JP2006010521A - 水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかり - Google Patents

水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかり Download PDF

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Motoyuki Adachi
元之 安達
Masami Yamanaka
正美 山中
Kozo Ono
公三 小野
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Abstract

【課題】 低い加工コストでありながら耐久性に優れた水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかりを提供する。
【解決手段】 板状の水晶片1と、水晶片1の一対の主面に平面視において重なり合うように形成された水晶片1の厚みすべり振動を励振するための一対の電極5と、水晶片1の厚みすべり振動方向の対向する両端部における少なくとも一方の主面に形成された接合部4aと、接合部4aを支持する支持部材6とを備え、支持部材6と水晶片1とが接合部4aにおいて金属溶着される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかりに関し、特に、水晶片の支持構造及び配線の取り出し構造に関する。
従来の水晶振動子を用いた荷重センサとして、例えば以下のものがある(特許文献1参照)。
図7は、従来の水晶振動子を用いた荷重センサの構成の概容を示す平面図及び側面図である。図7において、水晶振動子107は、水晶片101、水晶片101の双方の主面に形成された電極105,105及び水晶片101をその長手方向にて挟持する支持部材106,106を有する。
水晶片101は長板状であり、長手方向に厚みすべり振動を起こし得るようにATカットされたものである。水晶片101の双方の主面には、その中央部分に位置する励振電極部102と、励振電極部102から水晶片101の短手方向端面に向けて引き出された引出電極部103とからなる電極105が形成されている。なお、水晶片101の双方の主面では引出電極部103が逆方向、すなわち、相互に対向する端面方向に引き出されるように形成されている。
引出電極部103には、リード線などからなる配線119が貼設されている。配線119は、水晶片101の厚みすべり振動の振動周波数に応じて発振する発振回路21と接続されている。
支持部材106は、水晶片101長手方向の両端部において、水晶片101を厚み方向に狭持するようにして、接合されている。接合位置が水晶片101の長手方向の端部であるのは、厚みすべり振動の変位が大きい励振電極部102と可能な限り離れている方が厚みすべり振動の拘束を軽減でき、計測精度への影響を軽減できるからである。また、計測機器に取り付けるための固定用の固定孔8が設けられている。
このような従来の水晶振動子を用いた荷重センサの動作について説明する。図7において、発振回路21より励振電極部102,102間に電気信号が供給された場合、水晶片101の励振電極102,102間では、厚みすべり振動が発生する。そして、該厚みすべり振動は、電気信号として、励振電極102,引出電極部103、配線19を経由して、発振回路21にて検出される。ここで、支持部材106,106間を介して、水晶片101に長手方向の力(ここでは引っ張り力)Wが加えられる場合、この力Wに応じて水晶片101の厚みすべり振動の振動周波数は変化し、該振動周波数の変化に応じて発振回路21の発振周波数も変化する。そして、この発振周波数の変化に基づいて力Wの測定を行う。
特開2002−365123号公報
ところで、この従来の水晶振動子を用いた荷重センサにおける水晶片の支持構造は、接着剤によって、支持部材が接合されていた。また、嵌合構造によって接合することも提案されていた。
しかしながら、これらの従来の水晶片の支持構造では、エポキシ系などの接着剤は、高分子材料を主成分とし、接着効果の耐久性に懸念があった。特に、荷重センサにおいては、荷重計測の度に、水晶片に応力が繰り返しかかることから、荷重センサの供用期間における水晶片への応力伝達の再現性の維持、すなわち耐久性に懸念があった。
