JP2005538097A - Hmg−coaレダクターゼインヒビターを含む組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、活性成分としてHMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるそれらの塩を含む持続放出用医薬組成物であって、当該組成物は内部相(内側)および外部相(外側)を含み、そして少なくとも外部相は少なくとも1つのマトリックス形成剤を含む持続放出用医薬組成物に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、活性成分としてHMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるそれらの塩を含む持続放出用医薬組成物であって、当該組成物は内部相(内側)および外部相(外側)を含み、そして少なくとも外部相は少なくとも1つのマトリックス形成剤を含む持続放出用医薬組成物に関する。本発明の組成物を使用する場合、予期せぬ利点が証明され得る。
本明細書の「修飾(modified)」、「長時間(extended)」、「持続放出(sustained release)」なる用語は、長時間、たとえば4時間以上の時間にわたって用量形態から放出される活性成分に対応する。好ましくは、医薬組成物は、組成物の摂取後最初の8時間以内に活性成分の約80重量パーセント未満を放出し、その後、医薬活性剤が調和的に放出される。好適な組成物において、約15重量パーセント未満の医薬活性剤が摂取後最初の0.5時間以内に放出され、約10〜約50重量パーセントの医薬活性剤が摂取後約2時間以内に放出され、そして約40〜約90、好ましくは約40〜約60重量パーセントの医薬活性剤が摂取後約6時間以内に放出される。
HMG−CoAレダクターゼインヒビター(β−ヒドロキシ−β−メチルグルタリル−コエンザイム−Aレダクターゼインヒビターとも、そしてスタチンとも呼ばれる)は、好ましくは血中のコレステロールを含む脂質レベルを低下させるのに使用され、そしてたとえば高脂血症および動脈硬化症の処置のために使用され得る、活性剤であると理解されている。
HMG−CoAレダクターゼインヒビターのクラスは、異なる構造的特徴を有する化合物を含む。
HMG−CoAレダクターゼインヒビター化合物は、たとえば以下の一般に公開された特許、特許出願および刊行物(これらをすべて、出典明示により本願の一部とする。)において開示されている。
本発明の組成物において医薬活性剤として使用されるのに適したHMG−CoAレダクターゼ化合物である、上記刊行物で開示された化合物の特定の例には、以下のナトリウム塩、または他の医薬上許容されるそれら塩が含まれる:
(E)−(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−フェニル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタ−6−エン酸、カルシウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−2−ジメチルアミノピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[3−(4−フルオロフェニル)−スピロ[シクロペンタン−1,1'−1H−インデン]−2'−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−インドリジン−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[1−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチルエチル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[3−(1−メチルエチル)−5,6−ジフェニル−ピリダジン−4−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−2−フェニル−ピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−3−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロイミダゾール−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[1−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチルエチル)−ピロロ[2,1−a]イソキノリン−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸 ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[4−シクロプロピル−6−(4−フルオロフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)ピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2,6−ジメチルピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2−フェニル−ピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−6−メチル−2−フェニル−ピリミジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[3,4−ビス(4−フルオロフェニル)−6−(1−メチルエチル)−ピリダジン−5−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[1−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチルエチル)−5−フェニル−1H−ピロール−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−9,9−ビス(4−フルオロフェニル)−3,5−ジヒドロキシ−8−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−6,8−ノナジエン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−3,5−ジヒドロキシ−9,9−ジフェニル−6,8−ノナジエン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−1,2−ビス(1−メチルエチル)−3−フェニルピロール−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4,5−ビス(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
3R,5S−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2,6−ビス(1−メチルエチル)−5−メトキシメチル−ピリジン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−[4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−6−フェニル−ピリジン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−[2−(4−フルオロフェニル)−4,4,6,6−テトラメチル−シクロヘキセン−1−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;
エリスロ−(±)−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2−シクロプロピル−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩;および
エリスロ−(±)−(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩。
アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ニスバスタチン、ピタバスタチン(以前は、イタバスタチン)、プラバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチン、またはそれぞれの場合において、医薬上許容されるそれらの塩からなる群から選択される化合物が好適である。
とりわけ好適なHMG−CoAレダクターゼインヒビターは、市販されている剤である。アトルバスタチン、フルバスタチン、ニスバスタチン(nisvastatin)、ピタバスタチンもしくはシンバスタチンまたは医薬上許容されるそれらの塩、または医薬上許容されるその塩が最も好適であり、第1選択薬はピタバスタチンまたは医薬上許容されるその塩である。
医薬上許容され、かつ、非毒性である塩のみが治療上使用され、そしてそれゆえそれらの塩が好適である。
対応する活性成分または医薬上許容されるその塩は、また、溶媒和物、たとえば水和物または結晶化に使用した他の溶媒を含む形態で使用され得る。
本明細書において、一般名または商品名で特定した活性剤の構造は、標準的要約書である「ザ・メルク・インデックス(The Merck Index)」の現行版、またはデータベース、たとえば、パテンツ・インターナショナル(Patents International)もしくはライフサイクル・パテンツ・インターナショナル(Life Cycle Patents International)からそれぞれ取得することが可能である(たとえば、IMS World Publications)。対応するその内容を、出典明示により本願の一部とする。当業者は、これらの文献に基づいてこれら活性剤を十分に確認することが可能であり、そして同様に、製造し、その医薬上の適用および性質をインビトロおよびインビボ両方の標準的試験モデルにより試験することができる。
