JP2006017275A - 組立物用接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの主部材を嵌め合わせる相欠き接合に、1つもしくは2つの従部材を接合することができる組立物用接合構造を提供することを目的とする。
【解決手段】図(A)のように、第2主部材(2)の2つの切込み溝(9)と、2つの従部材(3)の切込み溝(11)を向かい合わせ、次に図(B)のように、第2主部材(2)の2つの切込み溝(9)に、2つの従部材(3)の切込み溝(11)を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合すると共に、第2主部材(2)の切込み溝(8)と第1主部材(1)の切込み溝(5)を向かい合わせ、その後に図(C)のように、第2主部材(2)の切込み溝(8)に第1主部材(1)の切込み溝(5)を互いの溝端まで嵌め合わせて互に交差状に結合する。その際に、第1主部材(1)の2つの嵌合突起(6)と、従部材(3)の、第2主部材(2)の切込み溝(9)と嵌め合わされていない方の切込み溝(11)が嵌め合う。
【選択図】図2
【解決手段】図(A)のように、第2主部材(2)の2つの切込み溝(9)と、2つの従部材(3)の切込み溝(11)を向かい合わせ、次に図(B)のように、第2主部材(2)の2つの切込み溝(9)に、2つの従部材(3)の切込み溝(11)を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合すると共に、第2主部材(2)の切込み溝(8)と第1主部材(1)の切込み溝(5)を向かい合わせ、その後に図(C)のように、第2主部材(2)の切込み溝(8)に第1主部材(1)の切込み溝(5)を互いの溝端まで嵌め合わせて互に交差状に結合する。その際に、第1主部材(1)の2つの嵌合突起(6)と、従部材(3)の、第2主部材(2)の切込み溝(9)と嵌め合わされていない方の切込み溝(11)が嵌め合う。
【選択図】図2
Description
本発明は、組立物用接合構造に関する。より詳しくは、構成部材の互いの嵌め合い部を嵌め合わせて組み立てる、ログハウス型構造物・家具・組立おもちゃ等の各種組立物に使用する組立物用接合構造に関する。
本発明の背景技術としては、2つの部材の互いの切込み溝を互いに嵌め合わせる相欠き接合が従来から知られている。この相欠き接合は、極めて単純な接合構造であるため、従来からいろいろな組立物に使用されている。
例えば、特開2004−68578号(以下、特許文献1という)に記載されているログハウス型構造物や、実公平6−64451号(以下、特許文献2という)に記載されている犬小屋や、特開2002−17463号(以下、特許文献3という)に記載されている固定具を用いない組立家具、組立椅子及び組立テーブルや、特開平9−187580号(以下、特許文献4という)に記載されているあらゆる方向に組み立て可能な立体積木や、特許第1778985号(以下、特許文献5という)に記載されている組立材や、「手づくり木工辞典」特別編集、指導・監修/室井忠夫、「作って遊ぼうクラフトパズル」(以下、非特許文献1という)に記載されている3枚の板を交差させるパズル等に使用されている。
しかしながら、構成部材の互いの嵌め合い部を嵌め合わせて組み立てる、ログハウス型構造物・犬小屋・家具・組立おもちゃ等の各種組立物に使用する組立物用接合構造として、相欠き接合をさらに進歩させた接合構造は存在しなかった。なぜなら、相欠き接合は2つの部材を接合するための接合構造であるとの既成概念が深く浸透していたためである。
本発明は、2つの主部材を嵌め合わせる相欠き接合に、1つもしくは2つの従部材を接合することができる組立物用接合構造を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る組立物用接合構造は、第1主部材と第2主部材を相欠き接合した際、第1主部材の第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起と、第2主部材の、前記の嵌合突起に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝により形成された括れで形成される十字型の断面形状部分に、1つもしくは2つの従部材を嵌め合わせる組立物用接合構造において、第2主部材と従部材とは、1つの従部材を嵌め合わせる場合、第2主部材の括れを形成する2つの切込み溝の片方の切込み溝に、従部材に有する交差する2つの切込み溝のうち片方の切込み溝が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、2つの従部材を嵌め合わせる場合、第2主部材の括れを形成する2つの切込み溝の両方の切込み溝に、2つの従部