JP2006006376A - 消火栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放水用レバーと開閉弁を接続するワイヤの断線を遠方からでも容易に検出することのできる消火栓を提供する。
【解決手段】 水を供給する水供給管5と、水供給管5の開閉弁15をワイヤ12、13を介して操作する放水用レバー10と、水を放水する放水ノズル30とを筐体1内に備えた消火栓において、放水用レバー10と開閉弁15は2本のワイヤ12、13によって連結され、2本のワイヤ12、13は放水用レバー側10端部で終端抵抗20により互いに接続されると共に、開閉弁15側端部でそれぞれ断線検出部21に接続され、断線検出部21は終端抵抗20を介して両ワイヤ12、13間に電流を流すことで、ワイヤ12、13の断線を検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明はトンネル等に設置される消火栓に関し、特に放水を行う際に用いられる放水用レバーのワイヤを断線監視する消火栓に関する。
従来からトンネル等においては、火災発生時に消火を行うための消火栓が設置されている。この消火栓は、水を供給する給水栓を備え、給水栓からホースを介して接続された放水ノズルから放水を行い、火災を消火する。また、消火栓には給水栓と放水ノズルの間に設けられる弁を開閉する放水用レバーが設けられている。放水用レバーと弁はワイヤを介して接続されており、放水用レバーを操作することにより、ワイヤが弁を開閉する。このような消火栓としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。
特開2001−58012号公報
しかし、従来の消火栓における放水用レバーのワイヤは断線監視されていなかった。ワイヤが断線すると、放水用レバーの操作によっては放水することができない。そのため、消火栓にはバイパス弁が設けられており、これを操作することで放水を行うことはできる。ただし、消火栓は火災が発生した際にその場に居合わせた人が操作するもので、消火栓の操作に不慣れである場合が多い。バイパス弁は放水用レバーのようには容易に操作することはできないので、火災発生時のような緊急時にその場に居合わせた人が咄嗟に操作することは困難である。
また、従来の消火栓では、ワイヤが断線して放水を行うことができない状態になっていたとしても、放水用レバーの設置個所に設けられるリミットスイッチの作動によりポンプは起動するため、遠方の管理センターからはあたかも放水が正常に行われているように見えてしまい、点検時にワイヤ切れを見逃すなど問題の発見が遅れる可能性があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、放水用レバーと開閉弁を接続するワイヤの断線を遠方からでも容易に検出することのできる消火栓を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る消火栓は、水を供給する水供給管と、該水供給管の開閉弁をワイヤを介して操作する放水用レバーと、水を放水する放水ノズルとを筐体内に備えた消火栓において、
上記ワイヤは一方の端部を終端抵抗に接続すると共に、他方の端部を断線検出部に接続し、
上記断線検出部は上記終端抵抗を介して上記ワイヤに電流を流すことで、上記ワイヤの断線を検出することを特徴として構成されている。
また、本発明に係る消火栓は、水を供給する水供給管と、該水供給管の開閉弁をワイヤを介して操作する放水用レバーと、水を放水する放水ノズルとを筐体内に備えた消火栓において、
上記放水用レバーと開閉弁は2本のワイヤによって連結され、該2本のワイヤは上記放水用レバー側端部で終端抵抗により互いに接続されると共に、上記開閉弁側端部でそれぞれ断線検出部に接続され、
上記断線検出部は上記終端抵抗を介して上記両ワイヤ間に電流を流すことで、上記ワイヤの断線を検出することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る消火栓は、上記断線検出部は外部に設けられた中央制御部に接続され、上記ワイヤの断線を検出した場合には上記中央制御部に断線検出信号を送信することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係る消火栓は、上記筐体は上記放水用レバーの動作を検出するレバーリミットスイッチを備え、上記開閉弁は電動弁からなると共に、開閉を制御する弁制御部に接続され、
