JP2006007153A - 接着剤塗布装置、接着剤塗布方法、電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法 - Google Patents

接着剤塗布装置、接着剤塗布方法、電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤層の膜厚を長時間均一に塗布し、貼り合わせ後の電子情報記録カードの厚みばらつきが小さく、規格外不良が軽減する。
【解決手段】第1のシート材1と第2のシート材2の間に介在され、ICチップ3a2及びアンテナ3a1を有するICモジュールを封入する接着剤層6,7を、エクストルージョン型コータ52にて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置1であり、接着剤をエクストルージョン型コータ52に供給する接着剤供給手段10と、供給する接着剤の流量を測定する流量測定手段20と、測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御する制御手段30とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を形成する接着剤塗布装置及び接着剤塗布方法、また第1のシート材と第2のシート材との間に接着剤を介在し、この接着剤層内にICモジュールを封入し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法に関するものである。
電子情報記録カードとして、例えばホットメルト接着剤を使用し、表裏シート間に接着剤層を介してICモジュールを内蔵するように、貼り合わされた非接触型ICカードがある。このようなICモジュールを使用した非接触ICカードの製造方法として、例えば特開平10−147087号、特開2001−325579号、特開2002−109499号等に開示されている。
通常、各種プラスチックフィルム等のシート材表面に接着剤を塗布する方法としては、スピンコータ、ロールコータ、ブレードコータ、ダイコータなどを利用したものがある。特に、湿気硬化型などの反応型接着剤を使用する場合は、塗布前の不必要な硬化反応進行を防止するために、エクストルージョン型ダイコータを使用するのが好ましい。このような接着剤を溶解タンクなどに一時保管し、そこからコーターへ送液する手段としては、重力を利用する方法や、ポンプなどの機械を利用した方法がある。粘度が高い接着剤などはポンプを利用した送液方法が選択されるが、通常、塗布スタートアップ時や間欠塗布時の配管内圧力変動を抑えるために、ポンプは常に送液状態とし、塗布を行わない状態の時にはポンプ下流の配管途中にある開閉バルブを閉にして、その上流側、開閉バルブとポンプの間にあるバイパスバルブを開にして、接着剤をタンクに戻す配管構成にしている。このバイパスバルブは、塗布時、開閉バルブが開の場合にも、配管内の内圧が必要以上に高くならないようにする非常弁の役割も担っており、リークした分がタンクに戻る構成になっている。このような構成のため、所望の塗布膜厚(流量)をポンプの能力で設定していても、ポンプは機械的に一定量送液しているが、流体の物性変化など配管内の抵抗変動によって、実際の吐出流量が変動してしまい、塗布膜厚変動が発生してしまう問題があった。このような膜厚変動の大きい接着剤シートを使用して製造された積層体は、その厚み変動も大きくなり規格外品や、プリンタ印字適性、カード打ち抜き性の劣化した製品ができてしまう。
特開平10−147087号公報(1頁〜5頁、第1図〜第4図) 特開2001−325579号公報(1頁〜22頁、第1図〜第30図) 特開2002−10949号公報(1頁〜14頁、第1図〜第8図)
特に、ICモジュールを、樹脂製の表面保護層、接着剤層を介して貼り合わされてなる非接触ICカードにおいては、接着剤の厚み分布が大きいと、接着剤を介してシート材を貼り合わされたICカードの厚みのバラつきも大きくなる。このように、ICカードの厚みばらつきが大きいと、ISO等の厚み規格を外れるだけでなくカード表面へのプリント印字性の劣化や、カード化打ち抜き工程で、カード端部にバリ等が発生して打ち抜き不良の原因となる。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、接着剤層の膜厚を長時間均一に塗布する接着剤塗布装置、接着剤塗布方法を提供することを目的とし、また貼り合わせ後の電子情報記録カードの厚みばらつきが小さく、規格外不良が軽減する電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を、エクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置であり、
前記接着剤を前記エクストルージョン型コータに供給する接着剤供給手段と、 前記供給する接着剤の流量を測定する流量測定手段と、
前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記接着剤供給手段がギアポンプを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記ギアポンプの回転数を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記ギアポンプの後段に配置されるバイパスバルブを有し、このバイパスバルブの開度を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記エクストルージョン型コータは、塗布幅方向に延びる塗布口と、この塗布口の塗布幅を調整するシム部材とを有し、
