JP2006006242A - アメロゲニン融合タンパク質 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アメロゲニンがシスタチンのカルボキシ末端又はアミノ末端と融合してなるアメロゲニン融合タンパク質;当該アメロゲニン融合タンパク質をコードする遺伝子;当該遺伝子を挿入した組換えベクターを宿主細胞に導入し、得られる形質転換体を培養して当該遺伝子を発現させ、宿主細胞又は培養物中に生成蓄積されたタンパク質を採取することを特徴とするアメロゲニン融合タンパク質の製造法。
【選択図】 なし
Description
(a)配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号1で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ特異的プロテアーゼによる切断によりアメロゲニン様活性を示すタンパク質
(a)配列番号2に示す塩基配列からなるDNA
(b)(a)の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ特異的プロテアーゼによる切断によりアメロゲニン様活性を示すタンパク質をコードするDNA
斯かるアメロゲニンの好適な例として、例えば以下の(a)又は(b)に示すタンパク質が挙げられる。
(a)配列番号4で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号4で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つアメロゲニン様活性を示すタンパク質。
ここで、配列番号4に示すアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列とは、配列番号4のアミノ酸配列と等価のアミノ酸配列であり、依然としてアメロゲニンの生理学的活性(アメロゲニン様活性)を示す配列を意味する。好ましくは1〜10個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列であって、付加には、両末端への1〜数個のアミノ酸の付加が含まれる。アメロゲニンの生理学的活性とは、アパタイト結晶への選択的吸着、アパタイト結晶の成長抑制等の生理活性をいう。
なお、上記のアミノ酸の欠失、置換若しくは付加は、公知の部位特異的変異誘発法により実施することができる。
斯かるシスタチンの好適な例として、例えば以下の(c)又は(d)に示すタンパク質が挙げられる。
(c)配列番号6で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(d)配列番号6で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つシスタチン様活性を示すタンパク質。
ここで、配列番号6で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列とは、配列番号6のアミノ酸配列と等価のアミノ酸配列であり、依然としてシスタチン様活性を示す配列を意味する。シスタチン様活性とは、システインプロテアーゼの阻害等の生理活性をいう。
(a)配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ特異的プロテアーゼによる切断によりアメロゲニン様活性を示すタンパク質
尚、ここでいう、特異的プロテアーゼとしては、血液凝固因子Xa、レニン、エンテロキナーゼ等のプロテアーゼが挙げられる。
以下、本発明のアメロゲニン融合タンパク質の製造法を説明する。
(1)アメロゲニン及びシスタチン遺伝子の調製
アメロゲニン及びシスタチンをコードする遺伝子は、公知の方法、例えば Molecular cloning - a Laboratory manual 2nd edition (Sambrookら、1989)に記載の方法、または、公知のポリメラアーゼ・チェイン・リアクション法(Innisら, PCR Protocols, A guide to methods and applications, Academic Press (1990))などによって生体からの抽出や増幅、あるいは生体から抽出したゲノムDNAから目的とするエキソン部分を増幅し接続することによって構築することができる。あるいは公知のアミノ酸配列に基づき化学的合成等の公知の方法により取得することができる。
