JP2006008502A - 来待粘土及び焼物の製造方法 - Google Patents

来待粘土及び焼物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006008502A
JP2006008502A JP2005149769A JP2005149769A JP2006008502A JP 2006008502 A JP2006008502 A JP 2006008502A JP 2005149769 A JP2005149769 A JP 2005149769A JP 2005149769 A JP2005149769 A JP 2005149769A JP 2006008502 A JP2006008502 A JP 2006008502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clay
stone
molded
kimachi
visit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005149769A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4995434B2 (ja
Inventor
Fumitaka Fujiwara
章隆 藤原
Shinichi Ando
進一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS K
NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS KK
Original Assignee
NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS K
NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS K, NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS KK filed Critical NIHONKAI GIJUTSU CONSULTANTS K
Priority to JP2005149769A priority Critical patent/JP4995434B2/ja
Publication of JP2006008502A publication Critical patent/JP2006008502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4995434B2 publication Critical patent/JP4995434B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】凝灰質砂岩の一種である来待石の採掘や加工の段階で大量に排出される端材や研削・研磨屑の有効利用を図る。また、来待石の需要を喚起する方法を提供する。
【解決手段】粒径が2.60mmアンダー、より好ましくは0.85mmアンダーの来待石粉体100重量部に対し、水18〜35重量部を加えて攪拌混合し、次いで真空土練機で練り上げて来待粘土を得る。この来待粘土を任意形状に成形して乾燥し、次いで1100℃〜1180℃の温度で焼成して来待粘土製焼物を得る。また、焼成時に、周囲に籾殻、松葉などの炭素含有物を充填して1100℃〜1120℃で焼成し、燻し様の赤〜濃褐色を来待粘土製焼物を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、来待石の端材や研削屑、研磨屑などの石材加工屑を利用して、或いは来待石の原石そのものを用いて粘土を製造する方法、及び該粘土を使用した焼物の製造方法に関する。
石材は、採掘されたのち各種製品に加工されるが、採掘や加工の段階で端材や研削・研磨屑が大量に発生する。以前は、これらの加工屑は採掘跡地などに廃棄埋め立てするなどして処理されてきたが、特に研削屑や研磨屑はきめが細かく、そのまま埋め立てると液状化現象を起こすため他の残土などに混ぜて廃棄物として処理されるようになってきている。しかし、埋め立て地の減少や処理費用の高騰で各地の石材加工業者は頭を悩ましている。
このことは、凝灰質砂岩の一種である来待石の場合も同様であり、以前はその粉末を石州瓦の釉薬などに使用していたが現在ではその用途も少なくなってきている。そのため、多くの業者は、加工屑の処理をひきのばして自社の敷地内などに加工屑を保管することなどで対処しているが、抜本的な対策にはならず、加工屑を安価に大量処理する技術が希求されている。
更に、来待石には炭酸カルシウムに富んだ方解石が偏在するものがあり、これが経時変化をおこして石をボロボロにするので、折角採掘されても石材のまで廃棄される不良石材もかなりの割合になる。