また、前述の嵌合構造とすることについては、水晶片の特殊な形状加工を要し、かなりの加工コストとなった。
こうしたことから、水晶振動子を用いた荷重センサにおいては、水晶片の支持構造を強い接合力と耐久性に優れる構造とし、しかもかかる支持構造を低コストで実現することが課題となっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、低い加工コストでありながら耐久性に優れた水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかりを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る水晶振動子は、板状の水晶片と、前記水晶片の一対の主面に平面視において重なり合うように形成された前記水晶片の厚みすべり振動を励振するための一対の電極と、前記水晶片の前記厚みすべり振動方向の対向する両端部における少なくとも一方の前記主面に形成された接合部と、前記接合部を支持する支持部材とを備え、前記支持部材と前記水晶片とが前記接合部において金属溶着されている(請求項1)。このような構成とすると、水晶片の特殊な形状加工を要しないので、水晶振動子の加工コストが低減するとともに、金属溶着は耐久性を有するので、水晶振動子の耐久性が向上する。
前記接合部は、前記水晶片の前記両端部における少なくとも一方の前記主面上に形成された金属蒸着層で構成されているとよい(請求項2)。
前記接合部は、前記金属蒸着層と該金属蒸着層の上に形成された無電解メッキ層とで構成されているとよい(請求項3)。このような構成とすると、水晶片と支持部材との接合強度が向上するので、更に耐久性に優れた水晶片の支持構造を実現することができる。
前記金属蒸着層及び前記無電解メッキ層全体の厚みが0を越えかつ3μm以下であるとよい(請求項4)。このような構成とすると、水晶片の表面形成にかかる時間とコストに配慮しながら、水晶片と支持部材との接合強度の向上を実現することができる。
前記金属蒸着層が前記少なくとも一方の主面上に形成された下地層と該下地層の上に形成された本体層とで構成されているとよい(請求項5)。
前記下地層がクロム蒸着層であるとよい(請求項6)。
前記本体層が金蒸着層であるとよい(請求項7)。
前記一対の電極が前記水晶片の前記両端部に形成された一対の前記接合部に電気的に接続され、前記一対の接合部に金属溶着された一対の前記支持部材が導電性材料で構成され、かつ、前記一対の支持部材に、前記励振用の電圧を供給するための配線が接続されているとよい(請求項8)。このような構成とすると、電極と水晶片の支持構造とを一体化させることができるので、水晶振動子の加工コストを更に低減させることができる。
本発明に係る荷重センサは、請求項1に記載の水晶振動子と、該水晶振動子の前記一対の電極に前記励振用の電圧を供給するとともに前記厚みすべり振動に応じた周波数で発振する発振回路と、該発振回路の発振周波数に基づいて荷重を出力する荷重出力手段とを備える(請求項9)。このような構成とすると、水晶振動子の加工コストが低減できるので、荷重センサの加工コストを低減させることができる。
本発明に係る電子はかりは、請求項9に記載の荷重センサを備える(請求項10)。このような構成とすると、荷重センサの加工コストが低減できるので、電子はかりの加工コストを低減させることができる。
以上のように、本発明に係る水晶振動子、それを用いた荷重センサ及びその荷重センサを有する電子はかりは、上記のような構成を有し、水晶振動子を用いた荷重センサ等の低コスト化、耐久性向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る水晶振動子を用いた荷重センサの構成を示す模式図である。
図1において、水晶振動子を用いた荷重センサは、水晶片1、水晶片1の双方の主面に形成された電極5,5及び水晶片1をその長手方向にて挟持する支持部材6,6を有する水晶振動子7と、配線19と、発振回路21と、カウンタ22と、変換部23と、出力部24とを有する。
