JP2006002501A - 耐汚染性を有する調湿内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の調湿性を損なうことなく、表面の耐汚染性を高める。
【解決手段】鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合剤を成分として持つ湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を成分とする混合物との少なくとも一方に吸放湿性材料を添加し、これらを積層一体化した湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形し、調湿性を持つ無機質板1を得る。この無機質板1を基材とし、その表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層6を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等に用いられる内装材に関し、特に、調湿性、耐水性、耐汚染性に優れたものに関する。
従来から、漆喰や珪藻土等の自然素材は室内の湿度を調節して結露を防止し、カビの発生を抑え、悪臭を吸着する消臭効果がある材料として知られかつ多く用いられてきた。
また、最近ではこれら以外にも無機材料や有機材料で構成された基材に様々な化粧を施した塗り壁調等の意匠性の高い調湿建材が多く作られるようになってきている。
しかし、これらの調湿建材の表面は多孔質であり吸水性に富むものであるため、小さな隙間にカビの胞子や埃、その他の汚染物質が付着し易く、これらの汚染から基材表面を清浄に保つには表面全体に亘って保護層を設ける必要がある。
ところが、耐汚染性や耐傷性に特に優れた塗料を基材表面に塗布すると、この種の塗料は塗膜の透湿性が乏しく、これを吸放湿性基材の保護層として全面に形成したときには、調湿建材としての性能を確保することが難しくなる。
また、このように基材表面に耐汚染性を付与するために、光触媒を表面に添加する等の対策も知られている。例えば特許文献1には、珪藻土を添加した無機質系基材の表面に光触媒粒子を担持したものが示されている。
特開2002―255620号公報
しかし、光触媒の分解作用は光が当たって発現されるので、上記従来のものでは、即効性に乏しく、汚染物質を素早く除去することが難しいのみならず、例えば室内等光の弱い部位では効果が落ちるという問題がある。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、調湿性を持つ基材表面に特定の層を形成することにより、基材の調湿性を損なうことなく、表面の耐汚染性を高め得るようにすることにある。
上記目的の達成のため、請求項1の発明では、耐汚染性を有する調湿内装材として、調湿性を有する無機質板の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によると、調湿性を有する無機質板表面に保護層が形成されるので、この保護層により内装材表面の耐水性を維持して耐汚染性が得られる。また、この保護層をなすエマルジョン樹脂塗料に含まれているシリカ系微粒子は多孔質であって吸放湿性(調湿性)に優れている。従って、調湿性や透湿性に優れた塗料が、調湿性を有する無機質板表面に塗布されて保護層が形成されることになり、無機質板の調湿性を維持しながら、その耐汚染性を確保することができる。特に、エマルジョン樹脂塗料とその中のシリカ系微粒子との混合比率を50:50〜90:10の範囲(樹脂リッチ)にすれば、上記作用が有効となって好ましい。
請求項2の発明は、鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなる調湿内装材であり、上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものとする。
また、請求項3の発明は、鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなる調湿内装材であり、上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものとする。
これら発明の構成によれば、吸放湿性材料を添加した湿潤無機質板を仮圧締した後に乾燥させて、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布し、この塗布後の無機質板を熱圧プレス成形しているので、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板であっても、その熱圧プレス成形時に、塗布されている塗料中の熱可塑性樹脂が軟化・流動して表面全体を覆うようになり、表面の平滑性が上がって内装材の耐汚染性が優れたものとなる。また、上記塗料は顔料リッチで透湿性を有するので、無機質板の吸放湿性(調湿性)を損なうことはない。
