JP2006014621A - フロントモア - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、車体前部にモアデッキを装着したフロントモアでは、モアデッキの側方にシュータを接続し、このシュータを前輪側方を迂回させて後方のコレクタへ連通させるものであるから全長が長くなり、搬送中に芝草の詰りが発生し易かったり、途中にブロワー等を設けて強力な搬送力を必要とする為、複雑で大型化した構成となり易い。
【解決手段】 車体1の操縦席2下方に、前輪3を軸装するフロントアクスルケース4を左右両側部に配置して正面視略門形状の間隔部5を形成する。シュータ8を、この間隔部5を通して、車体前部に装着したモアデッキ6の排出口7に接続する。またシュータ8の後部は、操縦席の後方を通してコレクタ9の底部に連通させる。モアデッキ6部で刈り取られた芝草は、モアデッキ後部の排出口7からシュータ8を通して操縦席後方のコレクタ9へ送り込まれる。
【選択図】 図1
【解決手段】 車体1の操縦席2下方に、前輪3を軸装するフロントアクスルケース4を左右両側部に配置して正面視略門形状の間隔部5を形成する。シュータ8を、この間隔部5を通して、車体前部に装着したモアデッキ6の排出口7に接続する。またシュータ8の後部は、操縦席の後方を通してコレクタ9の底部に連通させる。モアデッキ6部で刈り取られた芝草は、モアデッキ後部の排出口7からシュータ8を通して操縦席後方のコレクタ9へ送り込まれる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、車体前部にモアデッキを備えたフロントモアの構成に関し、前記モアデッキ内のブレードで刈り取られる芝草を後方のコレクタに効率良く搬送しようとするものである。
従来、車体前側にモアデッキを備える所謂フロントモアは、モアデッキで刈り取った芝草を、デッキ側部か排出し、前輪の側方を迂回させたシュータを経て車体後部に搭載したコレクタへ送り込む構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5-146208号公報(第3頁、図3)。
しかしながら、前記フロントモアの構成は、シュータの全長が長くなり、搬送中に芝草の詰りが発生し易かったり、車幅が広くなるという課題が有った。またシュータにブロア等、芝草の搬送装置を備える必要が生じ、構成が複雑となり大型化するという課題が有った。
上記課題に鑑みて、この発明では、フロントモアを以下のように構成した。
即ち、請求項1の発明は、車体1の操縦席2下方に、前輪3を軸装するフロントアクスルケース4を左右両側部に配置して、正面視略門形状の間隔部5を形成し、この間隔部5の前方にモアデッキ6の排出口7に連結するシュータ8を挿通し、該シュータ8の後部を操縦席2後側に搭載するコレクタ9に連通させて構成したフロントモアの構成とする。
(請求項1の作用)
モアデッキ6で刈り取られた芝草は、この後側の排出口7から前輪間隔部5のシュータ8を通して後上部のコレクタ9へ送り込まれて収容される。
即ち、請求項1の発明は、車体1の操縦席2下方に、前輪3を軸装するフロントアクスルケース4を左右両側部に配置して、正面視略門形状の間隔部5を形成し、この間隔部5の前方にモアデッキ6の排出口7に連結するシュータ8を挿通し、該シュータ8の後部を操縦席2後側に搭載するコレクタ9に連通させて構成したフロントモアの構成とする。
(請求項1の作用)
モアデッキ6で刈り取られた芝草は、この後側の排出口7から前輪間隔部5のシュータ8を通して後上部のコレクタ9へ送り込まれて収容される。
また請求項2の発明は、前記操縦席2と、この後方に配置するエンジン10及びミッションケース11との間に、コレクタ9の一部乃至コレクタ9に連通するシュータ8を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフロントモアとした。
(請求項2の作用)
フロントモアは、車体1後端部のエンジン10の駆動によって、ミッションケース11内の伝動機構を介してモアデッキ内の刈刃等が伝動される。そして、モアデッキ6で刈り取られた芝草は、このモアデッキ6の排出口7から間隔部5に位置するシュータ8を経て操縦席2後方のコレクタ9へ送り込まれる。
(請求項2の作用)
フロントモアは、車体1後端部のエンジン10の駆動によって、ミッションケース11内の伝動機構を介してモアデッキ内の刈刃等が伝動される。そして、モアデッキ6で刈り取られた芝草は、このモアデッキ6の排出口7から間隔部5に位置するシュータ8を経て操縦席2後方のコレクタ9へ送り込まれる。
