JP2006008482A - 薄板製造装置および薄板製造方法 - Google Patents

薄板製造装置および薄板製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006008482A
JP2006008482A JP2004191875A JP2004191875A JP2006008482A JP 2006008482 A JP2006008482 A JP 2006008482A JP 2004191875 A JP2004191875 A JP 2004191875A JP 2004191875 A JP2004191875 A JP 2004191875A JP 2006008482 A JP2006008482 A JP 2006008482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt
container
substrate
thin plate
base substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004191875A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Matsui
美和 松井
Hideo Okada
英生 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004191875A priority Critical patent/JP2006008482A/ja
Publication of JP2006008482A publication Critical patent/JP2006008482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract


【課題】 容器内に貯留されて薄板原料となる融液の液面高さを一定に保ち、長期にわたって安定した品質の薄板を製造することができる薄板製造装置を提供する。
【解決手段】 薄板製造装置1では、シリコンの融液2を坩堝3内に貯留し、下地基板4の結晶生成面を坩堝3内の融液2に浸漬して、シリコンを下地基板4の結晶生成面で凝固成長させて薄板を製造するに際し、たとえば1枚の薄板を製造するごとに、浸漬前後の下地基板4の重量差から坩堝3内の融液の減少量を検出し、検出した融液の減少量に等しい量のシリコンを坩堝3内へ投入し、投入されたシリコンを溶解して融液温度を安定化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属または半導体材料の融液から薄板を製造する薄板製造装置および薄板製造方法に関する。
近年、地球環境に対する負荷を軽減するべく、化石燃料を用いる火力発電以外の、風力発電、波力発電などの発電方法が種々試みられている。なかでも最も注目され、実用化の先端に位置付けられているのが太陽電池による発電であり、この太陽電池には、その素材として多結晶シリコンウエハが用いられている。
太陽電池に用いられる多結晶シリコンウエハの代表的な製造方法の1つは、不活性ガス雰囲気中でリン(P)またはボロン(B)等のドーパントを添加した高純度シリコンを坩堝中で加熱溶融させ、この融液を鋳型に流し込んで冷却し、得られた多結晶シリコンのインゴットをバンドソー等で小さなブロックに切断し、さらにワイヤーソー等でスライス加工してシリコンウエハとするものである。
このような製造方法では、多結晶シリコンインゴットを得るための鋳造工程に加え、ウエハ外形ブロックサイズに切断する工程と、ウエハ厚さにスライス加工する工程、さらに洗浄工程、乾燥工程等が必要である。また、厚さ0.3mmのウエハを得るべくスライス加工する際に、0.2〜0.3mmの切り代が、切断粉として失われてしまうので、シリコン材料の利用効率、すなわち歩留が悪く、太陽電池の製造コスト低減を図る上で大きな障害となっている。
このような問題を解決する先行技術の一つに、たとえば溶融シリコンから直接シリコンシートすなわちシリコンの薄板を製造するものがある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1におけるシリコンシートの製造は、本体装置の回転軸まわりに転動可能に備えられる基板保持体に保持されるシリコンシート生成基板を、容器内に貯留されるシリコン融液に浸漬し、シリコンシート生成基板の表面に付着したシリコンを凝固成長させた後、引上げることによって、シリコンシートを製造するものである。特許文献1に提案される製造方法によれば、鋳造工程、スライス工程等を必要としないので、生産効率を向上し、コスト低減に寄与することができる。
しかしながら、特許文献1に開示される技術には、以下のような問題がある。シリコンシート生成基板の表面に凝固成長するシリコンシートの品質は、シリコンシート生成基板が、容器内に貯留される融液に対して浸漬される深さに大きく影響を受ける。したがって、シリコンシートの品質安定化のためには、シリコンシート生成基板が融液に対して浸漬される深さを一定に保つことが必要とされる。換言すれば、本体装置に備えられる基板保持体の配置設定が同一であるとき、容器内に貯留される融液の液面高さを一定にすることが必要とされる。特許文献1には、容器内に貯留される融液の液面高さを一定にする技術が何ら開示されていない。
