JP2006001766A - 三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法およびセラミック成形体 - Google Patents

三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法およびセラミック成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 セルの大きさおよびその分布状態の均一性を高めたセラミック成形体を得ることができるセラミック成形体の製造方法、および、セラミック成形体を提供する。
【解決手段】 複数のセルと複数の連通孔とを有する三次元網目構造を備えたセラミック成形体を製造する方法であって、セラミック粉体と、有機系粒子の表面を複数のSiC粒子で被覆してなる複数の被覆粒子とを混合し、被覆粒子−セラミック粉体混合物を作製する第1工程と、所定の型を使用して、被覆粒子−セラミック粉体混合物を加圧成形し、被覆粒子が所定に配列し、配列した被覆粒子間にセラミック粉体が充填してなる被覆粒子−セラミック粉末配列体を作製する第2工程と、被覆粒子−セラミック粉末配列体を加熱し、有機系粒子をガス化させることによって、セルおよび連通孔を形成する第3工程と、を有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法およびセラミック成形体に関する。
従来、三次元網目構造を備えたセラミック成形体(プリフォームとも称される)の製造方法としては、フォームプラスチックへのセラミックスラリの含浸、セラミックスラリの乾操、フォームプラスチックの熱分解およびセラミック粒子の焼結を順次行う、といった方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−50182号公報(0016〜0027)
しかしながら、従来のセラミック成形体は、セルの大きさおよびセルの分布状態が不均一であるため、金属基複合部材の強化材として使用した場合、その金属基複合部材の強度、摺動特性などの機械的性質、冷却性能、熱膨張率などの物理的特性が、部分的に異なるおそれがある、という問題があった。
そこで、本発明は、前記問題を解決すべく、セルの大きさおよびその分布状態の均一性を高めたセラミック成形体を得ることができるセラミック成形体の製造方法、および、セラミック成形体を提供することを課題とする。
前記課題を解決すべく、本願発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、球状合成樹脂粒子を複数のセラミック粒子で被覆してなる被覆粒子を型に配列し、被覆粒子間にセラミックスラリを充填した後、被覆粒子を熱分解して複数のセルおよび連通孔を形成することによって、同じ大きさのセルが均一に分布したセラミック成形体を製造可能とする「三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法」に係る発明を見出した(未公開、特願2003−390566)。
このような知見に鑑み、前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、複数のセルと、相隣るセルを隔てる隔壁に存する複数の連通孔と、を有する三次元網目構造を備えたセラミック成形体を製造する方法であって、セラミック粉体と、加熱によりガス化する複数の第1粒子の表面を複数のセラミック粒子で被覆してなる複数の被覆粒子とを混合し、被覆粒子−セラミック粉体混合物を作製する第1工程と、所定の型を使用して、当該被覆粒子−セラミック粉体混合物を加圧成形し、前記被覆粒子が一様に配列し、当該配列した被覆粒子間に前記セラミック粉体が充填してなる被覆粒子−セラミック粉体配列体を作製する第2工程と、当該被覆粒子−セラミック粉体配列体を加熱し、前記第1粒子をガス化させることによって、前記複数のセルおよび前記複数の連通孔を形成する第3工程と、を有することを特徴とする三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法である。
このようなセラミック成形体の製造方法によれば、蒸留水などの溶媒を使用しないため、セラミック成形体の製造中に、被覆粒子が片寄って偏析することを防止できる。したがって、セルが均一に分布したセラミック成形体を得ることができる。
ここで、被覆粒子が一様に配列とは、例えば、後記する実施形態で説明するように、被覆粒子が最密充填形式で配列した場合や、その他大小の被覆粒子がランダムに配列した場合を意味する。