また請求項3の発明は、前記エンジン10及びミッションケース11は、これらのクランク軸12、伝動軸13等を横方向に向けて軸装する横載せ形態として搭載し、このリヤアクスルハウジング14の両側部にはこれから前輪3へ連動する前輪伝動軸15を配置し、このミッションケース11の一側上部にはこれから前方のモアデッキ6へ連動するモア伝動軸16を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフロントモア。
(請求項3の作用)
エンジン10の駆動によって、このクランク軸12からミッションケース11の伝動軸13上のギヤ機構等を経て、前輪伝動軸15やモア伝動軸16等へ伝動されて、走行と刈取が行われる。この前輪伝動軸15は、ミッションケース11の下部に構成されるリヤアクスルハウジング14の両側部から前輪3へ連動するように、車体1の左右両側部に沿わせるため、しかも、モアデッキ6へ連動するモア伝動軸16も、このミッションケース11の一側上部から前方にわたるように配置されるため、これら前輪伝動軸15間を大きく離間させる。
(請求項3の作用)
エンジン10の駆動によって、このクランク軸12からミッションケース11の伝動軸13上のギヤ機構等を経て、前輪伝動軸15やモア伝動軸16等へ伝動されて、走行と刈取が行われる。この前輪伝動軸15は、ミッションケース11の下部に構成されるリヤアクスルハウジング14の両側部から前輪3へ連動するように、車体1の左右両側部に沿わせるため、しかも、モアデッキ6へ連動するモア伝動軸16も、このミッションケース11の一側上部から前方にわたるように配置されるため、これら前輪伝動軸15間を大きく離間させる。
請求項1に記載の発明は、操縦席2下方の、左右フロントアクスルケース4,4間に間隔部5を形成して、この間隔部5を通すシュータ8で、前側のモアデッキ6の排出口7と、後側のコレクタ9底部との間を連結するものであるから、これらモアデッキ6とコレクタとの間を短くして、しかも搬送断面積の大きいシュータ8で連結して、刈取芝草の収集搬送処理能率を高めることができる上、フロントモア全体を小型化することができる。
請求項2に記載の発明は、エンジン10やミッションケース11等を車体後部に位置させて、コレクタ9の一部、乃至コレクタ9に連通するシュータ8を、操縦席2と、このエンジン10及びミッションケース11等との間に配置するものであるから、前側のモアデッキ6と後側のコレクタ9との間の間隔部を短いシュータ8で連結して、収集搬送処理を能率的に行い、上部コレクタ9の容量を大きくすることができる。重量変化の大きいモアデッキ6とコレクタ9を操縦席2の前後部に接近させて、定重量のエンジン10やミッションケース11等を後端部に配置するため、小形で、重量バランスのよい安定した刈取作業を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、エンジン10及びミッションケース11を横載せ形態として搭載するため、車体1の前後長さを短くして小型化することができ、車体1後部への重量偏位を小さくすることができ、前後重心バランスを保持し易くすることができる。
以下、図面に基づいてこの発明のフロントモアを説明する。
フロントモアの車体1は、図1〜図4に示すように、左右前輪3,3と左右後輪20,20を備え、後端部に搭載するエンジン10によって駆動する四輪駆動走行形態であり、ステアリングハンドル21によって後輪20,20を操向する構成としている。また前記車体は、角材からなる前後方向の左右サイドフレーム22,22間を、左右方向の前後連結フレーム23、24や上下に立設したロプスフレーム25で連結する構成としている。この車体1の前部上方にはステップフロア28を設け、このフロア28の前端部にハンドルポスト26を立設しハンドル21を突設支持する構成となっている。また、フロア後側には、操縦席2を設け、更に、この操縦席2の後側には適宜のシュータ間隔部29を形成して、この車体後部にエンジン10、ミッションケース11を設け、同ケース側部に油圧無段変速装置HST等を連接する構成となっている。