請求項4の発明は、請求項2の発明と同様に、鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板であり、この無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものとする。
請求項5の発明は、請求項3の発明と同様に、鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板であり、この無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものとする。
これら発明の構成によれば、吸放湿性材料を添加した湿潤無機質板を仮圧締した後に乾燥させて熱圧プレス成形し、この成形後に透湿性塗料を塗布しているので、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板であっても、その熱圧プレス成形に伴い、無機質板の表面に平滑で緻密な層が形成されるとともに、この表面に透湿性塗料は基材内部への浸透等が生じることなく均質に塗布されるようになり、これらにより表面の平滑性が上がって内装材の耐汚染性が優れたものとなる。また、上記塗料は顔料リッチで透湿性を有するので、無機質板の吸放湿性が確保される。
請求項6の発明では、請求項2〜5のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材において、表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする。こうして無機質板からなる調湿内装材の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層を形成したので、その内装材の耐汚染性をより一層向上させることができる。
請求項7の発明では、上記塗料(保護層をなすエマルジョン樹脂塗料及び/又は透湿性塗料)中に防カビ剤、抗菌剤、消臭剤の中の少なくとも1つが添加されていることを特徴とする。
すなわち、調湿性建材は、じめじめした場所で汚染し易い部位で使用される場合が多いことから、無機質基材を使用しているので腐ったりすること等はないものの、汚染されてから清掃を行うまでの間にカビ、菌、悪臭等が発生することがある。この発明のように、塗料中に防カビ剤、抗菌剤、消臭剤のうちの少なくとも1つが添加されていると、上記カビ、菌、悪臭等の発生を安定して防止することができる。
請求項1の発明に係る耐汚染性を有する調湿内装材によると、調湿性を有する無機質板の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層を形成したことにより、保護層により内装材表面の耐水性を維持するとともに、この保護層の塗料中のシリカ系微粒子によって保護層自体の調湿性や透湿性を保つことができ、調湿性を維持しながら、耐汚染性を有する調湿内装材が得られる。
請求項2の発明の耐汚染性を有する調湿内装材は、鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合剤を成分として持つ湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を成分とする混合物との少なくとも一方に吸放湿性材料を添加し、これらを積層一体化した湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものとした。また、請求項3の発明の耐汚染性を有する調湿内装材は、鉱物質繊維、無機質紛状体、結合剤及び吸放湿性材料を成分とする1枚又は複数枚の湿潤マットからなる湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものとした。従って、これらの発明によれば、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板であっても、その熱圧プレス成形により塗料中の熱可塑性樹脂を流動させて表面全体を覆わせ、表面の平滑性を確保して内装材の耐汚染性を高めるとともに、透湿性を有する塗料により内装材の調湿性を確保することができ、調湿性及び耐汚染性を有する調湿内装材が得られる。
