JP2006003219A - 計時装置及び計時装置の搬送・保管方法 - Google Patents

計時装置及び計時装置の搬送・保管方法 Download PDF

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兼一 村本
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Abstract

【課題】 購入開封後速やかに正確な時刻を表示でき、出荷から開封までの消費電力が小さい計時装置とその搬送・保管方法を提供する。
【解決手段】 計時装置1は、内部計時部114と、計時時刻を指針で表示する時刻表示部15と、計時処理を継続した状態で運針の一時停止を行う運針停止スイッチ14と、運針停止時間を計測する経過時間計測回路111と、制御回路113と、指針の位置検出機構172とを備える。制御回路113は、運針の一時停止が解除されたとき、a)停止時間が基準時間より大きい場合は、指針の位置検出を行って、計時時刻に基づいて、時刻表示部15の指針の表示を修正し、b)停止時間が基準時間より小さい場合は、指針の位置検出を行わないで、計時時刻に基づいて時刻表示部15の指針の表示を修正する。工場出荷段階で運針停止スイッチ14をオンし、ユーザが開封したときに運針停止スイッチ14をオフする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、計時処理を行う計時部又は標準電波に含まれる時刻情報に基づいて、時刻表示部を正確な時刻に修正する計時装置と計時装置の搬送・保管方法に関する。
電池を駆動電源とする電気機器を出荷するに際し、電池の消耗を避けるため、従来は電気機器と電池とを別個に梱包していた。このため、開封後に、ユーザが電池を電気機器にセットしなければならず、面倒であった。このような不便を解決しつつ消費電力を抑えるため、電池を電気機器に装着し、電池の電極と電気機器の電極との間を絶縁シートで絶縁した状態で梱包して、出荷する手法が提案されている(特許文献1)。また、指針式の電子時計においては、電子制御回路の電力消費は僅かであり、大部分の電力は指針の駆動に費やされる。そこで、指針式の電子時計の消費電力を低減するために、光電センサを配置し、周囲が暗い場合に秒針を停止する技術が提案されている(特許文献2)。
また、従来の電波時計においては、梱包箱から時計を取り出した後にユーザが電池をセットしていた。しかし、電池のセットから初期修正モード終了までに比較的長い時間を要するので、出荷前に時刻合わせをしておき、運針している状態で時計を保管することがある。また、電波時計は、時刻情報を含む標準電波を受信すると直ちに指針の位置検出を行って、時刻を修正するものが一般的である(特許文献3)。
特公平3−28778号公報 特開昭62−93686号公報 特開2002−139582号公報
一般に、出荷前に時刻合わせをした状態で計時装置を保管する場合は、保管期間中も運針を行っているため、電池が消耗し、電池の寿命が短くなってしまうという問題がある。
また、特許文献2の電子時計では、光電センサにより測定される時計周囲の光線の強さが弱くなると、電力消費の大きい秒針の運針が停止するので、電力消費の低減は一応達成される。しかし、この電子時計では、時・分針が常時運針しているので、電力消費の低減は十分とはいえない。更に、一般的な電波時計では、時刻情報を含む標準電波を受信する度に、正確な時刻合わせのために指針の位置検出が行われるので、指針の早送りに要する電力消費が増大するだけでなく、位置検出する間の指針制御に伴う煩わしさがある。
そこで、本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を解消しようとするものであり、電力消費がより低減された計時装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、梱包中の電力消費が小さく、開封後に速やかに正しい時刻を表示できる計時装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ユーザの手元に渡るまでの消費電力が小さく、ユーザの使用開始時に速やかに正確な時刻を表示できる計時装置と、それを可能とする計時装置の搬送・保管方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる計時装置は、
計時処理を行う計時部と、
前記計時部での計時に従って指針を運針して、指針で時刻を表示する時刻表示部と、
前記計時部での計時処理を継続した状態で、前記時刻表示部による運針を停止することを前記時刻表示部に指示する運針停止指示手段と、
前記運針停止指示手段による運針停止の指示からの運針停止期間を計測する停止期間計測手段と、
指針の位置を検出する指針位置検出手段と、
前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と計時部の計時時刻とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、計時部の計時時刻に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
標準時刻情報を含む標準電波を受信する受信部と、前記受信部で受信した時刻情報に基づいて前記計時部の計時時刻を修正する計時時刻修正手段と、を更に配置し、前記運針停止指示手段により運針の停止が指示されている期間の間も、前記受信部による標準電波の受信と前記計時時刻修正手段による計時時刻の修正を行うように構成してもよい。
前記制御手段は、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、前記受信部による標準電波の前回の受信時からの経過時間を求め、当該経過時間が所定時間以上であるときに、前記受信部により標準電波を受信し、前記計時時刻修正手段による修正を行い、さらに、修正した計時時刻に基づいて前記時刻表示部の指針の表示を修正する、ように構成してもよい。
