JP2006012759A - 変圧器の突入電流を抑制する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変圧器の突入電流を小型安価な装置を付加することにより抑制する。
【解決手段】 変圧器のAB相の線間電圧最大値が時AB相の遮断器を閉じ、C相の相電圧が最大の時C相の遮断器を閉じる。
三相の遮断器に2個の投入コイルを持たせる。
投入時間のばらつきを少なくするため、投入時間に関係ある要素を測定し制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 変圧器のAB相の線間電圧最大値が時AB相の遮断器を閉じ、C相の相電圧が最大の時C相の遮断器を閉じる。
三相の遮断器に2個の投入コイルを持たせる。
投入時間のばらつきを少なくするため、投入時間に関係ある要素を測定し制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、変圧器の突入電流を抑制する装置に関するものである。
従来、変圧器の突入電流を抑制する装置として安価で効果のある方法がないため変圧器の突入電流は制御していなかった。
変圧器の突入電流を抑制する装置として安価で効果のある方法を提供するのが本発明の課題である。
本発明は変圧器に用いられる遮断器の2相を初めに閉じて変圧器の脚をあらかじめ決められた状態に励磁しておき、この励磁に連続運転の場合の磁束が一致した瞬間に遮断器の残りの相を閉じることにより励磁電流の突入を防ぎ課題を解決する。
本発明によれば変圧器の電源側遮断器の1相の閉時間をずらせるという比較的安価な方法で変圧器の突入電流を抑制することが出来る。
AB相の線間電圧が最大の瞬間にA相とB相の遮断器の接点を閉じ、C相の相電圧が最大の瞬間にC相の接点を閉じて、大型変圧器に突入電流を流さない目的を達成する。
遮断器は2つの投入装置を持ち投入の位相角を外部条件により制御する装置を有する。
遮断器は2つの投入装置を持ち投入の位相角を外部条件により制御する装置を有する。
図1は変圧器の突入電流を抑制する装置の実施例1の回路図である。
この図において、A,B,C,は三相電源とその相を示すもので、遮断器5、6により変圧器4が電源に接続される。
巻線1,2,3,は変圧器の電源側の巻線でY結線の場合である。
この図において、コイル1はA相、コイル2はB相、コイル3はC相に接続される。
この図において、A,B,C,は三相電源とその相を示すもので、遮断器5、6により変圧器4が電源に接続される。
巻線1,2,3,は変圧器の電源側の巻線でY結線の場合である。
この図において、コイル1はA相、コイル2はB相、コイル3はC相に接続される。
変圧器の負荷側の巻線は本発明に関係ないので省略してある。
φA、φB、φC、はそれぞれコイル1、コイル2、コイル3、の発生する磁束である。
φA、φB、φC、はそれぞれコイル1、コイル2、コイル3、の発生する磁束である。
図2は図1の装置を理想的に動作させた場合における、変圧器の各脚の磁束の変化を示すグラフである。
図1の遮断器5、はAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じる。
これによりコイル1,2、にはAB相の線間電圧が加わるので、磁束φA、φB、は図2の0度から立ち上がり、90度の所で最大値となる。
この90度の所はC相の相電圧が最大の瞬間であり、磁束φCが0である。
したがて、この時図1の遮断器6を閉じれば磁束φA、φB、φC、が図2に示すように連続値と一致した所で遮断器6が閉じたことになり、そのまま過渡現象なく連続運転に入る。
図1の遮断器5、はAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じる。
これによりコイル1,2、にはAB相の線間電圧が加わるので、磁束φA、φB、は図2の0度から立ち上がり、90度の所で最大値となる。
この90度の所はC相の相電圧が最大の瞬間であり、磁束φCが0である。
したがて、この時図1の遮断器6を閉じれば磁束φA、φB、φC、が図2に示すように連続値と一致した所で遮断器6が閉じたことになり、そのまま過渡現象なく連続運転に入る。
AB相の線間電圧はA相の相電圧より30度進んでいるので、遮断器5をAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じることによって発生す磁束φABは図2に示すように、閉じた瞬間を0度として90度の所で最大になる。
この時φAは60度、φBは270度であり、磁束φABの大きさはコイル1,2に線間電圧を加えた結果発生したものであるため、磁束φAの86.6%となり両者の大きさは等しくなる。
この時φAは60度、φBは270度であり、磁束φABの大きさはコイル1,2に線間電圧を加えた結果発生したものであるため、磁束φAの86.6%となり両者の大きさは等しくなる。
図3は変圧器の突入電流を抑制する装置の実施例2の回路図である。
この図において、A,B,C,は三相電源とその相を示すもので、遮断器5、6により変圧器4が電源に接続される。
巻線1,2,3,は変圧器4の電源側の巻線でΔ結線の場合である。
この図において、コイル1はAB相、コイル2はBC相、コイル3はCA相に接続される。
この図において、A,B,C,は三相電源とその相を示すもので、遮断器5、6により変圧器4が電源に接続される。
巻線1,2,3,は変圧器4の電源側の巻線でΔ結線の場合である。
この図において、コイル1はAB相、コイル2はBC相、コイル3はCA相に接続される。
図4は図3の装置を理想的に動作させた場合における、大型変圧器の各脚の磁束の変化を示すグラフである。
図1の遮断器5、はAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じる。
これによりコイル1,にはAB相の線間電圧が加わり、コイル2,3にはその半分の電圧が加わるので、磁束φAが最大の時、磁束φB、φCはその半分になる。
