JP2006015224A - 溶剤の連続回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶液から溶剤を連続して効率的に分離・回収する。
【解決手段】洗浄溶剤と樹脂組成物を混合した廃液を収容する蒸留槽14の側面に廃液を加熱するジャケット20を配設する。蒸留槽14内に回転軸15に対して移送翼部17をテーパ状に配設した回転翼18を回転可能に設ける。移送翼部17は下端部17aが廃液Aの液面下に位置すると共に上端部17bは廃液の液面から露出する。蒸留装置7は、回転翼18を回転させ、移送翼部17によって廃液を上端部に移送して蒸留槽側面のジャケット20の領域に吐出させて洗浄溶剤を加熱・気化させる。気化した洗浄溶剤を溶剤回収管24から回収し、残渣を排出管31から排出する。廃液供給管6から連続的に廃液を供給することで、廃液の液面高さLを移送翼部の下端部から0.1H〜0.5Hの範囲に維持して、連続して洗浄溶剤を分離回収する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蒸留装置における蒸留槽内で溶液を蒸留槽側面に吐出させて、蒸留槽側面に設けたジャケットで加熱して溶剤を気化・分離させ、凝縮して回収するようにした溶剤の連続回収方法に関するものである。
一般に、この種の装置として下記特許文献1や2に記載された液体噴出装置がある。特許文献1に記載の液体噴出装置は、略円筒状の攪拌槽内に電動機で回転する攪拌軸にテーパ状に傾斜する樋状体を対向して取り付けている。そして攪拌槽内に液体を供給し、その液面高さが樋状体の下端を浸漬し、上端を露出させる程度になるように保持する。攪拌槽の周壁と底面の外側には層状のジャケットが形成され、内部に蒸気等の加熱媒体を供給して内部の液体を加熱するようにしている。
そして、ジャケット内に蒸気を供給した状態で攪拌軸を回転させて樋状体を旋回させる。すると、樋状体は液面下に浸漬する下端部側から液体を掬い取って上昇させ、上端部から攪拌槽内壁に噴出させる。噴出した液体は内壁に散布されてジャケットの熱で加熱され、蒸発して液体から分離する。そして、蒸発した気体を外部に排出し、凝縮させて回収する。
加熱の過程で攪拌槽内の液体は蒸発するために液面高さが低下するが、樋状体の下端部が液面下に浸漬している状態であれば、旋回によって上端部まで流動させてジャケットの領域の周壁に飛散させることができるため、ジャケットによる伝熱面積を効率的に使用できる。
この場合、樋状体を定速で旋回させると、液面高さが高い場合には液体の抵抗が大きく、液面高さが低い場合には液体をジャケットの上部まで移送させて飛散させる量が低下してしまい、蒸発処理の効率が悪いという不具合がある。
これに対し、特許文献2では、上述の液体噴出装置に関連して、攪拌槽内の液面高さが高い場合には樋状体を低速で旋回させ、液面高さが低い場合には樋状体を高速で旋回させてジャケットによる伝熱面積を効率的に使用し、液体の加熱・蒸発処理を効率良く行うようにしている。
上述した液体噴出装置を用いた液体の処理方法はバッチ処理である。そのため、液体を攪拌槽に所要量供給した後は、加熱・蒸発処理ができなくなるまで樋状体を旋回して液体の気化を進め、終了後には気体と残存する液体をそれぞれ別個に回収して終了する。
また、混合液から連続的に溶剤を分離回収する手段として、例えば薄膜蒸発法とフラッシュ蒸留法がある。連続蒸発法は容器内の回転する円板上に溶液を落下させ、円板の遠心力で内周壁に溶液を衝突させる。内周壁の外周には蒸気を供給するジャケットを配設しているため、内周壁に付着した溶液を気化させ、残った付着物をワイパーで掻き取って下方に落下し、下部から引き抜くというものである。
フラッシュ蒸留法は、溶液を収容した蒸発缶に真空をかけ、予熱器によって蒸発缶内が蒸発温度にまで加熱された状態で溶液を蒸発缶に供給すると高沸点物と低沸点物とに分離される。
