JP2005538973A - 異なる2種類のポリマーマトリックスを含んで成る固体分散体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリマーマトリックスの中に分散している難溶性の生物活性化合物を含んで成る固体分散体を提供するものであり、これは、前記ポリマーマトリックスが2種以上のポリマーを含んで成ることを特徴とする。前記固体分散体はその分散している化合物を有効に安定にすると同時に前記化合物が水性環境の中で示す可溶化を促す。

Description

本発明は、ポリマーマトリックス(polymer matrix)の中に分散している難溶性(poorly soluble)の生物活性化合物を含んで成る固体分散体(solid dispersions)を提供するものであり、これは、前記ポリマーマトリックスが2種以上のポリマーを含んで成ることを特徴とする。前記固体分散体はその分散している化合物を有効に安定にすると同時に前記化合物が水性環境の中で示す可溶化を促す。
固形投薬形態で経口投与された薬剤の生物利用度(bioavailability)を危うくしているのは下記の4要因であることが一般に認識されている:i)胃腸(GI)管内の溶解度および/または溶解速度が低いこと、ii)膜透過率が低いこと、iii)GI管の構成要素と相互作用することで複雑な構造物を生じること、そしてiv)肝臓、GI内腔またはGI粘膜(関連した膜または細胞質のいずれか)の中で代謝が起こること。経口による吸収が溶解度で制限されている薬剤は、良く知られているNoyes−Whitney関係の修飾形である下記の式:
Figure 2005538973
[式中、dM/dtは溶解速度であり、Aは薬剤粒子の比表面積であり、Dは拡散係数であり、hは拡散層の厚みであり、Cは飽和溶解度であり、そしてCは時間tの時の薬剤濃度である]
で指摘されるように、粒子サイズを小さくすることで利益を受けるばかりでなく飽和溶解度を高くすることでも利益を受け得る。両方の原理が固体分散体、即ち結果として溶解度と溶解速度を高くする可能性がある薬学的方策を用いることを理由付けしている。この用語は、1種以上の活性材料が固体状態の不活性な親水性担体もしくはマトリックスの中に分散していることを指し、これは溶融(融解)または溶媒方法で製造される。そのような担体を存在させると、高い固体−液体表面張力を示す個々の薬剤粒子が凝集/凝固しないようになるばかりでなく、また、当該薬剤が高い溶解度を示す微環境も作り出される。固体分散体は物理化学的に共晶体、固溶体、ガラス溶液および懸濁液、ガラス状もしくは結晶性担体の中に入っている非晶質沈澱物、複雑な構造物および/またはいろいろなシステム(systems)の組み合わせとして分類分けされる。固体分散体の使用が薬学文献に頻繁に報告されているが、固体分散方策に頼って市販された製品は非常に僅かである。そのような矛盾の主な理由は、そのような構造物が物理的に不安定(老化の影響)でしばしば準安定性である点にある。貯蔵中に相分離、結晶の成長または非晶質(準安定)から結晶状態への変換が起こると必然的に溶解度と溶解速度が低下してしまう。
再結晶化が起こらないようにするにはしばしば担体(しばしばポリマー)を存在させることで充分である。非晶質のインドメタシンがPVPおよびPVPVA64に入っている分散体が安定であるのは主に薬剤とポリマーが相互作用する結果であることが最近記述(非特許文献1)されたが、ケトコナゾールを含有させた分散体の中でそのようなポリマーが示す抗可塑化効果がただ1つの安定化要因であることが明らかに示された(非等級文献2)。そのような2相系(binary system)が示すガラス転移温度(Tg)は、ポリマーを適切に選択するとその分子が室温で示す可動性が極めて低くなることで受け入れられる物理的安定性がもたらされると言った様式で高くなるであろう。そのようなTgの上昇が起こるのは、当該薬剤が当該ポリマーの中にガラス状の薬剤も結晶性の薬剤も遊離の状態では存在しないように完全に溶解(分子レベルで分散)した時のみである。