請求項4の発明の耐汚染性を有する調湿内装材は、請求項2の発明と同様の、吸放湿性材料を添加した湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱圧プレス成形して透湿性塗料を塗布したものとした。また、請求項5の発明の耐汚染性を有する調湿内装材は、請求項3の発明と同様の、吸放湿性材料を添加した湿潤無機質板を仮圧締して乾燥させた後に、熱圧プレス成形して透湿性塗料を塗布したものとした。これら発明によれば、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板であっても、熱圧プレス成形により、その表面に平滑で緻密な層を形成し、透湿性塗料を基材内部への浸透等を防いで均質に塗布でき、内装材の耐汚染性を高めるとともに、透湿性を有する塗料により内装材の調湿性を確保することができ、調湿性及び耐汚染性を有する調湿内装材が得られる。
請求項6の発明によると、上記請求項2〜5のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層を形成したことにより、調湿内装材の調湿性及び耐汚染性のより一層の向上を図ることができる。
請求項7の発明によれば、上記塗料中に防カビ剤、抗菌剤、消臭剤の中の少なくとも1つを添加したことにより、調湿内装材にカビ、菌、悪臭等が発生するのを安定して防止することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る、耐汚染性を有する調湿内装材Aを示し、この内装材Aは表層2、芯層4及び裏層3の3層構造を有する無機質板1を基材としてその表面に、透湿性及び調湿性を持つ保護層6が形成されたものであり、上記無機質板1は、後述の如く、仮圧締した状態の湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものである。
上記無機質板1(基材)の表裏層2,3は互いに同じもので、鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットで形成される。一方、芯層4は無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物で形成される。
上記表裏層2,3における鉱物質繊維は、例えばロックウール、ミネラルウール、グラスウール等を用いる。この鉱物質繊維の組成比は表裏層2,3の各々において20〜60重量%である。
また、無機質紛状体としては、例えば炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マイクロシリカ、スラグ等を用いる。無機質紛状体の組成比は表裏層2,3において30〜70重量%程度である。この無機質紛状体により、内装材Aの防火性や硬さが向上し、ねじ止め性能もよくなる。無機質紛状体は増量剤としても機能している。
さらに、結合材としては、例えばメラミン樹脂、フェノール樹脂、ポバール、エポキシ樹脂、スターチ等を用いる。この結合材の組成比は7〜15重量%程度である。
この他、表裏層2,3における補助添加剤として、例えばポリプロピレン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維、麻、亜麻等の植物繊維や木質繊維を加える。また、必要に応じて凝集材、サイズ剤、消泡剤、混和剤等を添加してもよい。
一方、芯層4における無機質発泡体は、例えばパーライト、シラス発泡体、シリカフラワー、ガラス発泡体等を用いる。無機質発泡体の組成比は芯層4において40〜90重量%程度である。
また、結合剤は、例えばメラミン樹脂、フェノール樹脂、ポバール、エポキシ樹脂、スターチ等を用いる。この結合剤の組成比は芯層4において7〜15重量%程度である。
この他、芯層4には、例えばロックウール、ミネラルウール、グラスウール等の鉱物質繊維、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維、麻、亜麻等の植物繊維や木質繊維を芯層4全体の1〜40重量%程度添加してもよい。また、炭酸カルシウム等の無機質粉状体を加えてもよい。
そして、上記芯層4又は表裏層2,3の少なくともいずれか一方の材料中に、吸放湿材料としての例えばB型シリカゲルが添加されている。このB型シリカゲルは粉末状のもので、その粒子径は、内装材Aの表面性に影響することから、20メッシュ以上の(20メッシュのふるいを通過する)ものが好ましい。また、B型シリカゲルの組成比は5〜40重量%程度である。この吸放湿材料の添加により、内装材Aは吸放湿性能を有するものとなる。この吸放湿性能は、例えば50g/m2・24h以上とするのがよく、さらには70g/m2・24h以上とするのが好ましい(いずれもJIS A1470−1「調湿建材の吸放湿性試験方法(中湿域)」による)。吸放湿材料としては、B型シリカゲルの他に例えばベントナイト、セピオライト、ゼオライト、珪藻土等、吸放湿性能を有する鉱物系・粘土系の材料を用いることができる。