フロントモアの車体1は、図1〜図4に示すように、左右前輪3,3と左右後輪20,20を備え、後端部に搭載するエンジン10によって駆動する四輪駆動走行形態であり、ステアリングハンドル21によって後輪20,20を操向する構成としている。また前記車体は、角材からなる前後方向の左右サイドフレーム22,22間を、左右方向の前後連結フレーム23、24や上下に立設したロプスフレーム25で連結する構成としている。この車体1の前部上方にはステップフロア28を設け、このフロア28の前端部にハンドルポスト26を立設しハンドル21を突設支持する構成となっている。また、フロア後側には、操縦席2を設け、更に、この操縦席2の後側には適宜のシュータ間隔部29を形成して、この車体後部にエンジン10、ミッションケース11を設け、同ケース側部に油圧無段変速装置HST等を連接する構成となっている。
また車体1の下側には、操縦席2の下方部において左右一対のフロントアクスルケース4を設け、これら下端外側部には、アクスル軸30を突設して前輪3を軸装する構成となっている。また車体1の後端部には、リヤアクスルハウジング14がセンタピボット31の周りに搖動自在に支架されて、このリヤアクスルハウジング14の左右両端部に後輪20,20を軸装する構成となっている。また該前輪3の前方には、車体に支持されたモア用リンク機構27を介してモアデッキ6を昇降自在に装着すると共に、前記操縦席2とエンジン10との間のシュータ間隔部29の上部にコレクタ9を搭載する構成となっている。
また前記フロントアクスルケース4は、上下方向に長い鋳物ケースであって、左右のサイドフレーム22,22の下側に取り付けて、この左右サイドフレーム22,22やフロア28等との間を、正面視で略門形状に構成している。また各フロントアクスルケース4,4の後側部には前輪伝動軸15を連動して、前記前輪軸30をギヤ及び駆動軸で連動する構成となっている。
また前記ロプスフレーム25は、前記操縦席2の後部で左右のサイドフレーム22,22間にわたって門形状に構成され、操縦席2を支持する鞍形状のシートベース32の下部は下側を開放されて、シュータ8を配置し易く形成している。
これにより、サイドフレーム22,22及びこの上部のフロア28から後部の後端部連結フレーム24にわたるシュータ間隔部29は、この左右のサイドフレーム22,22間幅を広く開口させて、できるだけ大きな断面をもつシュータ8を位置させることができる。
また前記エンジン10は、図4に示すように、クランク軸12を横向きにして搭載され、この前側下部にミッションケース11が設けられる。このケース側部のHSTの入力軸33や出力軸34、及びミッションケース11の各伝動軸13等は、該クランク軸12と平行に配置される。この伝動軸13としてはPTOクラッチ35を設けるPTOクラッチ軸36、変速ギヤを有する変速軸37、及びカウンタギヤ軸38等が配置される。またこのミッションケース11下部に一体のアクスルハウジング41には、左右略対称に前輪駆動軸39,39が軸装されて、中央部のデフギヤ40を介して連動する構成となっている。また左右の前輪駆動軸39からベベルギヤを介して前記前輪伝動軸15を連動する構成としている。
また前記ミッションケース11の後側には、ベベルギヤを介して伝動する後輪駆動軸42を設け、前記リヤアクスルハウジング14内の後輪軸43を伝動する構成としている。また同ケース11の上部一側には、PTOクラッチ35を介して連動される伝動軸44が横向きに設けられ、この横端部からベベルギヤを介して連動のモア伝動軸16が、サイドフレーム22の下側に沿って設けられる。前記クランク軸12とHSTの入力軸33との間は、チェーンケース45内のチェーン46が掛けわたされて伝動する構成となっている。
このようなクランク軸12や伝動軸13等を横向きにして搭載するエンジン10、ミッションケース11等は横方向の幅が広くなっても前後方向の長さを短くして、車体1の全長を短縮形態とすることができ、また前記シュータ間隔部29の前後長さを大きく形成できる。また前輪伝動軸15やモア伝動軸16を左右のサイドフレーム22,22の下側部に沿わせて設けることによって、該シュータ間隔部29の横幅を大きく形成することができる。
また前記モアデッキ6は、下部にカッターブレードを配置して、このブレード軸の回転によって芝草を刈り取る構成となっている。このモアデッキ6上部はデッキアーム50で支持される。このデッキアーム50の基部は、前記フロントアクスルケース4の前輪軸30部周りに上下回動自在に支持され、モア用昇降リンク機構27を介して昇降可能に構成される。また、モアデッキ6の前部にはゲージホイル51,51を設けると共に、モアデッキ6の上部中央部には入力軸が設け、前記モア伝動軸16と入力軸との間をユニバーサルジョイントを有する伝動軸52で連動する。このモアデッキ6の左右中央部には排出口7を形成して、モアデッキ6内のブレード回転によって刈り取られた芝草をこの排出口7から後側へ集送排出する構成となっている。そして、前記排出口7は前記フロントアクスルケース4間の間隔部5にのぞませている。
