、基板に対して第1の処理を施す第1処理装置と、当該基板に対して第2の処理を施す第2処理装置と、前記基板を複数保持可能なバッファ部と、を備え、前記第1処理装置、前記バッファ部、および前記第2処理装置がこの順序で連結されてラインを形成し、このライン中を前記基板が搬送される基板処理装置において、前記バッファ部は、前記ラインに対して、カセット化されて着脱可能であることを特徴とする基板処理装置である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図2には、PDP(Plasma Display Panel)の基板1に対して処理を施す基板処理装置2の全体構成が示されている。
基板処理装置2として、図2に示すように、印刷装置30、バッファ装置20、サンドブラスト装置60、バッファ装置20、および塗布装置90が床に配設されており、これらの印刷装置30、バッファ装置20、サンドブラスト装置60、バッファ装置20、および塗布装置90がこの順序で直線状に連結されることによって、基板1を搬送するラインLNが形成されている。ここで、印刷装置30、サンドブラスト装置60、および塗布装置90はそれぞれ、基板1に対して工程ごとの処理を行う処理装置であり、基板1に対して第1の処理を施す第1処理装置を印刷装置30とした場合は、第2の処理を行う第2処理装置はサンドブラスト装置60となる。また、サンドブラスト装置60を第1処理装置とした場合は、塗布装置90が第2処理装置である。
基板1は、矩形状のガラス基板であり、一組の前面板および背面板により構成されるPDPの背面板となるものである。この基板1に対して、基板処理装置2により、電極パターンの形成や蛍光体の塗布等の処理が施される。
なお、本発明の基板処理装置2は、この基板1に限らず、PDPの前面板や、液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、電気泳動ディスプレイパネルなど、各種のディスプレイパネル等に用いられる基板に対して、電極パターン形成や、配線を実施する構成とすることもできる。また、フォトリソグラフィを行う構成としてもよい。
印刷装置30、サンドブラスト装置60、塗布装置90について簡単に説明する。
印刷装置30は、導電性のインク材料を基板1に印刷することにより、基板1に所定の電極パターンを形成したのち、この電極パターンの保護層を形成する装置である。
この電極パターンの形成は、図示しない印刷版の凹状のパターンにインクを充填し、ブランケットローラを介してこのインクを基板1に転写することによって行われる。印刷装置30の内部には、図示を省略するが、基板1の投入口、基板1が載置される基板載置部、印刷版が載置される印刷版載置部、ブランケットローラ、印刷版にインクを塗布する塗布部、印刷版載置部の温度を調整する温度調整部等が設けられ、さらに、印刷された電極パターンを焼成する焼成部、形成された電極パターンの上に保護膜を塗布する装置等が設けられている。
サンドブラスト装置60は、印刷装置30で基板1に形成された電極パターンおよび保護層の上に隔壁を形成し、画素セルを生成する装置である。
隔壁の形成は、基板1上にガラスペーストを塗布し、このガラスペーストにサンドブラストに耐えるマスクを形成したうえで、切削材である砂を噴射するサンドブラストガンによりガラスペーストを切削することによって行われる。サンドブラスト装置60内部には、ガラスペーストの塗布部および乾燥部、マスク形成部、切削材タンク、サンドブラストガン等が設けられている。
塗布装置90は、サンドブラスト装置60で形成された基板1上の隔壁内部にR、G、B(赤緑青)の蛍光体を塗布する装置であり、蛍光体の供給部や塗布部、乾燥部等を備えて構成されている。
次に、印刷装置30とサンドブラスト装置60との間、および、サンドブラスト装置60と塗布装置90との間にそれぞれ配置されたバッファ装置20について説明する。
図3および図4には、印刷装置30とサンドブラスト装置60との間に配置されたバッファ装置20が示され、図3は側方から示した状態であり、図4は上方から示した状態である。
バッファ装置20は、搬送手段40と、この搬送手段40に着脱可能に取り付けられ、複数の基板1を保持可能なカセット化されたバッファ部としてのカセット50と、を備えて構成されており、図2中左側に配置されたバッファ装置20では、カセット50内を介し、印刷装置30の排出口32からサンドブラスト装置60の投入口61へと、搬送手段40によって基板1が受け渡されている。また、図2中右側に配置されたバッファ装置20では、カセット50内を介し、サンドブラスト装置60の図示しない排出口から塗布装置90の図示しない投入口へと、搬送手段40によって基板1が受け渡されている。
搬送手段40は、搬送保持手段41と、この搬送保持手段41に対してカセット50を昇降させる移動手段としての昇降手段42と、を備えて構成されている。
搬送保持手段41は、平面視矩形状の基台411と、この基台411の四隅からそれぞれ立設された4本の支柱412と、これらの支柱412の先端部分近傍に配設され、カセット50内の基板1の枚数を表示するカウンタ413と、を含んで構成されている。また、各支柱412の先端部には、基板1を送り出すローラ412Aが2つずつ設けられており、これらのローラ412Aによって、基板1の受け渡しが行われている。
