JP2006008562A - エラスターゼの活性阻害剤および化粧品 - Google Patents

エラスターゼの活性阻害剤および化粧品 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化防止作用を呈する化粧料を得る。
【解決手段】アブラナ科植物に含まれる有効成分として含有し、エラスタ―ゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制する。アブラナ科植物に含まれる成分としては、アブラナ科植物の粉砕、すりおろし等の物理的手段、溶媒による抽出手段、乾燥手段、またはこれらの組み合わせによって得られる、アブラナ科植物に含まれる成分の代表例としては、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートが挙げられる。

Description

本発明は皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚に生じる老化を抑制するエラスターゼの活性阻害剤およびこれを用いた化粧品に関する。
人の皮膚の老化の代表的な変化としては、シワやタルミ、シミ、クスミであり、女性、特に高年齢の女性には大きな悩みとなっている。これらの変化は皮膚表皮細胞や真皮細胞の構造変化や細胞外マトリクスの変化、細胞障害等が原因となって起こり、これらを惹起する具体的な組織学上の変化としては、真皮中のエラスチン、コラーゲン、グリコサミノグリカン等の細胞外マトリクス成分の変化が挙げられ、特にエラスチンの変化が重要であることがわかっている。
つまり、シワやタルミは皮膚弾性の減少によって引き起こされ、この変化には皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼが関与して三次元構造の変性につながっていると考えられている。従って、そのエラスターゼの活性を抑制し、エラスチンの変性を防止することが皮膚の弾力や張りの維持につながり、シワやタルミの形成阻止、すなわち、皮膚老化防止につながる。
皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼの活性を抑制する阻害剤として、従来、マチルス・オドラチシーマ(Machilus odoratissing)および/またはポテンチラ・フルゲンス(Potentilla flugens)の植物からの抽出物を有効成分として含有するものが知られている。(特開2003−146838)。
しかし、上述植物は本発明のアブラナ科植物、特に、本わさびや、本わさび葉とは全く別異なものであるのみならず、上述植物からの抽出物も本発明抽出物とは全く別異であり、かつ、エラスターゼの活性抑制作用についてもアブラナ科植物よりも著しく劣る。
特開2003―146838号
そこで、本発明の課題はエラスターゼの活性を抑制して皮膚の老化に伴って起こる皮膚の弾力低下、張りの消失を防止し、上述の公知技術に存する欠点を改良したエラスターゼの活性阻害剤およびこれを用いた化粧品を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明のエラスターゼの活性阻害剤によれば、アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする。ここで、アブラナ科植物に含まれる有効成分としては、本わさびの抽出物、特に本わさび葉からの抽出物が好ましい。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明のエラスターゼの活性阻害剤によれば、化学合成によって得られるω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明のエラスターゼの活性阻害剤によれば、アブラナ科植物の抽出成分およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらにまた、上述の課題を解決するため、本発明のエラスターゼの活性阻害剤によれば、本わさび葉の抽出物およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)の併用物を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の化粧品によれば、次の(a)、(b)および(c)から選択されるエラスターゼの活性阻害剤の一種または複数種を化粧成分として利用し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする。
(a)アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
(b)化学合成によって得られるω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
(c)本わさび葉の抽出物およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)の併用物を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
上述の本発明にかかるエラスターゼの活性阻害剤は皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚の老化に伴って起こる皮膚の弾力低下、張りの消失を阻止し、皮膚老化防止作用を有する化粧料を得る。
アブラナ科植物に有効成分として含まれる本発明に用いられる成分はアブラナ科植物を粉砕、すりおろし、あるいは凍結すりおろし等の物理的手段により、あるいは、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、ヘキサン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等の溶媒による抽出手段により、さらには、熱風乾燥、真空乾燥、凍結真空乾燥等の乾燥手段により、あるいはさらに、これら物理的手段、溶媒抽出手段、および乾燥手段を組み合わせることにより得られる。
ここで用いられるアブラナ科植物としては、本わさび、西洋わさび、キャベツ、ブロッコリー、クレソン、芽キャベツ、カリフラワー、大根、からみ大根、ナタネ、からし菜等が挙げられ、特に本わさびが好ましい。なお、本発明において、これらアブラナ科植物は単独で、あるいは複数種を組み合わせて用いられる。
