JP2006000975A - 主軸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの加工作業中において、切粉がベッドの上面に広範囲に飛散して堆積するのを低減して、切粉の廃棄処理を容易に行うことができる主軸装置を提供する。
【解決手段】主軸装置22を構成する主軸頭31の先端部に取り付けられた蓋板44に対して、取付板45をビス46によって取り付ける。前記取付板45の前面に接着剤を介して衝撃緩衝板47を取り付ける。前記主軸頭31の内部に回転可能に支持された主軸33の先端部にホルダ取付部材34を介して工具ホルダ23を取り外し可能に装着する。工具ホルダ23の先端部に取り付けられた工具24によって、ワークWの加工を行う。このワークの加工作業中において飛散する切粉が後方に移動したとき、前記衝撃緩衝板47によってその衝撃を緩和し、切粉が跳ね返りにより広範囲に飛散するのを防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】主軸装置22を構成する主軸頭31の先端部に取り付けられた蓋板44に対して、取付板45をビス46によって取り付ける。前記取付板45の前面に接着剤を介して衝撃緩衝板47を取り付ける。前記主軸頭31の内部に回転可能に支持された主軸33の先端部にホルダ取付部材34を介して工具ホルダ23を取り外し可能に装着する。工具ホルダ23の先端部に取り付けられた工具24によって、ワークWの加工を行う。このワークの加工作業中において飛散する切粉が後方に移動したとき、前記衝撃緩衝板47によってその衝撃を緩和し、切粉が跳ね返りにより広範囲に飛散するのを防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、工作機械において、ワークの加工を行うための工具を備えた工具ホルダを装着する主軸装置に関する。
一般に、工作機械においては、ベッドの上面にワークテーブルを介して、ワークを所定位置に支持した状態で、液体クーラントを供給しながら主軸装置に工具ホルダを介して装着された工具によって、ワークの加工作業を行うようになっている。ワークの加工作業中においては、回転するドリル等の工具の遠心力によって、ワークから生成される切粉が飛散する。この飛散した切粉は、液体クーラントと共にベッドの上面側に落下され、ベッドに形成された排出通路からベッドの後側に設けた切粉回収装置により回収されるようになっている。(特許文献1参照)
特開平10−180585号公報
ところが、上記従来の工作機械において、液体クーラントを使用しない加工を行った場合、ワークの加工作業中に切粉が回転している工具ホルダ本体の前端面、工具ホルダ本体の外周面及び主軸の前端面に衝突する。切粉が衝突する前記各部材は金属で形成されているので、衝突後の跳ね返りも強く、切粉が広範囲に亘って飛散する。このため、切粉がベッドの上面に開口された切粉の回収通路に落下されないで、ベッド、治具及びワークの上面に堆積する量が多くなり、切粉の熱によりベッド等の熱変形が生じるという問題があった。又、手作業による切粉の廃棄処理量が多くなって、作業時間が長くなる上に、ワークのクランプ不良の原因になるという問題もあった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、ワークの加工作業中において、切粉がベッド、治具及びワークの上面に広範囲に飛散して堆積するのを低減して、切粉の熱によるベッド等の熱変形を抑制でき、切粉の廃棄処理を確実かつ容易に行うことができる主軸装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、主軸頭の内部に主軸を回転可能に支持し、該主軸の前端部に、工具ホルダを支持するようにした主軸装置において、前記主軸頭の前端面に対し、ワークの加工作業中に飛散して該前端面に衝突する切粉の飛散力を減衰する飛散力減衰手段を設けたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記飛散力減衰手段は、主軸頭の前端面に取り付けられた衝撃緩衝部材であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記衝撃緩衝部材は、軟質合成樹脂、発泡合成樹脂、合成繊維あるいは、軟質合成ゴムよりなる衝撃緩衝板であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記衝撃緩衝部材は、軟質合成樹脂、発泡合成樹脂、合成繊維あるいは、軟質合成ゴムよりなる衝撃緩衝板であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記飛散力減衰手段は、主軸頭の前端面に取り付けられた電磁石であって、ワークの加工作業中に作動され、加工終了後に停止されるように構成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記主軸及び該主軸に装着される工具ホルダには、ワークの加工作業中にワークの加工部に向かってエアを噴射するためのエア供給経路が設けられていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項において、前記主軸に装着される工具ホルダの外周面にも飛散力減衰手段が設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、主軸頭の前端面に切粉の衝突時にその飛散力を減衰する手段を設けたので、液体クーラントを使用しない加工においても、切粉の飛散が広範囲に及ばなくなり、ベッド、治具及びワークの上面に切粉が広範囲に多量に堆積するのを防止でき、切粉の処理作業を容易に行うことができる。又、熱を帯びた切粉の堆積に伴うベッド、治具等の熱変形や、ワークのクランプ不良等の不具合も解消できる。
以下、本発明を具体化した工作機械の主軸装置の一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図3は、工作機械全体の概略正面を示す。ベッド11の上面には、ワーク支持テーブル12が装設され、この支持テーブル12の上面には、ワークWが図示しないクランプ機構によって、所定位置にクランプされるようになっている。前記ベッド11の上面にはX軸(紙面直交)方向にX軸ガイドレール13,14が敷設され、このX軸ガイドレール13,14には、X軸コラム15が図示しないX軸駆動機構によってX軸方向の往復動可能に装着されている。前記X軸コラム15の前面(図3の左側が前側、右側が後側)には、Y軸ガイドレール18がY軸(上下)方向に敷設され、このY軸ガイドレール18には、Y軸サドル19が図示しないY軸駆動機構によってY軸方向の往復動可能に装着されている。前記Y軸サドル19にはZ軸ガイドレール20がZ軸(前後)方向に敷設され、このZ軸ガイドレール20にはZ軸サドル21が図示しないZ軸駆動機構によってZ軸方向の往復動可能に装着されている。
図3は、工作機械全体の概略正面を示す。ベッド11の上面には、ワーク支持テーブル12が装設され、この支持テーブル12の上面には、ワークWが図示しないクランプ機構によって、所定位置にクランプされるようになっている。前記ベッド11の上面にはX軸(紙面直交)方向にX軸ガイドレール13,14が敷設され、このX軸ガイドレール13,14には、X軸コラム15が図示しないX軸駆動機構によってX軸方向の往復動可能に装着されている。前記X軸コラム15の前面(図3の左側が前側、右側が後側)には、Y軸ガイドレール18がY軸(上下)方向に敷設され、このY軸ガイドレール18には、Y軸サドル19が図示しないY軸駆動機構によってY軸方向の往復動可能に装着されている。前記Y軸サドル19にはZ軸ガイドレール20がZ軸(前後)方向に敷設され、このZ軸ガイドレール20にはZ軸サドル21が図示しないZ軸駆動機構によってZ軸方向の往復動可能に装着されている。
前記Z軸サドル21には、主軸装置22が前記Z軸サドル21と同期してZ軸方向の往復動可能に装設されている。この主軸装置22には、工具ホルダ23を介して工具24が装着され、前記ワークWを工具24によって加工するようになっている。
次に、図1及び図2に基づいて前記主軸装置22及び工具ホルダ23の構成について説明する。