特開平11−235522号公報 特開2000−308816号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2においては、攪拌槽への液体の供給、攪拌による加熱・気化、回収という処理をバッチ処理で行うため、1回処理する毎に液体、気体、残渣を排出して交換するため、処理効率が悪いという不具合があった。
また薄膜蒸発法は、供給する溶液の濃度が一定の場合にはスクレーパで壁面に付着した溶液をかき落す必要があり、煩雑であった。また溶液の濃度が変動すると、投入する溶液量や加熱温度の調整によっては制御が困難であるため、内周壁への溶液付着量の変動や溶液の焼き付き等が生じ、安定した運転ができなくなる不具合がある。ワイパーの回転が不能になる場合もあった。フラッシュ蒸留法では、低沸点で蒸発する物質が数%の場合に適した処理方法であり、低沸点の物質の割合が多いと熱量が過剰に必要になり、不向きであるという不具合がある。
本発明は、このような実情に鑑みて、効率的に液体を処理を行えるようにした溶液から溶剤を回収する方法を提供することを目的とする。
本発明による溶剤の連続回収方法は、溶剤と他の物質とを混合した溶液を収容する蒸留槽と、該蒸留槽の側面に配設されていて溶液を加熱するジャケットと、蒸留槽内に回転可能に配設されていて回転軸に対して移送翼部をテーパ状に配設してなる回転翼と、該蒸留槽内に溶液を供給する供給管と、気化した溶剤を回収するための回収管と、蒸留槽の底部から他の物質を排出する排出管とを備え、移送翼部は下端部が溶液の液面下に位置すると共に上端部は溶液の液面から露出して位置しており、回転翼を回転させることで移送翼部によって溶液を上端部に移送して蒸留槽側面のジャケットの領域に吐出させて溶剤を加熱し気化させるようにした溶液分離装置を備え、溶剤を気化させて回収管から回収し、他の物質を含む残渣を排出管から排出すると共に、供給管から連続的または断続的に溶液を供給することで、前記蒸留槽内の溶液の液面高さを移送翼部の下端部から所定高さに維持して、連続して溶剤を分離回収するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、溶液分離装置において蒸留槽内の液面高さが移送翼部の下端部から所定高さにあるため、回転翼を回転させて移送翼部によって溶液を下端部側から上端部まで移送させ、更に上端部から蒸留槽側面のジャケットの領域に吐出させることで溶液中の溶剤の気化・分離を促進する。これによって溶液中の他の物質の濃度が高くなるために蒸留槽の底部から他の物質を含む残渣を排出させ、同時に溶液を蒸留槽内に供給することで液面高さを所定高さに維持できる。このような操作を連続的または断続的に行うことで溶液中の溶剤を連続して効率的に分離回収できる。
なお、溶液中の他の物質は溶剤よりも沸点が高ければよく、この場合のジャケットの加熱温度を溶剤の沸点以上で他の物質の沸点より低く設定すればよい。
また、溶液の液面高さは必ずしも一定である必要はなく変動してもよい。更に溶液中の他の物質濃度は処理過程で変動するようにしてもよく、この場合でも連続して溶剤を分離回収できる。
本発明による溶剤の連続回収方法は、蒸留槽内の液面高さを移送翼部との関係で所定高さの範囲内に維持しながら連続的に溶液から溶剤を分離回収できる。そのためバッチ処理によらず効率的に溶剤を回収できる。
本発明による溶剤の連続回収方法は、移送翼部の下端部から上端部までの高さをHとした場合、溶液の液面高さを下端部から0.1H〜0.5Hの高さに維持することが好ましい。
溶液の液面高さを下端部から0.1H〜0.5Hの範囲内に維持すれば、安定した運転を連続的に行えて溶剤の分離回収を効率的に行える。他方、液面レベルLが0.1H未満では安定して運転することができず、また0.5Hを超える場合には、ジャケットに対応する蒸留槽側面の有効蒸発面積が減少するため、加熱による処理能力が急激に低下して溶剤の回収率が急激に悪化する。