水晶片1は長板状であり、長手方向に厚みすべり振動を起こし得るようにATカットされたものである。
電極5,5は、水晶片1の双方の主面に形成され、水晶片1の中央部に励振電極部2、励振電極部2から水晶片1の長手方向端部へと引き出される引出電極部3、及び長手方向端部に位置して引出電極部3が接合されている支持電極部4aを有する。これら引出電極部3及び支持電極部4aは表面と裏面とでは水晶片1の反対側の端部に引き出されるように配置されている。そして、水晶片1の双方の主面の支持電極部4aに対向する部分には支持電極部背面部4bが配設されている。
支持部材6は、導電性を有する材料で構成され、支持電極部4a及び支持電極部背面部4bとは、金属溶着されており、電気的に導通している。このため、支持部材6は電気端子ともなり、リード線などの配線19が取り付けられている。これにより、水晶片1の励振電極部2は、引出電極部3、支持電極部4a、支持部材6及び配線19を経て、発振回路21と電気的に接続されている。また、これにより、水晶片1表面へのリード線など電気配線の貼設が不要となる。このため、水晶片1の変動に応じて電気配線が変動し、かかる変動が計測荷重の分力となり、計測精度に影響を及ぼすという問題を解決することができる。
配線19は、固定孔8近傍に取り付けられている。固定孔8近傍とすることでリード線など配線19の変動を抑制し、計測精度への影響を極力軽減するためである。
なお、支持部材6が導電性に優れない材質である場合には、配線19は支持部材6ではなく、支持電極部4aにおいて、支持部材6とともに、金属溶着されてもよい。水晶片1表面上では励振電極部3からは最も離れた位置であるので、荷重時における配線19の変動による荷重分力の発生と、それに伴う計測精度への影響を軽減することができる。
発振回路21は、配線19と接続され、厚みすべり振動の周波数を検出する。
カウンタ22、変換部23及び出力部24は(これらが荷重出力手段を構成する)、発振回路21と電気的に接続されている。カウンタ22は、所定時間内における発振回路21の発振周波数をカウントする。変換部23は、カウンタ22によるカウンタ値を重量データに変換する。出力部24は、液晶ディスプレイ又はプリンタ等で構成されており、変換部23によって出力された重量データの表示又は印刷を行う。
図2は、図1の水晶振動子の構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。水晶振動子7は、双方の主面の表面に電極5,5及び支持電極部背面部4b,4bを有する水晶片1と、一対の支持部材6,6とを有する。
支持部材6は、水晶片1の長手方向端部、具体的には支持電極部4a及び支持電極部背面部4bにおいて、外方から挟持するようにして接合されている。支持部材6の接合によって、水晶片中央部の励振電極2,2間において発生する厚みすべり振動が拘束される影響を受ける。このため、水晶片1の長手方向端部において支持部材6が接合されるようにすることで、支持部材6と水晶片1との接合場所を厚みすべり振動の発生地点より極力遠ざけ、計測精度への影響を極力軽減するものである。
図3は、図1の水晶片1の双方の主面の構成を示す平面図及び側面図である。
水晶片1は、長板状であるとともに、長手方向の両端部の角が落とされた六角形の形状となっている。これは、かかる形状とすることによって、水晶片1の長手方向端面部分の主面の面積が小さくなり、支持電極部4a以外の不要な部分をなくするとともに、支持部材6による水晶片1の厚みすべり振動の拘束を軽減でき、厚みすべり振動の振動エネルギーの損失量を小さくすることができるなど計測精度の向上に資するからである。つまり、水晶片1は、水晶片1の支持強度に支障が生じない程度にまで支持部材6との接合面積、すなわち、支持電極部4aの面積が小さいことが好ましいことから、水晶片1の長手方向両端部を先細りの形状としている。したがって、水晶片1は、その主面が長手方向対向する両端部において先細りの形状となっていればよく、例えば、円弧状あるいは台形状であってもよい。
水晶片1の双方の主面の表面には、それぞれ中央部から長手方向端部にかけて、電極5が形成されている。