前記シム部材の位置を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記接着剤がホットメルト接着剤であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記流量測定手段が、サーマル流量計であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、第1のシート材と第2のシート材との間に接着剤を介在し、この接着剤層内にICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造装置であり、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の接着剤層をエクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を、エクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布方法であり、
前記エクストルージョン型コータに供給する前記接着剤の流量を測定し、前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、第1のシート材と第2のシート材との間に接着剤を介在し、この接着剤層内にICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造方法であり、
前記接着剤層をエクストルージョン型コータにて塗布し、
前記エクストルージョン型コータに供給する前記接着剤の流量を測定し、
前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することを特徴とする。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1及び請求項9に記載の発明によれば、エクストルージョン型コータに供給する接着剤の流量を測定し、この測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することで、貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、接着剤供給手段がギアポンプを有しているため、フィードバック制御による送液流量の調整を容易に行なうことができる。
請求項3に記載の発明によれば、供給源であるギアポンプの回転数を予め設定した流量になるように制御することで、貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ギアポンプの後段に配置されるバイパスバルブを有し、供給経路の途中に配置されるバイパスバルブの開度を予め設定した流量になるように制御することで、簡単かつ高精度に貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、エクストルージョン型コータは、塗布口の塗布幅を調整するシム部材を有し、塗布口に配置されるシム部材の位置を予め設定した流量になるように制御することで、簡単かつ高精度に貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、接着剤がホットメルト接着剤の場合には、熱流体であり、かつ一般的には送液時の粘度が高粘度であるため、特にこの発明を適用する効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、サーマル流量計であり、送液配管のセンサー部を、流体である接着剤の温度より高く加熱して、流体がセンサー部の熱を奪う量が流量に比例することを利用した機構であるため、特にホットメルト接着剤のような熱流体に有効である。
請求項8及び請求項10に記載の発明によれば、エクストルージョン型コータに供給する接着剤の流量を測定し、この測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することで、貼り合わせ後の電子情報記録カードの厚みばらつきを小さくすることができる。これによって、規格外不良が軽減し、またプリンタ印字性変動、カード打ちぬき性変動が少なく、貼り合わせ時の密着性が良い。
以下、この発明の接着剤塗布装置、接着剤塗布方法、電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法の実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
まず、接着剤塗布装置及び接着剤塗布方法を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1は接着剤塗布装置の概略構成図、図2はエクストルージョン型コータの斜視図、図3はエクストルージョン型コータの断面図である。
この実施の形態の接着剤塗布装置51は、エクストルージョン型コータ52を備え、このエクストルージョン型コータ52にて接着剤53をシート材54に塗布する。このシート材54は、矢印方向に搬送され、電子情報記録カードを作成する第1のシート材及び第2のシート材として用いられる。
この接着剤塗布装置51は、接着剤供給手段10、流量測定手段20、制御手段30とを有する。接着剤供給手段10は、アプリケータタンク11、供給経路12、ギアポンプ13、バイパスバルブ14、開閉バルブ15等を有する。アプリケータタンク11には、接着剤が貯留される。開閉バルブ15は、設置位置に特に制限はないが、エクストルージョン型コータ52に一体に設けられていることが好ましい。
