JP2006009380A - 鋼管柱および鋼管柱の製造方法 - Google Patents

鋼管柱および鋼管柱の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006009380A
JP2006009380A JP2004187137A JP2004187137A JP2006009380A JP 2006009380 A JP2006009380 A JP 2006009380A JP 2004187137 A JP2004187137 A JP 2004187137A JP 2004187137 A JP2004187137 A JP 2004187137A JP 2006009380 A JP2006009380 A JP 2006009380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
thickening
column
pipe column
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004187137A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Nakajima
伸 中島
Yasuhito Nakajima
康仁 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakajima Steel Pipe Co Ltd
Original Assignee
Nakajima Steel Pipe Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakajima Steel Pipe Co Ltd filed Critical Nakajima Steel Pipe Co Ltd
Priority to JP2004187137A priority Critical patent/JP2006009380A/ja
Publication of JP2006009380A publication Critical patent/JP2006009380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Abstract

【課題】梁材の接合部を補強した構成を、大幅なコストダウンで得られる鋼管柱を提供する。
【解決手段】長尺鋼管のパネルゾーン形成部Sに増肉用鋼管12を、耐熱接着剤13を介在して内嵌するとともに、外周形状が最終製品形状になるように熱間成形して構成した。パネルゾーン形成部を、耐熱接着剤により増肉用鋼管を接着して厚肉部とした鋼管柱を、長尺鋼管の切断や溶接などすることなく構成できる。梁材の接合部を補強した鋼管柱を、大幅なコストダウンで得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば鉄骨構造物の支柱として使用される鋼管柱および鋼管柱の製造方法に関するものである。
従来、梁材の接合部を補強した鋼管柱としては、次のような構成が提供されている。すなわち、角形鋼管柱と鉄骨梁との接合部に介装固着され、鋼管柱と上下方向に接続可能な端部を有する中空角形の接合部材を使用した柱と梁の接合部の構造であって、接合部材の両端部全周に亘って開先を形成し、この開先を利用して角形鋼管柱との溶接接合を行っている。その際に接合部材の両端部には、裏当て金を溶接により固着している(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平5−148894号公報(第1、3頁、第1、4図)
しかし、上記した従来構成によると、鉄骨梁と接合部材とをそれぞれ定寸に切断すること、接合部材に開先を形成すること、裏当て金を溶接により固着すること、ならびに接合部材と角形鋼管柱とを溶接することなどによって、全体のコストアップを招くことになる。さらには、接合部材と角形鋼管柱を溶接する際に、周方向での位置ずれが生じないようにしなければならず、溶接作業は簡単に行えない。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、梁材の接合部を補強した構成を、大幅なコストダウンで得られる鋼管柱を提供することを目的としたものである。