前記運針停止指示手段は、例えば、外部もしくはユーザ操作可能なスイッチから構成される。或いは、前記運針停止指示手段は、例えば、光センサと該光センサにより検出される計時装置周囲の明るさが所定の基準レベル以下のときに運針の停止を指示する手段とから構成される。
前記制御手段は、例えば、i)前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、運針の一時停止期間が前記基準時間より長いと判断された場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置から前記計時部の計時時刻を示す位置まで、前記時刻表示部の指針を高速運針し、ii)前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、運針の一時停止時間が前記基準時間より短いと判断された場合には、前記停止期間計測手段により計測された一時停止期間分だけ、前記時刻表示部の指針を高速運針する。
また、本発明の第2の観点にかかる計時装置の搬送・保管方法は、
計時処理を行う計時部と、前記計時部での計時に従って指針を運針して、指針で時刻を表示する時刻表示部と、前記計時部での計時処理を継続した状態で、前記時刻表示部による運針を停止することを前記時刻表示部に指示する運針停止指示手段と、前記運針停止指示手段による運針停止の指示からの運針停止期間を計測する停止期間計測手段と、指針の位置を検出する指針位置検出手段と、標準時刻情報を含む標準電波を受信する受信部と、前記受信部で受信した時刻情報に基づいて前記計時部の計時時刻と前記時刻表示部の指針による表示時刻を補正する時刻補正手段と、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と受信部で受信された時刻情報とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、計時部の計時時刻に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する制御手段と、を備え、前記運針停止指示手段により運針の停止が指示されている期間の間も、前記受信部による標準電波の受信と前記時刻補正手段による計時部の計時時刻の補正を行う、機能を有する計時装置を、運針停止指示手段による運針の停止を指示した状態で、電波を透過する梱包容器で梱包し、
運針を停止しつつ、標準電波の受信及び前記計時時刻の修正が可能で、且つ、運針を停止した状態で、搬送及び保管を行い、
前記梱包容器の開封に伴って、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、前記制御手段により、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と受信部で受信された時刻情報とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、前記時刻情報に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、運針の必要のないときには、運針を停止して消費電力を抑えることができる。また、運針の一時停止期間が比較的短時間のときには、指針の位置検出を行わずに表示時刻を修正するので、比較的短時間で表示時刻を修正することができる。一方、運針の一時停止期間が比較的長時間のときには、指針の表示位置が運針停止時点の位置や基準位置からずれている可能性があるので、指針の位置検出を行って、表示時刻を修正することにより、正確な時刻表示が可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る計時装置の一例として電波時計について具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電波時計1は、図1に示すように、電波時計1の全体の動作を制御する制御部11と、時刻情報を含む標準電波を受信する受信部12と、制御部11に所定周波数のクロックパルス(クロック信号)を出力する発振回路13と、運針停止を指示する運針停止スイッチ14と、時刻を指針によりアナログ表示する時刻表示部15と、時刻表示部15の指針を駆動する指針駆動部16と、制御部11からの制御信号に従って指針駆動部16を制御すると共に時刻表示部15の指針の位置を検出する駆動制御部17と、電池電源18とから構成される。
制御部11、受信部12、発振回路13、指針駆動部16及び駆動制御部17には、電池電源18から電力が供給される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等から構成され、運針を停止させてからの経過時間を計測する経過時間計測回路111と、経過時間計測回路111で計測された経過時間と所定の基準時間とを比較する経過時間比較回路112と、制御回路113と、内部計時部114とを備えている。内部計時部114は、発振回路13からのクロック信号をカウントして時刻を計時し、計時時刻(年月日曜日時分秒を含む)を更新する。
制御回路113は、a)所定のタイミング(例えば、1日数回)で受信部12を制御して、標準電波を受信させ、標準電波に含まれている時刻情報に基づいて内部計時部114が計時している現在時刻を正しい時刻に修正し、b)運針停止スイッチ14がオフしている通常時には、時刻表示部15の指針の運針を可能とする運針制御信号を、駆動制御部17に送信し、c)運針停止スイッチ14がオンされると、時刻表示部15の指針の運針を停止させるように駆動制御部17に運針制御信号を送信すると共に経過時間計測回路111に運針停止からの経過時間の計測を開始させ、d)運針停止スイッチ14がオンからオフに切り替えられたときには、経過時間比較回路112の出力信号に基づいて、時刻表示部15の表示時刻の修正と以後の運針を駆動制御部17に指示する。