アメロゲニン遺伝子としては、例えば配列番号3に示す塩基配列からなるDNA、又は当該塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つアメロゲニン様活性を示すタンパク質をコードするDNAが挙げられ、シスタチン遺伝子としては、例えば配列番号5に示す塩基配列からなるDNA又は当該塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つシスタチン様活性を示すタンパク質をコードするDNAが挙げられる。ストリンジェントな条件とは前記と同様である。
本発明のアメロゲニン融合タンパク質の発現に用いることができるプラスミドベクターとしては、宿主細胞内で複製可能であり、適当な形質転換マーカー遺伝子等をもち、導入した宿主細胞で機能するプロモーターの制御下、シスタチン遺伝子の上流又は下流にアメロゲニン遺伝子を接続した場合にシスタチンと融合した状態でアメロゲニンを発現させることのできるものであれば如何なるものでもよいが、特にグルタチオンSトランスフェラーゼ遺伝子を持つものが好ましく、また、シスタチン−アメロゲニンcDNA挿入のため、適当な制限酵素サイト(例えば、BamH Iサイト、Sal Iサイト等)があることが望ましい。斯かるベクターとしては、例えば大腸菌用発現ベクターであるpGEX−6P−1(アマシャム)、pGEX−1λT(アマシャム)、pGEX−2T(アマシャム)、pGEX−2TK(アマシャム)、pGEX−3X(アマシャム)、pGEX−4T−1(アマシャム)、pGEX−4T−2(アマシャム)、pGEX−4T−3(アマシャム)、pGEX−5X−1(アマシャム)、pGEX−5X−2(アマシャム)、pGEX−5X−3(アマシャム)、pGEX−6P−2(アマシャム)、pGEX−6P−3(アマシャム)等が挙げられる。
斯かるプラスミドは、例えば、プロモーター配列、タグ配列の下流に本発明のDNAを挿入する方法、例えばカルモジュリン結合ペプチドをコードするDNAの下流に、読み取り枠を揃え、本発明のDNAを挿入する方法等により作製することができる。
得られた組換えDNAを用いて、宿主細胞を形質転換することにより、形質転換体を作製する。本発明においてアメロゲニン融合タンパク質を生産するための宿主細胞としては、大腸菌、枯草菌、メガテリウム菌、ブレビス菌、パン酵母、Phichia属酵母等を用いることができるが、大腸菌が好ましい。
尚、形質転換は、例えば塩化カルシウム法、エレクトロポレーション法、塩化ルビジウム法、リポフェクション法、DEAE−デキストラン法、リチウム法、スフェロプラスト法、プロトプラスト法、ウイルス等により行えばよい。
以上のようにして得られた形質転換体を適当な培地にて培養し、公知の方法に従って、宿主細胞又は培養物から採取することにより本発明のアメロゲニン融合タンパク質を得ることができる。例えば、培養物を遠心分離、濾過し、菌体を分離した後、菌体内タンパク質を抽出し、精製すればよい。
また、得られたアメロゲニン融合タンパク質は、化学的切断、血液凝固因子Xa、レニン、エンテロキナーゼ等により、アメロゲニンのみを切り出すことができる。
(1)使用菌株
組換えタンパク質生産用大腸菌宿主として、大腸菌 BL21株(アマシャム)、およびサブクローニング用宿主として大腸菌 HB101株(宝酒造)を使用した。組換え大腸菌用発現ベクターとしてpGEX-6P-1(アマシャム)を使用した。ヒト顎下腺由来のcDNAからクローニングしてきたシスタチンS遺伝子を含むプラスミドとしてpUSA3(Saitoh,E., and Isemura,S., J.Biochem.116,:399,(1994))を使用した。
遺伝子断片の増幅にはポリメラーゼ・チェイン・リアクション(PCR)法を用いた。PCR法には、Pyrobest DNAポリメラーゼ(宝酒造)を用いて、鋳型DNA5ng、順方向プライマー及び逆方向プライマー各20pmolとして、PCR(変性温度:94℃-1分、アニール温度:54℃-0.5分、DNA鎖伸張温度:72℃−4分を1サイクルとして30回繰り返す)をDNA Thermal Cycler(パーキン・エルマ社)を用いて行った。増幅された遺伝子断片の塩基配列をABI PRISM3100(アプライドバイオシステム社)により決定し、PCR法による配列のエラーが起こっていないことを確認した。構築した組換えプラスミドの大腸菌BL21株への導入は、Z-Competent E. coliTransformation Kit(ZYMO RESEARCH)を用い、LB(Ap)寒天培地上にて組換え大腸菌を得た。
