JP2006000315A - 串焼機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 焼物を刺した焼串を、搬送手段に簡単に取り付けたり、搬送手段から簡単に取り外すことができ、しかもその場合に焼串や焼串保持体が高温とならず、焼串を搬送手段に取り付けたり、搬送手段から取り外したりする作業中に、焼串や焼串保持体に触れても火傷を負ってしまうことのない串焼機を提供する。
【解決手段】 搬送手段1によって焼串2に刺した焼物Wを加熱手段3領域に循環走行させ、この焼物Wを加熱手段3で焼成するようにしており、前記搬送手段1に適宜間隔をおいて複数個の焼串保持体9を取り付けたものとし、これら焼串保持体9にそれぞれ前記焼串2を着脱自在として取り付けるようにし、さらに前記焼串保持体9に、この焼串保持体9に接触して沿わせるようにした冷却装置Bを備えたものとしている。
【選択図面】 図9

Description

この発明は、鳥獣肉や魚介類、野菜などを焼串に刺して焼くようにした串焼機に関するものである。
従来の串焼機は、例えば図18、19に示したように、焼串51に刺した焼物(図示せず)を搬送手段52によってヒータ53領域に搬送し、この焼物をヒータ53で焼成するようにしている。すなわち、前記搬送手段52は機台54に設置され、ヒータ53は機台55に設置されている。機台54に設置された搬送手段52はチェーンベルトとしており、このチェーンベルトは機台54の両端部に設けたスプロケット56、56間に掛け渡されており、一方のスプロケット56をモータ57により駆動させることにより、これらスプロケット56、56間を循環走行するようにしている。そして、前記搬送手段52としたチェーンベルトに適宜間隔をおいて水平方向に金属製の焼串51を連続して複数本取り付けたものとしている。この焼串51は、図20、21に示したように、串の途中から上方向に折り曲げ可能なものとし、この上方向に折り曲げた状態で焼物を刺し、搬送手段52により機台55のヒータ53領域を搬送して焼成されるときは水平方向にされ、ヒータ53領域を通過して焼成が終わると、焼串51から焼物を抜き、再び上方向に折り曲げた状態に戻し、最初の位置に戻すようにしたものとしている。
以上のように構成した従来の串焼機は、先ず一方のスプロケット56側において、適当な大きさに切った鳥獣肉や魚介類、野菜類などの焼物を焼串51に刺し、これに刷毛などを用いて手作業でタレ付けをする。次に、モータ57のスイッチを入れて搬送手段52としたチェーンベルトを循環走行させると、前記焼串51に刺した焼物は、機台55のヒータ53領域に搬送される。この搬送中に、前記焼串51に刺した焼物は徐々に焼成され、他方のスプロケット56側に到達するころには、その上下両面が満遍なく焼成されることになる。この焼成された焼物はそのスプロケット56側で焼串51から抜かれ、焼串51は上方向に折り曲げた状態にして、最初のスプロケット56側に戻され、前記串刺し作業やタレ付け作業が繰り返されるようにしている(特許文献1)。
特開2000−342458号(第2、3頁、図5、6、11、12)
上記従来の串焼機では、一方のスプロケット56側において、鳥獣肉や魚介類、野菜などの焼物を焼串51に刺す作業をする場合や、他方のスプロケット56側において、焼成したこれら焼物を焼串51から抜く作業をする場合には、当然のことながら作業者の手が焼串51に触れることがある。しかし、上記従来の串焼機では、焼串51は加熱されて高温になっているため、厚手の手袋をするなどして作業者は前記作業をしていたが、その場合には作業が行い難いという問題点を有し、また手袋をしないで前記作業をすると、火傷を負ってしまうことがあるという問題点を有していた。