昇降手段42は、ピニオンおよびラック等を含む図示しない昇降機構が設けられた本体421が基台411の脇に配置され、搬送保持手段41の各支柱412の内側に、基台411と対向する矩形板状の基部422と、この基部422の四隅やや中央寄りに立設され、先端部にローラ423Aが2つずつ設けられた4つの支柱423と、基部422の四隅にそれぞれ配設される4つのブロック424と、基部422と対向し、カセット50が載置される矩形板状の載置台425と、を含んで構成されている。ここで、載置台425には、支柱423に応じた孔425A(図4参照)が形成されており、載置台425は、支柱423に対し、本体421を介して昇降可能に連結されている。また、ローラ423Aは、搬送保持手段41のローラ412Aと高さが揃っており、これらのローラ423Aおよびローラ412Aはともに、基板1を送り出すローラコンベアを構成している。
図5は、基板処理装置2を概念的に示した図である。
基板処理装置2は、図5に示したように、ラインLNに対してカセット50を着脱可能としたことを特徴としている。印刷装置30とサンドブラスト装置60との間、および、サンドブラスト装置60と塗布装置90との間のそれぞれにおいて、カセット50は、前述した搬送手段40に対して着脱可能となっている。
このカセット50の着脱は、図6に示すように、カセット50の運搬手段であるリフター100によって行われる。このリフター100は、車輪101Aの付いたベース101と、このベース101に立設される一対の支柱102と、これらの支柱102に組み込まれ、昇降機構を構成する図示しないピニオン、ラック、およびハンドル103と、ハンドル103の回転によって昇降する一対の腕部104と、を備え、腕部104により、カセット50を運搬するものである。
このリフター100により、カセット50がラインLNから取り外され、図7に示すように、基板処理装置2脇に設置されたラック200に収納される。このように、基板1はカセット50に収納された状態でラインLNから取り出され、ラック200に保管されることとなる。
ラック200は、複数の棚板201を有し、これらの各棚板201の上に2つのカセット50がそれぞれ収納されるようになっている。ここでは、上下に棚板201を2枚有する2段組みのラック200としたが、これに限らず、3段や4段の構造とすることもできる。また、このラック200にも、リフター100と同様に昇降機構を備えてもよい。なお、複数のカセット50を水平方向に並べて収納する構成とすることも考えられるが、ラック200のように上下方向の複数段構成とする方が、床面スペースを占有しないという点で省スペース化が図られる。
また、カセット50がこのラック200に収納保管されている間、透明アクリル板等のカバー部材59によってカセット50外周が覆われ、カセット50内部の基板1の防塵が図られている。
次に、本実施形態のカセット50について詳述する。
図8は、六面体状のカセット50を上方から見た斜視図であり、図9は、カセット50の下面図である。カセット50は、六面体形状に応じた枠体51を備え、この枠体51は、矩形状の天板511および底板512と、これら天板511および底板512の四隅に架設された4本の支柱513とを含んで構成されている。また、図9に示すように、底板512には、昇降手段42(図4参照)の載置台425の孔425Aと同様に、先端部にローラ423Aが設けられた支柱423に応じた孔512Aが形成されている。
このカセット50は、20枚の基板1を保持可能であり、枠体51内側に各基板1の周縁を保持する櫛歯状の保持手段52を有するとともに、天板511の外面四隅には、取手部531,532,533,534がそれぞれ設けられている。
このカセット50は、対向配置された天板511および底板512にそれぞれ直交する4つの側面に開口501,502,503,504が形成されている。これらの開口501〜504のいずれにも基板1を搬入可能であるとともに、開口501〜504のいずれからも基板1を搬出可能となっている。
ここで、このカセット50は、搬送時における基板1の縦横の向きに応じて、姿勢を変更して搬送手段40に装着される。
図10(A)には、基板1がその長手方向に沿って搬送されている状態が示され、図10(B)には、基板1がその短手方向に沿って搬送されている状態が示されている。このように、基板1が搬送される向きが平面視90°回転する場合は、これに応じて、カセット50が装着される姿勢を変更することができる。
すなわち、カセット50は、基板1が搬送される際の、搬送方向DRにおける基板1の幅寸法WDW,WDNの別に応じて、互いに対向する2つの開口501,503(図8参照)が搬送方向DRと直交する第1の向き(図10(A)に対応)と、この第1の向きと直交する第2の向き、すなわち、互いに対向する2つの開口502,504(図8参照)が搬送方向DRと直交する向き(図10(B)に対応)、とで搬送手段40に装着可能とされている。
つまり、印刷装置30に開口501が対向するようにカセット50を装着すれば、開口501が基板1の搬入口となり、この開口501と向き合う開口503が搬出口となる。これらの開口501,503が反対向きになるようにカセット50を置き換え、開口503を搬入口、開口501を搬出口としてもよい。一方、カセット50の向きを平面視90°変更し、印刷装置30に開口502が対向するようにカセット50を装着すれば、開口502が基板1の搬入口となり、この開口502と向き合う開口504が搬出口となる。これらの開口502,504が反対向きになるようにカセット50を置き換えて、開口504を搬入口、開口502を搬出口としてもよい。
なお、本実施形態では、直線的なラインLN(図2、5参照)に応じて、カセット50内部の基板1もカセット50の前段および後段で直線的に搬送されるが、ラインLNの形状によっては、例えば、開口501を搬入口とし、開口502を搬出口として、カセット内の基板1が平面視90°向きを変えて搬出される場合などが考えられる。追記として、この場合の基板1をカセット内で保持する手段について説明する。
