JP2006006521A - 医療機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 精度が比較的低い圧力センサを用いることができる医療機器を提供すること。
【解決手段】 電磁弁2が圧力センサ5とカニューラ3との間を遮断しているとき、ブリードオフ通路7を介して検出管51に導かれる大気と、大気管52に導かれる大気との間で差圧が略零となるときの圧力センサ5からの信号に基づいて、CPU8で圧力センサ5の校正を行う。精度が比較的低い圧力センサ5を用いた場合においても、患者の呼吸を比較的正確に検知できる。また、圧力センサ5の出力特性が温度や時間経過等によって変化した場合においても、患者の呼吸を比較的正確に検知できる。
【選択図】図1
【解決手段】 電磁弁2が圧力センサ5とカニューラ3との間を遮断しているとき、ブリードオフ通路7を介して検出管51に導かれる大気と、大気管52に導かれる大気との間で差圧が略零となるときの圧力センサ5からの信号に基づいて、CPU8で圧力センサ5の校正を行う。精度が比較的低い圧力センサ5を用いた場合においても、患者の呼吸を比較的正確に検知できる。また、圧力センサ5の出力特性が温度や時間経過等によって変化した場合においても、患者の呼吸を比較的正確に検知できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、肺疾患等の患者に、呼吸に同調して酸素を供給する呼吸同調器等の医療機器に関する。
従来、この種の医療機器としては、酸素ボンベに接続されると共に、患者が装着するカニューラに接続され、上記患者の呼吸に同調して上記酸素ボンベからカニューラに酸素を供給する吸同調器がある(例えば特許文献1:特開2001−29472号公報参照)。
この呼吸同調器は、上記患者の呼吸によって変動する上記カニューラ内の圧力を検出する圧力センサと、上記カニューラを上記酸素ボンベまたは上記圧力センサのいずれか一方に切り換え連通させる電磁弁と、上記圧力センサからの信号に基づいて、上記電磁弁の切り換えを制御する制御回路とを備える。
上記呼吸同調器は、以下のように動作する。すなわち、上記制御回路からの励磁信号で上記電磁弁のソレノイドが励磁されて、この電磁弁の弁体位置が切り換わり、上記圧力センサがカニューラに連通する。上記圧力センサは、患者の呼吸サイクルに応じた上記カニューラ内の圧力を検出する。上記制御回路は、上記圧力センサからの信号に基づいて患者の吸気開始を検知すると、上記電磁弁への励磁信号を停止してソレノイドを消磁する。これにより、上記電磁弁の弁体位置が切り換わって上記カニューラが酸素ボンベに連通され、この酸素ボンベからカニューラを経て患者に酸素が供給される。上記制御回路は、上記カニューラを酸素ボンベに連通してから所定時間が経過すると、上記電磁弁に励磁信号を出力して電磁弁を切り換えて、上記カニューラを圧力センサに連通させる。このような電磁弁の切り換えを繰り返すことによって、患者の呼吸に同調して間欠的に酸素を供給する。
上記圧力センサとしては、大気の圧力と上記カニューラ内の圧力との間の差圧に応じた信号を出力する差圧式圧力センサが多く用いられている。従来、上記圧力センサは、患者の吸気開始時に大気と吸気との間に生じる−1〜−4Paの差圧を検出するために、検出範囲が200Pa程度と比較的狭くて比較的高精度の圧力センサを用いている。しかしながら、このような高精度のセンサは高価であるので、呼吸同調器の価格上昇を招くという問題がある。
特開2001−29472号公報
そこで、本発明の課題は、精度が比較的低くて安価な圧力センサを用いることができる医療機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の医療機器は、
被検出気体の圧力を検出する圧力センサと、
カニューラと酸素供給源との間に接続され、上記カニューラを上記圧力センサまたは酸素供給源に切り換え接続する電磁弁と、
上記電磁弁と圧力センサとの間に接続されると共に、絞りを介して大気に連通する分岐回路と、
上記電磁弁が上記カニューラを酸素供給源に接続しているときの上記圧力センサからの出力信号に基づいて、上記圧力センサの校正を行う校正装置と
を備えることを特徴としている。
被検出気体の圧力を検出する圧力センサと、