また、上記従来の串焼機では、焼物を刺した焼串51を搬送手段52から取り外すことができず、焼物を焼串51に刺したまま販売する場合などには対処することができないという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、焼物を刺した焼串を、搬送手段に簡単に取り付けたり、搬送手段から簡単に取り外すことができ、しかもその場合に焼串や焼串保持体が高温とならず、焼串を搬送手段に取り付けたり、搬送手段から取り外したりする作業中に、焼串や焼串保持体に触れても火傷を負ってしまうことのない串焼機を提供することを目的としてなされたものである。
そのため、この発明の串焼機は、搬送手段1によって焼串2に刺した焼物Wを加熱手段3領域に循環走行させ、この焼物Wを加熱手段3で焼成するようにしており、前記搬送手段1に適宜間隔をおいて複数個の焼串保持体9を取り付けたものとし、これら焼串保持体9にそれぞれ前記焼串2を着脱自在として取り付けるようにし、さらに前記焼串保持体9に、この焼串保持体9に接触して沿わせるようにした冷却装置Bを備えたものとしている。
そして、この発明の串焼機は、前記冷却装置Bが、搬送手段1の循環走行域の上部では、焼串保持体9の水平部材10の下面に接触して沿わせるようにした冷却管19aが設置され、前記搬送手段1の循環走行域の下部では、焼串保持体9の水平部材10の上面に接触して沿わせるようにした冷却管19bが設置されたものとしている。
さらに、この発明の串焼機は、前記冷却装置Bが、搬送手段1の循環走行域の上部では、焼串保持体9の水平部材10の下面に接触して沿わせるようにした冷却管19aが設置され、前記搬送手段1の循環走行域の下部では、焼串保持体9の水平部材10の上面に接触して沿わせるようにした冷却管19bが設置されると共に、焼串保持体9の水平部材10の下面に近接して沿わせるように冷却管19cが設置されたものとしている。
また、この発明の串焼機は、前記冷却装置Bの冷却管19aと冷却管19bを連結管20で連結すると共に、冷却管19bと冷却管19cを連結管21で連結し、前記冷却管19cの流入管23から流入した冷却水が、冷却管19c、冷却管19b、冷却管19aの順に、これら冷却管19a、19b、19cの内部に流通させるようにしている。
さらに、この発明の串焼機は、前記冷却装置Bの冷却管19aと、タレ付け装置Dのタレ入れ32の側面に形成された流水空間44を連結管22で連結し、前記冷却管19a、19b、19cの内部に流通した冷却水を前記流水空間44に流通させるようにしている。
また、この発明の串焼機は、前記流水空間44に流通させるようにした冷却水を、加熱手段3の水槽26に供給し、この水槽26に溜めておくようにしている。
この発明の串焼機は、以上に述べたように構成されており、焼物を刺した焼串を、搬送手段に簡単に取り付けたり、搬送手段から簡単に取り外すことができ、しかもその場合に焼串保持体が高温とならないので、その焼串保持体に保持されている焼串も高温とならず、焼串を搬送手段に取り付けたり、搬送手段から取り外したりする作業中に、焼串や焼串保持体に触れても火傷を負ってしまうことがないものとなる。
さらに、この発明の串焼機は、タレ付け装置のタレ入れに収容したタレを冷却することができ、タレが高温になって変質しないものとなる。
また、この発明の串焼機は、焼串保持体の冷却に使用した冷却水を、タレ付け装置のタレ入れに収容したタレの冷却に使用し、さらにその冷却水を加熱手段の水槽に供給し、この水槽に溜めておくようにしているので、冷却水の有効利用が図れるものとなる。
以下、この発明の串焼機の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜5は、この発明の串焼機の一実施形態として示した自動串焼機Aである。この自動串焼機Aは、図に示したように、搬送手段1によって焼串2に刺した焼物(図示せず)を加熱手段3領域に循環走行させ、この焼物を加熱手段3で焼成するようにしている。すなわち、前記搬送手段1は機台4に設置され、加熱手段3は機台5に設置されており、これら機台4、5は、別体として構成されている。そして、両機台4、5に移動用のキャスター6を取り付けるなどして、前記焼物を焼成するときは、両機台4、5を図1〜3に示したように互いに接近させ、焼物を焼成しないときは、両機台4、5を図4に示したように互いに離間させている。