材のそれぞれが有する交差する2つの切込み溝のうち片方の切込み溝が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、第2主部材と第1主部材とは、互いの切込み溝を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、従部材と第1主部材とは、1つの従部材を嵌め合わせる場合、従部材に有する交差する2つの切込み溝のうち、第2主部材に嵌め合っていない方の切込み溝に、第1主部材の第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起のうち片方の嵌合突起が、互いに嵌め合い、2つの従部材を嵌め合わせる場合、それぞれの従部材に有する交差する2つの切込み溝のうち、第2主部材に嵌め合っていない方のそれぞれの切込み溝に、第1主部材の第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起が、互いに嵌め合うことを特長とするものである。
請求項2に係る組立物用接合構造は、第1主部材と第2主部材を相欠き接合した際、第1主部材の第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起と、第2主部材の、前記の嵌合突起に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝により形成された括れで形成される十字型の断面形状部分に、1つの従部材を嵌め合わせる組立物用接合構造において、第2主部材と従部材とは、第2主部材の括れを形成する2つの切込み溝の片方の切込み溝に、従部材に有する交差する2つの切込み溝のうち片方の切込み溝が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、第2主部材と第1主部材とは、互いの切込み溝を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、従部材と第1主部材とは、従部材に有する交差する2つの切込み溝のうち、第2主部材に嵌め合っていない方の切込み溝に、第1主部材の第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起が、互いに嵌め合うことを特長とするものである。
本発明にいう主部材とは、部材を相欠き接合した際、従部材を接合するために必要な十字型の断面形状部分を形成する構成部材をいう。従部材とは、前記主部材の相欠き接合で形成する十字型の断面形状部分に接合可能な構成部材をいう。括れとは、一直線に形成された2つの切込み溝の間に形成される部分をいい、1つもしくは2つの切込み溝が四方を部材に囲まれている場合も含まれる。また、十字型という表現は、2つの主部材の交差角度を90度に限定するものではない。
以上説明したように、本発明に係る組立物用接合構造を使用すると、第1主部材と第2主部材を相欠き接合した際、第1主部材の、第2主部材に嵌め合う切込み溝の左右に有する嵌合突起と、第2主部材の、前記の嵌合突起に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝により形成された括れで形成される十字型の断面形状部分に、1つもしくは2つの従部材を嵌め合わせることができる。
しかも、この組立物用接合構造は、従来の相欠き接合を基礎として進歩させた接合構造であるため、当然のことながら、構成部材の互いの嵌め合い部を嵌め合わせて組み立てる、ログハウス型構造物・家具・組立おもちゃ等の各種組立物に使用することができる。しかも、従部材という新しい組立要素を追加することができるため、今までにない形の組立物を提供することができる。
また、接着剤・接合金物等で接合部を固定しない場合、組み立て及び分解を容易に行なうこともできる。この場合、部材単位の取替えができるため、資材の有効活用をすることができる。また、コスト面については、複雑な加工や工程が必要ないシンプルな接合構造により構成されるため、製造コストが比較的かからないメリットがある。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る組立物用接合構造においては、例えば図1に示すような板状の部材を使用する。(A)は第1主部材1を、(B)は第2主部材2を、(C)は従部材3を、(D)は従部材4を示している。
第1主部材1は、一定の厚さAとし幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとした板状の部材の端部を直角に形成し、前記の端部中央から内側へ向けて、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAの3倍の寸法3Aとした切込み溝5を形成し、さらに端部の両角に、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAと同じ寸法Aとした切込み溝7を形成することで、切込み溝5の左右に幅A、長さA、厚さAの嵌合突起6を形成している。