アブラナ科植物に含まれる上述成分の代表例としては、ω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(以下、「イソチオシアネール類」という)が挙げられる。これはアルキル基の炭素数が4〜8を有し、活性酸素産生抑制作用を呈する物質であり、具体的には4−メチルスルフィニルブチルイソチオシアネート、5−メチルスルフィニルペンチルイソチオシアネート、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート、7−メチルスルフィニルへプチルイソチオシアネート、8−メチルスルフィニルオクチルイソチオシアネートである。この中で特に6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートが好ましい。本発明ではこれら物質を単独で、または複数種を組み合わせて使用される。
さらに、上述のイソチオシアネート類は各種化学合成法によって合成される。ここで、
イソチオシアネート類の化学合成法を説明すると、以下のとおりである。
原理的にはKiaer等の方法に従う。(Kiaer et al. Acta chem.Scand, 11, 1298, 1957年)。出発物質としてω―クロロアルケノールを用い、CH−SNaと還流してω―メチルチオアルケノールを得、これにSOClを作用させてω―クロロアルケノールメチルサルファイドを得る。
次にガブリエル法を用いてアミノ基を導入し、N―(ω―メチルチオアルキル)−フタルイミドを生成し、これらにヒドラジン水化物を加えて還流し、ω―メチルチオアルキルアミンを得る。さらに、Li等の方法(Li et al. J. Org. Chem., 62, 4539, 1997年)に従い、ラウチムジスルフィドを経て得られたω―メチルチオアルキルイソチオシアネートをm―クロロ過安息香酸でメチルチオ基を酸化し、ω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートを得る。
アブラナ科植物からの抽出物、特に、本わさび葉の抽出物とω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートは混合し、併用して用いても良い。また、この配合量はそれぞれ0.01μg/ml〜10mg/mlの範囲で効果が期待でき、特に、アブラナ科植物からの抽出物は0.1μg/ml〜10mg/mlの濃度を、ω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートは0.01μg/ml〜0.1mg/mlの濃度が好ましい。
また、本発明の剤形・形態は任意であり、カプセル、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル、乳液、クリーム、軟膏、シート、パック等の形態で利用できる。その利用分野は、外用製剤全般において利用でき、医薬品、医薬部外品や化粧料等、例えば、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ローション等の基礎化粧品類、洗顔料や皮膚洗浄剤、マッサージ用剤、クレンジング用剤、香水、日焼け止めクリーム、シャンプー、リンス、ボデイーソープ、固形石鹸、シェービングクリーム、ヘアートニック、育毛、養毛剤、整髪料、浴用剤、制汗剤、防臭剤、さらにはドリンク、健康食品等の飲食品としても用いることができる。
さらにまた、本発明の組成物には、上述の必須成分に加え、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、下記に例示する成分や添加剤を任意に選択・併用して製造することができ、さらには、下記に例示する美白剤、抗酸化剤等の任意の薬効成分や生理活性物質などを必要に応じて配合することで、本発明の構成成分との相乗効果が発揮され、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。なお、製剤中への含有量は、特に規定しないが、通常0.001〜50%が好ましい。
各種油脂類として、大豆油、月見草油、ホホバ油、エゴマ油、オリーブ油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、キャロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ココナッツ油、サフラワー油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタンまたはこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)が挙げられる。
ロウ類として、密ロウ、サラシ密ロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン類、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス等が挙げられる。
鉱物油として、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等が挙げられる。
脂肪酸類として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソペンタン酸等の脂肪酸が用いられる。
アルコール類として、エタノール、イソピロパノール、エチレングリコール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フェノキシエタノール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等、多価アルコール類として、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3―ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリト−ル、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等が挙げられる。
エステル類として、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
金属セッケン類として、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛等が用いられる。
ガム質、糖類または水溶性高分子化合物として、アラビアゴム、キサンタンガム、グアゴム、カラヤゴム、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖またはそのエステル、トレハロースまたはその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、キチンまたはキトサン類、アルギン酸やヒアルロン酸およびコンドロイチン硫酸またはその塩、へパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸塩、ポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