本発明の好適な実施態様において、HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩の量は、単位投与形態の約5〜50重量%、好ましくは約5〜20%、最も好ましくは単位投与形態の約10〜20%、たとえば約10%、たとえば単位投与形態の約11%である。
本発明のとりわけ好適な実施態様において、HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩の量は、とりわけフルバスタチンに関して、単位投与形態あたり約1〜32mg、好ましくは1〜16mgである。
親水性および/または疎水性成分を、マトリックス形成剤(matrix former)として使用し得る。
親水性、非イオン性、遅膨潤性およびゲル形成ポリマーは、マトリックス形成剤として使用される。これらのポリマーは、異なる膨潤特性を示し、したがって水性媒体中で異なる粘度を示し、そして固体投与形態の摂取後に、医薬物質の速度制御的拡散により拡散バリアを通して医薬物質を放出する異なる拡散バリア(マトリックス)を形成する。放出された活性剤の実質的な量は、標的化された活性化部位で効率的に加工され得る。非イオン性、親水性ポリマーは、早過ぎる分解を予防するのに十分な強度をゲルマトリックスに提供する量で存在する。ゲルマトリックスは、また、活性剤の早過ぎる放出を予防するのに有効な時間内に形成されるべきである。
たとえば、ゲルマトリックスは、好ましくは、ゲル形成の前に活性剤の一挙放出(burst)を防ぐために、組成物の摂取後約5分以内に形成される。非イオン性、親水性ポリマーが許容されるレベルにまでゲル形成速度を減少させるように作用することが分かった。非イオン性、親水性ポリマーは、医薬組成物中に、約1〜約80重量パーセント、好ましくは約1〜約60重量パーセント、さらに好ましくは約15〜約50重量%の単位投与形態、最も好ましくは約18〜約40重量%の単位投与形態の範囲に存在し得る。
マトリックス形成剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、および親水性ポリマー、たとえばヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシメチルセルロースからなる群から選択され得る。
マトリックス形成剤は、ポリサッカライド、たとえばアルギン酸塩、カラギーナン、スクレログルカン(scleroglucan)、プルラン、デキストラン、ヒアルロン酸、キチン、キトサンおよびスターチからなる群から選択され得る。
マトリックス形成剤は、さらに、天然ポリマー、たとえばタンパク質、たとえばアルブミンまたはゼラチン、および天然ゴムからなる群から選択され得る。
マトリックス形成剤は、さらに、合成ポリマー、たとえばアクリレート、たとえばポリメタクリレート、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート、Carbopol 934TM、ポリアミド、たとえばポリアクリルアミドまたはポリ(メチレンビスアクリルアミド)、ポリアンハイドライド、たとえばポリ(ビスカルボキシフェノキシ)メタン、PEO−PPOブロックコポリマー、たとえばポロキサマー(poloxamer)、ポリビニルクロライド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリエチレングリコールおよびそれらのコポリマー、ポリエチレンオキシドおよびそのコポリマー、ポリプロピレンおよびそのコポリマー、ポリスチレン、ポリエステル、たとえばポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、ポリ(カプロラクトン)およびそのコポリマー、ポリ(オルトエステル)およびそのコポリマー、樹脂、たとえばDowexTMまたはAmberliteTM、ポリカーボネート、セロファン、シリコン、たとえばポリ(ジメチルシロキサン)、ポリウレタン、および合成ゴム、たとえばスチレンブタジエンゴムまたはイソプロペンゴムからなる群から選択され得る。
マトリックス形成剤は、さらに、シェラック、ワックス、たとえばカルナウバろう、蜜ろう、グリコワックス(glycowax)またはカスターワックス(castor wax)、ナイロン、ステアリン酸エステル、たとえばグリセロール パルミトステアレート、グリセロイル モノステアレート、グリセリル トリステアレートまたはステアリルアルコール、脂質、たとえばグリセライドまたはホスホリピッド、およびパラフィンからなる群から選択され得る。
本発明の最も好適な実施態様において、HPMCはマトリックス形成剤として選択される。
本発明の好適な実施態様において、医薬組成物は、単位投与形態の約1〜約60重量%のHPMC、好ましくは単位投与形態の約15〜50重量%のHPMC、さらに好ましくは単位投与形態の約18〜約40重量%のHPMCを含んでなる。
HPCM成分は、約20'000〜約170'000の範囲の平均分子量を有する。これらの分子量は、約1〜約100'000cps(HPMCタイプの2%水溶液の粘度の値で与えられる)の粘度に相当し得る。
本発明にしたがって、内側および/または外側相のマトリックス形成剤は、個々の相において異なる粘度を有する1またはそれ以上の種類のマトリックス形成剤を含んでなる。
好ましくは、外側相のマトリックス形成剤は、異なる粘度を有する1またはそれ以上の種類のマトリックス形成剤成分を含む。
本発明の好適な実施態様において、内部相のマトリックス形成剤は、約1〜約500cps、好ましくは約1〜約250cps、さらに好ましくは約1〜約125cpsの粘度を有する。
本発明の好適な実施態様において、外側相のマトリックス形成剤は、約100〜約100000cps、好ましくは約100〜50000cps、さらに好ましくは約100〜25000cpsの粘度を有する。
さらに、本発明は、外側相のある種のマトリックス形成剤成分は、約80〜150cpsの粘度を有し、そして他の種のマトリックス形成剤成分は約50000〜100000cpsを有する、対応する組成物に関する。
本発明の好適な実施態様において、外側相のマトリックス形成剤として使用されるHPMCポリマー(複数も可)の粘度は約100〜約100'000cpsの範囲である。
本発明にしたがって、外側相のある種のマトリックス形成剤成分は約100cpsの粘度を有し、そして他の種のマトリックス形成剤成分は約100'000cpsの粘度を有する。
好適な実施態様において、約100cpsの粘度を有する内側相に存在するマトリックス形成HPMC成分(複数も可)の総量は、単位投与形態あたり約0〜35mg、好ましくは約10〜35mgの範囲である。
好適な実施態様において、約100'000cpsの粘度を有する外側相に存在するマトリックス形成HPMC成分(複数も可)の総量は単位投与形態あたり約10〜35mgの範囲である。
本発明の別の実施態様において、マトリックス形成HPMC成分は、内側および/または外側相において使用されるHPMC K100LVP CR 100cps(Methocel K100 Premium LVCR EP (100cps) とも呼ばれる)
ならびに外側相において使用されるHPMC 100TおよびHPMC K100LVP CR(また、K100M Premium CR EP (100000cps) とも呼ばれる)
からなる群から選択される。
“内側相”(粒状物)および外側相に含まれるHPMCポリマーの比、すなわち、乾燥/分級工程後に粒状物に混合される賦形剤は、成分の量で比較した場合、0:100および100:0、好ましくは約0:50から約15:15、たとえば0:30;0:15;15:15で含まれる。
本発明の組成物は、さらにまた、とりわけpH−関連不安定化に対して適当に医薬物質を保護するために、安定剤を含んでいてもよい。
さらに、活性成分の熱および光感受性ならびに吸湿性は、医薬投与形態の製造および貯蔵に特定の要求を課す。
一定のHMG−CoAレダクターゼインヒビターは、約8以下のpHにて非常に分解を受けやすい。かかる化合物の例には、化学名:R,S−(E)−(±)−7−[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチル−エチル)−1H−インドール−2−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸、ナトリウム塩[欧州特許出願EP−A−114027参照]の、USAN表記:フルバスタチンナトリウム(以下、「フルバスタチン」という)を有する化合物が含まれる。
たとえば、種々のpHでの水溶液におけるフルバスタチンの分解速度論を、以下に示す:
Figure 2005538097
フルバスタチンおよび関連HMG−CoAレダクターゼ化合物の上記の不安定性は、ヘプテン酸鎖上のβ、δ−ヒドロキシ基の過度の不安定性および二重結合の存在によるものと信じられている。その結果、中性から酸性のpHにて、化合物は脱離または異性化または酸化反応を受け、共役不飽和芳香族化合物、ならびにスレオ異性体、対応するラクトン、および他の分解生成物を形成する。
HMG−CoAレダクターゼインヒビター化合物を含む国際品質基準(たとえば承認のため)を満たす市販可能な投与形態を得るために、安定剤を用いることにより、pH−関連不安定化に対して適当に保護することが必須である。
本発明にしたがって使用される好適な安定剤は、「アルカリ性媒体」であり、当該アルカリ性媒体は、組成物の水性溶液または分散液に少なくとも8のpHを与えることにより組成物を安定化することができる。安定剤は水性造粒工程中に水溶液に添加されるので、それは組成物において活性成分と緊密接触し、医薬の最適な安定性を達成する。
本明細書において使用される「アルカリ性媒体」または「塩基」なる用語は、本発明の組成物の水性溶液または分散液に、少なくとも8、および好ましくは少なくとも9、および約10までのpHを与えることができる医薬上許容される1またはそれ以上の物質を意味する。さらに特に、アルカリ性媒体は、水がそれに吸着する場合または水が組成物に少量で添加される場合、組成物の粒子の周りを少なくとも8の「ミクロ−pH」にする。それ以外の場合、アルカリ性媒体は組成物の化合物に対して不活性であるべきである。pHは、たとえば4mgのピタバスタチンまたは等しい量の別の化合物を含む組成物の単位用量を服用し、そして10〜100mlの水に組成物を分散または溶解させることにより測定され得る。
