JP2006011608A - パターン認識装置およびパターン認識方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
撮像素子から出力される複数の色信号に基づいて高速かつ高精度でパターン認識を行う。
【解決手段】
パターン認識の対象を撮像し、撮像信号を画素単位にRGB信号11として出力する撮像部1と、RGB信号11中から最も画素密度の高いG信号12のみを取り出すG成分分離部2と、G成分分離部2で取り出されたG信号12から輝度信号(Y信号)を求めるフォーマット変換部3と、フォーマット変換部3からY信号14を取り出すY成分分離部4とを備える。パターン認識処理部5は、RGB信号中から最も画素密度の高いG信号のみから求めたY信号14に基づいてパターン認識を行う。
【選択図】
図1
撮像素子から出力される複数の色信号に基づいて高速かつ高精度でパターン認識を行う。
【解決手段】
パターン認識の対象を撮像し、撮像信号を画素単位にRGB信号11として出力する撮像部1と、RGB信号11中から最も画素密度の高いG信号12のみを取り出すG成分分離部2と、G成分分離部2で取り出されたG信号12から輝度信号(Y信号)を求めるフォーマット変換部3と、フォーマット変換部3からY信号14を取り出すY成分分離部4とを備える。パターン認識処理部5は、RGB信号中から最も画素密度の高いG信号のみから求めたY信号14に基づいてパターン認識を行う。
【選択図】
図1
Description
本発明は、パターン認識装置およびパターン認識方法に関し、特に撮像素子から出力される複数の色信号に基づいてパターン認識を行う装置および方法に関する。
近年、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)に代表される小型電子機器には、付属のデジタルカメラを用いたOCR(Optical Character Reader)やバーコードリーダのようなパターン認識機能が搭載されるケースが増えてきている。このパターン認識機能は、煩雑なキー操作を行わずにURL(Uniform Resource Locator)等の情報を取り込む目的としても使われている。パターン認識のためのイメージセンサは、小型かつ安価な単板式のカラーCCD(Charge Coupled Device)が採用されることが多く、この単板式CCDを用いたパターン認識の高速化、高精度化が要求されている。
単板式CCDを用いたパターン認識の例が、特許文献1に開示されている。図4は、特許文献1に記載されている画像認識処理装置の構成を示すブロック図である。カメラ機構部32によって撮影されたバーコード31に関する画像データは、撮像素子33で光電変換され、画像処理部34でアナログ/デジタル変換される。デジタル変換された画像信号は、フォーマット変換部44において異なる2種類のデータフォーマット、例えばYUV422とRGB565とに変換される。
なお、このYUV信号(輝度色差信号)は、画像信号がRGB(赤緑青)の3つの信号で構成される場合、図3に示す変換式によってRGB信号から変換される。
2種類の異なるデータフォーマットに変換された画像データは、一方のYUV422は、さらにY信号のみがY信号分離部45で分離抽出されて、データフォーマット毎にメモリ37にストアされる。CPU39は、メモリ37に異なるデータフォーマットでストアされている画像データを読出し、Y信号に基づいて画像認識するとともに、RGB565に基づいて表示部38に画像表示する。CPU39は、予めフォーマット変換部44で変換された2種類のデータフォーマットのそれぞれに基づいて画像認識と画像表示とを実行するので、処理時間の短縮が実現される。
単板式CCDでは、個々の受光素子に予め単色のフィルタをかけておき、別の色を受け取っている近隣の受光素子の信号を総合して最終的な色信号を得ている。さらに、一般的なCCDには全画素情報を出力するモードの他に、ドラフトモードと呼ばれる情報量を間引いて高速に出力する駆動方式がある。ドラフトモードを使用することで高速なフレーミングを実現することができ、その結果、高速なパターン認識が可能となる。しかし、ドラフトモードでは情報量の少なさを後段の画像処理による画素補間によって補う必要があるため、物理的にかなり離れた受光素子同士の信号を組み合わせて画像が作られる。このため最終的に得られる画像データの解像度が下がり画質が低下することがパターン認識の精度向上のネックとなっていた。