前記搬送手段1はチェーンベルトとしており、このチェーンベルトは機台4の両端部に設けたスプロケット7a、7b間に掛け渡されており、一方のスプロケット7aをモータ8により駆動させることにより、これらスプロケット7a、7b間を循環走行するようにしている。そして、前記搬送手段1としたチェーンベルトに適宜間隔をおいて複数個の焼串保持体9を取り付けたものとし、これら焼串保持体9にそれぞれ水平方向に焼串2を着脱自在として取り付けるようにしている。この焼串保持体9は、図6、7に示したように、搬送手段1に横設した水平部材10に外側保持体11a、中間保持体11bおよび内側保持体11cを設けたものとしている。外側保持体11aは垂直板12に支持溝13を形成したものとし、中間保持体11bは垂直板14に支持溝15を形成したものとし、内側保持体11cは垂直板16の上端に水平支持板17を延設したものとし、さらにこの水平支持板17の先端に斜め上に向けた傾斜板18を延設したものとしている。
前記焼串2は、図8に示したように、一般に鉄砲串と呼ばれている竹串としており、先端を尖らせた串刺部2aと、基端下部の角を落とした把持部2bを有しており、串刺部2aに焼き物を突き刺し、把持部2bおよびこの把持部2b近辺の串刺部2aを前記焼串保持体9に保持するようにしている。そして、この焼串保持体9には、図9〜12に示したすような、焼串保持体9に接触して沿わせるようにした冷却装置Bが装備されている。すなわち、この冷却装置Bは、前記搬送手段1の循環走行域の上部では、焼串保持体9の水平部材10の下面に接触して沿わせるようにした冷却管19aが設置され、前記搬送手段1の循環走行域の下部では、焼串保持体9の水平部材10の上面に接触して沿わせるようにした冷却管19bが設置されると共に、焼串保持体9の水平部材10の下面に近接して沿わせるようにした冷却管19cが設置されたものとしている。これら冷却管19a、19b、19cは、断面を四角形状とした角管としており、図10に示したように、冷却管19aと冷却管19bを連結管20で連結すると共に、冷却管19bと冷却管19cを連結管21で連結しており、さらに前記冷却管19aは、後に述べるタレ付け装置Dのタレ入れ32の流水空間44と連結管22で連結している。そして、前記冷却管19cには、水道水などの冷却水が流入管23から流入され、冷却管19c、冷却管19b、冷却管19aの順に、これら冷却管19a、19b、19cの内部に冷却水を流通させるようにし、さらにこの冷却水をタレ付け装置Dのタレ入れ32の流水空間44に流通させるようにしている。なお、前記冷却装置Bは、焼串保持体9の水平部材10の下面に近接して沿わせるようにして設置された冷却管19cに代えて、単なる角管や角棒(図示せず)を設置したものとしてもよい。この場合、水道水などの冷却水は、この冷却管19cを飛ばし、冷却管19b、冷却管19aの順に、これら冷却管19a、19bの内部に冷却水を流通させるようにするのは言うまでもない。
そして、前記焼串2は、スプロケット7b側において、図11に示したように、把持部2bの基端下部の角を落とした部分を下にして、その把持部2bの端部側を焼串保持体9の水平部材10と内側保持体11cの水平支持板17との間に差し込み、把持部2bの前側を中間保持体11bの垂直板14の支持溝15に入れ、把持部2b近辺の串刺部2aを外側保持体11aの垂直板12の支持溝13に入れると、搬送手段1の循環走行域の上部では、串刺部2aに突き刺した焼物Wの重みでこれらに支えられ、焼串保持体9に保持されることになる。また、前記焼串2は、搬送手段1の循環走行域の下部では、引っ繰り返った状態となり、図12に示したように、前記水平部材10と水平支持板17との間、および冷却管19c(この冷却管19cに代えて角管や角棒とした場合には、その角管や角棒)によって、串刺部2aに突き刺した焼物Wの重みでこれらに支えられ、焼串保持体9に保持されることになる。
