JP2006002501A - 耐汚染性を有する調湿内装材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合剤を成分として持つ湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を成分とする混合物との少なくとも一方に吸放湿性材料を添加し、これらを積層一体化した湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形し、調湿性を持つ無機質板1を得る。この無機質板1を基材とし、その表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層6を形成する。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の実施形態1に係る、耐汚染性を有する調湿内装材Aを示し、この内装材Aは表層2、芯層4及び裏層3の3層構造を有する無機質板1を基材としてその表面に、透湿性及び調湿性を持つ保護層6が形成されたものであり、上記無機質板1は、後述の如く、仮圧締した状態の湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものである。
図2は本発明の実施形態2に係る内装材Aを示す(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)。この内装材Aが実施形態1のものと異なる点は、実施形態1では、無機質板1が、湿潤マットから得られた表裏層2,3と無機質発泡体及び結合剤を必須とする混合物から得られた芯層4との3層構造のものであるのに対し、この実施形態では、スラリーを湿式抄造して得られた2枚の湿潤マットを積層一体化して湿潤無機質板を形成して表裏層2,3を有する2層構造のものとしたことにある。
尚、上記各実施形態では、塗料中に防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つを添加しているが、本発明では、これらの添加は必須要件ではない。しかし、調湿内装材Aがじめじめした場所でカビ、菌、悪臭等が発生する場所に施工された場合のそれらの発生を安定して防止できる点で、上記防カビ剤、抗菌剤、消臭剤等を添加することが望ましい。
上記実施形態1の構成と同様の調湿内装材である。すなわち、表裏層及び芯層を有する3層構造の湿潤無機質板を仮圧締した後に、180℃で30分間乾燥させ、その表面に合成樹脂を含む透湿性塗料(アクリル系樹脂に酸化チタン、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムを添加してPVCを60容量%に調整したもの)を100g/m2の割合で塗布し、この湿潤無機質板をさらに乾燥させた後、190℃で3分間、1.5N/mm2の圧力で加熱圧縮して無機質板(無機質吸放湿基材)を得た。さらに、この無機質板の表面に、アクリル酸エステル共重合体にコロイダルシリカを加えたコロイダルシリカ含有塗料(エマルジョン樹脂塗料)を50g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させることで保護層を形成した。この実施例1の内装材の表裏層及び芯層の各材料及びその組成比は以下のとおりである。
(表裏層)
鉱物湿繊維:ロックウール50重量%
無機質粉状体:水酸化アルミニウム21重量%、炭酸カルシウム12重量%
結合剤(でんぶん、フェノール):9重量%
有機繊維:0.5重量%
混和剤:7.5重量%
(芯層)
無機質発泡体:シラス発泡体45重量%
吸放湿性材料:B型シリカゲル36重量%
無機質粉状体:炭酸カルシウム7重量%
結合剤(でんぷん、フェノール):10重量%
混和剤:2重量%
上記実施例1から保護層を除いたもの(無機質板のみのもの)である。
上記実施例1において、保護層を形成するコロイダルシリカ含有塗料中に、アルミノケイ酸亜鉛系の消臭剤を5重量%、及び有機窒素硫黄系の防カビ剤を3重量%それぞれ添加したもので、その塗布量は実施例1と同様に50g/m2である。
上記実施例2の無機質板(無機質吸放湿基材)に、実施例1とは異なり、吸放湿性能と耐汚染性能に関して実用上使用可能な透湿性に優れた市販の塗料であるアクリルシリコン系透湿性塗料(大日精化工業(株)製)を50g/m2の割合で塗布し、100℃で2分間乾燥させたものである。
上記実施例1に対し同じ湿潤無機質板及び透湿性塗料を用い、その透湿性塗料の塗布のタイミングが実施例1と異なる。実施例1では、仮圧締した湿潤無機質板に透湿性塗料を塗布した後に熱圧プレスしたのに対し、この実施例5では仮圧締した湿潤無機質板をそのまま乾燥し熱圧プレスして無機質板を作り、その後に合成樹脂を含む透湿性塗料を100g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させたものである。
上記実施例2と同じ湿潤無機質板及び透湿性塗料を用い、表面の保護層もないが、その透湿性塗料の塗布のタイミングが実施例2と異なる。実施例2では、仮圧締した湿潤無機質板に透湿性塗料を塗布した後に熱圧プレスしたのに対し、この実施例6は仮圧締した湿潤無機質板をそのまま乾燥して熱圧プレスして無機質板を作り、その後に合成樹脂を含む透湿性塗料を100g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させたものである。
調湿建材として市販されている珪藻土系調湿建材(松下電工(株)製の商品名「リラクセント」)である。
以上の実施例及び比較例に対し、(a)透水性試験、(b)吸放湿性試験、(c)耐摩耗性試験、(d)カビ抵抗性試験及び(e)消臭試験を行った。各試験の条件は次のとおりである。
1 無機質板
2 表層
3 裏層
4 芯層
6 保護層
Claims (7)
- 調湿性を有する無機質板の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
- 鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。 - 鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。 - 鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。 - 鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。 - 請求項2〜5のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材において、
表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。 - 請求項1〜6のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材において、
防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つが塗料中に添加されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
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JP2004181746A JP2006002501A (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | 耐汚染性を有する調湿内装材 |
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JP2009226897A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化粧パネル |
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- 2004-06-18 JP JP2004181746A patent/JP2006002501A/ja active Pending
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