第2主部材2は、一定の厚さAとし幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとした板状の部材の端部を直角に形成し、前記の端部中央から内側へ向けて、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAの3倍の寸法3Aとした切込み溝8を形成し、端部から5A離れた位置から6A離れた位置の間の両方の側端部に、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAと同じ寸法Aとした切込み溝9を形成することで、括れ10を形成している。
従部材3は、一定の厚さAとし、幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとし、端部を45度傾けて一直線に形成した板状の部材の、45度傾けた端部中央から長さ方向と幅方向の2方向へ向けて、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAの1.5倍の寸法1.5Aとした交差する2つの切込み溝11を形成している。
従部材4は、一定の厚さAとし、幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとした板状の部材の端部を直角に形成し、前記の端部中央から内側へ向けて、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAの4倍の寸法4Aとした切込み溝12を形成し、端部から2A離れた位置から3A離れた位置の間の、切込み溝12の内側の両方の側端部に、幅の寸法を厚さAと同じ寸法Aとし、奥行きを厚さAと同じ寸法Aとした切込み溝13を形成している。
図2〜図4は、第1主部材1の切込み溝5と、第2主部材2の切込み溝8とを互いに嵌め合わせ相欠き接合した際、第1主部材1の第2主部材2に嵌め合う切込み溝5の左右に有する嵌合突起6と、第2主部材2の、前記の嵌合突起6に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝9により形成された括れ10で形成される十字型の断面形状部分に、2つの従部材3を嵌め合わせた組立物用接合構造の例を示したものである。
図2は、2つの従部材3を、第2主部材2の板幅方向に一直線に接合した組立物用接合構造の例を、図3は、2つの従部材3を、第2主部材2の板幅方向に対して直角に一直線に接合した組立物用接合構造の例を、図4は、2つの従部材3を、L字型に接合した組立物用接合構造の例を示している。
これらの図2〜図4に示した組立物用接合構造の例はいずれも、図に示す通り、まず(A)に示すように、第2主部材2の括れ10を形成する2つの切込み溝9と、2つの従部材3に有する交差する2つの切込み溝11のうち片方の切込み溝11を図のように向かい合うように位置し、次に(B)に示すように、第2主部材2の括れ10を形成する2つの切込み溝9に、2つの従部材3の、第2主部材2の切込み溝9に向かい合わせた切込み溝11を、図のように互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合すると共に、前記組み合わせの第2主部材2の切込み溝8と第1主部材1の切込み溝5を図のように向かい合うように位置し、その後に(C)に示すように第2主部材2の切込み溝8に、第1主部材1の、第2主部材2の切込み溝8に向かい合わせた切込み溝5を図のように互いの溝端まで嵌め合わせて互に交差状に結合する。その際、第1主部材1に有する嵌合突起6と、従部材3に有する交差する2つの切込み溝11のうち、第2主部材2に嵌め合わされていない方の切込み溝11とが嵌め合うことで完成される。
また、当然のことながら、第1主部材1の切込み溝5と、第2主部材2の切込み溝8とを互いに嵌め合わせて互いに交差状に結合した際、第1主部材1の第2主部材2に嵌め合う切込み溝5の左右に有する2つの嵌合突起6と、第2主部材2の第1主部材の2つの嵌合突起6に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝9により形成された括れ10で形成される十字型の断面形状部分に、1つの従部材3を嵌め合わせることもできる。