界面活性剤として、アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等の両性界面活性剤、天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤等のその他の界面活性剤が用いられる。
各種ビタミン類として、レチノール、レチナール、デヒドロレチナール、カロチン、リコピン等のビタミンA群、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類等のビタミンB群、ビタミンC群およびその誘導体、ビタミンD群、ビタミンE群およびその誘導体、ビタミンK群、その他、必須脂肪酸、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、ビタミンP類、ビタミンU等が挙げられる。
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等の各種アミノ酸類や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、あるいはピロリドンカルボン酸等のアミノ酸誘導体等が挙げられる。
植物または動物系原料由来の添加物として、形態に応じて一般的に行われる粉砕、洗浄、加水分解、精製、抽出、分画、乾燥、粉末化等を任意に選択、組み合わせた処理加工を行ない、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
なお、抽出に用いる溶媒については、任意に選択すれば良いが、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、等の低級アルコールあるいは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3―ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールあるいは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる一種若しくは二種以上の混液を用いるのが望ましい。
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アシタバ、アスナロ、アセロラ、アロエ、アロエべラ、イチジク、オリーブ、カミツレまたはローマカミツレ、カンナ、キハダ、ギムネマ・シルベスタ、クマザサ、サクラ、ザクロ、ササ、セイヨウワサビ、ダイオウ、ドクダミ、トマト、ナツメ、ニンニク、ヒノキ、ヒマシ、ブルーベリー、プルーン、ミョウガ、モロヘイヤ、緑茶等が挙げられる。
海藻類としては、コロレラ類、アオノリ類、アナアオサ等の緑藻類、コンブ類、ワカメ、ヒジキ等の褐藻類、ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、シマテングサ、トサカノリ等の紅藻類が代表的なものとして挙げられる。
また、その他の藻類、例えば、クラミドモナス属、ドゥナリエラ属、クロロコッカス属、クワノミモ属、ボルボックス属、アオミドロ属、カサノリ属等の緑藻類やスイゼンジノリ属、アオコ属、ネンジュモ属、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属等の藍藻類、ピラエラ属、シオミドロ属、ハバノリ属、セイヨウハバノリ属、コモンブクロ属等の褐藻類、ウシケノリ属、アマノリ属、フノリ属、トサカノリ属、スギノリ属等の紅藻類、シャジクモ属等の車軸藻類、ヒカリモ属等の黄色藻類が代表的なものとして挙げられる。
また、動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛または豚、人の胎盤抽出物、牛または豚の臓器(例えば脳、胃、十二指腸、腸、脾臓)の抽出物若しくはその分解物、牛・豚または魚類のコラーゲン加水分解物や水溶性コラーゲンまたはアシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、牛または豚のエラスチンまたはエラスチン加水分解物または水溶性エラスチン誘導体、ケラチンおよびその分解物またはそれらの誘導体、シルク蛋白およびその分解物またはそれらの誘導体、牛乳、カゼインおよびその分解物またはそれらの誘導体、ラクトフェリンまたはその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質等。
海洋成分深層水等の海水類や海水より得た無機塩、海泥または泥類等が挙げられる。
微生物培養代謝物酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビまたは放線菌代謝物、カビまたは放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糖(赤糖、白糖)発酵エキス、ユーグレナ抽出物またはその分解物またはそれら水溶性誘導体、トレハローまたはその誘導体、生乳または脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物等が挙げられる。
α−ヒドロキシ酸類としては、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等である。
紫外線吸収/遮断剤として、β−イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、パラジメチル安息香酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル等のメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、ウロカニン酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系配合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、カオリン等が挙げられる。
美白剤として、パラアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファ−誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンCまたはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等が挙げられる。