アルカリ性媒体を含む医薬上許容されるアルカリ性物質(複数も可)は、水溶性〜やや溶けにくい〜本質的に水不溶性の範囲であり得る。
本発明の好適な実施態様において、安定剤は無機水溶性または無機水不溶性化合物からなる群から選択される塩基性安定剤である。
無機水溶性化合物は、適当な炭酸塩、たとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、たとえば無水二塩基性リン酸ナトリウム、カリウムもしくはカルシウム、三ナトリウムリン酸塩から選択されるリン酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化リチウムから選択されるアルカリ金属水酸化物、およびこれらの混合物である。
炭酸水素ナトリウムは、有利には、貯蔵中に組成物の粒子状に吸着し得る水分の存在下で組成物中の酸性基を中和する機能を有する。炭酸カルシウムは、摂取後の薬物放出に明らかな影響なしに、貯蔵された組成物において緩衝化作用を発揮する。さらに、炭酸塩が医薬物質を十分に安定化し、その結果、慣用的な水ベースの製造技術、たとえば水でのトリチュレーションまたは湿式造粒が本発明の安定組成物を製造するために利用され得ることが見いだされた。
水不溶性化合物の例は、必要な塩基性を与えることができる適当なアルカリ性化合物であり、制酸性組成物においてよく使用される一定の医薬上許容される無機化合物を含む(たとえば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムまたは炭酸マグネシウム;炭酸水素マグネシウム;水酸化もしくは炭酸アルミニウムもしくはカルシウム;複合アルミニウム−マグネシウム化合物、たとえば水酸化マグネシウムアルミニウム);ならびにリン酸の医薬上許容される塩、たとえば三塩基性リン酸カルシウム;およびそれらの混合物を含む。
本発明の好適な実施態様において、安定剤は無機水不溶性の適当なケイ酸化合物、たとえばケイ酸アルミニウムマグネシウム(ノイシリン)である。当該安定剤は、内側相または外側相における製造工程において導入され得る。ノイシリンがいくつかの無機水溶性安定剤よりも高い安定効果を有することが試験により示された。
使用されるべき安定賦形剤の比率は、ある程度、意図する製造工程に依存する。打錠されるべき組成物において、たとえば、炭酸カルシウムは、簡便に圧縮を受けることができない比率を超えるべきではなく、そして一般に、より容易に圧縮可能なアルカリ性物質、たとえば炭酸水素ナトリウムと組み合わせて使用される。他方、カプセル用量形態は、より高用量の圧縮されにくい賦形剤を含み得る。ただし、組成物全体が十分に自由に流動でき、そして加工可能なままであるものとする。
好適な実施態様において、安定剤の量は組成物の約1〜15重量%である。
好適な実施態様において、安定剤の量は投与単位あたり約0.1〜10mgである。
本発明の安定組成物の例は、0.1〜60重量%(wt%)、典型的には0.5〜40wt%の活性成分(たとえば、ピタバスタチン);および好ましくは0.1〜35wt%、さらに好ましくは1〜15wt%(たとえば1wt%、1.25wt%、2wt%、3wt%)の水不溶性化合物、たとえばノイシリンまたは水溶性炭酸化合物、たとえば炭酸水素カリウム、炭酸カリウムおよびまたはこれらの混合物から選択されるものを含み得る。
さらなる利点は、本発明の安定組成物が水性または他の溶媒ベースの技術、たとえば湿式造粒により容易に製造され得ることである。
得られる組成物は、水分の存在下でさえ、または組成物がそうでなければ潜在的に反応性の賦形剤、たとえばラクトースを追加的に含む場合でさえ、HMG−CoAレダクターゼインヒビター化合物の貯蔵寿命の延長を提供することが見いだされた。本発明の組成物の医薬物質の安定性は、少なくとも95%であり得、そして典型的には25℃にて18ヶ月後に、およびさらに長期間にわたって98%および99%の間である。また、特に魅力的な貯蔵安定性を有する組成物は、アルカリ性媒体として、水溶性アルカリ性賦形剤および水不溶性もしくはやや溶けにくいアルカリ性賦形剤の両方を含む。
固体単位用量組成物は、水不溶性炭酸塩と水溶性炭酸塩の比が、たとえば40:1から1:2であり得る。
本発明の例示的な錠剤は、炭酸カルシウムと炭酸水素ナトリウムとの間の重量比が約2:1から1:2であり得る。カプセル組成物は、たとえば25:1から35:1の重量比でこれらの賦形剤を含み得る。
本発明の組成物は、さらに、増量剤を含んでいてもよい。
医薬物質およびアルカリ性媒体に加えて、増量剤は、また一般に、処理可能性を与えるために組成物において使用される。適当な増量剤波頭分野において周知であり(たとえば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Ed. (1990), Mack Publishing Co., Easton, PA, pp. 1635-1636参照)、そして微晶性セルロース、ラクトースおよび他の炭水化物、スターチ、アルファ化デンプン、たとえば、スターチ(starch)1500R(Colorcon Corp.)、コーンスターチ、リン酸二カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、セルロース、無水二塩基性リン酸カルシウム、糖、塩化ナトリウム、およびこれらの混合物を含み、これらのうち、ラクトース、微晶性セルロース、アルファ化デンプンおよびこれらの混合物が好適である。
その優れた崩壊および圧縮特性により、微晶性セルロース(Avicel PH1、Avicel R、FMC Corp.)、ならびに微晶性セルロースおよび1もしくはそれ以上の追加的増量剤、たとえばアルファ化デンプン(pregelatinized starch)を含む混合物が特に有用である。
総増量剤は、総組成物に基づいて、約1〜65wt%、好ましくは20〜60wt%、さらに好ましくは50wt%の量で組成物中に存在する。
本発明は、増量剤の総量は用量単位あたり約20〜60mg、好ましくは約20〜40mgであり、そして好ましくは微晶性セルロースからなる。
本発明の組成物は、さらに、フィルムコーティング成分を含んでいてもよい。
腸溶性フィルムコーティング成分は、所望により、腸の吸収部位に到達する前に胃酸による医薬物質の早期分解を防止するために経口用錠剤、ペレットまたはカプセル剤に適用され得る。かかる材料の例は周知であり、そしてヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、メチルセルロースフタレート、重合化メタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル(たとえば、EudragitR, Rohm Pharma)が含まれる。腸溶性コーティングは、好ましくはカプセル剤、ペレットまたはカプセル剤の約5〜12、好ましくは8〜10重量パーセントの増加をもたらすように適用される。
本発明の錠剤組成物は、望ましくは、水分および光変色から保護するため、および薬物の苦みをマスクするために、被覆される。腸溶性コーティングは乳白剤および着色剤を含んでいてもよいか、または慣用的オペークフィルムコーティングは、所望により腸溶性物質で被覆された後に、錠核に適用されてもよい。
本発明の組成物に添加されるフィルムコーティング組成物中の適当なフィルム形成物の例には、たとえば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、親水性ポリマー、たとえばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが含まれ、これらのうちヒドロキシプロピルメチルセルロース(たとえば、Opadry YellowT, Colorcon Corp.)が好適である。有機溶媒ビヒクルを用いて適用され得る疎水性フィルム形成物には、たとえば、エチルセルロース、セルロースアセテート、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸コポリマーなどが含まれる。
一般に、フィルムコーティングが適用されて、ペレットまたは核または錠剤の重量が約1〜10wt%、および好ましくは約2〜6wt%増加してもよい。
他の慣用的腸溶性またはフィルムコーティング組成物成分としては、慣用的な量の、可塑剤、たとえばポリエチレングリコール(たとえばポリエチレングリコール6000)、クエン酸トリエチル、ジエチルフタレート、プロピレングリコール、グリセリン、ブチルフタレート、ならびに上記の乳白剤、たとえば二酸化チタン、および着色剤、たとえば酸化鉄、アルミニウムレーキなどが挙げられる。
腸溶性またはフィルムコーティングは、水および/または慣用的有機溶媒(たとえば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール)、ケトン(アセトン、エチルメチルケトン)、塩素化炭化水素(塩化メチレン、ジクロロエタン)などを用いる適当なコーティングパンまたは流動床装置において慣用的技術により適用され得る。
本発明の組成物は、さらにさらなる成分を含んでいてもよい。
加工を促進し、そして/または生成物投与形態の特性の増加を提供するために組成物に組み込まれ得るさらなる成分は:
a)周知の錠剤結合剤(たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スターチ、アルファ化デンプン(スターチ1500)、ゼラチン、糖、天然および合成ゴム、たとえばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアセテート、ポリアクリレート、ゼラチン、天然および合成ゴム)、微晶性セルロース、および前記のものの混合物;
b)崩壊剤(たとえば、架橋カルボキシメチル−セルロース、クロスカルメロース、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム);
c)滑沢剤(たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ベヘン酸グリセリル、硬化植物油、カルナウバろうなど);
d)流動剤(たとえば、二酸化ケイ素、タルク、ポリエチレンオキシド);
