JP2011120396A - トランスの同期投入方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータを用いてトランスを励磁し電力系統に同期投入する場合に、同期投入に要する時間を短縮するとともに、インバータの過電流を防止する。
【解決手段】一次側が遮断器CBを介して電力系統に連系されるトランスTrを、二次側からインバータINVにより励磁するに当たり、励磁電流の値を検出器CTにて検出し、その値に応じてインバータ出力電圧の上昇速度を変化させることで、励磁電流が所定値を超えないように抑制する。
【選択図】図1
【解決手段】一次側が遮断器CBを介して電力系統に連系されるトランスTrを、二次側からインバータINVにより励磁するに当たり、励磁電流の値を検出器CTにて検出し、その値に応じてインバータ出力電圧の上昇速度を変化させることで、励磁電流が所定値を超えないように抑制する。
【選択図】図1
Description
この発明は、遮断器を投入してトランスを電力系統に連系させる場合の、トランスの同期投入方式に関する。
図4に、例えば特許文献1に記載されている、この種の従来例を示す。
図4では、一次側が遮断器13を介して系統に接続されたトランス15を、二次側からインバータ17を用いて所定の速度で電圧を上昇させ(ソフトスタートさせ)て行きながら励磁し、系統電圧26をトランス二次側電圧に換算した値と実際のトランス二次側電圧28とが、同一の振幅・位相となった同期状態において、遮断器13を投入して系統に連系することで、励磁突入電流の抑制を図るようにしている。
図4では、一次側が遮断器13を介して系統に接続されたトランス15を、二次側からインバータ17を用いて所定の速度で電圧を上昇させ(ソフトスタートさせ)て行きながら励磁し、系統電圧26をトランス二次側電圧に換算した値と実際のトランス二次側電圧28とが、同一の振幅・位相となった同期状態において、遮断器13を投入して系統に連系することで、励磁突入電流の抑制を図るようにしている。
しかし、上記のような方式では、トランスが電力系統から解列された際に、鉄心に残った磁束(残留磁束)による偏磁を抑制しながら、励磁電流(インバータ出力電流)をインバータが運転可能な電流値以下に抑えるため、緩やかにインバータ出力電圧を上昇させる必要がある。このため、同期化を行ない、遮断器を投入して電力系統に連系させるまでに時間が掛かる。
その結果、短時間で連系し装置を運用することが困難になるという問題が発生する。また、同期投入に要する時間を短縮するためにソフトスタート時間を短くすると、残留磁束の消磁ができず、残留磁束による偏磁によりインバータが過電流になるという問題も生じる。
従って、この発明の課題は、同期投入に要する時間を短縮し、インバータの過電流を防止することにある。
従って、この発明の課題は、同期投入に要する時間を短縮し、インバータの過電流を防止することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明では、一次側が遮断器を介して電力系統に連系されるトランスを、二次側からインバータを用いて励磁し、電力系統と同期させてから遮断器を投入するトランスの同期投入方式において、
前記インバータ励磁電流の値に応じて出力電圧の上昇速度を変化させることにより、励磁電流を所定値以下となるように抑制することを特徴とする。
この請求項1の発明においては、前記所定値を、インバータの過電流レベルとすることができる(請求項2の発明)。
前記インバータ励磁電流の値に応じて出力電圧の上昇速度を変化させることにより、励磁電流を所定値以下となるように抑制することを特徴とする。
この請求項1の発明においては、前記所定値を、インバータの過電流レベルとすることができる(請求項2の発明)。
この発明によれば、トランス同期投入時のソフトスタート時間を短縮でき、かつインバータの過電流を防止できるので、短時間での系統連系および無効電力補償等の装置の運用が可能となる。
図1はこの発明の実施形態を示す構成図である。
系統電圧Vsは電圧検出器PT1で検出され、インバータINVの出力電圧Viは電圧検出器PT2で検出される。電圧検出器PT1で検出された系統電圧Vsは電圧指令生成器SSに入力され、インバータINVの運転指令に基づき零ホールドが解除されると、電圧指令生成器SSは予め設定された電圧上昇率を以って、零電圧からVsまで電圧指令Vrefを順次上げて行く。