図11は、カセット50’の上面図である。基板1を保持する4つの保持手段52’が、枠体51の平面視四隅にそれぞれ取り付けられている。各保持手段52’は、天板511および底板512(図8参照)の面それぞれの角隅部分を連結する辺に沿って上下方向に延びる柱状の本体521’と、この本体521’から突出し、各基板1を水平にそれぞれ保持する保持片522’とを有し、各保持片522’は、その角隅から斜めにそれぞれ突出している。具体的に、各保持片522’は、その角隅で隣り合う2つの開口(開口501,502、開口502,503、開口503,504、開口504,501)の面の双方に対して斜め方向に突出している。
ここで、基板1を開口501から搬入し、この開口501と平面視90°の位置関係となる開口502から搬出する際の、カセット内における基板1の保持について考えてみる。まず、図8で示したカセット50のように、各保持手段52の保持片が開口501、503に沿ってそれぞれ突出している場合は、開口501からカセット50内に搬入された基板1を開口502から搬出しようとすると、開口502側に設けられた保持手段52が基板1に干渉したり、これらの保持手段52によっては基板1を保持できないので、基板1が脱落してしまうことがわかる。
これに対して、図11で示したカセット50’の場合では、保持手段52’の保持片522’が枠体51の角隅から斜めに突出しているため、基板1を開口501から搬入し、平面視90°転回させて開口502から搬出する際に、基板1の流れに保持手段52’が干渉したり、保持手段52’から基板1が脱落したりすることがない。
本実施形態のカセット50についての説明に戻る。
図8に戻り、取手部531,532,533,534は、天板511の外面四隅近傍から面外方向に突出し、縦断面形状がロ字状の金属製部材である。この取手部531,532,533,534のロ字形状の開口は、リフター100(図6参照)の腕部104が挿入される挿入孔531A,532A,533A,534Aとして形成されている。
ここで、各挿入孔531A,532A,533A,534Aは、開口501,502,503,504のうち、隣り合う2つの開口双方と交差し、かつこれらの開口の各面に沿った方向に対して45°の向きに形成されている。具体的に、取手部531は、開口504,501双方と交差する向きに、取手部532は、開口501,502双方と交差する向きに、取手部533は、開口502,503双方と交差する向きに、取手部534は、開口503,504双方と交差する向きとなっている。
図12には、これらの取手部531〜4にリフター100の腕部104(図6参照)が挿入された状態が示されている。
取手部531〜534の各挿入孔531A〜534Aは、各腕部104を2方向から挿入可能となっている。具体的には、天板511の短手方向DRNに沿って腕部104を挿入する場合は、実線で示すように、腕部104の一方が挿入孔531A、532Aに挿入され、他方が、挿入孔533A,534Aに挿入される。これに対して、天板511の長手方向DRWに沿って腕部104を挿入する場合は、想像線で示すように、腕部104の一方が挿入孔531A、534Aに挿入され、他方が、挿入孔532A,533Aに挿入される。ここで、これらの挿入孔531A,532A,533A,534Aの配置態様は、天板511の長手方向および短手方向それぞれに沿った中心線に対して線対称となっており、腕部104に掛かるカセット50の吊り下げ荷重のバランスがよいので、カセット50が安定的に持ち上げられる。
なお、図4に示したように、リフター100は搬送方向DRと交差する方向から搬送手段40にアクセスすることとなるから、腕部104もまた、搬送方向DRと交差する方向に沿って挿入孔531A〜534Aに挿入されることになり、腕部104が挿入孔531A〜534Aに挿入される向きは、基板の搬送方向DRと交差する幅寸法WDW,WDN(図10(A)(B)参照)に応じて決められることになる。
一方、天板511および底板512には、図8および図9に示すように、それぞれ10カ所の切り欠き511A〜511Jおよび切り欠き511A〜511Jが形成されている。具体的には、開口501,502,503,504に対応する各辺の両端に2つずつ、切り欠き511A〜511Hおよび切り欠き512A〜512Hがそれぞれ形成されている。また、天板511および底板512において長手方向の対辺略中央にも1つずつ、切り欠き511I、511Jおよび512I、512Jがそれぞれ形成されている。
図13は、図8のXIII−XIII線断面図であり、保持手段52が示されている。
保持手段52は、各切り欠き511A〜511Jおよび切り欠き512A〜512Jのそれぞれに嵌合される柱状の本体521と、この本体521から突出し、各基板1をそれぞれ保持する保持片522とを含んで形成され、各保持片522により、各基板1を基板面が水平かつ等間隔に並ぶようにカセット50内に保持するものである。各保持片522の間隔は、基板1の厚さ寸法に、保持片522に保持された状態における基板1の上下方向の振れ幅を加算した寸法となっている。
また、各保持片522は、突出する方向の長さが基板1のサイズに応じて調整可能である。具体的には、図13に示すように、52A,52Bの2段階に調整可能であり、これによって、40インチの基板および50インチの基板の双方に対応している。
図14は、前記実施形態におけるカセットの上面図である。図13および図14に図示するように、各保持手段52は、天板511および底板512の切り欠き511A〜511Fおよび切り欠き512A〜512F(図8、9参照)に対して着脱可能となっている。