上記断線検出部は上記ワイヤの断線を検出しかつ上記レバーリミットスイッチにより上記放水用レバーの動作を検出した場合には上記弁制御部に開放信号を送信することを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る消火栓は、上記筐体は上記放水用レバーの動作を検出するレバーリミットスイッチと、上記放水ノズルの設置状態を検出するノズルリミットスイッチを備え、上記開閉弁は電動弁からなると共に、開閉を制御する弁制御部に接続され、
上記断線検出部は上記ワイヤの断線を検出した場合であって、上記レバーリミットスイッチにより上記放水用レバーの動作を検出し、かつ上記ノズルリミットスイッチにより上記放水ノズルが取り外されたことを検出した場合には上記弁制御部に開放信号を送信することを特徴として構成されている。
また、本発明に係る消火栓は、上記ノズルリミットスイッチは上記ワイヤに上記終端抵抗と並列に接続されたことを特徴として構成されている。
本発明に係る消火栓によれば、ワイヤには一方の端部に終端抵抗を接続し、他方の端部に断線検出部を接続し、断線検出部は終端抵抗を介してワイヤに電流を流すことで、ワイヤの断線を検出することにより、ワイヤに直接電流を流して断線を検出できるので、確実に断線を検出することができる。また、電流を流すだけで断線を検出できることにより、現場で直接検査することなく遠方からでも容易に断線を検出することができる。
また、本発明に係る消火栓によれば、放水用レバーと開閉弁は2本のワイヤによって連結され、この2本のワイヤは放水用レバー側端部で終端抵抗により互いに接続され、開閉弁側端部でそれぞれ断線検出部に接続されることにより、2本のワイヤを用いて開閉弁を動作させている場合においても、いずれのワイヤについても確実に、しかも遠方からでも断線を検出することができる。
さらに、本発明に係る消火栓によれば、断線検出部は外部に設けられた中央制御部に接続され、ワイヤの断線を検出した場合には中央制御部に断線検出信号を送信することにより、断線検出信号を外部への通報等様々な用途に用いることができる。
さらにまた、本発明に係る消火栓によれば、筐体はレバーリミットスイッチを備え、断線検出部はワイヤの断線を検出しかつレバーリミットスイッチにより放水用レバーの動作を検出した場合には弁制御部に開放信号を送信することにより、ワイヤが断線した場合であっても、放水用レバーの動作により放水を行うことができ、確実に火災の消火を行うことができる。
そして、本発明に係る消火栓によれば、筐体はレバーリミットスイッチとノズルリミットスイッチを備え、断線検出部はワイヤの断線を検出した場合であって、レバーリミットスイッチにより放水用レバーの動作を検出し、かつノズルリミットスイッチにより放水ノズルが取り外されたことを検出した場合には弁制御部に開放信号を送信することにより、ワイヤが断線した場合であっても、放水用レバーの動作及び放水ノズルの取出しにより放水を行うことができ、放水準備を行った上で確実に火災の消火を行うことができる。
また、本発明に係る消火栓によれば、ノズルリミットスイッチはワイヤに終端抵抗と並列に接続されたことにより、ノズルリミットスイッチを接続するための配線とワイヤを共用することができ、簡易な構成として部品点数を減らすことができる。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態における消火栓の正面図、図2は消火栓の消火栓扉2を開いた状態における筐体1内部を示した平面図である。この消火栓は主として自動車用のトンネル内に設置され、車の事故等によるトンネル内の火災を検知し、通報すると共に火災を消火するために用いられる。図1に示すように本実施形態における消火栓は、筐体1と、前倒し式の開閉扉である消火栓扉2と、火災発生の際に通報を行う火災報知機4とを備えている。
筐体1は、トンネルにおける自動車走行路の側面である壁面に横長の直方体箱形状の容器を設けてなる。筐体1の側面からは、給水配管に接続される給水接続口41が突出している。また、消火栓扉2はハンドル3を操作することによって、手前側に倒れて開放され、筐体1内部に納められた機器を操作することができるようになる。
図2に示すように、筐体1の内部には、給水接続口41を含む給水栓40と、給水栓40からの配管の開閉を行うための放水用レバー10と、給水栓40から火災現場まで水を供給する放水用ホース17と、該放水用ホース17の先端部である放水ノズル30とが納められている。また、給水栓40からは下方に向かって水供給管5が配設され、その途中には開閉弁15が設けられる。この開閉弁15を開放することにより、給水栓40からの水を放水ノズル30に供給することができる。
放水ノズル30は、消火栓扉2の内面側に保持されている。放水用ホース17は、放水ノズル30から消火栓扉2の内面を這わせており、筐体1の内部では渦巻き状に巻かれて収納されている。放水用レバー10は、開閉弁15に2本のワイヤ12、13を介して接続されており、前後に倒すことによって開閉弁15の開閉を行う。