また、この図2〜図4に示した組立物用接合構造の応用例として、従部材3の厚みを変えるか、第2主部材2の切込み溝9と第1主部材1の切込み溝7の奥行きを変えることで、従部材3を、1箇所の接合構造に複数接合することもできる。例えば、従部材3の厚さをA/2にするか、第2主部材2の切込み溝9と、第1主部材1の切込み溝7の奥行きをAではなく2Aにすれば、1箇所の接合部に4つの従部材3を接合することもできる。
図5は、第1主部材1の切込み溝5と、第2主部材2の切込み溝8とを互いに嵌め合わせ相欠き接合した際、第1主部材1の第2主部材2に嵌め合う切込み溝5の左右に有する嵌合突起6と、第2主部材2の、前記の嵌合突起6に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝9により形成された括れ10で形成される十字型の断面形状部分に、1つの従部材4を嵌め合わせた組立物用接合構造の例を示したものである。
図5に示した組立物用接合構造の例は、図に示す通り、まず(A)に示すように、第2主部材2の括れ10を形成する2つの切込み溝9の片方の切込み溝と、1つの従部材4の切込み溝12を図のように向かい合うように位置し、次に(B)に示すように、第2主部材2の括れ10を形成する2つの切込み溝9の片方の切込み溝に、1つの従部材4の、第2主部材2の切込み溝9に向かい合わせた切込み溝12を、図のように互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合すると共に、前記組み合わせの第2主部材2の切込み溝8と第1主部材1の切込み溝5を図のように向かい合うように位置し、その後に(C)に示すように第2主部材2の切込み溝8に、第1主部材1の、第2主部材2の切込み溝8に向かい合わせた切込み溝5を図のように互いの溝端まで嵌め合わせて互に交差状に結合する。その際、第1主部材1に有する2つの嵌合突起6と、従部材4の切込み溝13とが嵌め合うことで完成される。
また、これらの組立物用接合構造を構成する部材は、適当な材料、例えば木材・プラスチック・金属で製作することができる。また、構成する部材同士を組みやすくするために、又は手触りをよくするために、各角を丸くしたり面取りしてもよい。
図6は、本発明の接合構造を用いて本棚状の骨組みを構築することができる板状の組立材の実施例を示した斜視図であり、(A)は主部材aを、(B)は主部材bを、(C)は主部材cを、(D)は従部材dを示している。
主部材aは、一定の厚さAとし、幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとし、長さを厚さAの12倍の寸法12Aとした長方形に形成した板状の部材の、片方の端部に図1の(A)の切込み形状を形成し、もう片方の端部に図1の(B)の切込み形状を形成したものである。
主部材bと主部材cは、(A)に示した主部材aの長さ方向の両方の端部の中心で2分割した形状のうち、切込み溝5を有する側の形状に形成したものが主部材bであり、切込み溝8を有する側の形状に形成したものが主部材cである。
従部材dは、一定の厚さAとし、幅の寸法を厚さAの5倍の寸法5Aとし、両方の端部に図1の(C)の端部形状を、全体の形状が台形になるように形成したものである。
図7は、図6の主部材aと、主部材bと、一つもしくは2つの従部材dとを組み合わせた斜視図を示している。(A)は、従部材dを1つ接続したものを2種類、(B)は従部材dを2つ、一直線に接続したものを2種類、(C)は従部材dを2つ、L字型に接続したものを2種類示している。このように、同じ形状の従部材を使用して6種類の接合形態が可能であることからも理解できる通り、種類の少ない部材を多数枚使用することで、いろいろな形態に組み替え可能な組立材を提供することもできる。
また、これらの接合構造では、従部材dの2つの切込み溝11の片方の切込み溝が主部材aの切込み溝9に、もう片方の切込み溝が主部材bの嵌合突起6に嵌め合わされるため、主部材bの切込み溝5と主部材aの切込み溝8を外さない限り主部材aは取り外すことができない構造になっている。
図8は、主部材a、主部材b、主部材c、従部材dの各多数枚を組み合わせてL字型の本棚状に組み立てたものを示している。
最下端部には、3つの主部材aと2つの従部材dを用意し、嵌合突起6がある方の端部を上にした1つの主部材aの2つの切込み溝9の、板幅方向の正面に向かって左側の切込み溝9の左側から、従部材dの台形の底辺側を奥にして従部材dの長さ方向に形成してある切込み溝11を嵌め合わせ、前記組合せの主部材aの2つの切込み溝9の、板幅方向の正面に向かって右側の切込み溝9の右側から、用意した別の従部材dを台形の底辺側を奥にしての長さ方向と直交している方の切込み溝11を嵌め合わせ、2つの従部材dの残りの端部の切込み溝11に、それぞれ前記組合せの主部材aと平行になるように、嵌合突起6がある方の端部を上にした主部材aの切込み溝9を嵌め合わせ、次に、前記組合せのそれぞれ主部材aの切込み溝8に主部材cの切込み溝5を