JP2006002788A - 車輪軸受用シール - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストアップを最小限に抑えながら、シール性の確保、および低トルク化,長寿命化が可能な車輪軸受用シールを提供する。
【解決手段】 接触シール8であって、一体の弾性体14の一部として、互いに軸受空間の内外に位置する複数のシールリップ14a〜14cを設け、各シールリップ毎に異なる材質とする。シールリップ14a〜14cは例えば3枚とし、これらシールリップは外側のものほど締代を大きくする。最外側のシールリップ14cが水素添加ニトリルゴム、中間のシールリップ14bがニトリルゴム、最内側のシールリップ14aがフッ素ゴムからなるものとする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、自動車等における車輪軸受用シールに関する。
自動車等の車両に用いられる車輪用軸受は、路面などに曝される厳しい環境下にあるため、外部からの塵埃や泥水の確実な侵入防止が求められ、またメンテナンスフリーの面から、グリース漏れの防止についても高い効果が求められる。
このような要請に応えるシール装置として、軸受の固定側軌道輪(例えば外輪)に設けられ複数のシールリップを有する芯金付きの弾性シールと、軸受の回転側軌道輪(例えば内輪)に設けられ前記シールリップが摺接する断面L字状のシール板とでなるものが提案されている(例えば特許文献1)。
このシール装置では、前記芯金付きの弾性シールが2枚のサイドリップと1枚のラジアルリップとを有し、サイドリップがシール板の立板部に摺接し、ラジアルリップがシール板の円筒部に摺接するようになされている。また、上記2枚のサイドリップのうち、内径側のサイドリップの上記シール板に対する締代は、外径側のサイドリップの締代よりも小さくして、シール装置の低トルク化と耐水性の向上を両立させている。
特開2001−165179号公報
しかし、上記シール装置の弾性シールは、シールリップを単一の材料(例えばニトリルゴム等)で成形しているため、リップ形状の最適化により更なる低トルク化を図ろうとしても限界があった。
この発明の目的は、コストアップを最小限に抑えながら、シール性の確保、および低トルク化,長寿命化が可能な車輪軸受用シールを提供することである。
この発明の車輪軸受用シールは、車輪用軸受装置に用いられる接触シールであって、一体の弾性体の一部として、互いに軸受空間の内外に位置する複数のシールリップを設け、各シールリップ毎に異なる材質としたことを特徴とする。
この構成によると、一体の弾性体の一部として、互いに軸受空間の内外に位置するシールリップを設け、各シールリップ毎に異なる材質としてハイブリッド化しているので、それぞれの材質の長所を生かして、コストアップを最小限に抑えながら、低トルク化と長寿命化を達成できる。
この発明において、各シールリップは、材料組成が異なるものとしても良く、また材料組成が同じで性状が異なるものであっても良い。
この発明において、前記シールリップが3枚であって、これらシールリップは外側のものほど締代が大きいものとしても良い。この場合に、例えば外側2枚がサイドリップ、最内側の1枚がラジアルリップであっても良い。
シールリップの締代は、シール性の面からは大きい方が好ましいが、大きいと摩擦トルクが増大し、発熱の問題も生じる。最外側のシールリップは、主に耐水性、耐泥水性を得るものであるため、ある程度大きい締代が必要であるが、内側のシールリップは、主に耐塵性を得るものであるため、締代が小さいもので済む。最内側のシールリップは、グリース等の封入潤滑剤の漏れ防止の機能を主に果たすが、通常はラジアルリップとなり、その摺動トルクがシール全体のトルクに対して占める割合が高く、締代をさらに小さくすることが好ましい。したがって、外側のシールリップほど締代が大きいものとすることで、耐水性、耐塵性、潤滑剤の漏れ防止性を確保しながら、低トルク化および長寿命化が可能となる。
この発明において、前記シールリップが3枚であって、これらシールリップは外側のものほど締代が大きく、最外側のシールリップが水素添加ニトリルゴム、中間のシールリップがニトリルゴム、最内側のシールリップがフッ素ゴムであっても良い。この場合も、例えば、外側2枚がサイドリップ、最内側の1枚がラジアルリップであっても良い。