これらの保持手段52の着脱は、基板1の搬送される向きに応じて行われ、搬送される基板1と干渉する向きに各保持手段52が装着されることはない。具体的には、基板1が長手方向DRW(図14参照)に沿って搬送される場合には、天板511および底板512の長手方向に沿った辺にある切り欠き511C,511I,511D,511H,511J,511G、および底板512の切り欠き512C,512I,512D,512H,512J,512Gのみに、保持手段52がそれぞれ装着された状態とする。反対に、基板1が短手方向DRNに沿って搬送される場合には、天板511および底板512の短手方向の辺にある切り欠き511A,511B,511E,511F、512A,512B,512E,512Fのみに、保持手段52が装着されるようにする。
なお、本実施形態において、保持手段52は互いに同形状であり、いずれの切り欠き511A〜511Jおよび切り欠き512A〜512Jに対しても装着可能となっている。
次に、基板処理装置2の作用について、バッファ装置20を中心に据えて説明する。
以上説明した基板処理装置2は、カセット50の取り扱いに関し、「バッファモード」、「投入モード」、「スルーモード」の3つの運転モードに設定可能となっている。
「スルーモード」とは、所謂インライン処理を行うもので、印刷装置30、サンドブラスト装置60、塗布装置90(図1参照)の各処理速度が略等しく、順次、遅滞なく行わる場合に設定される。このモードでは、印刷装置30から塗布装置90まで、基板1がラインLN中を連続的に搬送される。この際、カセット50は載置台425に載置されたままの状態であって、カセット50内に基板1が1枚搬入されては1枚搬出され、また1枚搬入されては1枚搬出されるという運転状態となる。
これに対して、「バッファモード」および「投入モード」は、印刷装置30、サンドブラスト装置60、塗布装置90の互いの処理速度が異なり、所謂タイムギャップが生じる場合に設定されるモードである。
「バッファモード」とは、複数の基板1を次々とカセット50内に搬入することにより、基板1を蓄えるモードである。
これに対して「投入モード」とは、予め、「バッファモード」においてカセット50に保持された複数の基板1を次々とラインLNに投入し、次工程が行われる装置60,90等に対して基板1を送り出すモードである。
図15は、「バッファモード」および「投入モード」を説明する図である。
まず、基板処置装置2を「バッファモード」に設定した場合について説明する。
この「バッファモード」が設定される場合とは、例えば、印刷装置30では導電性インクの基板1への転写後、このインクを焼成する工程があるため、印刷装置30から排出された基板1が所定温度に冷却されるまでサンドブラスト装置60に投入できず、基板1を一時的にバッファエリアに退避する必要がある場合などが想定される。このほか、サンドブラスト装置60の所要処理時間が塗布装置90に比べて長い場合、予め、サンドブラスト装置60の処理が完了した状態の基板1を蓄えておき、所定のタイミングでまとめて塗布装置90に投入する場合などが想定される。以下のバッファ装置20に関する説明は、印刷装置30とサンドブラスト装置60との間に配置されたバッファ装置20、および、サンドブラスト装置60と塗布装置90との間に配置されたバッファ装置20のいずれにも該当する。
「バッファモード」では、まず、図4に示したように、リフター100により、基板1が保持されていない空のカセット50をラック200(図7)から搬送手段40まで運搬し、ブロック424の位置に応じて位置決めしたうえでカセット50を載置台425に載置する。ここでは、図10(A)のように、基板1が長手方向に沿って搬送されていると想定し、腕部104は天板511の短手方向DRNに沿って挿入され(図14中の実線を参照)、カセット50は、天板511および底板512の長手方向が搬送方向DR(図10(A)参照)に沿った向きで搬送手段40に装着される。
この状態では、図15(A)のように、載置台425は基部422との近接位置にある。
ラインLN中を基板1が搬送され、印刷装置30の排出口32(図3)から基板1が排出されると、図16に示すように、基板1は印刷装置30側のローラ412A、423Aにより、カセット50内部に搬入される。このとき、保持手段52は、天板511および底板512の切り欠き511A〜511Jおよび512A〜512Jのうち、長手方向の辺にある切り欠きのみに装着されており、各保持手段52が搬送方向DRと対向しないことから、各保持手段52がカセット50内を搬送される基板1に対して干渉してしまうことがない。また、基板1を搬送保持するローラ412A、423Aの上面は、保持片522と保持片522との間に位置しており、基板1は、保持片522と擦れ合うことなく、保持片522間を運ばれる。
ここで、図16(A)で示された状態と、図16(B)で示された状態との間で、昇降手段42(図10(A)等を参照)が動作することとなる。すなわち、図16(A)でローラ412A,523Aによって運ばれた基板1の全体がカセット50内に納まると、この昇降手段42により、カセット50がローラ412A,423Aの位置よりも上方に、保持片522ひとつ分移動する。これに伴い、図16(A)でローラ412A,423Aに保持されていた基板1が保持片522の上面に支持され、さらにカセット50ごと上昇する。これにより、図16(B)に示すように、次に搬入される基板1は、先の基板1が保持された保持片522よりもひとつ下方の保持片522間を運ばれ、ひとつ下の保持片522によって支持される。このように、基板1が搬入されるごとに、一の保持片522の位置から基板1が保持されていない隣の保持片522の位置へと所定方向に、各保持片522の間隔に応じた所定寸法にて、カセット50は搬送保持装置41のローラ412A,423Aの位置に対して上昇する。