嵌め合わせることで、最下部のL字型の本棚状を形成したものを、下から2段目と4段目と6段目には、それぞれ3つの主部材aと2つの従部材dを用意し、嵌合突起6がある方の端部を上にした1つの主部材aの2つの切込み溝9の、板幅方向の正面に向かって右側の切込み9の右側から、従部材dの台形の底辺側を奥にして従部材dの長さ方向に形成してある切込み溝11を嵌め合わせ、前記組合せの主部材aの2つの切込み溝9の、向かって左側の切込み溝9の左側から、用意した別の従部材dを台形の底辺側を奥にしての長さ方向と直交している方の切込み溝11を嵌め合わせ、2つの従部材dの残りの端部の切込み溝11に、それぞれ前記組合せの主部材aと平行になるように、嵌合突起6がある方の端部を上にした主部材aの切込み溝9を嵌め合わせたものを、下から3段目と5段目には、それぞれ3つの主部材aと2つの従部材dを用意し、嵌合突起6がある方の端部を上にした1つの主部材aの2つの切込み溝9の、板幅方向の正面に向かって左側の切込み溝9の左側から、従部材dの台形の底辺側を奥にして従部材dの長さ方向に形成してある切込み溝11を嵌め合わせ、前記組合せの主部材aの2つの切込み溝9の板幅方向の正面に向かって右側の切込み溝9の右側から、用意した別の従部材dを台形の底辺側を奥にしての長さ方向と直交している方の切込み溝11を嵌め合わせ、2つの従部材dの残りの端部の切込み溝11に、それぞれ前記組合せの主部材aと平行になるように、嵌合突起6がある方の端部を上にした主部材aの切込み溝9を嵌め合わせたものを、下から七段目には、3つの主部材cを、下から八段目には、2つの従部材dを、図のような位置に用意し、互いに向かい合っている切込み溝5と、切込み溝8を嵌め合わせ、最後に8段目の2つの従部材dを、主部材aと主部材cを嵌め合わせて形成される十字型の最上端部に嵌め合わせると図8に示した本棚状の骨組みが完成する。
前記の図8の組み立て工程からも理解できる通り、最下端部が、床面に接している場合、重力に反する方向の外力が加わらない限り従部材が外れないため、十分な強度を有した骨組を構築することができる。また、主部材の組み合わせ形状が十字型に形成されているため、水平方向に揺れにくい構造になっている。したがって、通常本棚などで必要な背板やクロスバーがなくても安定した骨組みを形成されている。
さらに、図8の最上端部の3つの十字型の嵌合突起部分に従部材dを2つ接続せずに、3つの十字型の嵌合突起に嵌め合う関係の3つの切込みを有した天板を嵌め合わせることで、机状または椅子状のものにすることもできる。
図9は、本発明の接合構造を用いてログハウス型構造物を構築することができ、かつ、従部材dを接合することができる板状の組立材の実施例を示した斜視図であり、(A)は主部材eを、(B)は主部材fを、(C)は主部材gを示している。
主部材eは、図6の主部材aと同様の機能を有する切込み形状を1つの部材に2箇所形成したものである。
主部材fと主部材gは、(A)に示した主部材eの長さ方向の両方の端部の中心で2分割した形状のうち、切込み溝5を有する側の形状に形成したものが主部材fであり、切込み溝8を有する側の形状に形成したものが主部材gである。
図10は、図6の本棚状の骨組みを構築することができる板状の組立材、主部材a、主部材b、主部材c、従部材dと、図9のログハウス型構造物を構築することができる板状の組立材、主部材e、主部材f、主部材g、の各多数枚を、図2〜図4に示したやり方やその他のやり方を組み合わせて、本棚状の骨組みのものとログハウス型構造物で構築することができる壁状のものとを一体化して組み立てたものを示している。
1 主部材
2 主部材
3 従部材
4 従部材
5 切込み溝
6 嵌合突起
7 切込み溝
8 切込み溝
9 切込み溝
10 括れ
11 切込み溝
12 切込み溝
13 切込み溝
a 主部材
b 主部材
c 主部材
d 従部材
e 主部材
f 主部材
g 主部材
2 主部材
3 従部材
4 従部材
5 切込み溝
6 嵌合突起
7 切込み溝
8 切込み溝
9 切込み溝
10 括れ
11 切込み溝
12 切込み溝
13 切込み溝
a 主部材
b 主部材
c 主部材
d 従部材
e 主部材
f 主部材
g 主部材
Claims (2)