さらに、残渣中の他の物質濃度が高く溶剤の含有率が低いことが好ましいが、0.5Hを越えると回収すべき溶剤の含有率が急激に増大して好ましくない。
なお、溶液の液面高さは好ましくは0.2H〜0.4Hの範囲に維持するものとし、この範囲内であれば一層安定した運転と効率的な溶剤の回収を行える。
以下、本発明の実施例による廃液の分離回収方法を図1乃至図3により説明する。図1は溶液分離装置を含む溶液の回収システムを示す側面図、図2は回収システムに用いた溶液分離装置の構成図、図3は移送翼部の要部斜視図である。
図1に示す回収システム1は、アクリル樹脂等の樹脂組成物を反応槽内で製造した後、反応槽内に残存している樹脂組成物を洗浄溶剤(溶剤)によって洗浄する。そして、洗浄後の廃液を蒸留槽に移送して洗浄溶剤を樹脂組成物の残存物から分離回収して再使用するための循環システムである。
図1に示す回収システム1において、反応槽2は例えばアクリル樹脂等の樹脂組成物を生成する槽であり、樹脂組成物を生成するための原料供給管や反応手段等の機構は省略されている。反応槽2には、樹脂組成物の製造後に反応槽2内を洗浄するために例えばアセトン溶液等の洗浄溶剤S(溶剤)を供給するための溶剤供給管3と、洗浄後の樹脂組成物(他の物質)と洗浄溶剤Sが混合された廃液A(溶液)を排出する排出管4とが接続されている。
排出管4の他端は廃液回収タンク5に接続されている。廃液回収タンク5は廃液供給管6を介して廃液Aから洗浄溶剤Sを分離回収するための蒸留装置7に接続されている。廃液供給管6の途中には移送ポンプ9、流量計10、流量制御弁V1、スチームを供給して非接触で廃液Aを予熱するための予熱器12とが順次設けられている。
図2に示す蒸留装置7において、蒸留槽14は略円筒状の周面14aと天面14b及び底部14cとで構成されている。蒸留槽14内には周面14aと同軸に回転軸15が設けられ、その上端は蒸留槽14の天面14bを貫通して上部に設けた電動モータMに連結されている。そして、回転軸15には回転軸15に直交する二本のアーム16a、アーム16bが上下方向に分離して取り付けられ、上部アーム16aは下部アーム16bよりも両側に長く突出した構成を有している。
上下部アーム16a、16bの先端には断面略半円形の複数の移送翼部17が設けられている(図3参照)。なお、移送翼部17の断面形状はコの字型やV字形等であってもよい。移送翼部17は、回転軸15による回転方向にそれぞれ凹部を向けて取り付けられている。そのため、図では、移送翼部17と上下部アーム16a,16bは回転軸15に対して180°離間して2基対向配置され、回転軸15に対して回転対称に形成されている。或いは移送翼部17と上下部アーム16a,16bは回転軸15に対して90°間隔に4基設けられていても良い。これらの回転軸15と上下部アーム16a,16bと移送翼部17とは回転翼18を構成する。
各移送翼部17は下端部17aから上端部17bに向けて回転軸15から次第に離間する方向に傾斜して保持されている。下端部17aは蒸留槽14の底部14c近傍に位置し、廃液Aの液面下に位置している。そして、回転軸15の回転によって下端部17aですくい取られた廃液Aは上端部17bから外側に噴出させられて蒸留槽14の周面内壁に吹き付けられることになる。
また、蒸留槽14の底部14cから周面14aの途中高さまでの領域を覆ってジャケット20が設けられている。ジャケット20はスチームを流動させて周面内壁を介して内部の廃液Aを加熱するための所定厚みの空間で形成され、スチーム供給管21を介してスチームが供給されるようになっている。スチーム供給管21内にはスチームの流量計22と流量制御弁V2とが設けられている。ジャケット20で加熱された蒸留槽14内の廃液Aは沸点の比較的低い洗浄溶剤Sが気化して分離することになる。洗浄溶剤Sがアセトンである場合、沸点が58℃〜70℃程度であるため、ジャケット20のスチームで容易に気化する。