e)抗凝集剤またはグライダント(たとえば、タルク);
f)甘味料;
g)着色料(たとえば、酸化鉄、アルミニウムレーキ);
h)着香料;
i)抗酸化剤、など
からなる群から選択される。
使用する特定の成分または複数の成分およびその量の選択は、錠剤またはカプセル剤または他の用量形態を製造するための標準的手順およびプラクティスを参照することにより、当業者により容易に決定される。
一般に、有効量の錠剤結合剤は、総組成物に基づいて、約1〜10wt%、および好ましくは1〜5wt%含まれ;抗凝集剤またはグライダントは、約1〜10wt%含まれ;崩壊剤は、約1〜5wt%含まれ、そして滑沢剤は、約0.1〜2wt%含まれる。
本発明の組成物は(総組成物に基づく重量パーセントで表記する):
医薬物質:製剤の約5〜50wt%;好ましくは5〜20wt%、たとえば10〜20wt%、たとえば約10wt%、たとえば約11wt%。
マトリックス形成剤:マトリックス形成剤としてのHPMCの量は1〜80wt%、好ましくは15〜50wt%、さらに好ましくは18〜40wt%である。
安定剤(アルカリ性媒体):1〜15wt%
増量剤:約1〜65wt%、好ましくは約20〜60wt%、さらに好ましくは約50wt%。
本発明の医薬組成物の内部相は、医薬物質、増量剤、結合剤、安定剤、および所望によりマトリックス形成剤を含み得る。
本発明の医薬組成物の外部相は、少なくともマトリックス形成剤、流動剤、滑沢剤、および所望により増量剤を含み得る。
好適な実施態様において、医薬物質はピタバスタチンCa塩からなる。
医薬物質は、好ましくは(単位用量形態の重量の)約10%、たとえば10.45wt%で使用される。
好適な実施態様において、増量剤は微晶性セルロースからなる。
増量剤の総量は、好ましくは単位用量形態の約50重量%で使用される。
好適な実施態様において、内側相中の増量剤は、(単位用量形態の重量の)約20〜52wt%、たとえば約26.05wt%、約39.8wt%、約44.8wt%、約46.67wt%、または約51.05wt%で使用される。
最も好適な実施態様において、外側相中の増量剤は、約15〜20wt%、たとえば18.75wt%で使用される。
好適な実施態様において、結合剤は低置換度ヒドロキシプロピルセルロースHPCまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースHPMC(たとえば3または6cps)からなる。
好適な実施態様において、結合剤は約1〜10wt%、たとえば10wt%、最も好ましくは1〜5wt%、たとえば約3.125wt%、または5wt%で使用される。
好適な実施態様において、安定剤は炭酸水素カリウムまたはメタケイ酸アルミニウムマグネシウム(ノイシリン)からなる。
好適な実施態様において、安定剤は単位投与形態の約1〜15重量%、たとえば約1.25wt%で使用される。
好適な実施態様において、内側相のマトリックス形成剤は約100cpsの粘度を有し、そして約15〜40wt%で使用されるHPMCからなる。
最も好適な実施態様において、内側相のマトリックス形成剤は、単位投与形態の約18.75wt%、約31.25wt%、または約37.5wt%で使用される。
好適な実施態様において、外側相のマトリックス形成剤はHPMCからなる。
本発明にしたがって、1種の外側相のマトリックス形成剤成分は約100cpsの粘度を有し、そして他の種のマトリックス形成剤成分は約100'000cpsの粘度を有する。
最も好適な実施態様において、約100cpsの粘度を有する外側相のマトリックス形成剤は、単位投与形態の約15〜40wt%、たとえば約18.75wt%または約37.5wt%で使用される。
最も好適な実施態様において、約100'000cpsの粘度を有する外側相のマトリックス形成剤は、単位投与形態の約15〜40wt%、たとえば約18.75wt%または約37.5wt%で使用される。
好適な実施態様において、流動剤はコロイド状二酸化ケイ素(たとえばアエロジル)からなる。
好適な実施態様において、流動剤は約0.1〜2wt%、たとえば0.5wt%で使用される。
好適な実施態様において、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムからなる。
好適な実施態様において、滑沢剤は約0.1〜2wt%、たとえば0.5wt%で使用される。
本発明にしたがって、内側相と外側相のマトリックス形成剤の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約15:15、たとえば0:30;0:15;15:15
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:38〜約18.75:18.75、たとえば0:37.5;0:18.75;18.75:18.75
である組成物が提供される。
本発明は、総HPMC 100cpsと外部相のHPMC 100'000cpsの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約30:0、たとえば0:30;0:15;15:15;15:0;25:0;30:0
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:38〜約38:0、たとえば0:37.5;0:18.75;0:18.75;18.75:18.75:18.75:0;37.5:0
である組成物に関する。
さらに、本発明は、内側相のHPMC 100cpsと外側相のHPMC 100'000cpsの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約30:0、たとえば0:30;0:15;15:15;15:0;25:0;30:0
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:38〜約38:0、たとえば0:37.5;18.75:18.75;18.75:0;31.25:0;37.5:0
である組成物に関する。
本発明は、特に、内側相中のマトリックス形成HPMCと総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:80〜約30:80、たとえば0:80;15:80;25:80;30:80
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:100〜約38:100、たとえば0:100;18.75:100;31.25:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明は、特に、外側相中のマトリックス形成HPMCと総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0〜約30:80、好ましくは約15:80〜約30:80、たとえば15:80;30:80
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18:100〜約38:100、たとえば18.75:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明は、特に、マトリックス形成HPMCの総量と総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約15:80から約30:80、たとえば15:80;25:80;30:80;
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18:100〜約38:100、たとえば18.75:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明は、マトリックス形成HPMCの総量とHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約15:8.36〜約30:8.36、たとえば15:8.36;30:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18.75:10.45〜約37.5:10.45、たとえば18.75:10.45;37.5:10.45
である組成物に関する。
本発明にしたがって、内側相のマトリックス形成HPMCとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0〜約6/1、好ましくは約0〜約30:8、たとえば15:8.36;25:8.36;30:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:10.45〜約38:10.45、たとえば0:10.45;18.75:10.45;31.25:10.45;37.5:10.45
である組成物が提供される。
本発明にしたがって、外側相のマトリックス形成HPMCとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0〜約30:8、たとえば15:8.36;30:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0〜約37.5:10.45、好ましくは18.75:10.45〜約37.5:10.45、たとえば18.75:10.45;37.5:10.45
である組成物が提供される。
本発明にしたがって、内側相と外側相のマトリックス形成剤の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約30:0、たとえば0:30;0:15;15:15;25:0;30:0
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:38〜約16:16、たとえば0:37.5;0:18.75;18.75:18.75;31.25:0;37.5:0
である組成物が提供される。
さらに、本発明は、内側相中の増量剤と内側相に含まれるマトリックス形成HPMCの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約35:0〜約40:30、たとえば37.34:0;35.84:15;35.80:30;20.84:15;31.84:15;33.64:15;40.84:25