このような問題を解決する先行技術に、処理対象物の融液の液面に対してグリーンレーザ光を照射し、その反射光を検出して液面高さを算出し、算出した液面高さ位置情報に応じて溶解装置を昇降して高さを調整し、浸漬物に対する液面の相対高さを一定に維持することのできる装置がある(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に開示されるグリーンレーザ光を融液面に照射して液面高さを検出する方法は、融液面が穏やかであれば有効な手段であるけれども、坩堝内における溶融原料の対流または装置振動などに起因して融液面に発生する波の影響を受けるので、グリーンレーザ光の反射位置が安定せず、融液面高さの検出精度が悪くなるという問題がある。
特開2002−338225号公報 特開2003−21466号公報
本発明の目的は、容器内に貯留されて薄板原料となる融液の液面高さを一定に保ち、長期にわたって安定した品質の薄板を製造することができる薄板製造装置および薄板製造方法を提供することである。
本発明は、金属または半導体材料の融液を容器内に貯留し、薄板の原板である下地基板の結晶生成面を容器内の融液に浸漬し、金属または半導体材料を下地基板の結晶生成面で凝固成長させて薄板を製造する薄板製造装置において、
1枚の薄板を製造するごとに、または予め定める複数枚の薄板を製造するごとに、容器内に収容される融液の減少量を検出する減量検出手段と、
金属または半導体材料を容器内へ投入する材料投入手段と、
減量検出手段の検出出力に応答し、融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されるように材料投入手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とする薄板製造装置である。
また本発明は、減量検出手段が、
薄板が生成される前の下地基板の重量W1を検出する第1重量検出手段と、
薄板が生成された後の下地基板の重量W2を検出する第2重量検出手段と、
第1重量検出手段および第2重量検出手段の検出出力に基づいて、薄板が生成された後の下地基板の重量W2と薄板が生成される前の下地基板の重量W1との差ΔW(=W2−W1)を演算する演算手段とを含むことを特徴とする。
また本発明は、容器内に貯留される融液を加熱する加熱手段と、
容器内に貯留される融液の温度を検出する融液温度検出手段とを含み、
制御手段は、
下地基板を容器内の融液に浸漬して金属または半導体材料を結晶生成面で凝固成長させるとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点を基準にしてプラス(+)25℃以下、マイナス(−)25℃以上になるように、また融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されたとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点以上になるように加熱手段の動作を制御することを特徴とする。
また本発明は、金属または半導体材料の融液を容器内に貯留し、薄板の原板である下地基板の結晶生成面を容器内の融液に浸漬し、金属または半導体材料を下地基板の結晶生成面で凝固成長させて薄板を製造する薄板製造方法において、
1枚の薄板を製造するごとに、または予め定める複数枚の薄板を製造するごとに、容器内に収容される融液の減少量を検出するステップと、
検出された融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料を容器内へ投入するステップと、
容器内の融液を金属または半導体材料の融点以上の温度に加熱して、容器内に投入された金属または半導体材料を溶解するステップと、
金属または半導体材料が投入された容器内の融液の温度を、金属または半導体材料の融点を基準にして+25℃以下、−25℃以上になるように安定化するステップと、
温度が安定化された容器内の融液に下地基板を浸漬するステップとを含むことを特徴とする薄板製造方法である。
本発明によれば、薄板製造装置は、1枚の薄板を製造するごとに、または予め定める複数枚の薄板を製造するごとに、容器内に収容される融液の減少量を検出する減量検出手段と、金属または半導体材料を容器内へ投入する材料投入手段とを備え、制御手段によって、減量検出手段の検出出力に応答し、融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されるように材料投入手段の動作を制御することができる。このようにして、容器内に貯留される金属または半導体材料の融液量が、ほぼ一定に保たれるので、換言すれば薄板を製造するに際して下地基板を融液に浸漬する深さが一定に保たれるので、長期にわたり品質の高い薄板を安定的に製造することが可能になる。
また本発明によれば、減量検出手段が、第1重量検出手段、第2重量検出手段および演算手段を含み、第1重量検出手段および第2重量検出手段の検出出力に基づいて、薄板が生成された後の下地基板の重量W2と薄板が生成される前の下地基板の重量W1との差ΔW(=W2−W1)を演算する。このことによって、薄板の製造に伴い容器外に持ち出される金属または半導体材料の重さを正確に計測することができるので、容器内へ追加補充する薄板原料の量を正確に設定することが可能になる。したがって、連続して薄板を製造するに際し、容器内の融液の液面高さを、一層精度良く一定に保つことができる。