上記透湿性及び調湿性を有する保護層6は、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる。このエマルジョン樹脂塗料は、例えば酢酸ビニルを主とするコポリマーのエマルジョンの塗料や、アクリル酸エステルを主とするコポリマーのエマルジョンの塗料が用いられる。また、シリカ系微粒子としては、例えばコロイダルシリカ、ホワイトカーボン、ゼオライト等が挙げられる。
また、上記保護層6をなすエマルジョン樹脂塗料中に、防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つが添加されている。防カビ剤としては、ベンゾイミダゾール系、N・ハロアルキルチオ系、ニトリル系ピリジン系、有機砒素系、インチアゾリン系、有機ヨード系等のものを添加する。また、抗菌剤としては、銀系抗菌剤、塩素系抗菌剤、天然抗菌剤、チタン系光触媒抗菌剤等を用いる。さらに、消臭剤としては、活性炭、ゼオライト、金属化合物、塩素化合物、アルデヒド化合物、有機酸化合物、天然植物抽出物、有機窒素化合物等を用いる。
さらに、エマルジョン樹脂とシリカ系微粒子との混合比率は50/50〜90/10の範囲内で樹脂リッチにすることが望ましく、十分な耐水性を保つことができる。
上記無機質板1は、上記湿潤マットと混合物とを湿潤マットが表裏層2,3で混合物が芯層4となるように積層一体化した湿潤無機質板を仮圧締し、その仮圧締後の湿潤無機質板を乾燥させた後、その表面に熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布し、その塗布後の湿潤無機質板を熱圧プレス成形してなるものである。
すなわち、上記内装材Aの製造方法について説明すると、無機質板1における表裏層2,3の各材料(鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合材を必須とする)を水中で攪拌し、凝集材等の補助添加剤の添加により凝集させて数%の固形成分を持つスラリーを得る。吸放湿性材料(B型シリカゲル等)を表裏層2,3に添加する場合には、上記表裏層用の各材料中に加える。そして、このスラリーを抄造機で抄造して2枚の表裏層用の湿潤マットを作製する。
一方、芯層4の各材料(無機質発泡体及び結合剤を必須とする)を、水を噴霧しながら混合して混合物を得る。吸放湿性材料(B型シリカゲル等)を芯層4に添加する場合には、上記芯層用の各材料を混合する際に加える。
そして、上記2枚の表裏層用の湿潤マットのうち、表層2となる一方の湿潤マットの表面に上記芯層用の混合物を均一に散布して堆積させ、その後、裏層3となる他方の湿潤マットを積み重ねて3層構造の積層体からなる未硬化の湿潤無機質板を得る。
十分な保型性やハンドリング強度を得るために、上記湿潤無機質板を所定の圧力及び温度(例えば80〜180℃)で仮圧締する。この仮圧締は加熱ロール又は連続プレスで行うことができる。この仮圧締後に多少のスプリングバックが発生するが、最終工程で熱圧プレスを施すので、最終製品の物性に影響はない。
次いで、この仮圧締後の湿潤無機質板を熱風ドライヤー等により80〜250℃の温度で、含水率が20%以下になるまで乾燥させた後、その湿潤無機質板の表面に、上記熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を吹付けやフローコータ等により塗布する。この透湿性塗料は、例えばアクリル系樹脂に酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の顔料を添加して、PVC(顔料容積濃度)を例えば60容量%程度に調整したものが用いられる。
この熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料に、上記保護層6をなすエマルジョン樹脂塗料と同様に、防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つを添加することもできる(これらの添加は保護層6をなすエマルジョン樹脂塗料と同じにしてもよく、或いは異なるものでもよい)。
そして、この透湿性塗料が塗布された後の湿潤無機質板をさらに乾燥させた後に、プレス機による熱圧プレスで所定の圧力、温度、時間で圧締する。この熱圧プレスにより結合剤が硬化して無機質板1が得られる。
このように、所定の圧力を加えながら結合剤を完全に硬化させるため、スプリングバックが発生せず、所望の厚み精度、表面平滑性、表面硬度、密度、曲げ強度等の物性に優れた無機質板1が得られる。その際、表面に塗布された透湿性塗料中の樹脂が加熱圧縮により軟化・流動して表面全体を覆うようになり、表面の平滑性が上がって内装材Aの耐汚染性が優れたものとなる。また、透湿性塗料の軟化により、プレス成形による湿潤無機質板の表面形状の変化によっても保護層6に割れ等の欠陥を生じることがない。さらには、熱圧プレスにより、湿潤無機質板の表面に平滑で緻密な層が形成されるとともに、塗膜に荷重が加えられて塗膜が緻密になり、調湿内装材A表面の艶と平滑性の向上とによる耐汚染性や耐摩耗性等の塗膜性能を向上させることができる。
