JP2006007959A - 重荷重用タイヤとリムとの組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リム組み性を損なうことなく、リム擦れを防止するようにした重荷重用タイヤとリムとの組立体を提供する。
【解決手段】 タイヤTのビードベース面1とリムRのビードシート面2との間に、互いに噛合する凸条と凹溝とを形成し、これら凸条と凹溝とにそれぞれタイヤ軸方向に対して同一の傾斜角を与えると共に、タイヤTとリムRとをタイヤ軸周りに相対回転させることにより、タイヤTとリムRとがタイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 タイヤTのビードベース面1とリムRのビードシート面2との間に、互いに噛合する凸条と凹溝とを形成し、これら凸条と凹溝とにそれぞれタイヤ軸方向に対して同一の傾斜角を与えると共に、タイヤTとリムRとをタイヤ軸周りに相対回転させることにより、タイヤTとリムRとがタイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は重荷重用タイヤとリムとの組立体に関し、さらに詳しくは、リム組み性を損なうことなく、かつリム擦れを防止するようにした重荷重用タイヤとリムとの組立体に関する。
重荷重用タイヤは、高荷重下で使用されることから、図4に示すように、タイヤ走行中にビード部Bのビードシート面Bsが矢印Q方向への動きを繰り返すことに起因して、ビード部Bが矢印P方向の変形を繰り返し、これによりリムフランジRa近傍でビード部Bの壁Baにリム擦れ故障を発生し易いという問題がある。
従来から、この対策として、ビード部の動きを抑えるためにリムクッション部におけるビード壁とリムフランジとの間の締め代を大きくしたり(特許文献1参照)、タイヤのビードベース面に凹部を形成し、これをリムのビードシート面に形成した凸部に嵌合させる(例えば、特許文献2参照)ようにした提案がある。
しかしながら、前者のようにリムクッション部におけるビード部の動きのみを抑える対策ではリム擦れを十分に防止することができず、また、後者のように凹凸部を形成する提案ではリム組みが著しく困難になる。特に、後者の凹凸嵌合による対策は、重荷重用タイヤのようにビード部の剛性が高いタイヤには適用することができない。したがって、いずれもリム擦れを防止する対策としては未だ改善の余地を残していた。
特開平2−306803号公報
実開昭57−142605号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、リム組み性を損なうことなく、リム擦れを防止するようにした重荷重用タイヤとリムとの組立体を提供することにある。
本発明の重荷重用タイヤとリムとの組立体は、タイヤのビードベース面とリムのビードシート面との間に、互いに噛合する凸条と凹溝とを形成し、これら凸条と凹溝とにそれぞれタイヤ軸方向に対して同一の傾斜角を与えると共に、タイヤとリムとをタイヤ軸周りに相対回転させることにより、タイヤとリムとがタイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるように構成したことを特徴とする。
本発明の重荷重用タイヤとリムとの組立体は、タイヤのビードベース面とリムのビードシート面との間に、互いに噛合する凸条と凹溝とを形成し、かつ凸条と凹溝とがタイヤ軸方向に対して同一の傾斜角度をなすようにしたことにより、タイヤとリムとをタイヤ軸周りに相対回転を与えると、タイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるようにしたので、タイヤとリムとの相対回転を利用することにより、リム組みを円滑に行なえるようにすることができる。さらに、凸条の高さ及び凹溝の深さを大きくしてもリム組み性を阻害することなしに、負荷走行時におけるビード部の動きを抑制し、リム擦れを防止することができる。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の実施形態では、チューブを内蔵した空気入りタイヤを片側からサイドリングを着脱させた所謂片側ビードシート着脱式リムに組み立てた場合を中心に説明する。
図1は本発明の重荷重用タイヤとリムとの組立体(以下、組立体という)の一例を示す断面図である。図1において、重荷重用タイヤTのビードベース面1には凸条又は凹溝(図では凹溝)1aが形成されており、リムRのビードシート面2にはビードベース面1の凸条又は凹溝1aに対応する凹溝又は凸条(図では凸条)2aが形成されている。そして、組立体Aは、これら凸条又は凹溝1aと凹溝又は凸条2aとを噛合させて一体的に組み込まれている。
これら凸条又は凹溝1aと凹溝又は凸条2aは、図2にビードベース面1又はビードシート面2の平面を示すように、タイヤ軸方向Sに対して同一の傾斜角度をなすように形成され、タイヤTとリムRとをタイヤ軸周りに相対回転させることにより、タイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるように構成されている。
なお、本実施形態では、チューブ3を内蔵した空気入りタイヤTを片側からサイドリング4を着脱させた所謂片側ビードシート着脱式のリムRに組み立てた場合を例示しているが、空気入りタイヤTはチューブレスタイヤであってもよく、またリムRは非着脱式のリム、例えば二つ割りリムであってもよい。また、凸条又は凹溝1a及び凹溝又は凸条2aは、図1に示すようにタイヤTの左右のビードベース面1及びリムRの左右のビードシート面2にそれぞれ形成する必要はなく、一方のビードベース面1及ビードシート面2に形成してもよい。
このように構成することによって、タイヤTとリムRとの相対回転を利用することにより、リム組みを円滑に行なえるようにすることができると共に、凸条の高さ及び凹溝の深さを大きくしてもリム組み性を阻害することなしに、負荷走行時におけるビード部Bの動きを抑制し、リム擦れを防止することができる。
本発明において、タイヤTのビードベース面1及びリムRのビードシート面2に形成する凸条及び凹溝1a、2aは、図3に示すように、互いに螺合し合うねじ機構にすることができる。これにより、タイヤTとリムRとの嵌合を一層円滑に行なうことができる。
また、本発明の組立体Aに適用するリムRとしては、図1に例示するように、タイヤTとリムRとの嵌合を円滑にするために、リムRの一方の側からサイドリング4を着脱させる所謂片側ビードシート着脱式のリムRを使用するとよい。