受信部12は、アンテナ121と受信回路122とデコード部123とを備え、制御部11の制御に従って、例えば、1日当たり1〜6回、標準電波をアンテナ121を介して受信部122で受信し、受信した標準電波から時刻情報を復調し、さらに、デコード部123でこれをデコードして、制御回路113に提供する。時刻情報を含む標準電波としては長波帯標準電波(JJY)等が利用される。
発振回路13は、例えば水晶振動子を備え、その固有振動の周波数をクロックパルスとして制御部11に出力する。内部計時部114は、入力されたクロックパルスを分周し、さらに、分周パルス信号をカウントすることにより、内部メモリに記憶している計時時刻データ(年データ、月データ、日データ、曜日データ、時間データ、分データ、秒データ等)を更新する。
運針停止スイッチ14は、外部からの操作により、運針のオン・オフを指示するためのスイッチであり、ボタンスイッチ、スライドスイッチ等が用いられる。時計のタイプによってはリモコン式のスイッチであってもよい。運針停止スイッチ14をオンすると、オン信号(運針停止指示信号)が制御回路113に供給され、制御回路113は運針停止の指令を駆動制御部17に出力し、さらに、経過時間計測回路111に停止時間の計測を開始させる。これにより、時刻表示部15の指針の運針が停止され、その停止時間が計測される。一方、運針停止スイッチ14をオフすると、オフ信号(運針再開指示信号)が制御回路113に供給され、制御回路113は運針再開の指令を駆動制御部17に出力し、さらに、経過時間計測回路111に停止時間の計測を停止させる。これにより、時刻表示部15の指針は現在時刻に復帰する。
時刻表示部15は、図2(a)に示すように、文字盤151と、時針152と、分針153と、秒針154とを備えている。図2(b)の断面図に示すように、時針152と分針153と秒針154との背面には、磁石156a〜156cが配置されている。
また、文字盤151の背後には、図2(a)、(b)に示すように、磁石156a〜156cからの磁気を検出する磁気センサ155a〜155cが配置されている。位置検出機構172は、磁気センサ155a〜155cが磁石156a〜156cの磁気を検出したときの出力信号から、時針152が0時、分針153が0分、秒針154が0秒の位置にあることを判別することができる。
駆動制御部17は、指針駆動部16を駆動制御して、時刻表示部15の指針152〜154の運針する駆動制御回路171と、各指針152〜154の位置を検出する位置検出機構172とを備えている。
駆動制御回路171は、制御回路113からの運針制御信号、内部計時部114からの計時時刻情報、及び位置検出機構172からの位置検出信号を受けて、指針駆動部16を制御し、指針152〜154を正逆いずれかの方向に、任意の速度で任意の角度だけ回転させる。
位置検出機構172は、図2に示す磁気センサ155a〜155cと、磁石156a〜156cとを備える。磁気センサ155aは、時針152が0時に位置したときに、磁石156aからの磁気を検出し、検出信号を出力する。磁気センサ155bは、分針153が0分に位置したときに、磁石156bからの磁気を検出し、検出信号を出力する。磁気センサ155cは、秒針154が0秒に位置したときに、磁石156cからの磁気を検出し、検出信号を出力する。
位置検出機構172は、磁気センサ155a〜155cからの検出信号により、時針152,分針153,秒針154が、それぞれ、0時、0分、0秒の位置にあることを検出することができる。なお、位置検出機構172としては、上述の構成に限定されず、例えば光センサを用いて各指針152〜154の位置を検出するなど、既知の任意の手段を採用可能である。
指針駆動部16は、スイープモータ、ステッピングモータ等から構成され、駆動制御回路171からの制御(駆動)信号に従って、指針152〜154を駆動する。
電池電源18は、電池の電力により、各部に動作用の電力を供給する。
次に、上記構成の電波時計1の動作を説明する。
まず、電池電源18に電池がセットされると、制御部11は、電源リセットされ、初期化処理を実行する。制御回路113は、この初期化処理の中で、図3(a)に示す標準電波受信・指針修正処理を実行する。
この標準電波受信・指針修正処理において、制御回路113は、受信部12に標準電波の受信を指示し(ステップS11)、受信部12から時刻情報が供給されるのを待機する(ステップS12,S15)。制御回路113からの受信指示に応答して、受信部12は、所定周波数の標準電波(例えば、長波標準電波)をアンテナ121を介して受信回路122で受信して時刻情報を復調し、さらに、時刻情報をデコード部123でデコードして、制御回路113に供給する。
制御回路113は、受信回路122から時刻情報が供給されると(ステップS12;Yes)、受信した時刻情報を内部計時部114(内部計時部114内の時刻レジスタ)にセットする(ステップS13)。電池電源18からの電力の供給を受けて、発振回路13は発振を開始しており、クロックパルスを出力している。内部計時部114は、以後、クロックパルスをカウントし、記憶している現在時刻を順次更新しつつ、現在時刻情報を制御回路113と駆動制御回路171とに供給する。
続いて、制御回路113は、駆動制御部17に表示時刻の修正を指示し(ステップS14)、電源オン時の標準電波受信・指針修正処理を終了する。
なお、制御回路113は、受信部12に標準電波の受信を指示してから所定時間内に時刻情報が供給されないときには(ステップS12;No,ステップS15;Yes)、タイムアウトとして、所定のエラー処理を実行し(ステップS16)、電源オン時の標準電波受信・指針修正処理を終了する。