我々は、当該薬剤が当該ポリマーマトリックスの中に均一に分散(分子レベルで)する以外にまたそのようなポリマーが固有の溶解特性を有することも重要であると考えている。そのポリマーが溶解する速度は、このポリマーが溶液の状態になるのが当該薬剤と一緒にであり得るようにゆっくりであるべきである。このようなポリマーは、実際、そのようにして当該薬剤の溶解に好ましい微環境を作り出し得る。これが明らかに起こるのは、勿論、当該薬剤が水性環境の中で示す溶解度を高くするポリマーを選択した時のみである。そのポリマーが溶解する速度があまりにも速いと、そのような微環境が充分でなくなる。他方、当該ポリマーが溶解する速度があまりにも遅いと、結果として、当該薬剤が放出される速度があまりにも遅くなってしまうであろう。我々は、物理的安定性を示しかつ向上した溶解特性を示す固体分散体を生じさせる目的で、前記を考慮に入れて数種の担体(ポリマー)を選択した。その選択したポリマーを厳密に調べる目的でイトラコナゾール(itraconazole)をモデル薬剤として選択した。この薬剤(BCSでクラスIIの薬剤として分類分けされる)は非常に低い水溶解度および溶解速度を示すことが知られている(非特許文献3)。
本発明の目的は、イトラコナゾールと溶解速度が速いポリマー(PVPVA64)、溶解速度が遅いポリマー(eudragit E100)およびこれらの組み合わせの熱段階押出し加工(hot−stage extrusion)で生じさせた固体分散体が示す溶解特性(薬学的性能)および物性を記述することにある。
T.MatsumotoおよびG.Zografi、Pharm.Res.、16(1999)1722−1728 G.Van den Mooter、M.Wuyts、N.Blaton、R.Busson、P.Grobet、P.AugustijnsおよびR.Kinget、Eur.J.Pharm.Sci.12(2001)261−269 G.L.Amidon、H.Lennernas、V.P.ShahおよびJ.R.Crison、Pharm.Res.、12(1995)413−420
(発明の要約)
本発明の1番目の目的は、2種以上のポリマーを含んで成るポリマーマトリックスの中に分散している難溶性の生物活性化合物を含んで成る固体分散体であり、これは、1番目のポリマーが前記生物活性化合物を前記ポリマーマトリックスの中に均一もしくは分子分散させる一方で2番目のポリマーが前記生物活性化合物が水性環境の中で示す溶解を向上させることを特徴とする。好適な態様では、前記ポリマーの中の少なくとも一方が溶解状態の前記生物活性化合物に対して安定化効果を示す。
前記生物活性化合物が前記ポリマーマトリックスの中で示す均一もしくは分子分散を助長するポリマーを好適にはPVPVA64を包含する群から選択する。
前記生物活性化合物の溶解を向上させる微環境(micro−environment)を作り出す溶解速度を示すポリマーを好適にはヒドロキシ−プロピル−メチルセルロース、Eudragit E100を包含する群から選択する。
より好適な態様におけるポリマーマトリックスはEudragit E100とPVPVA64を含んで成る。最も好適な態様におけるポリマーマトリックスは、Eudragit E100とPVPVA64をEudragit E100/PVPVA64比が70/30から80/20の範囲に渡って多様であるように含んで成る。
(本発明の説明的態様)
定義
「難溶性の化合物」は、水性環境の中で示す溶解度が1g/l未満の化合物を指す。
「微環境」は、溶解しているポリマーの表面近くの領域ばかりでなく前記領域を特徴づける物理化学的状態を指す。
(材料および方法)
材料
イトラコナゾール(<355μm)(99%を超える純度)はJanssen Pharmaceutica(Beerse、ベルギー)から親切に供与されたものであり、eudragit E100およびPVPVA64はそれぞれRohm(ドイツ)およびBASF(Ludwigshafen、ドイツ)から得たものである。
熱段階押出し加工
同方向回転2軸押出し加工機MP19PH25:1(APV、UK)を用いて熱段階押出し加工を実施した。そのスクリューの構成はバレル長全体に渡って2混合ゾーンと3輸送ゾーンで構成されており、スクリューの速度を300rpmにした。最後の2ゾーンがイトラコナゾールの融点(441K)より高いことを考慮に入れ、当該ポリマーに応じて、いろいろな温度設定で実験を実施した。押出し加工品を周囲温度のコンベアベルト上で冷却した後に集めた。実験室の切断粉砕機(cutting mill)(Kika、ドイツ)を用いてサンプルを1分間粉砕した後、ふるい分けして、>335μmの粒子を排除した。あらゆるサンプルを乾燥器の中に入れて室温で貯蔵した後、3週間以内に分析した。