このように片側ビードシート着脱式のリムRを使用する場合には、負荷走行時においてサイドリング4側に位置するビード部Bの動きが固定フランジ側のビード部Bの動きに比して大きくなることから、サイドリング4側のビードベース面1及びビードシート面2のみに凸条及び凹溝1a、2aを形成することができる。かかる場合には、先ず最初に固定フランジ側のリムRのビードシート面2に凸条又は凹溝1aを形成していないタイヤTのビードベース面1を嵌合しておき、次いで反対側のビードベース面1の凸条又は凹溝1aにサイドリング4の凹溝又は凸条2aが噛み合うようにセットした後、タイヤTを固定してサイドリング4を回転させながらタイヤTをリムRに嵌合し、嵌合を確認した後ロックリング6で固定するようにするとよい。これにより、ビード部Bの動きを抑制しながら、タイヤTとリムRとの嵌合を一層円滑に行なうことができる。
本発明において、リムR又はサイドリング4には、図3に例示するように、リム組み時の回転作業を円滑にするために、回転冶具(図示せず)を係合させるための係止部5を形成するとよい。
また、ビードベース面1及びビードシート面2に形成する凸条及び凹溝1a、2aは、負荷走行時におけるビード部Bの動きを十分に封じる観点から、凸条の高さ及び凹溝の深さを3mm以上に設定するとよい。このように凸条の高さ及び凹溝の深さを設定してもリム組み性を阻害することはない。
上述するように、本発明の重荷重用タイヤとリムとの組立体は、タイヤのビードベース面及びリムのビードシート面にタイヤ軸方向に傾斜する複数の凸条又は凹溝を形成し、タイヤとリムとを相対回転させることによりリム組みを行なうもので、特にタイヤをチューブを内蔵した空気入りタイヤとし、リムを片側ビードシート着脱式とする組立体に適している。
タイヤを8.25−15 18PR LUG、リムを15×6.50T IR(片側ビードシート着脱式)として、タイヤのビードベース面及びリムのビードシート面に凹凸を形成しなかった従来組立体とサイドリング側のビードベース面1及びサイドリングのビードシート面2に凹凸(幅:10mm、段差:5mm、周方向に対する傾斜角度:15°)を形成した本発明組立体をそれぞれ作製した。
各組立体16組をそれぞれ160トン積みのキャリアパレットの前後の遊動輪に装着し、アスファルト路面上をタイヤが全摩耗するまで走行させた。この過程において、タイヤにリム擦れ故障が発生して走行不能となった組立体については、その都度、新たな組立体と交換した。
その結果、交換した組立体の数が、従来組立体を装着したキャリアパレットでは7組であったのに対して本発明組立体を装着したキャリアパレットでは1組のみであった。
1 ビードベース面
2 ビードシート面
1a、2a 凸条又は凹溝
3 チューブ
4 サイドリング
5 係止部
6 ロックリング
A 組立体
T タイヤ
R リム
2 ビードシート面
1a、2a 凸条又は凹溝
3 チューブ
4 サイドリング
5 係止部
6 ロックリング
A 組立体
T タイヤ
R リム
Claims (6)
- タイヤのビードベース面とリムのビードシート面との間に、互いに噛合する凸条と凹溝とを形成し、これら凸条と凹溝とにそれぞれタイヤ軸方向に対して同一の傾斜角を与えると共に、タイヤとリムとをタイヤ軸周りに相対回転させることにより、タイヤとリムとがタイヤ軸方向に相対的ずれを生ずるように構成した重荷重用タイヤとリムとの組立体。
- 前記凸条及び凹溝が互いに螺合し合うねじ機構である請求項1に記載の重荷重用タイヤとリムとの組立体。
- 前記リムが着脱式のサイドリングを備えた片側ビードシート着脱式である請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤとリムとの組立体。
- 前記サイドリングのビードシート面に前記凸条又は凹溝を形成した請求項3に記載の重荷重用タイヤとリムとの組立体。
- 前記サイドリングに回転冶具を係合させる係止部を形成した請求項4に記載の重荷重用タイヤとリムとの組立体。
- 前記凸条の高さ及び凹溝の深さが3mm以上である請求項1〜5のいずれかに記載の重荷重用タイヤとリムとの組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187925A JP2006007959A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 重荷重用タイヤとリムとの組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187925A JP2006007959A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 重荷重用タイヤとリムとの組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006007959A true JP2006007959A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35775669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004187925A Pending JP2006007959A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 重荷重用タイヤとリムとの組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006007959A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140265537A1 (en) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Fredrick Taylor | Wheel rim |
US10464372B2 (en) | 2012-09-20 | 2019-11-05 | Gkn Armstrong Wheels, Inc. | Lock ring spreader |
-
2004
- 2004-06-25 JP JP2004187925A patent/JP2006007959A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10464372B2 (en) | 2012-09-20 | 2019-11-05 | Gkn Armstrong Wheels, Inc. | Lock ring spreader |
US20140265537A1 (en) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Fredrick Taylor | Wheel rim |
US10046598B2 (en) * | 2013-03-15 | 2018-08-14 | Fredrick Taylor | Wheel rim |
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