引出電極部3は、励振電極部2と支持電極部4aとを電気的に接合するように形成されている。図3(a)及び図3(c)に対比して示すように、引出電極部3の励振電極2からの延出方向は、水晶片1の双方の主面間では逆方向となっている。すなわち、支持電極部4aは、水晶片1の長手方向の対向する両端部分において、互いに異なる主面に位置するようにして一対の電極を構成することになる。
また、支持電極部4aは、支持部材6が必要な接合強度を達成できる面積に形成されている。他方で、かかる接合面積は、計測精度に影響することから、極力小さい面積の方が望ましく、計測する荷重範囲に応じて、具体的に設計することが望ましい。なお、接合強度については、水晶片1表面の金属蒸着層の厚さなど他の要因も影響することから、具体的に試作し、強度試験等により設計することが好ましい。
また、支持電極部背面部4bは、水晶片1の支持電極部4aの背面において、支持電極部4aに対応する位置及び広さに形成されている。支持部材6が水晶片1を表裏両面から挟持するようにするためである。
図4は、水晶片1と支持部材6との接合構造を示す断面図であって、(a)は接合前の水晶片1側の状態を示す図、(b)は接合後の状態を示す図である。図4に示すように、電極5は、水晶片1表面に下地層としてのクロム蒸着層31、本体層としての金蒸着層32を順次積層するようにして形成されている。クロム蒸着層31は水晶と強い付着強度を有するからであり、金蒸着層32は導電性が良いからである。また、クロム蒸着層31及び金蒸着層32の形成は、水晶片1の表面を励振電極部2,2、引出電極部3,3、支持電極部4a,4a及び支持電極部背面部4b,4b以外の部分をマスクして行うことができる。これにより、電極5と支持電極部背面部4bとが一括して水晶片1表面に形成されることが可能となる。
水晶片1の表面にクロム蒸着層31及び金蒸着層32が順次積層されて支持電極部4a及び支持電極部背面部4bが形成され、この支持電極部4a及び支持電極部背面部4bの表面にさらに無電解メッキ層33が形成されている。支持部材6が支持電極部4a及び支持電極部背面部4bにおいて金属溶着できるようにするためである。金属溶着は、例えば、ハンダ付け、ろう付けなどにより行われる。ここでは、図4(b)に示すように、ハンダ付け(35)されている。
なお、水晶片1と支持部材6との接合には強度を要することから、前記クロム蒸着層31の厚さは厚い方が良い。他方、クロム蒸着層31が厚くなるほど水晶片1の表面形成にかかる時間及びコストが上昇する。そこで、経験的には、クロム蒸着層31は、経験上0.02μmの厚さにまで形成することが好ましい。また、金蒸着層32についても、同様の理由により、経験上0.1μmの厚さにまで形成することが好ましい。さらに、無電解メッキ層33についても、同様の理由により、クロム蒸着層31、金蒸着層32及び無電解メッキ層33全体での膜厚が、経験上3μmにまで形成することが好ましい。
実施の形態1の水晶振動子を用いた荷重センサの動作について説明する。図1において、発振回路21より励振電極部2,2間に電気信号が供給された場合、水晶片1の励振電極2,2間では、厚みすべり振動が発生する。そして、該厚みすべり振動は、電気信号として、励振電極2,引出電極部3、支持電極部4a、支持部材6及び配線19を経由して、発振回路21にて検出される。
ここで、支持部材6,6間を介して、水晶片1に長手方向の力(ここでは引っ張り力)Wが加えられる場合、この力Wに応じて水晶片1の厚みすべり振動の振動周波数は変化し、該振動周波数の変化に応じて発振回路21の発振周波数も変化する。そして、この発振周波数の変化に基づいて、カウンタ22,変換部23及び出力部23によって力Wの測定を行う。
[実施例]
水晶片1には、厚さ0.17mmにATカットされたものを用いた。この水晶片1表面には、0.02μm程度の厚さのクロム蒸着層31を形成し、その後0.1μm程度の厚さの金蒸着層32を形成した。そして、励振電極部分2及び引出電極部分3にマスクをしてから、水晶片1をメッキ漕に浸漬することによって無電解メッキを行った。これにより、支持電極部4a及び支持電極部背面部4bにのみ無電解メッキ層33が形成された。膜厚は、クロム蒸着層31及び金蒸着層32を含め全体の膜厚が3μmになるように制御した。