駆動制御回路171は、制御回路113からの表示時刻の修正の指示に応答して、図3(b)に示す時刻修正処理を開始し、まず、指針駆動部16を介して指針152〜154を高速に運針すると共に位置検出機構172の出力によりその位置をチェックして、指針152〜154を基準位置(0時0分0秒の位置)に停止させる(ステップS21)。即ち、磁気センサ155a〜155cが、磁石156a〜156cの磁界を検出するように、各指針152〜154を高速に運針して、各指針152〜154を基準位置に位置させる。
続いて、指針152〜154の表示時刻が内部計時部114の計時時刻に一致するまで、指針駆動部16を制御して、各指針152〜154を高速に運針する。これにより、指針152〜154が表示する時刻は標準時刻に一致する正確なものとなる(ステップS22)。
以後、内部計時部114は、一定時間を計時する度に、駆動制御回路171に駆動制御信号を送信する。駆動制御回路171は、内部計時部114からの駆動制御信号に応答して、指針駆動部16を適宜駆動して指針152〜154を運針する。
制御回路113は、例えば、定期的に、図4に示すようなタイマ割込処理を行って、内部計時部114の計時時刻を監視し、予め定められた所定の時刻、例えば1日3回〜5回程度の所定の時刻になると(ステップS31;Yes)、例えば、図3(a)に示した処理と同様の標準電波受信・指針修正処理、即ち、標準電波を受信し、内部計時部114の計時時刻及び時刻表示部15の表示時刻を修正する処理を実行する(ステップS32)。このようにして、内部計時部114の計時時刻を標準時刻情報に基づいて修正し、正確な時刻に維持する。なお、このとき、駆動制御部17は、図3(b)のステップS21の指針152〜154の位置合わせを省略してもよい。
このような通常状態において、運針停止スイッチ14がオンされると、制御回路113にオン信号が供給される。制御回路113は、このオン信号に応答し、図5に示す割込処理(運針停止処理)を開始し、運針を停止させる運針制御信号を駆動制御部17へ出力する(ステップS41)。この運針制御信号に応答して、駆動制御部17は、指針駆動部16への駆動制御信号の出力を停止する。従って、時刻表示部15の運針が停止し、各指針152〜154は停止したままの状態になる。
続いて、制御回路113は、内部計時部114の時刻レジスタの時刻情報を記憶する(ステップS42)。
続いて、制御回路113は、経過時間計測回路111をリセットし(ステップS43)、さらに、再起動し(ステップS44)、運針停止スイッチ14がオンされてからの経過時間、即ち、運針停止からの経過時間の計測を開始させる。
なお、運針停止スイッチ14がオンされている間も、図4に示した、定期的な標準電波の受信と受信した時刻情報に基づく内部計時部114の計時時刻の修正などの処理は継続して行う。
その後、運針停止スイッチ14がオフされると、制御回路113にオフ信号が出力される。このオフ信号に応答して、制御回路113は、図6に示す割込処理(運針再開処理)を開始する。
まず、経過時間計測回路111に経過時間の計時を停止させる(ステップS51)。続いて、経過時間比較回路112の出力を取り込み(ステップS52)、経過時間比較回路112の出力に基づいて、運針停止スイッチ14がオンされて運針が一時停止してから運針停止スイッチ14がオフされて運針が再開されるまでの経過時間が、予め設定された基準時間以下か否かを判別する(ステップS53)。
経過時間が基準時間以下であると判別すると(ステップS53;Yes)、制御回路113は、時刻表示部15の表示時刻を内部計時部114の計時時刻に復帰させる処理を行う(ステップS54)。即ち、制御回路113は、駆動制御部17に、現在時刻への復帰を指示すると共にセーブしておいた運針停止時の時刻を通知する。駆動制御部17は、内部計時部114の計時する現在時刻と通知された運針停止時の時刻とにより、指針152〜154を現在時刻に復帰させるために必要な各指針152〜154の回転方向と回転角を求め、時針152及び分針153と、秒針154を、それぞれ、求めた回転角だけ高速運針して、表示時刻を計時時刻に復帰させる。ステップS54の時刻復帰動作では、比較的時間のかかる指針の位置合わせ(指針152〜154を0時0分0秒の位置に高速運針する処理)を行わないため、比較的短時間で表示時刻を現在時刻に復帰させることができる。
一方、ステップS53で、経過時間が基準時間よりも大きいと判別すると(ステップS53;No)、制御回路113は、駆動制御部17に、指針152〜154の位置を検出させた後(位置合わせを行った後)、時刻表示部15の表示時刻を内部計時部114の計時時刻に基づいて修正させることを指示する(ステップS55)。
駆動制御回路171は、制御回路113からの指示に応答して、図3(b)に示す時刻修正処理を開始し、まず、指針駆動部16を介して指針152〜154を高速に運針すると共に位置検出機構172の出力によりその位置をチェックして、指針152〜154を基準位置(0時0分0秒の位置)に停止させる(ステップS21)。続いて、指針152〜154が表示する時刻が内部計時部114の計時時刻に一致するまで、指針駆動部16を制御して、指針152〜154を高速に運針する。これにより、指針152〜154が表示する時刻は内部計時部114の計時時刻に一致する、正確なものとなる(ステップS22)。
運針が比較的長時間停止していた場合には、指針の位置ずれ(振動や衝撃による停止位置からのずれ)等が発生する可能性が高くなるが、指針を一旦位置合わせしてから(指針の正確な位置を検出してから)現在時刻に一致させるため、表示時刻が正確な時刻とずれてしまう事態を防止できる。
次に、このような構成の電波時計1について、工場で時刻を調整した後、出荷し、消費者が実際に利用するまでの手順を図7を参照して説明する。