組換え大腸菌用の生産培地として、2×YTA培地(トリプトン1.6%、酵母エキス1.0%、NaCl0.5%、pH7.0)を使用し、以下の培養条件で行った。すなわち、大型試験管(シード培地、5mL仕込)にて15時間培養した前培養液を、500mL坂口フラスコ(メイン培地、100mL仕込)に1%植菌した。培養温度37℃、回転数210rpmで3〜4時間培養後、IPTGを添加(最終濃度0.1mM)し2〜3時間培養することによって、融合したタンパク質の発現を誘導した。
培養後の培養液(100mL)を遠心分離し培養上清と菌体を得た。菌体をコンプリート・ミニ1タブレットを加えたBugBuster Protein Extraction Reagent(Novagen) 5mLに懸濁し、室温で20分間ゆるやかに振盪することにより、菌体内タンパク質を抽出した。遠心分離し得られた上清を菌体抽出物とした。菌体抽出物からの融合タンパク質の精製にはBulk and RediPack GST Purification Modulesを用い、マニュアルに従い行った。
組換え菌生産物中のタンパク質濃度の定量には、プロテインアッセイキットII(バイオラッド)を用い、マニュアルに従い測定した。
SDSポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)はレディゲルJ (分離ゲル濃度15%、バイオラッド)を用い、泳動後のゲルをクイックCBB(関東化学)にてタンパク質染色した。
抗体染色はSDS-PAGEで分離したタンパク質をゲルからPVDFフィルター(ミリポア、Immobilonトランスファー膜)上へ電気的に転写後、一次抗体に組換え大腸菌由来のシスタチンSから調整したマウスポリクローナル抗体(特願2003−204599)、二次抗体にHRP標識の抗マウスIg抗体(アマシャム ファルマシア バイオテク社)を用い、ECL Plusウェスタンブロッティング検出システム(アマシャム ファルマシア バイオテク社)によって、シスタチンSの検出を行った。
同様にSDS-PAGEで分離したタンパク質をゲルからPVDFフィルター(ミリポア、Immobilonトランスファー膜)上へ電気的に転写後、一次抗体に青葉らの方法(Aoba, T., et al., Archs. Oral. Biol., 37, 249, (1991))にて調製したウサギポリクローナル抗体、二次抗体にHRP標識の抗ウサギIg抗体(アマシャム ファルマシア バイオテク社)を用い、ECL Plusウェスタンブロッティング検出システム(アマシャム ファルマシア バイオテク社)によって、アメロゲニンの検出を行った。
ヒトゲノム上のX連鎖型アメロゲニン遺伝子の中に存在するエキソン2、6、および7を連結させて構築したアメロゲニン遺伝子断片(AMG2-6-7、図1)は以下の手順で調製した。
ヒト胎盤由来のゲノムDNAはSeegeneから購入した。本ゲノムDNAを鋳型として、5’側プライマーAme2u(5’-aaccatcaagaaatgggg-3’(配列番号7))および3’側プライマーAme2-6d(5’-cgtaaccataggaagggtaaggcatggcaaaagct-3’(配列番号8))を用いたPCRによりアメロゲニンのエキソン2に相当する遺伝子断片E2(0.06kb)を増幅した。さらにゲノムDNAを鋳型として、5’側プライマーAme2-6u(5’-agcttttgccatgccttacccttcctatggttacg-3’(配列番号9))および3’側プライマーAme6-7d(5’-ctctcatcttctgatcttttaatccacttcctcccgcttg-3’(配列番号10))を用いたPCRによりアメロゲニンのエキソン6に相当する遺伝子断片E6(0.4kb)を増幅した。さらにゲノムDNAを鋳型として、5’側プライマーAme6-7u(5’-caagcgggaggaagtggattaaaagatcagaagatgagag-3’(配列番号11))および3’側プライマーAme7d(5’-tgatttttaatgcattttattgtct-3’(配列番号12))を用いたPCRによりアメロゲニンのエキソン7に相当する遺伝子断片E7(0.2kb)を増幅した。得られた遺伝子断片E2、E6、E7を鋳型に5’側プライマーAme2u、および3’側プライマーAme7dを用いたPCRにより0.7kbの遺伝子断片を得た。この0.7kb断片の塩基配列をサンガー法により決定しエキソン2、6、および7が読み枠をあわせて融合していることを確認し、遺伝子断片AMG2-6-7を得た。