カニューラと酸素供給源との間に接続され、上記カニューラを上記圧力センサまたは酸素供給源に切り換え接続する電磁弁と、
上記電磁弁と圧力センサとの間に接続されると共に、絞りを介して大気に連通する分岐回路と、
上記電磁弁が上記カニューラを酸素供給源に接続しているときの上記圧力センサからの出力信号に基づいて、上記圧力センサの校正を行う校正装置と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記電磁弁によってカニューラが圧力センサに接続されているとき、上記カニューラを装着した患者の呼吸により上記カニューラ内に生成される圧力変動が、上記圧力センサで検出される。例えば、上記圧力センサによって上記カニューラ内の圧力の低下が検出されたとき、上記患者が呼気から吸気に転じたとして、上記電磁弁が切り換えられて上記カニューラが酸素供給源に接続される。これにより、上記酸素供給源から酸素がカニューラに供給され、この酸素が上記カニューラを経て患者に吸入される。
上記カニューラが酸素供給源に接続されているとき、上記圧力センサはカニューラと遮断される。また、上記圧力センサは上記絞りを介して分岐回路を経て大気に連通される。このときに上記圧力センサから出力される信号を、上記校正装置によって、例えば上記大気の圧力値に対応させることによって、上記圧力センサの校正を行うことができる。したがって、精度が比較的低くて安価な圧力センサを用いた場合においても、上記患者の呼吸を比較的正確に検知できる。また、上記圧力センサの精度にかかわらず、上記圧力センサの出力特性が温度や時間経過等によって変化した場合においても、上記患者の呼吸を比較的正確に検知できる。
なお、上記校正とは、上記圧力センサの出力信号に基づいて圧力の値を算出するための基準値を修正することをいう。
一実施形態の医療機器は、
上記圧力センサは、大気と上記被検出気体との間の圧力差に基づいて、上記被検出気体の圧力を検出する差圧式の圧力センサであることを特徴としている。
上記圧力センサは、大気と上記被検出気体との間の圧力差に基づいて、上記被検出気体の圧力を検出する差圧式の圧力センサであることを特徴としている。
上記実施形態によれば、上記電磁弁を介してカニューラと圧力センサとが接続されているとき、上記患者の呼吸に応じてカニューラから圧力センサに導かれた被検出気体と、大気との間の圧力差に基づいて、上記被検出気体の圧力が圧力センサで検出される。
一方、上記電磁弁を介してカニューラが酸素供給源に接続されているとき、上記圧力センサはカニューラと遮断される一方、上記絞りを介して分岐回路を経て大気に連通される。この分岐回路を経て大気が被検出気体として導かれるので、この圧力センサが圧力を検出する際に基づくべき圧力差は略零になる。したがって、このときに上記圧力センサから出力される信号を、上記校正装置によって、例えば零の圧力差に対応させることによって、上記圧力センサの校正を行うことができる。
一実施形態の医療機器は、上記電磁弁に、この電磁弁の切り換え時に駆動電力を供給する一方、上記電磁弁の保持時に上記駆動電力よりも小さい保持電力を供給する電磁弁電力供給手段を備え、
上記電磁弁電力供給手段が上記電磁弁に上記保持電力を供給しているとき、上記校正装置が上記圧力センサの校正を行う。
上記電磁弁電力供給手段が上記電磁弁に上記保持電力を供給しているとき、上記校正装置が上記圧力センサの校正を行う。
上記実施形態によれば、上記電磁弁は、上記電磁弁電力供給手段によって上記駆動電力が供給されて、切り換えが行われる。上記電磁弁の切り換えが終了すると、上記電磁弁電力供給手段によって上記保持電力が供給されて、上記電磁弁が切り換わった状態が保持される。上記電磁弁電力供給手段が上記電磁弁に上記保持電力を供給しているときであって、消費電力が比較的小さいときに、上記校正装置が上記圧力センサの校正を行う。したがって、上記校正装置は、安定して校正動作を行うことができるので、上記圧力センサの校正を正確に行うことができる。
また、上記保持電力は駆動電力よりも小さいので、この医療機器の消費電力を少なくできる。したがって、この医療機器を電池で駆動する場合、上記電池の消耗速度を低減できて、上記電池を従来よりも長期に亘って使用できる。
なお、上記保持電力は、上記電磁弁がカニューラを酸素供給源または圧力センサのいずれに接続するときに上記電磁弁に供給されてもよい。