また請求項3記載の発明は、請求項1の鋼管柱を容易に得られる鋼管柱の製造方法を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の鋼管柱は、長尺鋼管のパネルゾーン形成部に増肉用鋼管を、耐熱接着剤を介在して内嵌するとともに、その外周形状が最終製品形状になるように熱間成形して構成したことを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、パネルゾーン形成部を、耐熱接着剤により増肉用鋼管を接着して厚肉部とした鋼管柱を、長尺鋼管の切断や溶接などすることなく構成し得る。
また本発明の請求項2記載の鋼管柱は、上記した請求項1記載の構成において、長尺鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込んでいることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、耐熱接着剤の接着作用と入り込みによる係合作用とによって、増肉用鋼管を位置決めし得る。
そして本発明の請求項3記載の鋼管柱の製造方法は、長尺の粗成鋼管のパネルゾーン形成部に短尺の増肉用鋼管を内嵌するとともに、これら粗成鋼管の鋼管内面と増肉用鋼管の鋼管外面との間に耐熱接着剤を介在しておき、この増肉用鋼管を内嵌した粗成鋼管を加熱したのち、その外周形状が最終製品形状になるように熱間成形することを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、介在した耐熱接着剤による接着作用により、粗成鋼管に対して増肉用鋼管が管軸心方向で位置ずれすることを阻止し得、以て加熱ならびに熱間成形を安定して行える。これにより、パネルゾーン形成部を厚肉部とした鋼管柱を、長尺鋼管の切断や溶接などすることなく製造し得る。
さらに本発明の請求項4記載の鋼管柱の製造方法は、上記した請求項3記載の構成において、内嵌される前の増肉用鋼管は、その鋼管外面が凸凹状に形成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項4の発明によると、熱間成形時に、粗成鋼管の鋼管内面を増肉用鋼管の凸凹状外面に入り込ませて、両鋼管を結合し得る。
しかも本発明の請求項5記載の鋼管柱の製造方法は、上記した請求項3または4記載の構成において、加熱は、粗成鋼管に対して増肉用鋼管の温度が低い状態に行われ、この温度差により、粗成鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込む状態に熱間成形することを特徴としたものである。
したがって請求項5の発明によると、加熱の温度差により、少し硬質状態の増肉用鋼管に対して軟質状態の粗成鋼管の熱間成形が先行して行われることになり、以て粗成鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込む状態に熱間成形し得る。
上記した本発明の請求項1によると、パネルゾーン形成部を、耐熱接着剤により増肉用鋼管を接着して厚肉部とした鋼管柱を、長尺鋼管の切断や溶接などすることなく構成できる。これにより、梁材の接合部を補強した鋼管柱を、大幅なコストダウンで得ることができる。しかも鋼管柱は、熱間成形による効果、すなわち、角形鋼管の場合には各コーナ部の外面曲率半径を均等状にかつシャープに形成でき、さらに残留応力が殆どなくて高い座屈強度を得ることができるとともに、二次溶接性に優れたものにでき、しかも耐力と靭性とを向上したものにできる。
また上記した本発明の請求項2によると、耐熱接着剤の接着作用と入り込みによる係合作用とによって、増肉用鋼管を強固に安定して位置決めできる。
そして上記した本発明の請求項3によると、介在した耐熱接着剤による接着作用により、粗成鋼管に対して増肉用鋼管が管軸心方向で位置ずれすることを阻止でき、以て加熱ならびに熱間成形を安定して行うことができる。これにより、パネルゾーン形成部を厚肉部とした鋼管柱を、長尺鋼管の切断や溶接などすることなく容易に製造でき、以て梁材の接合部を補強した鋼管柱を、大幅なコストダウンで製造することができる。
さらに上記した本発明の請求項4によると、熱間成形時に、粗成鋼管の鋼管内面を増肉用鋼管の凸凹状外面に入り込ませて、両鋼管を強固に結合できる。