まず、工場において各部を調整した後、標準電波を受信できる環境下で電池電源18をオン(セット)する(ステップS61)。電波時計1は、図3(a)、(b)に示した処理を行って、内部計時部114が計時する時刻は正確なものとなる。
続いて、運針停止スイッチ14をオンする(ステップS62)。これにより、指針152〜154の運針が停止するので、指針駆動部16及び駆動制御部17での消費電力が抑えられる。但し、発振回路13と内部計時部114による計時処理及び受信部12により定期的に標準電波を受信して内部計時部114の記憶時刻を修正する処理は継続される。
続いて、この電波時計1は、図8に示すように、梱包容器19に梱包される(ステップS63)。梱包容器(梱包材)は、段ボール箱等の標準電波を透過する材料から構成され、電波時計1は、梱包後も、標準電波を受信して、内部計時部114の計時時刻を定期的に修正する。
電波時計1は、梱包された状態で、搬送され、工場・倉庫・小売店などで保管される(ステップS64)。電波時計1を長時間保管する際は、標準電波を受信できる設備環境で保管する。例えば、図9(a)に例示するように、保管倉庫21には、標準電波透過性の窓22や壁を配置したり、保管倉庫21外の標準電波を受信して、保管倉庫21内に再送信するリピータ23を配置する等して、保管中の電波時計1が標準電波を受信可能とする。また、長時間輸送の場合にも、図9(b)に例示するように、電波を透過する幌で荷台を覆った車両25や貨車を使用したり、リピータ26を配置しておく。これにより、電波時計1は、保管中や搬送中も標準電波を受信し、内部計時部114の計時時刻を正確な時刻に適宜修正する。
その後、電波時計1が消費者の手元にわたって、梱包容器19が解かれた後、消費者の手で運針停止スイッチ14がオフされる(ステップS65)。すると、図6に示す運針再開処理が実行され、工場での時刻合わせから比較的短時間しか経過していない場合には、指針152〜154の位置合わせを行わないで、表示時刻が即座に計時時刻に修正される。一方、工場での時刻合わせから比較的長時間経過している場合には、指針152〜154を基準位置に合わせた後、表示時刻が計時時刻に修正される。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態にかかる電波時計1によれば、運針を停止して低消費電力の状態を維持しつつ計時時刻をほぼ正確に維持した状態で、電波時計を搬送・保管できる。そして、運針停止期間が比較的短期間の場合には、消費者が梱包容器19を開封し、運針停止スイッチ14をオフした後、短時間で、時刻を表示することができる。一方、運針停止期間が比較的長時間の場合には、運針停止時から指針の位置がずれている可能性があるので、一旦、指針の位置を確認してから、表示時刻を修正するので、正しい時刻を表示することが可能となる。
なお、運針停止スイッチ14がオフされ、運針が停止されてからの経過時間が基準時間より大きいと判別されたとき(図6中のステップS53;No)に、図10に示すように、標準電波を受信して内部計時部114の計時時刻を修正し、その後、指針152〜154の表示時刻を修正するようにしてもよい。
図10の例では、制御部11は、受信部12に指示して標準電波を受信させ、時刻情報を得ると、その時刻を内部レジスタに格納しておく。そして、時刻修正処理を開始すると、まず、内部計時部114が計時している現在の年月日・時刻と内部レジスタに格納している前回の標準電波の受信年月日・時刻とを取り込み(ステップS71)、その経過時間を求め、経過時間が所定時間以上か否かを判別する(ステップS72)。すなわち、受信部による標準電波の前回の受信時からの経過時間を求め、当該経過時間が所定時間以上であるか否かを判別する。
経過時間が所定時間以上(ステップS72;Yes)で比較的長い場合には、内部計時部114の計時時刻が正しい時刻からずれている可能性があるので、受信部12に標準電波の受信を指示し(ステップS73)、受信部12から時刻情報が供給されるのを待機する(ステップS74;No,ステップS77;No)。制御回路113からの受信指示に応答して、受信回路122は、標準電波を受信し、時刻情報を制御回路113に供給する。
制御回路113は、受信回路122から時刻情報が供給されると(ステップS74;Yes)、受信した時刻情報を内部計時部114内の時刻レジスタにセットする(ステップS75)。
ステップS75で受信した時刻情報を内部計時部114にセットした後、又は、ステップS72で、経過時間が所定の時間未満で内部計時部114の計時時刻が信頼できると判別された場合(ステップS72;No)、または、受信部12から時刻情報が提供されないまま一定期間が経過してタイムアウトとなった場合、即ち標準電波を受信できない場合(ステップS74;No,ステップS77;Yes)には、駆動制御部17に時刻合わせを指示する(ステップS76)。
駆動制御回路171は、制御回路113からの時刻修正の指示に応答して、図3(b)に示す時刻修正処理を開始し、指針を基準位置(0時0分0秒の位置)に停止させ(ステップS21)、続いて、表示する時刻が内部計時部114の計時時刻に一致するまで、指針152〜154を高速に運針し、指針駆動部16を制御して指針を内部計時部114の計時時刻に修正する(ステップS22)。
このような構成によれば、搬送・保管中に標準電波を受信できなかった場合に、運針停止スイッチ14がオフされると、標準電波を受信して、表示時刻を修正するので、正確な時刻を表示することができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態においては、工場からの出荷担当者が運針停止スイッチ14をオンし、消費者が運針停止スイッチ14をオフする等の操作が必要であったが、これらの処理を自動化することも可能である。以下、運針の停止・再開が自動化された省電力型の電波時計について説明する。
この実施の形態に係る電波時計2の基本構成は、図11に示すように、図1に示した電波時計1の構成とほぼ同様であり、図1に示すブロックと同様の機能を有するブロックには、同一参照番号を付す。