また本発明によれば、下地基板を容器内の融液に浸漬して金属または半導体材料を結晶生成面で凝固成長させるとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点を基準にして±25℃以内になるように、また融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されたとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点以上になるように、温度制御される。このことによって、容器内に投入された追加補充の融液原料を確実に溶解し、下地基板に対する薄板生成時の融液温度が好適範囲に保持されるので、品質の高い薄板を安定的に製造することが可能になる。
また本発明によれば、容器内に貯留される金属もしくは半導体材料の融液量を、ほぼ一定に保つことによって、長期にわたり品質の高い薄板を安定的に製造することのできる薄板製造方法が実現される。また融液を貯留する容器の交換、薄板原料追加のために長時間の生産停止時間が発生しないので、設備稼働率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である薄板製造装置1の構成をチャンバ5の天板が除かれた状態で示す平面図であり、図2は図1に示す切断面線II−IIから見た断面図であり、図3は融液重量および融液温度に関する制御部分の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。
薄板製造装置1は、金属または半導体材料の融液2を容器3内に貯留し、薄板製造に用いる基板である下地基板4を容器3内の融液2に浸漬し、金属または半導体材料を融液2に浸漬される下地基板4の表面で凝固成長させて薄板を製造することに用いられる。ここでは、融液2として半導体材料であるシリコンの融液について例示する。すなわち、本実施の形態の薄板製造装置1は、溶融シリコンから薄板状のシリコンウエハを製造することに用いられる。
薄板製造装置1は、大略、チャンバ5と、下地基板4をチャンバ5内へ投入する第1および第2基板装入部6,7と、シリコンの融液2を貯留する容器3である坩堝3と、坩堝3内の融液2または融液原料を加熱する加熱手段8と、下地基板4を坩堝3内の融液2に対して浸漬しまた引上げる浸漬動作部9と、チャンバ5内へ装入された下地基板4が一旦載置される浸漬前基板置台10と、下地基板4を浸漬前基板置台10から浸漬動作部9へ移送する浸漬前基板移載部11と、融液2に浸漬後引上げた下地基板4を浸漬動作部9から受取り移送する浸漬後基板移載部12と、下地基板4が浸漬後基板移載部12によって一旦載置される浸漬後基板置台13と、浸漬後の下地基板4を冷却する基板冷却部14と、浸漬後基板置台13に載置される下地基板4を基板冷却部14へと送る基板プッシャ15と、基板冷却部14で冷却された下地基板4をチャンバ5から取出す第1および第2基板取出部16,17と、坩堝3内へ融液原料であるシリコン片19を投入する材料投入手段18と、容器3内の融液2の温度を検出する温度センサ20とを含む構成である。
チャンバ5は、外観が大略直方体形状を有し、内部が中空の構造体である。チャンバ5は、たとえば鋼製の躯体に図示を省くけれどもアルミナ(Al)などの断熱材が内張りされて、断熱かつ耐火構造を備える。このチャンバ5には、不図示の真空排気手段と不活性ガス供給手段とが付設され、これらによって、チャンバ5の内部空間21を真空雰囲気または不活性ガス雰囲気に保つことができる。
チャンバ5内に設けられてシリコン融液2を貯留する坩堝3は、たとえばグラファイト製の有底円筒状容器である。坩堝3の半径方向外方には、坩堝3を周回するように加熱手段8に含まれる高周波誘導コイル8aが巻きまわされ、高周波誘導コイル8aは耐火材からなる被覆部材22に覆われるように、かつ坩堝3と一体化するように設けられる。高周波誘導コイル8aは、チャンバ5外に設けられる不図示の高周波制御電源に接続され、高周波制御電源から高周波電流が流されることによって、坩堝3内のシリコンに交番磁界を印加し、シリコンを溶解するとともにシリコンの融液2を所望の温度に維持することができる。高周波誘導コイル8aと高周波制御電源とが加熱手段8を構成する。
坩堝3および高周波誘導コイル8aは、チャンバ5の底板5a上に設けられる基台23、さらに基台23上に設けられる坩堝台24a,24bの上に設置される。なお、融液2の温度を検出する温度センサ20は、たとえば放射温度計などによって実現され、融液面の温度検出視野を遮る物が無いチャンバ5の内壁位置を選定して装着される。
下地基板4は、坩堝3と同じくチャンバ5内に設けられる浸漬動作部9に保持されて、坩堝3内の融液2に対して浸漬され、また引上げられる。浸漬動作部9は、下地基板4を保持する保持ヘッド31と、保持ヘッド31が装着されて垂直方向に延びて設けられる垂直アーム32と、垂直アーム32に継手部材33で連結されて水平方向に延びて設けられる水平アーム34と、水平アーム34をその軸線まわりに垂直回転させる垂直回動部35と、水平および垂直アーム34,32ならびに保持ヘッド31を一体的に水平移動させる水平駆動部36と、昇降移動させる昇降駆動部37とを含んで構成される。
保持ヘッド31は、下地基板4が保持される側に吸引孔が形成されるとともに、不図示の吸引ポンプに配管を介して接続され、吸引ポンプの動作に従って下地基板4を吸着保持するとともに、吸引を停止することによって下地基板4を離脱させることもできる。この浸漬手段9の動作を制御することによって、保持ヘッド31に吸着保持される下地基板4を、垂直(上下)、水平および回転駆動させることができるので、坩堝3に貯留される融液2中へ所望の深さかつ角度で浸漬させるとともに、浸漬後引上げることが可能になる。