こうして、印刷装置30やサンドブラスト装置60から順次搬送される基板1が次々とカセット50内に搬入されていく。カセット50の上昇により、図15の(A)、(B)、(C)、(D)の順序(同図中の中白矢印を参照)で、最上段の保持片522から、最下段の保持片522まで順次基板1が保持され、カセット50内の基板1の枚数が徐々に増加する。この枚数がカウンタ413に表示される。
そして、図15(D)の状態、すなわち、カセット50内にある基板1の枚数がカセット50の保持可能枚数である20枚に達したら、図6に示したリフター100により、カセット50が載置台425から降ろされ、ラインLN(図2,5参照)からカセット50が取り外される。その後、カセット50はラック200(図7参照)に運搬される。引き続き「バッファモード」を続行し、カセット50に基板1を蓄える場合は、他の空のカセット50を載置台425に載置し、上記と同様の手順により、カセット50内への基板1の搬入を行う。
次に、図15および図16を参照して、「投入モード」について説明する。
この「投入モード」は、先に説明した「バッファモード」とは反対に、カセット50内の基板1をラインLNに投入していくモードであるため、手順および昇降手段42の動作が反対となる。
まず、ラック200から、予め、「バッファモード」により、基板1が収容されたカセット50を載置台425へ運搬する。この場合、図15(D)に示すように、ローラ412A,423A近傍に位置する載置台425の上にカセット50が載置され、ラインLNに装着された状態となる。
そして、先ほど説明した「バッファモード」とは逆に、図15(D)、(C)、(B)、(A)の順序(同図中の中黒矢印を参照)でカセット50の状態が推移する。ここで、昇降手段42は、「バッファモード」とは逆に、図16(B)の状態から図16(A)の状態へと作動する。すなわち、基板1を1枚搬出するごとに、昇降手段42によってカセット50が下降し、カセット50の最下段の保持片522から最上段の保持片522に向かって、各保持片522から順番に、基板1が搬出される。こうして、サンドブラスト装置60の投入口61や塗布装置90の投入口(不図示)に向かって、基板1が1枚ずつ搬送され、カセット50内の基板1の枚数は徐々に減少する。そして、カセット50内の基板1をすべてラインLNに投入し終えたら、空のカセット50を載置台425からリフター100に引き取ってラインLNから取り外し、リフター100でラック200に運搬する。引き続き、「投入モード」においてカセット50内の基板1を投入する場合は、基板1が収容されたカセット50を載置台425に載置し、上記と同様の手順により、カセット50内からの基板1の搬出(ラインLNへの投入)を行う。
上述したように、基板処理装置2は、カセット50を載置台425に置いたまま「スルーモード」で運転させることもできるが、「バッファモード」または「投入モード」について説明したように、カセット50がラインLNに対して着脱可能である。
このように、基板処理装置2は、基板1を一時的に保持するバッファ部としてのカセット50が自在に着脱可能であることから、複数個のカセット50を使用することができ、これにより、装置30,60間、装置60,90間における各載置台425のスペースのような、限られたバッファ空間だけではなく、ラインLN外にもバッファ空間を拡張できる。
このような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)すなわち、カセット50がラインLNに対して着脱可能、具体的には、搬送手段40に対して着脱可能とされたことにより、基板処理装置2のバッファ空間が大幅に拡張される。これにより、生産調整が回避されるとともに、ラインLN全体のスループットが向上し、処理効率を格段に向上させることができる。また、基板1のバッファがカセット50としてカセット化されているため、取扱性に優れるとともに、ハンドタッチによる歩留まり低下という問題も生じない。
(2)取手部531〜534が設けられていることにより、リフター100などの腕部104を挿入孔531A〜534Aに挿入し、カセット50をラインLNに対して容易に着脱可能となる。
しかも、挿入孔531A〜534Aの向きが、開口501〜504のうち、隣り合う2つの開口に交差する方向に向いていることから、腕部104を天板511の長手方向からも短手方向からも挿入でき、カセット50の取扱性が向上する。なお、カセット50は、六面体形状であり、取手部53は、天板511の四隅に設けられているため、互いに対向する開口501,503および開口502,504の向きを気にする必要がないのは言うまでもない。
(3)また、カセット50の各面が矩形状の六面体形状であり、この形状に応じて、天板511、底板512、支柱513による枠体51が構成されている。このようなカセット50が着脱可能とされていることを前提に、開口501,502,503,504のうち、いずれの開口からも基板1の搬入、搬出が行える。これにより、基板1の搬送方向DRと交差する幅寸法WDW,WDN(図10(A)(B)参照)に応じて、開口501,502,503,504のうち隣り合う2つの開口のいずれを搬入口および搬出口とするかという点で、使い分けることが可能となる。
すなわち、基板1が図10(A)のように長手方向に沿って搬送される際は、カセット50の開口501および開口503の各面が搬送方向DRと交差するようにカセット50を載置台425に載置すればよく、他方、基板1が図10(B)のように短手方向に沿って搬送される際は、カセット50の開口502および開口504の各面が搬送方向DRと交差するようにカセット50を載置台425に載置すればよく、搬送時の基板1の向きが異なる場合も、1つのカセット50で対応可能という点で、汎用性を向上させることができる。