温度修飾DSC(MTDSC)
冷蔵冷却装置(RCS)が備わっている2920修飾DSC(TA Instruments、Leatherhead、UK)を用いてMTDSC測定を実施した。Thermal Solutionsソフトウエア(TA Instruments、Leatherhead、UK)を用いてデータを数学的に処理した。DSCセルに通すパージガスとして乾燥ヘリウムを40ml/分の流量で用いかつRCS装置に通すパージガスとして窒素を150ml/分で用いた。あらゆる熱量測定検査でTA Instruments(Leatherhead、UK)のアルミニウム製開放鍋(open pans)を用い、サンプルが入っていない鍋各々の質量を空の基準鍋の質量と±0.1mgの範囲内で合致させた。
用いた振幅は0.212Kであり、時間を40秒にしそして基本的加熱速度を2K/分にした[4]。DSC温度スケールに較正を受けさせる目的でオクタデカン、安息香酸、シクロヘキサンおよびインジウム標準を用い、エンタルピー反応にはインジウムによる較正を受けさせた。乾燥粉末にした酸化アルミニウムがイトラコナゾールのガラス転移範囲で示す反応を相当する文献値と比較することで熱容量シグナルに較正を受けさせた。同じ標準材料を用いて温度、エンタルピーおよび熱容量測定値を確証することで、温度測定値に関する基準値からの実験偏差は0.5K未満でエンタルピー測定値に関するそれは0.1%未満で329.8Kにおける熱容量測定に関するそれは0.7%未満であることが分かった。
粉末X線回折
Philips PW Diffractometer(ビーム173mm)を用いて粉末X線回折を実施した。Ni濾過を用いかつ発散、受け入れおよび散乱スライドのシステムをそれぞれ1゜、0.2mmおよび1゜にして、単色Cu Kα1放射線(λ=1.5406Å)を得た。45kVの電圧および20mAの電流を用いて1秒毎に0.2゜のステップスキャンモードで4゜<2θ<65゜の範囲内の回折パターンを測定した。
ガラス状イトラコナゾールの調製
結晶性イトラコナゾールを溶解させた後に室温に急速冷却した後、それを粉砕してふるい分け(<355μm)することで、ガラス状のイトラコナゾールを調製した。ガラス状のイトラコナゾールを室温の乾燥器に入れてさらなる分析を行うまで(1週間以内)貯蔵した。
物理的混合物の調製
イトラコナゾールと当該ポリマーを乳鉢の中に入れて5分間混合した後にふるい分け(<355μm)することで物理的混合物を調製した。
溶解試験
USP24方法2(パドル方法)を用いた溶解実験をHanson SR8プラス(Chatsworth、米国)で実施した。押出し加工品、物理的混合物および高純度イトラコナゾールが示す溶解特性を比較する目的で、胃液サインペプシン(sine pepsin)の模擬品(USP24)を溶解用媒体として310.0Kの温度で500ml用いかつパドルの速度を100rpmにした。この溶解用媒体に粉末にした押出し加工品および物理的混合物(常にイトラコナゾールを200mg含有)またはガラス状の高純度イトラコナゾールを加えた。5、10、15、30、45、60、120、180、240分の時にサンプルを5ml取り出して直ちに新鮮な溶解用媒体と交換し、0.5μmのテフロン製フィルター(Fluoropore膜フィルター、Millipore、アイルランド)で濾過し、最初の2mlを廃棄し、可動相(以下を参照)1から10で希釈した後、HPLCを用いて分析した。
HPLC分析
Merck HitachiポンプL7100、紫外線検出器L7400、オートサンプラーL7200およびインターフェースD7000(Merck、Darmstadt、ドイツ)を用いてHPLC分析を実施した後、HSMソフトウエア(Merck、Darmstadt、ドイツ)を用いてピーク面積を計算した。用いたカラムはLichrospher 100RP−18 12.5x4(5μm)(Merck、Darmstadt、ドイツ)であり、アセトニトリル/0.01Nの硫酸水素テトラブチルアンモニウム(55:45;体積/体積)を可動相として1.0ml/分の流量で用い、紫外線検出器を260nmの波長で用いた。そのような条件にすると結果としてイトラコナゾールの典型的な溶離時間は4.8分であった。
結果および考察