第1および第2基板装入部6,7は、チャンバ5の壁部に形成される第1および第2基板装入孔41,42を塞ぎ、開閉自在に設けられる第1および第2装入孔開閉扉43,44を介して、チャンバ5に装着される。第1基板装入部6と第2基板装入部7とは、同一に構成されるので、第1基板装入部6について説明し、第2基板装入部7の第1基板装入部6に対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
第1基板装入部6は、箱型容器状の基板装入副室45と、第1装入孔開閉扉43に対向するように配置される基板装入副室45の室壁45aを挿通して摺動可能に設けられる基板装入アーム46と、基板装入副室45に付設される不図示の真空排気手段および不活性ガス供給手段とを含む。
基板装入副室45には、下地基板4を装入することのできる不図示の装入口が形成され、この装入口には、第1装入孔開閉扉43とは別途、開閉自在の扉が設けられる。基板装入アーム46は、下地基板4を保持するフォーク状の基板受部46aと、基板受部46aに連なり、基板装入副室45の室壁45aを挿通して延びるアーム軸部46bとからなり、アーム軸部46bは、室壁45aを挿通して摺動することができる。
下地基板4を装入する装入口の扉を開け、下地基板4を基板装入副室45へ装入し、基板受部46aに保持させる。装入口の扉を閉じ、基板装入副室45をチャンバ5内雰囲気と同一の真空または不活性ガス雰囲気にする。次いで、第1装入孔開閉扉43を開き、アーム軸部46bをチャンバ5内へ押込むように摺動させることによって、下地基板4をチャンバ5内へ装入することができる。
チャンバ5内へ装入された下地基板4は、浸漬前基板置台10上に一旦載置される。その後、アーム軸部46bをチャンバ5外へ引出すように摺動させ、第1装入孔開閉扉43を閉じ、基板装入副室45内の雰囲気を大気雰囲気とすることによって、再び装入口の扉を開いて次の下地基板4を基板装入副室45内に装填することができる。
チャンバ5内へ装入された浸漬前の下地基板4が一旦載置される浸漬前基板置台10は、下地基板4の受渡し高さを調整する上下動作および方向を調整する回転動作が可能に構成される。また浸漬前基板置台10は、ロードセルを備え、載置された浸漬前の下地基板4の重量W1を検出することのできる第1重量検出手段である。
浸漬前基板移載部11は、前述の基板装入アーム46と同様の構成を有し、下地基板4を保持するフォーク状の基板受部11aと、基板受部11aに連なり、チャンバ5の壁部を挿通して延びるアーム軸部11bとからなり、アーム軸部11bは、チャンバ5の壁部を挿通して摺動することができる。浸漬前基板移載部11は、下地基板4を、フォーク状の基板受部11aで浸漬前基板置台10から持上げ、アーム軸部11bを摺動させて浸漬動作部9の保持ヘッド31まで移載する。
浸漬前基板移載部11から下地基板4を受取った浸漬動作部9は、前述のようにして下地基板4を坩堝3内の融液2へ浸漬し、その後引上げる。
浸漬後基板移載部12は、浸漬前基板移載部11と同一の構成を有し、坩堝3に関して浸漬前基板移載部11と対称になるように配置される。浸漬後基板移載部12は、浸漬後の下地基板4を、フォーク状の基板受部12aで浸漬動作部9から受取り、チャンバ5の壁面を挿通して設けられるアーム軸部12bを摺動させて浸漬後基板置台13まで移載する。
浸漬後基板置台13は、浸漬後の下地基板4の受渡し高さを調整する上下動作が可能に構成され、またロードセルを備え、載置された浸漬後の下地基板4の重量W2を検出することのできる第2重量検出手段である。
基板プッシャ15は、浸漬後基板移載部12の動作方向に対して直交する方向に動作することができるように、チャンバ5の壁部に設けられる。基板プッシャ15は、下地基板4に当接させる押板部15aと、チャンバ5の壁部を挿通して摺動可能に設けられるアーム軸部15bとを含み、アーム軸部15bを摺動させることによって、浸漬後基板置台13に載置される下地基板4を基板冷却部14へ押送することができる。
基板冷却部14は、浸漬後基板置台13に隣接し、基板プッシャ15による下地基板4の押送方向に延びて設けられる。基板冷却部14は、熱伝導が良い銅等の材質からなるステージであり、ステージ上に載置される下地基板4を搬送する搬送手段を備えるとともに、たとえば水冷配管などの冷却手段を備える。基板冷却部14は、坩堝3内の融液2に浸漬されることによって昇温した下地基板4を、冷却しながら基板冷却部14に付設される基板位置調整部47まで移動させる。基板位置調整部47は、下地基板4を、第1または第2基板取出部16,17へ受渡す受渡し高さを調整する上下動作および方向を調整する回転動作が可能に構成される。
第1および第2基板取出部16,17は、チャンバ5の壁部に形成される第1および第2基板取出孔49,50を塞ぎ、開閉自在に設けられる第1および第2取出孔開閉扉51,52を介して、チャンバ5に装着される。第1基板取出部16と第2基板取出部17とは、同一に構成されるので、第1基板取出部16について説明し、第2基板取出部17の第1基板取出部16に対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
第1基板取出部16は、箱型容器状の基板取出副室53と、第1取出孔開閉扉51に対向するように配置される基板取出副室53の室壁53aを挿通して摺動可能に設けられる基板取出アーム54と、基板取出副室53に付設される不図示の真空排気手段および不活性ガス供給手段とを含む。