しかも上記した本発明の請求項5によると、加熱の温度差により、少し硬質状態の増肉用鋼管に対して軟質状態の粗成鋼管の熱間成形を先行して行うことができ、以て粗成鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込む状態に熱間成形できる。この入り込みにより、粗成鋼管に対して増肉用鋼管が管軸心方向で位置ずれすることを阻止した鋼管柱を製造でき、以て梁材などの接合を好適に行うことができる。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、四角形状の角形鋼管柱に採用した状態として、図1〜図7に基づいて説明する。
図3に示されるように、長尺の粗成角形鋼管(粗成鋼管の一例)11と、短尺の増肉用角形鋼管(増肉用鋼管の一例)12とが準備される。前記粗成角形鋼管11は、通常の板厚tでかつ各コーナ部の外面が最終製品形状における長尺鋼管のコーナ部の外面曲率半径Rよりも大きい外面曲率半径LRに成形されている。また増肉用角形鋼管12は、長尺の粗成角形鋼管11と同様の板厚か少し薄い板厚、すなわち板厚t〜t/2でかつ各コーナ部が最終製品形状における長尺鋼管のコーナ部の内面曲率半径rよりも少し大きい外面曲率半径Lrに成形されている。そして粗成角形鋼管11と増肉用角形鋼管12とは冷間成形され、その際に一つの平板部に、突き合わせ溶接による突き合わせ溶接部11A,12Aが形成されている。
そして粗成角形鋼管11は、最終製品形状における外寸Wに対して少し長めの外寸Wαとして半成形されている。また増肉用角形鋼管12は3個(複数個)であって、最終製品形状における長尺鋼管の内寸wに対して少し長めでかつ粗成角形鋼管11の内寸Wβに対して少し短めの外寸wαとして成形されている。さらに増肉用角形鋼管12は、その鋼管外面が凸凹状外面12aに形成されている。その際に凸凹状外面12aは、周方向の環状溝を管軸心方向の複数箇所に配置することで形成されている。
まず図3の仮想線に示すように、粗成角形鋼管11のパネルゾーン形成部(仕口部)Sに増肉用角形鋼管12を内嵌させ、以て図5、図7に示すように、重合半成形鋼管15とする。その際に、内嵌させる前の増肉用角形鋼管12の凸凹状外面(鋼管外面)12aには耐熱接着剤(耐熱セラミック接着剤など)13が塗布されており、以て粗成角形鋼管11に増肉用角形鋼管12を内嵌させることで、粗成角形鋼管11の鋼管内面11bと増肉用角形鋼管12の凸凹状外面12aとの間に耐熱接着剤13が介在されることになる。したがって以降においては、耐熱接着剤13による接着作用により、粗成角形鋼管11に対して増肉用角形鋼管12が管軸心方向で位置ずれすることを阻止し得る。
この重合半成形鋼管15は、図4に示すように、搬入床21に渡されて搬送される。この搬入床21の終端部に搬送された重合半成形鋼管15は、ローラコンベヤ(搬送手段の一例)22に渡され、このローラコンベヤ22により形成される搬送経路23上で搬送される。この搬送経路23中には、前記重合半成形鋼管15をA変態点(たとえば850〜1050℃)以上に全体加熱する加熱手段25と、加熱された重合半成形鋼管15を正規の寸法かつ形状に熱間成形する成形手段31とが配設されている。
すなわち加熱手段25は、重合半成形鋼管15を加熱炉26に入れての燃焼加熱方式であって、その加熱炉26における前後方向の両端には、貫通孔により搬入口や搬出口が形成され、そして搬入口や搬出口には、それぞれ開閉扉27が設けられている。前記加熱炉26の一側下部でかつローラコンベヤ22のローラ間の中間位置に下部加熱バーナー28が配設され、そして、加熱炉26の他側上部でかつ前記下部加熱バーナー28に対して千鳥状に対峙する位置には上部加熱バーナー29が配設されている。以上の26〜29などにより加熱手段25の一例が構成される。
前述したように、搬入床21の終端部に搬送された重合半成形鋼管15は、ローラコンベヤ22に渡され、このローラコンベヤ22により加熱手段25の加熱炉26に搬入される。この重合半成形鋼管15は、加熱炉26内にて搬送経路23上で搬送されながら、各バーナー28,29の燃焼熱によって外面側から徐々に均一的に加熱Hされる(図5参照)。その際に加熱Hは、増肉用角形鋼管12が850〜1050℃(A変態点の近辺)になるように行われ、したがって、増肉用角形鋼管12の外側に位置されて加熱Hが先行して行われている粗成角形鋼管11は、A変態点以上(約1700℃)の温度となる。その際に、耐熱接着剤13はA変態点以上の温度に耐え得ることから、その接着作用を堅持し得、粗成角形鋼管11に対して増肉用角形鋼管12が管軸心方向で位置ずれすることはない。