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約47:0〜約40:19、たとえば46.67:0;44.8:18.75;44.8:37.5;42.05:18.75;51.05:31.25;26.05:18.75;39.8:18.75
である組成物に関する。
本発明は、特に、内側相中の総マトリックス形成HPMCと総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:80〜約30:80、たとえば0:80;15:80;25:80;30:80
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:100〜約37.5:100、たとえば0:100;18.75:100;31.25:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明は、特に、外側相中の総マトリックス形成HPMCと総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約15:80〜約30:80、たとえば、15:80;30:80
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18.75:100〜約37.5:100、たとえば0:100;18.75:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明は、特に、総マトリックス形成HPMCと総重量の比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約15:80〜約30:80、たとえば15:80;25:80;30:80
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18.75:100〜約37.5:100、たとえば18.75:100;31.25:100;37.5:100
である組成物に関する。
本発明にしたがって、内側相中のHPMC3cpsとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約2/9〜約4/8、たとえば2.5:8.36;4:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約3:10〜約6:10、たとえば3,125:10.45;5:10.45
である組成物が提供される。
本発明は、内側相中のHPMC100cpsとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:9〜約30:9、たとえば0:8.36;15:8.36;25:8.36;30:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:10.45〜約37.5:10.45、たとえば0:10.45;18.75:10.45;31.25:10.45;37.5:10.45
である組成物に関する。
本発明は、総マトリックス形成HPMCとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約15:9〜約30:9、たとえば15:8.36;25:8.36;30:8.36
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約18.75:10.45〜約37.5:10.45、たとえば18.75:10.45;31.25:10.45;37.5:10.45
である組成物に関する。
本発明は、内側相中の増量剤と内側相に含まれるマトリックス形成HPMCの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約37:0〜約41:25、たとえば37.34:0;35.84:15;33.64:15;20.84:15;31.84:15;40.84:25;35.84:30
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約46:0〜約42:19、たとえば46.67:0;44.8:18.75;44.8:37.5;51.05:31.25;26.05:18.75;39.8:18.75;42.05:18.75
である組成物に関する。
本発明は、外側相中の増量剤と外側相に含まれるマトリックス形成HPMCとの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約15:15、たとえば0:30;0:15;15:15
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:37.5〜約18.75:18.75、たとえば0:37.5;0:18.75;18.75:18.75
である組成物に関する。
本発明は、内側相中の増量剤と総マトリックス形成HPMCとの比が
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約20:30〜約38:15、たとえば20.84:30;31.84:30;33.64:30;35.84:30;37.34:30;40.84:25;37.34:15
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約26:37〜約47:19、たとえば26.05:37.5;39.8:37,7;42.05:37.5;46.67:37.5;44.8:37.5;51.05:31.25;46.67:18.75
である組成物に関する。
本発明は、また、外側相中の増量剤と総マトリックス形成HPMCの比が:
a)成分の量(mg表記)を比較した場合に、約0:30〜約15:15、たとえば0:30;0:25;15:30;15:15
b)成分の重量パーセントを比較した場合に、約0:37.5〜約18.75:18.75、たとえば0:37.5;0:31.25;18.75:37.5;18.75:18.75
である組成物に関する。
驚くべきことに、本発明の組成物は、さらに有利には、遅い薬物放出のために肝臓へのHMG−CoAレダクターゼインヒビターの分布を増加させ、そして薬物血漿レベルを減少させ、そしてその結果、筋肉組織への分布を減少させることが見いだされた。その結果は、同じ用量のHMG−CoAレダクターゼインヒビターの即時放出組成物の忍容性と比べて、より優れた忍容性である。長時間放出組成物の改善された忍容性のために、より高用量を投与することができ、その結果、その薬物のより高い効果がもたらされる。より高用量の投与の可能性による、本発明の医薬組成物の改善された忍容性、およびその結果の高い効果は、十分に適合化された長時間放出プロフィールに基づくものである。改善された適合化長時間放出プロフィールは、特に、本発明の組成物の内側相および外側相の両方に異なる粘度のマトリックス形成剤の存在に起因するものであり、そして水性媒体においてマトリックスのハイドロゲル形成による有利な拡散バリアを形成する、内部および/または外部(外側)相の間の適当な分配に起因するものでもある。さらに、小型の医薬用量形態、および並行して、活性成分の低用量製剤の適用を可能にすることにより、活性成分のさらに優れた忍容性が誘導される。
非常に安定な組成物を得るために、水または他の溶媒に基づく製造方法が好ましくは利用される。この方法では、医薬物質およびアルカリ性媒体を、たとえば少量の水の存在下で混和して、緊密混合で医薬およびアルカリ性物質を含む粒子を得る。溶媒または液体分散媒体は、たとえば水、エタノール、ポリオール(たとえば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびこれらの適当な混合物であり得る。
フルバスタチンのようなHMG−CoAレダクターゼインヒビター化合物の吸湿性および水分感受性(moisture sensitivity)を考えると、医薬物質がかかる技術により分解に抵抗するために、アルカリ性媒体により十分に安定化されることは予想外である。
流動床におけるその後の乾燥を助ける溶媒ベースの方法の別の実施態様において、医薬物質およびアルカリ性媒体を既知の技術により、ある量の増量剤とともに湿式造粒、すなわち湿った状態で混和する。かくして形成された顆粒を乾燥した後に、任意の残りの増量剤および他のもの、たとえば結合剤、滑沢剤と合わせ、そして打錠もしくはカプセル化するか、または用量形態へと成形する。
乾燥は、慣用的には、トレー乾燥よりまたは流動床において、好ましくは後者で行われる。
炭酸ナトリウムもしくは炭酸水素ナトリウムまたは他のアルカリ性媒体のような水溶性安定アルカリ物質を、フルバスタチンまたは他のHMG−CoAレダクターゼインヒビター化合物を含む上記の水相にインシツで添加し、そしてこの水相を凍結乾燥手順に付した後に、添加されたアルカリ性物質とともに凍結乾燥された医薬化合物を含む粒子が得られ得ることが見いだされた。
本発明の安定組成物が、たとえば、約10/1〜100/1の重量比の医薬および炭酸ナトリウムから製造され得る程度で、薬物および安定剤の非常に優れた接触が達成され得る。たとえば、0.1重量%という少量の炭酸ナトリウムを含む本発明の共凍結乾燥組成物は、高度に安定化された医薬組成物を提供するのに有効であることが見いだされた。
前に示したとおり、腸溶性および/またはフィルムコーティング組成物は、特定の利点のために用量形態に適用され得る。
水ベースのフィルムコーティング組成物を有する微晶性セルロース−ベースの錠剤の腸溶性またはフィルムコーティングは、望ましくは、30〜50℃の床温度、50〜80℃の入り口温度および50%未満の相対湿度(RH)にて行われる。
得られる錠剤またはカプセル用量形態は、熱または光誘導性酸化ならびに水分混入に対して貯蔵中に保護されるべきである。
本発明の医薬組成物、たとえば経口用量形態は、任意の慣用的形態、たとえば散剤、顆粒剤(granule)/造粒物(granulate)、カプセル剤または錠剤に製剤化され得る。好適な医薬組成物は、錠剤の形態であり得る。
本発明の医薬組成物は、約5〜約300mg、好ましくは約100mg、さらに好ましくは約80mgの用量重量(dosage weight)を有し得る。