チロシナ−ゼ活性阻害剤として、ビタミンCまたはその誘導体、ハイドロキノンまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、N−アセチルチロシンまたはその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノ−ル、シルク抽出物、植物エキス、(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、カラグワまたはヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、紅茶、阿仙薬)等が挙げられる。
メラニン色素還元/分解物質として、フェニル水銀へキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノンまたはその誘導体等が挙げられる。
代謝促進作用/細胞賦活物質として、ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス、(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、マンネンロウ、パセリ)等が挙げられる。
コハク酸、タンニン酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等の収斂剤が用いられる。
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダ−ゼ等の活性酵素消去剤が用いられる。
ビタミンCまたはその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンEまたはその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等の抗酸化剤も用いられる。
β−カロチン、植物エキス(ゴマ、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、マンネンロウ、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等の過酸化脂質生成抑制剤も用いられる。
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d−カンフル、dl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸またはその塩、グリチルレチン酸またはその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等の抗炎症剤も用いられる。
ヒノキチオール、アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜鉛素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸またはその塩、プロピオン酸またはその塩、サリチル酸、デヒドロ酢酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p−クロロフェノール、p−クロロ−m−キシレノ−ル、p―クロロ−m−クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、0−フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロへキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオ−ル、ジンクピリジオン、クロロブタノ−ル、イソプロピルメチルフェノ−ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体およびその酸付加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス、油溶性甘草エキス等の抗菌・殺菌・消毒薬が用いられる。
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリカプリルカプリン酸グリセリン、グリコール酸(α―ヒドロキシ酸)、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、水溶性キチンまたはその誘導体あるいはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸またはその塩、乳酸ナトリウム、尿素、ソルビトール、アミノ酸またはその誘導体、オリーブ油、カミツレ油、ヒマシ等の油脂類(硬化油含む)、ミツロウ、ラノリン、セラックロウ等のロウ類、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン等の鉱物油、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、絹繊維抽出物、カミツレ、アロエ等の植物エキス等の保湿剤も用いられる。
フロオロリン酸ジイソプロピル、植物エキス(オウゴン、オトギリソウ、クララ、桑の葉、ケイヒ、ゲンノショウコ、コンフリー、サルビア、セイヨウニワトコ、ボダイジュ、ボタンピ)、海藻エキス等のエラスターゼ活性阻害剤が用いられる。
ビタミンEまたはその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル等の末梢血管促進剤が用いられる。
トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、1−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等の刺激剤が用いられる。
ピリドキシンまたはその誘導体、イオウ、ビタミンB6等の抗脂漏剤も用いられる。
レゾルシン、サリチル酸、乳酸、尿素等の角質溶解剤が挙げられる。
過酸化水素、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体、塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β−チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等の酸化剤が用いられる。
硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸またはその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
毛髪膨潤剤として、エタノ−ルアミン、尿素、グアニジン等の除毛剤も用いられる。