ところで、図4のフォーマット変換部44で行われるRGB色空間からYUV色空間への変換処理を行う際、図3のYUV変換式に示すように、Y成分にはR、G、B全ての信号情報が必要である。単板式原色CCDでは、1つの画素(受光素子)は、RもしくはGもしくはBのいずれか1つの情報しか出力しない。従って、足りない色成分を近隣の画素から補間する必要がある。この結果、生成されたYUV画像は、ローパスフィルタを通したのと似た状態となり、解像度が下がる。これが画質やパターンの認識率の下がる要因となる。
一方、小型電子機器は、内蔵のバッテリで動作するため、省電力で動作する構成が望まれる。RGB色空間からYUV色空間への変換では、図3のYUV変換式に示すように、乗算が使われているが、乗算器を使用しないようにすることで消費電力を軽減することが期待できる。
しかしながら、従来、小型電子機器において、省電力で動作し、高速かつ高精度でパターン認識を行うパターン認識の技術は知られていなかった。
従って、本発明の目的は、撮像素子から出力される複数の色信号に基づいて省電力で動作し、高速かつ高精度でパターン認識を行うパターン認識装置およびパターン認識方法を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の一つのアスペクトに係るパターン認識装置は、パターン認識の対象を撮像し、撮像信号を画素単位に複数の色信号として出力する撮像部と、複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号のみを取り出す信号分離部と、を備える。また、信号分離部で取り出された色信号に基づいて、撮像部で撮像された対象に対してパターン認識を行うパターン認識処理部を備える。
第1のアスペクトにおける第1の展開形態のパターン認識装置において、複数の色信号は、RGB信号であって、信号分離部は、RGB信号中のG信号のみを取り出すようにしてもよい。
第2の展開形態のパターン認識装置において、G信号は、RGB信号中のR信号およびB信号に対し高解像度な信号であってもよい。
第3の展開形態のパターン認識装置において、撮像部から出力されるRGB信号は、R、G、B、Gの時間順に時分割して並べられた信号を含んでもよい。
第4の展開形態のパターン認識装置において、撮像部は、単板式のCCD素子を含んで構成されてもよい。
本発明の第2のアスペクトに係るパターン認識方法は、パターン認識の対象を撮像するステップと、撮像した信号を画素単位に複数の色信号として取り出すステップと、複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号を選択するステップと、選択された色信号に基づいて、パターン認識の対象に対してパターン認識を行うステップと、を含む。
第2のアスペクトにおける第1の展開形態のパターン認識方法において、複数の色信号は、RGB信号であって、最も画素密度の高い色信号は、G信号であることが好ましい。
本発明によれば、YUV変換を行う前に受光素子数が最も多い(補間距離の短い)G信号成分のみを抽出し、解像度低下を招く要因となるR、B信号成分を排除するようにする。高解像度のG信号成分に基づいてパターン認識を行うので、高精度なパターン認識が実現される。
また、輝度信号へのフォーマット変換における乗算が不要となるため、高速かつ低消費電力化を図ることができ、省電力化が図られる。
本発明の実施形態に係るパターン認識装置は、パターン認識の対象を撮像し、撮像信号を画素単位に複数の色信号(例えばRGB信号)として出力する撮像部と、複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号(例えばG信号)のみを取り出す信号分離部と、信号分離部で取り出された色信号から輝度信号(Y信号)を求める輝度変換部と、を備える。このようなパターン認識装置は、撮像した信号を画素単位に複数の色信号として取り出し、複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号のみから輝度信号を求め、パターン認識の対象に対して輝度信号に基づいてパターン認識を行うように動作する。以下、具体的な装置構成について実施例に基づき、詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例に係るパターン認識装置の構成を示すブロック図である。図1において、パターン認識装置は、撮像部1、G成分分離部2、フォーマット変換部3、Y成分分離部4、パターン認識処理部5を備える。