前記主軸装置22を構成する主軸頭31の内部には、ベアリング32を介して、主軸33が所定位置において、回転可能に支持されている。この主軸33の前端部には、ホルダ取付部材34が図示しないボルトによって、主軸33に締め付け固定されている。このホルダ取付部材34の中心部には、前記工具ホルダ23のテーパシャンク23aを取り付けるためのテーパ状の取付穴34aが形成されている。前記主軸33及びホルダ取付部材34の内周面側には、円筒状をなすカラー35が所定位置に装着され、該カラー35に形成された複数の収容穴35aには、クランプ用のボール36がそれぞれ収容されている。前記工具ホルダ23のテーパシャンク23aには、前記ボール36を係合可能な係合孔23bが形成されている。前記カラー35の内部には、クランプ部材37が挿入され、クランプ部材37に形成された係合凹部37aによって、前記ボール36を係合孔23bから離脱することができるようになっている。前記クランプ部材37の後端部には、ドローイングバー38が連結され、該ドローイングバー38は、皿バネ39によって、前記クランプ部材37を後方向に付勢している。そして、前記クランプ部材37の係合凹部37aに連続して設けられたテーパ面37bを前記ボール36に押圧することによって、前記ボール36を工具ホルダ23をクランプする位置に付勢保持するようになっている。又、前記ドローイングバー38が図示しないシリンダによって皿バネ39の付勢力に抗して、前方に移動されると、前記クランプ部材37の係合凹部37aが前方に移動され、工具ホルダ23に係合されていたボール36が係合凹部37aに移動され、工具ホルダ23のクランプ状態が解除されるようになっている。
前記主軸装置22を構成する主軸頭31の内部には、ベアリング32を介して、主軸33が所定位置において、回転可能に支持されている。この主軸33の前端部には、ホルダ取付部材34が図示しないボルトによって、主軸33に締め付け固定されている。このホルダ取付部材34の中心部には、前記工具ホルダ23のテーパシャンク23aを取り付けるためのテーパ状の取付穴34aが形成されている。前記主軸33及びホルダ取付部材34の内周面側には、円筒状をなすカラー35が所定位置に装着され、該カラー35に形成された複数の収容穴35aには、クランプ用のボール36がそれぞれ収容されている。前記工具ホルダ23のテーパシャンク23aには、前記ボール36を係合可能な係合孔23bが形成されている。前記カラー35の内部には、クランプ部材37が挿入され、クランプ部材37に形成された係合凹部37aによって、前記ボール36を係合孔23bから離脱することができるようになっている。前記クランプ部材37の後端部には、ドローイングバー38が連結され、該ドローイングバー38は、皿バネ39によって、前記クランプ部材37を後方向に付勢している。そして、前記クランプ部材37の係合凹部37aに連続して設けられたテーパ面37bを前記ボール36に押圧することによって、前記ボール36を工具ホルダ23をクランプする位置に付勢保持するようになっている。又、前記ドローイングバー38が図示しないシリンダによって皿バネ39の付勢力に抗して、前方に移動されると、前記クランプ部材37の係合凹部37aが前方に移動され、工具ホルダ23に係合されていたボール36が係合凹部37aに移動され、工具ホルダ23のクランプ状態が解除されるようになっている。
前記工具ホルダ23の前端部にはテーパ状をなす取付穴23cが形成され、この取付穴23cには、チャック部材41が前記工具24の基端部をクランプするように収容されている。このチャック部材41には、先端から後端に向かって複数の縮径用のスリット41aが形成されている。前記工具ホルダ23の前端外周部には雄ねじ部23dが形成され、この雄ねじ部23dには、前記チャック部材41を工具24の外周面に締め付けるためのホルダキャップ42が螺合されている。このホルダキャップ42を雄ねじ部23dに螺合することによって、前記スリット41aの作用によってチャック部材41が縮径されて、工具ホルダ23に工具24を連結するようになっている。
図3に示すように、前記ベッド11には前記支持テーブル12に隣接するようにワークWの加工によって生成された切粉を回収するための切粉回収通路25が形成されている。この切粉回収通路25の回収口25aは前記支持テーブル12に接近するようにベッド11の上面に開口され、切粉回収通路25はベッド11の後端部に設けた切粉回収装置26に連通するように後方に延長されている。