請求項2に係る発明は、前記被覆粒子の平均半径R1と、前記セラミック粉体を形成する粒子の平均半径R2との比を、R1:R2=30〜70:1とし、前記複数の被覆粒子の体積V1と、前記セラミック粉体の体積V2との比を、V1:V2=6:4〜9:1とし、前記被覆粒子−セラミック粉体配列体の気孔率を低下させることを特徴とする請求項1に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法である。
このようなセラミック成形体の製造方法によれば、複数の被覆粒子が、6配位、8配位、12配位などの最密充填形式で配列し、配列した被覆粒子間にセラミック粉体が充填してなる被覆粒子−セラミック粉体配列体の気孔率(空隙率)を低下させることができる。
すなわち、第1の粒子がガス化して形成されるセルが高密度で均一に分布すると共に、セルを隔てる隔壁がさらに緻密なセラミック成形体を得ることができる。
請求項3に係る発明は、前記第1工程における前記セラミック粉体は、前記セラミック成形体の原料である第1物質を含有し、前記第3工程において、当該第1物質を反応させずに、前記複数のセルおよび前記複数の連通孔を形成し、当該複数のセルおよび当該複数の連通孔に、前記第1物質と反応しセラミックを生成する金属を充填し、当該金属の一部と前記第1物質とを反応させ、前記セラミックを生成しながら焼結する第4工程と、未反応の前記金属を除去する第5工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法である。
このようなセラミック成形体の製造方法によれば、第4工程において、第1物質と金属とを反応させ、セラミックを生成しながら焼結(反応焼結)することにより、相隣るセルを隔てる隔壁は緻密となる。したがって、セラミック成形体は収縮しにくくなり、ニアネット調整などの二次加工は不要となる。
ここで、第1物質と金属とが反応して生成するセラミックと、セラミック粉体中のセラミックと、第1粒子を被覆するセラミック粒子とは、製造されたセラミック成形体に含まれるため、セラミック成形体の純度が高まるように、適宜選択する。例えば、SiCを主成分とするセラミック成形体を製造する場合には、第1物質をカーボンとし、金属をSiとする。
請求項4に係る発明は、前記セラミック粉体はSiCを主成分とすると共に、前記第1物質であるカーボンを含有し、前記セラミック粒子はSiCを主成分とし、前記金属はSiを主成分とすることを特徴とする請求項3に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法である。
このようなセラミック成形体の製造方法によれば、SiCを主成分とするセラミック成形体を得ることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法により製造されたことを特徴とする三次元網目構造を備えたセラミック成形体である。
このようなセラミック成形体によれば、セルの大きさおよびその分布状態の均一性が高く、高強度であるため、例えば、金属基複合部材の強化材として好適に使用することができる。
本発明によれば、セルの大きさおよびその分布状態の均一性を高めたセラミック成形体を得ることができるセラミック成形体の製造方法、および、セラミック成形体を提供することができる。
すなわち、請求項1に係る発明によれば、セルが均一に分布したセラミック成形体を得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、セルが高密度で均一に分布すると共に、隔壁がさらに緻密なセラミック成形体を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、収縮しにくく、二次加工が不要なセラミック成形体を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、SiCを主成分とするセラミック成形体を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、例えば、金属基複合部材の強化材として好適に使用することができる。
次に、本発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
≪セラミック成形体≫