クラスIIのガラス状薬剤の高エネルギー形態を安定にする目的で、我々は、同方向回転2軸押出し加工機を用いた熱段階押出し加工でいくつかの固体(分子)分散体を調製した。その押出し加工品を粉砕したが、サンプルの加熱(サンプルが加熱されるとガラス状薬剤が再結晶化しかつ当該ポリマーが流れる可能性があり、その間に、固体分散体が示す特性が重大な変化を起こす可能性がある)を回避する目的で粉砕時間を非常に短くした。その粉砕したサンプルと未粉砕サンプルが示す熱力学的特性を温度修飾DSC(MTDSC)で検査した。
図1に、イトラコナゾールとゆっくり溶解するポリマーの例であるeudragit E100を用いて453.0Kで押出し加工した後に実験室規模の粉砕機を用いて1分間粉砕した調製品が示した実験Tg値と理論的Tg値を示す。この理論的値は、Gordon−Taylor/Kelly−Bueche式[5,6]:
Figure 2005538973
[式中、TgおよびTgは、eudragit E100(315.9K)およびイトラコナゾール(332.4K)のそれぞれが示したガラス転移温度であり、wおよびwは、分散体に入っているeudragit E100とイトラコナゾールのそれぞれの重量分率であり、そしてKは、Simha−Boyer法則[7]:
Figure 2005538973
(ここで、ρは非晶質固体の密度である)
を用いて計算した定数である]
を用いて計算した値であった。Eudragit E100およびガラス状イトラコナゾールの密度はそれぞれ1.09および1.27であり、そしてKは0.82であると計算する。
Gordon−Taylor関係は、元々、相溶するポリマー混合物に関して引き出された関係であったが、有機低分子でも同様に成功裏に用いられた[1、2、8、9]。eudragit E100を用いて調製した分散体では、薬剤の量が約20%(重量/重量)になるまでは実験値と理論値が一致していたが、その地点から、Tgは多少一定のままで理論値から大きく逸脱する(図1)。イトラコナゾールとEudragit E100の化学構造が決まっている場合、そのような逸脱は薬剤とポリマーの相互作用によって引き起こされたものでない可能性がある。その上、薬剤含有量を15%(重量/重量)以上にした分散体は不透明であったが、それとは対照的に、薬剤濃度が低い分散体は完全に透明であった。我々は、そのような観察を行ったことから、そのような分散体では相分離が起こっている可能性を調査することが促された。粉末X線回折実験を室温で行った結果、薬剤が80%(重量/重量)以下の分散体は結晶度を示さない(データは示していない)ことが分かり、このことは、その分離している相は非晶質であることを示唆している。図2に、薬剤含有量が10および20%(重量/重量)の分散体が示した逆熱流シグナル(reversing heat flow signal)を示す。10%(重量/重量)の時にTgが1つのみ観察され、このことは相が混和していることを示しているが、薬剤含有量を20%(重量/重量)にした分散体は明らかにTgを2つ示し、その1つは332.4Kの所に位置するガラス状イトラコナゾールのTgでありそして1つは薬剤とポリマーの混合物に由来するTgである。加うるに、ガラス状の高純度イトラコナゾール相による吸熱シグナルが363.0Kの所にもたらされ、これは、キラルネマチック中間相(chiral nematic mesophase)から等方性液への転移が起こったことに相当し[10]、かつこれは相分離が起こったことを立証している。薬剤含有量が20%(重量/重量)以上の分散体を更に加熱すると高純度のイトラコナゾール(融点441.2K)が生じる冷結晶化が起こった。このような観察は、前記担体と混ざり合っている(分子分散している)前記薬剤の一部が再結晶化しないように保護しているのはeudragit E100のみであり、遊離薬剤の集団は保護されていなくて再結晶化を起こすことを示している。このような観察は、両方の相が完全には混ざり合っていない時にはポリマーが示す安定化が充分ではないことを立証している。基礎熱力学は、相分離が起こった時の主な影響はそのような分散体に入っている薬剤の物理的安定性に対する影響であることを示唆している。