このような観点から、本発明者らは来待石加工屑や不良石材を粉末状にしこれを陶土として使用する技術を開発した(特許文献1)。まず、来待石加工屑などをクラッシャー等の破砕機で粉砕したりロスアンゼルスすり減り機で粉末化した後篩分けして粒径が0.85mm程度以下、或いは0.425mm程度以下の粉末とした。しかし、この粉末を水で混練したものは粘着力や保形性が殆どなく、陶土としては全く使い物にならなかった。そこで、この粉末を更にボールミルで2〜5μm程度に微粉砕したところ、その水混練物は十分な粘性や可塑性を示し、陶土として使用可能なものが得られた。一方、この粉末にカオリンや長石の粉末を20〜50%程度混合したものからなる陶土は、ある程度の粘着力や保形性を示し、皿など高さがあまりないものならば成形可能であることが判明した。もっとも、このカオリンや長石の粉末を加えたものを更にボールミルで微粉砕したものは、十分な粘着力や保形性があり、着色の問題はあるが、陶土として十分に通用するものである。
特開2003−327466号公報
ところが、ボールミルによる微粉砕は他の粘土鉱物の微粉砕と同等或いはそれ以上の時間とコストを消費し、来待石加工屑を安価に大量処理すると言う目的は達し難い。一方、カオリンや長石の微粉末を混合したものは来待石加工屑の処理自体にはあまりコストはかからないが、カオリンや長石の微粉末を高割合で使用するのでその分だけコストがかかり、しかも加工屑処理の程度は低下する。更に、この場合成形性にも幾分の難がある。
そこで本発明者らは、来待石の粉末(粒径が0.85mm程度以下、或いは0.425mm程度以下)を前述のような手間を掛けずに簡単な処理で粘土化する技術を開発すべく種々研究を続けた結果、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明は、来待石の粉体を水と混合し、次いでこの混合物を真空土練機で練り上げることを最大の特徴とする。そして、得られた混練物を来待粘土と言う。尚、本発明で来待石粉体とは、上述の来待石の粉末(粒径が0.85mm程度以下、或いは0.425mm程度以下)に限らず、それよりも目の大きい篩で篩別した礫混じり砂質粘土や礫混じりシルト質粘土或いは礫質土の粒度分布を有するものも含む。
ところで、一般に粘土と言う言葉は、三通りの意味で用いられている。まず第一に、粘土細工や焼物に用いる土の意味で用いられ、前述の来待石陶土もこの意味で用いている。二つめは土中の最も微粒の部分を意味し、粒子の大きさが5μm以下(土質学会の分類)或いは2μm以下(国際土壌学会の分類)のものと定義されている。三つめは、この微細な粘土粒子を多く(例えば50%以上)含む土を意味する。本発明で言う来待粘土とは、この1番目の意味であり、成型して焼成できるもののことを言う。尚、本発明の来待石粉体に含まれる「礫混じり砂質粘土」や「礫混じりシルト質粘土」はこの微細な粘土粒子を10%程度含む故の命名であり、「礫質土」も同様に10%程度の微細な粘土粒子を含んでいる。(図1、図2参照)。
この二番目の意味に関連して、土質学会では0.005〜0.075mmのものをシルト、0.075〜0.250mmのものを細砂、0.250〜2mmのものを粗砂、2〜4.75mmのものを細礫、4.75〜19mmのものを中礫、19〜75mmのものを粗礫と定義している。因みに、国際土壌学会では0.002〜0.02mmのものをシルト、0.02〜0.2mmのものを細砂、0.2〜2mmのものを粗砂、それ以上を礫と定義しているが、本発明では土質学会の分類に従って説明する。
本発明で言う来待石粉体は、粒径が2.60mm以下或いは1.47mm以下の様々な粒径のものからなり、加工屑などの粉砕物から篩別して得たものである。そして、この粉体は上記の定義からすれば、礫混じりシルト質粘土或いは礫混じり砂質粘土ということができる。場合によっては、2.60mm以上の礫を15%程度含んでいる土質学的に礫質土と言われるものも使用できる。本来このような土質のものは 0.85mm以下のものですら粘着性や保形性がなくて成形できず、焼き物には全く不向きなものである。実際、この土質のものに水を加えた混合物は、成形できないことは前述の特許文献1にも記載した通りである。
粒径が、0.85mm程度以下、或いは0.425mm程度以下の来待石粉体を用いると、得られた来待粘土の粘土分やシルト分が多くて市販の陶芸用粘土に近いものとなり、焼物の手触りや水密性がよくなる。逆に、礫質土などでは手触りが荒くて通水性があり植木鉢や民芸品などに向く。上記した2.60mmや1.47mm、0.85mm、0.425mmと言う数値は、篩の目の大きさのことである。従って、目が大きいものほど来待石粉体の通しがよく廃棄分も少なくて経済的ではある。
ところが、この混合物を真空土練機に通すと、成形に十分な粘着性や保形性ができて、皿のようなものから深さのある容器或いは壺のようなものまで自在に成形できるようになった。これは、後述するように、真空土練機を通すことによって、粒子の細粒化が図られたことによる。
しかも、本発明の来待石製粘土は通常の粘土とは異なり、シルト質に富むためか非常に軟らかくしかも成形性に優れる。これは、チクソトロピーの作用によるのもと思われる。また、水の移動性がよいため、通常の粘土に比べて成形後の乾燥が早く、焼成時に水の偏在による割れも生じにくい特徴がある。