一実施形態の医療機器は、上記電磁弁電力供給手段が上記保持電力の出力を開始してから所定期間が経過した後に、上記校正装置が上記圧力センサの校正を行う。
上記実施形態によれば、上記電磁弁電力供給手段が上記駆動電力の出力に続いて上記保持電力の出力を開始した直後には、上記電磁弁の切り換えに起因して、上記圧力センサが圧力を検出すべき被検出気体の圧力が不安定になっている。ここで、上記電磁弁電力供給手段が上記保持電力の出力を開始してから所定時間が経過した後に、上記校正装置が上記圧力センサの校正を行う。したがって、この記校正装置が上記圧力センサの校正を行うときには、上記被検出気体の圧力が安定しているので、上記校正が正確になる。
以上のように、電磁弁が圧力センサとカニューラとの間を遮断しているときに、上記圧力センサが絞りを介して分岐回路を経て大気に連通された状態で、校正装置で上記圧力センサの校正を行うので、精度が比較的低くて安価な圧力センサを用いた場合においても、上記患者の呼吸を比較的正確に検知できる。また、上記圧力センサの出力特性が温度や時間経過等によって変化しても、上記患者の呼吸を比較的正確に検知できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の医療機器としての呼吸同調器を示す概略図である。
この呼吸同調器は、例えば肺疾患患者の在宅治療等に用いられる呼吸同調器であり、酸素供給源としての酸素ボンベ1と、この酸素ボンベ1からの酸素を患者に供給するカニューラ3とに接続されるようになっている。この呼吸同調器は、差圧式の圧力センサ5を備えると共に、上記カニューラ3を上記酸素ボンベ1または上記圧力センサ5のいずれか一方に切り換え連通させる電磁弁2を備える。上記圧力センサ5および電磁弁2は、CPU8に接続されている。上記圧力センサ5により、上記患者の呼吸で生成される圧力変動を検出し、この圧力センサ5からの検出信号に基づいて、上記CPU8が電磁弁2の切り換えを制御するようになっている。
上記圧力センサ5は、上記電磁弁2に連通する検出管51と、大気に連通する大気連通管52とを有し、上記検出管51に導かれる被検出気体と、上記大気連通52に導かれる大気との間の圧力差に基づいて、上記被検出気体の圧力を検出するようになっている。すなわち、上記圧力センサ5から上記圧力差を示す信号が出力され、上記信号を上記CPU8が受け取って演算処理を行って、上記カニューラ2内の圧力値を算出する。
上記電磁弁2がカニューラ3を圧力センサ5に接続しているときは、上記患者の呼吸により上記カニューラ3および電磁弁2を経て上記検出管51に流入または流出する被検出気体と、上記大気連通管52との間の圧力差に基づいて、上記患者の呼気または吸気に対応する圧力が検出される。
上記電磁弁2がカニューラ3を酸素ボンベ1に接続しているときは、上記圧力センサ5はカニューラ3と遮断される。このとき、上記絞り6を有する分岐回路としてのブリードオフ通路7を介して大気が検出管51に連通する。したがって、この検出管51と上記大気連通管2との間の圧力差は略零になる。このときの上記圧力センサ5からの出力に基づいて、この圧力センサ5の校正を上記CPU8が行う。すなわち、上記圧力センサ5に生じる圧力差が零であるときに受けた信号が示す値が、被検出気体の圧力の零に対応するように、上記CPU8が実行する演算式のパラメータを修正する。このように、上記CPU8は、校正装置としても機能する。
上記電磁弁2は、ソレノイドで駆動される弁体を有する3ポート2位置の電磁弁であり、上記ソレノイドの消磁時に弁体がバネで付勢されて、上記カニューラ3と酸素ボンベ1との接続がオフとなるノーマリーオフ型の電磁弁である。この電磁弁2は、電磁弁電力供給手段としてのドライバ9に接続され、このドライバ9によって、上記CPU8からの指令に基づいて駆動電力および保持電力が供給される。
また、上記酸素ボンベ1と電磁弁2との間に、上記酸素ボンベ1からの酸素の圧力を低減する減圧弁11と、上記酸素の流量を調整する流量調整器12とを介設していると共に、上記カニューラ3と電磁弁2との間に、安全としてのリリーフ弁14を接続している。
上記CPU8は、電源のオンオフ指令を患者から受ける図示しない電源スイッチと、運転モードの指令を患者から受けるモードスイッチと、現在の運転モードの表示、電源オンの表示および吸気検知の表示等を行う図示しないLEDと、呼吸同調器の動作状態の通知や電池の消耗の警告を行う図示しないブザーとに接続されている。上記CPU8は、上記電源スイッチのオンにより、図示しない電池からの電力供給が開始され、上記モードスイッチにより指定されたモードに従って、上記電磁弁2、圧力センサ5、LEDおよびブザー等の制御を行う。