かかる組成物は、化合物(たとえば4mg、8mg、12mg、16mgなど)の標準的単一経口用量、たとえば散剤、粒状物、カプセル剤、ペレットまたは錠剤を提供する既知の方法により製剤化され得る。
本発明の特別の実施態様は、4〜8mm、たとえば6〜8mmの直径を有し、70〜180mgの重量(ここで、活性成分は単位投与形態あたり4〜40mgの重量を有する。)を有する錠剤に関する。
上記の医薬組成物、たとえば経口用量形態は、フルバスタチン、HPMCおよび所望により医薬組成物、たとえば経口用量形態、たとえば錠剤においてよく使用される他の賦形剤を含んでなる粒状塊で形成されている。
したがって、異なる強度の種々の溶解プロフィールが、同じ錠剤用混合物を用量比例重量(dose proportional weight)の錠剤に圧縮すること、またはすべての用量強度にわたって同じ錠剤サイズ/重量を維持すること(増量剤として使用される賦形剤による重量補償)により得られ得る。
本発明の医薬組成物は、混和、造粒、粉砕、スプレー乾燥、コンパクションまたはコーティングのような周知の医薬加工技術の使用により製造され得る。
医薬組成物、たとえば経口用量形態の一般的製造方法を、以下の工程で記載することができる。
・工程1:医薬物質、マトリックス形成剤(複数も可)(またはこれらの組合せ)、崩壊剤(複数も可)(要求されるならば)および増量剤(複数も可)(要求されるならば、13頁に列挙したさらなる成分も)を、高度剪断ミキサーのボウルに入れる(注:実際の組成物に応じて、マトリックス形成剤を省略してもよい)。
・工程2:混合する(たとえば、5分)。
・工程3:安定剤を精製水に溶かす。
・工程4:この溶液を工程(2)の混合物に添加する。
・工程5:工程(3)の容器を精製水ですすぎ、そしてこのすすぎ液を工程(4)の混合物に添加する。
・工程6:化合物を混合/練合/造粒する。
・工程7:濡れた造粒物をふるいにかける(たとえば、メッシュサイズ2mmのふるい)。
・工程8:造粒物をトレーまたは流動床乾燥機(好適)で乾燥する。
・工程9:乾燥した粒状物をふるい(たとえば、メッシュサイズ1mmのふるい)にかけ、フリーフォールミキサー(free fall mixer)の容器に入れる。
・工程10:フリーフォールミキサー中でマトリックス形成剤(複数も可)、増量剤(複数も可)、崩壊剤(複数も可)、グライダント(複数も可)/流動剤(複数も可)(要求されるならば、13頁に列挙したさらなる成分も)を混合する。
・工程11:工程(10)の混合物に、滑沢剤(複数も可)を篩過して添加するか、または少量の混合物(10)と滑沢剤(複数も可)との予混合物を調製し、そして残りの部分の混合物(10)に、滑沢剤(複数も可)予混合物を篩過して添加する。
・工程12:工程(11)の成分を混合する。
・工程13:工程(12)の錠剤用混合物を、圧送式(回転型)打錠機で、必要とされる重量および大きさの錠剤(またはフィルムコーティングが必要な場合には、錠核)に圧縮する。
・工程14:(所望により)フィルム形成物を、必要とされる液体(溶媒(混合物)または精製水)に添加し、そしてフィルム形成物に溶かす。必要ならば、可塑剤(複数も可)を添加する。
・工程15:(所望により)必要とされる液体中の着色剤(複数も可)および二酸化チタン(白色顔料)の懸濁液を調製する。
・工程16:(所望により)工程(15)の懸濁液を工程(14)の溶液に添加する。
・工程17:(所望により)均質な分散液/溶液が得られるまで混合物を撹拌する。
・工程18:(所望により)必要とされる重量のフィルムコートが得られるまで、工程(17)の懸濁液を工程(13)の核にスプレーする。
前記方法は、以下のように一般化され得る:
− 医薬物質およびマトリックス形成剤を含む成分の混合
− 安定剤の添加
− 粒状物の形成
− 粒状物の圧縮による錠剤または錠核の形成
− 所望により:フィルム形成物を含むフィルムコーティングの添加。
好適な実施態様において、安定剤として炭酸水素カリウムおよびマトリックス形成剤としてHPMCを用いる医薬組成物、たとえば経口用量形態の製造方法を、たとえば、以下の工程で記載することができる:
工程1:医薬物質、HPMC(結合剤、低粘度)、HPMCまたは異なるHPMC品質(マトリックス形成剤、高粘度)および微晶性セルロース(粉末)を、高度剪断ミキサーのボウルに入れる(注:実際の組成物に応じて、マトリックス形成剤を省略してもよい)。
・工程2:混合する(たとえば、5分)。
・工程3:炭酸水素カリウムを精製水に溶かす。
・工程4:この溶液を混合物(2)に添加する。
・工程5:工程(3)の容器を精製水ですすぎ、そしてこのすすぎ液を工程(4)の混合物に添加する。
・工程6:化合物を混合/練合/造粒する。
・工程7:濡れた粒状物をふるいにかける(たとえば、メッシュサイズ2mmのふるい)。
・工程8:造粒物をトレーまたは流動床乾燥機(好適)で乾燥する。
・工程9:乾燥した粒状物をふるい(たとえば、メッシュサイズ1mmのふるい)にかけ、フリーフォールミキサー(free fall mixer)の容器に入れる。
・工程10:HPMCまたは異なるHPMC品質(マトリックス形成剤、高粘度)、微晶性セルロース(粒状)およびコロイド状二酸化ケイ素をフリーフォールミキサー中で混合する(注:実際の組成物に応じて、微晶性セルロース(粒状)を省略してもよい)。
・工程11:工程(10)の混合物へとステアリン酸マグネシウムをふるいにかける。
・工程12:工程(11)の成分を混合する。
・工程13:工程(12)の錠剤用混合物を、圧送式(回転型)打錠機で、必要とされる重量および大きさの錠剤(またはフィルムコーティングが必要な場合には、錠核)に圧縮する。
・工程14:(所望により)フィルムコート調製物(たとえば、オパドライ)のために調製した乾燥粉末混和物を精製水に添加する。
・工程15:(所望により)均質な分散液/溶液が得られるまで混合物を撹拌する。
・工程16:(所望により)必要とされる重量のフィルムコートが得られるまで、工程(15)の懸濁液を工程(13)の核にスプレーする。
安定剤としてノイシリンを用いる医薬組成物、たとえば経口用量形態の代替的(一般的)製造方法を、たとえば、以下の工程で記載することができる:
・工程1:医薬物質、マトリックス形成剤(複数も可)(またはこれらの組合せ)、崩壊剤(複数も可)(要求されるならば)、ノイシリンおよび増量剤(複数も可)(要求されるならば、13頁に列挙したさらなる成分も)を、高度剪断ミキサーのボウルに入れる(注:実際の組成物に応じて、マトリックス形成剤を省略してもよい)。
・工程2:混合する(たとえば、5分)。
・工程3:この溶液を工程(2)の混合物に添加する。
・工程4:化合物を混合/練合/造粒する。
・工程5:濡れた粒状物をふるいにかける(たとえば、メッシュサイズ2mmのふるい)。
・工程6:粒状物をトレーまたは流動床乾燥機(好適)で乾燥する。
・工程7:乾燥した粒状物をふるい(たとえば、メッシュサイズ1mmのふるい)にかけ、フリーフォールミキサー(free fall mixer)の容器に入れる。
・工程8:フリーフォールミキサー中でマトリックス形成剤(複数も可)、増量剤(複数も可)、崩壊剤(複数も可)、グライダント(複数も可)/流動剤(複数も可)(要求されるならば、13頁に列挙したさらなる成分も)を混合する。
・工程9:工程(8)の混合物に、滑沢剤(複数も可)を篩過して添加するか、または少量の混合物(9)と滑沢剤(複数も可)の予混合物を調製し、そして残りの部分の混合物(8)に、この滑沢剤(複数も可)予混合物を篩過して添加する。
・工程10:工程(9)の成分を混合する。
・工程11:工程(10)の錠剤用混合物を、圧送式(回転型)打錠機で、必要とされる重量および大きさの錠剤(またはフィルムコーティングが必要な場合には、錠核)に圧縮する。
・工程12:(所望により)フィルム形成物を、必要とされる液体(溶媒(混合物)または精製水)に添加し、そしてフィルム形成物に溶かす。必要ならば、可塑剤(複数も可)を添加する。
・工程13:(所望により)必要とされる液体中の着色剤(複数も可)および二酸化チタン(白色顔料)の懸濁液を調製する。
・工程14:(所望により)工程(13)の懸濁液を工程(12)の溶液に添加する。
・工程15:(所望により)均質な分散液/溶液が得られるまで混合物を撹拌する。
・工程16:(所望により)必要とされる重量のフィルムコートが得られるまで、工程(15)の懸濁液を工程(11)の核にスプレーする。
前記方法は、以下のように一般化され得る:
− 医薬物質、マトリックス形成剤および安定剤を含む成分の混合
− 粒状物の形成
− 粒状物の圧縮による錠剤または錠核の形成
− 所望により:フィルム形成物を含むフィルムコーティングの添加。
他の好適な実施態様において、本発明の医薬組成物は、周知の医薬加工技術、たとえば混和、造粒、粉砕、スプレー乾燥、コンパクションまたはコーティングの使用により製造され得る。マトリックス形成剤としてHPMCを用い、そして安定剤としてノイシリンを用いる医薬組成物、たとえば経口用量形態の製造方法を、以下の工程で記載することができる。
・工程1:医薬物質、HPMC(結合剤、低粘度)、HPMCまたは異なるHPMC品質(マトリックス形成剤、高粘度)、微晶性セルロース(粉末)およびノイシリンを、高度剪断ミキサーのボウルに入れる(注:実際の組成物に応じて、マトリックス形成剤を省略してもよい)。
・工程2:混合する(たとえば、5分)。
・工程3:この造粒用液体を工程(2)の混合物に添加する。
・工程4:化合物を混合/練合/造粒する。
・工程5:濡れた粒状物をふるいにかける(たとえば、メッシュサイズ2mmのふるい)。
・工程6:造粒物をトレーまたは流動床乾燥機(好適)で乾燥する。
・工程7:乾燥した粒状物をふるい(たとえば、メッシュサイズ1mmのふるい)にかけ、フリーフォールミキサー(free fall mixer)の容器に入れる。
・工程8:HPMCまたは異なるHPMC品質(マトリックス形成剤、高粘度)、微晶性セルロース(粒状)およびコロイド状二酸化ケイ素をフリーフォールミキサー中で混合する(注:実際の組成物に応じて、微晶性セルロース(粒状)を省略してもよい)。
・工程9:工程(8)の混合物へとステアリン酸マグネシウムをふるいにかける。
・工程10:工程(9)の成分を混合する。
・工程11:工程(10)の錠剤用混合物を、圧送式(回転型)打錠機で、必要とされる重量および大きさの錠剤(またはフィルムコーティングが必要な場合には、錠核)に圧縮する。