また、上記塗料は顔料リッチで透湿性を有するので、無機質板1の吸放湿性(調湿性)を損なうことはない。
上記のような表面の無機質板1を得るために、上記熱圧プレスの条件として、プレス温度150〜230℃、プレス圧0.3〜5N/mm2、プレス時間は3〜10分程度が適当である。
また、熱圧プレスで最終硬化させる前に、水性又は油性液状物を湿潤無機質板の表裏面或いは片面に塗布してもよい。これにより、結合剤のフローが促進され、表面平滑性及び表面硬度が向上する。水性液状物としては、清水の他、酢酸ビニルエマルジョンやPVA等を、また油性液状物としては、イソシアネート系、エポキシ系等のアルコール希釈品をそれぞれ使用できる。塗布量としては片面20〜100g/m2が好ましい。また、熱圧プレス時の離型性を改善するために、各種離型剤、界面活性剤・油剤を、プレス機の熱板或いは湿潤無機質板の表裏面に塗布してもよい。
この後、無機質板1の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料を塗布し乾燥させて保護層6を形成する。以上により上記内装材Aが製造される。
したがって、この実施形態においては、内装材Aの無機質板1は、その表裏層2,3又は芯層4の少なくとも一方に含まれている吸放湿性材料(B型シリカゲル等)により調湿性能を有するものとなるため、この調湿性能により内装材Aの吸放湿性能が得られる。
また、上記の如く、無機質板1は、湿潤マットからなる表裏層2,3及び芯層4からなる湿潤無機質板を仮締結後に乾燥させ、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料が塗布されてから熱圧プレス成形されているので、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板であっても、その熱圧プレス成形時に、透湿性塗料中の熱可塑性樹脂の軟化・流動によって表面の平滑性が上がり、内装材Aの耐汚染性が向上する。しかも、上記仮圧締後に塗布される塗料は顔料リッチで透湿性を有するので、無機質板1の吸放湿性が損なわれず、内装材Aの調湿性を確保することができる。
そして、上記無機質板1の表面に保護層6が形成され、この保護層6は、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなるので、この保護層6により内装材A表面の耐水性を維持して耐汚染性(汚れの拭き取りが可能で汚れも落ち易い性質)が得られる。しかも、この保護層6をなすエマルジョン樹脂塗料に含まれているシリカ系微粒子は多孔質であって吸放湿性(調湿性)に優れているので、保護層6は調湿性や透湿性に優れたものとなる。よって、内装材Aの調湿性を維持しながら、その耐汚染性を確保することができる。
さらに、上記保護層6の塗料中及び/又は湿潤無機質板の仮圧締後に塗布される透湿性塗料中に、防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つが添加されているので、調湿内装材Aがじめじめした場所でカビ、菌、悪臭等が発生する場所に施工された場合でも、そのカビ、菌、悪臭等の発生を安定して防止することができる。
(実施形態2)
図2は本発明の実施形態2に係る内装材Aを示す(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)。この内装材Aが実施形態1のものと異なる点は、実施形態1では、無機質板1が、湿潤マットから得られた表裏層2,3と無機質発泡体及び結合剤を必須とする混合物から得られた芯層4との3層構造のものであるのに対し、この実施形態では、スラリーを湿式抄造して得られた2枚の湿潤マットを積層一体化して湿潤無機質板を形成して表裏層2,3を有する2層構造のものとしたことにある。
上記湿潤マットは、実施形態1のものと同様に、鉱物質繊維、無機質紛状体及び結合剤を必須成分とするとともに、さらに吸放湿性材料(B型シリカゲル等)をも必須成分とする。その他の構成や材料成分は実施形態1と同様である。
この実施形態2の内装材Aを製造する場合、芯層用の混合物を作る以外は実施形態1の方法と同じである。すなわち、鉱物質繊維、無機質紛状体、結合材及び吸放湿性材料(B型シリカゲル等)を必須とする材料を水中で攪拌し、凝集材等の補助添加剤の添加により凝集させてスラリーを得、このスラリーを抄造機で抄造して湿潤マットを作る。