もっとも、真空土練機は窯業の分野において以前から混練装置として用いられているが、二種以上の素地を混合する働きは悪く、特に瓦工業においては、単なる真空押し出し機として使用されているものである(粘土瓦ハンドブック40頁:技報堂、1980年11月25日第1版発行)。そして、本発明者が知る限り、粒子の細粒化を目的として真空土練機を使用した例はない。
ところで、本発明で言う来待石とは、来待錆石のことである。来待錆石は、島根県に存在する宍道湖の南岸に広く分布する新第三紀中新世出雲層群下位層来待層を構成する凝灰質砂岩のことを言い、良質のものは、塊状凝灰質粗粒砂岩のうち特に淘汰の良い岩相の所に集中し、八束郡玉湯町から宍道町にかけての東西約10km、幅1〜2kmの範囲に存在する。この来待石は、石質が柔らかく採掘、加工が容易で、出雲石灯ろうは伝統工芸品に指定されている。
この来待錆石は、多種多様な岩石片や結晶片、それらを埋める基質から構成されている。岩石片のサイズは径0.5mm〜1.0mmが多く、最大でも1.5mm程度である。岩石片や結晶片の占める割合が80%と多い。岩石片としては、安山岩、石英安山岩、流紋岩、花崩岩、多種類の凝灰岩などが確認されている。結晶片としては、斜長石、輝石、角閃石、黒雲母、不透明鉱物、火山ガラス、変質鉱物が確認されている。また、基質としては、変質によってできた沸石、緑泥石、炭酸塩鉱物が確認されている。
これらの鉱物の中には粘土鉱物と言われるものが多く含まれており、このことが、来待錆石の粉砕物が粘土、陶土として使用できる大きな理由であると思われる。尚、来待錆石以外に、来待白石といわれるものがある。これは、年代的に古くて流紋岩系でモンモリロナイトに変質した部分が多く、本発明には使用できないものである。
表1に分析値を示す(島根県発行「島根の地質」)ように、来待錆石には鉄が多く(Fe23 として6.13%)含まれている。そのため、本発明の来待粘土は焼成すると赤、茶〜黒系統色に呈色する。従って、その意味では粘土としての用途は限定されるが、焼成の仕方によっては無釉で備前焼のような外観が得られるので、陶芸やモニュメントなどには好適なものである。また、煉瓦など焼成による着色を厭わないものや、瓦など釉薬で素地が隠れるものについては、工業的にも使用できる。尚、表中数値は重量パーセントを示す。

Figure 2006008502
また、表1からも明らかなように、来待錆石には7%程度の焼熱減量(Ig.loss)が含まれている。これは、古代の植物残滓であり、これが焼成時に灰釉的な作用をするところから、この存在が粘土として有効なものであるとされている。
来待石粉体は、不良石材や端材、研削屑などをクラッシャー等の破砕機で粉砕して、また細かな研磨屑はそのままの状態で篩分けして、粒径が2.60mm程度以下、より好ましくは0.85mm程度以下としたものである。また、粉末中には、シルト質(0.075mm以下)や粘土分(0.005mm以下)も多く含まれている。
この粉体100重量部(含水率約2%)に対して水18〜35重量部を加え、コンクリートミキサーで攪拌混合する。水の割合が少なければ得られた粘土はパサパサして成形できず、多すぎれば軟らかくなりすぎて保形性が悪くなる。手捏ねの場合は少なめで好ましくは20〜26%、最も好ましいのは24%前後である。ろくろ使用の場合は多めで好ましくは25〜33%、最も好ましいのは28〜30%前後である。混合時間は、例えば来待石粉末30Kgに水7.2L(24%)を加えたものの場合、約30分である。より大量に生産するには、大型の混合機を用いる。次いで真空土練機で2〜4回程度練り上げると、本発明の来待石粘土が得られる。真空土練機を通す回数を増やせば、粘土分やシルト分の割合が増加する。
次に、来待石粉体と本発明の来待粘土及び市販の陶芸用粘土の違いについて説明する。図1は、0.425mmの篩を通った粉体について、粒径と篩の通過量百分率(%)の関係を示す粒径加積曲線を示すグラフであるが、一見して真空土練機を通した場合(曲線2)は元の来待石粉体(曲線3)よりも粒度が細かくなり、市販の陶芸用粘土(曲線1)に近くなっていることが判る(粒径分類は、土質学会による)。
図1から、(1)来待石粉体の砂含有量44.7%に対し、真空土練機を通した本発明来待粘土の砂含有量は33.4%で、11.3%の砂が細粒化している、(2)来待石粉体のシルト含有量43.0%に対し来待粘土のシルト含有量は36.4%で、6.6%のシルト粒子が細粒化している、(3)来待石粉体の粘土含有量12.3%が来待粘土30.2%と17.9%増加している、ことが判る。