このようにして、増肉用角形鋼管12がA変態点の近辺の温度でかつ粗成角形鋼管11がA変態点以上の温度に加熱された重合半成形鋼管15、すなわち粗成角形鋼管11に対して増肉用角形鋼管12の温度が低い状態に加熱された重合半成形鋼管15を、開閉扉27を開動させることで、搬出口を通して加熱炉26から成形手段31へと搬出し得る。そして重合半成形鋼管15の終端が完全に搬出されたときに、搬出口の開閉扉27が閉動される。
上述したように、加熱手段25によって加熱された重合半成形鋼管15は成形手段31に搬送され、この成形手段31によって正規の寸法かつ形状に熱間成形される。すなわち成形手段31は、図4、図6、図7に示すように、前後4段(単数段または複数段)に設けられている。そして各成形手段31は、機枠32側に対して位置調整自在に、または交換自在に設けられた上下一対ならびに左右一対の成形ロール33などを介して、重合半成形鋼管15を絞り状に熱間成形させるものである。
なお、成形手段31の周辺で、必要する箇所(成形手段31の前後、前のみ、後ろのみ、スタンド間など)には、必要とする数のデスケーラー装置35が設けられている。このデスケーラー装置35は、成形中の重合半成形鋼管15に対して水圧をかけた水を噴射するもので、この水噴射によりミルスケールなどを除去し、表面肌を良くし得る。
したがって、加熱されて成形手段31に搬入された重合半成形鋼管15は、成形ロール33群によって絞り状に熱間成形され、このとき熱間成形は、複数段の成形手段31によって徐々(段階的)に絞り状に行われる。すなわち、粗成角形鋼管11が熱間成形されると同時に増肉用角形鋼管12も熱間成形される。その際に前述したように、粗成角形鋼管11に対して増肉用角形鋼管12の温度が低い状態に加熱されていることから、この温度差により、少し硬質状態の増肉用角形鋼管12に対して軟質状態の粗成角形鋼管11の熱間成形が先行して行われることになり、以て粗成角形鋼管11の鋼管内面11bに対して増肉用角形鋼管12の鋼管外面部分が、或る厚さtだけ入り込む状態に熱間成形されることになる。
これにより、粗成角形鋼管11の鋼管内面11bと増肉用角形鋼管12の凸凹状外面12aとの間に生じていた隙間が吸収されるとともに、粗成角形鋼管11の鋼管内面11bの一部が増肉用角形鋼管12の凸凹状外面12a内に入り込むことになり、以て熱間成形された粗成角形鋼管(長尺鋼管)11と熱間成形された増肉用角形鋼管12とは強固に結合される。そして、このような熱間成形によって、正規の外面間の外寸Wでかつ正規の外面曲率半径Rのコーナ部とし得、さらにパネルゾーン形成部Sを厚肉部1Aとした最終製品である角形鋼管柱(鋼管柱の一例)1に仕上げ得る。その際に厚肉部1Aの厚さТは、[t+(t〜t/2)−t]となる。
このようにして熱間成形された角形鋼管柱1は、冷却床38に受け取られる。この冷却床38はコンベヤ形式であって複数本の角形鋼管柱1を平行させて支持し、そして長さ方向に対して横方向へと搬送させる。この冷却床38での搬送中に、角形鋼管柱1は空冷形式で徐冷される。冷却床38での角形鋼管柱1群の搬送は、隣接した角形鋼管柱1の間を離した状態で、または隣接した角形鋼管柱1どうしを接触させ両側よりクランプした状態で搬送される。これにより角形鋼管柱1は、同じ雰囲気温度下で徐冷されることになり、以て冷却時の曲がりを少なくし得る。冷却床38の終端に達した角形鋼管柱1は、図示していない矯正装置、先端切断装置、後端切断装置、洗浄装置、防錆装置へと搬送され、必要に応じてそれぞれで処理されたのち、製品としてストレージされる。
このようにして得られる角形鋼管柱1は、熱間成形することから、各コーナ部の形状、すなわち外面曲率半径Rを均等状にかつシャープに形成し得る。さらに熱間成形によって角形鋼管柱1は、残留応力が殆どなくて高い座屈強度が得られるとともに、二次溶接性に優れたものとなる。そして角形鋼管柱1は、このような熱間成形による効果を保ちながらも、耐力と靭性とを向上し得る。
このようにして製造した角形鋼管柱1は、所定本数が建築現場などに運搬され、そして図1、図2に示すように、下端に溶接結合された座板4などを介して所定の位置に立設されたのち、パネルゾーン形成部Sの厚肉部1Aの外面に、梁材2が溶接結合3によって連結される。その際にパネルゾーン形成部Sは、厚肉部1Aによる厚肉部厚さTによって予め十分な強度を確保し得、さらに耐熱接着剤13が溶接温度の影響を全く受けないことから、梁材2の溶接結合3は何ら支障なく行える。そして角形鋼管柱1はパイプジョイント形式で得られ、内蔵リブや裏当て金などがない状態に仕上げ得る。したがって、中にコンクリートなどを充填させて強度を増した構成も容易に採用し得る。なお角形鋼管柱1は、図1の仮想線に示すように、積上げ状に配置されたのち、その上下間が溶接結合5されることで、所定長さ(高さ)に構成される。