撮像部1は、パターン認識の対象となる文字や記号を撮像して光電変換する単板式のCCD素子を含み、撮像信号としてRGB信号11を生成する。撮像部1から出力されるRGB信号11は、G成分分離部2に出力される。G成分分離部2は、RGB信号11からG信号の成分を分離し、分離されたG信号12がフォーマット変換部3に出力される。
フォーマット変換部3は、図3に示すような変換式に基づき、入力されるRGB信号をYUV信号に変換する。本実施例においては、G成分分離部2によってG信号12のみが入力され(R=0、G=0)、YUV信号13に変換されて、Y成分分離部4に出力される。Y成分分離部4は、YUV信号13からY(輝度)信号14を分離し、分離されたY信号14をパターン認識処理部5に出力する。パターン認識処理部5は、入力されるY信号14を元に撮像部1で撮像された文字や記号のパターン認識を実行する。
次に、より具体的に撮像部1から出力されるRGB信号11について説明する。図2は、撮像部1において生成されるRGB信号11の構成例を示す図である。不図示の単板式CCD素子からは、全画素の出力信号となるRGB信号が出力される。すなわち、全画素出力信号の第1ライン目には、R1、B2、R3、B4、R5、B6、R7、B8、・・の画素信号が出力され、第2ライン目には、G1、G2、G3、G4、G5、G6、G7、G8、・・の画素信号が出力され、第3ライン目には、B1、R2、B3、R4、B5、R6、B7、R8、・・の画素信号が出力され、第4ライン目には、G1、G2、G3、G4、G5、G6、G7、G8、・・の画素信号が出力される。以下、同様の系列が繰り返される。ここで画素信号Rnは赤色を表し、Gnは、緑色を表し、Bnは青色を表す。数字nは、画素の並び順であって、出力される順でもある。
出力された全画素の出力信号は、2画素ずつ離れた画素同士の平均が取られ、平均された信号がドラフトモードと呼ばれるRGB信号となる。すなわち、ドラフトモードにおける1ライン目は、全画素出力信号の1ライン目と2ライン目とから合成され、r1=(R1+R3)/2、g2=(G1+G3)/2、b3=(B2+B4)/2、g4=(G2+G4)/2、・・が出力される。また、ドラフトモードの2ライン目は、全画素出力信号の3ライン目と4ライン目とから合成され、b1=(B1+B3)/2、g2=(G1+G3)/2、r3=(R2+R4)/2、g4=(G2+G4)/2、・・が出力される。以下、同様の系列が繰り返される。ドラフトモードでは、R信号とB信号は、4画素おきに、G信号は、2画素おきに出力されることとなる。
そして、撮像部1からG成分分離部2に出力されるRGB信号11は、(r1、g2、bx)、(r1、g2、b3)、(r1、g4、b3)、(r1、g4、b3)、(r5、g6、b3)、(r5、g6、b7)、(r5、g8、b7)、(r5、g8、b7)、・・のそれぞれの組として出力される。すなわち、RGB信号11中のG信号は、R信号およびB信号に対して高解像度であって、倍の周波数成分を持つことができる。
G成分分離部2では、RGB信号11からG信号のみが分離され、G信号が輝度信号(Y信号)としてパターン認識処理部5に入力される。パターン認識処理部5では、高解像度のG信号を元に撮像された文字や記号のパターン認識を実行するので、より認識率を上げることができる。すなわち、RGB信号11からG信号のみを分離せずにYUV変換を行うと、Y信号には、図3に示すような式に基づき、低解像度なR信号およびB信号の成分が含まれることとなり、結果的にY信号の解像度が低下してしまう。これに対し、G信号のみからY信号を求めると、Y信号の解像度は、G信号と同一であり高解像度を保つことができる。また、図3に示すようにY信号は、G信号の成分が多く占めるため、R信号、B信号の成分が無くても、パターン認識情報のダイナミックレンジに対して影響が少ない。
さらに、G信号のみからY信号を求める場合には、図3に示すようなマトリクスの乗算が不要となる。なお、0.504の係数が残るが、これは単なる利得を示すものであるから、例えば0.5等、適宜係数を設定しても構わない。したがって、フォーマット変換部3において乗算が不要となる。乗算が不要のため、装置の回路規模が小さくなり、小型電子機器における省電力化に好ましい影響を与えることとなる。また、ソフトウェアで処理する場合、乗算が不要になることで処理を高速化することができる。
なお、G成分分離部2は、CCD入力I/Fを持つ一般的な画像処理装置に実装されているRGBゲインコントロールやRGBトーンカーブを用い、例えばR=0、B=0として実現することも可能である。