筐体1には、放水用レバー10の動作を検出するようにレバーリミットスイッチ32が設けられている。また、消火栓扉2の内面側に固定される放水ノズル30の設置部分にはノズルリミットスイッチ33が設けられており、放水ノズル30の取出しの有無を検出する。
火災発生時における消火栓の操作は以下の通りである。まず、火災を発見したら、筐体1に設けられた火災報知機4のボタンを押して、火災の発生を知らせる。次に、消火栓扉2を手前に開いて、筐体1内部を露出させる。消火栓扉2を開いたら、放水ノズル30を取出して、放水用ホース17を引き出す。さらに、放水用レバー10を引くことで、ポンプが起動し、水が供給される。操作者は、放水ノズル30を火災の方向に向けて放水を開始する。
図3には、消火栓内部に納められる放水用レバー10と開閉弁15間の連係図を示す。上述したように、放水用レバー10は、ワイヤ12、13を介して開閉弁15と接続されている。放水用レバー10は、操作板11に固定されており、この操作板11は放水用レバー10と共に回転動作する。ワイヤは2本設けられており、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13とからなっている。
第1のワイヤ12の一端部は操作板11に固定されて固定部12aを構成し、また第2のワイヤ13の一端部は操作板11に固定されて固定部13aを構成している。また、開閉弁15は動作板16と連係して動作する。この動作板16に第1のワイヤ12が固定されて固定部12bを構成し、また第2のワイヤ13が固定されて固定部13bを構成する。
操作板11における第1のワイヤ12の固定部12aと第2のワイヤ13の固定部13aは、操作板11において放水用レバー10が固定されている中心部から略同じ半径位置に設けられている。また、動作板16における第1のワイヤ12の固定部12bと第2のワイヤ13の固定部13bは、動作板16の中心部から略同じ半径位置に設けられている。
これにより、放水用レバー10を操作するとそれに伴って操作板11が回動し、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13で接続された開閉弁15の動作板16も回動する。動作板16の回動により、開閉弁15は開閉するから、放水用レバー10の操作により第1のワイヤ12及び第2のワイヤ13を介して、開閉弁15の開閉動作を行うことができる。
ここで、第1のワイヤ12の操作板11における固定部12aと、第2のワイヤ13の操作板11における固定部13aとの間は、終端抵抗20によって接続されている。一方、第1のワイヤ12の動作板16における固定部12bと、第2のワイヤ13の動作板16における固定部13bは、それぞれ断線検出部21に接続されている。断線検出部21は、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13の間に終端抵抗20を介して電流を流すことにより、各ワイヤ12、13の断線の有無を監視する。この断線監視システムについて以下説明する。
図4は、断線監視システムの第1の実施例を示した配線図である。この図に示す第1の実施例は、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13の一方の端部を終端抵抗20で接続し、他方の端部をそれぞれ断線検出部21に接続している。また、断線検出部21は中央制御部23に接続されている。断線検出部21は終端抵抗20を介して第1のワイヤ12及び第2のワイヤ13に電流を流し、電圧を計測することにより各ワイヤ12、13における断線を検出する。
断線を検出した断線検出部21は、中央制御部23に断線が発生している旨の信号を送信する。中央制御部23は、消火栓の外部に設けられるもので、消火栓の状態監視や制御及び火災発生時の各所に対する通報等を行う。このように、各ワイヤ12、13に直接電流を流すことでワイヤの断線を検出することにより、外部からでも断線を検出し、それに応じた適切な処置をとることができる。
図5は、断線監視システムの第2の実施例を示した配線図である。この例においても、第1の実施例と同様に、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13の一方の端部を終端抵抗20で接続し、他方の端部をそれぞれ断線検出部21cに接続している。また、それとは別に、放水用レバー10の動作を検出するレバーリミットスイッチ32と、放水ノズル30の設置状態を検出するノズルリミットスイッチ33とを設けている。そして、これらのリミットスイッチ32、33はそれぞれ断線検出部21a、21bに接続しており、したがって各々必要に応じて断線を検出することができる。