この接着剤としては、例えばエポキシ系2液混合タイプ、UV硬化型接着剤、ホットメルト接着剤、好ましくは湿気硬化型といった反応型ホットメルト接着剤が使われる。ホットメルト接着剤としては、エチレンビニル共重合体樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、アクリルアミド、ポリウレタン等を用いることができる。カード基体が反り易い場合や、カード表面に感熱転写による画像形成のための受像層など高温加工に弱い層が設けられている場合には、貼り合わせ温度が高温すぎると受像層がダメージを受けたり、シート材が熱収縮等を起こし、寸法及び貼り合わせ時の位置精度が劣化したりする等の問題点から、接着剤を介して貼り合わせる場合にはシート材及び接着剤の温度が80℃以下で貼り合わせることが好ましく、さらには10〜80℃、より好ましくは20〜80℃であることが好ましい。低温で接着する接着剤の中でも具体的には反応型ホットメルト接着剤が好ましい。特に、この発明において好ましいのは光硬化型ホットメルト接着剤であり、特開2001−56849号等に開示されているように、例えば電子線、紫外線等のエネルギー線を照射することにより活性化する光カチオン重合開始剤により重合もしくは架橋反応を起こす光反応成分とホットメルト接着剤成分とからなる。上記反応を開始するための光源となるランプは、発光波長300〜500nmを含む低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、マイクロウェーブ水銀灯、メタルハライドランプ等を用いることができる。
供給経路12は、メイン経路12aと、戻り経路12bとを有し、このメイン経路12a及び戻り経路12bは、金属製配管、あるいは可撓性ホース等が用いられる。メイン経路12aは、アプリケータタンク11とエクストルージョン型コータ52とに連結される。こメイン経路12aには、ギアポンプ13と、開閉バルブ15が配置される。ギアポンプ13の下流側に開閉バルブ15が配置され、アプリケータタンク11に貯留する接着剤をエクストルージョン型コータ52に供給する。戻り経路12bは、開閉バルブ15より上流側でアプリケータタンク11に連結される。この戻り経路12bにバイパスバルブ14が配置され、開閉バルブ15の制御によって過剰になった接着剤をアプリケータタンク11を戻す。
流量測定手段20には、サーマル流量計が用いられる。サーマル流量計とは、送液配管のセンサー部を、流体である接着剤の温度より高く加熱して、流体がセンサー部の熱を奪う量が流量に比例することを利用した機構であるため、特にホットメルト接着剤のような熱流体には有効な流量測定手段である。
制御手段30は、CPU、メモリ等を有するコンピュータで構成される。この制御手段30には、流量測定手段20によって測定した接着剤の流量の情報が送られ、制御手段30は、測定した接着剤の流量に基づき、ギアポンプ13、開閉バルブ15、エクストルージョン型コータ52の少なくとも1つをフィードバック制御し、接着剤が一定流量になるようにする。
この実施の形態では、接着剤供給手段10がギアポンプ13を有し、このギアポンプ13の駆動によってアプリケータタンク11の接着剤をエクストルージョン型コータ52に供給する。このギアポンプ13は、ケーシング内で噛み合う2個以上の歯車によって、接着剤を吸い込み側から吐出側に押し出す形式のポンプであり、このギアによる定量送り手段とギアの回転数の組み合わせで、送液流量を設定する機構になっている。
制御手段30は、ギアポンプ13の回転数を予め設定した流量になるように制御する。供給源であるギアポンプ13の回転数を予め設定した流量になるように制御することで、貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
また、ギアポンプ13の後段に開閉バルブ15が配置されており、この開閉バルブ15の開度を予め設定した流量になるように制御する。開閉バルブ15は、例えば電磁バルブが用いられる。供給経路12の途中に配置される開閉バルブ15の開度を予め設定した流量になるように制御することで、簡単かつ高精度に貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
エクストルージョン型コータ52は、図2及び図3に示すように、コータ本体52aに、塗布幅方向に延びる塗布口52bと、この塗布口52bの塗布幅を調整するシム部材52cとを有する。コータ本体52aには、供給通路52dが形成され、この供給通路52dは塗布幅方向に延びている。
コータ本体52aの中央部にメイン経路12aが連結され、このメイン経路12aから接着剤が供給通路52dに供給される。供給通路52dに供給された接着剤53は、塗布口52bから吐出されてシート材54に塗布される。この接着剤53がホットメルト接着剤の場合には、熱流体であり、かつ一般的には送液時の粘度が高粘度であるため、特にこの発明を適用する効果が得られる。
このコータ本体52aには、シム部材52cが供給通路52d及び塗布口52bの両側に位置するように設けられ、このシム部材52cの位置を予め設定した流量になるように制御する。このシム部材52cの制御は、例えばソレノイドバルブ等によって行ない、シム部材52cの位置を移動して予め設定した流量になるように制御することで、簡単かつ高精度に貼り合わせ後の電子情報記録カード厚みばらつきを小さくすることができる。
次に、電子情報記録カードの製造装置及び電子情報記録カードの製造方法を、図4に基づいて説明する。図4は電子情報記録カードの製造装置の概略構成図である。この実施の形態の電子情報記録カードの製造装置には、接着剤層をエクストルージョン型コータ52にて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置51が備えられている。この接着剤塗布装置51は、図1乃至図3に示すように構成される。
この実施の形態の電子情報記録カードの製造装置では、第1のシート材(裏シート)1は第1のシート供給部A、第2のシート材(表シート)2は第2のシート供給部Bに設置する。この第1のシート材1及び第2のシート材2には、接着剤塗布装置51によって接着剤が塗布される。