(4)さらに、櫛歯状の保持手段52を有することから、カセット50内の所定空間に、基板1を密に多数保持可能となり、スペース効率が向上する。また、ラック200にカセット50を積み上げ、収納するようにした点でも、省スペース化を図る観点から好ましい。
(5)また、ラインLNに対してカセット50が着脱可能であることに対応して、保持手段52が枠体51に着脱可能に構成されている。これにより、基板1の向きが搬送方向DRに対して縦横いずれでの向きであっても、保持手段52が基板1と干渉しない。
(6)昇降手段42により、カセット50内の基板1が昇降され、各基板1がローラ412A,423Aに対して位置決めされるので、密に配列された保持片522に対して、基板1を確実に保持させ、また、保持片522に保持された基板1をカセット50内から確実に取り出し、搬出することができる。
(7)そして、保持片522の長さが調節可能であるので、基板1のサイズに関し、汎用性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
第1実施形態と本実施形態では、取手部の構造が異なっているが、他の構造は第1実施形態と同様である。
図17は、本実施形態におけるカセット70の上面図である。
カセット70の天板511には、四隅近傍に4つの取手部731、732,733,734がそれぞれ設けられている。
これらの取手部731〜734は、前記実施形態の取手部531〜534と同形状であるが、前記実施形態とは相違し、天板511に回動可能に配設されている。具体的には、各取手部731〜734は、その挿入孔531A〜534Aが、取手部731〜734の平面視略中央を軸に、天板511の長手方向と平行になる向きと、短手方向と平行になる向きの間で、平面視90°回動可能となっている。
図18には、取手部731〜734の挿入孔531A〜534Aに、図6に示したリフター100の腕部104が挿入された状態が示されている。
ここで、取手部731〜734を回動させれば、腕部104を2方向から挿入可能である。すなわち、基板1が長手方向に沿って搬送されている場合(図10(A)参照)、リフター100は、この搬送方向DRと交差する方向から搬送手段40にアクセスし、腕部104を天板511の短手方向に沿って挿入することとなるから、取手部731〜734の各挿入孔531A〜534Aが腕部104に沿った方向を向くように、取手部731〜734をそれぞれ回動すればよい。
反対に、基板1が短手方向に沿って搬送されている場合は、取手部731〜734の各挿入孔531A〜534Aが天板511の長手方向に沿った方向に向くように、取手部731〜734をそれぞれ回動すればよい。
このような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(7)で述べた効果に加えて、次の効果を奏する。
(8)取手部731〜734を回動可能としたことから、カセット70を装着する姿勢に合わせて取手部731〜734の向きを適切な位置とすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図19は、本実施形態のカセット80の下面図である。
カセット80において、取手部831〜834は、前記各実施形態のように天板511(図12)にはなく、その代わりに底板512に設けられている。前記各実施形態と相違するのは、この取手部831〜834が設けられているカセット80の面の相違のみであり、それぞれの取手部831〜834の形状等は、第1実施形態と同様である。なお、第2実施形態の取手部731〜734と同様、回動可能に取手部831〜834を構成してもよい。
図20には、リフター100により、カセット80を運搬している状態が示されている。本実施形態では、取手部831〜834が底板512に設けられていることから、カセット50は、腕部104の上方に支持される格好で搬送手段40に対して着脱され、また、搬送手段40(図10)とラック200(図7)との間を運搬される。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態の(1)〜(7)で述べた効果と同様の効果を奏する。
本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような改良および変形をも含むものである。
本発明は、複数の処理を行う装置が含まれ、かつ、装置間に基板を一時的に保持するバッファを備えるすべての基板処理装置に適用できる。勿論、第1処理装置および第2処理装置で行われる処理や形態等が限定されることはない。例えば、半導体の基板処理装置として、本発明の基板処理装置を構成することもできる。なお、前記各実施形態では、バッファ装置20を2つずつ備えていたが、1つのバッファ装置20により、基板処理装置を構成してもよい。
また、第1処理装置、バッファ装置、第2処理装置によって構成されるラインの形態も前記各実施形態で例示した直線状のラインLNに限られず、折れ曲がった形状や、曲線状であってもよい。なお、本発明におけるラインが他のラインと接続されていてもよい。
本発明のバッファ部は、ラインに対して着脱可能であることから、このバッファ部を、前記各実施形態のカセット50のように六面体形状として、基板が搬送される向きを問わずに使用可能とすることが考えられる。
ここで、バッファ部の搬入口および搬出口は、前記各実施形態では、側面四方(開口501〜504)にあり、搬入口と搬出口とが互いに向き合う面に形成されていたが、これに限らず、例えば、隣り合う2つの面がそれぞれ、搬入口、搬出口となっていてもよい。さらには、六面のうち一面のみの開口を有する箱状のバッファ部として、前記各実施形態でいう「バッファモード」および「投入モード」を使い分け、常に同じ開口から基板が搬入され、また、搬出される構成としてもよい。