さらに、この2枚の湿潤マットを積み重ねて2層構造の積層体からなる未硬化の湿潤無機質板を得、この2層の無機質板を仮圧締した後に20%以下の含水率まで乾燥させ、その表面に熱可塑性樹脂含有の透湿性塗料を塗布した後に、プレス機による熱圧プレスで圧締することにより、無機質板1を作る。そして、この無機質板1の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料を塗布して保護層6を形成する。以上により、表裏層2,3を持つ無機質板1からなり、表面に保護層6が形成された内装材Aが製造される。
したがって、この実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果が得られる。尚、3枚以上の湿潤マットを積み重ねて複数層構造の積層体からなる湿潤無機質板、或いは1枚の湿潤マットのみからなる湿潤無機質板を形成し、これらを仮圧締しかつ乾燥した後に熱圧プレスして無機質板としてもよい。
(その他の実施形態)
尚、上記各実施形態では、塗料中に防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つを添加しているが、本発明では、これらの添加は必須要件ではない。しかし、調湿内装材Aがじめじめした場所でカビ、菌、悪臭等が発生する場所に施工された場合のそれらの発生を安定して防止できる点で、上記防カビ剤、抗菌剤、消臭剤等を添加することが望ましい。
また、上記各実施形態では、湿潤マットからなる表裏層2,3及び混合物からなる芯層4を有する3層構造の無機質板1、又は湿潤マットのみからなる単層もしくは複数層の無機質板1の表面に保護層6を設けているが、本発明は保護層6がなく、無機質板1のみからなる調湿内装材であってもよい。このような内装材でも、湿潤無機質板を仮圧締後に乾燥し、その表面に透湿性塗料を塗布して熱圧プレスすることで、透湿性塗料中の樹脂を加熱圧縮により軟化・流動させて表面全体を覆うことができ、内装材の耐汚染性と調湿性とを向上維持することができる。
さらに、上記各実施形態では、湿潤無機質板を仮圧締後に乾燥し、その表面に透湿性塗料を塗布して熱圧プレスすることで、無機質板1を形成しているが、塗料の塗布と熱圧プレスとの順序を逆にし、湿潤無機質板を仮圧締して乾燥した後に熱圧プレスし、その表面に透湿性塗料(この塗料中に含まれる樹脂は熱可塑性又は熱硬化性のいずれでもよい)を塗布することで、無機質板1を形成することもできる。このように熱圧プレス成形後に透湿性塗料を塗布すると、表面に凹凸模様を有する湿潤無機質板の表面に、熱圧プレス成形に伴って、平滑で緻密な層が形成される(尚、この表面に緻密な層が形成されることは、上記実施形態1及び2でも同様である)。このため、その表面に透湿性塗料は基材内部への浸透等が生じることなく均質に塗布されるようになる。よって、表面の平滑性が上がって内装材の耐汚染性が優れたものとなるとともに、表面の顔料リッチで透湿性を有する塗料により、無機質板の吸放湿性が確保される。尚、この場合も、保護層6があってもなくてもよく、保護層6を形成する場合には、透湿性塗料を塗布し、その乾燥後にシリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料を塗布して保護層6を形成すればよい。
また、上記各実施形態は、湿潤マットからなる無機質板1を基材とした内装材Aの場合であるが、本発明は、湿潤マット以外の材料からなる、無機質板を基材とした内装材に対しても適用することができ、その無機質板が調湿性を有するものであって、その表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていればよい。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(1) 実施例1
上記実施形態1の構成と同様の調湿内装材である。すなわち、表裏層及び芯層を有する3層構造の湿潤無機質板を仮圧締した後に、180℃で30分間乾燥させ、その表面に合成樹脂を含む透湿性塗料(アクリル系樹脂に酸化チタン、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムを添加してPVCを60容量%に調整したもの)を100g/m2の割合で塗布し、この湿潤無機質板をさらに乾燥させた後、190℃で3分間、1.5N/mm2の圧力で加熱圧縮して無機質板(無機質吸放湿基材)を得た。さらに、この無機質板の表面に、アクリル酸エステル共重合体にコロイダルシリカを加えたコロイダルシリカ含有塗料(エマルジョン樹脂塗料)を50g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させることで保護層を形成した。この実施例1の内装材の表裏層及び芯層の各材料及びその組成比は以下のとおりである。