移送翼部17の上端部17bはジャケット20の周面の上端よりも低い位置にあることが好ましい。上端部17bがジャケット20の周面の上端と同等またはそれ以上の高さであると、回転翼18の回転によって廃液Aはジャケット20よりも上方で蒸留槽14の周面内壁に吹き付けられることになり、廃液Aの加熱効果が十分得られない。
蒸留槽14内には廃液供給管6から供給された廃液Aが貯溜されている。廃液Aの液面高さLは、移送翼部17の下端部17aを基準とした液面までの高さを示すものであり、移送翼部17の下端部17aから上端部17bまでの高さをHとして、0.1H〜0.5Hの範囲に設定する。液面高さLは、好ましくは0.2H〜0.4Hの範囲に設定する。いずれの場合でも移送翼部17の下端部17aは常時廃液Aの液面下に位置するように設定される。
液面高さLを下端部から0.1H〜0.5Hの範囲内に維持すれば、安定した運転を連続的に行えて洗浄溶剤Sの蒸発を効率的に行える。他方、液面レベルLが0.1H未満では回転翼18の回転時に液面がV字状に渦を巻いて下端部17aが液面下に位置する長さが小さくなるため、安定して運転することができない。また0.5Hを超える場合には、液面から上に位置するジャケットに対応する蒸留槽7側面の有効蒸発面積が減少するため、加熱による処理能力が急激に低下して洗浄溶剤Sの気化と回収率が急激に悪化する。さらに、残渣は、樹脂組成物の濃度が高く洗浄溶剤Sの含有率が低いことが好ましいが、0.5Hを越えると洗浄溶剤Sの含有率が増大して好ましくない。
廃液Aの液面高さが0.2H〜0.4Hの範囲であれば、一層安定した運転と効率的な溶剤の回収を行える。
蒸留槽14の天面14bには溶剤回収管24が接続されていて、気化した洗浄溶剤Sを排出・回収する。溶剤回収管24には気化した洗浄溶剤Sを凝縮するための凝縮コンデンサ26、凝縮した洗浄溶剤を貯溜するための受槽27,移送ポンプ28が洗浄溶剤Sの搬送方向に沿って順次設けられ、溶剤回収管24の他端にはストックタンク25に接続されている。ストックタンク25では凝縮されて液化した洗浄溶剤Sを貯溜しており、溶剤供給管3を介して反応槽2に洗浄溶剤Sを随時供給するようにしている。溶剤供給管4には反応管2へ洗浄溶剤Sを供給する移送ポンプ29が設けられている。
また、蒸留槽14の底部には、廃液Aから洗浄溶剤Sを分離回収した後の濃度の高い樹脂組成物を含む残渣を回収するための排出管31が接続されている。この排出管31は排出弁32を介して残渣回収容器33に接続されている。排出管31は途中で逆U字状に蒸留槽14の上部方向に延びており、この逆U字部31aの上端は移送翼部17の下端部17aよりも上方に突出している。これによって蒸留槽14内の廃液Aの液面高さLは、残渣の引き抜き回収を行っても移送翼部17の下端部17aよりも上方に維持される。
なお、蒸留槽14内には廃液Aの温度を測定するための内温センサ34と廃液Aの液面センサ35とが設けられている。内温センサ34によって廃液Aの温度を検出し、流量制御弁V2を作動制御してスチーム供給管21を通してジャケット20内に供給されるスチーム流量を制御し、廃液Aの温度を洗浄溶剤Sの沸点(58〜70℃)以上に制御する。また、液面センサ35によって蒸留槽14内の廃液Aの液面高さLを検知し、廃液供給管6に設けた移送ポンプ9、流量計10、流量制御弁V1を制御して0.1H〜〜0.5Hの範囲内で液面高さLを所定レベルに制御する。
本実施の形態による回収システム1は上述の構成を有しており、次に廃液Aから洗浄溶剤Sを分離回収する連続回収方法を説明する。
先ず、図1に示す回収システム1の反応槽2内では樹脂組成物が製造され、図示しない管路を介して回収される。そして、樹脂組成物の製造終了後には、内面に付着して残存する樹脂組成物を洗い流して反応槽2の内部を洗浄する必要がある。そのために溶剤供給管3から洗浄溶剤Sを反応槽2内に供給して内壁を洗浄する。洗浄後に反応槽2内に残存する廃液は例えば5%の樹脂組成物に95%の洗浄溶剤が混合された廃液Aである。