上記のように最外側のシールリップは主に耐水性、耐泥水性を得るものであり、締代も大きいため、材質として水素添加ニトリルゴムを用いることにより、その材質の持つ耐熱性、耐油性、機械的強度、耐圧縮永久歪性が効果的に発揮される。中間のシールリップは、主に耐塵性を得るものであり、締代がある程度小さくて良いため、ニトリルゴムを採用することで、その汎用性と価格バランスに優れた材質が効果的となる。最内側のシールリップは、上記のように摩擦トルクの影響が大きく、また潤滑剤漏れ防止用であるため、コスト高ながら最高の耐熱性、耐油性を備え、かつ摩擦係数が低いフッ素ゴムを用いることで、その材質の特性が効果的に発揮される。また、コスト高となる水素添加ニトリルゴムやフッ素ゴムを使用しても、個々のシールリップに限定して使用するため、その使用量が削減され、シール全体のコストアップを低減することができる。
この発明の車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有する外方部材と、前記軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する軌道面間に介在した複列の転動体と、前記外方部材と内方部材間の軸受空間の両端をそれぞれ密封するアウトボード側およびインボード側のシールとを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、前記アウトボード側のシールおよびインボード側のシールのいずれか一方または両方に、この発明の車輪軸受用シールを用いたことを特徴とする。
この構成によると、この発明の車輪軸受用シールの作用が効果的に発揮され、コストアップを最小限に抑えながら、シール性の確保、および低トルク化,長寿命化が可能なものとなる。
この発明の車輪軸受用シールは、車輪用軸受装置に用いられる接触シールであって、一体の弾性体の一部として、互いに軸受空間の内外に位置する複数のシールリップを設け、各シールリップ毎に異なる材質としたため、コストアップを最小限に抑えながら、シール性の確保、および低トルク化,長寿命化が可能なものとできる。
この発明の車輪用軸受装置は、アウトボード側のシールおよびインボード側のシールのいずれか一方または両方に、この発明の車輪軸受用シールを用いたため、コストアップを最小限に抑えながら、シール性の確保、および低トルク化,長寿命化が可能となる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、この実施形態にかかる車輪軸受用シールを備えた車輪用軸受装置の断面図を示す。この車輪用軸受装置は複列のアンギュラ玉軸受形式のものであって第4世代型に分類されるものであり、駆動輪支持用である。なおこの明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と言い、車幅方向の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。図1では、左側がアウトボード側、右側がインボード側となる。この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面1aを有する外方部材1と、これら各軌道面1aに対向する軌道面2aを有する内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の軌道面1a,2a間に介在した複列の転動体6とで構成される。各列の軌道面1a,2aは断面円弧状とされ、接触角が互いに背面合わせとなるように形成されている。各列の転動体6はボールからなり、各列毎に保持器7により保持されている。外方部材1と内方部材2との間に形成される環状空間の両端は、接触シール8,9によりそれぞれ密封されている。
外方部材1は一体の部品からなり、その外径面にフランジからなる取付部1bが設けられている。この取付部1bのねじ孔10に、車体側の懸架装置におけるナックル(図示せず)のボルト穴に内側から挿入したナックルボルト(図示せず)を締め込んで、取付部1bが取付けられる。
内方部材2は、アウトボード側端に車輪取付用フランジ3aを有するハブ輪3と、その中央孔3bに挿入されて嵌合する等速ジョイント外輪4とからなり、外方部材1の軌道面1aに対向する複列の軌道面2aのうちの各列の軌道面2aが、ハブ輪3および等速ジョイント外輪4のそれぞれに設けられている。ハブ輪3のフランジ3aには、そのボルト挿通孔11を貫通するハブボルト12、およびこのハブボルト12に螺合するハブナット(図示せず)により、ディスクブレーキ装置のブレーキロータと車輪(いずれも図示せず)とが重ねて取付けられる。
