JP2006014917A

JP2006014917A - 冷蔵ショーケース

Info

Publication number: JP2006014917A
Application number: JP2004195259A
Authority: JP
Inventors: Masaya Ueno; 雅也上野
Original assignee: Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Current assignee: Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority date: 2004-07-01
Filing date: 2004-07-01
Publication date: 2006-01-19
Anticipated expiration: 2024-07-01
Also published as: JP4543786B2

Abstract

【課題】本体ケースの基台レール，断熱筐体を貫通して庫内から前方に引き出したハーネスの結露発生，およびハーネスに生じた結露水の床面滴下を簡易な手段で効果的に防止できるようにした冷蔵ショーケースの防露構造を提供する。
【解決手段】本体ケースの断熱筐体１にＵチャンネル鋼材の基台レール９を布設し、かつ断熱筐体の底部断熱壁を貫通して庫内側からから前方に引き出した電装品のハーネス１２を、前記基台レールの前方側を覆って本体ケースの下部側に配したフロントパネルの内側に引回し配線した冷蔵ショーケースにおいて、基台レール９の防露熱源として基台レール上に庫内照明用蛍光灯の安定器１３を設置し、該安定器の発熱で基台レールの結露発生を防止する。また、前記基台レールの後端面を閉塞板９ａで塞ぎ、前端面をハーネス１２の引き出し端に向け開放して安定器からの放熱をハーネス周辺に導き、さらに後端を基台レールに伝熱結合してハーネス引き出し端の下方域に延在する露受板兼用の伝熱板１４を布設する。
【選択図】図１

Description

本発明は、リーチイン形ショーケースなどを対象とする冷蔵ショーケースに関し、詳しくはその防露構造に関する。

まず、頭記のリーチイン形ショーケースを例に、冷蔵ショーケースの構成を図２（ａ），（ｂ）に示す。図において、１は本体ケースの外箱を構成する断熱筐体、２は内箱、３はケース本体の前面に配した透視扉、４は断熱筐体（外箱）１と内箱２との間に画成した冷気循環通路、５は内箱２の庫内に設けた商品陳列棚、６は「舟底部」と呼称される断熱筐体１の底部に収設して冷気循環通路４に配した冷凍機（冷凍機のコンデンシングユニットは別置されている）の蒸発器、７は冷気循環送風用の庫内ファン、８は庫内照明の蛍光灯、９は本体ケースの底面側に布設した基台レール、１０は基台レール９の前方を覆って本体ケースの下部側に設けたフロントパネル（キックプレート）である。

ここで、前記の基台レール９は、断面Ｕ字形のチャンネル鋼材を左右に振り分けて断熱筐体１の底面にボルト締結している。また、フロントパネル１０の内側には電源用端子台１１を配置し、断熱筐体１の舟底部の前面隅部に寄せて断熱壁に穿孔した配線孔１ａを通して庫内側の各種電装品（庫内ファン７，蛍光灯８など）に接続したハーネス（リード線）１２を引き出して端子台１１に配線している。

一方、冷蔵ショーケースの保冷運転中は庫内外の大きな温度差により本体ケースの表面に結露が生じ、この結露水がショーケースの据付け床面に滴下して床を汚すおそれのあることから、その防露対策として従来では一般に結露の発生し易い要所に防露ヒータを直接貼着する，あるいは発熱体をボックスに入れてネジ止めすることが実施されている（例えば、特許文献１参照）。また、この場合に防露熱源として防露ヒータの代わりに庫内照明用蛍光灯の安定器（チョークコイル）を使用するものも知られている（例えば、特許文献２参照）。

さらに、前記ハーネス１２に対する防露対策についても、断熱筐体１の舟底部前面に穿孔した配線孔１ａを通して庫外側に引き出した配線部分には結露が発生し易いことから、ハーネス１２の引き出し部でその周囲を断熱材（断熱性パテなど）で包囲ことが行われている（例えば、特許文献３参照）。
特開平７−２１８０９６号公報実公昭５５−１７０８６号公報特開平８−２２６７４８号公報

ところで、図２に示した冷蔵ショーケースでは、防露対策面で次記のような問題がある。

すなわち、断熱筐体１の底面にボルト締結して取り付けたチャンネル鋼材の基台レール９には庫内側の冷熱が断熱壁を熱貫流して伝熱するために基台レール自身も冷やされて結露が生じ、この結露水が床面に流下して床を汚す。また、断熱筐体１の舟底部を貫通して前方に引き出したハーネス１２についても、断熱壁の配線孔１ａ付近では庫内の冷熱がハーネスの導線を伝熱するために、断熱材を被覆しただけでは結露発生を防ぐことができず、さらに端子台１１に接続するためにハーネス１２を配線孔１ａの出口端から下向きのループ形状に引回した配線部分では結露水がハーネスの表面を伝わって床面上に滴下し、その周辺を汚す。