この廃液Aは排出管4を介して廃液回収タンク5に排出される。そして、廃液回収タンク5内の廃液Aは、流量制御弁V1を開弁した状態で移送ポンプ9によって蒸留装置7内に供給される。廃液Aの供給過程で、予熱器12を経由する際に外部から供給されるスチームによって廃液Aが予備的に加温され、その後に蒸留装置7に供給される。蒸留装置7内では廃液Aの液面高さLは移送翼部17の高さHに対して0.1H〜0.5Hの範囲内に保持されている。
この状態で、蒸留装置7において、廃液Aから洗浄溶剤Sの分離回収処理を行う。そのため、スチームをスチーム供給管21を介してジャケット20に供給して、ジャケット20で被覆された蒸留槽14の下側部分を加熱しておく。これによって蒸留槽14内の廃液Aは加熱される。この状態で回転軸15を所定速度で回転させ、回転軸15と一体に複数の移送翼部17を旋回させる。各移送翼部17の下端部17aは廃液Aの液面下に位置するために、旋回時の遠心力によって廃液Aは下端部17aからすくい取られ、上端部17bに向けて移送翼部17の傾斜姿勢に沿って上方及び外方へ上昇させられ、上端部17bから上方外側に噴出させられる。そして、廃液Aは蒸留槽14の側面内壁に飛散させられて付着し、ジャケット20のスチームの熱が蒸留槽14の側面内壁に付着した廃液Aに伝達され、効率的に加熱される。
ここで、洗浄溶剤Sは樹脂組成物と比較して沸点が58℃〜70℃と低いために、この沸点以上に加熱させられることで廃液Aから分離して気化する。側面内壁に付着した廃液Aは降下しながらジャケット20で加熱されて次第に洗浄溶剤Sを気化させ、残った廃液Aを蒸留槽14内の液面に流れ込む。
気化した洗浄溶剤Sは溶剤回収管24を介して凝集コンデンサ26内に移送されて凝縮され、液化された状態で受槽27に溜められる。その後、更に溶剤回収管24を通してストックタンク25で貯溜される。ストックタンク25内の液状溶剤は移送ポンプ29によって溶剤供給管3を通って反応槽2に移送されて、反応槽2内の新たな洗浄に供される。
一方、蒸留槽14内では、洗浄溶剤Sの気化によって廃液Aが液面レベル0.1H〜0.5Hの範囲内で低下すると、液面センサ35で検知して移送ポンプ9を作動し廃液回収タンク5から廃液供給管6を通して廃液Aを蒸留装置7に供給する。廃液Aの供給量の制御は流量計10と開閉弁V1によって制御する。この場合、廃液Aは蒸留装置7内に連続的に供給されるが、廃液Aの液面高さLの変化に応じて断続的に供給するようにしてもよい。
このような作業を繰り返し、蒸留装置7内の樹脂組成物の濃度が増大した場合には、樹脂組成物は底部に沈積してヘドロ状の残渣になる。この場合、排出管31に設けた排出バルブ32を開弁して残渣を蒸留装置7から排出する。排出管31を流動するヘドロ状の残渣はU字状部31aを通過するため、蒸留槽14内での廃液Aの液面高さLは少なくともU字状部31aと同等の高さに維持される。
そのため、廃液Aの液面レベルLが移送翼部17の下端部17aを下回ることはなく、常に下端部17aを液面下に保持できる。一方、排出された残渣は残渣回収容器33に回収され、焼却処分等にする。
上述のように本実施例による洗浄溶剤Sの連続回収方法によれば、樹脂組成物に洗浄溶剤Sが混合した廃液Aを加熱・気化することで、洗浄溶剤Sを廃液Aから分離・回収することができ、しかも従来のこの種のシステムのようにバッチ処理によらず、連続的に分離・回収できるため効率的である。
なお、上述の実施例では、蒸留槽7内における廃液Aの液面レベルLを0.1H〜0.5Hの範囲で一定のレベルに維持するように制御したが、液面レベルLは必ずしも一定である必要はなく、0.1H〜0.5Hの範囲内、好ましくは0.2H〜0.4Hの範囲内で変動させながら洗浄溶剤の気化・分離回収を行うようにしてもよい。