さらに、前記焼串2は、搬送手段1の循環走行域の下部において、スプロケット7b側に戻ってくると、冷却管19cの端部を通過し、この冷却管19cによる支えがなくなり、前記水平部材10と水平支持板17との間に差し込まれた焼串2の把持部2bが、串刺部2aに突き刺した焼物Wの重みでこれらの間から抜け、焼串2が前記焼串保持体9から外れて落下することになる。しかし、この場合、焼串2の把持部2bにタレTなどが付いていると、前記水平部材10と水平支持板17の間に焼串2の把持部2bが引っ付いて、串刺部2aに突き刺した焼物Wの重みだけでは、これらの間から焼串2が抜け難くなるので、冷却管19cの端部とスプロケット7bの間の搬送手段1の循環走行域には、図1、9に示したように、焼串落下装置Cが装備されている。この焼串落下装置Cは、図13、14に示したように、三角形状のこじ開け爪24を有しており、このこじ開け爪24の尖頭部24aが、焼串保持体9に保持された焼串2の把持部2b近辺の串刺部2aと、焼串保持体9の水平部材10の間に位置するようにして、自動串焼機Aに設置したものとしている。したがって、搬送手段1を循環走行中、冷却管19cの端部を通過しても焼串保持体9から外れて落下しない焼串2に対して、この焼串2の把持部2b近辺の串刺部2aと、焼串保持体9の水平部材10の間に、前記こじ開け爪20の尖頭部20aが入り込み、焼串2の把持部2bを水平部材10と水平支持板17との間から無理矢理に押し出すようにし、焼串2が前記焼串保持体9から外れて落下するようにしている。なお、この焼串2が落下する位置に回収皿(図示せず)を設置しておけば、串刺部2aに突き刺した焼物を回収することができる。
前記加熱手段3は、図3、5に示すように、機台5の上にヒータ3aが二段に配置されており、この加熱領域において、上段のヒ−タ3aの上方(上部加熱領域)、および上段のヒ−タ3aと下段のヒータ3aの間(下部加熱領域)を、前記搬送手段1によって焼串2が循環する間に、焼串2に刺した焼物Wを焼成するようにしている。すなわち、焼串2に刺した焼物Wは、一方のスプロケット7b側から搬送手段1により、前記上部加熱領域を搬送され、他方のスプロケット7aで折り返して、引っ繰り返った状態となり、前記下部加熱領域を搬送して、初めのスプロケット7b側に戻るまでに焼成される。なお、上段のヒータ3aの上方には、反射板25を設けるなどして熱効率のよいものとすることができる。また、図示していないが、前記加熱手段3は、機台5の上にヒータ3aを三段に配置したものとし、この加熱領域において、上段のヒータ3aと中段のヒータ3aの間、および中段のヒータ3aと下段のヒータ3aの間を、前記搬送手段1によって循環する間に、焼串2に刺した焼物Wを焼成するようにしてもよい。さらに、図示した加熱手段3は、シースヒータとしているが、ガスバーナなど任意なものとすることができる。また、前記加熱手段3の下方には焼物から垂れ落ちた肉汁や水分を溜めておくための水槽26が設けられている。この水槽26には、後に述べるタレ付け装置Dのタレ入れ32の冷却に使用された水が供給されて溜めておかれ、この水はドレン管27から下水管28に排出されるようにしている。