- 第1主部材(1)と第2主部材(2)を相欠き接合した際、第1主部材(1)の第2主部材(2)に嵌め合う切込み溝(5)の左右に有する嵌合突起(6)と、第2主部材(2)の、前記の嵌合突起(6)に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝(9)により形成された括れ(10)で形成される十字型の断面形状部分に、1つもしくは2つの従部材(3)を嵌め合わせる組立物用接合構造において、第2主部材(2)と従部材(3)とは、1つの従部材(3)を嵌め合わせる場合、第2主部材(2)の括れ(10)を形成する2つの切込み溝(9)の片方の切込み溝(9)に、従部材(3)に有する交差する2つの切込み溝(11)のうち片方の切込み溝(11)が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、2つの従部材(3)を嵌め合わせる場合、第2主部材(2)の括れ(10)を形成する2つの切込み溝(9)の両方の切込み溝に、2つの従部材(3)のそれぞれが有する交差する2つの切込み溝(11)のうち片方の切込み溝(11)が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、第2主部材(2)と第1主部材(1)とは、互いの切込み溝(8、5)を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、従部材(3)と第1主部材(1)とは、1つの従部材(3)を嵌め合わせる場合、従部材(3)に有する交差する2つの切込み溝(11)のうち、第2主部材(2)に嵌め合っていない方の切込み溝(11)に、第1主部材(1)の第2主部材(2)に嵌め合う切込み溝(5)の左右に有する嵌合突起(6)のうち片方の嵌合突起(6)が、互いに嵌め合い、2つの従部材(3)を嵌め合わせる場合、それぞれの従部材(3)に有する交差する2つの切込み溝(11)のうち、第2主部材(2)に嵌め合っていない方のそれぞれの切込み溝(11)に、第1主部材(1)の第2主部材(2)に嵌め合う切込み溝(5)の左右に有する嵌合突起(6)が、互いに嵌め合うことを特長とする組立物用接合構造。
- 第1主部材(1)と第2主部材(2)を相欠き接合した際、第1主部材(1)の第2主部材(2)に嵌め合う切込み溝(5)の左右に有する嵌合突起(6)と、第2主部材(2)の、前記の嵌合突起(6)に挟まれる位置に有する、2つの切込み溝(9)により形成された括れ(10)で形成される十字型の断面形状部分に、1つの従部材(4)を嵌め合わせる組立物用接合構造において、第2主部材(2)と従部材(4)とは、第2主部材(2)の括れ(10)を形成する2つの切込み溝(9)の片方の切込み溝(9)に、従部材(4)に有する交差する2つの切込み溝(12、13)のうち片方の切込み溝(12)が、互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、第2主部材(2)と第1主部材(1)とは、互いの切込み溝(8、5)を互いの溝端まで嵌め合わせて互いに交差状に結合され、従部材(4)と第1主部材(1)とは、従部材(4)に有する交差する2つの切込み溝(12、13)のうち、第2主部材(2)に嵌め合っていない方の切込み溝(13)に、第1主部材(1)の第2主部材(2)に嵌め合う切込み溝(5)の左右に有する嵌合突起(6)が、互いに嵌め合うことを特長とする組立物用接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004197955A JP2006017275A (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 組立物用接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004197955A JP2006017275A (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 組立物用接合構造 |
Publications (1)
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JP2006017275A true JP2006017275A (ja) | 2006-01-19 |
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ID=35791742
Family Applications (1)
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JP2004197955A Pending JP2006017275A (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | 組立物用接合構造 |
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JP (1) | JP2006017275A (ja) |
-
2004
- 2004-07-05 JP JP2004197955A patent/JP2006017275A/ja active Pending
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