要するに、前記実施形態で例示した枠体51のような構成に限定されず、ラインの形状、各装置での各工程に受け入れ可能な基板の向き、各装置の配置関係、基板の形状など、種々の条件に応じて、バッファ部の搬入口および搬出口が決められる。なお、前記各実施形態のように、搬送時の基板1の向きを考慮の上、バッファ部の形状、および、ラインに対して着脱可能な向き、取手部の形状および挿入孔の向き、保持手段ないし保持片の形状および向きなどを決定するのが好ましい。
前記実施形態では、取手部は縦断面ロ字状であり、ロ字状の挿入孔が形成されていたが、このような構成に限定されない。例えば、挿入孔を形成せずに取手部を段付き形状として、この段部をリフターのキャッチ式のアーム等によって把持することにより、バッファ部を運搬しても構わない。
また、前記実施形態では、取手部531〜534は、天板511や底板512の外面に突出するように設けられていたが、これに限らず、例えば、天板511や底板512の内面側に突出するように設けられていてもよい。これにより、天板511および底板512から突出する部分をなくして天板511および底板512を平面状とすることができるため、前記実施形態のラック200などがなくても、バッファ部を容易に積み重ねることができる。
なお、基板処理装置が運転モードを有する場合、そのモードは、前記各実施形態で説明した「バッファモード」「投入モード」「スルーモード」などに限られるものではない。前記各実施形態の「バッファモード」では、空のカセット50に基板を蓄え、一方、「投入モード」では、カセット50内に保持限度枚数いっぱいに基板1が収容されたカセット50を搬送手段40に対して着脱していたが、モードの動作や用法はこれに限られない。例えば、「バッファモード」において、数枚の基板1がカセット50に保持された状態で「投入モード」に切り替え、保持された基板1を順次ラインに投入しても構わない。このように、処理の進捗状態に応じて、適宜、バッファ部を用いることにより、生産性を向上できる。
そのほか、バッファ部の形状、詳しくは、枠体、取手部ないし挿入孔、保持手段ないし保持片等の形状、位置、数、材質等は前記各実施形態に限定されることなく、当業者が種々の改良を加えることができる。このバッファ部が着脱される搬送手段の形態についても、基板を受け渡し可能な種々の形態を採用できる。例えば、前記各実施形態では、ラインLNの一部を構成する搬送保持手段41は、ローラ412A等を備えるローラコンベアとして構成されていたが、これに限らず、アーム等によって上方から基板を保持することによって基板を搬送してもよい。
[実施形態の作用効果]
上述したように、印刷装置30、バッファ装置20、サンドブラスト装置60、バッファ装置20、および塗布装置90がこの順序で連結されてラインLNを形成し、このラインLN中を基板1が搬送される基板処理装置2において、カセット50が搬送手段40に対して着脱可能とされた。これにより、基板処理装置2のバッファ空間が大幅に拡張され、生産調整が回避されるとともに、ラインLN全体のスループットが向上し、処理効率を格段に向上させることができる。また、基板1のバッファがカセット50としてカセット化されているため、基板1の取り置きに際しての取扱性が格段に向上する。
そのうえ、カセット50は、搬送時の基板1の向きに応じた2つの向きでラインLNに装着可能であり、これに伴い、取手部531〜534の向きに工夫がなされ、また、保持手段52も着脱可能となっている。
従来例として、バッファ部としての台車を示す図。 本発明の第1実施形態における基板処理装置の全体構成図。 前記実施形態におけるバッファ装置を示す側面図。 前記実施形態におけるバッファ装置を示す上面図。 前記実施形態における基板処理装置を概念的に示した図。 前記実施形態におけるリフターを示す図。 前記実施形態におけるカセットが収納されるラックを示す図。 前記実施形態におけるカセットの斜視図。 前記実施形態におけるカセットの下面図。 前記実施形態における搬送手段を示す上面図。 前記実施形態における基板の保持手段の一例を示す図。 前記実施形態におけるカセットの取手部にリフターの腕部が挿入される向きを説明する図。 図8のXIII−XIII線断面図であり、保持手段の着脱を説明する図。 前記実施形態におけるカセットの上面図であり、保持手段の着脱を説明する図。 前記実施形態におけるカセットに基板を搬入するバッファモード、およびカセットから基板を搬出する投入モードを説明する図。 前記実施形態におけるカセットに搬送手段によって基板が搬入される状態を説明する図。 第2実施形態におけるカセットの上面図。 前記実施形態におけるカセットの取手部にリフターの腕部が挿入される向きを説明する図。 第3実施形態におけるカセットの下面図。 前記実施形態におけるカセットをリフターにより運搬している状態を示す図。
符号の説明
1・・・基板
2・・・基板処理装置
20・・・バッファ装置
30・・・印刷装置(第1処理装置)
40・・・搬送手段
41・・・搬送保持手段
42・・・昇降手段(移動手段)
50,50’,70,80・・・カセット(バッファ部)
51・・・枠体
52,52’・・・保持手段
60・・・サンドブラスト装置(第1処理装置/第2処理装置)
90・・・塗布装置(第2処理装置)
100・・・リフター(運搬手段)
104・・・腕部
501,502,503,504・・・開口
521,521’・・・本体
522,522’・・・保持片
531,532,533,534,731,732,733,734,831,832,833,834・・・取手部