この呼吸同調器は、電源として、定格電圧が1.5Vの単2型乾電池を1個のみ用いる。これにより、呼吸同調器の軽量化を図って携行を容易にすると共に、電池の消耗時に容易に電池交換を行えるようにしている。
上記構成の呼吸同調器は、以下のように動作する。まず、患者によって電源スイッチがオン操作されて呼吸同調器が起動すると、電磁弁2を介してカニューラ3に連通している圧力センサ5によって、上記患者の呼吸によるカニューラ3内の圧力変動が検出される。この圧力センサ5の検出値から上記患者の吸気の開始を検知すると、上記CPU8は、上記電磁弁2を切り換えて、上記酸素ボンベ1をカニューラ3に連通する。つまり、図1において、上記電磁弁2の連通モードがシンボルS1からシンボルS2に切り換わる。これにより、上記酸素ボンベ1からカニューラ3に酸素が供給されて、上記酸素が患者に吸入される。上記CPU8は、上記酸素ボンベ1をカニューラ3に連通してから所定時間が経過すると、上記電磁弁2を切り換えて、上記カニューラ3を圧力センサ5に連通させる。つまり、図1において、上記電磁弁2の連通モードがシンボルS2からシンボルS1に切り換わる。このような電磁弁2の切り換えを繰り返すことによって、患者の呼吸に同調して間欠的に患者に酸素を供給する。
上記電磁弁2の連通モードがシンボルS2であるときに、つまり、上記カニューラ3が酸素ボンベ1に連通しているときに、上記CPU8が圧力センサ5の校正を行う。
図2は、上記CPU8で実行される処理を示すフロー図である。図2を参照して、上記CPU8による上記電磁弁2および圧力センサ5の制御を詳細に説明する。
まず、電源スイッチのオンにより起動したCPU8は(ステップS1)、圧力センサ5への電力供給を開始してオンにする(ステップS2)。
上記圧力センサ5からの信号を受けて、患者の呼吸による上記カニューラ3内の圧力変動の観測を開始する(ステップS3)。
上記カニューラ3内の圧力値と、予め定められた吸気圧力の基準値を比較して、上記患者が呼気から吸気に転じたか否かを判断する(ステップS4)。このステップS4を、上記患者が呼気から吸気に転じると判断するまで繰り返す。
上記カニューラ3内の圧力が上記基準値を超えると、上記患者の吸気を検知したとして、ステップS5に移る。
ステップS5では、上記圧力センサ5への電力供給を停止する。
この後、上記ドライバ9に命じて上記電磁弁2に駆動電力を出力させて、この電磁弁2を起動する(ステップS6)。上記駆動電力は、上記電磁弁2のソレノイドを駆動する電圧を有する電力である。上記駆動電力の供給を受けて、上記電磁弁2の弁体がソレノイドで駆動されて、上記カニューラ3が酸素ボンベ1に連通する。これにより、上記酸素ボンベ1からカニューラ3を経由した患者への酸素供給が開始される。上記電磁弁2に駆動電力を供給するとき、上記圧力センサ5への電力供給を停止しているので、呼吸同調器の消費電力が大幅に増大することがない。したがって、電池の大幅な電圧降下が防止される。
上記電磁弁2を起動してから計時を開始し、この計時時間が予め設定された所定時間を超えたか否かを判断する(ステップS7)。このステップS7を、上記計時時間が所定時間を超えるまで繰り返す。上記所定時間は、上記ソレノイドで電磁弁2の弁体を駆動するために必要かつ十分な時間である。
上記計時時間が所定時間を超えると、上記ドライバ9に指令して、このドライバ9から電磁弁2に出力する電力を、上記駆動電力から保持電力に切り換えさせて、デューティ制御を開始する(ステップS8)。上記保持電力は、上記ソレノイドを通電保持して弁体位置を保持する電力であり、上記駆動電力が有する電圧と略同一の電圧を有する一方、所定のデューティ比を有するパルス状の電力であり、上記駆動電力よりも小さい電力である。上記デューティ比は、上記ソレノイドの特性等に応じて設定すればよい。なお、上記保持電力は、上記駆動電力に対してデューティ比を変える以外に、圧力値を低減させて駆動電力よりも小さくしてもよい。