またシュータ8は、板金製の角筒形態で、該前輪間隔部5から後上部のシュータ間隔部29にわたって形成されて、前記サイドフレーム22,22や後端部フレーム24等に取付け、前端部をモアデッキ6の排出口7に連通させる。コレクタ9は、該ロプスフレーム25に対して上下回動自在の平行リンク形態の昇降リンク53を介して取付けられ、この昇降リンク53をコレクタ用リフトシリンダ54のピストン伸縮によって昇降する構成となっている。またこのコレクタ9の前半部底部で中央部には、前記シュータ8の排出口を連通させるコレクタ口55を形成し、後上部には開閉可能のカバー56を設けている。このコレクタ口55の周部には適宜高さの口縁57を形成して、芝草の逆流を阻止する形態としている。
これにより、前記コレクタ昇降装置では、コレクタ9を下降させると、このコレクタ口55がシュータ間隔部29に位置してシュータ8と連通し、後部がエンジン10上を覆う状態になる。またコレクタ9を上昇すると、後下がりの傾斜になってカバー56が開かれて、収容した芝草をこのカバー56の開かれた開口部から後方へ排出落下させることができる。
以上のように構成したフロントモアでは、エンジン10の駆動によって、クランク軸12からチェーン46を介してHSTの入力軸33が回転する。このHSTのトラニオン軸の操作により、出力軸34を中立位置から前進増速位置、又は後進増速位置へ変速することができる。この出力軸34の回転によって、後輪駆動軸42及び後輪軸43を経て後輪20,20を回転駆動すると共に、前輪駆動軸39から前輪伝動軸15を経て前輪3,3を回転駆動する。
またPTOクラッチ35を入りに操作すると、伝動軸44、モア伝動軸16、52等を経て、モアデッキ6内の各ブレード軸が回転されて、芝草の刈取を行うことができる。このモアデッキ6部で刈り取られた芝草は、後部の排出口7から後側のシュータ8内を案内されて後上部のコレクタ9内へ搬送されて収容される。このコレクタ9の芝草収容が満杯になると、刈取を一旦停止して排出させる。このときはコレクタ用リフトシリンダ54によって昇降リンク53を上昇回動させると、コレクタ9のコレクタ口55がシュータ8から外れて、コレクタ9は後下がりの傾斜姿勢になってカバー56が上方へ回動開口されて、この後端部から後方へ排出される。又、芝草排出後のコレクタ9を下降すると、底部のコレクタ口55がシュータ8上に連接されて芝草収容可能の状態となる。
このようなシュータ8の配置形態では、操縦席2の前側のモアデッキ6の排出口7と、後側のコレクタ9底部のコレクタ口55との間の間隔を短く、低く形成することができ、しかもこの操縦席2下側部のシュータ間隔部29を大きく形成して、シュータ8の搬送筒内断面積を大きく、短く形成することができ、集送抵抗を小さくして速やかな芝草搬送収容を行わせることができる。また、コレクタ9は操縦席2後側への搭載面積を広くすることができるため、底部のコレクタ口55から搬入される芝草をコレクタ9内全体に広く拡散しながら収容させて、芝草の搬入収容を円滑に行わせることができ、収容量を増すことができる。
次に、図5に基づいて、前記フロントモアを一部改良した形態について説明する。
図5に示すフロントモアは、前記車体1のシュータ間隔部29に設けるシュータ8に代えて、コレクタ9の底部に構成のコレクタ口室60を形成し、このコレクタ口室60をシュータ間隔部29に嵌合させ、このコレクタ口室60に該シュータ8を連通させる。このコレクタ口室60は、上部のコレクタ9室内よりも幅狭く、かつ短く形成されて、できるだけ下方へ低く突出した形態としている。このコレクタ口室60の前側に開口部61を形成し、この開口部61を前記間隔部5にのぞませて、前側のモアデッキ6側の排出口7との間を、車体1の一部に対して設けた支持軸65周りに回動自在に支持させた短いシュータ8で連結する構成となっている。また前記開口部61は、コレクタ口室60の前側からこの上部のコレクタ9の前側下部にわたって形成している。62はステップフロア28の下側に設けたモア用リフトシリンダで、リフトリンク63を介して前記デッキアーム50に連結し、伸縮によってモアデッキ6を昇降することができる。又前記操縦席2下側のシートベース32に代えて、又はこのシートベース32内に燃料タンク64を設ける形態とすることもできる。この場合は、燃料タンク64の下側部に間隔部5が形成されて、シュータ8を設置することができる。