相分離を更に探求する目的で、また、押出し加工品の調製をイトラコナゾールの融点より28.0K低い413.0Kでも行った。453.0Kで調製した分散体の場合と同じ傾向を観察した、即ち分散体が透明であるのは薬剤含有量が約15%(重量/重量)以下の時である。15%までは両方の調製様式ともMTDSCおよびX線回折実験における物性は完全に同じである(データは示していない)が、15%を超えると不透明になることを観察した。しかしながら、453.0Kで調製した押出し加工品とは対照的に、薬剤含有量が≧20%(重量/重量)の時には粉末X線回折実験において結晶性イトラコナゾールに典型的な回折線が現れた(図3)。そのような分散体はまた加熱した時にも再結晶化を起こした(図4)。そのような分散体に入っている薬剤が示す初期の結晶度の計算は、Van den Mooter他[2]が詳細に記述したように、融解および再結晶化のエンタルピーを基にした計算であった。薬剤の総量から初期結晶度を引くと室温のポリマーに溶解している薬剤の量の良好な推定値が得られる。そのデータを表1に要約したが、これは、eudragit E100の中にイトラコナゾールが約13%(重量/重量)溶解していることを示している。薬剤充填量が13%の時にそのような相分離が始まり、それを453Kで押出し加工すると結果としてガラス状薬剤の集団が出現する。そのような集団は取り巻いているポリマーから保護される効果を受けず、結果として再結晶化を起こす。分子分散体およびいわゆる固溶体は取り巻いているポリマーによる抗可塑化効果および再結晶化に対する保護によって物理的安定性がより高いことは充分に説明されている[1、2]。
次の組の実験では、速く溶解するポリマーであるPVPVA64を用いて押出し加工品を調製した。その押出し加工パラメーターはEudragit E100を用いた押出し加工品のそれと同じであるが、最後の2温度ゾーンを448.0および452.0Kに固定した。その押出し加工品を粉砕してふるい分けした後、MTDSCで評価した。図5に、薬剤の充填率を異ならせた分散体が示した逆熱流を温度に対比させて示す。存在するTgが1つのみであることから当該薬剤とPVPVA64が完全に混和した(分子分散体が生成した)ことは明らかである。前記薬剤は前記担体にあらゆる濃度で溶解し、前記ポリマーが抗可塑化効果を示すことからTgが上昇した。このような実験TgをGordon−Taylor式を用いて計算した理論的Tgと比較することで、混和性と相互作用の可能性を評価することができる。図6は、理論値と実験値に差がないことを示しており、それによって、混和性と体積加算性(volume additivity)が完全であることが有意に確かめられた。そのような分散体の方がeudragit E100を含有させた分散体よりも安定性がずっと高いことは充分に確立されている、と言うのは、全体が混和しており、従って当該ポリマーによる保護特性が理想的な状態にあるからである。
溶解速度と溶解度が高い非晶質薬剤がいくつか報告されている[11]。イトラコナゾールはガラス状の方がそれの結晶性変形よりも水性媒体中で示す溶解速度が高いことは図7から明らかである。そのような向上はガラス形態には結晶格子が存在せずかつ高エネルギー状態にあることによるものであることが良く知られているが、しかしながら、ガラス状薬剤が3時間で溶解した量は14%のみであり、これは満足されるものでない。
図8に、eudragit E100とPVPVA64を用いて453.0Kで調製した薬剤含有量が40%(重量/重量)の分散体が示した溶解プロフィールに加えて薬剤が40%でeudragit E100が60%の物理的混合物が示した溶解プロフィールも示す。イトラコナゾールは200mgの用量で投与されることから、そのような薬剤濃度を選択する。そのようなクラスIIの薬剤をEudragit E100に溶解させると、20分後に80%の満足される濃度に到達し、これは、前記物理的混合物およびガラス状薬剤に比べて多大な向上である。それにも拘らず、2時間後には前記薬剤が(過飽和)溶液から沈澱することが観察される。クラスIIの薬剤がPVPVA64の中で示す溶解プロフィールは沈澱が起こらないことを示していたが、その溶解速度および濃度は満足されるものではなかった、と言うのは、4時間で溶解した薬剤の量は45%のみであったからである。図7および8に示した結果は、溶解特性を向上させる(物理的混合物と比較して)には当該薬剤の物理化学状態ばかりでなくまた当該ポリマーの物理化学的状態も重要であることを示している。クラスIIの薬剤がeudragit E100分散体から溶け出す速度が速いことは、ある程度ではあるが、その微環境によるものである。高純度のeudragit E100が溶解する速度の方がPVPVA64のそれよりも遅い、と言うのは、それの溶解度はpHに依存するからである。