第2のシート材2は、第2のシート搬送部材Cによって搬送され、この第2のシート材2上にIC/固定部材供給部DからICモジュールを有するインレット3が配置される。この第1のシート材1と第2のシート材2との間に接着剤を介在し、インレット3を封入するように加熱加圧ロールE、膜厚制御ロールFにより貼り合わせICカード基材原版を作成する。このICカード基材原版は、IC搭載カード基材搬送部Gによって搬送する。
この実施の形態では、接着剤塗布装置51によってエクストルージョン型コータ52に供給する接着剤の流量を測定し、この測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御する。この制御でICカード基材原版を作成するため、貼り合わせ後の電子情報記録カードの厚みばらつきを小さくすることができ、規格外不良が軽減し、またプリンタ印字性変動、カード打ち抜き性変動が少なく、貼り合わせ時の密着性が良い。
このICモジュールを有するインレット3は、図5乃至図7に示すように構成される。図5はICカード用材料のICモジュールの模式図であり、銅線を巻いたアンテナコイルのアンテナ3a1にICチップ3a2が接合され、電子部品3aのICモジュールである。
図6のインレットの構造は、不織布タイプであり、プリントパターンが形成された不織布3a4とICチップ3a2がボンディング等で接合され、ICチップ3a2には補強板3bがICチップ3a2を50%以上覆うようにして介在している模式図である。日立マクセル株式会社製ICカードシート「FTシリーズ」も使用することも可能である。
図7はプリント基板タイプであり、プリントパターンが形成されたプリント基板3a5とICチップ3a2がボンディング等で接合され、ICチップ3a2には補強板3bがICチップ3a2を50%以上覆うようにして介在している模式図である。
この実施の形態のICカード基材原版は、図8及び図9に示すように構成される。図8は図6のインレットを用いた実施例であり、図9は図7のインレットを用いた実施例である。この実施の形態では、第1のシート材1と第2のシート材2との間に接着剤を介在し、この接着剤層6,7内にICチップ3a2及びアンテナ3a1を有する電子部品3aを有するICモジュールのインレット3を封入し、これらを積層した状態で貼り合わせた電子情報記録カードである。
[第1のシート材と第2のシート材]
シート材は樹脂製、紙製などが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリイミド樹脂や、上質紙、マット紙、コート紙、合成紙などである。接着剤との接着性を高めるために易接着処理(プライマー塗布、コロナ放電処理、プラズマ処理等)を付しても良い。
[ICモジュール]
ICモジュールは、シート基材にアンテナコイルやICチップ等の実装部を段けた中間インレットであり、場合によりコンデンサーを含んでもよい。シート基材は、例えば、エポキシ、ガラスエポキシ、ポリイミド、ポリカーボネート、PVC、PET、ABSなどの樹脂から構成された厚さ数10〜100μm程度の絶縁性のプラスチックシートが一般的に使用される。
また、ICチップとコイルの接続体として、ICチップの入出力端子に金バンプや、ニッケルバンプを使用し、例えば銅線を巻回してなるアンテナコイルの両端を直接接続したものを、自己圧着性を有する2枚の不織布シートに挟みこんで一体にされている形態のものも使用できる。
例えば、不織シート部材として、不織布などのメッシュ状織物や、平織、綾織、繻子織の織物などがある。また、モケット、プラッシュベロア、シール、ベルベット、スウェードと呼ばれるパイルを有する織物などを用いることができる。材質としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン8等のポリアミド系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系、ポリエチレン等のポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリル系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリフルオロエチレン系、ポリウレタン系等の合成樹脂、絹、綿、羊毛、セルロース系、セルロースエステル系等の天然繊維、再生繊維(レーヨン、アセテート)、アラミド繊維の中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせた繊維が上げられる。
これらの繊維材料において好ましくは、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系、ポリアクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアイド等のアクリル系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系、再生繊維としてのセルロース系、セルロースエステル系であるレーヨン及びアセテート、アラミド繊維があげられる。自己圧着性とは、常温又は加熱下でフレキシブル基体に圧縮力を負荷したときに、フレキシブル基体を構成する各繊維が接合されると共に、複数枚のフレキシブル基体材料を重ね合わせて圧縮力を負荷した場合にはそれら重ね合わされたフレキシブル基体材料が互いに接合されることを示し、例えば不織布を構成する繊維にPET−Gをコーティングした場合には、PET−Gの融点以上の加熱下でのプレスにおいて不織布シートが自己圧着される。
また、不織布は厚さ方向への圧縮性を有するため、ICチップとコイルの接続体を間に挟んで2枚の不織布を厚さ方向に圧縮したとき、2枚の不織布の内面に接続体を埋設するための凹部が形成され、不織布の表面は平坦に形成することができるので、表面が平坦で美観に優れた非接触式ICカード等の情報担体を生産することができるアンテナコイルは、外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行うものであり、その形状、巻数等は、受信側のアンテナの大きさ、どの程度の距離まで電波を飛ばすか(通信距離)、どの程度の周波数の電波を受信するか(通信周波数)等によって決まる。