アウトボード側の接触シール8は、図2に拡大断面図で示すように、円筒部13aと立板部13bとでなる断面L字状の芯金13と、この芯金13に固着された一体の弾性体14とで構成される。この接触シール8は、芯金13の円筒部13aを外方部材1の内径面に嵌合することで、外方部材1に取付けられている。弾性体14は、その一部として軸受空間の内外に位置する3枚のシールリップ14a〜14cが設けられている。これらのシールリップ14a〜14cは、内方部材2の外周の上記車輪用取付フランジ3aの近傍におけるシール面3cに先端が向かうように形成されている。そのうち、最内側のシールリップ14aを除く各シールリップ14b,14cは、サイドリップとなるものであって、それらの先端が軸受空間の外側へ延びるように形成され、上記シール面3cに対して接触している。最内側のシールリップ14aは、ラジアルリップとなるものであって、先端が軸受空間の内側に延びるように形成され、上記シール面3cに対して接触している。最内側のシールリップ14aは封入潤滑剤の漏れ防止を行うものであり、他のシールリップ14b,14cは外部からの塵埃,泥水の浸入を防止するものである。
これらのシールリップ14a〜14cは、各々のシール機能上の役割や、外側のものほど摺接部の周速が速いことなどから、シール性と摩擦トルクとのバランス上、外側のものほど締代が大きくされている。
これらのシールリップ14a〜14cは、互いに異なる材質とされている。例えば、各シールリップ14a〜14cは、シールリップ毎に最適な材質となるように材料組成が異なるものとされている。ここでは最外側のシールリッップ14cが水素添加ニトリゴム、中間のシールリップ14bがニトリルゴム、最内側のシールリップ14aがフッ素ゴムからなる。
水素添加ニトリルゴムは耐熱性、耐油性、機械的強度、耐圧縮永久歪性に優れるので、締代の大きい最外側のシールリップ14cの材料として用いている。これにより、シールリップ14cの耐熱性、耐油性、機械的強度、耐圧縮永久歪性を確保できる。また、ニトリルゴムは汎用性と価格バランスに優れるので、最外側のシールリップ14cに比べて締代の小さい中間のシールリップ14bと弾性体14の基部の材料として用いられる。これにより、安価な材料を用いてシールリップ14bに十分なシール性を持たせることができる。フッ素ゴムは、コスト高ながら最高の耐熱性、耐油性を備え、かつ摩擦係数が低いので、シール全体のトルクに占める摺動トルクの割合が高く、軸受グリースの密封性も求められる最内側のシールリップ14aの材料として用いられる。これにより、シールリップ14aの低トルク化およびグリース密封性の向上を図ることができる。このように、コスト高となる水素添加ニトリルゴムやフッ素ゴムを用いても、個々のシールリップ14c,14aに限定して使用して、その使用量を削減しているため、シール全体のコストアップを低減できる。
なお、シールリップ14a〜14cの最適材質とは、上記したように材料組成の異なるものに限らず、材料組成が同じでも、表面性状(例えば面粗度)やそれに起因する摩擦係数の異なるもの、および素材硬度の異なるものも含まれる。材料組成と表面性状との両方が異なるものであっても良い。また材料組成としては、上記した各例のゴム材に限らず、樹脂等の他の広範囲な材料も含まれる。
図3に拡大断面図で示すように、インボード側の接触シール9は、内方部材2の外径面に嵌合するスリンガ15と、このスリンガ15に対向して外方部材1の内径面に嵌合する芯金16と、この芯金16に固着された一体の弾性体17とで構成される。上記スリンガ15は、円筒部15aと立板部15bとでなり、断面L字状とされている。スリンガ15は、内方部材2における等速ジョイント外輪4の外径面の部分に嵌合している。上記芯金16は、円筒部16aと立板部16bとでなり、断面逆L字状とされている。
弾性体17は、その一部として軸受空間の内外に位置する3枚のシールリップ17a〜17cが設けられている。これらのシールリップ17a〜17cは、それらの先端が等速ジョイント外輪4とスリンガ15に接触するように形成されている。そのうち、最内側のシールリップ17aを除く各シールリップ17b,17cは、サイドリップとなるものであり、それらの先端がスリンガ立板部15bの内側面であるシール面15baに対して接触している。最内側のシールリップ17aは、ラジアルリップとなるものであり、先端が内方部材2の外径面(等速ジョイント外輪4の外径面)に対して接触している。最内側のシールリップ17aは封入潤滑剤の漏れ防止を行うものであり、他のシールリップ17b,17cは外部からの塵埃,泥水の浸入を防止するものである。