このように、真空土練機を通過させることによって構成粒子の細粒化ができるが、その結果、両者の物理的性質も表2に示すように変化する。即ち、表2から、(1)液性限界は来待石粉体と来待石製粘土との差はほとんど無く、水を含むことによって流動する限界は同じ程度である。(2)塑性限界は5.5%の減少で、市販陶芸用粘土より小さい。このことは、市販陶芸用粘土の水分より少なくてもヒビ割れ等を伴わずに成形できることを示している。(3)粘土細工できる領域を示す塑性指数が21.9で6.5ポイント改善され、市販陶芸用粘土の32.7に大きく近づき、来待石粉体に含水させたものよりも細工がし易くなっている。(4)流動指数は土が含水比の変化によって変化する性格を表すものであり、その数値は真空土練機を通過させても変化が無く、市販陶芸用粘土の指数13.1に対して7.0と非常に小さく、来待石粉体を真空土練機を通過させることで、含水量の変化をあまり気にすることなく成形することができる。

Figure 2006008502
また、一般的に土の粒度分析から求められる透水係数を、粒径加積曲線からの20%通過粒径によって、表3により求めることができる。表3は、土質学会が発表しているCreagerによるD20と透水係数kとの関係を示すものである。一般に粘土成形物は、乾燥時にひび割れが生じ易いが、本発明の来待粘土の場合、透水係数が市販の陶芸用粘土より遙に大きいことから、24時間で天日乾燥できしかも乾燥ひび割れも少ない。これに対し、市販の陶芸用粘土では72時間以上の天日乾燥が必要で、しかも乾燥ひび割れが生じやすい。殊に、棒のように中身が詰まった充実体の場合、陶芸用粘土でひび割れなく乾燥することは困難であるが、本発明の場合充実体でもひび割れの心配が殆ど無い。

Figure 2006008502
図1は、0.425mm以下の来待粘土について分析したものであるが、これは、当初の開発目的が0.85mm以下の陶土の粘土化にあったことによる。その後更に研究したところ、2.60mm以下の来待石粉体でも真空土練機を通すことによって充分に粘土化できることが分かった。2.60mm以上の礫を15%程度含んでいるもので使用可能である。そして、来待石の不良石材や端材、研削屑などをクラッシャー等の破砕機で粉砕して、また細かな研磨屑はそのままの状態で篩分け(2.65mm以下)すると、粒径の分布は、ほぼ図2の曲線4の粒径加積曲線に類似したものが得られる。また、図2の曲線5の場合は、2.60mm以上の礫を15%以上含んでいるもので、土質学的に礫質土と言われるものである。そして、図2の曲線6は、曲線4の組成を持つ来待石粉体を水と混合して真空土練機で2〜4回練りあげた来待粘土の粒径加積曲線である。真空土練機を通す回数を増やせば、細粒化が進んで粘土分やシルト分の割合が増加する。
次に、来待石粉体を水で練ったものを真空土練機に通すだけで物理的性質が変化する原因を考察する。来待石は、凝灰質砂岩の一種であるが、その岩石を構成する粒子は、主に安山岩質凝灰岩の岩片である。そして、来待石の吸水性が約10重量%であるところから、その岩片が含水することにより強度が低下して砕かれ易い状態になっている。この状態で真空土練機を通過させると岩片同志が摩擦で潰し合い、細粒化するものと推察される。これは、全く来待石独自の特性である。
次に、本発明の焼物について説明する。焼物には、焼成温度や使用する粘土の種類や紬の有無などにより、土器、セッ器、陶質土器、陶器、磁器に分類される。本発明の焼物は、どちらかと言うと、土器やセッ器に属する。そして、無施釉の場合、鉄分の存在で焼成温度等により橙〜赤色〜濃褐色などの色に呈色される。また、籾殻などの炭素含有物とともに焼成すれば、還元状態で焼き締められた緻密で堅い陶質土器が得られるが、同時にこれは燻し(イブシ)がかかったような黒色を部分的に表出し、備前焼き(セッ器)のような外観と感触を与える。炭素含有物としては、その他稲藁や炭、タドン、豆炭、松根、松葉などが用いられるが、籾殻や稲藁の場合珪素分が多く(珪酸として、籾殻には約20重量%、稲藁には15%程度含まれている)、これが焼き物に艶を与えるみたいである。尚、施紬すれば、陶器が得られるが、素地が橙〜赤色〜濃褐色てあるので、紬が目立ちにくい傾向はある。
次に、焼成温度について説明する。通常、来待粘土を用い任意形状に成形して乾燥したものは、1100℃〜1180℃で焼成する。1100℃未満だと焼き締めが不十分で水がもれる所謂素焼き状態となる。また1180℃以上だと溶融してへたりが生じる。より好ましい焼成温度は、1120℃〜1160℃である。1160℃前後では微粒子が粒度の大きい砂を包み込んで溶融し、表面がガラス化するので光沢があり水漏れしない緻密な組織が得られる。
焼成温度が750℃〜900℃の場合、素焼きものが得られる。これは、山野草などを植えつける皿や壺状の植木鉢などに賞用される。これは、焼物の色が赤黒くて苔や山野草の緑を引き立てことによる。施紬して再度1120℃〜1140℃程度の温度で焼成する場合には、900〜1000℃(〜1100℃)で素焼きするとよい。
成形品の内部や周囲に炭、タドン、豆炭、松根、籾殻、松葉、稲藁などの炭素含有物を充填して焼成する場合、好ましい焼成温度は成形物そのままの場合よりも低くなる。950℃〜1150℃、より好ましくは1100℃〜1120℃程度である。これは、一種の還元状態にあるとともに、炭素含有物が燃焼することにより部分的に高温となることによる。そのため、部分的にはへたりの問題も生じる。また、炭素含有物が燃焼して炭化した部分の近傍は、還元で色が白くなる。