また、廃液Aから洗浄溶液Sを気化・分離する過程で、廃液A中の樹脂組成物の濃度を変動させてもよい。
以下、本発明による実施例の試験例について説明する。
(試験例1)
試験条件は下記の通りである。
蒸留装置7として、関西化学機械製作株式会社製の800L型ウオールウエッターを用いた。樹脂組成物をアクリル樹脂、洗浄溶剤Sをアセトンとし、廃液Aをアクリル樹脂5%、アセトン95%の比率がほぼ一定の溶液とした。
洗浄溶剤Sの分離回収方法として、スチームをジャケット20内に導入して蒸留装置7を加熱する。洗浄溶剤Sであるアセトンの蒸発は蒸留装置7内の温度が58℃になると始まるため、槽内温度が約59〜60℃前後になるようにジャケット20内のスチーム供給量を制御する。
蒸留装置7内の廃液Aの液面レベルLが下記で設定した値に維持されるように、アセトンの気化による回収と底部14cから残渣の引き抜きを連続または断続的に行うと共に、廃液供給管6から蒸留装置7へ廃液Aの供給を連続して行った。廃液Aは、蒸留装置7内が安定した状態で、230kg/hの割合となるように連続的に2時間投入した。廃液A中のアセトンの含有量は218.5kg、アクリル樹脂は11.5kgである。
廃液Aの液面レベルは0.05H,0.1H,0.2H,0.3H,0.4H,0.5H,0.6Hに設定して、それぞれ上述したアセトンの分離回収処理を行った。
試験結果は下記表1の通りであった。
Figure 2006015224
表1において、蒸留装置7内の廃液Aの液面レベルLを0.05Hに設定した場合、アセトンを気化させ、残渣を抜き取ったところ、回転翼18の回転によって廃液Aに渦が発生するため、液面Lが移送翼部17よりも低くなる場合があり、安定して処理を行うことが困難であった。
以上の結果から、液面レベルLが0.1H未満では安定して運転することができず、また0.5Hを超える場合には、ジャケット20に対応する蒸留装置7の内壁面の有効蒸発面積が減少するため、処理能力が急激に低下してアセトンの蒸発による回収率が急激に悪化することがわかる。
さらに、残渣を消却処理する際には、残渣中の洗浄溶剤含有率が低いことが好ましい。通常は洗浄溶剤含有率60〜65%以下を目安として処理を行うことが好ましいが、これを超えると焼却時に発生する有害ガスによる対環境性が悪化することになる。そのため、残渣中に含有する洗浄溶剤を低減するための別工程による前処理が必要になるという不具合が生じる。
そのため、良好な運転のために、蒸留装置7内の廃液Aの液面レベルLは0.1H〜0.5Hの範囲に設定する必要がある。
また、液面レベルLが0.1Hであると、蒸留装置7内で攪拌翼18を回転させた際に廃液Aが渦を巻くことで液面の中央が低下してしまい、移送翼部17の下端部17aに対して液面がわずかに浸る状態となる。他方、液面レベルLが0.5Hであると、残渣中のアセトン含有量が65。2%になる。そのため、安定的にアセトンを回収するためには、液面レベルLを0.2H〜0.4Hの範囲に設定することが好ましい。
(試験2)
次に、蒸留装置7内の廃液Aの液面レベルLを0.25Hに維持すると共に、廃液Aの濃度を異ならせた場合の処理結果について、試験2として説明する。
蒸留装置7として、関西化学機械製作株式会社製の100L型ウオールウエッターを用いた。100L型ウォールウェッターの寸法・形状は、800L型ウォールウェッターの1/8容積となる相似形の寸法・形状の実験機である。
洗浄溶剤Sであるアセトンの蒸発は蒸留装置7内の温度が58℃になると始まるため、槽内温度が約59〜60℃前後になるようにジャケット20内のスチーム供給量を制御する。
最初に廃液A1をアクリル樹脂5%、アセトン95%の比率の溶液とした。