基板取出副室53には、下地基板4を取出すことのできる不図示の取出口が形成され、この取出口には、第1取出孔開閉扉51とは別途、開閉自在の扉が設けられる。基板取出アーム54は、下地基板4を保持するフォーク状の基板受部54aと、基板受部54aに連なり、基板取出副室53の室壁53aを挿通して延びるアーム軸部54bとからなり、アーム軸部54bは、室壁53aを挿通して摺動することができる。
下地基板4を取出す取出口の扉を閉じ、基板取出副室53をチャンバ5内雰囲気と同一の真空または不活性ガス雰囲気にする。次いで、第1取出孔開閉扉51を開き、アーム軸部54bをチャンバ5内へ押込むように摺動させ、基板位置調整部47に載置される浸漬後の下地基板4を受取る。アーム軸部54bをチャンバ5外へ引出すように摺動させ、下地基板4を基板取出副室53内へ装入する。第1取出孔開閉扉51を閉じ、基板取出副室53内の雰囲気を大気雰囲気とする。取出口の扉を開くことによって、浸漬後の下地基板4を基板取出副室53から取出すことができる。
薄板製造装置1には、材料投入手段18が設けられる。材料投入手段18は、融液2の原料であるシリコン片19を収容するホッパ56と、ホッパ56の排出口に設けられ投入されるべきシリコン片19の重量を計る計量器57と、計量器57の出力に応じてホッパ56の排出口を開閉する計量バルブ58と、チャンバ5の壁部を挿通して設けられるシュータ59と、シュータ59の途中であってチャンバ5の外壁側に設けられる材料投入開閉扉60とを含んで構成される。
ホッパ56は、金属製の漏斗状容器である。ホッパ56は、広口側がシリコン片19の供給口として用いられ、狭口側がシリコン片19の排出口として用いられる。ホッパ56の広口側には、ヒンジ接続されるホッパ蓋56aが設けられ、シリコン片19供給時以外は、ホッパ蓋56aを閉じてごみ等の不要物がホッパ56内へ侵入することを防止できる構成である。
計量器57は、後述する融液2の減少量に対応するシリコン片19の所定重量を計量し、計量結果を計量バルブ58へ出力する。計量器57によるシリコン片19の所定重量の計量は、たとえば次のようにして実現できる。使用する原料であるシリコン片の種類ごとに、シリコン片がホッパ56の排出口を通過する時間と、通過重量との関係を予め求めておくことによって、時間に換算してシリコン片の重量を得ることができる。したがって、計量器57は、所定重量に対応する時間だけ計量バルブ58を開き、該時間が経過したとき、所定重量の計量を完了した結果として計量バルブ58を閉じるように動作信号を出力する。
このようにして所定重量を計量されたシリコン片19が、ホッパ56の排出口から排出されて、シュータ内空間61に収容される。シュータ内空間61に収容されたシリコン片19は、材料投入開閉扉60が開くことによって、シュータ59を通ってチャンバ5内の坩堝3へ投入される。
図3は、融液重量および融液温度の制御に関する電気的構成を示すブロック図である。薄板製造装置1には、制御手段70が不図示の制御盤内に設けられる。制御手段70は、中央処理装置(CPU)が搭載され、記憶手段であるメモリ71を備える処理回路である。このような制御手段70は、たとえばプロセスコンピュータまたはパーソナルコンピュータなどによって実現される。メモリ71には、ハードディスクドライブ(HDD)または各種のリードオンリィメモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)との組合せなどが用いられる。メモリ71には、融液重量および融液温度の制御に関するプログラムとともに、薄板製造装置1が薄板を製造する上で必要な全体動作を制御するためのプログラムが予め格納され、制御手段70は、該プログラムを読出し、該プログラムに従って薄板製造装置1を動作させる。
制御手段70の入力側には、温度センサ20、第1および第2重量検出手段10,13が接続される。制御手段70の出力側には、加熱手段8、材料投入手段18および浸漬動作部9が接続される。より厳密には、加熱手段8の高周波制御電源が接続され、材料投入手段18の計量器57および材料投入開閉扉60の開閉駆動部が接続され、浸漬動作部9の駆動制御部が接続される。
なお、制御手段70の出力側には、上記以外に、第1および第2基板装入部6,7、浸漬前基板移載部11、浸漬後基板移載部12、基板プッシャ15、基板冷却部14、第1および第2基板取出部16,17、各開閉扉などの薄板製造に際して動作する各部が接続され、前述の動作制御プログラムに従い、制御手段70によって動作制御されるけれども、煩瑣を避けるために図示を省略した。
以下、まず融液重量の制御について説明する。
第1重量検出手段10によって、融液2へ浸漬される前の下地基板4の重量W1が検出される。一方第2重量検出手段13によって、融液2へ浸漬されて引上げられた下地基板4の重量W2が検出される。第1および第2重量検出手段10,13の検出出力は、それぞれ制御手段70へ入力され、演算手段でもある制御手段70によって、浸漬前後の下地基板4の重量差ΔW(=W2−W1)が演算される。
この重量差ΔWは、融液2に浸漬された下地基板4の結晶成長面に付着して凝固成長したシリコンウエハの重量を意味する。すなわち、坩堝3内のシリコン融液2から下地基板4に付着して持去られた減少量である。