ジャコウ等の天然動物性香料、メントール、スぺアミント、ペパーミント、アニス精油、オレンジ油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、ケイ皮精油、シナモン精油、ゲラニウム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダ−ウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャ−グラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、橙花精油、冬緑精油、バラ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、ベイ精油、ベルガモット精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等の香料が用いられる。
その他として、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレ−ト剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性蛋白質およびその分解物、血流促進剤、抗炎症剤、消炎剤、抗アレルギー剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、酵素、精製水、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料等が上げられ、これらと併用することによって、本発明効果または他の美容的効果の相加的または相乗的向上が期待できる。
このようにして得られる本発明はエラスターゼ活性の阻害作用を呈し、皮膚の老化、例えば、シワやタルミを防止する目的で使用される。ここで、エラスターゼ活性阻害剤、皮膚老化防止剤、皮膚外用剤及び化粧料組成物とは、医薬品、医薬部外品、化粧品を含む。
本わさび根茎部1.0gをすりおろし、37℃の温度で3時間酵素反応を起こさせ、減圧して辛味を除去した。次いで、これに4倍量の50%エタノールを加えて3時間常温で攪拌し、抽出液を濾過後、減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥することにより、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの含有率が0.7%のわさびパウダー25.2gを得た。
6―メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの合成
メタノール80mlに15%メチルメルカプタンナトリウム溶液26gを加え、これに氷冷下、6―ブロモへキサンニトリル10gをゆっくり滴下した。滴下後、氷冷下で2分間攪拌し、さらに室温で3時間攪拌した。次いで、エバポレーターでメタノールを完全に留去し、得られた残渣に水40mlを加え、ジエチルエーテル40mlで3回抽出し、エーテル層を得た。これを5%塩酸、水、および飽和食塩水で順番に洗浄し、6−メチルチオへキサンニトリル7.5%を得た。
次に、ジエチルエーテル160mlに攪拌しながらリチウムアルミニウムハイドライド4gを加え、アルゴン置換の後、6−メチルチオへキサンニトリルのジエチルエーテル溶液を加え、室温で2時間攪拌した。次いで氷冷下で水4ml、15%水酸化ナトリウム水溶液4ml、および水10mlを順次に加えた後、ろ過し、ろ液をジエチルエーテル50mlで抽出した。得られたエーテル層を水、および飽和食塩水の順で洗浄し、ぼう硝で脱水後、エバポレーターで減圧濃縮し、6―メチルチオヘキシルアミン6.9gを得た。
次いで、さらに、二硫化炭素3.4gに水酸化ナトリウム水溶液1.8g/4mlを加え、10℃で6−メチルチオへキサンニトリル6.4gをゆっくり加え、徐々に反応温度を上げ、80℃で2時間攪拌した。その後、40℃に冷却し、クロロギ酸エチル4.8gをゆっくり加え、1時間攪拌した。これをジクロロメタンで抽出し、抽出液をぼう硝で脱水後、エバポレーターで減圧留去した。残渣を100℃で2時間攪拌の後、冷却した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイーに供し、6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート6.4gを得た。
さらに、6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート2.0gを酢酸エチル400mlに溶解し、氷冷下、m−クロロ過安息香酸2.5gをゆっくり加え、1時間攪拌した。これを5%炭酸水素ナトリウム溶液、水、および飽和食塩水で順次洗浄し、ぼう硝で脱水後、エバポレーターで濃縮乾固した。得られた乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、6―メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート1.5gを得た。
本わさび葉2.0kgを5mm角に裁断し、4倍量の水を加えて2時間常温で攪拌し、ろ過後、得られた抽出液を減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥することにより、本わさび葉抽出物54.0gを得た。
本わさび葉2.0kgを5mm角に裁断し、4倍量の50%エタノールを加えて2時間常温にて攪拌し、ろ過後得られた抽出液を減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結真空乾燥することにより、本わさび葉抽出物49.4gを得た。
ブロッコリー2.0kgを細かく裁断し、4倍量のブチレングリコールを加えて2時間常温で攪拌し、ろ過後得られた抽出液を減圧濃縮・乾固して、ブロッコリー抽出物31.3gを得た。
実施例2で得られた合成6−メチルスルフイニルヘキシルイソチオシアネートおよび実施例3で得られた本わさび葉抽出物を1:1(重量比)の割合で混合して試料とした。
エラスターゼ活性阻害作用
96穴プレートを用意し、1穴に対して試料溶液(溶媒:ジメチルスルフォキシド(DMSO)+水)50μlおよびエラスターゼ溶液50μlを添加し、さらに基質溶液100μlを添加し混合した。25℃の温度で15分間インキュベーションさせた後、波長415nmの吸光度を測定した。このとき測定した吸光度から、ブランクとして酵素無添加の場合の吸光度を引いた値(A)を算出した。なおエラスターゼ溶液はシグマ社・エラスターゼType III 5mgをPH8.0の0.2mol/lトリス塩酸緩衝液1mlに溶解し、使用時に 250倍に希釈したものを使用した。基質溶液として、シグマ社のN―SUCCINYL―ALA―ALA―ALA―p―NITROANILIDEをDMSOに溶解した、濃度45.14mg/mlの溶液を上記トリス塩酸緩衝液で100倍に希釈して使用した。