高純度のPVPVA64は4分後に既に100%溶解する(図9)が、高純度のeudragit E100が溶解する速度はずっと遅い、と言うのは、eudragit E100のいくらかが溶解状態になる時にポリマー表面のpHが高くなることで残存する未溶解ポリマーを妨害するからである。そのようにeudragit E100自身が溶解する速度が遅いことから、ガラス状の高純度薬剤に比べて、そのような分散体に入っている薬剤の方が速く溶解し得る。また、クラスIIの薬剤がeudragit E100溶体の中で示す溶解度(開放棒グラフ)の方がそれがPVPVA64溶体の中で示す溶解度(密封棒グラフ)よりもずっと高い(図10)。我々は、上述した結果を溶解挙動に関してEudragit E100と同じ特性を有する他のポリマーにも広げることができる。例えば、イトラコナゾールをHPMCに溶解させるとそれは良好な溶解プロフィールを示す、と言うのは、そのポリマー自身は最初に膨潤する必要があることからむしろゆっくり溶解するからである。我々の実験の結果は、PVPVA64の押出し加工品が示した物理的安定性の方がeudragit E100サンプルが示したそれよりもずっと高いことを示している、と言うのは、PVPVA64を用いると真の分子分散体が生じたからである。しかしながら、PVPVA64配合物が示した薬学的性能は満足されるものでない。
次の組の実験では、eudragit E100とPVPVA64を組み合わせて用いてイトラコナゾール(40%重量/重量)の押出し加工品を調製した。図11に、両方のポリマーをいろいろな比率で用いて押出し加工品を調製すると2相系がもたらされ、その中の一方はイトラコナゾール−eudragit E100相で構成されておりそしてもう一方はイトラコナゾール−PVPVA64相で構成されていることを示す。そのような分散体にはガラス状の高純度薬剤の集団(これは再結晶化する可能性があり、それによって、物理的安定性および薬学的性能が影響を受ける)が存在しないのは明らかである。eudragit E100相またはPVPVA64相のいずれかにイトラコナゾールの全部が分子分散している。混和性および溶解に対する影響を調査する目的でポリマー比を変えた押出し加工品を調製した。クラスIIの薬剤は両方の相の中の一方にあらゆるポリマー比で溶解する。その溶解プロフィールを図12および13に示す。図12は、用いるeudragit E100/PVPVA64比を20/80および60/40にした時に既に溶解速度が向上することを示している。このような向上はPVPVA64が100%の場合に比べて有意であったが、実際の使用に関してはまだ満足されるものでない。しかしながら、その比率を70/30および80/20にすると(図13)、溶解速度が有意に向上し、これは、eudragit E100が100%の場合よりもずっと良好である。沈澱が起こらず、これは、PVPVA64が溶解状態のイトラコナゾールに安定化効果を与えたことによるものであり、このことは、PVPVA64が100%の場合の溶解プロフィールで明らかに見られ、これは文献[12]に充分に記述されている。
水への溶解度が低い薬剤(クラスIIの化合物)の場合にポリマーを組み合わせて固体分散体の状態で用いることは非常に将来性があると想われ、これは全く新規な発明である。ある調製方法では固体分散体が示す溶解および安定性に問題が生じるが、そのように一方のポリマーが示す向上した安定特性と別のポリマーが示す向上した溶解特性を組み合わせる本発明はそのような問題に取り組む強力な道具になる。クラスIIの薬剤が示す溶解プロフィールおよび安定性を向上させようとする時、eudragit E100とPVPVA64を用いることができるばかりでなくまた同じ固有の特性を有する他のポリマーも潜在的に有用である。この報告では熱段階押出し加工を用いたが、また、クラスIIの薬剤とポリマー組み合わせを揮発性有機溶媒に入れることで生じさせた溶液に噴霧乾燥を受けさせることも有効であると考えてもよい。
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Figure 2005538973