上記デューティ制御によって、上記電磁弁2のソレノイドが通電保持されて、上記カニューラ2と酸素ボンベ1との連通が保持されると、上記圧力センサ5の校正が必要か否かを判断する(ステップS9)。なお、この校正の要否は、前回に校正を行った時からの経過時間に基づいて判断してもよく、あるいは、圧力センサ5の検出値の平均値の変化等に基づいて判断してもよい。あるいは、上記圧力センサ5とカニューラ2との連通が遮断される度に行ってもよい。
上記ステップS9において、圧力センサ5の校正が必要であると判断した場合、上記圧力センサ5への電力供給を開始して、上記圧力センサ5をオンにする(ステップS10)。
また、上記電磁弁2への供給電力が保持電力(デューティ制御)に切り換わってから、予め定められた所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS11)。上記所定時間は、上記電磁弁2の切り換えに起因する被検出気体の乱れが安定するのに必要な時間に設定する。
上記圧力センサ5は、上記電磁弁2によってカニューラ3と遮断されているので、圧力センサ5の検出管51内の圧力が、上記ブリードオフ通路7を介して大気圧になっている。したがって、上記検出管51と大気連通管2との間の差圧は略零であるので、このときの圧力センサ5の出力信号に基づいて、この圧力センサ5の校正を行う。すなわち、上記圧力センサ5の出力信号の値を、被検出気体の圧力値の零に対するオフセット値として記憶する(ステップS12)。
引き続いて、デューティ制御を終了して(ステップS13)、電磁弁2のソレノイドの励磁を解除する。これにより、上記電磁弁2の弁体が戻しバネによって初期位置に戻されて、この電磁弁が切り換わる。その結果、上記カニューラ3と酸素ボンベ1との連通が遮断されて、上記カニューラ3への酸素供給が終了する。
この後、患者による電源スイッチへのオフ指令の有無を判断し(ステップS14)、オフ指令が無い場合は、ステップS4に戻って一連の処理を継続する。
上記ステップS9において、圧力センサ5の校正が不要であると判断した場合、上記電磁弁2への供給電力が保持電力(デューティ制御)に切り換わってから、予め定められた所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS15)。
上記所定時間が経過したと判断すると、上記ドライバ9によるデューティ制御を終了させて電磁弁2の切り換えを行うと共に、圧力センサ5への電力供給を開始して(ステップS16)、患者の呼気の測定を開始する。
続いて、上記ステップS14に移って、患者による電源スイッチへのオフ指令の有無を判断する。
上記ステップS14において、患者による電源スイッチのオフ指令が有ったと判断すると、電源からの電力供給を停止して、呼吸同調器の動作を終了する。
このように、ステップS8からS13において、上記電磁弁2がカニューラ3を酸素ボンベ1に接続しているときに、上記圧力センサ5に生じる差圧を略零にすることによって、上記圧力センサ5の校正を容易に行うことができる。また、上記圧力センサ5の校正は、この呼吸同調器による酸素供給動作において、圧力センサ5が不要になるときに行うので、上記酸素供給動作を妨げることが無い。
また、上記電磁弁2が保持状態に切り換わってから所定時間が経過したと判断した後に、上記圧力センサ5の校正を行うので(ステップS11およびS12)、上記電磁弁2の切り換えに起因する被検出気体の圧力の乱れの影響を受けることを防止できる。したがって、上記圧力センサ5を正確に校正することができる。
図3は、上記圧力センサ5で検出される圧力値と、上記電磁弁2の切り換え状態とを共通の時間軸を用いて示した図である。図3に示すように、患者が呼気から吸気に転じた直後の時間t1において、吸気圧力が、予め定められた設定値P1に達したことが圧力センサ5で検出されると、上記CPU8の制御により、上記電磁弁2に駆動電力が供給される。これにより、上記電磁弁2の弁体が駆動されて、カニューラ3と圧力センサ5との連通が遮断される一方、上記カニューラ3が酸素ボンベ1に接続される。上記電磁弁2の弁体が駆動されるとき、この弁体とハウジングとの間に生じる連通路を介して、上記酸素ボンベ1から圧力センサ5に酸素が流入する場合がある。この酸素の流入等に起因して、図3に示すように、圧力センサ5で検出される圧力Sが変動して不安定になる場合がある。なお、図3に、カニューラ3内に吸気によって実際に生じる圧力Aの変動を、破線で重ねて示している。