さらに、この発明の串焼機には、加熱手段3の加熱領域を過ぎたスプロケット7a側の機台4にタレ付け装置Dが装備されている。このタレ付け装置Dは、図15〜17に示したように、二個のローラ31a、31bを上下に配置し、上方のローラ31aの上部にタレ入れ32のタレTを振り掛けるようにすると共に、下方のローラ31bの下部をタレ入れ32のタレTに浸したものとし、前記搬送手段1によって搬送される焼串2に刺した焼物Wが、前記二個のローラ31a、31b間をこれらのローラ面Fa、Fbに接触して通過するようにしている。そして、このタレ付け装置Dは、開閉自在としたカバー30で略上半部が覆われており、焼物にタレTを付けるときにはこのカバー30を下げた状態にしているが、タレ入れ32にタレTを補給するときや、装置の点検をするときなどにはこのカバー30を上げた状態にすることができる。なお、前記タレ付け装置Dは、図示したように自動串焼機Aの加熱手段3の加熱領域外に設置したものとするのが、タレ入れ32のタレTが加熱手段3の熱影響を受け難くなるので好ましいが、自動串焼機Aの加熱手段3の加熱領域に設置したものとしてもよい。
前記ローラ31a、31bは、横長の円柱形状としており、スポンジ状にするなどしてタレTが充分に付けられるようにしており、焼串2に刺した焼物の通過空間Sを備えた本体ケース33内に、その本体ケース33の上部にローラ31aの支持軸34が上下動自在として支持され、本体ケース33の下部にローラ31bの支持軸35が支持されることにより、ローラ31aのローラ面Faとローラ31bのローラ面Fbを接触させた状態にして、上下に配置したものとしている。そして、前記焼串2に刺され水平状態で搬送される焼物は、前記ローラ31a、31bの間をこれらのローラ面Fa、Fbに接触して通過するようにしている。なお、ローラ31bの支持軸35は、前記自動串焼機Aのスプロケット7aを駆動させるモータ8の動力を伝達して駆動するものとしても、このローラ31bの支持軸35の専用の駆動モータによって駆動するものとしてもよい。
さらに、前記本体ケース33には、タレ振り掛け機構36が設けられ、上方のローラ31aの上部にタレ入れ32のタレTを振り掛けるようにしている。このタレ振り掛け機構36は、本体ケース33に軸支された回転軸37の一端側に回転円板38が取り付けられ、この回転円板38の接線方向に複数個のタレ掬いカップ39が取り付けられており、前記回転円板38の上部側方に、底部に流孔40を形成したタレ溜め41を設けたものとし、前記回転軸37の他端側にスプロケット42が取り付けられている。前記タレ掬いカップ39は、回転円板38の回転に伴って回転し、下方位置でタレ入れ32のタレTを掬い、上方位置で掬ったタレTをタレ溜め41に入れるようにしている。また、前記ローラ31bの支持軸35の一端側にはスプロケット43が取り付けられており、このスプロケット43が前記スプロケット42と噛み合うようにしている。
したがって、前記ローラ31bの支持軸35の駆動力が、スプロケット43からスプロケット42に伝わり、回転円板38を回転させることにより、タレ掬いカップ39が回転してタレ入れ32のタレTを掬ってタレ溜め41に入れ、このタレ溜め41に形成した底孔41aからタレTが流れ落ちて、このタレTをローラ31aに振り掛けるようにしている。
前記タレ入れ32は、図示したものでは、本体ケース33の下部としているが、この本体ケース33とは別体として設けたものとしてもよい。このタレ入れ32には、少なくとも前記ローラ31bのローラ面Fbの下部が浸かる程度のタレTが常時収容されており、前記回転円板38の下方に位置する部分には、タレ掬いカップ39が潜り込む深底部分32aが形成されている。さらに、前記タレ入れ32の側面には、流水空間44が形成されており、この流水空間44に前記連結管22から冷却水を流通させるようにし、タレ入れ32に収容したタレTを常時冷却するようにして、タレTが高温になって変質しないようにしている。そして、このタレ入れ32の流水空間44を流通した冷却水は、前記水槽26に供給され、この水槽26に溜めておくようにしている。