この減少量は、1枚の薄板を製造するごとに演算結果として出力されてもよく、また複数枚の薄板を製造するごとに演算結果として出力されても良い。複数枚製造ごとに演算結果を出力する場合、1枚製造ごとに演算した結果を所定枚数分加算することによって出力するべき演算結果が得られる。浸漬前後の重量差をΔWiとし、たとえばiを1から3まで加算して3枚ごとの、またはiを1から5まで加算して5枚ごとの減少量を求めることができる。減少量の演算結果を出力する間隔を1枚製造ごとにするか、または複数枚製造ごとにするかは、予め設定しておくようにしても良く、また制御手段70に備わる入力部から製造の機会ごとに選択設定できるようにしても良い。
制御手段70で演算された融液2の減少量が、材料投入手段18に対して出力されると、材料投入手段18の計量器57は、入力された減少量に等しい量のシリコン片19を計量する。すなわち、入力された減少量に等しい量に相当するシリコン片19がホッパ56の排出口を通過する時間だけ計量バルブ58を開き、当該重量のシリコン片19をホッパ56からシュータ内空間61へ排出させる。次いで制御手段70は、材料投入開閉扉60を開いて、シュータ内空間61のシリコン片19をシュータ59から坩堝3内へ投入する。このようにして、坩堝3内に収容される融液2の重量を一定に保つことができるので、融液2の液面高さが一定に維持される。
このような融液2の減少量に等しい量のシリコン片19の補充は、融液2の液面高さを一定に保つ観点から薄板を1枚製造するごとに行われることが最良である。しかしながら、坩堝3へシリコン片19を補充した場合、後述するシリコン片19の溶解と、補充シリコン片19が溶解された融液2の温度安定化とを行わなければならないので、薄板を製造するサイクルタイムが長くなり、生産効率の観点からは最良とは言い難い。したがって、製造される薄板の品質安定化に支障のない範囲で、融液2の減少量演算結果を出力する時間間隔が長くなるように、複数枚製造ごとに減少量演算結果を出力する設定にする方が好ましい。
以下、融液温度の制御について説明する。
制御手段70は、融液減少量の演算結果を材料投入手段18に出力することによって、融液原料であるシリコン片19が坩堝3へ投入されることを判断できる。シリコン片19が坩堝3へ投入されるとき、制御手段70は、温度センサ20による融液2の温度検出出力に応答し、加熱手段8の高周波制御電源をON/OFF制御して坩堝3内の融液2をシリコンの融点以上の温度に加熱し、坩堝3内に投入されたシリコン片19を溶解する。
シリコン片19が坩堝3へ投入されることを判断後、温度センサ20で検出される融液2の温度が、たとえばシリコンの融点以上で10秒間以上継続されることなどを、シリコン片19の溶解完了条件として予めプログラミングしておくことによって、制御手段70は、温度センサ20の検出出力と時間とに基づいて、坩堝3へ投入されたシリコン片19の溶解完了を判断することができる。
制御手段70は、シリコン片19の溶解完了を判断後、温度センサ20による融液2の温度検出出力に応答し、坩堝3内の融液2の温度が、シリコンの融点を基準にして±25℃以内で安定化するように、加熱手段8の高周波制御電源をON/OFF制御する。前述と同様にして、温度センサ20で検出される融液2の温度が、たとえばシリコンの融点±25℃以内で10秒間以上継続されることなどを、温度安定化の条件として予めプログラミングしておくことによって、制御手段70は、温度センサ20の検出出力と時間とに基づいて、融液2の温度安定化完了を判断することができる。
制御手段70は、融液2の温度安定化完了を判断後、浸漬動作部9およびその他の各部に対して、下地基板4を坩堝3内の融液2に浸漬してシリコンを下地基板4の結晶生成面で凝固成長させる薄板製造動作の指示信号を出力する。
以下薄板製造装置1における全体動作を簡単に説明する。なお、以下の例示では、薄板を1枚製造するごとに融液原料であるシリコン片19を坩堝3内へ投入する場合について例示する。
まず第1または第2の基板装入副室45内に、下地基板4を装填する。基板装入副室45内に装填された下地基板4は、下地基板4が装填された方の第1または第2基板装入部6,7によってチャンバ5内の浸漬前基板置台10に載置される。このとき、第1重量検出手段でもある浸漬前基板置台10によって、浸漬前の下地基板4の重量W1が検出されて、制御手段70へ出力される。浸漬前基板置台10に載置された下地基板4は、浸漬前基板移載部11によって、浸漬動作部9に備わる保持ヘッド31に受渡される。
保持ヘッド31で下地基板4を保持する浸漬動作部9は、制御手段70が温度センサ20の検出出力に基づいて加熱手段8を動作制御することによってシリコンの融点±25℃以内に維持する融液2の中へ、製造するべき薄板の種類ごとに予めプログラミングされている動作指示に従い、所定の浸漬角度、所定の浸漬深さ、所定の浸漬時間浸漬する。この浸漬によって、下地基板4の結晶生成面にシリコン結晶が凝固成長されて薄板が生成される。
浸漬動作部9によって融液2から引上げられた浸漬後の下地基板4は、浸漬後基板移載部12によって、浸漬動作部9から浸漬後基板置台13に移載される。このとき、第2重量検出手段でもある浸漬後基板置台13によって、浸漬後の下地基板4の重量W2が検出されて、制御手段70へ出力される。
第1および第2重量検出手段10,13による重量検出結果が制御手段70に与えられると、制御手段70は、融液2の減少量である浸漬前後の下地基板4の重量差ΔWを演算し、材料投入動作を開始するので、浸漬後下地基板4の重量W2が検出された以降は、シリコン片19の補充投入動作と、下地基板4をチャンバ5から取出す動作とが、併行される。