更に、本発明の来待粘土は色付きの板ガラスやビー玉などのガラスと組み合わして焼成することができる。まず、来待粘土でガラスを嵌めるための窪みや切り抜き窓を設けた任意形状の成形品に成形して乾燥し、1100℃〜1180℃、より好ましくは1120℃〜1160℃の温度で焼成した後、窪みや切り抜き窓を覆うようにガラスを載置して再度800〜1000℃の温度で焼成する。800〜1000℃の温度はガラスが部分的に溶融する温度であり、この溶融したガラスが焼いた来待粘土に融着することで一体化する。これは、来待粘土焼物の空隙が溶融ガラスに対してアンカーの役割を果たすためと思われる。
尚、本発明の粘土成形品は、非常に厚みの大きいものでも、ひび割れせずに焼成できる。その理由は明らかでないが、砂やシルト分があるため収縮分を吸収するためではないかと推察される。
本発明の場合、焼成は電気窯で行い、焼成時間は、焼物の肉厚や大きさ等にもよるが、最高温度に達するまでに10〜16時間をかけ、最高温度を数十分維持した後或いは直ちに電源を切って1〜2日間次第に降温する。電気窯に限らず、灯油やガス、薪などの燃料を使用する窯と当然に使用できる。単独窯の他に、登り窯や連続窯で焼成可能である。特に、煉瓦やタイルを工業的に焼成する場合には、大量生産に向く連続窯の使用が望ましい。
以上詳述したように、本発明の来待粘土は、粒径が2.60mmアンダー、より好ましくは0.85mmアンダーの来待石粉体100重量部に対し、水18〜35重量部を加えて攪拌混合し、次いで真空土練機で練り上げたものである。
従って、
(1)来待石の加工時に発生する端材や研削屑、研磨屑更には不良石材を廃棄せずに有効利用ができる。また、煉瓦や瓦工業など大量に粘土を消費し、しかも焼成後の着色を厭わない窯業分野に提供することにより、コスト的にも輸入陶土品に対抗でき産業的にも成立する可能性が大きく、一石二鳥の効果が得られる。
(2)本発明は、来待石加工屑の利用に止まらず、来待石原石自体を積極的に粉砕して使用することにより、産業として来待石の消費拡大を可能とする。
(3)しかも、この来待石粉体を水と混練し真空土練機を通すと言う極めて簡単で手間が掛からない方法で粘土化でき。
(4)得られた来待粘土は、通常の粘土とは異なり、シルト質に富むためか非常に軟らかくしかも成形性に優れる。これは、チクソトロピーの作用によるのもと思われる。従って、軟らかくて非常に加工性、保形性に富み、素人でも複雑な容器等が簡単に作成できる。
(5)また、水の移動性がよいため、通常の粘土に比べて成形後の乾燥が早く、焼成時に水の偏在による割れも生じにくい特徴がある。従って、内部が充実して成形品でもひび割れなく焼成できる。
(6)焼成温度により濃黄〜赤〜濃褐色に着色され、ひび割れのない焼物が簡単に製造できる。
(7)特に、無施釉で、焼成の際に成形品の内部や周囲に炭、タドン、豆炭、松根、籾殻、松葉、稲藁などの炭素含有物を充填して焼成することにより、備前焼風の古拙な感じの焼物が容易に得られ、陶芸の分野でも大きな利用価値があるものである。
(8)板ガラスやビー玉などと組み合わせて飾りや照明器具など変化に富んだ焼物を得ることができる。
粒径が0.425mmアンダーの来待石粉体100重量部に対し、水24重量部を加えて攪拌混合し、次いで真空土練機で練り上げて来待粘土を得る。この粘土を任意形状の成形品に成形して乾燥し、次いで成形品の内部や周囲にもみ殻を充填して1120℃で焼成して、燻しがかかった赤濃褐色の来待粘土製焼物を得た。
以下、本発明装置を、図面に基づいて詳細に説明する。図4は、本発明の来待粘土製焼物1の一例を示す。まず、来待石の石材加工屑をロスアンゼルスすりへり機で粉末化して、0.425mmアンダーの来待石粉体30Kgを得た。これに水7.2Lを加え、コンクリートミキサーで1時間攪拌混合した。この混合物を、真空土練機(カジセキDSD:吐出口内径9cm、真空度7k)で3回練り上げ(1回の処理が約1分)て来待石製粘土を得た。
この粘土を厚み5〜8mm程度の板状としこれをつなぎ合わせて、図3に示すような成形品2を得た。この成形品2を、電気窯3に入れ、セラミック台4上に置き、成形品2の外側の下部を籾殻5で囲み、その内部にも同様に籾殻6を充填して焼成した。焼成条件は、約16時間掛けて徐々に昇温し、1120℃を30分維持し、次いで電源を切って36時間かけて徐々に降温した。
このようにして得られた来待粘土製焼物1は、その内部下方1aが赤色、内部上部1bがやや艶の或る黒色に仕上がり、且つその上縁は幾分へたりが見られた。また、外部の下方1cは、還元焔による退色で幾分白く見え、他の部分1dは素地中の鉄による赤や茶色などに呈色している。この焼き物1は、水が全く漏れなかった。