また、この実施例では放水用レバー10の操作によって開閉される開閉弁15の他に、電動弁からなる補助開閉弁31を備えている。この補助開閉弁31は、水供給管5において開閉弁15をバイパスするように設けられており、また弁の開閉制御を行う弁制御部22に接続されている。断線検出部21a、21b、21cと弁制御部22は、いずれも中央制御部23に接続されている。
中央制御部23は、断線検出部21aを介してレバーリミットスイッチ32からの信号を受信し、また断線検出部21bを介してノズルリミットスイッチ33からの信号を受信し、さらに断線検出部21cからワイヤ12、13の断線の有無についても信号を受信する。そして、中央制御部23は、これら受信した信号を基に、弁制御部22の制御を行う。この動作については後述する。
図6は、断線監視システムの第3の実施例を示した配線図である。この例でも、第1及び第2の実施例と同様に、第1のワイヤ12と第2のワイヤ13の一方の端部を終端抵抗20で接続し、他方の端部をそれぞれ断線検出部21cに接続している。また、第2の実施例と同様に、レバーリミットスイッチ32及びノズルリミットスイッチ33を設けており、さらに補助開閉弁31を設けている。
この実施例では、ノズルリミットスイッチ33を第1のワイヤ12及び第2のワイヤ13に接続し、終端抵抗20とは並列となるように配線されている。これによって、ノズルリミットスイッチ33の配線の多くを各ワイヤ12、13と共用することができて、構成を簡易にすることができる。
次に、ワイヤ12、13の断線が検出された場合の信号(以下ワイヤ断線信号という)と、各リミットスイッチ32、33からの信号(以下放水用レバー10からの信号をレバー操作信号、ノズルリミットスイッチ33からの信号をノズル取出信号という)の有無を検出した中央制御部23が、消火栓の状態をどのように認識し、それによってどのような動作を行うかについて説明する。ここでは、上述した断線監視システムのうち、図5に示した第2実施例に基づいて説明する。
図7には、各信号とそれによって認識される放水状態の対応表を示す。ノズル取出信号とレバー操作信号、及びワイヤ断線信号のいずれもない場合(状態1)は、消火栓の操作がされておらず、かつワイヤ12、13も断線していないから、通常の監視状態である。ノズル取出信号のみがある場合(状態2)は、筐体1から放水ノズル30を取出したことが検出されているから、放水準備状態または放水ノズル30が所定の位置から脱落したことが認識される。
ノズル取出信号及びレバー操作信号があって、ワイヤ断線信号がない場合(状態3)は、放水ノズル30及び放水用レバー10が操作されて、しかもワイヤ12、13は断線していないから正常に開閉弁15が開いていることになる。すなわち、放水中であることが認識される。レバー操作信号のみがある場合(状態4)は、ワイヤ12、13は断線しておらず、放水用レバー10が操作されて開閉弁15が開放状態となっているにもかかわらず、放水ノズル30が取出されていないのであるから、ホース引出し不能であると認識される。
ワイヤ断線信号のみがある場合(状態5)は、消火栓の操作はされていないものの、ワイヤ12、13の断線が検出された場合であって、すなわちワイヤ12、13が劣化し断線していることが認識される。ワイヤ断線信号とノズル取出信号がある場合(状態6)は、放水ノズル30が取出されているにもかかわらず、ワイヤ12、13が断線しており、放水用レバー10を操作しても開閉弁15が開かないので、放水ができない状態であることが認識される。
ワイヤ断線信号とノズル取出信号及びレバー操作信号のいずれもある場合(状態7)は、消火栓において放水のための操作がなされたにもかかわらず、ワイヤ12、13が断線しているために開閉弁15が開かず、放水ができない状態であることが認識される。ノズル取出信号のみがない場合は(状態8)は、ワイヤ12、13が断線しており、放水用レバー10は操作されたものの、放水ができない状態であることが認識される。なお、状態7、8の場合は、補助開閉弁31を制御することで強制的に放水可能とすることができる。
図8には、消火栓の操作に伴う動作についてのフローチャートを示す。このフローチャートは、中央制御部23の処理内容を示したものである。まず、レバーリミットスイッチ32を監視することで、放水用レバー10の操作がなされたか否かを判定する(S1)。S1の状態は、図7における状態1に相当する。放水用レバー10の操作がなされていれば、ポンプ(図示しない)を起動させ、放水のための準備を開始する(S2)。