・工程12:(所望により)フィルムコート調製物(たとえば、オパドライ)のために調製した乾燥粉末混和物を精製水に添加する。
・工程13:(所望により)均質な分散液/溶液が得られるまで混合物を撹拌する。
・工程14:(所望により)必要とされる重量のフィルムコートが得られるまで、工程(13)の懸濁液を工程(11)の核にスプレーする。
以下の実施例は、如何なる意味においても本発明を制限することなく、多様な実施態様で本発明を説明することを意図するものである。
実施例1:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.67wt%の微晶性セルロース、3.13wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は37.5wt%のHPMC(100'000cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例1−2:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.675wt%の微晶性セルロース、3.125wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は37.5wt%のHPMC(100'000cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例1−3:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、37.34mgの微晶性セルロース、2.5mgのHPMC(3cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、30mgのHPMC(100'000cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例2:
内部相:10.45wt%の医薬物質−アルカリ性媒体、たとえばピタバスタチンCa塩、46.67wt%の微晶性セルロース、3.13wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例2−2:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.675wt%の微晶性セルロース、3.125wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例2−3:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、37.34mgの微晶性セルロース、2.5mgのHPMC(3cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100'000cps)、15mgのHPMC(100cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例3:
内部相:10.45wt%の医薬物質−アルカリ性媒体、たとえばピタバスタチンCa塩、46.67wt%の微晶性セルロース、3.13wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、37.5%のHPMC(100cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例3−2:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.675wt%の微晶性セルロース、3.125wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、37.5%のHPMC(100cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例3−3:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、37.34mgの微晶性セルロース、2.5mgのHPMC(3cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、30mgのHPMC(100cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例4:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、44.8wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例4−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、35.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、15mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100'000cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例5:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、44.8wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、37.5wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例5−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、35.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、30mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例6:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、51.05wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、31.25wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)を含む。外側相は、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例6−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、40.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、25mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例7:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、26.05wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例7−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、20.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、15mgのHPMC(100cps)、1の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100'000cps)、15mgの微晶性セルロース、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例8:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、26.05wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例8−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、20.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、15mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は15mgのHPMC(100cps)、15mgの微晶性セルロース、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例9:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、39.8wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、5wt%のHPC、18.75wt%のHPMC(100cps) 1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相が18.75wt%のHPMC(100'000cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例9−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、31.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、4mgのHPC、15mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100'000cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例10:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、39.8wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、5wt%のHPC、18.75wt%のHPMC(100cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例10−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、31.84mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、4mgのHPC、15mgのHPMC(100cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例11:
内部相:10.45wt%の医薬物質−アルカリ性媒体、たとえばピタバスタチンCa塩、46.67wt%の微晶性セルロース、3.13wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例11−2:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.675wt%の微晶性セルロース、3.125wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100'000cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例11−3:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、37.34mgの微晶性セルロース、2.5mgのHPMC(3cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100'000cps)、15mgの微晶性セルロース、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例12:
内部相:10.45wt%の医薬物質−アルカリ性媒体、たとえばピタバスタチンCa塩、46.67wt%の微晶性セルロース、3.13wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例12−2:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、46.675wt%の微晶性セルロース、3.125wt%のHPMC(3cps)、1.25wt%の無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、18.75wt%のHPMC(100cps)、18.75wt%の微晶性セルロース、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例12−3:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、37.37mgの微晶性セルロース、2.5mgのHPMC(3cps)、1mgの無機水溶性化合物(たとえば炭酸水素カリウム)または水不溶性化合物(たとえばノイシリン)。外側相は、15mgのHPMC(100cps)、15mgの微晶性セルロース、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例13:
内部相:10.45wt%の医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、42.05wt%の微晶性セルロース、5wt%のHPMC(3cps)、18.75wt%のHPMC(100cps)、4wt%のノイシリン。外側相は、18.75wt%のHPMC(100 000cps)、0.5wt%のコロイド状二酸化ケイ素および0.5wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
実施例13−2:
内部相:8.36mgの医薬物質、たとえばピタバスタチンCa塩、33.640mgの微晶性セルロース、4mgのHPMC(3cps)、15mgのHPMC(100cps)、3.2mgのノイシリン。外側相は、15mgのHPMC(100 000cps)、0.4mgのコロイド状二酸化ケイ素および0.4mgのステアリン酸マグネシウムを含む。
好適な放出プロフィールを示した実施例は実施例1−2、2−2、4、7、8、9、11−2および13である。最も好適な実施例は実施例4および実施例13である。
本発明は、また、HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩およびマトリックス形成剤を含む、高脂血症、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症、ならびにHMG−CoAレダクターゼが関係する他の疾患または病状を処置するための医薬組成物であって、当該組成物は内側相および外側相を含み、そして少なくとも外部相がマトリックス形成剤を含む、医薬組成物に関する。
本発明は、また、高脂血症、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症、ならびにHMG−CoAレダクターゼが関係する他の疾患または病状の処置方法であって、かかる処置を必要としている患者に、本発明の組成物の治療上有効量を投与することを含んでなる方法に関する。
本発明は、また、哺乳類において医薬活性剤を放出する方法であって、本発明の組成物の一部として哺乳類に医薬活性剤を経口的に投与することを含む方法に関する。
本発明は、また、HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩およびマトリックス形成剤を含む、高脂血症、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症、ならびにHMG−CoAレダクターゼが関係する他の疾患または病状を処置するための医薬組成物であって、当該組成物は内側相および外側相を含み、そして少なくとも外部相がマトリックス形成剤を含む、医薬組成物に関する。
本発明は、また、心血管疾患、たとえば、高コレステロール血症、高タンパク血症および/またはアテローム性動脈硬化症の処置または予防において使用するために医薬の製造における本発明の組成物の使用に関する。
好適な実施態様において、本発明は、高コレステロール、高リポタンパク質または抗−アテローム硬化症剤である医薬の製造における本発明の組成物の使用に関する。

Claims (18)

  1. 活性成分としてHMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩を含む持続放出用医薬組成物であって、当該組成物は内部相(内側)および外部相(外側)を含み、そして少なくとも外部相が少なくとも1つのマトリックス形成剤を含む、持続放出用医薬組成物。
  2. HMG−CoAレダクターゼインヒビターがアトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチン、またはそれぞれの場合において、医薬上許容されるそれらの塩である、請求項1に記載の組成物。
  3. HMG−CoAレダクターゼインヒビターがピタバスタチンまたは医薬上許容されるその塩である、請求項2に記載の組成物。
  4. HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩の量が組成物の約5〜50重量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. HMG−CoAレダクターゼインヒビターまたは医薬上許容されるその塩の量が約1〜32mgである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 内部相がマトリックス形成剤を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 内部相のマトリックス形成剤が異なる粘度を有する1もしくはそれ以上の種類のマトリックス形成剤成分を含む、請求項6に記載の組成物。
  8. 内部相のマトリックス形成剤が約1〜約500cpsの粘度を有する、請求項7に記載の組成物。
  9. 外側相のマトリックス形成剤が異なる粘度を有する1もしくはそれ以上の種類のマトリックス形成剤成分を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 外側相のマトリックス形成剤が約100〜約100000cpsの粘度を有する、請求項9に記載の組成物。
  11. マトリックス形成剤がポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、親水性ポリマー、たとえばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどからなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. マトリックス形成剤がヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である、請求項11に記載の組成物。
  13. マトリックス形成剤としてのHPMCの量が組成物の約1〜60重量%である、請求項12に記載の組成物。
  14. 組成物が安定剤を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 安定剤がメタケイ酸アルミニウムマグネシウム(ノイシリン)である、請求項14に記載の組成物。
  16. 安定剤の量が組成物の約1〜15重量%である、請求項14または15に記載の組成物。
  17. 高脂血症、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症、ならびにHMG−CoAレダクターゼが関係する他の疾患または病状の処置方法であって、それを必要としている患者に、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物の治療上有効量を投与することを含んでなる方法。
  18. 心血管疾患、たとえば、高コレステロール血症、高タンパク血症および/またはアテローム性動脈硬化症の処置または予防において使用するための医薬の製造における、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物の使用。

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