以上のように構成されたこの発明の串焼機は、先ず、モータMのスイッチを入れスプロケット7aを回転駆動させることにより搬送手段1を始動させると共に、タレ付け装置Dの支持軸35を回転駆動させることによりローラ31bを回転させる。さらに、冷却装置Bの冷却管19cに、水道水などの冷却水を流入管23から流入し、冷却管19c、冷却管19b、冷却管19aの順に、これら冷却管19a、19b、19cの内部に冷却水を流通させる。
すると、前記搬送手段1によって焼串保持体9に取り付けられた焼串2が加熱手段3の加熱領域を循環走行する間に、焼串2に刺した焼物Wが焼成されるが、焼串保持体9は、冷却管19a、19b、19cの内部を流通する冷却水によって冷却されるので高温にならず、この焼串保持体9に取り付けられた焼串2も高温になることはない。したがって、この発明の串焼機は、焼串を搬送手段に取り付けたり、搬送手段から取り外したりする作業中に、焼串や焼串保持体に触れても火傷を負ってしまうことがないものとなる。
そして、前記冷却管19a、19b、19cの内部を流通した冷却水は、タレ付け装置Dのタレ入れ32の側面に形成された流水空間44に流通されるので、タレ付け装置Dのタレ入れ32に収容したタレTが冷却される。したがって、この発明の串焼機は、タレTが高温になって変質しないものなる。
さらに、前記流水空間44に流通した冷却水は、加熱手段3の水槽26に供給され、この水槽26に溜めておく水として使用される。したがって、この発明の串焼機は、冷却水の有効利用が図れるものとなる。
一方、この発明の串焼機では、前記タレ付け装置Dのローラ31bを回転させると、このローラ31bに接触しているローラ31aも回転し、ローラ31bのローラ面Fbに付けられたタレTが、このローラ31aのローラ面Faにも付けられる。さらに、前記ローラ31aのローラ面Faには、タレ振り掛け機構36のタレ溜め41の流孔40からタレTが振り掛けられる。このような状態において、前記上部加熱領域を過ぎて搬送されてきた焼串2に刺した焼物Wは、ローラ1a、1b間をこれらのローラ面Fa、Fbに接触しながら水平状態で通過していくので、この通過時に焼物Wの上下面にタレTが付けられることになる。なお、前記焼物Wがローラ1a、1b間を通過する場合には、図示していないが、焼物Wによってローラ1aが押し上げられ、ローラ1a、1b間が開くようにしており、焼物Wがローラ1a、1b間を通過してしまうと、ローラ1aは自重で下がり、ローラ1bと接触することになる。
したがって、この発明の串焼機は、前記焼物Wがローラ1a、1b間を通過する場合には、ローラ1a、1bによってこの焼物WにタレTが付けられ、焼物Wがローラ1a、1b間を通過してしまうと、ローラ1bによってローラ1aにタレTが付けられる。さらに、このローラ1aには、常時、タレ振り掛け機構36のタレ溜め41の流孔40からもタレTが振り掛けられているので、前記焼物WにはタレTが一度に充分に付けられることになる。
この発明の串焼機の正面図である。 この発明の串焼機の平面図である。 この発明の串焼機の側面図である。 この発明の串焼機における搬送手段を設置した機台と加熱手段を設置した機台を離間させた状態の平面図である。 この発明の串焼機の要部断面図である。 この発明の串焼機の搬送手段に取り付けた焼串保持体の側面図である。 図6に示した焼串保持体の平面図である。 この発明の串焼機の搬送手段に取り付けた焼串保持体に保持する焼串の斜視図である。 この発明の串焼機の冷却装置の正面図である。 図9に示した冷却装置の冷却水の流れ順路の説明図である。 この発明の串焼機の搬送手段の循環走行域の上部における焼串保持体への焼串の保持状態を示す説明図(図9中のA−A線による断面図)である。 この発明の串焼機の搬送手段の循環走行域の下部における焼串保持体への焼串の保持状態を示す説明図(図9中のB−B線による断面図)である。 この発明の串焼機の焼串落下装置の正面図である。 図13に示した焼串落下装置の側面図である。 この発明の串焼機のタレ付け装置の要部を切断面して示す側面図である。 この発明の串焼機のタレ付け装置のカバーを外した状態の平面図である。 この発明の串焼機のタレ付け装置のカバーを外した状態の正面図である。 従来の串焼機の平面図である。 図18中のC−C線による従来の串焼機の断面図である。 従来の串焼機に使用する焼串の平面図である。 従来の串焼機に使用する焼串の側面図である。