図5に示すフロントモアは、前記車体1のシュータ間隔部29に設けるシュータ8に代えて、コレクタ9の底部に構成のコレクタ口室60を形成し、このコレクタ口室60をシュータ間隔部29に嵌合させ、このコレクタ口室60に該シュータ8を連通させる。このコレクタ口室60は、上部のコレクタ9室内よりも幅狭く、かつ短く形成されて、できるだけ下方へ低く突出した形態としている。このコレクタ口室60の前側に開口部61を形成し、この開口部61を前記間隔部5にのぞませて、前側のモアデッキ6側の排出口7との間を、車体1の一部に対して設けた支持軸65周りに回動自在に支持させた短いシュータ8で連結する構成となっている。また前記開口部61は、コレクタ口室60の前側からこの上部のコレクタ9の前側下部にわたって形成している。62はステップフロア28の下側に設けたモア用リフトシリンダで、リフトリンク63を介して前記デッキアーム50に連結し、伸縮によってモアデッキ6を昇降することができる。又前記操縦席2下側のシートベース32に代えて、又はこのシートベース32内に燃料タンク64を設ける形態とすることもできる。この場合は、燃料タンク64の下側部に間隔部5が形成されて、シュータ8を設置することができる。
更に、図6に基づいて、前記フロントモアを一部改良した形態について説明する。
変速レバー67を操縦席2の横側に設け、リンク機構68を介して前記HSTのトラニオン軸69、又は副変速ギヤの変速シフタに連動するもので、このリンク機構68の一部は、フロントアクスル間の間隔部5及びシュータ間隔部29の外側部を迂回して、後方のHST,又はミッションケース11部へ連動するように配置される。これによってシュータ8乃至コレクタ口室60の幅を広く構成することができ、芝草収集性能を向上できる。またモアデッキ6は、車体1に対して前後一対の平行リンク形態の昇降リンク70を介して吊り下げて、前記のようにモア用リフトシリンダ62のピストン伸縮で昇降する。このモアデッキ6は平行リンク70によって平行姿勢を維持して昇降されるため、シュータ8との連結部を開かないように維持することができる。またシュータ8を筒状形態とする場合は、支持軸65の周りに回動自在に支持することによって、前後の排出口7及び開口61との間の連通部に間隙部が生じ難く、円滑な芝草集送を行わせることができる。
変速レバー67を操縦席2の横側に設け、リンク機構68を介して前記HSTのトラニオン軸69、又は副変速ギヤの変速シフタに連動するもので、このリンク機構68の一部は、フロントアクスル間の間隔部5及びシュータ間隔部29の外側部を迂回して、後方のHST,又はミッションケース11部へ連動するように配置される。これによってシュータ8乃至コレクタ口室60の幅を広く構成することができ、芝草収集性能を向上できる。またモアデッキ6は、車体1に対して前後一対の平行リンク形態の昇降リンク70を介して吊り下げて、前記のようにモア用リフトシリンダ62のピストン伸縮で昇降する。このモアデッキ6は平行リンク70によって平行姿勢を維持して昇降されるため、シュータ8との連結部を開かないように維持することができる。またシュータ8を筒状形態とする場合は、支持軸65の周りに回動自在に支持することによって、前後の排出口7及び開口61との間の連通部に間隙部が生じ難く、円滑な芝草集送を行わせることができる。
また更に図7と図8に基づいて、前記フロントモアを一部改良した形態について説明する。
前記モア伝動軸16の前端部をサイドフレーム22の前部に軸受メタル73で支持し、この前端部にはチェーンケース74内のチェーン75を介して、モアデッキ6上部の入力軸と連動の伝動軸52との間にわたって掛けわたして伝動させる。チエンケース74は車体1に対して横方向にして取付け、サイドフレーム22間の中間部において、下部前側の伸縮自在の伝動軸52後端部と自在継手を介して連結する。このようなモア伝動軸16の連動構成によって、前輪間隔部5を幅広く構成することができる。
前記モア伝動軸16の前端部をサイドフレーム22の前部に軸受メタル73で支持し、この前端部にはチェーンケース74内のチェーン75を介して、モアデッキ6上部の入力軸と連動の伝動軸52との間にわたって掛けわたして伝動させる。チエンケース74は車体1に対して横方向にして取付け、サイドフレーム22間の中間部において、下部前側の伸縮自在の伝動軸52後端部と自在継手を介して連結する。このようなモア伝動軸16の連動構成によって、前輪間隔部5を幅広く構成することができる。