図11に示す電波時計2は、図1に示す運針停止スイッチ14が、光検出部31及び閾値比較回路115に置換されている点が、図1に示す電波時計1と相違する。
光検出部31はCdSセンサ(硫化カドミウムセンサ)等の光センサ(光電変換器)を備え、入射光の強度に対応する電圧を出力する。
閾値比較回路115は光検出部31の出力電圧が予め設定されている基準電圧以上であるか否か、即ち、光検出部31への入射光の強度が基準レベル以上か否か(明るいか・暗いか)を判別し、判別結果を示す信号を制御回路113に出力する。
本実施の形態に係る電波時計2は、光検出部31により周囲の明るさを検出し、検出された明るさが閾値以上であるか否かを閾値比較回路115で判断し、明るさが閾値未満であれば運針を一時停止させるものである。
即ち、光検出部31の周囲が明状態から暗状態に変化し、閾値比較回路115が周囲の明るさが閾値レベル以上から閾値レベル未満に変化したと判別すると、閾値比較回路115は、第1の実施の形態で運針停止スイッチ14がオンされたときと同様に、オン信号(運針停止指示信号)を制御回路113に出力する。このオン信号に応答して、制御回路113は、図5に示す運針停止処理を実行し、運針を停止させ(ステップS41)、現在時刻を記憶し(ステップS42)、経過時間計測回路111に運針停止後の経過時間を計時させる(ステップS43,S44)。ただし、内部計時部114による時刻の計時及び所定時刻における標準電波の受信と受信した時刻情報に基づく計時時刻の修正処理は継続して実行される。
一方、光検出部31の周囲が暗状態から明状態に変化して、閾値比較回路115が周囲の明るさが閾値未満の状態から閾値以上の状態に変換したと判別すると、閾値比較回路115は、第1の実施の形態で運針停止スイッチ14がオフされたときと同様に、オフ信号(運針再開指示信号)を出力する。このオフ信号に応答して、制御回路113は、図6に示す運針再開処理を実行し、運針停止後の経過時間が、予め設定された基準時間以下か否かを判別し(ステップS51〜S53)、経過時間が基準時間以下であると判別すると(ステップS53;Yes)、時刻表示部15の表示時刻を内部計時部114が計時する現在時刻に高速運針により復帰させる(ステップS54)。
一方、ステップS53で、経過時間が基準時間よりも大きいと判別すると(ステップS53;No)、制御回路113は、駆動制御部17に、指針152〜154の位置を検出させた後(位置合わせを行った後)、時刻表示部15の表示時刻を内部計時部114の計時時刻に基づいて修正させることを指示する(ステップS55)。駆動制御回路171は、制御回路113からの指示に応答して、図3(b)に示す時刻修正処理を実行し、指針駆動部16を介して指針152〜154を基準位置(0時0分0秒の位置)まで高速に運針し(ステップS21)、続いて、時刻表示部15の表示時刻を内部計時部114の計時時刻に高速運針で一致させる(ステップS22)。
この電波時計2は、出荷時に梱包されて周囲が暗くなると運針を自動的に停止し、消費者によって梱包が解かれて周囲が明るくなると、運針を自動的に再開する。従って、図7に示す処理のうち、手動で行う必要のある運針停止スイッチ14をオンする処理(ステップS62)と運針停止スイッチ14をオフする処理(ステップS65)とを行わなくても、電波時計2を梱包し或いは梱包を解くだけで、運針の停止と再開を自動的に行うことができる。従って、簡単な操作で、電池電源18の消耗を抑えつつ、梱包を解いた時に高速に正確な時間を表示することができる。
(第2の実施の形態の応用例)
第2の実施の形態の電波時計2は、日常的な使用状態において、夜間等の周囲が暗い状態でも、運針が停止してしまう。このような運針に問題が発生する場合には、例えば、経過時間計測回路111で、電波時計2の周囲が明状態から暗状態に変化してからの経過時間が、所定の時間(例えば、10時間)以上となったときに、運針を停止するようにすればよい。この場合には、例えば、光検出部31が明から暗を示した時に、閾値比較回路115が経過時間計測回路111をリセットして再起動する。そして、経過時間比較回路112が経過時間計測回路111の計測時間と運針停止用の規定時間とを比較し、経過時間が運針停止用の規定期間を経過したときに、制御回路113に運針の停止を指示する運針停止指示信号を出力する。制御回路113がこの運針停止指示信号に応答して、駆動制御部17に運針の停止を指示する。
(第3の実施の形態)
本発明に係る計時装置が標準電波受信機能を備えた目覚まし時計である場合について、図12を参照して説明する。なお、図1及び図11に示す構成部材及び構成ブロックと同様の機能を有するものには、図12にも同一参照番号を使用する。
この実施の形態の目覚まし時計(電波時計)3は、図12に示すように、アラーム機能を備える点で図11に示す構成の電波時計2と相違する。
より具体的には、目覚まし時計3は、図11に示す電波時計2の構成に加えて、鳴り止めスイッチ(SW)41、表示切替スイッチ42、時刻合わせスイッチ43、デジタル表示部44及び報音装置45と、アラーム時刻メモリ116とを備える。
鳴り止めスイッチ41は、アラーム音を停止するために操作される。
表示切替スイッチ42は、デジタル表示部44の表示を、現在時刻の表示とアラーム時刻の表示とに切り替える。
時刻合わせスイッチ43は、デジタル表示部44に表示されている時刻を変更するためのスイッチであり、表示時刻をアップするアップボタンと表示時刻をダウンするダウンボタンとを備える。
デジタル表示部44は、上記表示切替スイッチ42の切替操作により、現在時刻とアラーム時刻とを切り替えて表示する。
報音装置45は、アラーム音を発生するもので、スピーカ等を備えている。
アラーム時刻メモリ116は、制御部11内に配置され、アラーム時刻を記憶する。
次に、上記構成の目覚まし時計3のアラーム動作を説明する。