453Kで調製した後に粉砕したイトラコナゾール−eudragit E100分散体が示した実験Tg値(◆)およびGordon−Taylor/Kelly−Bueche式で計算した理論的Tg値(■)。 453Kで調製した後に粉砕した10および20%重量の固体分散体(イトラコナゾール/eudragit E100)が示した逆熱流。 413Kで押出し加工した分散体(イトラコナゾール/eudragit E100)が示した粉末X線回折パターン。 413Kで調製した後に粉砕した25%分散体(イトラコナゾール/eudragit E100)(これは加熱時に冷結晶化を示す)が示した全熱流。 薬剤をPVPVA64の中にいろいろな充填率で入れることで生じさせた固体分散体が示した逆熱流を温度と対比。 イトラコナゾール/PVPVA64分散体が示した実験ガラス転移温度とGordon−Taylor式を用いて計算した理論的ガラス転移温度の比較。 胃液模擬品の中で結晶性イトラコナゾールおよびガラス状イトラコナゾールが示した溶解度の比較(◆=ガラス状イトラコナゾール、■=結晶性イトラコナゾール)。 eudragit E100と一緒にイトラコナゾールを40%重量/重量用いた固体分散体(■)、PVPVA64(▲)および物理的混合物(イトラコナゾール/eudragit E100)(◆)が胃液模擬品中で示した溶解プロフィール。 高純度PVPVA64が胃液模擬品中で示した溶解プロフィール。 ポリマー溶体の濃度を異ならせた時にイトラコナゾールが298Kのeudragit E100(開放棒グラフ)およびPVPVA64(密封棒グラフ)の中で示した溶解度。 イトラコナゾールを40%にしてeudragit E100/PVPVA64の比率を異ならせた固体分散体が示した逆熱流。 eudragit E100/PVPVA64比を20/80および60/40にした時のそれらそして100%eudragit E100およびPVPVA64にイトラコナゾールを40%重量/重量入れた時の溶解プロフィール。 eudragit E100/PVPVA64比を80/20および70/30にした時のそれらそして100%eudragit E100およびPVPVA64にイトラコナゾールを40%重量/重量入れた時の溶解プロフィール。

Claims (15)

  1. 2種以上のポリマーを含んで成るポリマーマトリックスの中に分散している難溶性の生物活性化合物を含んで成る固体分散体であって、1番目のポリマーが前記生物活性化合物を前記ポリマーマトリックスの中に均一もしくは分子分散させる一方で2番目のポリマーが前記生物活性化合物の水性環境の中での溶解を向上させる微環境を作り出すことに結びつく溶解プロフィールを有することを特徴とする固体分散体。
  2. 前記ポリマーマトリックスが溶液中の前記生物活性化合物に対して安定化効果を示すポリマーを含んで成ることを特徴とする請求項1記載の固体分散体。
  3. 均一分散させる前記ポリマーがPVPVA64である請求項1または2記載の固体分散体。
  4. 前記生物活性化合物の水性環境の中での溶解を向上させる前記ポリマーがEudragit E100である請求項1から3記載の固体分散体。
  5. 前記生物活性化合物の水性環境の中での溶解を向上させる前記ポリマーがヒドロキシ−プロピルメチルセルロースである請求項1または2記載の固体分散体。
  6. 前記ポリマーマトリックスがEudragit E100とPVPVA64を含んで成る請求項1から2記載の固体分散体。
  7. Eudragit E100/PVPVA64の比率が70/30から80/20の範囲に渡って多様である請求項6記載の固体分散体。
  8. 前記ポリマーマトリックスがヒドロキシ−プロピルメチルセルロースとPVPVA64を含んで成る請求項1から2記載の固体分散体。
  9. 経口投与された生物活性化合物の生物利用度を向上させる請求項1から8記載の固体分散体。
  10. 前記生物活性化合物が生物医薬品分類体系におけるクラスIIの薬剤である請求項1から9記載の固体分散体。
  11. 前記生物活性化合物が生物医薬品分類体系におけるクラスIVの薬剤である請求項1から9記載の固体分散体。
  12. 前記水性環境が胃腸液である請求項1から11記載の固体分散体。
  13. 前記水性環境が胃液である請求項12記載の固体分散体。
  14. 押出し加工で作られた請求項1から13のいずれか記載の固体分散体。
  15. 噴霧乾燥で作られた請求項1から13のいずれか記載の固体分散体。
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