まず、本発明に係る三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法によって製造されたセラミック成形体について、図1、図2を参照して説明する。参照する図面において、図1は、セラミック成形体の斜視図である。図2は、図1に示すセラミック成形体の一断面を拡大して示す要部拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態において、セラミック成形体1は直方体状を呈しており、三次元方向に網目構造を有している(図2参照)。さらに説明すると、セラミック成形体1は、三次元方向に最密充填形式で配列した球状空間である複数のセルCと、相隣るセルCを隔てる隔壁1aに存し、前記相隣るセルCを連通させる複数の連通孔H(ウィンドウとも称される)と、を有している。
連通孔Hの内径のメジアンMdは、後記するように、セラミック成形体1に所定の金属Mを充填する際に(図4参照)、金属Mが好適に充填されるようにMd≧1μmに設定されている。また、連通孔HのメジアンMdと、セルCの内径のメジアンMDとの比、Md/MDは、0.1<Md/MD<0.5に設定されており、セラミック成形体1の強度を確保可能となっている。Md/MD≦0.1の範囲では、連通孔Hの縁部に応力が集中し、セラミック成形体1の強度が低下するからである。また、Md/MD≧0.5の範囲では、隔壁1aの量が少なくなるため、セラミック成形体1の強度および剛性が低下するからである。
なお、セルCの内径のメジアンMD、連通孔Hの内径のメジアンMdは、例えば三次元のCT解析、水銀圧入法などにより求められる。
セラミック成形体1を形成する材料としては、例えば、SiC、TiCなど種々のエンジニアリングセラミックが挙げられるが、本実施形態ではセラミック成形体1はSiCを主成分とする場合について説明する。
≪金属基複合部材≫
次に、セラミック成形体1に所定の金属Mが充填された金属基複合部材MCについて、図3および図4を参照して説明する。参照する図面において、図3は、図1に示すセラミック成形体に金属を充填した金属基複合部材の斜視図である。図4は、図3に示す金属基複合部材の一断面を拡大して示す要部拡大断面図である。なお、金属基複合部材MCは、金属基複合材料(MMC:Metal Matrix Composites)と称されることもある。
図3に示すように、金属基複合部材MCは、セラミック成形体1のセルCおよび連通孔Hに、所定の金属Mが充填された部材であって、本実施形態では直方体状を呈している。充填された金属Mは、図4に示すように、三次元方向に広がっており、金属基複合部材MCのマトリックス(母体、鋳型)となっており、金属Mは金属マトリックスとも称される。金属Mとしては、例えば、Al、Al合金、Si、Si合金、Cu、Cu合金、Mg、Mg合金などが挙げられる。
このような金属基複合部材MCは、機械的強度が高い上、低熱膨張率を有するため、その適用範囲は非常に広い。例えば、自動車の分野では、シリンダブロックについて、シリンダボア廻り(シリンダスリーブ)、シリンダヘッドガスケット面、ボルト締結座面、ジャーナル軸受廻りなどに好適に適用することができる。また、シリンダヘッドについて、シリンダヘッドガスケット面、ボルト締結座面、カムジャーナル軸受廻り、バルブシート圧入部、バルブガイド圧入部などに、好適に適用することができる。その他、エンジンのケースやカバーについて、ボルト締結座面、合せ面などに好適に適用することができる。
≪セラミック成形体の製造方法≫
続いて、本発明に係る三次元網目構造を備えたセラミック成形体1の製造方法について、図5を主に参照して説明する。図5はセラミック成形体1の製造方法の工程図である。
セラミック成形体1の製造方法は、被覆粒子−セラミック粉体混合物を作製する第1工程と、被覆粒子−セラミック粉体混合物を加圧成形し、被覆粒子−セラミック粉体配列体17(図7参照)を作製する第2工程と、有機系粒子11(第1粒子)をガス化してセルCおよび連通孔H(図8参照)を形成する第3工程と、金属Si19(図9参照)を充填しながら反応焼結させる第4工程と、未反応の金属Si19を除去する第5工程とを有している。
なお、本実施形態では、特許請求の範囲における第1物質をカーボン、被覆粒子13を構成するセラミック粒子をSiC粒子12(図6参照)、金属を金属Si19とし、カーボンと金属Si19とを反応させてSiCを生成し、SiCを主成分とするセラミック成形体1を製造する場合について説明する。
以下、各工程について詳細に説明する。
<第1工程:被覆粒子−セラミック粉体混合物の作製>
第1工程は、カーボン(第1物質)を主成分とするカーボン粒子15(以下C粒子、図7参照)を含有するセラミック粉体16(図7参照)を作製する第1A工程と、被覆粒子13を作製する第1B工程と、セラミック粉体16と被覆粒子13(図6参照)とを混合する第1C工程を有している。
[第1A工程:セラミック粉体の作製]