図3の焼物7は、来待石の石材加工屑をクラッシャーで粉砕して得た2.60mmアンダーの来待石粉体を用い、他は実施例1と同様にして得た来待粘土を用い、手捏ねで有底空洞状の胴体8と笠9を作り、次いで両者8、9を接合して成形し、これを電気窯中で「さや」に収めた状態で焼成したものである。焼成条件は、約16時間掛けて徐々に昇温し、900℃を30分維持し、次いで電源を切って36時間かけて徐々に降温した。この焼物7は、山野草10を植え込むための素焼きの植木鉢であり、底には水抜き孔11があり胴体8内部には栽培用の土12と苔13が収納してある。全体が赤茶色をしている。表面には、引掻き跡14を付けて雅趣を付与している。
図6は、実施例1で真空土練機から排出される直径9cmの来待粘土の塊をそのまま用い、手で握圧して成形した狸形人形15である(内部は充実)。この人形を実施例1と同様の焼成条件(最高温度は1140℃)で焼成したが、ひび割れなどは全く見られなかった。尚、色は全体に茶赤色を着色されていた。
図7(a)は、来待粘土製焼物16と色板ガラス17を重ねて焼成する状態を示す断面図である。まず、実施例1で得た来待粘土を厚み5〜8mm程度の板状にし、切り抜き窓18を設たのち1160℃で実施例1と同様にして焼成する。次いで、焼物16の切り抜き窓18より少し大きめの色板ガラス17を重ね、この状態で電気炉に入れて800℃で再度焼成する。すると、色板ガラス17が図7(b)に示すように一部溶融してへたった状態になるとともに縁部17aが焼物16と融着して、あたかもステンドグラス風の焼物19が得られた。
この焼物19は、置物などの飾りなどに用いられるが、更にこの焼物19を利用して照明器具を作ることもできる。
粉末粒径と篩の通過量百分率(%)の関係を示す粒径加積曲線を示すグラフである。 同じく、最大粒径が異なる粉末粒径と篩の通過量百分率(%)の関係を示す粒径加積曲線を示すグラフである。 本発明方法により得られた来待粘土製の焼物の一例を示す正面図である。(実施例1) 図2に示す焼物の焼成状態を示す断面図である。(実施例1) 来待粘土製素焼き焼物の例を示す正面図である。(実施例2) 来待粘土製焼物の異なる他の例を示す正面図である。(実施例3) ステンドグラス風焼物の一例を示す断面図で、(a)はガラスを載置した状態、(b)はガラスが溶融した状態を示す。(実施例4)
符号の説明
1 来待粘土製焼物
2 成形品
3 電気窯
4 セラミック台
5 籾殻
6 籾殻
7 来待粘土製焼物
8 胴体
9 笠
10 山野草
11 水抜き孔
12 土
13 苔
14 掻き跡
15 狸形人形
16 来待粘土製焼物
17 色板ガラス
17a 縁部
18 切り抜き窓
19 色ガラス付き焼物

Claims (6)

  1. 礫混じり砂質粘土や礫混じりシルト質粘土或いは礫質土の粒度分布を有する来待石粉体100重量部に対し、水18〜35重量部を加えて攪拌混合し、次いで真空土練機で練り上げることを特徴とする、来待粘土の製造方法。
  2. 粒径が0.85mmアンダー或いは0.425mmアンダーの来待石粉体を使用するものである、請求項1記載の来待粘土の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の来待粘土を用いて、任意形状の成形品に成形して乾燥し、次いで1100℃〜1180℃、より好ましくは1120℃〜1160℃の温度で焼成することを特徴とする、来待粘土製焼物の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2記載の来待粘土を用いて、任意形状の成形品に成形して乾燥し、次いで750℃〜1000℃の温度で焼成することを特徴とする、来待粘土製素焼き焼物の製造方法。
  5. 請求項1又は請求項2記載の来待粘土を用いて、任意形状の成形品に成形して乾燥し、次いで成形品の内部や周囲に炭、タドン、豆炭、松根、籾殻、松葉、稲藁などの炭素含有物を充填して950℃〜1150℃、より好ましくは1100℃〜1120℃の温度で焼成することを特徴とする、来待粘土製焼物の製造方法。
  6. 請求項1又は請求項2記載の来待粘土を用いて、ガラスを嵌めるための窪みや切り抜き窓を設けた任意形状の成形品に成形して乾燥し、1100℃〜1180℃、より好ましくは1120℃〜1160℃の温度で焼成した後、窪みや切り抜き窓を覆うようにガラスを載置して再度800〜1000℃の温度で焼成するものである、部分的にガラスを嵌め込んだ来待粘土製焼物の製造方法。
JP2005149769A 2004-05-22 2005-05-23 来待粘土及び焼物の製造方法 Expired - Fee Related JP4995434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005149769A JP4995434B2 (ja) 2004-05-22 2005-05-23 来待粘土及び焼物の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004180325 2004-05-22
JP2004180325 2004-05-22