図1の遮断器5、はAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じる。
これによりコイル1,にはAB相の線間電圧が加わり、コイル2,3にはその半分の電圧が加わるので、磁束φAが最大の時、磁束φB、φCはその半分になる。
この時遮断器6を閉じれば連続運転の場合の磁束と全ての磁束が一致した瞬間に閉じたことになり、過渡現象や突入電流なしに連続運転に入る。
以上は遮断器5,6を理想的な位相角で閉じた場合であるが位相に多少の誤差を生じても本発明の原理を全く無視している場合よりも変圧器の突入電流は少なくなる。
なお、上記の相順を示す記号として用いられたA,B,C,は正相順を示すもので、絶対値を示すものではない。
以上は遮断器5,6を理想的な位相角で閉じた場合であるが位相に多少の誤差を生じても本発明の原理を全く無視している場合よりも変圧器の突入電流は少なくなる。
なお、上記の相順を示す記号として用いられたA,B,C,は正相順を示すもので、絶対値を示すものではない。
実際の遮断器では特に誤差を少なくするために、操作電源に直流を用い、温度、操作電圧、操作空気圧、過去の投入位相角、等により、接点を閉じる操作の開始時間を決定する。
2個の投入装置を持つ三相遮断器を用いても2台の三相遮断機をもちいても同じ効果が得られる。
2個の投入装置を連結し、両者の間に90度の位相遅れをもたらす機構を設けても同じ効果がえられる。
2個の投入装置を持つ三相遮断器を用いても2台の三相遮断機をもちいても同じ効果が得られる。
2個の投入装置を連結し、両者の間に90度の位相遅れをもたらす機構を設けても同じ効果がえられる。
電力系統に変圧器を投入した時、大きな電圧変動を発生するような場合にこれを抑制する目的で使用される。
また、本発明によれば、柱上変圧器が多数用いられている配電線においても突入電流を無くすることが出来る。
また、本発明によれば、柱上変圧器が多数用いられている配電線においても突入電流を無くすることが出来る。
図1変圧器の突入電流を抑制する装置の回路図である。(実施例1)
図2、図1の回路図の遮断器5,6を閉じるタイミングと変圧器4の各脚の磁束の関係を示すグラフである。
図3変圧器の突入電流を抑制する装置の回路図である。(実施例2)
図4、図3の回路図の遮断器5,6を閉じるタイミングと変圧器4の各脚の磁束の関係を示すグラフである。
図2、図1の回路図の遮断器5,6を閉じるタイミングと変圧器4の各脚の磁束の関係を示すグラフである。
図3変圧器の突入電流を抑制する装置の回路図である。(実施例2)
図4、図3の回路図の遮断器5,6を閉じるタイミングと変圧器4の各脚の磁束の関係を示すグラフである。
1 変圧器の電源側の巻線
2 変圧器の電源側の巻線
3 変圧器の電源側の巻線
4 変圧器
5 遮断器
6 遮断器
A 三相電源のA相
B 三相電源のB相
C 三相電源のC相
φA、φB、φC、 磁束
φAB 磁束
2 変圧器の電源側の巻線
3 変圧器の電源側の巻線
4 変圧器
5 遮断器
6 遮断器
A 三相電源のA相
B 三相電源のB相
C 三相電源のC相
φA、φB、φC、 磁束
φAB 磁束
Claims (3)
- 変圧器と、これを電源に投入する遮断器を持つ装置において、この三相電源が正相順でA相、B相、C相とする。
A相とB相の遮断器の接点をAB相の線間電圧が最大の瞬間に閉じ、C相の遮断器の接点をC相の相電圧が最大値の瞬間に閉じることを特徴とする大型変圧器の突入電流を抑制する装置。
ただし、接点を閉じるタイミングは上記の瞬間から+−20度の誤差範囲内にあるものも本発明の請求の範囲に入るものとする。 - 電源のあらかじめ決められた位相角に一致した瞬間に接点を閉じる特徴を持った遮断器において、温度、操作電圧、操作空気圧、過去の投入位相角、等により、接点を閉じる操作の開始時間を決定することを特徴とする変圧器の突入電流を抑制する装置に用いられる遮断器の投入装置。
- 2個の投入装置を持つことを特徴とする三相遮断器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004220956A JP2006012759A (ja) | 2004-06-29 | 2004-06-29 | 変圧器の突入電流を抑制する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004220956A JP2006012759A (ja) | 2004-06-29 | 2004-06-29 | 変圧器の突入電流を抑制する装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006012759A true JP2006012759A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35779739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004220956A Pending JP2006012759A (ja) | 2004-06-29 | 2004-06-29 | 変圧器の突入電流を抑制する装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2006012759A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010135201A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 三相一括式遮断器 |
-
2004
- 2004-06-29 JP JP2004220956A patent/JP2006012759A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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