系統電圧Vsは電圧検出器PT1で検出され、インバータINVの出力電圧Viは電圧検出器PT2で検出される。電圧検出器PT1で検出された系統電圧Vsは電圧指令生成器SSに入力され、インバータINVの運転指令に基づき零ホールドが解除されると、電圧指令生成器SSは予め設定された電圧上昇率を以って、零電圧からVsまで電圧指令Vrefを順次上げて行く。
上記電圧指令Vrefと電圧Viとの偏差は電圧調節器AVRに入力され、ここでVsとViの振幅と位相を一致させるための駆動指令λが生成される。パルス生成器PWMはこの駆動指令λに基づきインバータINVの駆動パルスを生成し、トランスTrをその二次側から励磁する。そして、VsとViが同一の振幅,位相となった時点で遮断器CBを投入し、系統に連系する。
ここで、電圧指令生成器SSの電圧上昇率を、電流検出器CTで検出した励磁電流(インバータ出力電流)I0の値により切り換えており、その様子を図2,図3に示す。
インバータINVが停止した状態で遮断器CBを開放し、トランスTrを系統から解列すると、解列時の系統電圧位相φに依存した残留磁束が発生する。一例として、系統電圧位相φ=90〜180°の間のφ=φrで遮断器CBが開放された場合を例に説明する。
インバータINVが停止した状態で遮断器CBを開放し、トランスTrを系統から解列すると、解列時の系統電圧位相φに依存した残留磁束が発生する。一例として、系統電圧位相φ=90〜180°の間のφ=φrで遮断器CBが開放された場合を例に説明する。
φ=φrで遮断器CBが開放されると、トランス鉄心のB−H特性により、図2(a)のように磁束Brが残留する。磁束Brが残留している状態で、インバータINVを用いてトランスを二次側から励磁すると、図2(b)のようにB−Hカーブが正側に偏った(偏磁)状態で励磁される。インバータ出力電圧Viが小さいときは、鉄心の磁束密度は、偏磁していても飽和磁束Bmに対して余裕あるレベルなので、I0の増加は僅かである。しかし、電圧Viが大きくなってくると、偏磁している極性の飽和磁束が図2(c)のようにBmに近付き、I0は急激に増加する。
そこで、鉄心の磁束密度がBmに近付き、I0が急激に増加して所定の電流値I0xに達するまで(図3のt0〜t1期間)は、電圧Viを急激に上昇させ、I0xを超えると図3のt1〜t3期間のように、ViをVsまで緩やかに上昇させる。Viの上昇率を緩やかにすると、I0の増加も緩やかとなる。交流での励磁を続けることにより、Brは徐々に消磁され(図2(d),図3のt2〜t4期間)、偏磁は解消される。
ここで、I0xは、I0がI0xに達した後、Viを緩やかに上昇させた場合に想定される最大の励磁電流値I0maxが、インバータの過電流レベルを超えない値とする。そして、ViがVsに同期する図3のt3時点で遮断器CBを投入し、トランスTrを系統に連系する。
以上のように、I0が増加するまでは、Viを急激に上昇させることで同期投入に要する時間を短縮し、また、I0が増加した後はViを緩やかに上昇させることでI0の増加を抑制し、インバータが過電流にならないようにする。
以上のように、I0が増加するまでは、Viを急激に上昇させることで同期投入に要する時間を短縮し、また、I0が増加した後はViを緩やかに上昇させることでI0の増加を抑制し、インバータが過電流にならないようにする。
PT1,PT2…電圧検出器、CB…遮断器、CT…電流検出器、SS…電圧指令生成器、Tr…トランス、AVR…電圧調節器、PWM…パルス生成器、INV…インバータ。
Claims (2)
- 一次側が遮断器を介して電力系統に連系されるトランスを、二次側からインバータを用いて励磁し、電力系統と同期させてから遮断器を投入するトランスの同期投入方式において、
前記インバータ励磁電流の値に応じて出力電圧の上昇速度を変化させることにより、励磁電流を所定値以下となるように抑制することを特徴とするトランスの同期投入方式。 - 前記所定値を、インバータの過電流レベルとすることを特徴とする請求項1に記載のトランスの同期投入方式。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103036446A (zh) * | 2011-09-30 | 2013-04-10 | 艾默生网络能源有限公司 | 大功率变压器软启动装置及方法 |
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2009
- 2009-12-04 JP JP2009276356A patent/JP2011120396A/ja active Pending
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