符号の説明
1 搬送手段
2 焼串
3 加熱手段
9 串保持体
10 水平部材
19a 冷却管
19b 冷却管
19c 冷却管
20 連結管
21 連結管
22 連結管
23 流入管
26 水槽
32 タレ入れ
44 流水空間
B 冷却装置
D タレ付け装置
W 焼物

Claims (6)

  1. 搬送手段(1)によって焼串(2)に刺した焼物Wを加熱手段(3)領域に循環走行させ、この焼物(W)を加熱手段(3)で焼成するようにした串焼機であって、前記搬送手段(1)に適宜間隔をおいて複数個の焼串保持体(9)を取り付けたものとし、これら焼串保持体(9)にそれぞれ前記焼串(2)を着脱自在として取り付けるようにし、さらに前記焼串保持体(9)に、この焼串保持体(9)に接触して沿わせるようにした冷却装置(B)を備えたものとしたことを特徴とする串焼機。
  2. 前記冷却装置(B)が、搬送手段(1)の循環走行域の上部では、焼串保持体(9)の水平部材(10)の下面に接触して沿わせるようにした冷却管(19a)が設置され、前記搬送手段(1)の循環走行域の下部では、焼串保持体(9)の水平部材(10)の上面に接触して沿わせるようにした冷却管(19b)が設置されたものとしたことを特徴とする請求項1記載の串焼機。
  3. 前記冷却装置(B)が、搬送手段(1)の循環走行域の上部では、焼串保持体(9)の水平部材(10)の下面に接触して沿わせるようにした冷却管(19a)が設置され、前記搬送手段(1)の循環走行域の下部では、焼串保持体(9)の水平部材(10)の上面に接触して沿わせるようにした冷却管(19b)が設置されると共に、焼串保持体(9)の水平部材(10)の下面に近接して沿わせるように冷却管(19c)が設置されたものとしたことを特徴とする請求項1記載の串焼機。
  4. 前記冷却装置(B)の冷却管(19a)と冷却管(19b)を連結管(20)で連結すると共に、冷却管(19b)と冷却管(19c)を連結管(21)で連結し、前記冷却管(19c)の流入管(23)から流入した冷却水が、冷却管(19c)、冷却管(19b)、冷却管(19a)の順に、これら冷却管(19a、19b、19c)の内部に流通させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の串焼機。
  5. 前記冷却装置(B)の冷却管(19a)と、タレ付け装置(D)のタレ入れ(32)の側面に形成された流水空間(44)を連結管(22)で連結し、前記冷却管(19a、19b、19c)の内部に流通した冷却水を前記流水空間(44)に流通させるようにしたことを特徴とする請求項4記載の串焼機。
  6. 前記流水空間(44)に流通させるようにした冷却水を、加熱手段(3)の水槽(26)に供給し、この水槽(26)に溜めておくようにしたことを特徴とする請求項5記載の串焼機。
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US7628105B2 (en) * 2002-10-04 2009-12-08 Tan Mutfak Makina, Gida Sanayi Ve Ticaret Ltd. Sti Rotating spit

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