そこで、本発明の目的は前記した基台レール，ハーネス引き出し部の結露発生，およびハーネスに生じた結露水の床面への滴下をコストのかからない簡易な手段で防止できるようにした冷蔵ショーケースの防露構造を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明によれば、庫内に商品陳列棚,冷凍機のエバポレータ,庫内ファンを装備した断熱筐体になる本体ケースの底面にチャンネル鋼材の基台レールを布設し、かつ本体ケースの底部断熱壁を貫通して庫内側からから前方に引き出した電装品のハーネスを、前記基台レールの前方側を覆って本体ケースの下部側に配したフロントパネルの内側に引回し配線した冷蔵ショーケースにおいて、
防露熱源として前記基台レール上に庫内照明用蛍光灯の安定器を配置する（請求項１）ものとし、具体的には次記のような態様で構成する。
（１）前記基台レールが断熱筐体の左右に振り分けて前後の向きに布設したＵチャンネル鋼材であり、該基台レールに沿ってそのチャンネル内に安定器を配置した上で、基台レールの後端面を閉塞し、前端面をハーネスの引き出し端に向けて開放する（請求項２）。
（２）前記フロントパネルの内側に、後端を安定器，基台レールに伝熱結合してハーネス引き出し端の下方域に延在する露受板兼用の伝熱板を布設する（請求項３）。

上記の構成により、冷蔵ショーケースの運転中は庫内照明用蛍光灯の安定器の通電に伴う発熱が基台レールに伝熱して基台レールの結露発生を防止する。また、安定器からの放熱は基台レールのチャンネル内空間の空気を加温し、該空間から基台レールの前端開放面を通じてハーネスの引き出し端周辺に向けて熱放散するほか、基台レールから前方に延在してハーネスの引き出し端下方に布設した露受板兼用の伝熱板に伝熱する。

これにより、ハーネス引き出し端部の結露発生が抑えられるとともに、周囲条件（温度，湿度）によってハーネスに生じた結露水がハーネスを伝わって滴下した場合でも、その結露水は伝熱板の上に滴下して蒸発する。この結果、基台レール，およびケース本体から引き出したハーネスの結露発生が抑制され、さらにハーネスから滴下する結露水を蒸発処理してショーケースの据え付け床面が結露水で汚れるのを効果的に防止できる。しかも、防露熱源として専用の防露ヒータを使わずに庫内照明用蛍光灯の安定器を利用し、かつこれに簡単な伝熱板を組み合わせることで、コストをかけずに効果的な防露機能を確立できる。

以下、本発明の実施の形態を図１に示す実施例に基づいて説明する。図示実施例においては、本体ケースの断熱筐体（外箱）１の底面側両サイドに振り分けて前後の向きに布設した基台レール９（図２に示した断面Ｕ字形のチャンネル鋼材）に対し、該レールのチャンネル内部には庫内照明用蛍光灯に付属する蛍光灯安定器（チョークコイル）１３が前後列に並べてレール上に伝熱的に結合されている。また、Ｕチャンネル鋼材の基台レール９は、その後端面が閉塞板（盲板）９ａで塞がれ、前端面は断熱筐体１を貫通したハーネス１２の引き出し端部に向けて開放している。さらに基台レール９の前方には、後端を基台レール９，ないしは安定器１３に伝熱結合してハーネス１２の引き出し端部を下方からから覆うように延在する露受板兼用の伝熱板（金属板）１４が布設されている。

上記の構成で、冷蔵ショーケースの稼働運転中は蛍光灯８（図２参照）の点灯に伴い安定器１３が発熱して基台レール９に伝熱する。また、安定器１３からの放熱Ｈ1 は断熱筐体１の底面，および基台レール９のチャンネル内の空気を加温し、ここで温められた空気が基台レール９の前端開放面を通じてハーネス１２の引き出し端周辺に熱放散してハーネスの結露発生を抑止する。さらに、安定器１３の発熱は基台レール９より前方に延在する伝熱板１４に伝熱（Ｈ2）する。したがって、周囲条件（温度，湿度）によりハーネス１２の表面に生じた結露水がハーネスを伝わって下方に滴下した場合でも、その結露水Ｗは露受板を兼ねた伝熱板１４の上に受け止められて床面に流出することがなく、かつ伝熱板１４に滴下した結露水は蒸発処理される。

本発明の実施例による冷蔵ショーケースの要部構造を表す側視断面図リーチイン形ショーケースの従来構成図で、（ａ）はショーケース全体の縦断側面図、（ｂ）は（ａ）の底部正面図

符号の説明

１本体ケースの断熱筐体（外箱）
１ａ配線孔
６冷凍機の蒸発器
７庫内ファン
８庫内照明用蛍光灯
９基台レール
９ａ閉塞板
１０フロントパネル
１２ハーネス
１３蛍光灯安定器
１４露受板兼用の伝熱板

Claims

庫内に商品陳列棚,冷凍機のエバポレータ,庫内ファンを装備した断熱筐体になる本体ケースの底面にチャンネル鋼材の基台レールを布設し、かつ本体ケースの底部断熱壁を貫通して庫内側からから前方に引き出した電装品のハーネスを、前記基台レールの前方側を覆って本体ケースの下部側に配したフロントパネルの内側に引回し配線した冷蔵ショーケースにおいて、
防露熱源として前記基台レール上に庫内照明用蛍光灯の安定器を配置したことを特徴とする冷蔵ショーケース。
請求項１記載の冷蔵ショーケースにおいて、基前記基台レールが断熱筐体の左右に振り分けて前後の向きに布設したＵチャンネル鋼材であり、該基台レールに沿ってそのチャンネル内に安定器を配置した上で、基台レールの後端面を閉塞し、前端面をハーネスの引き出し端に向けて開放したことを特徴とする冷蔵ショーケース。
請求項１または２に記載の冷蔵ショーケースにおいて、フロントパネルの内側に、後端を安定器，基台レールに伝熱結合してハーネス引き出し端の下方域に延在する露受板兼用の伝熱板を布設したことを特徴とする冷蔵ショーケース。