次に、各ワイヤ12、13が断線しているか否かについて判定する(S3)。ここで、断線検出部21cからワイヤ断線信号を受信していなければ、開閉弁15を開放し(S4)、放水を行う(S5)。S4の状態は、図7における状態3に相当する。
S1において、放水用レバー10の操作がなされていなかった場合、中央制御部23は、ワイヤ12、13の断線の有無を判定する(S6)。断線の有無の判定については、常時行わなくても、適宜行うようにすればよく、例えば定期点検時に行うようにしてもよい。
ここで、断線検出部21cからワイヤ断線信号を受信した場合には、断線警報を出力し(S7)、断線が発生していることを防災盤等の外部に通報する。または、消火栓に表示装置を設け、この表示装置に断線している旨を表示するようにしてもよい。ワイヤ断線信号を受信しない場合には、放水用レバー10の監視に戻る。S7の状態は、図7における状態5に相当する。
また、S3においてワイヤ12、13が断線していることが検出された場合にも、中央制御部23は断線警報を出力する(S8)。この場合の中央制御部23の動作は、S7と同様である。次に、ノズルリミットスイッチ33を監視することで、放水ノズル30が取出されたか否かについて判定する(S9)。放水ノズル30が取出されていれば、外部に対して放水ノズル30が使用中であることを示す信号を出力し(S10)、補助開閉弁31に対して開放信号を送信する(S11)。これによって放水がなされる(S5)。S11の状態は、図7における状態7に相当する。
S9において放水ノズル30が取出されていなかった場合、中央制御部23は外部に対して放水異常警報を出力し(S12)、それを受けて実際に現地での確認がなされる(S13)。S12の状態は、図7における状態8に相当する。
消火栓の動作について、配管図を用いてさらに説明する。図9は通常時における配管説明図、図10は放水用レバー10操作時における配管説明図、そして図11はワイヤ12、13の断線時における配管説明図である。これら各図に示すように、給水接続口41または給水弁42から水供給管5が配設され、その下流部には開閉弁15が設けられる。開閉弁15の下流部には放水用ホース17とその先端部である放水ノズル30が設けられる。また、開閉弁15と放水用ホース17の間には補助開閉弁31が設けられ、水供給管5の中間位置から放水用ホース17までの間をバイパスする。
開閉弁15は三方弁であって、水供給管5側と放水用ホース17側及び排水管側のうちいずれか2つを連通させる。図9の状態では、放水用ホース17側と排水管側を連通させており、水供給管5側から供給される水を放水用ホース17側に通さない状態、すなわち閉状態とされている。
また、補助開閉弁31も開閉弁15と同様に三方弁であって、水供給管5側と放水用ホース17側及び開閉弁15側のうちいずれか2つを連通させる。図9の状態では、放水用ホース17側と開閉弁15側を連通させている。
放水用レバー10は、ワイヤ12、13を介して開閉弁15に接続され、ワイヤ12、13は断線検出部21に接続される。また、放水用レバー10の操作を検出するレバーリミットスイッチ32は、断線検出部21を介して中央制御部23に接続される。さらに、放水ノズル30の設置状態を検出するノズルリミットスイッチ33も、断線検出部21を介して中央制御部23に接続される。
火災が発生すると、使用者は消火栓扉2を開放し、放水ノズル30を取出してさらに放水用ホース17を引き出す。すると、図10に示すようにノズルリミットスイッチ33は、放水ノズル30が取出されたことを検出してONになり、中央制御部23はこのことを検出する。
次に使用者は、放水用レバー10を操作する。放水用レバー10を操作すると、ワイヤ12、13によって開閉弁15が動作し、図10に示すように水供給管5側と放水用ホース17側を連通させた状態、すなわち開状態とする。また、放水用レバー10を操作すると、レバーリミットスイッチ32がONになり、中央制御部23はこのことを検出する。
ワイヤ12、13に断線が発生していた場合については以下の通りである。ワイヤ12、13には図11に示すように断線個所Aが生じているものとする。この場合、放水用レバー10を操作しても、開閉弁15は動作せず、閉状態のままとなっている。断線検出部21によってワイヤ12、13の断線を検出した中央制御部23は、弁制御部22に対し開放信号を送信する。開放信号を受信した弁制御部22は、電動弁である補助開閉弁31を動作させ、図11に示すように水供給管5側と放水用ホース17側を連通させた状態とする。補助開閉弁31は、開閉弁15をバイパスするように設けられているので、これによって水供給管5から放水用ホース17に水が供給され、放水ノズル30から放水が行われる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、上記実施形態では2本のワイヤ12、13により開閉弁15を動作させているが、1本のワイヤにより開閉弁15を動作させるように構成してもよい。この場合、ワイヤの動作板16側端部は断線検出部21に接続し、操作板11側端部は終端抵抗20に接続すると共に、終端抵抗20の一端部を断線検出部21に接続する。これにより、断線検出部21はワイヤに対して終端抵抗20を介して電流を流すことができ、断線検出を行うことができる。