SiC粒子14(図7参照)の集合体であるSiC粉体と、C粒子15(図7参照)の集合体である炭素粉体(C粉体)と、pH調整剤と、解膠剤と、溶媒としての蒸留水とを、ボールミルなどの混合器で湿式混合する(S101)。
SiC粉体は、SiCを主成分とするセラミック粉体であって、例えば、屋久島電工社製のGC−2000F(α−SiC、平均粒子径5μm)などを使用することができる。
C粉体としては、例えば、三菱化学社製のカーボンブラック(C.B.:平均粒子径0.07μm)を使用することができる。
pH調整剤としては、NaOH、NH3などを使用でき、解膠剤としては、アクリル酸オリゴマ、モノエチルアミンなどを使用することができる。このようなpH調整剤としては、具体的には、四級アンモニウム塩として、例えば、サンノプコ社製のSN−7347Cを使用することができる。
SiC粉体、C粉体、pH調整剤および蒸留水の配合比は、適宜決定されるものである。このうち、SiC粉体とC粉体については、組成比でC/SiC=0.1〜0.5、質量比でC/SiC=0.03〜0.15であることが好ましい。
そして、SiC粉体、C粉体、pH調整剤および蒸留水を混合したものに(S101)、バインダをさらに添加し、混合した後、真空脱気を行う(S102)。
バインダとしては、例えば、ポリビニルアルコール、アクリルエマルジョン、ポリビニルブチラール、メチルセルロース、β−1、3グルカンなどを使用することができる。具体的には、ウレタンエマルジョン系であり、第一工業製薬社製のスーパーフレックス700(R)などを使用できる。
その後、所定の乾燥機などを使用して、脱水・乾燥を行い(S103)、カーボンを含有するセラミック粉体16を得る。
[第1B工程:被覆粒子の作製]
図6に示すように、加熱によりガス化する合成樹脂製の有機系粒子11(第1粒子)の集合体と、SiC粒子12(セラミック粒子)の集合体であるSiC粉体と、有機系粒子11とSiC粒子12を接着するためのバインダとを、所定配合にて混合器(被覆処理機)で混合し、有機系粒子11の表面を複数のSiC粒子12が密に被覆してなる被覆粒子13を複数作製する(S104)。
有機系粒子11を形成する材料としては、加熱によりガス化、つまりガスを発生可能であれば、その種類は特に限定されない。具体的には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリスチレン(PS)、無機カーボン(例えば、炭素粉末)、および、シリコン系無機化合物粒子(例えば、ジメチルポリシロキサン)からなる群から少なくとも1種を選択して使用可能である。なお、本実施形態では有機系粒子11をPMMA製とした場合について説明する。PMMA製の有機系粒子11としては、例えば、綜研化学社製のMR−90Gなどを使用することができる。
また、有機系粒子11は、後記するように、ガス化すると共にセルCを形成するため、有機系粒子11の大きさはセルCの内径に応じて設定することが好ましい。例えば、有機系粒子11の直径のメジアンDM(以下、メジアン直径DMという)10μm≦DM≦1000μmに設定する。
さらに、有機系粒子11の集合体の粒径分布は狭い方が好ましく、粒径分布が狭いと被覆粒子13を最密充填形式で配列しやすくなる。
SiC粒子12は、製造後にセラミック成形体1を主として構成するため、製造するセラミック成形体1の材質に対応させる。すなわち、本実施形態ではSiCを主成分とするセラミック成形体1を製造するため、セラミック粒子としてSiCを主成分とするSiC粒子12を選択する。
SiC粒子12の大きさは、有機系粒子11の大きさに対して相対的に、例えば、1/100〜1/10に設定される。すなわち、有機系粒子11のメジアン直径DMが前記範囲である場合は、SiC粒子12の直径のメジアンdM(以下、メジアン直径dMという)は、0.1μm≦dM≦100μmであることが好ましい。なお、金属基複合部材MCにおけるセラミック成形体1の体積率は、有機系粒子11を被覆するSiC粒子12の大きさおよび被覆厚さにより制御される。
また、有機系粒子11の集合体とSiC粒子12の集合体(SiC粉体)の配合質量比は、有機系粒子11の集合体の質量をW1とし、SiC粒子12の集合体の質量をW2としたとき、0.1≦W1/W2≦10の範囲内であることが好ましい。W1/W2>10では、有機系粒子11量に対してSiC粒子12量が不足しているため、有機系粒子11の全表面をSiC粒子12で覆いきれず、一方、W1/W2<0.1では有機系粒子11量に対してSiC粒子12量が過剰となり、有機系粒子11の表面を被覆せず、残留するSiC粒子12が多くなるからである。