次に、図9に基づいて、上記フロントモアに搭載されたエンジン停止回路について説明する。
この回路では、エンジン10始動時では、オペレータが操縦席2に着座した状態においてのみ同エンジン10始動が可能であり、しかも、作業中に操縦席2を離れるときは、常時エンジンを停止させるのでは無く、エンジンフードが開かれたり、PTOが入りの状態を検出したときのみ、エンジン10を停止する構成となっている。
この回路では、エンジン10始動時では、オペレータが操縦席2に着座した状態においてのみ同エンジン10始動が可能であり、しかも、作業中に操縦席2を離れるときは、常時エンジンを停止させるのでは無く、エンジンフードが開かれたり、PTOが入りの状態を検出したときのみ、エンジン10を停止する構成となっている。
詳しくは、フロントモアのコントローラCの入力側に、操縦席2にオペレータが着座していることを検出するシートスイッチ2s、エンジフードが開かれていることを検出するフードセンサ88、PTOクラッチが入り位置にあることを検出するPTOセンサ89等を接続し、出力側にエンジンを停止させるエンジン停止スイッチ87sを接続して構成する。
従来は、エンジン始動時に常にオペレータが着座していることを条件として始動可能な回路では、安全性は高くなるが、例えば、刈取中に圃場に落ちている石や木を取り除くために、オペレータが離席すると、直ちにエンストして、作業性が低下することがある。しかし、上記の構成によって、作業、操作の状態によって、危険性のあるPTOが駆動されているとき、またはフードが開けられてエンジンが現われた状態となっているときのみエンジンを停止する構成となっている。これにより、不必要な状況ではエンジンを駆動したままの状態で保持することができ、度々作業の中断を来たすことが無くなる。
1 車体
2 操縦席
3 前輪
4 フロントアクスルケース
5 間隔部
6 モアデッキ
7 排出口
8 シュータ
9 コレクタ
10 エンジン
11 ミッションケース
12 クランク軸
13 伝動軸
14 リヤアクスルハウジング
15 前輪伝動軸
16 モア伝動軸
2 操縦席
3 前輪
4 フロントアクスルケース
5 間隔部
6 モアデッキ
7 排出口
8 シュータ
9 コレクタ
10 エンジン
11 ミッションケース
12 クランク軸
13 伝動軸
14 リヤアクスルハウジング
15 前輪伝動軸
16 モア伝動軸
Claims (3)
- 前輪3を軸装するフロントアクスルケース4を左右両側部に配置して、正面視略門形状の間隔部5を形成し、この間隔部5の前方にモアデッキ6の排出口7に連結するシュータ8を挿通し、該シュータ8の後部を操縦席2後側に搭載するコレクタ9に連通させて構成したフロントモア。
- 前記操縦席2と、この後方に配置するエンジン10及びミッションケース11との間に、コレクタ9の一部乃至コレクタ9に連通するシュータ8を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフロントモア。
- 前記エンジン10及びミッションケース11は、これらのクランク軸12、伝動軸13等を横方向に向けて軸装する横載せ形態として搭載し、このリヤアクスルハウジング14の両側部にはこれから前輪3へ連動する前輪伝動軸15を配置し、このミッションケース11の一側上部にはこれから前方のモアデッキ6へ連動するモア伝動軸16を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフロントモア。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008173043A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Iseki & Co Ltd | フロントモワー型乗用芝刈機 |
-
2004
- 2004-06-30 JP JP2004193970A patent/JP2006014621A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008173043A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Iseki & Co Ltd | フロントモワー型乗用芝刈機 |
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