GST、AMG2-6-7およびシスタチンSからなる融合タンパク質(GST-AMG-US)の発現ベクターは以下の手順で行った。AMG2-6-7遺伝子断片を鋳型とし5’側プライマーとしてGSTAMGu(5’-ctgggatccATCGAAGGTCGTatgccttacccttcctatg-3’(配列番号16) ;下線部はBamH Iサイト、大文字はFactor Xa認識サイトをコードする)および3’側プライマーUSAMd(5’-ggagctcgaatccacttcctcccgc-3’(配列番号13))を用いたPCRによってAMG2-6-7遺伝子断片、およびBamH Iサイト、Factor Xa切断認識部位(Ile-Gluを含む遺伝子断片AMG(4.7kb)を得た。同様に、pH237-US4を鋳型とし5’側プライマーとしてAMUSu(5’-aagtggattcgagctccaaggagga-3’(配列番号14))および3’側プライマーUSSld(5’-ccgtcgacactaggcttcttgacacctgg-3’(配列番号15);下線部はSal Iサイトをコードする)を用いたPCRによってシスタチン遺伝子のC末端側下流にSalIサイトを付与した遺伝子断片US(4.4kb)を得た。遺伝子断片AMGおよびUSを鋳型とし、5’側プライマーとしてGSTAMGu、および3’側プライマーUSSldを用いたPCRによって、遺伝子断片AMGUS(9.1kb)を得た。この9.1kb断片の塩基配列をサンガー法により決定しAMG遺伝子中のカルボキシ末端にシスタチンS遺伝子が読み枠を合わせて融合していることを確認した。AMG2-6-7、またはAMGUSは BamH I およびSal I にて得られた9.1kb断片とプラスミドpGEX-6P-1をBamH I及びSalI処理後、T4DNAリガーゼを用いて結合し、この結合反応物を大腸菌HB101株に導入し、5μg/mLテトラサイクリンを含むLB培地を用いて形質転換体を選択した。組換え大腸菌の保持する組換えプラスミドを常法[D.,M.,Glover, DNA Cloning Volume II,IRL PRESS, Oxford,Washington DC,(1985)]にしたがって調製し、断片の塩基配列をサンガー法により決定しpGEX-6P-1上のGST遺伝子の下流にFactor Xa切断認識部位をはさんでAMG2-6-7遺伝子断片が融合していることを確認し、組換えプラスミドpGEX-AMGUSを得た(図4)。本プラスミドを大腸菌BL21株に導入し、得られた組換え大腸菌を培養し、GST-AMG-USの発現を促した。得られた発現産物について簡易精製後、電気泳動的解析を行ったところ、GST単独の分子量に相当する相当する26kDaのタンパク質バンド以外にも複数のバンドの存在が認められた(図5)、そこで抗シスタチン抗体を用いた抗体染色を試みたところ、強く発色するタンパク質バンドが確認され、その分子量は57kDa付近にあるものと認められた。この値は塩基配列から予想される分子量(57kDa)に相当するものであった。同時に抗アメロゲニン抗体を用いた抗体染色を試みたところ、分子量57kDaに相当するタンパク質バンドの発色が認められた(図6)ことより、構造内にアメロゲニンおよびシスタチンを含む目的の融合タンパク質が生産されているものと考えられた。