上記した実施の形態1において、粗成角形鋼管11や増肉用角形鋼管12は、鋼板をプレス成形したのち突き合わせ溶接することで得たり、あるいは、鋼板を曲げ成形したのち突き合わせ溶接することで丸形鋼管を成形したのち、この丸形鋼管をプレス方式やロール方式により成形することで得ている。
また、上記した実施の形態1では、大径で厚肉の角形鋼管柱1を製造しているが、これは大径で薄肉の角形鋼管、小径で厚肉の角形鋼管、小径で薄肉の角形鋼管などの製造であってもよい。たとえば、正規の外面間の外寸Wが300〜700mm、板厚tが9〜70mmの角形鋼管柱1を得るものであり、その際に粗成角形鋼管11におけるコーナ部の外面曲率半径LRは板厚tの3.5〜7.0倍であり、これが角形鋼管柱1におけるコーナ部の正規の外面曲率半径Rが板厚tの1.0〜3.0倍となるようにシャープに形成される。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、丸形鋼管柱に採用した状態として、図8に基づいて説明する。
すなわち図8(a)に示すように、長尺の粗成丸形鋼管(粗成鋼管の一例)41と短尺の増肉用丸形鋼管(増肉用鋼管の一例)42とは、その周方向の一箇所に、突き合わせ溶接による突き合わせ溶接部41A,42Aが形成されており、少し大きめの外面直径Dα,dαとして半成形されている。そして粗成丸形鋼管41のパネルゾーン形成部(仕口部)に増肉用丸形鋼管42を内嵌させ、以て重合半成形鋼管45とする。その際に、内嵌させる前の増肉用丸形鋼管42の凸凹状外面(鋼管外面)42aには耐熱接着剤(耐熱セラミック接着剤など)43が塗布されており、以て粗成丸形鋼管41の鋼管内面41bと増肉用丸形鋼管42の凸凹状外面42aとの間に耐熱接着剤43が介在され、この耐熱接着剤43による接着作用により、粗成丸形鋼管41に対して増肉用丸形鋼管42が管軸心方向で位置ずれすることを阻止し得る。
この重合半成形鋼管45は、加熱手段(図示せず。)により実施の形態1と同様にして加熱され、そして成形手段(図示せず。)により実施の形態1と同様にして熱間成形される。これにより図8(b)に示すように、粗成丸形鋼管41の鋼管内面41bと増肉用丸形鋼管42の凸凹状外面42aとの間に生じていた隙間が吸収されるとともに、粗成丸形鋼管41の鋼管内面41bの一部が増肉用丸形鋼管42の凸凹状外面42a内に、或る厚さtだけ入り込むことになり、以て粗成丸形鋼管41と増肉用丸形鋼管42とは強固に結合される。
そして、このような熱間成形によって、全長に亘って正規の外面直径Dとし得、さらにパネルゾーン形成部Sを厚肉部7Aとした最終製品である丸形鋼管柱(鋼管柱の一例)7、すなわち、外周形状を最終製品形状とした丸形鋼管柱7が得られる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3を、図9に基づいて説明する。
上記した実施の形態1、2においては、凸凹状外面12a,42aは、周方向の環状溝を管軸心方向の複数箇所に配置することで形成されているが、これはV字状の凸凹状外面12a,42aであってもよい。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4を、図10に基づいて説明する。
上記した実施の形態1、2においては、凸凹状外面12a,42aが周方向の環状溝を管軸心方向の複数箇所に配置することで形成され、実施の形態3においては、凸凹状外面12a,42aがV字状に形成されているが、これは扁平状外面12b,42bであってもよい。
本発明の実施の形態1を示し、角形鋼管柱の縦断正面図である。 同角形鋼管柱の一部切り欠き斜視図である。 同角形鋼管柱の製造方法における使用鋼管の説明図である。 同角形鋼管柱の製造方法における加熱から熱間成形を含む工程斜視図である。 同角形鋼管柱の製造方法における加熱手段部分の正面図である。 同角形鋼管柱の製造方法における熱間成形部分の正面図である。 同角形鋼管柱の製造方法における熱間成形部分の要部の縦断側面図である。 本発明の実施の形態2を示し、丸形鋼管柱の製造方法の説明図で、(a)は重合時の平面図、(b)は丸形鋼管柱の平面図である。 本発明の実施の形態3を示し、鋼管柱の製造方法における熱間成形部分の要部の縦断側面図である。 本発明の実施の形態4を示し、鋼管柱の製造方法における熱間成形部分の要部の縦断側面図である。