バインダとしては、例えば、クラレ社製のポリビニルアルコール(PVA−217S)などを使用することができる。また、PMMA製の有機系粒子11へのSiC粒子12の被覆効果を高めるために、SiC粒子12の安息角を制御する表面改質を行ってもよい。
混合器としては、例えば、ホソカワミクロン社製、AM−15F(特開2003−160330号公報参照)などを使用することができる。この混合器を使用する場合、回転速度RSは500rpm≦RS≦2500rpmに、処理時間tは0.25h≦t≦1.0hにそれぞれ設定し、インナーピース距離は1mmに調節する。
また、このように作製した被覆粒子13の平均半径R1と、第1A工程で作製したセラミック粉体16を形成する粒子の平均半径R2との比は、R1:R2=30〜70:1に設定する。
[第1C工程:被覆粒子−セラミック粉体混合物の作製]
そして、被覆粒子13の集合体と、第1A工程で作製したセラミック粉体16とを、適宜な混合器を使用して、所定配合で乾式にて混合し、被覆粒子−セラミック粉体混合物を作製する(S105)。
ここで、前記所定配合は、被覆粒子13の集合体の体積V1と、セラミック粉体16の体積V2との比が、V1:V2=6:4〜9:1となるように設定する。
このように配合を設定し、且つ、前記したように被覆粒子13の平均半径R1と、セラミック粉体16の平均半径R2との比を、R1:R2=30〜70:1に設定することによって、次の被覆粒子−セラミック粉体配列体17の作製において、被覆粒子13が、6配位、8配位、12配位などの最密充填形式で一様に配列し、配列した被覆粒子13間にセラミック粉体16が好適に充填されて、被覆粒子−セラミック粉体配列体17(図7参照)の気孔率(空隙率)を低下させることができる(築炉用セラミック材料、技報堂出版、p.46参照)。これにより、セルC(図2参照)が高密度で均一に分布すると共に、隔壁1a(図2)が緻密なセラミック成形体1を得ることができる。R1:R2=50:1の場合における具体例を、次の表1に示す。
なお、図7などは、被覆粒子13が12配位の最密充填形式で理想的に配列した場合をわかりやすく描いた図である。
Figure 2006001766
<第2工程:加圧成形>
そして、被覆粒子−セラミック粉体混合物を、所定形状の型に振動(50〜200Hz)を与えながら投入し、例えば、一軸加圧による圧粉成形を、50〜200MPaにて1分間行い、図7に示すように、被覆粒子13が最密充填形式で配列し、被覆粒子13間に前記セラミック粉体16が充填してなる被覆粒子−セラミック粉体配列体17(焼結用成形体とも称される)を作製する(S106)。その後、必要に応じて、CIP(Cold Isostatic Pressing)成形を、例えば400MPaにて30分間行う(S107)。
この加圧成形において、被覆粒子−セラミック粉体混合物、被覆粒子−セラミック粉体配列体17は、いずれも蒸留水などの溶媒を含まない乾燥状態であるため、被覆粒子13が片寄って偏析することもない。これにより、セルCが均一に分布したセラミック成形体1を得ることができる(図2参照)。また、このように粉体を使用するため、乾燥工程を省略することができ、製造時間を短縮することができる。
<第3工程:有機系粒子のガス化>
そして、被覆粒子−セラミック粉体配列体17を、不活性雰囲気の焼結炉内に設置して、炉内圧を所定に減圧した状態で、所定昇温速度で炉内を、有機系粒子11が熱分解する温度まで上昇させ、その温度を所定時間維持する(S108)。そうすると、有機系粒子11が熱分解してガス化、つまりガスが発生し、図8に示すように、球状を呈する複数のセルCが形成されると共に、発生したガスが抜ける際の圧力によって、相隣るセルCを連通させる連通孔Hが形成される。
炉内の不活性雰囲気は、窒素(N2)、アルゴン(Ar)などの不活性ガスにより形成する。このように炉内を不活性雰囲気にすることで、被覆粒子13の間に充填されたセラミック粉体16中のC粒子15が酸素と反応することを防止できる。
炉内圧P、昇温速度Hr、加熱温度T、加熱時間t(昇温後、加熱温度Tでの維持時間)は、有機系粒子11の材質に依存し、特に昇温速度Hrは連通孔Hの大きさに密接に関係する。本実施形態では、炉内圧Pは1Pa≦P≦1MPaに、昇温速度Hrは5℃/h≦Hr≦120℃/hに、加熱温度Tは300℃≦T≦600℃に、加熱時間tは0.5≦t≦10hにそれぞれ設定する。