そして、蒸留装置7内の廃液A1の液面レベルLが0.25Hに維持されるように、アセトンの気化による回収と底部14cから残渣の引き抜きを行うと共に、廃液供給管6から蒸留装置7へ廃液A1の供給を連続して行った。廃液A1は、蒸留装置7内が安定した状態で、32.2kg/hの割合で連続して1時間投入した。
液面レベルが0.25Hを維持するように廃液A1の供給量を制御して、残渣を抜き取ったところ、抜き取り量は3.7kg/hであり、蒸発したアセトンの回収量は28.5kg/hであり、このときのアセトンの回収率は93.1%であった。なお、残渣中のアセトン含有率は56.7%であった。
次に、洗浄後の廃液A2をアクリル樹脂10%、アセトン90%の比率の溶液とした。蒸留装置7内に32.2kg/hの割合で投入し、蒸留装置7内の溶液A1が溶液A2に十分に置き換わると考えられる約1時間にわたり、回収したアセトン、残渣のデータを測定した。
この間の残渣の引き抜き量は5.0kg/h、蒸留装置7内で蒸発したアセトンの回収量は27.2kg/h、このときのアセトンの回収率は93.8%であった。なお、残渣中のアセトン含有率は35.0%であった。
この結果より、洗浄後の廃液A1、A2中のアセトン量は30.6kg(=32.2×0.95)と29.0kg(=32.2×0.90)の合計の59.6kgであるのに対して、回収されたアセトン量が55.7kg/2hであることから、回収率は93.5%となることがわかる。
また、樹脂組成物濃度の低い廃液A1が投入された後、樹脂組成物濃度の高い廃液A2が投入されても、運転状態は安定しており、蒸留装置7の蒸留槽14の周面内壁への樹脂の焦げ付き等は発生しなかった。
(比較例)
関西化学機械製作(株)社製の薄膜蒸発装置Hi−Uブラッシャー(伝熱面積5m )を使用して薄膜蒸発法を行った。
洗浄後の廃液A1(アクリル樹脂5.0%、アセトン95.0%の比率の溶液)を130.0kg/hの割合で1時間投入し、さらに洗浄後の廃液A2(アクリル樹脂10.0%、アセトン90.0%の比率の溶液)を130.0kg/hの割合で投入したところ、廃液A2を投入した約15分後にはアクリル樹脂が蒸留槽の内壁に付着して運転不能となった。
本発明の実施例による洗浄溶剤の回収システムを示す図である。 蒸留槽を示す図1の拡大図である。 移送翼部の要部斜視図である。
符号の説明
1 回収システム
6 廃液供給管(供給管)
7 蒸留装置
14 蒸留槽
15 回転軸
17 移送翼部
17a 下端部
17b 上端部
18 回転翼
20 ジャケット
24 溶剤回収管(回収管)
31 排出管
A 廃液(溶液)
L 廃液の液面レベル
H 移送翼部の高さ
S 洗浄溶剤(溶剤)

Claims (2)

  1. 溶剤と他の物質とを混合した溶液を収容する蒸留槽と、該蒸留槽の側面に配設されていて前記溶液を加熱するジャケットと、前記蒸留槽内に回転可能に配設されていて回転軸に対して移送翼部をテーパ状に配設してなる回転翼と、前記蒸留槽内に前記溶液を供給する供給管と、気化した溶剤を回収するための回収管と、前記蒸留槽の底部から他の物質を排出する排出管とを備え、前記移送翼部は下端部が溶液の液面下に位置すると共に上端部は溶液の液面から露出して位置しており、前記回転翼を回転させることで移送翼部によって溶液を上端部に移送して蒸留槽側面のジャケットの領域に吐出させて溶剤を加熱し気化させるようにした蒸留装置を備え、
    前記溶剤を気化させて回収管から回収し、前記他の物質を含む残渣を排出管から排出すると共に、前記供給管から連続的または断続的に溶液を供給することで、前記蒸留槽内の溶液の液面高さを移送翼部の下端部から所定高さに維持して、溶剤を分離回収するようにしたことを特徴とする溶剤の連続回収方法。
  2. 前記移送翼部の下端部から上端部までの高さをHとした場合、前記溶液の液面高さを前記下端部から0.1H〜0.5Hの高さに維持するようにした請求項1に記載の溶剤の連続回収方法。
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