図3において、上記電磁弁2に駆動電流が供給された時間t1から所定の期間T1が経過した後(上記ステップS11において、所定時間の経過が判断された時刻と同じ時刻)に、上記圧力センサ5の校正を行う。このとき、上記圧力センサ5で検出される圧力Sは、上記変動が収まって安定している。したがって、上記圧力センサ5の校正を、正確に行うことができる。
なお、上記圧力センサ5の校正は、上記期間T1が経過してから、上記電磁弁2への励磁が解除される時刻t2までの間の期間T2内であれば、いつ行ってもよい。
以上のように、本実施形態の呼吸同調器は、酸素供給動作を中断等することなく、正確かつ簡易に、圧力センサ5の校正を行うことができる。したがって、検出範囲が2000Pa程度の比較的精度が低くて安価な圧力センサ5を用いることができる。したがって、従来のような検出範囲が200Paの高精度で高価な圧力センサが不要になるので、呼吸同調器を安価に構成できる。
また、上記圧力センサ5の出力特性が温度や経時等に起因して変化した場合においても、この変化に応じて校正を行うことができるから、上記圧力センサ5の検出値を正確にできる。
上記実施形態において、上記電磁弁2は、カニューラ3と酸素ボンベ1との連通を保持する際に電力供給が必要である通電保持型の電磁弁を用いたが、通電保持が不要な自己保持型の電磁弁を用いてもよい。自己保持型の電磁弁を用いた場合においても、電磁弁への駆動電力の供給時に圧力センサ5への電力供給を停止することにより、電池の大幅な電圧降下を防止して、電池寿命を従来よりも延長することができる。また、上記駆動電力を供給してから所定時間経過後に、上記CPU8による圧力センサ5の校正を行うことにより、電磁弁の切り換えの影響を回避して、上記校正を正確にできる。
また、上記実施形態において、電源として、定格電圧が1.5Vの単2型乾電池を1つ用いたが、用いる電池の数は2つ以上でもよい。また、単2型乾電池に限られず、定格電圧は1.5Vでなくてもよい。
また、上記実施形態では、医療機器として呼吸同調器を構成したが、呼吸同調器以外の例えば酸素濃縮器等のような医療機器であってもよい。また、在宅用に限られず、電池により駆動される医療機器であれば、医療機関で使用される医療機器であってもよい。
1 酸素ボンベ
2 電磁弁
3 カニューラ
5 圧力センサ
6 絞り
7 ブリードオフ通路
8 CPU
11 減圧弁
12 流量調整器
14 リリーフ弁
2 電磁弁
3 カニューラ
5 圧力センサ
6 絞り
7 ブリードオフ通路
8 CPU
11 減圧弁
12 流量調整器
14 リリーフ弁
Claims (4)
- 被検出気体の圧力を検出する圧力センサ(5)と、
カニューラ(3)と酸素供給源(1)との間に接続され、上記カニューラ(3)を上記圧力センサ(5)または酸素供給源(1)に切り換え接続する電磁弁(2)と、
上記電磁弁(2)と圧力センサ(5)との間に接続されると共に、絞り(6)を介して大気に連通する分岐回路(7)と、
上記電磁弁(2)が上記カニューラ(3)を酸素供給源(1)に接続しているときの上記圧力センサ(5)からの出力信号に基づいて、上記圧力センサ(5)の校正を行う校正装置(8)と
を備えることを特徴とする医療機器。 - 請求項1に記載の医療機器において、
上記圧力センサ(5)は、大気と上記被検出気体との間の圧力差に基づいて、上記被検出気体の圧力を検出する差圧式の圧力センサ(5)であることを特徴とする医療機器。 - 請求項1または2に記載の医療機器において、
上記電磁弁(2)に、この電磁弁(2)の切り換え時に駆動電力を供給する一方、上記電磁弁(2)の保持時に上記駆動電力よりも小さい保持電力を供給する電磁弁電力供給手段(9)を備え、
上記電磁弁電力供給手段(9)が上記電磁弁(2)に上記保持電力を供給しているとき、上記校正装置(8)が上記圧力センサ(5)の校正を行うことを特徴とする医療機器。 - 請求項3に記載の医療機器において、
上記電磁弁電力供給手段(9)が上記保持電力の出力を開始してから所定期間が経過した後に、上記校正装置(8)が上記圧力センサ(5)の校正を行うことを特徴とする医療機器。
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Cited By (3)
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