ユーザは、表示切替スイッチ42を押釦してデジタル表示部44の表示をアラーム時刻表示に切り替える。この切替操作により、制御部11は、アラーム時刻メモリ116の記憶時刻をデジタル表示部44に表示する。
ユーザは、時刻合わせスイッチ43を操作してアラーム時刻のアップ(時刻を大きくする)又はダウン(時刻を小さくする)を指示する。指示に応答して、制御回路113は、アラーム時刻メモリ116の記憶内容を更新し、更新した時刻をデジタル表示部44に表示する。ユーザは、デジタル表示部44に表示された時刻が目的とする時刻となると、アラーム時刻の更新を停止する。
制御回路113は、例えば、一定の周期で、内部計時部114の計時時刻とアラーム時刻メモリ116に格納されているアラーム時刻とを比較し、一致していて且つ鳴り止めスイッチ41がオフであれば、鳴り止めスイッチ41がオンされるまで又は一定時間だけ、報音装置45を駆動してアラーム音を放音する。
このような構成において、制御回路113は、閾値比較回路115から、周囲が明状態から暗状態に切り替わった旨のオン信号(運針停止指示信号)を受けると、図13に示す運針停止割込処理を開始し、鳴り止めスイッチ41がオンであるか否かを判別する(ステップS81)。鳴り止めスイッチ41がオフであれば、アラームがセットされており、目覚まし時計3が使用状態にあり、周囲が梱包によって暗くなったのではなく、消灯や夕方になったこと等により周囲が暗くなったと判断される。そこで、鳴り止めスイッチ41がオフであれば(ステップS81;No)、運針を停止せずに、今回の運針停止割込処理を終了する。一方、鳴り止めスイッチ41がオンであれば(ステップS81;Yes)、実質的にアラーム機能がオフされている状態であり、目覚まし時計3が使用状態になく、制御回路113は、周囲が梱包によって暗くなったと判断し、運針の停止を駆動制御部17に指示する。
このような構成によれば、ユーザが目覚まし時計3を使用状態にある(鳴り止めスイッチ41がオフ)夜間等に運針を停止するような事態を防止でき、さらに、目覚まし時計3の出荷・保管・搬送時の電池電源18の消耗を抑えることができる。また、目覚まし時計3は、前述の電波時計2と同様に、梱包されて周囲が暗くなると運針を自動的に停止し、消費者によって梱包が解かれて周囲が明るくなると、運針を自動的に再開する。従って、目覚まし時計3を梱包し或いは梱包を解くだけで、運針の停止と再開を行うことができる。さらに、梱包を解いた時に高速で正確な時間を表示することもできる。
なお、本発明は、上記第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形及び応用が可能である。例えば、搬送・保管中の消費電力をより抑えるため、例えば、搬送・保管中の標準電波の受信頻度を通常時よりも少なくしてもよい。この場合、例えば、制御回路113は、図14に示すように、通常時用と運針停止時用(搬送・保管中用)の2つの受信時刻テーブルを備え、図4のステップS31で、該当するテーブルを選択し、内部計時部114の計時時刻(現在時刻)とこれらのテーブルに設定された時刻とを比較し、合致するときに受信動作を行うようにすればよい。
また、実施の形態においては、電波時計を例に本発明を説明したが、標準電波を受信する機能を有していない通常の電池電源式計時装置にも本発明は適用可能である。この場合、工場出荷時等に内部計時部114の計時時刻を正確なものとし、搬送・保管中は、運針を行わずに内部計時部114での計時を行い、開封後に内部計時部114の計時時刻に一致するように、指針を運針するようにすればよい。電池電源18投入時の時刻合わせの処理を標準電波の受信以外の手法で設定する以外は、運針停止の処理や運針再開の処理は図5及び図6に示す処理と同一である。
本発明に係る時計の外観やサイズは任意であり、掛け時計、置き時計、目覚まし時計、腕時計などに適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る電波時計のブロック図である。 図1に示す電波時計の時刻表示部及び位置検出機構の構成例を示す図である。 (a)は、図1に示す電波時計の制御回路が実行する標準電波を受信して指針を修正する処理のフローチャートであり、(b)は、駆動制御部が実行する指針の表示時刻を修正する処理のフローチャートである。 制御回路が所定の時刻にタイマ割り込みにより実行する時刻修正処理のフローチャートである。 制御回路が実行する運針を停止させる処理のフローチャートである。 制御回路が実行する運針を再開させる処理のフローチャートである。 図1に示す電波時計の出荷・保管・搬送・販売時における手順の概略を説明するためのフローチャートである。 図1に示す電波時計を梱包した状態を示す図である。 (a)は図8に示す梱包状態の電波時計の保管施設の構成例を示す図であり、(b)は運搬車両の例を示す図である。 図6に示す運針再開処理のステップS55で実行する処理の変形例のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る電波時計のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る目覚まし時計のブロック図である。 図12に示す目覚まし時計の運針を停止する処理のフローチャートである。 標準電波を受信するタイミングを設置するテーブルの例を示す図である。
符号の説明
11 制御部
12 受信部
13 発振回路
14 運針停止スイッチ
15 時刻表示部
16 指針駆動部
17 駆動制御部
19 梱包容器
21 保管倉庫
22 標準電波透過性の窓
23 リピータ
25 車両
26 リピータ
31 光検出部
41 鳴り止めスイッチ
42 表示切替スイッチ
43 時刻合わせスイッチ
44 デジタル表示部
45 報音装置
151 文字盤
152 時針
153 分針
154 秒針