まず下地基板4をチャンバ5から取出す動作は、浸漬後基板置台13に載置された下地基板4が、基板プッシャ15によって、基板冷却部14へ押送される。基板冷却部14で冷却されるとともに、基板位置調整部47まで搬送された下地基板4は、第1または第2基板取出部16,17によって、チャンバ5外へ取出される。
シリコン片19の補充投入動作は、制御手段70が、融液2の減少量である浸漬前後の下地基板4の重量差ΔWを演算結果として材料投入手段18に出力する。材料投入手段18は、ホッパ56内に収容されるシリコン片19から、前記重量差ΔWに等しい量を計量して坩堝3内へ投入する。制御手段70は、坩堝3内にシリコン片19が投入されたとき、加熱手段8を動作制御して融液2の温度をシリコンの融点以上とし、坩堝3内へ投入されたシリコン片19を溶解させる。さらに制御手段70は、坩堝3内へ投入されたシリコン片19が溶解した後、加熱手段8を動作制御して融液2の温度がシリコンの融点±25℃になるように安定化させる。以上で一連の薄板製造の動作を終了し、続けて薄板を製造する場合、基板装入副室45へ下地基板4を装填する動作に戻り、以降の動作を繰返す。
このような薄板製造装置1および薄板製造方法によれば、坩堝3内に貯留されるシリコンの融液量が、常にほぼ一定に保たれるので、一定高さの融液面に対して浸漬動作部9に保持された下地基板4を浸漬し、その浸漬深さを一定に保つことができる。すなわち、下地基板4にシリコンの結晶を凝固成長させるに際し、同じ浸漬条件を実現し、また同じ浸漬動作を行うことができるので、長期にわたり安定した品質の薄板状のシリコンウエハを製造することが可能になる。
なお、薄板製造サイクル内に、坩堝に融液原料を補充投入するステップが含まれるので、1枚の薄板を製造するサイクルタイムが長くなるけれども、一般的な製造規模の装置においては、坩堝内に貯留される融液量が20kg〜30kgであり、1枚または複数枚の薄板製造における融液減少量、すなわち融液原料の補充投入量が、高々20g〜30gであることから、融液原料追加による坩堝内融液の温度低下が小さく、シリコンを溶解する時間および融液の温度安定化の時間が短いので、実操業上生産効率を大きく低下させることはない。
坩堝内の融液量減少に応じ、薄板製造を中断して坩堝を融液材料投入位置へ移動し、融液材料を坩堝へ補充投入し、投入した融液材料を溶解し、融液温度を安定化させて坩堝を薄板製造位置へ復帰させ、薄板製造を再開する方法に比べて、本発明では坩堝の移動時間が省略され、また1回に投入する融液原料が少なくその溶解時間および融液温度安定化時間が短縮されるので、たとえばロット単位の生産等で評価すると、生産効率が向上し、大きな工業的メリットを奏することができる。
本発明の実施の一形態である薄板製造装置1の構成をチャンバ5の天板が除かれた状態で示す平面図である。 図1に示す切断面線II−IIから見た断面図であり、 融液重量および融液温度の制御に関する電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 薄板製造装置
2 融液
3 坩堝
4 下地基板
5 チャンバ
6 第1基板装入部
7 第2基板装入部
8 加熱手段
9 浸漬動作部
10 浸漬前基板置台
11 浸漬前基板移載部
12 浸漬後基板移載部
13 浸漬後基板置台
14 基板冷却部
15 基板プッシャ
16 第1基板取出部
17 第2基板取出部
18 材料投入手段
19 シリコン片
20 温度センサ
56 ホッパ
57 計量器
59 シュータ
70 制御手段

Claims (4)

  1. 金属または半導体材料の融液を容器内に貯留し、薄板の原板である下地基板の結晶生成面を容器内の融液に浸漬し、金属または半導体材料を下地基板の結晶生成面で凝固成長させて薄板を製造する薄板製造装置において、
    1枚の薄板を製造するごとに、または予め定める複数枚の薄板を製造するごとに、容器内に収容される融液の減少量を検出する減量検出手段と、
    金属または半導体材料を容器内へ投入する材料投入手段と、
    減量検出手段の検出出力に応答し、融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されるように材料投入手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とする薄板製造装置。
  2. 減量検出手段は、
    薄板が生成される前の下地基板の重量W1を検出する第1重量検出手段と、
    薄板が生成された後の下地基板の重量W2を検出する第2重量検出手段と、
    第1重量検出手段および第2重量検出手段の検出出力に基づいて、薄板が生成された後の下地基板の重量W2と薄板が生成される前の下地基板の重量W1との差ΔW(=W2−W1)を演算する演算手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の薄板製造装置。
  3. 容器内に貯留される融液を加熱する加熱手段と、
    容器内に貯留される融液の温度を検出する融液温度検出手段とを含み、
    制御手段は、
    下地基板を容器内の融液に浸漬して金属または半導体材料を結晶生成面で凝固成長させるとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点を基準にしてプラス(+)25℃以下、マイナス(−)25℃以上になるように、また融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料が容器内へ投入されたとき、融液の温度が金属または半導体材料の融点以上になるように加熱手段の動作を制御することを特徴とする請求項1または2記載の薄板製造装置。