図3に示すように、前記ベッド11には、保護カバー27が取り付けられ、この保護カバー27の内部には、前記X軸コラム15を収容した機械室R1と、前記支持テーブル12を収容した加工室R2とに区画形成するための区画壁28が設けられている。この区画壁28には前記主軸装置22がZ軸方向のスライド可能に貫通され、該区画壁28は、主軸装置22のX,Y軸方向の移動を許容するように形成されているが、図3では簡略化して図示されている。
次に、前記工具24によるワークの加工作業中に、ワークの加工部に向かってエアを噴射して、飛散する切粉の飛散力を減衰するようにしたエア供給通路手段について説明する。
前記工具ホルダ23、工具24、クランプ部材37及びドローイングバー38の中心部には、エア通路24a,23e,37c,38aが形成され、エア通路38aの後端部には、エア供給源43から図示しない開閉弁を介してエアが供給されるようになっている。このエアは、エア通路38aからエア通路37c及びエア通路23eを経て前記チャック部材41に形成したエア噴射孔41bから前記工具24の外周面に沿って、前方に向かって噴射され、ワークWの加工部から生成される切粉の飛散力を減衰するとともに、ホルダキャップ42に向かって飛散する切粉の飛散方向を偏向するようにしている。
次に、ワークWの加工中に飛散して、主軸頭31の前面側に衝突した切粉の飛散力を減衰する飛散力減衰手段の構成について説明する。
前記主軸頭31の前端面には、蓋板44が図示しないボルトによって締め付け固定されている。この蓋板44の内周面は、前記ホルダ取付部材34の外周面に近接して配置されている。前記蓋板44には取付板45が装着されている。この取付板45は、ドーナッツ板状をなす本体45aと、この本体45aの外周面に一体に後方に型成形した取付部45bとによって構成されている。前記取付部45bは、前記蓋板44の外周面に嵌合され、複数のビス46によって、蓋板44の外周面に取り付けられている。前記取付板45の本体45aの前面には接着剤によって、飛散力減衰手段(衝撃緩衝部材)としての軟質合成樹脂製の衝撃緩衝板47が取り付けられている。この衝撃緩衝板47の材料としては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、発泡性ポリスチレンシート、発泡性ポリスチレンシート、エチレン・スチレン共重合体発泡シート、発泡ポリスチレンシート、発泡ポリスチレンシート、シリコン樹脂、合成繊維等がある。又、前記接着剤として、エポキシ、ウレタン、ナイロン、アクリル系構造接着剤がある。
前記主軸頭31の前端面には、蓋板44が図示しないボルトによって締め付け固定されている。この蓋板44の内周面は、前記ホルダ取付部材34の外周面に近接して配置されている。前記蓋板44には取付板45が装着されている。この取付板45は、ドーナッツ板状をなす本体45aと、この本体45aの外周面に一体に後方に型成形した取付部45bとによって構成されている。前記取付部45bは、前記蓋板44の外周面に嵌合され、複数のビス46によって、蓋板44の外周面に取り付けられている。前記取付板45の本体45aの前面には接着剤によって、飛散力減衰手段(衝撃緩衝部材)としての軟質合成樹脂製の衝撃緩衝板47が取り付けられている。この衝撃緩衝板47の材料としては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、発泡性ポリスチレンシート、発泡性ポリスチレンシート、エチレン・スチレン共重合体発泡シート、発泡ポリスチレンシート、発泡ポリスチレンシート、シリコン樹脂、合成繊維等がある。又、前記接着剤として、エポキシ、ウレタン、ナイロン、アクリル系構造接着剤がある。
次に、前記のように構成した工作機械の主軸装置22についてその動作を説明する。
前記主軸装置22の主軸33が図示しない駆動モータによって回転されると、工具ホルダ23及び工具24が一体となって回転される。又、前記エア供給源43が作動されて、エア通路38a,37c,23eを介して、エア噴射孔41bからエアが外部に噴射される。そして、主軸装置22が図3において図示しないX軸及びY軸駆動機構によって、ワークWの加工位置に移動された後、Z軸駆動機構によって、主軸装置22がZ軸方向に前進移動されると、工具24によってワークWの加工が行われる。