符号の説明
1 角形鋼管柱(鋼管柱)
1A 厚肉部
2 梁材
7 丸形鋼管柱(鋼管柱)
7A 厚肉部
11 粗成角形鋼管(粗成鋼管)
11b 鋼管内面
12 増肉用角形鋼管(増肉用鋼管)
12a 凸凹状外面(鋼管外面)
12b 扁平状外面(鋼管外面)
13 耐熱接着剤
15 重合半成形鋼管
23 搬送経路
25 加熱手段
26 加熱炉
31 成形手段
33 成形ロール
38 冷却床
41 粗成丸形鋼管(粗成鋼管)
41b 鋼管内面
42 増肉用丸形鋼管(増肉用鋼管)
42a 凸凹状外面(鋼管外面)
42b 扁平状外面(鋼管外面)
43 耐熱接着剤
45 重合半成形鋼管
LR 粗成角形鋼管11の外面曲率半径
Wα 粗成角形鋼管11の外寸
Wβ 粗成角形鋼管11の内寸
Lr 増肉用角形鋼管12の外面曲率半径
wα 増肉用角形鋼管12の外寸
S パネルゾーン形成部
H 加熱
W 最終製品形状における外寸
w 最終製品形状における内寸
R 最終製品形状における外面曲率半径
r 最終製品形状における内面曲率半径
T 最終製品形状における厚肉部厚さ
入り込み厚さ
Dα 粗成丸形鋼管41のの外面直径
dα 増肉用丸形鋼管42の外面直径
D 最終製品形状における外面直径

Claims (5)

  1. 長尺鋼管のパネルゾーン形成部に増肉用鋼管を、耐熱接着剤を介在して内嵌するとともに、その外周形状が最終製品形状になるように熱間成形して構成したことを特徴とする鋼管柱。
  2. 長尺鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込んでいることを特徴とする請求項1記載の鋼管柱。
  3. 長尺の粗成鋼管のパネルゾーン形成部に短尺の増肉用鋼管を内嵌するとともに、これら粗成鋼管の鋼管内面と増肉用鋼管の鋼管外面との間に耐熱接着剤を介在しておき、この増肉用鋼管を内嵌した粗成鋼管を加熱したのち、その外周形状が最終製品形状になるように熱間成形することを特徴とする鋼管柱の製造方法。
  4. 内嵌される前の増肉用鋼管は、その鋼管外面が凸凹状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の鋼管柱の製造方法。
  5. 加熱は、粗成鋼管に対して増肉用鋼管の温度が低い状態に行われ、この温度差により、粗成鋼管の鋼管内面に対して増肉用鋼管の鋼管外面部分が入り込む状態に熱間成形することを特徴とする請求項3または4記載の鋼管柱の製造方法。
JP2004187137A 2004-06-25 2004-06-25 鋼管柱および鋼管柱の製造方法 Pending JP2006009380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004187137A JP2006009380A (ja) 2004-06-25 2004-06-25 鋼管柱および鋼管柱の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004187137A JP2006009380A (ja) 2004-06-25 2004-06-25 鋼管柱および鋼管柱の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006009380A true JP2006009380A (ja) 2006-01-12

Family

ID=35776913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004187137A Pending JP2006009380A (ja) 2004-06-25 2004-06-25 鋼管柱および鋼管柱の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006009380A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814863B1 (ko) * 2006-09-20 2008-03-25 (주)신화엔지니어링종합건축사사무소 강관과 그 제조방법 및 그 제조장치
WO2011023167A3 (de) * 2009-08-28 2011-04-28 V & M Deutschland Gmbh Verfahren zur herstellung warmgewalzter hohlprofile mit rechteckigem querschnitt und mit kleinen kantenradien