  4. 金属または半導体材料の融液を容器内に貯留し、薄板の原板である下地基板の結晶生成面を容器内の融液に浸漬し、金属または半導体材料を下地基板の結晶生成面で凝固成長させて薄板を製造する薄板製造方法において、
    1枚の薄板を製造するごとに、または予め定める複数枚の薄板を製造するごとに、容器内に収容される融液の減少量を検出するステップと、
    検出された融液の減少量に等しい量の金属または半導体材料を容器内へ投入するステップと、
    容器内の融液を金属または半導体材料の融点以上の温度に加熱して、容器内に投入された金属または半導体材料を溶解するステップと、
    金属または半導体材料が投入された容器内の融液の温度を、金属または半導体材料の融点を基準にして+25℃以下、−25℃以上になるように安定化するステップと、
    温度が安定化された容器内の融液に下地基板を浸漬するステップとを含むことを特徴とする薄板製造方法。
JP2004191875A 2004-06-29 2004-06-29 薄板製造装置および薄板製造方法 Pending JP2006008482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004191875A JP2006008482A (ja) 2004-06-29 2004-06-29 薄板製造装置および薄板製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004191875A JP2006008482A (ja) 2004-06-29 2004-06-29 薄板製造装置および薄板製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006008482A true JP2006008482A (ja) 2006-01-12

Family

ID=35776129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004191875A Pending JP2006008482A (ja) 2004-06-29 2004-06-29 薄板製造装置および薄板製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006008482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009054769A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Sharp Corp 薄板製造装置および薄板製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009054769A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Sharp Corp 薄板製造装置および薄板製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3242292B2 (ja) 多結晶半導体の製造方法および製造装置
JP3388664B2 (ja) 多結晶半導体の製造方法および製造装置
JP6206178B2 (ja) 単結晶の引上げ方法
WO2005084225A2 (en) System for continuous growing of monocrystalline silicon
TW201024476A (en) Systems and methods for monitoring a solid-liquid interface
JP6014258B2 (ja) 結晶の製造方法
JP5731349B2 (ja) 単結晶シリコンにおける連続的成長用システム
JP2003257848A (ja) 基板加熱方法、基板加熱装置及び塗布、現像装置
EP2385156B1 (en) Silica glass crucible
WO2004003262A1 (ja) 薄板製造方法および薄板製造装置
JP2007290914A (ja) 融液原料供給装置および多結晶体または単結晶体製造装置
JP2006008482A (ja) 薄板製造装置および薄板製造方法
JP2006008483A (ja) 薄板製造装置
JP2006151768A (ja) 析出板製造装置
JP2009263174A (ja) 溶融炉
JP6570567B2 (ja) 蒸着装置及び蒸着方法
JP4318635B2 (ja) 板状結晶の製造装置および製造方法
JP5181171B2 (ja) 半導体単結晶製造方法
JPH0952788A (ja) 単結晶の製造方法及び製造装置
JP2007073635A (ja) 析出板製造装置および析出板製造方法
JP2006008481A (ja) 薄板製造装置および薄板製造方法
JP2001031496A (ja) シリコンリボン製造装置及びその製造方法
JP2006199511A (ja) 結晶製造装置
JP2008074691A (ja) 単結晶の製造方法
JP2007182331A (ja) 高周波誘導加熱装置および高周波誘導溶解方法