支持部材6の材料には、厚さ0.2mmのベリリウム銅を使用し、水晶片1との金属溶着はハンダ付けによって行った。ハンダは、表面実装電子部品のハンダ付けに使用されるハンダペーストを用いた。
(変形例)
図6は、実施の形態1に係る水晶振動子7の支持構造の変形例を示す側面図である。実施の形態1では支持部材6が水晶片1を挟持するよう構成されていたが、本変形例では、支持部材6が水晶片1の一方の主面のみに接合するよう構成されている。
第1の変形では、図6(a)に示すように各支持部材6は水晶片1の各主面に形成された支持電極部4aに接合されている。なお、平面視における構造は上記の実施の形態と同様である(平面図は省略する)。これにより、支持電極部背面部4b(図2参照)を省略することができる。
また、第2の変形例では、図6(b)に示すように、水晶片1の一方の端部には支持電極部4aのみが形成され、この支持電極部4aに一方の支持部材6が接合されている。そして、他方の端部には、支持電極部4aと、支持電極部背面部4bと、支持電極部4aと支持電極部背面部4bとを導通する支持電極部導通部4cとが形成されている。この支持電極部背面部4bに他方の支持部材6が接合されている。これにより、水晶片1の一方の主面のみに一対の支持部材6を接合することができる。
なお、本変形例において、支持電極部4a,支持電極部背面部4b及び支持電極部導通部4cは実施の形態1と同様の手法によって形成される。
これにより、支持部材6の加工コスト及び水晶片1の電極形成のコストは低減し、水晶振動子を用いた荷重センサのコストの低減に資する。また、水晶片1を支持する面積の縮小にもつながることから、厚みすべり振動の拘束を軽減でき、計測精度の向上にも資する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1の水晶振動子7を装着した電子はかりを例示する。
図5は、本発明の実施例に係る荷重センサを用いた電子はかりの構成を示す側面断面図及び水晶振動子7の固定孔8,8における前記電子はかりへの固定構造の詳細を示す拡大断面図である。
図5において、電子はかり10は、荷重Yを加えるために用いられる受け皿11をいわゆるロバーバル機構で支持するよう構成されている。このロバーバル機構は、基台Bに固定した固定柱12と、受け皿11を支持した可動柱13と、これらの固定柱12及び可動柱13を連結し、互いに平行関係になるように配した上下2本の梁14,14とから構成されている。
固定柱12の上部,可動柱13の下部からはレバー15,15が内側に向けてそれぞれ突設され、これらのレバー15,15の先端部に水晶振動子7の支持部材6,6がそれぞれ取り付けられる。
また、梁14,14には、適宜の箇所で半円状の切欠き14aが上下にそれぞれ形成され、その箇所の肉厚は薄くなっている。これにより、荷重Yによって可動柱13が下方へ変位する場合、その変位に応じて梁14,14が下方へ撓む。この撓み量を調整することによって、梁14,14の平行関係を保つことができる。
なお、水晶振動子7の電子はかり10への固定は、図5に示すように、支持部材6の固定孔8に絶縁スペーサ16,17を介してビス18を挿通し、このビス18をレバー15に形成されたネジ孔41に螺止することにより行う。これにより、支持部材6,6とレバー15との導通を回避することができる。
このように構成した電子はかり10の動作について説明する。受け皿11上に荷重Yを加えた場合、その荷重Yに応じて可動柱13が下方へ変位する。この変位に応じて、可動柱13側に設けたレバー15も下方へ変位するが、固定柱12側に設けたレバー15は変位せずに静止したままとなる。これにより、支持部材6,6間には荷重Yに応じた引張応力が作用し、支持部材6,6間の引張応力が水晶片1に伝達される。
水晶片1の厚みすべり振動は、水晶片1に伝達された引張応力によって振動周波数が変化する。この変化した振動周波数は、励振電極部2,2から、引出電極部3,3、支持電極部4a,4a、支持部材6,6を経て、リード線などの配線19から発振回路21へと伝達される。この振動周波数の変化に応じて発振回路21の発振周波数が変化する。そして、この発振周波数の変化に基づいて、カウンタ22及び変換部23において荷重Yが求められる。