前記主軸装置22の主軸33が図示しない駆動モータによって回転されると、工具ホルダ23及び工具24が一体となって回転される。又、前記エア供給源43が作動されて、エア通路38a,37c,23eを介して、エア噴射孔41bからエアが外部に噴射される。そして、主軸装置22が図3において図示しないX軸及びY軸駆動機構によって、ワークWの加工位置に移動された後、Z軸駆動機構によって、主軸装置22がZ軸方向に前進移動されると、工具24によってワークWの加工が行われる。
工具24によるワークの加工中には、ワークから生成される切粉が、図1において例えば矢印方向に飛散する。この飛散した切粉のうち、前記ホルダキャップ42に向かう切粉は、前記チャック部材41のエア噴射孔41bから噴射されるエアによって、ホルダキャップ42から離れる前方に押し戻される力を受けるので、切粉の飛散力が減衰されるとともに、飛散方向が工具ホルダ23の半径方向外側に偏向される。又、飛散された切粉は、前記衝撃緩衝板47の前面に衝突する。このとき、衝撃緩衝板47によって、切粉の衝突による飛散力(跳ね返り力)が弱まるために、切粉の広範囲な飛散が防止され、大半の切粉は、衝撃緩衝板47の下方に落下する。この落下された切粉は、ベッド11に設けられた切粉回収通路25内に収容され、ベッド11の後方に設けた切粉回収装置26によって回収される。なお、前記工具24のエア通路24aから噴射されたエアによって、ワークWの加工部及び工具24の冷却と、ワークの加工穴の内部に収容された切粉の外部への排出が行われる。
上記実施形態の工作機械の主軸装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記主軸頭31の前端面に取り付けた蓋板44に対して、取付板45を介して衝撃緩衝板47を装着したので、ワークWの加工作業中に飛散する切粉の衝突時の衝撃を緩和して、跳ね返えった切粉の広範囲の飛散を防止することができる。このため、ベッド11の前記切粉回収通路25の開口以外の上面への切粉の堆積を低減して、その切粉の手作業による処理作業を容易に行うことができる。又、熱を帯びた切粉の堆積に伴うベッド11、支持テーブル12、ワークW等の熱変形や、ワークのクランプ不良等の不具合も解消できる。
(1)上記実施形態では、前記主軸頭31の前端面に取り付けた蓋板44に対して、取付板45を介して衝撃緩衝板47を装着したので、ワークWの加工作業中に飛散する切粉の衝突時の衝撃を緩和して、跳ね返えった切粉の広範囲の飛散を防止することができる。このため、ベッド11の前記切粉回収通路25の開口以外の上面への切粉の堆積を低減して、その切粉の手作業による処理作業を容易に行うことができる。又、熱を帯びた切粉の堆積に伴うベッド11、支持テーブル12、ワークW等の熱変形や、ワークのクランプ不良等の不具合も解消できる。
(2)上記実施形態では、取付板45を介して衝撃緩衝板47を装着したので、蓋板44に対する衝撃緩衝板47の取付作業を容易に行うことができる。
次に、本発明を具体化した別の実施形態を図4について説明する。なお、この実施形態は、前記実施形態の取付板45及び衝撃緩衝板47を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
次に、本発明を具体化した別の実施形態を図4について説明する。なお、この実施形態は、前記実施形態の取付板45及び衝撃緩衝板47を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
この実施形態では、前記取付板45を例えば硬質合成樹脂等の非磁性材料によって形成すると共に、この取付板45の前面に対して、飛散力減衰手段としての薄形電磁石51を装着している。この薄形電磁石51は、前記取付板45の前面に取り付けられた鉄芯52と、この鉄芯52に巻着された薄形のコイル53と、前記鉄芯52及びコイル53の前面に接合された磁性材料よりなる吸着板54とによって構成されている。前記コイル53には、直流又は交流の電源55からスイッチ56を介して直流又は交流の電圧が供給され、前記鉄芯52及び吸着板54を励磁することができるようになっている。
この実施形態においては、ワークWの加工作業中に飛散する切粉が前記薄形電磁石51の吸着板54の前面に付着され、吸着板54に保持される。ワークWの加工が終了すると、前記コイル53への通電が解除されて、吸着板54による切粉の吸引力が解かれ、切粉は吸着板54の下方に落下され、前記切粉回収通路25により回収される。