また、本実施形態ではレバーリミットスイッチ32及びノズルリミットスイッチ33を設けて、放水用レバー10及び放水ノズル30の操作について検出しているが、これをレバーリミットスイッチ32のみでノズルリミットスイッチ33を設けなくても、中央制御部23は消火栓の放水または断線状態を認識することができる。
本実施形態における消火栓の正面図である。 図1の消火栓の消火栓扉を開いた状態における筐体内部を示した平面図である。 消火栓内部に納められる放水用レバーと開閉弁間の連係図である。 断線監視システムの第1の実施例を示した配線図である。 断線監視システムの第2の実施例を示した配線図である。 断線監視システムの第3の実施例を示した配線図である。 断線監視システムの第2の実施例における各機器からの信号と放水状態の対応表である。 断線監視システムの第2の実施例におけるフローチャートである。 本実施形態の消火栓の通常時における配管説明図である。 本実施形態の消火栓の放水用レバー操作時における配管説明図である。 本実施形態の消火栓のワイヤ断線時における配管説明図である。
符号の説明
1 筐体
2 消火栓扉
10 放水用レバー
11 操作板
12 第1のワイヤ
13 第2のワイヤ
15 開閉弁
16 動作板
20 終端抵抗
21 断線検出部
22 弁制御部
23 中央制御部
30 放水ノズル
31 補助開閉弁
32 レバーリミットスイッチ
33 ノズルリミットスイッチ

Claims (6)

  1. 水を供給する水供給管と、該水供給管の開閉弁をワイヤを介して操作する放水用レバーと、水を放水する放水ノズルとを筐体内に備えた消火栓において、
    上記ワイヤは一方の端部を終端抵抗に接続すると共に、他方の端部を断線検出部に接続し、
    上記断線検出部は上記終端抵抗を介して上記ワイヤに電流を流すことで、上記ワイヤの断線を検出することを特徴とする消火栓。
  2. 水を供給する水供給管と、該水供給管の開閉弁をワイヤを介して操作する放水用レバーと、水を放水する放水ノズルとを筐体内に備えた消火栓において、
    上記放水用レバーと開閉弁は2本のワイヤによって連結され、該2本のワイヤは上記放水用レバー側端部で終端抵抗により互いに接続されると共に、上記開閉弁側端部でそれぞれ断線検出部に接続され、
    上記断線検出部は上記終端抵抗を介して上記両ワイヤ間に電流を流すことで、上記ワイヤの断線を検出することを特徴とする消火栓。
  3. 上記断線検出部は外部に設けられた中央制御部に接続され、上記ワイヤの断線を検出した場合には上記中央制御部に断線検出信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の消火栓。
  4. 上記筐体は上記放水用レバーの動作を検出するレバーリミットスイッチを備え、上記開閉弁は電動弁からなると共に、開閉を制御する弁制御部に接続され、
    上記断線検出部は上記ワイヤの断線を検出しかつ上記レバーリミットスイッチにより上記放水用レバーの動作を検出した場合には上記弁制御部に開放信号を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消火栓。
  5. 上記筐体は上記放水用レバーの動作を検出するレバーリミットスイッチと、上記放水ノズルの設置状態を検出するノズルリミットスイッチを備え、上記開閉弁は電動弁からなると共に、開閉を制御する弁制御部に接続され、
    上記断線検出部は上記ワイヤの断線を検出した場合であって、上記レバーリミットスイッチにより上記放水用レバーの動作を検出し、かつ上記ノズルリミットスイッチにより上記放水ノズルが取り外されたことを検出した場合には上記弁制御部に開放信号を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消火栓。
  6. 上記ノズルリミットスイッチは上記ワイヤに上記終端抵抗と並列に接続されたことを特徴とする請求項5記載の消火栓。
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