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814863B1 (ko) * 2006-09-20 2008-03-25 (주)신화엔지니어링종합건축사사무소 강관과 그 제조방법 및 그 제조장치
WO2011023167A3 (de) * 2009-08-28 2011-04-28 V & M Deutschland Gmbh Verfahren zur herstellung warmgewalzter hohlprofile mit rechteckigem querschnitt und mit kleinen kantenradien
DE102009039710B4 (de) * 2009-08-28 2014-03-20 V&M Deutschland Gmbh Verfahren zur Herstellung warmgewalzter Hohlprofile mit kleinen Kantenradien, Hohlprofil und Verwendung des Hohlprofils
US9056344B2 (en) 2009-08-28 2015-06-16 Vallourec Deutschland Gmbh Method for producing hot rolled hollow sections having a rectangular cross-section and small edge radii

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005324255A (ja) 丸鋼管の製造方法
US8549751B2 (en) Method of manufacturing a welded component comprising a seamless bent pipe and seamless straight pipe sections
JP3925370B2 (ja) 液圧バルジ加工用異形素管の製造方法及び装置
JP2006009380A (ja) 鋼管柱および鋼管柱の製造方法
GB2390125A (en) A welded joint construction for a steel pipe column
JP2011132745A (ja) 鉄骨構造物
JP5197727B2 (ja) 四角形鋼管の製造方法
JP2006016859A (ja) 角形鋼管柱および角形鋼管柱使用の鉄骨構造物
JP3625785B2 (ja) 角形鋼管の製造方法および角形鋼管
JP2004330222A (ja) 角形鋼管および角形鋼管の製造方法
CN102407246A (zh) 高强度桥梁钢钢管的制造方法
JP2852317B2 (ja) 角形鋼管ならびに角形鋼管の製造方法
JP2006315015A (ja) 梁材連結部用角形鋼管の製造方法及びその製造設備
JP2852315B2 (ja) コーナーr部の材質が劣化しない熱間大径角形鋼管の製造方法
JP2001262775A (ja) 鋼管柱の製造方法および鋼管柱
JP3202145B2 (ja) 大形角形鋼管ならびに大形丸形鋼管の製造方法
JPH07144223A (ja) コーナーr部の材質改善と形状均一化のための大径角形鋼管の製造方法
JP2007301574A (ja) 鋼管の製造方法および鋼管の製造設備
JP3725076B2 (ja) 角形鋼管の製造設備
JP2004027741A (ja) 柱材用鋼管の継手構造
JP3712497B2 (ja) 内部補強材付き鋼管の製造方法
JP4107973B2 (ja) コラム付き角形鋼管柱の製造方法
JP2001303661A (ja) 鋼管柱および鋼管柱の製造方法
JP2852314B2 (ja) コーナーr部材質を改善する大径角形鋼管製造方法
JP7493737B1 (ja) 半割管継手の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060824

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060912

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02