GSTとAMG2-6-7遺伝子断片からなる融合タンパク質(GST-AMG)を発現する組換えベクターの構築は以下の手順で行った。AMG2-6-7遺伝子断片の増幅には5’側プライマーとしてGSTAMGu(5’-ctgggatccATCGAAGGTCGTatgccttacccttcctatg-3’(配列番号16) ;下線部はBamH Iサイト、大文字はFactor Xa認識サイトをコードする)を用い、AMG2-6-7遺伝子断片のN末端側上流にBamH Iサイト、およびFactor Xaによる切断認識部位(Ile-Glu-Gly-Arg)を付与した。また、3’側プライマーとしてAMGSld(5’-ccgtcgacactaatccacttcctcccgc-3’(配列番号17);下線部はSal Iサイトをコードする)を用い、AMG2-6-7遺伝子断片のC末端側下流にSalIサイトを付与した。得られたAMG2-6-7遺伝子断片(4.4kb)とプラスミドpGEX-6P-1をBamH I及びSal I処理後、T4DNAリガーゼを用いて結合し、この結合反応物を大腸菌HB101株に導入し、5μg/mLテトラサイクリンを含むLB培地を用いて形質転換体を選択した。組換え大腸菌の保持する組換えプラスミドを常法[D.,M.,Glover, DNA Cloning Volume II,IRL PRESS, Oxford,Washington DC,(1985)]にしたがって調製し、断片の塩基配列をサンガー法により決定しpGEX-6P-1上のGST遺伝子の下流にFactor Xa切断認識部位をはさんでAMG2-6-7遺伝子断片が融合していることを確認し、組換えプラスミドpGEX-AMGを得た(図2)。本プラスミドを大腸菌BL21株に導入し、得られた組換え大腸菌を培養し、GST-AMGの発現を促した。得られた発現産物について精製を行い電気泳動的解析を行った。同時にpGEX-6P-1を導入した組換え大腸菌についても培養を行い、単独発現させたGSTについても電気泳動的解析を行いGST-AMGと比較したところ、両者とも分子量26kDaに相当する位置にタンパク質バンドが認められた(図3)。よって、GST-AMGは組換え大腸菌内でプロテアーゼ分解していることが考えられ、分解物がグルタチオンセファロース担体に吸着することからAMGに相当する部分が分解を受けていることが予想された。
Claims (7)
- アメロゲニンがシスタチンのカルボキシ末端又はアミノ末端と融合してなるアメロゲニン融合タンパク質。
- アメロゲニンのシスタチンが融合していない末端に、更にグルタチオンSトランスフェラーゼが融合してなる請求項1記載のアメロゲニン融合タンパク質。
- 以下の(a)又は(b)に示すアメロゲニン融合タンパク質。
(a)配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号1で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ特異的プロテアーゼによる切断によりアメロゲニン様活性を示すタンパク質 - アメロゲニンが以下の(a)又は(b)に示すタンパク質であり、シスタチンが以下の(c)又は(d)に示すタンパク質である請求項1又は2記載のアメロゲニン融合タンパク質。
(a)配列番号4で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号4で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つアメロゲニン様活性を示すタンパク質。
(c)配列番号6で示されるアミノ酸配列からなるタンパク質
(d)配列番号6で示されるアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つシスタチン様活性を示すタンパク質。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載のアメロゲニン融合タンパク質をコードする遺伝子。
- 以下の(a)又は(b)のDNAからなるアメロゲニン融合タンパク質をコードする遺伝子。
(a)配列番号2に示す塩基配列からなるDNA
(b)(a)の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ特異的プロテアーゼによる切断によりアメロゲニン様活性を示すタンパク質をコードするDNA - 請求項5又は6に記載の遺伝子を挿入した組換えベクターを宿主細胞に導入し、得られる形質転換体を培養して当該遺伝子を発現させ、宿主細胞又は培養物中に生成蓄積されたタンパク質を採取することを特徴とするアメロゲニン融合タンパク質の製造法。
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