P<1Paでは、有機系粒子11の熱分解により発生するガスとの圧力差が大きくなり、連通孔Hが大きくなりすぎてしまうからである。一方、P>1MPaでは、前記ガスとの圧力差が小さくなり、好適に連通孔Hが形成されないからである。また、Hr<5℃/hでは発生ガス圧力が低くなりすぎてしまい、一方、Hr>120℃/hでは発生ガス圧力が高くなりすぎるからである。さらに、T<300℃では、有機系粒子11がガス化しきれず残留するおそれが生じ、一方、T>600℃では被覆粒子−セラミック粉体配列体17の表面が不活性雰囲気の影響を受けてしまうからである。さらにまた、t<0.5hでは有機系粒子11が残留する場合も生じ、一方、t>10hでは前記影響を受けてしまうからである。
このように、炉内圧P、昇温速度Hr、加熱温度Tおよび加熱時間tを所定に設定し、有機系粒子11のメジアン直径DMを前記所定範囲とすることで、連通孔Hの内径のメジアンMdと、セルCの内径のメジアンMDとの比、Md/MDを0.1<Md/MD<0.5にすることができる。
さらに具体的には、PMMA製の有機系粒子11の場合、炉内圧を0.1MPaとし、10℃/hの昇温速度で500℃に上昇させ、500℃にて3時間、加熱処理することによって、有機系粒子11を良好にガス化させ、セルCおよび連通孔Hを好適に形成することができる。
<第4工程:反応焼結>
次いで、適宜な焼結炉に、セルCおよび連通孔Hが形成された被覆粒子−セラミック粉体配列体17を設置し、図9に示すように、セルCおよび連通孔Hに金属Si19を充填し、炉内圧を所定に減圧した状態で(例えば1Pa以下)、所定焼結温度(例えば1500℃)、所定焼結時間(2h)にて、金属Si19の一部とC粒子15(カーボン)とを反応させながら、SiC粒子14を反応焼結する(S109)。
セルCおよび連通孔Hへの金属Si19の充填方法は、本発明では特に限定はないが、例えば、溶融した液状の金属Si19中に、セルCおよび連通孔Hが形成された焼結用形成体を含浸させてもよいし、セルCおよび連通孔Hに粉体状の金属Si19を充填した後、所定温度にして前記粉体状の金属Si19を溶融させてもよい。また、充填させる金属Si19の量は、C粒子15に対して、組成比でSi/C>7/3とすることが好ましい。
このように金属Si19を充填して加熱すると、溶融した金属Si19の一部が、セルCを取り囲むSiC粒子12の隙間に浸透し、C粒子15と反応してSiC(セラミック)を生成する。ここで、前記したように炉内を1Pa以下の減圧下とするため、金属Si19は、前記隙間に好適に浸透する。また、生成するSiCが、セルCを取り囲み焼結するSiC粒子12およびセラミック粉体16中のSiC粒子14と一体化する。その結果として、製造されるセラミック成形体1のセルCを隔てる隔壁1aは緻密となり、セラミック成形体1は反応焼結中に収縮しにくくなり、ひび割れなども発生しない。
また、このように減圧下で反応焼結させるため、常圧下における一般の焼結に対して、300〜500℃以上低い温度で焼結(焼成)することができる。
<第5工程:未反応の金属Siの除去>
その後、所定条件(例えば、1600℃、133Pa以下、2h)にて、セルCおよび連通孔Hに残存する未反応の金属Si19を溶融し、除去することによって(S110)、三次元網目構造を有するセラミック成形体1を得ることができる(図2参照)。また、S110での処理の後、フッ酸(HF)によるフッ酸処理を行うことによって、未反応の金属Si19を完全に除去することができる。
このようなセラミック成形体の製造方法によれば、第2工程(加圧成形工程)において、相隣る被覆粒子13の間にC粒子15(第1物質)を存在させ、第4工程(反応焼結工程)において、C粒子15と金属Si19とを反応させてSiCを生成しながら、反応焼結することで、生成するSiCと、セラミック粉体16中のSiC粒子14と、被覆粒子13を構成するSiC粒子12とは一体化し、その結果として、これらが形成する隔壁1aは緻密となる。
したがって、焼結中にセラミック成形体1は収縮しにくくなり、セラミック成形体1のニアネット調整が可能となり、二次的加工が不要となる。また、Al23やB4Cなど、セラミック成形体1の不純物となる焼結助剤を使用しないため、セラミック成形体1の純度を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
前記した実施形態における被覆粒子13(図6参照)に代えて、図10に示すように、SiC粒子12の一部を、加熱によりガス化可能な有機系小粒子21に置き換えた被覆粒子13Aを使用してもよい。このような被覆粒子13Aによれば、有機系小粒子21のガス化によって、連通孔Hの形成を促進したり、連通孔Hの内径のメジアンMdを制御することができる。
前記した実施形態に係る第4工程では、焼結炉内を、減圧下かつ不活性雰囲気下にしたが、減圧下および不活性雰囲気下の少なくともいずれかであればよい。