これらのシールリップ17a〜17cは、軸受空間の外側のものほど締代が大きいものとされている。また、これらのシールリップ17a〜17cは、互いに異なる材質とされている。具体的には、各シールリップ17a〜17cは、シールリップ毎に最適な材質となるように材料組成が異なるものとされている。ここでは最外側のシールリッップ17cが水素添加ニトリゴム、中間のシールリップ17bがニトリルゴム、最内側のシールリップ17aがフッ素ゴムからなる。
なお、この接触シール9におけるシールリップ17a〜17cで言う最適材質の意味は、上記したアウトボード側の接触シール8の場合と同じであり、ここではその説明を省略する。
上記構成の車輪軸受用シール8,9では、一体の弾性体14,17の一部として、互いに軸受空間の内外に位置するシールリップ14a〜14c,17a〜17cを設け、各シールリップ毎に異なる材質としてハイブリッド化しているので、それぞれの材質の長所を生かして、コストアップを最小限に抑えながら、低トルク化と長寿命化を達成できる。
また、このような効果を有す接触シール8,9を用いた上記車輪用軸受装置では、外部からの塵埃や泥水の侵入を確実に防止でき、グリース漏れの防止についても高い効果が得られる。
図4は、この発明の車輪軸受用シールを備えた車輪用軸受装置の他の例を示す。この車輪用軸受装置は複列のアンギュラ玉軸受形式のものであって、第1世代型に分類されるものである。この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面21aを有する外方部材21と、これら各軌道面21aに対向する軌道面22aを有する内方部材22と、これら外方部材21および内方部材22の軌道面21a,22a間に介在した複列の転動体26とで構成される。内方部材22は2つの軸受内輪25を軸方向に並べた分割型のものである。転動体26はボールからなり、各列毎に保持器27で保持されている。各列の軌道面21a,22aは断面円弧状とされて、接触角が互いに背面合わせとなるように形成されている。外方部材21と内方部材22との間に形成される環状空間の両端は、図3に示した構成の接触シール9によりそれぞれ密封されている。
図5は、この発明の車輪軸受用シールを備えた車輪用軸受装置のさらに他の例を示す。この車輪用軸受装置も複列のアンギュラ玉軸受形式のものであって、第2世代型に分類されるものであり、駆動輪支持用である。この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面31aを有する外方部材31と、これら各軌道面31aに対向する軌道面32aを有する内方部材32と、これら外方部材31および内方部材32の軌道面31a,32a間に介在した複列の転動体36とで構成される。外方部材31は、車体取付用のフランジからなる取付部31bを有している。各列の軌道面31a,32aは断面円弧状とされ、接触角が互いに背面合わせとなるように形成されている。各列の転動体36はボールからなり、各列毎に保持器37により保持されている。外方部材1と内方部材2との間に形成される環状空間の両端は、図3に示した構成の接触シール9によりそれぞれ密封されている。
外方部材31は一体の部品からなり、車体側の懸架装置におけるナックル(図示せず)に、上記取付部31bで取付けられる。
内方部材32は、アウトボード側端に車輪取付用フランジ33aを有するハブ輪33と、その中央孔33bに挿入されて嵌合する等速ジョイント外輪34と、ハブ輪33の外径面に嵌合された軸受内輪35とからなり、軸受内輪35は2つの内輪35Aを軸方向に並べた分割型のものである。外方部材31の軌道面31aに対向する複列の軌道面32aのうちの各列の軌道面32aが、軸受内輪35の各列の内輪35Aにそれぞれに設けられている。ハブ輪33のフランジ33aには、そのボルト挿通孔41を貫通するハブボルト42、およびこのハブボルト42に螺合するハブナット(図示せず)により、ディスクブレーキ装置のブレーキロータと車輪(いずれも図示せず)とが重ねて取付けられる。