本発明に係る水晶振動子を用いた荷重センサ等は、水晶振動子を用いた荷重センサ等の低加工コスト化、耐久性向上として有用である。
本発明の実施の形態1に係る水晶振動子を用いた荷重センサの構成を示す平面図である。 図1の水晶振動子の構成を示す平面図及び側面図である。 図1の水晶片の双方の主面の構成を示す平面図及び側面図である。 水晶片と支持部材との接合構造を示す断面図であって、(a)は接合前の水晶片側の状態を示す図、(b)は接合後の状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電子はかりの構成を示す側面図及び水晶振動子の固定孔における電子はかりへの固定構造の詳細を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係る水晶振動子の支持構造の変形例を示す側面図である。 従来の水晶振動子を用いた荷重センサの構成の概容を示す平面図及び側面図である。
符号の説明
1 水晶片
2 励振電極部
3 引出電極部
4a 支持電極部
4b 支持電極部背面部
4c 支持電極部導通部
5 電極
6 支持部材
7 水晶振動子
8 固定孔
10 電子はかり
11 受け皿
12 固定柱
13 可動柱
14 梁
14a 切欠き
15 レバー
16 絶縁スペーサ
17 絶縁スペーサ
18 ビス
19 配線
21 発振回路
22 カウンタ
23 変換部
24 出力部
31 クロム蒸着層
32 金蒸着層
33 無電解メッキ層
35 接合用ハンダ及び無電解メッキ層
41 ネジ孔
101 水晶片
102 励振電極部
103 引出電極部
105 電極
106 支持部材
107 水晶振動子

Claims (11)

  1. 板状の水晶片と、
    前記水晶片の一対の主面に平面視において重なり合うように形成された前記水晶片の厚みすべり振動を励振するための一対の電極と、
    前記水晶片の前記厚みすべり振動方向の対向する両端部における少なくとも一方の前記主面に形成された接合部と、
    前記接合部を支持する支持部材とを備え、
    前記支持部材と前記水晶片とが前記接合部において金属溶着されている水晶振動子。
  2. 前記接合部は、前記水晶片の前記両端部における少なくとも一方の前記主面上に形成された金属蒸着層で構成されている、請求項1に記載の水晶振動子。
  3. 前記接合部は、前記金属蒸着層と該金属蒸着層の上に形成された無電解メッキ層とで構成されている、請求項2に記載の水晶振動子。
  4. 前記金属蒸着層及び前記無電解メッキ層全体の厚みが0を越えかつ3μm以下である、請求項3に記載の水晶振動子。
  5. 前記金属蒸着層が前記少なくとも一方の主面上に形成された下地層と該下地層の上に形成された本体層とで構成されている、請求項2に記載の水晶振動子。
  6. 前記下地層がクロム蒸着層である、請求項5に記載の水晶振動子。
  7. 前記本体層が金蒸着層である、請求項6に記載の水晶振動子。
  8. 前記一対の電極が前記一対の接合部に電気的に接続され、前記一対の支持部材が導電性材料で構成されている、請求項1に記載の水晶振動子。
  9. 前記一対の支持部材に、前記励振用の電圧を供給するための配線が接続されている、請求項8に記載の水晶振動子。
  10. 請求項1に記載の水晶振動子と、該水晶振動子の前記一対の電極に前記励振用の電圧を供給するとともに前記厚みすべり振動に応じた周波数で発振する発振回路と、該発振回路の発振周波数に基づいて荷重を出力する荷重出力手段とを備えた荷重センサ。
  11. 請求項10に記載の荷重センサを備えた電子はかり。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009534651A (ja) * 2006-04-20 2009-09-24 ヴェクトロン インターナショナル,インク 高圧環境用の電気音響センサ
WO2013042601A1 (ja) * 2011-09-19 2013-03-28 日本電気株式会社 振動子、振動センサ、及び振動センサを備える電子機器

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