531A,532A,533A,534A・・・挿入孔
DR・・・搬送方向
LN・・・ライン

Claims (14)

  1. 基板に対して第1の処理を施す第1処理装置と、当該基板に対して第2の処理を施す第2処理装置との間に配置され、前記基板を複数保持可能であるとともに、前記第1処理装置と前記第2処理装置とに連結されて、第1処理装置と第2処理装置とともに前記基板が搬送されるラインを形成するバッファ装置であって、
    前記ラインに対して、カセット化されて着脱可能であるバッファ部を備えた
    ことを特徴とするバッファ装置。
  2. 基板に対して第1の処理を施す第1処理装置と、当該基板に対して第2の処理を施す第2処理装置と、前記基板を複数保持可能なバッファ部と、を備え、前記第1処理装置、前記バッファ部、および前記第2処理装置がこの順序で連結されてラインを形成し、このライン中を前記基板が搬送される基板処理装置において、
    前記バッファ部は、前記ラインに対して、カセット化されて着脱可能である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記第1処理装置と前記第2処理装置との間に配置されて前記ラインの一部を形成するものであって、前記バッファ部に前記第1処理装置から前記基板を搬入し、および/または、前記バッファ部から前記第2処理装置に前記基板を搬出する搬送手段を備え、
    前記バッファ部は、この搬送手段に対して着脱可能である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の基板処理装置において、
    前記バッファ部は、前記第1処理装置に対向する面と前記第2処理装置に対向する面と、これらの面に交差し、かつ前記基板の搬送方向に沿った4つの面とを有する六面体形状であり、前記基板の搬送方向に沿った面から面外方向に突出する取手部を有し、
    この取手部には、当該取手部の突出方向と交差する向きに挿入孔が形成されたことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置において、
    前記バッファ部は、前記挿入孔に挿入される腕部を有し、かつこの腕部により前記バッファ部を運ぶ運搬手段によって前記ラインから着脱可能としたことを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の基板処理装置において、
    前記取手部は、前記面の四隅近傍に4つある
    ことを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記バッファ部は、少なくとも、隣り合う2つの面に、前記基板を搬入可能な搬入口がそれぞれ形成され、これらの搬入口と対応し、かつ前記基板を搬出可能な搬出口が、前記六面体形状におけるいずれかの面に、それぞれ形成されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記バッファ部は、互いに対向する2つの面が前記基板の搬送方向と交差する第1の向きと、この第1の向きと略直交する第2の向きとに姿勢を変更して前記ラインに装着可能である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記取手部の挿入孔は、前記隣り合う2つの面の双方に交差する方向に向いている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記取手部は、その挿入孔の向きが、前記隣り合う2つの面のうち一方と互いに略平行となる向きと、前記隣り合う2つの面のうち他方と互いに略平行となる向きとの間で、回動可能である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記バッファ部は、前記六面体形状に応じた枠体を含んで構成されるとともに、
    この枠体に着脱可能に取り付けられ、前記基板の端部を保持する保持手段を、有し、
    この保持手段は、前記複数の基板の面が互いに平行に並ぶように当該基板をそれぞれ保持する複数の保持片と、これらの保持片を連結する柱状の本体と、を有する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置において、
    前記搬送手段は、前記第1処理装置および第2処理装置と前記保持手段との間で前記基板を受け渡す搬送保持手段と、この搬送保持手段に対して前記バッファ部を前記基板の並ぶ方向に移動する移動手段とを備え、
    この移動手段は、前記基板の搬入ごとに、前記各保持片において一の保持片の位置から前記基板が保持されていない隣の保持片の位置へと所定方向に、前記各保持片の間隔に応じた所定寸法にて、前記搬送保持手段に対して前記バッファ部を移動させる
    ことを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の基板処理装置において、
    前記保持片は、前記本体から前記基板の面に沿って突出し、その突出寸法が、前記基板の搬送方向と交差方向での当該基板の長さに応じて、調節可能である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記保持手段は、前記枠体の互いに向き合う2つの面のそれぞれの角隅部分を互いに連結する辺に沿って当該枠体に取り付けられ、
    前記保持片は、前記隣り合う2つの面双方に対して斜め方向に前記本体から突出している
    ことを特徴とする基板処理装置。
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