155a〜155c 磁気センサ
156a〜156c 磁石

Claims (7)

  1. 計時処理を行う計時部と、
    前記計時部での計時に従って指針を運針して、指針で時刻を表示する時刻表示部と、
    前記計時部での計時処理を継続した状態で、前記時刻表示部による運針を停止することを前記時刻表示部に指示する運針停止指示手段と、
    前記運針停止指示手段による運針停止の指示からの運針停止期間を計測する停止期間計測手段と、
    指針の位置を検出する指針位置検出手段と、
    前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と計時部の計時時刻とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、計時部の計時時刻に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する制御手段と、
    を備えることを特徴とする計時装置。
  2. 標準時刻情報を含む標準電波を受信する受信部と、前記受信部で受信した時刻情報に基づいて前記計時部の計時時刻を修正する計時時刻修正手段と、を更に備え、
    前記運針停止指示手段の指示により運針を停止している期間の間も、前記受信部による標準電波の受信と前記計時時刻修正手段による計時時刻の修正を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の計時装置。
  3. 前記制御手段は、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、前記受信部による標準電波の前回の受信時からの経過時間を求め、当該経過時間が所定時間以上であるときに、前記受信部により標準電波を受信し、前記計時時刻修正手段による修正を行い、さらに、修正した計時時刻に基づいて前記時刻表示部の指針の表示を修正する、ことを特徴とする請求項2に記載の計時装置。
  4. 前記運針停止指示手段は、外部もしくはユーザ操作可能なスイッチから構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の計時装置。
  5. 前記運針停止指示手段は、光センサと該光センサにより検出される計時装置周囲の明るさが所定の基準レベル以下のときに運針の停止を指示する手段とを備える、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の計時装置。
  6. 前記制御手段は、i)前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、運針の一時停止期間が前記基準時間より長いと判断された場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置から前記計時部の計時時刻を示す位置まで、前記時刻表示部の指針を高速運針し、ii)前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、運針の一時停止時間が前記基準時間より短いと判断された場合には、前記停止期間計測手段により計測された一時停止期間分だけ、前記時刻表示部の指針を高速運針する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の計時装置。
  7. 計時処理を行う計時部と、前記計時部での計時に従って指針を運針して、指針で時刻を表示する時刻表示部と、前記計時部での計時処理を継続した状態で、前記時刻表示部による運針を停止することを前記時刻表示部に指示する運針停止指示手段と、前記運針停止指示手段による運針停止の指示からの運針停止期間を計測する停止期間計測手段と、指針の位置を検出する指針位置検出手段と、標準時刻情報を含む標準電波を受信する受信部と、前記受信部で受信した時刻情報に基づいて前記計時部の計時時刻と前記時刻表示部の指針による表示時刻を補正する時刻補正手段と、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除されたときに、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と受信部で受信された時刻情報とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、計時部の計時時刻に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する制御手段と、を備え、前記運針停止指示手段により運針の停止が指示されている期間の間も、前記受信部による標準電波の受信と前記時刻補正手段による計時部の計時時刻の補正を行う、機能を有する計時装置を、運針停止指示手段による運針の停止を指示した状態で、電波を透過する梱包容器で梱包し、
    運針を停止しつつ、標準電波の受信及び前記計時時刻の修正が可能で、且つ、運針を停止した状態で、搬送及び保管を行い、
    前記梱包容器の開封に伴って、前記運針停止指示手段による運針の停止の指示が解除され、前記制御手段により、所定の基準時間と前記停止期間計測手段により計測された運針の一時停止時間とを比較し、a)運針の一時停止時間が基準時間より大きい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行って、検出した指針の位置と受信部で受信された時刻情報とに基づいて時刻表示部の指針の表示を修正し、b)運針の一時停止時間が基準時間より小さい場合には、前記指針位置検出手段による指針の位置検出を行わないで、前記時刻情報に基づいて時刻表示部の指針の表示を修正する、
    ことを特徴とする計時装置の搬送・保管方法。
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