(表裏層)
鉱物湿繊維:ロックウール50重量%
無機質粉状体:水酸化アルミニウム21重量%、炭酸カルシウム12重量%
結合剤(でんぶん、フェノール):9重量%
有機繊維:0.5重量%
混和剤:7.5重量%
(芯層)
無機質発泡体:シラス発泡体45重量%
吸放湿性材料:B型シリカゲル36重量%
無機質粉状体:炭酸カルシウム7重量%
結合剤(でんぷん、フェノール):10重量%
混和剤:2重量%
(2) 実施例2
上記実施例1から保護層を除いたもの(無機質板のみのもの)である。
(3) 実施例3
上記実施例1において、保護層を形成するコロイダルシリカ含有塗料中に、アルミノケイ酸亜鉛系の消臭剤を5重量%、及び有機窒素硫黄系の防カビ剤を3重量%それぞれ添加したもので、その塗布量は実施例1と同様に50g/m2である。
(4) 実施例4
上記実施例2の無機質板(無機質吸放湿基材)に、実施例1とは異なり、吸放湿性能と耐汚染性能に関して実用上使用可能な透湿性に優れた市販の塗料であるアクリルシリコン系透湿性塗料(大日精化工業(株)製)を50g/m2の割合で塗布し、100℃で2分間乾燥させたものである。
(5) 実施例5
上記実施例1に対し同じ湿潤無機質板及び透湿性塗料を用い、その透湿性塗料の塗布のタイミングが実施例1と異なる。実施例1では、仮圧締した湿潤無機質板に透湿性塗料を塗布した後に熱圧プレスしたのに対し、この実施例5では仮圧締した湿潤無機質板をそのまま乾燥し熱圧プレスして無機質板を作り、その後に合成樹脂を含む透湿性塗料を100g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させたものである。
(6) 実施例6
上記実施例2と同じ湿潤無機質板及び透湿性塗料を用い、表面の保護層もないが、その透湿性塗料の塗布のタイミングが実施例2と異なる。実施例2では、仮圧締した湿潤無機質板に透湿性塗料を塗布した後に熱圧プレスしたのに対し、この実施例6は仮圧締した湿潤無機質板をそのまま乾燥して熱圧プレスして無機質板を作り、その後に合成樹脂を含む透湿性塗料を100g/m2の割合で塗布して100℃で2分間乾燥させたものである。
(7) 比較例
調湿建材として市販されている珪藻土系調湿建材(松下電工(株)製の商品名「リラクセント」)である。
(8) 性能試験
以上の実施例及び比較例に対し、(a)透水性試験、(b)吸放湿性試験、(c)耐摩耗性試験、(d)カビ抵抗性試験及び(e)消臭試験を行った。各試験の条件は次のとおりである。
(a)透水性試験では、JIS A6909に基づき、24時間経過後の透水量を測定した。
(b)吸放湿性試験では、JIS A1470−1(中湿域)に基づき24時間後の吸湿量を測定した。
(c)耐摩耗性試験では、JIS K5600−5−9に基づき、摩耗輪はCS10を用いて500g荷重、500回転の条件で摩耗量を測定した。
(d)カビ抵抗性試験では、JIS Z2911に基づいて4週間に亘りカビの培養を行い、カビ抵抗性の判定を行った。
(e)消臭試験では、38リットルデシケータに気積率1m2/m3として試験体(380cm2)を準備し、デシケータ内に臭気物質を注入し、24時間後まで随時デシケータ内の臭気物質濃度の測定を行い、ブランクの濃度との比較から臭気物質の残存率(%)を算出した。臭気物質としてアンモニア、アセトアルデヒド、トリメチルアミン、硫化水素を用いた。
以上の(a)透水性試験、(b)吸放湿性試験、(c)耐摩耗性試験及び(d)カビ抵抗性試験の結果を表1に示す。
Figure 2006002501
また、(e)消臭試験は、実施例1、3、4及び比較例についてのみ行った。その結果を表2に示す。
Figure 2006002501
この表1及び表2の結果を考察するに、吸放湿性については、木材の吸湿量が30g/m2であるので、実施例及び比較例のいずれも実用上は調湿材料として使用できる範囲にある。特に、実施例2、6は調湿建材として市販されている比較例に匹敵する吸湿量を有する。
透水性及び耐摩耗性は、耐汚染性(汚水がしみこみ難い性質や拭いたときに劣化し難い性質)を判断する指針であり、実施例1及び実施例3が優れており、実施例2は少し劣るが実用上使用できる範囲である。実施例1、実施例3及び実施例5は実施例2よりも表面の耐汚染性が優れる分、透湿性も落ちるので吸放湿性能が落ちるが、木材(吸湿量は30g/m2)の倍近くあり、実用上は優れた材料である。逆に実施例2は吸放湿性能に優れている分だけ耐汚染性が劣るが、実用上こちらも問題ない。尚、実施例3は、実施例1の塗料に消臭剤と防カビ剤を添加しただけのものであるので、吸放湿性、耐汚染性に関しては両者は略同じ性能を示す。