以上のように本発明のパターン認識装置では、撮像部1から出力されたRGB信号11のG成分のみがフォーマット変換部3に送られてYUV色空間に変換されるため、最終的にパターン認識処理部5で使用されるY成分には、図3の式においてG成分の情報のみが含まれる。従って、R成分やB成分からの影響を受けて解像度が下がることがなくなる。
すなわち、パターン認識に用いる情報として、単板式CCDの受光素子中最も数が多く(補間距離の短い)、認識処理に利用するY成分(輝度)に影響の大きいG成分のみを抽出することで、ドラフトモードのように画素の間引き・混合による画質低下の発生する状況においても、高い認識率を実現することができる。
1 撮像部
2 G成分分離部
3 フォーマット変換部
4 Y成分分離部
5 パターン認識処理部
11 RGB信号
12 G信号
13 YUV信号
14 Y信号
2 G成分分離部
3 フォーマット変換部
4 Y成分分離部
5 パターン認識処理部
11 RGB信号
12 G信号
13 YUV信号
14 Y信号
Claims (7)
- パターン認識の対象を撮像し、撮像信号を画素単位に複数の色信号として出力する撮像部と、
前記複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号のみを取り出す信号分離部と、
前記信号分離部で取り出された色信号に基づいて、前記撮像された対象に対してパターン認識を行うパターン認識処理部と、
を備えることを特徴とするパターン認識装置。 - 前記複数の色信号は、RGB(赤緑青)信号であって、前記信号分離部は、前記RGB信号中のG信号のみを取り出すことを特徴とする請求項1記載のパターン認識装置。
- 前記G信号は、前記RGB信号中のR信号およびB信号に対し高解像度な信号であることを特徴とする請求項2記載のパターン認識装置。
- 前記撮像部から出力される前記RGB信号は、R、G、B、Gの時間順に時分割して並べられた信号を含むことを特徴とする請求項2記載のパターン認識装置。
- 前記撮像部は、単板式のCCD(Charge Coupled Device)素子を含むことを特徴とする請求項1または4記載のパターン認識装置。
- パターン認識の対象を撮像するステップと、
前記撮像した信号を画素単位に複数の色信号として取り出すステップと、
前記複数の色信号中から最も画素密度の高い色信号を選択するステップと、
前記選択された色信号に基づいて、前記撮像された対象に対してパターン認識を行うステップと、
を含むことを特徴とするパターン認識方法。 - 前記複数の色信号は、RGB信号であって、前記最も画素密度の高い色信号は、G信号であることを特徴とする請求項6記載のパターン認識方法。
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JP2004184860A JP2006011608A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | パターン認識装置およびパターン認識方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104266673A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-07 | 博奥生物集团有限公司 | 一种利用摄像头识别反应单元种类的方法 |
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JP2000235620A (ja) * | 1999-02-16 | 2000-08-29 | Mitsubishi Electric Corp | 文字認識装置 |
-
2004
- 2004-06-23 JP JP2004184860A patent/JP2006011608A/ja active Pending
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US10885673B2 (en) | 2014-09-26 | 2021-01-05 | Capitalbio Corporation | Method for identifying a unit using a camera |
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