前記した実施形態では、SiCを主成分とするセラミック成形体1を製造する場合について説明したが、本発明の適用はSiC製のセラミック成形体の製造に限定されず、その他に例えば、TiCなど、その他の炭化物セラミック(エンジニアリングセラミック)を主成分とするセラミック成形体を製造する場合に適用してもよい。
前記した実施形態では、図1に示すように、直方体状を呈するセラミック成形体について説明したが、セラミック成形体の形状はこれに限定されず、金属基複合部材MCの形状に応じて複雑であってもよい。
前記した実施形態では、被覆粒子13が最密充填形式で配列した場合について説明したが、被覆粒子の配列方式はこれに限定されず、一様であるならばランダムに配列してもよい。
本実施形態に係るセラミック成形体の一例を示す斜視図である。 図1に示すセラミック成形体の要部拡大断面図である。 図1に示すセラミック成形体に金属を充填してなる金属基複合部材の一例を示す斜視図である。 図3に示す金属基複合部材の要部拡大断面図である。 本実施形態に係るセラミック成形体の製造方法の工程図である。 被覆粒子の拡大断面図である。 最密充填形式で配列した被覆粒子の隙間で、セラミック粉体が充填された状態を示す拡大断面図である。 図7に示す有機系粒子がガス化して、セルおよび連通孔が形成された状態を示す拡大断面図である。 図8に示すセルおよび連通孔に、金属Siが充填された状態を示す拡大断面図である。 SiC粒子の一部を有機系小粒子に置き換えた被覆粒子の拡大断面図である。
符号の説明
1 セラミック成形体
11 有機系粒子(第1粒子)
12 SiC粒子(セラミック粒子)
13、13A 被覆粒子
14 SiC粒子
15 C粒子(第1物質)
16 セラミック粉体
17 被覆粒子−セラミック粉体配列体
19 金属Si(金属)
C セル
H 連通孔

Claims (5)

  1. 複数のセルと、相隣るセルを隔てる隔壁に存する複数の連通孔と、を有する三次元網目構造を備えたセラミック成形体を製造する方法であって、
    セラミック粉体と、加熱によりガス化する複数の第1粒子の表面を複数のセラミック粒子で被覆してなる複数の被覆粒子とを混合し、被覆粒子−セラミック粉体混合物を作製する第1工程と、
    所定の型を使用して、当該被覆粒子−セラミック粉体混合物を加圧成形し、前記被覆粒子が配列し、当該配列した被覆粒子間に前記セラミック粉体が充填してなる被覆粒子−セラミック粉体配列体を作製する第2工程と、
    当該被覆粒子−セラミック粉体配列体を加熱し、前記第1粒子をガス化させることによって、前記複数のセルおよび前記複数の連通孔を形成する第3工程と、
    を有することを特徴とする三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法。
  2. 前記被覆粒子の平均半径R1と、前記セラミック粉体を形成する粒子の平均半径R2との比を、R1:R2=30〜70:1とし、
    前記複数の被覆粒子の体積V1と、前記セラミック粉体の体積V2との比を、V1:V2=6:4〜9:1とし、
    前記被覆粒子−セラミック粉体配列体の気孔率を低下させることを特徴とする請求項1に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法。
  3. 前記第1工程における前記セラミック粉体は、前記セラミック成形体の原料である第1物質を含有し、
    前記第3工程において、当該第1物質を反応させずに、前記複数のセルおよび前記複数の連通孔を形成し、
    当該複数のセルおよび当該複数の連通孔に、前記第1物質と反応しセラミックを生成する金属を充填し、当該金属の一部と前記第1物質とを反応させ、前記セラミックを生成しながら焼結する第4工程と、
    未反応の前記金属を除去する第5工程と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法。
  4. 前記セラミック粉体はSiCを主成分とすると共に、前記第1物質であるカーボンを含有し、前記セラミック粒子はSiCを主成分とし、前記金属はSiを主成分とすることを特徴とする請求項3に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の三次元網目構造を備えたセラミック成形体の製造方法により製造されたことを特徴とする三次元網目構造を備えたセラミック成形体。
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