また、実施例1と実施例4とを比較したとき、耐摩耗性は同等であるが、実施例1の方が透水量、吸放湿性が優れている。耐摩耗性は実施例1〜6については実用上問題ない。
これに対し、調湿建材として市販されている比較例の耐汚染性は極めて悪く、耐汚染性では全く使えない。
実施例2の透水性をみると、水を垂らしたときに、直ぐに染み込まずに水滴を作るが、実施例6では垂らした水が染み込み易い。つまり、実施例6は吸放湿性能は実施例2と同等であるが、実施例2に比べて耐汚染性に劣る。これは、実施例2では塗料を塗布後に熱圧プレスするため、熱可塑性樹脂が軟化・流動して基材表面全面を覆うことになり、耐汚染性に優れる。これに対し、実施例6のように、熱圧プレス後に塗布すれば、塗膜が密になっていないために染み込み易いからである。しかし、この実施例6の耐汚染性は実用上では問題がない。
カビ抵抗性については、塗料中に防カビ剤を添加した実施例3が他の実施例1、2、4〜6及び比較例に比べ安定した優れたカビ抵抗性を示している。また、消臭効果についても、塗料中に消臭剤を添加した実施例3が実施例1、4に比べ優れた消臭効果を示している。この消臭効果は比較例と同等である。
以上の結果から、本発明が有効であることが判る。
本発明は、調湿内装材において、その調湿性を維持しながら、耐汚染性を確保できるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
本発明の実施形態1に係る調湿内装材の概略断面図である。 実施形態2に係る調湿内装材の概略断面図である。
符号の説明
A 調湿内装材
1 無機質板
2 表層
3 裏層
4 芯層
6 保護層

Claims (7)

  1. 調湿性を有する無機質板の表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  2. 鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
    上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  3. 鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
    上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に、熱可塑性樹脂を含む透湿性塗料を塗布して熱圧プレス成形してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  4. 鉱物質繊維、無機質粉状体及び結合剤を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた湿潤マットと、無機質発泡体及び結合剤を必須成分とする混合物とを、湿潤マットが表裏層で混合物が芯層となりかつ上記表裏層又は芯層の少なくとも一方に吸放湿性材料が添加された状態で積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
    上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  5. 鉱物質繊維、無機質粉状体、結合剤及び吸放湿性材料を必須成分とするスラリーを湿式抄造して得られた1枚の湿潤マットにより、又は複数枚の湿潤マットを積層一体化した湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して得られる無機質板からなり、
    上記無機質板は、仮圧締した状態の上記湿潤無機質板を乾燥させた後に熱圧プレス成形して、透湿性塗料を塗布してなるものであることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  6. 請求項2〜5のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材において、
    表面に、シリカ系微粒子を含有するエマルジョン樹脂塗料からなる保護層が形成されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つの耐汚染性を有する調湿内装材において、
    防カビ剤、抗菌剤又は消臭剤の中の少なくとも1つが塗料中に添加されていることを特徴とする耐汚染性を有する調湿内装材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226897A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 化粧パネル

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