さらに、上記と同様の酵素反応を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加して行った時の吸光度から、ブランクとして酵素無添加時の吸光度を引いた値(B)をコントロールとして算出した。そして、次式によりエラスターゼ阻害率(%)を求めた。
エラスターゼ阻害率(%)=A/B×100
陽性コントロールとして250μMエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を用いた。その結果を表1に示す。
Figure 2006008562
(結果)
表1より、実施例1〜6より得られた試料において、0.1μg/ml〜10,000μg/mlの範囲で、エラスターゼ活性を阻害していることが明らかとなった。
美容液の調製
次の1〜10に示される素材を用意した。
1.精製水 52.15%(重量%)
2.グリセリン 10.0%
3.ショ糖脂肪酸エステル 1.3%
4.カルボキシビニルポリマー 17.5%
5.アルギン酸ナトリウム 15.0%
6.モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0%
7.コラーゲン 1.0%
8.わさび葉水抽出物 0.05%
9.スクワラン 1.0%
10. ミツロウ 1.0%
上述No.1〜8の水相成分を混合し、75℃の温度で加熱溶解した。次いで、上述9〜10の油相成分を75℃の温度で加熱溶解した後、両者を混合して予備乳化した。その後、ホモミキサーで均一に乳化させ、冷却して美容液とした。
クリームの調製
次の1〜12に示される素材を用意した。
1.スクワラン 10.0%(重量%)
2.ステアリン酸 2.0%
3.水素添加パーム油 0.5%
4.親油性モノステアリン酸グリセリン 2.0%
5.グリセリン 12.0%
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
7.ヒアルロン酸 2.0%
8.アルギニン 13.0%
9.精製水 43.34%
10. カルボシキビニルポリマー 15.0%
11. わさび根茎部50%エタノール抽出物 0.01%
12. わさび葉水抽出物 0.05%
上述No.1〜4の油相成分を混合し、80℃の温度で加熱溶解した。次いで、上述No.5〜12の水相成分を75℃の温度で加熱溶解させ、両者を混合して予備乳化した。その後ホモミキサーで均一に乳化させ、冷却してクリームとした。
上述実施例8の美容液および実施例9のクリームを併用してこれらの使用試験を行った。評価項目はシワ、タルミ、シミ、クスミについて改善効果を自己評価した。比較例として、わさび成分を配合しない美容液とクリームをブラインドで使用した。
上述美容液およびクリームを併用して40歳〜60歳のパネラー24名に1ケ月間使用してもらい、使用前後の評価を、改善した、やや改善した、変化なしの三段階で評価した。結果を表2に示す。
Figure 2006008562
(結果)
表2より明らかなように、わさび成分を配合した美容液とクリームを併用した場合、シワ、タルミやといった皮膚老化に関する評価に改善が見られた。
本発明にかかるエラスターゼの活性阻害剤はアブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、皮膚真皮繊維芽細胞より産生分泌されるエラスターゼの活性を抑止してエラスチンの変性を防止し、これにより、皮膚に生じる老化を抑制し、皮膚老化防止用の化粧料としての利用可能性を有している。

Claims (11)

  1. アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とするエラスターゼの活性阻害剤。
  2. 請求項1において、アブラナ科植物が本わさびである請求項1に記載のエラスターゼの活性阻害剤。
  3. 請求項1において、アブラナ科植物が本わさび葉である請求項1に記載のエラスターゼの活性阻害剤。
  4. 請求項1において、アブラナ科植物に含まれる成分がアブラナ科植物の粉砕またはすりおろしの物理的手段、溶媒による抽出手段、乾燥手段またはこれらの組み合わせによって得られる請求項1に記載のエラスターゼの活性阻害剤。
  5. 請求項1において、アブラナ科植物に含まれる成分がω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)である請求項1に記載のエラスターゼの活性阻害剤。
  6. 請求項5において、ω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネートが6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートである請求項5に記載のエラスターゼの活性阻害剤。
  7. 化学合成によって得られるω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とするエラスターゼの活性阻害剤。
  8. アブラナ科植物の抽出成分およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)の両成分を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とするエラスターゼの活性阻害剤。
  9. 本わさび葉の抽出物およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)両併用物を有効成分として含有し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とするエラスターゼの活性阻害剤。
  10. 次の(a)、(b)および(c)から選択されるエラスターゼの活性阻害剤の一種または複数種を化粧成分として利用し、エラスターゼの活性を抑制してエラスチンの変性を防止し、皮膚老化を抑制することを特徴とする化粧品。
    (a)アブラナ科植物に含まれる成分を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
    (b)化学合成によって得られるω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
    (c)本わさび葉の抽出物およびω―メチルスルフィニルアルキルイソチオシアネート(ただし、アルキル基の炭素数が4〜8)の併用物を有効成分として含有するエラスターゼの活性阻害剤。
  11. 請求項10において、有効成分の配合量が0.01μg/ml〜10mg/mlである請求項10に記載の化粧品。
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