上記実施形態によれば、吸着板54によって切粉が、ワークの加工中に飛散されることがないので、切粉の飛散をより確実に防止することができる。
図5に示す別の実施形態は、前述した図1に示す実施形態において、前記工具ホルダ23の外周面に取付筒58を介して、円筒状の衝撃緩衝部材としての衝撃緩衝層59を装着したものである。この実施形態では、前記工具ホルダ23の表面に衝突しようとする切粉の飛散力を低減して、切粉の広範囲への飛散をさらに抑制でき、切粉の回収作業をさらに容易に行うことができる。
図5に示す別の実施形態は、前述した図1に示す実施形態において、前記工具ホルダ23の外周面に取付筒58を介して、円筒状の衝撃緩衝部材としての衝撃緩衝層59を装着したものである。この実施形態では、前記工具ホルダ23の表面に衝突しようとする切粉の飛散力を低減して、切粉の広範囲への飛散をさらに抑制でき、切粉の回収作業をさらに容易に行うことができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○図6に示すように、前記チャック部材41及びホルダキャップ42の前端面を遮蔽するように前記取付筒58及び衝撃緩衝層59を形成してもよい。この場合には衝撃緩衝層59の前端面によって切粉の飛散を効果的に抑制して、切粉の回収作業をさらに容易に行うことができる。
○図6に示すように、前記チャック部材41及びホルダキャップ42の前端面を遮蔽するように前記取付筒58及び衝撃緩衝層59を形成してもよい。この場合には衝撃緩衝層59の前端面によって切粉の飛散を効果的に抑制して、切粉の回収作業をさらに容易に行うことができる。
○前記実施形態では、前記主軸装置22を水平Z軸方向の往復動可能に装着したが、垂直Y軸方向の往復動可能に装着するタイプの工作機械の主軸装置に適用してもよい。
○チャック部材41の前面及びホルダキャップ42の前面に衝撃緩衝材を取り付けるようにしてもよい。
○チャック部材41の前面及びホルダキャップ42の前面に衝撃緩衝材を取り付けるようにしてもよい。
○前記区画壁28の前面に前記衝撃緩衝板47と同様の衝撃緩衝板47を装着するようにしてもよい。
○前記区画壁28の材料を衝撃緩衝板47と同様の材料によって形成してもよい。又、蓋板44の材料を衝撃緩衝板47と同様の材料によって形成してもよい。
○前記区画壁28の材料を衝撃緩衝板47と同様の材料によって形成してもよい。又、蓋板44の材料を衝撃緩衝板47と同様の材料によって形成してもよい。
○前記実施形態では前記エア通路24a及びエア噴射孔41bからエアを噴射するようにしたが、これに代えて、オイルミスト、クーラントあるいはクーラントミストを噴射するようにしてもよい。
W…ワーク、22…主軸装置、23…工具ホルダ、31…主軸頭、33…主軸、47…衝撃緩衝板。
Claims (6)
- 主軸頭の内部に主軸を回転可能に支持し、該主軸の前端部に、工具ホルダを支持するようにした主軸装置において、前記主軸頭の前端面に対し、ワークの加工作業中に飛散して該前端面に衝突する切粉の飛散力を減衰する飛散力減衰手段を設けたことを特徴とする主軸装置。
- 請求項1において、前記飛散力減衰手段は、主軸頭の前端面に取り付けられた衝撃緩衝部材であることを特徴とする主軸装置。
- 請求項2において、前記衝撃緩衝部材は、軟質合成樹脂、発泡合成樹脂、合成繊維あるいは、軟質合成ゴムよりなる衝撃緩衝板であることを特徴とする主軸装置。
- 請求項1において、前記飛散力減衰手段は、主軸頭の前端面に取り付けられた電磁石であって、ワークの加工作業中に作動され、加工終了後に停止されるように構成されていることを特徴とする主軸装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、前記主軸及び該主軸に装着される工具ホルダには、ワークの加工作業中にワークの加工部に向かってエアを噴射するためのエア供給経路が設けられていることを特徴とする主軸装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項において、前記主軸に装着される工具ホルダの外周面にも飛散力減衰手段が設けられていることを特徴とする主軸装置。
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