JP2005149769A JP4995434B2 (ja) 2004-05-22 2005-05-23 来待粘土及び焼物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006008502A true JP2006008502A (ja) 2006-01-12
JP4995434B2 JP4995434B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=35776145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005149769A Expired - Fee Related JP4995434B2 (ja) 2004-05-22 2005-05-23 来待粘土及び焼物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4995434B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028006A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Fumitaka Fujiwara 来待石製焼成礫材
JP2006096646A (ja) * 2004-09-02 2006-04-13 Fumitaka Fujiwara 来待石粉焼結体及びその製造方法
JP2008062219A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Tadao Santo 汚泥類の処理方法及び多孔質用材
JP2010131501A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nihonkai Gijutsu Consultants:Kk 汚泥造粒品の焼成方法及びその使用方法
KR101203983B1 (ko) 2010-12-17 2012-11-22 이광호 왕겨 또는 톱밥을 사용한 흑색 지르코니아의 제조방법 및 이에 의해 제조되는 흑색 지르코니아
CN104058727A (zh) * 2014-06-18 2014-09-24 福建省德化县恒星陶瓷有限公司 一种仿古自然成色瓷
CN104649651A (zh) * 2015-02-28 2015-05-27 深圳职业技术学院 一种青瓷及其制备方法
CN106830885A (zh) * 2017-01-10 2017-06-13 梅州市泰丰陶瓷有限公司 一种复古陶土花盆的生产方法
JP2021169395A (ja) * 2020-04-16 2021-10-28 丸美陶料株式会社 陶磁器およびその製造方法
CN115403354A (zh) * 2022-10-06 2022-11-29 山东派砾环境艺术有限公司 一种制陶工艺及其应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63207612A (ja) * 1987-02-24 1988-08-29 日本碍子株式会社 セラミツク押出法及びそれに用いる装置
JPH07138066A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Takane Silk:Kk 陶磁器用粘土
JP2000086329A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Kazuo Saito 硝子と蓄光剤を施した磁器
JP2003327466A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Fumitaka Fujiwara 来待石陶土及び陶器の製造方法
JP2006096646A (ja) * 2004-09-02 2006-04-13 Fumitaka Fujiwara 来待石粉焼結体及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63207612A (ja) * 1987-02-24 1988-08-29 日本碍子株式会社 セラミツク押出法及びそれに用いる装置
JPH07138066A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Takane Silk:Kk 陶磁器用粘土
JP2000086329A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Kazuo Saito 硝子と蓄光剤を施した磁器
JP2003327466A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Fumitaka Fujiwara 来待石陶土及び陶器の製造方法
JP2006096646A (ja) * 2004-09-02 2006-04-13 Fumitaka Fujiwara 来待石粉焼結体及びその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028006A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Fumitaka Fujiwara 来待石製焼成礫材