また、ICチップは局部的に荷重がかかる点圧強度が弱いため、ICチップ近傍に補強構造物である金属補強板や、もしくはICチップ周囲にリング状の補強部材を有することが好ましい。ICモジュールの厚さは10〜300μmが好ましく、より好ましくは30〜300μm、更に好ましくは30〜250μmが好ましい。
この発明は、第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を、エクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造に適用し、貼り合わせ後の電子情報記録カードの厚みばらつきが小さく、規格外不良が軽減する。
接着剤塗布装置の概略構成図である。 エクストルージョン型コータの斜視図である。 エクストルージョン型コータの断面図である。 電子情報記録カードの製造装置の概略構成図である。 ICカード用材料のICモジュールの模式図である。 不織布タイプのICモジュールの模式図である。 プリント基板タイプのICモジュールの模式図である。 ICカード基材原版を示す断面図である。 ICカード基材原版を示す断面図である。
符号の説明
1 第1のシート材(裏シート)
2 第2のシート材(表シート)
3 インレット
3a 電子部品
3a1 アンテナ
3a2 ICチップ
3b 補強板
6,7 接着剤層
10 接着剤供給手段
11 アプリケータタンク
12 供給経路
13 ギアポンプ
14 バイパスバルブ
15 開閉バルブ
20 流量測定手段
30 制御手段
51 接着剤塗布装置
52 エクストルージョン型コータ
53 接着剤
54 シート材
A 第1のシート供給部
B 第2のシート供給部
C 第2のシート搬送部材
D IC/固定部材供給部
E 加熱加圧ロール
F 膜厚制御ロール
G IC搭載カード基材搬送部

Claims (10)

  1. 第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を、エクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置であり、
    前記接着剤を前記エクストルージョン型コータに供給する接着剤供給手段と、 前記供給する接着剤の流量を測定する流量測定手段と、
    前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御する制御手段とを有することを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 前記接着剤供給手段がギアポンプを有することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  3. 前記ギアポンプの回転数を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする請求項2に記載の接着剤塗布装置。
  4. 前記ギアポンプの後段に配置されるバイパスバルブを有し、このバイパスバルブの開度を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする請求項2に記載の接着剤塗布装置。
  5. 前記エクストルージョン型コータは、塗布幅方向に延びる塗布口と、この塗布口の塗布幅を調整するシム部材とを有し、
    前記シム部材の位置を予め設定した流量になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  6. 前記接着剤がホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の接着剤塗布装置。
  7. 前記流量測定手段が、サーマル流量計であることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  8. 第1のシート材と第2のシート材との間に接着剤を介在し、この接着剤層内にICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造装置であり、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の接着剤層をエクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布装置を備えることを特徴とする電子情報記録カードの製造装置。
  9. 第1のシート材と第2のシート材の間に介在され、ICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入する接着剤層を、エクストルージョン型コータにて接着剤を塗布して形成する接着剤塗布方法であり、
    前記エクストルージョン型コータに供給する前記接着剤の流量を測定し、前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することを特徴とする接着剤塗布方法。
  10. 第1のシート材と第2のシート材との間に接着剤を介在し、この接着剤層内にICチップ及びアンテナを有するICモジュールを封入し、これらを積層した状態で貼り合わせる電子情報記録カードの製造方法であり、
    前記接着剤層をエクストルージョン型コータにて塗布し、
    前記エクストルージョン型コータに供給する前記接着剤の流量を測定し、
    前記測定した接着剤の流量に基づき接着剤が一定流量になるようにフィードバック制御することを特徴とする電子情報記録カードの製造方法。
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