図6は、この発明の車輪軸受用シールを備えた車輪用軸受装置のさらに他の例を示す。この車輪用軸受装置も複列のアンギュラ玉軸受形式のものであって、第3世代型に分類されるものであり、駆動輪支持用である。この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面51aを有する外方部材51と、これら各軌道面51aに対向する軌道面52aを有する内方部材52と、これら外方部材51および内方部材52の軌道面51a,52a間に介在した複列の転動体56とで構成される。各列の軌道面51a,52aは断面円弧状とされ、接触角が互いに背面合わせとなるように形成されている。各列の転動体56はボールからなり、各列毎に保持器57により保持されている。外方部材51と内方部材52との間に形成される環状空間の両端は、第1の実施形態の場合と同様に、図2および図3に示した構成の接触シール8,9によりそれぞれ密封されている。
外方部材51は一体の部品からなり、その外径面にフランジからなる取付部51bが設けられている。この取付部51bのねじ孔60に、車体側の懸架装置におけるナックル(図示せず)のボルト穴に内側から挿入したナックルボルト(図示せず)を締め込んで、取付部51bが取付けられる。
内方部材52は、アウトボード側端に車輪取付用フランジ53aを有するハブ輪53と、このハブ輪53の外周のインボード側端に圧入状態に嵌合させた内輪55と、ハブ輪53の中央孔53bに挿通されて嵌合する等速ジョイント外輪(図示せず)とでなり、ハブ輪53のインボード側端に形成されたフランジ状の加締部53dにより内輪55がハブ輪53に対して軸方向に締め付け固定される。これらハブ輪53および内輪55のそれぞれに、上記複列の軌道面52aのうちの各列の軌道面52aが形成されている。ハブ輪53のフランジ53aには、そのボルト挿通孔61を貫通するハブボルト62、およびこのハブボルト62に螺合するハブナット(図示せず)により、ディスクブレーキ装置のブレーキロータと車輪(いずれも図示せず)とが重ねて取付けられる。
この発明の一実施形態にかかる接触シールを備えた車輪用軸受装置の断面図である。 同車輪用軸受装置のアウトボード側の接触シールの断面図である。 同車輪用軸受装置のインボード側の接触シールの断面図である。 この発明の一実施形態にかかる接触シールを備えた車輪用軸受装置の他の例の断面図である。 この発明の一実施形態にかかる接触シールを備えた車輪用軸受装置のさらに他の例の断面図である。 この発明の一実施形態にかかる接触シールを備えた車輪用軸受装置のさらに他の例の断面図である。
符号の説明
1…外方部材
1a…軌道面
2…内方部材
2a…軌道面
6…転動体
8,9…接触シール
14,17…弾性体
14a〜14c,17a〜17c…シールリップ
21…外方部材
21a…軌道面
22…内方部材
22a…軌道面
26…転動体
31…外方部材
31a…軌道面
32…内方部材
32a…軌道面
36…転動体
51…外方部材
51a…軌道面
52…内方部材
52a…軌道面
56…転動体

Claims (6)

  1. 車輪用軸受装置に用いられる接触シールであって、一体の弾性体の一部として、互いに軸受空間の内外に位置する複数のシールリップを設け、各シールリップ毎に異なる材質としたことを特徴とする車輪軸受用シール。
  2. 請求項1において、各シールリップは、材料組成が異なる車輪軸受用シール。
  3. 請求項1において、各シールリップは、材料組成が同じで性状が異なるものである車輪軸受用シール。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記シールリップが3枚であって、これらシールリップは外側のものほど締代が大きいものとした車輪軸受用シール。
  5. 請求項1において、前記シールリップが3枚であって、これらシールリップは外側のものほど締代が大きく、最外側のシールリップが水素添加ニトリルゴム、中間のシールリップがニトリルゴム、最内側のシールリップがフッ素ゴムである車輪軸受用シール。
  6. 内周に複列の軌道面を有する外方部材と、前記軌道面に対向する軌道面を有する内方部材と、対向する軌道面間に介在した複列の転動体と、前記外方部材と内方部材間の軸受空間の両端をそれぞれ密封するアウトボード側およびインボード側のシールとを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置において、前記アウトボード側のシールおよびインボード側のシールのいずれか一方または両方に、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車輪軸受用シールを用いたことを特徴とする車輪用軸受装置。
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