JP2006096646A (ja) * 2004-09-02 2006-04-13 Fumitaka Fujiwara 来待石粉焼結体及びその製造方法
JP4756679B2 (ja) * 2004-09-02 2011-08-24 株式会社日本海技術コンサルタンツ 来待石粉焼結体及びその製造方法
JP2008062219A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Tadao Santo 汚泥類の処理方法及び多孔質用材
JP2010131501A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Nihonkai Gijutsu Consultants:Kk 汚泥造粒品の焼成方法及びその使用方法
KR101203983B1 (ko) 2010-12-17 2012-11-22 이광호 왕겨 또는 톱밥을 사용한 흑색 지르코니아의 제조방법 및 이에 의해 제조되는 흑색 지르코니아
CN104058727A (zh) * 2014-06-18 2014-09-24 福建省德化县恒星陶瓷有限公司 一种仿古自然成色瓷
CN104649651A (zh) * 2015-02-28 2015-05-27 深圳职业技术学院 一种青瓷及其制备方法
CN106830885A (zh) * 2017-01-10 2017-06-13 梅州市泰丰陶瓷有限公司 一种复古陶土花盆的生产方法
JP2021169395A (ja) * 2020-04-16 2021-10-28 丸美陶料株式会社 陶磁器およびその製造方法
CN115403354A (zh) * 2022-10-06 2022-11-29 山东派砾环境艺术有限公司 一种制陶工艺及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4995434B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4995434B2 (ja) 来待粘土及び焼物の製造方法
Rhodes Clay and Glazes for the Potter
KR101830911B1 (ko) 쑥재를 포함하는 도자기 유약 조성물 및 제조방법
KR101873871B1 (ko) 청자유약 조성물 및 이의 제조방법
CN105948707A (zh) 一种生态型烧结陶瓷彩色透水砖生产方法
CN108558359A (zh) 一种使用石材碎料生产的烧结透水砖及其制备方法
CN103951387A (zh) 一种利用陶瓷废料及废渣生产的园林景观烧结砖
CN105837163B (zh) 一种锰方硼石尾矿陶瓷砖的制备方法
KR101924609B1 (ko) 마늘대재를 포함하는 도자기 유약 조성물 및 제조방법
CN108083769A (zh) 一种使用陶瓷碎料生产的烧结透水砖及其制备方法
KR101542368B1 (ko) 현무암을 이용하여 제조된 옹기 및 유약, 그리고 그 제조방법
CN102557732A (zh) 以水源地的淤泥制备釉料的方法及由该釉料制备的陶瓷品
CN103435329A (zh) 一种低吸水率炻瓷及其制作方法
JP4177998B2 (ja) 来待石用釉薬
EP1293491A3 (en) A thin board of sintered product and its manufacturing method
CN108083768A (zh) 一种使用煤矸石生产的烧结透水砖及其制备方法
JP4246961B2 (ja) 来待石陶土及び陶器の製造方法
CN108585788A (zh) 一种使用冶炼尾矿生产的烧结透水砖及其制备方法
KR20180040782A (ko) 담뱃재를 포함하는 도자기 투명 유약 조성물 및 제조방법
KR101908715B1 (ko) 화강암, 석탄재 및 현무암을 활용한 건축자재 제조방법 및 건축자재
KR100468198B1 (ko) 폐주물사를 이용한 건축자재조성물 및 그를 이용한건축자재의 제조방법
CN108083772A (zh) 一种使用炉渣生产的烧结透水砖及其制备方法
KR100673791B1 (ko) 화산암재를 이용한 도자기 소지 조성물
CN102166784A (zh) 凹凸棒多孔陶瓷压制法成形的生产方法
CN102180651B (zh) 凹凸棒多孔陶瓷空心注浆法的生产方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061030

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120510

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees