JP2005536925A - 演算増幅器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、演算増幅器に関する。演算増幅器の出力オフセット電圧のより一層の低下を可能にするために、演算増幅器は、演算増幅器の内部ノードAにさらなる電流Icを導入して演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる手段S、Tを備える。本発明はまた、演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる方法に関する。この方法は、演算増幅器の内部ノードAにさらなる電流Icを導入することを含む。

Description

本発明は、演算増幅器、および演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる方法に関する。
演算増幅器は最新技術において広く知られている。これらは、アナログ電子機器、アナログデジタルインタフェース電子機器および混合信号電子機器のほとんどの領域で用いられている。通信において、IC(集積回路)、例えば演算増幅器は、増幅、フィルタリング、変換、緩衝等の様々な機能を行う際に重要な役割を果たしている。
演算増幅器を設計する際には、様々な重要な性能パラメータ、例えばDC(直流)利得、GBW(利得帯域幅)積、位相マージン、入力基準ノイズ等を考慮に入れなければならない。もう1つの重要な性能パラメータは増幅器の出力オフセット電圧であり、これは入力端末が互いに接続された演算増幅器の出力電圧である。理想的な演算増幅器ではオフセットがないので、この出力電圧はゼロである。実際には、演算増幅器の差動電圧利得によって分割された演算増幅器の出力オフセット電圧として定義される入力基準オフセット電圧を考慮に入れた方が都合が良い。精密応用においては、大きなオフセットは許容されず、極めて低いオフセットを有する演算増幅器に対する需要は絶えず増大している。適切な設計によって系統的なオフセットを回避することはできる。しかし、適切な設計は、特に装置不一致によって発生することがあるランダムオフセットを防止するのには適していない。
例証として、図4は共通2段CMOS(相補型金属酸化膜半導体)演算増幅器の基本構造を示している。
示された演算増幅器において、3つのPMOS(Pチャンネル金属酸化膜半導体)トランジスタMP3、MP4およびMP5のソースが電圧供給Vddに並列接続されている。
トランジスタMP3のドレインは、トランジスタMP3、MP4およびMP5のゲートに連結され、さらに電流源Ibsを介してグランドGndに連結されている。
トランジスタMP4のドレインは、ノードCを介して2つのさらなるPMOSトランジスタMP1およびMP2のソースに並列に接続されている。トランジスタMP1およびMP2のゲートは、演算増幅器の各入力端末IN1、IN2に接続されている。トランジスタMP1のドレインはノードAを介して第1のNMOS(nチャンネル金属酸化膜半導体)トランジスタMN1のドレインに接続され、トランジスタMP2のドレインはノードBを介して第2のNMOSトランジスタMN2のドレインに接続されている。両方のNMOSトランジスタMN1およびMN2の各ソースはグランドGndに接続され、ノードAは両方のNMOSトランジスタMN1およびMN2のゲートにさらに連結されている。
トランジスタMP5のドレインは、ノードDを介してさらに他のNMOSトランジスタMN3のドレインに接続されている。このトランジスタMN3のソースはグランドGndに接続され、そのゲートはノードBに連結されている。ノードBは、一連の抵抗器RcおよびキャパシタCcを介してノードDにさらに接続されている。ノードDは演算増幅器の出力端末OUTに接続されている。
抵抗器RcおよびキャパシタCcは、演算増幅器における周波数補正を担当する。電流源Ibsは、トランジスタMP4およびMP5を介してノードCおよびDに所定の電流が供給されることを確実にする。
トランジスタMP1、MP2、MP3、MP4、MN1およびMN2、および電流源Ibsの集合は演算増幅器の差動入力段を形成し、トランジスタMP5およびMN3の集合は演算増幅器の第2段を形成する。
入力端末IN1、IN2に印加される異なる電位により、差動入力段のノードAおよびBで異なる電位が発生する。次に、第2段はこの差を増幅し、演算増幅器の出力端末OUTで対応する出力電圧を供給する。
しかし、トランジスタMP1とMP2との間、およびトランジスタMN1とMN2との間の不一致により、入力端末IN1およびIN2に印加された電位の均衡が取れている場合でも、ノードBでの電位がノードBでの予測電位と異なることになる。このさらなる差は第2段によって増幅され、演算増幅器の出力端末OUTではオフセットのように見える。また、トランジスタMP4とMP5との間の不一致、およびトランジスタMN3とMN2との間の不一致は、演算増幅器の出力OUTでの電圧オフセットに直接反映される。
ランダムオフセットが極めて低い、例えばオートゼロの演算増幅器の設計を可能にする時間離散への応用のための効果的なオフセット解除技術があるが、連続時間への適用には匹敵する利用可能な技術がない。
連続時間適用では、ランダムオフセットは、トランジスタのサイズが大きくなり、かつ、電流が高くなれば通常は相殺される。このアプローチは不一致の相対量を低下させるが、大きなシリコンサイズを必要としコストが高くなるという欠点がある。さらに、このアプローチで成功できるのはごく僅かである。ランダムオフセットは温度および供給電圧と共に変化し、用いられる構成要素の良好な一致に大きく依存するため、オフセットを必要なだけ低く常時維持することは相当困難である。より厳格な要件を満たす場合には特に制約がある。さらに、系統的なオフセットもプロセス変動に影響される。時々、例えば製造が他のファウンドリに移動される時に、平均をはるかに下回る品質を有するバッチに直面する場合がある。このため、入力基準電圧オフセットが著しく増大する場合がある。
文献US6,225,863B1において、演算増幅器のMOSトランジスタを並列の複数の開閉可能なMOSトランジスタに置き換えることが提案されている。これらの並列トランジスタの1つ以上をオンまたはオフにすることによって、同等のトランジスタの大きさを変化させて装置不一致を補正することができる。しかし、並列開閉可能トランジスタの有限数のため、補正に量子化誤差が生じる。さらに、並列トランジスタは大きな面積を占有し複雑な制御を必要とするため、この提案された解決策を実施することはあまり適切ではない。
文献EP0635173B1は、補正情報を記憶することを可能にするためにフローティングゲートを有するMOSトランジスタを用いることを提案している。しかしこのアプローチには、相当高い電圧が必要とされるという欠点がある。
文献WO99/07067は、入力MOSトランジスタのバックバイアス電圧を変化させることによってCMOS演算増幅器のオフセットを調節する構造を提案している。しかし、このアプローチは一般的に小さなオフセットの補正のみを可能にするものである。また、制御電圧はグランドまたは供給電圧に近接しているため、実現困難となっている。
本発明の目的は、連続時間適用のための演算増幅器の出力で電圧オフセットの一層の低下を可能にすることである。
この目的は、本発明によれば、演算増幅器の少なくとも1つの内部ノードにさらなる電流を供給して前記演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる手段を備える演算増幅器によって達成される。演算増幅器内の異なる構成要素間のどのような接続によっても内部ノードが与えられる。
本発明の目的は、演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる方法によっても等しく達成され、前記方法は、演算増幅器の少なくとも1つの内部ノードにさらなる電流を供給することを含む。
本発明は、オフセットを電子的に制御すれば最も効果的なオフセット低下または解除を達成することができるという考えから進んでいる。このような電子的な制御を、増幅器内の1つ以上のノードでさらなる電流を導入することによって実現することを提案する。
本発明の利点は、いつでもこのようなさらなる電流によりオフセットが正確に制御され、同時に演算増幅器の他の性能パラメータに対する重大な影響を回避することができることである。演算増幅器の出力オフセット電圧を引き起こすが逆の極性を有する電流にさらなる電流が正確に等しければ、出力オフセット電圧は完全に解除される。
どのような種類の演算増幅器によっても、例えば図4に示されたものと同様の2段CMOS演算増幅器によって、本発明を実現することができる。
本発明の好ましい実施の態様は従属請求項より明らかとなる。
提案されたさらなる電流を供給する手段は、電圧供給およびトランスコンダクタにより実現されることが有利である。トランスコンダクタは、電圧供給によって供給される電圧に応じてさらなる電流を供給するようにしてもよい。電圧供給は制御可能であることが好ましい。この場合、供給されるさらなる電流の大きさおよび方向を、制御可能な電圧供給によって供給される電圧を調節することによって容易に調節することができる。特に簡単な実施の態様では、このようなトランスコンダクタは例えば差動段で構成されてもよい。
本発明のさらなる好ましい実施の態様において、演算増幅器はフィードバック手段を備え、このフィードバック手段は、演算増幅器の出力でオフセットを検出すると共に、前記出力オフセットが基本的にゼロに低下するように、検出されたオフセットに基づいてさらなる電流を印加する手段を制御する。このようなフィードバック手段によって、オフセットを正確に、連続的に且つ自動的に補正することができる。それによって、オフセットを特に低く且つ安定させておくことができる。上に提案したようにさらなる電流を印加する手段が制御可能な電圧供給およびトランスコンダクタを含む場合、フィードバック手段は、検出されたオフセットに従って電圧供給を制御することができる。
さらなる電流を挿入すべき演算増幅器の1つのノードまたは複数のノードを選択する際には、再設計の必要を回避するために、演算増幅器の他の性能パラメータに対するさらなる電流による影響を最小限に維持するように注意しなければならない。
例えば図4を参照して説明されたものと同様の演算増幅器に本発明を用いるべき場合、このようなノードは図示されたノードAによって与えられ、これは正確なオフセット制御により適している低インピーダンスのノードであるためである。そして、演算増幅器自体の設計からほとんど独立してオフセット制御を設計することができ、即ち本発明を実施するために演算増幅器全体の再設計は必要とされない。
本発明の他の目的および特徴は、付随する図面を参照して以下の詳細な説明を考察することにより明らかとなるであろう。
まず、本発明の原理について図1を参照して説明する。図1は、図4の上述の演算増幅器と同じ構造を有する演算増幅器の一部を示しており、同一の参照符号が用いられている。ここでも演算増幅器の一部を形成するトランジスタMP5およびMN3、抵抗器RcおよびキャパシタCcは図1には示されていない。両方の入力端末IN1、IN2は、今度は直流バイアス電圧Vb、例えば応用において入力コモンモード電圧に接続されている。
図1に示された回路には、本発明によれば、さらなる電流を供給する手段がさらに設けられている。この手段は、制御可能な電圧源SおよびトランスコンダクタTで構成されている。電圧源Sの一方の端末はグランドGndに接続され、他方の端末はトランスコンダクタTに接続され且つトランスコンダクタTに電圧Vcを供給する。トランスコンダクタTはトランスコンダクタンスgmを有しており、これは第1のアプローチでは直線的であると仮定する。トランスコンダクタTの出力電流Icは、さらなる電流として演算増幅器のノードAに供給される。制御可能な電圧源SによってトランスコンダクタTに供給される電圧Vcの大きさを変化させることによって、電流Icの大きさを調節することができる。
演算増幅器のオフセットに対するさらなる電流Icの影響について説明する。入力を基準とする場合には図1の演算増幅器の第1段の利得によって演算増幅器の第2段のオフセットが分割されるため、また第1段の利得は通常およそ100であるため、以下の考察においては図1には示されていない第2段のオフセットを無視してもよい。
トランジスタMP1とMP2との間、およびトランジスタMN1とMN2との間の不一致によって生じるオフセットを、図1に示されるように、2つの入力端末IN1、IN2の間の同等の入力オフセットVofsによってモデリングすることができる。各入力オフセットVofsによって差動入力段のノードBから第2段への電流Io≠0が発生し、これは演算増幅器の出力電圧におけるオフセットに直接対応する。第1のアプローチでは、入力オフセットVofsの非常に小さな値を仮定して小信号分析を可能にする。
ノードBがノードAと同じ電位に維持されている場合、ノードAに電流Icを加えることによって、出力オフセット電流Ioが変化する。これは図1においては、ノードBとグランドGndとの間の電圧供給V=Vでモデリングしている。尚、この要件は、図示された構成に基づくオフセット分析にのみ当てはまるものである。ここでは出力オフセット電流が考慮されているため、ノードBはノードAと同じ電位を有することが理想的である。演算増幅器の第2段が図4に示されているように存在し、出力オフセット電圧が低下される現実の応用においては、この用件は与えられない。
第1のアプローチでは、Ioを以下の式によって概算することができる。
Io≒Gm・Vofs−gm(Vc+Vofc) (1)
ここでGmはトランジスタMP1およびMP2のトランスコンダクタンスであり、VofcはトランスコンダクタンスTの入力基準電圧オフセットである。
式(1)は、要求された方向に且つ要求された大きさに電圧Vcを変更することによって演算増幅器のオフセットを調節することができることを示している。
完全なオフセット補正に要求される制御電圧Vcは上記の式から以下のように得ることができる:
Figure 2005536925
高い精度を達成するためには、制御電圧は高いレベルを有していなければならない。CMOS演算増幅器の典型的なオフセットはおよそ数mVである。1Vもの制御電圧Vcを用いるためには、Gmとgmとの比率は数百でなければならない。このような大きな比率では、トランスコンダクタTによって加えられるノイズの影響を無視することができる。
図1を参照して説明したアプローチにおいては、小信号分析が行われ、そのために、小さな入力オフセットVofsおよび直線的なトランスコンダクタンスGmを仮定した。従って、得られた結果は近似値のみを構成する。しかし、これらの結果を迅速な概算および寸法記入等の基礎として用いることができる。
大信号分析を行うことによってより正確な結果を得ることができる。図2を参照してこのような大信号分析を以下に示す。
図2は、本発明による演算増幅器の実施の一形態を示している。トランスコンダクタンスgmを供給するさらなる差動段に直線的なトランスコンダクタTが代用されていることを除いて、図示された演算増幅器は図1の演算増幅器に対応している。実際には、Vcを変化させてゼロの電流Ioを得ることによってオフセット補正が達成される。一般的に、これにはフィードバックが必要とされる。フィードバックのために、バイアス電圧Vbのみが演算増幅器の入力端末に印加される場合に、フィードバック手段(図示せず)が演算増幅器の出力でオフセットを決定する。次に、フィードバック手段は現在決定されているオフセットに基づいて電圧供給Sを制御する。このようなフィードバックにより、図1のトランスコンダクタンスgmは、その特性が単調である限り必ずしも直線的である必要はない。このようにして、例えば差動段によって供給されるより簡単なトランスコンダクタンスgmを用いることができる。
図2の演算増幅器においてトランスコンダクタンスgmを実現するさらなる差動段は、そのソースで電圧供給Vddに接続されたPMOSトランジスタMPCを備えている。トランジスタMPCのゲートは電流源Ibsに接続されている。トランジスタMPCのドレインはさらなるPMOSトランジスタMPAおよびMPBのソースにノードGを介して並列に接続されている。電流源IbsはトランジスタMPCを介してポイントGに所定の電流Issを供給する。バイアス電圧VbがトランジスタMPBのゲートにさらに印加され、電圧Vcを供給する制御可能な電圧源SはトランジスタMPAおよびMPBのゲートの間に接続されている。トランジスタMPAのドレインはノードEを介してNMOSトランジスタMNAのドレインに接続され、トランジスタMP2のドレインはノードFを介してNMOSトランジスタMNBのドレインに接続されている。両方のNMOSトランジスタMNAおよびMNBのソースはグランドGndに接続され、ノードEは両方のNMOSトランジスタMNAおよびMNBのゲートにさらに結合されている。最後に、さらなる電流IcをノードAに供給するノードFがノードAに接続されている。
トランジスタMPAおよびMPBがそれらの飽和領域で作動すると仮定すると、電流Icと制御可能な電圧Vcとの間の関係を以下のように表すことができる。
Figure 2005536925
この大信号式において、KMPAはトランジスタMPAおよびMPBのトランスコンダクタンスであり、Issは前記段のテール電流である。差動段の特性は要求通り単調であることが分かる。
Ic=0として電流Ioと入力オフセット電圧Vofsとの間の関係に対して、対応する大信号式を立てることができる。IoおよびIcを同等と見なすと、入力オフセット電圧Vofsを補正するために必要とされる正確な電圧Vcを分析的に得ることができる。
提案されたさらなる差動段をトランスコンダクタンスgmとして用いると、Ic=0として、Ic対Vcの特性およびIo対Vofsの特性が互いに非常に類似するという利点がある。従って、入力オフセット電圧Vofsとこの入力オフセット電圧Vofsを補正するために必要とされる電圧Vcとの間に比較的直線的な関係を予想することができる。
図3は、Io=0のシミュレーションを生じる制御電圧Vc対入力オフセット電圧Vofsを示している。−10mVと+10mVとの間のシミュレーションのために入力オフセット電圧Vofsを変化させた結果、−410mVと+620mVとの間の必要とされる電圧Vcとなった。これは適切に設計されたCMOS演算増幅器の高分解能を達成するにはかなり大きな範囲であり、典型的なオフセットは3mV〜4mVよりも低い。図示された曲線は本質的には直線的であり、入力オフセット電圧Vofsの正の値のために僅かに曲がっている。これは、簡単な実施を達成するために、トランジスタMPAのゲートにのみ制御電圧Vcが印加され、トランジスタMPBのゲート電位が電圧Vbに固定されているためである。差動信号としてさらなる差動段に制御電圧Vcが印加される場合、即ちトランジスタMPAのゲートに+Vc/2の電圧が印加され且つトランジスタMPBのゲートに−Vc/2の電圧が印加される場合、より直線的な且つより対称的な特性を予想することができる。
プロセス変動のために、式(3)における変数KMPAの正確な値を予測することは不可能である。これを、実際の設計では、制御電圧Vcが十分なマージンを有することを確実にすることによって考慮に入れなければならない。即ち、実際の制御電圧Vcはシミュレーションが示すものよりも大きな範囲を経験する場合がある。また、再設計を回避するには、Vcの拡張された同調レンジ内で、付加されたオフセット制御回路が無視できる程度の影響しか実際に有さないことを確認することが重要である。
差動段によってさらなる電流Icをシングルエンド信号として送ることにより、その演算増幅器に対する影響が最小限に抑えられる。代替的に、差動信号を用いればさらなる電流Icを演算増幅器に印加することができる。これは、トランジスタMNAおよびMNBを除去し、トランジスタMPAのドレインを直接ノードBに接続することによって実現することが可能である。これにより2つのNMOSトランジスタを節約することができる。しかし、ノードBは高インピーダンスノードであるため、演算増幅器の通常動作により大きな影響が生じるおそれがある。
尚、提示された本発明の実施の形態は、様々に変化させることができる単なる選択された実施の形態を構成するに過ぎない。
本発明の原理を示している。 本発明による演算増幅器の実施の形態を示している。 図2を実施した場合のシミュレーション結果の図である。 従来のCMOS演算増幅器を示している。

Claims (10)

  1. 演算増幅器の少なくとも1つの内部ノードにさらなる電流を導入して前記演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる手段を備える演算増幅器。
  2. 前記さらなる電流を導入する手段は直流電圧源およびトランスコンダクタを含み、前記直流電圧源は前記トランスコンダクタに電圧を印加し、前記トランスコンダクタは前記さらなる電流を供給する、請求項1に記載の演算増幅器。
  3. 前記直流電圧源によって前記トランスコンダクタに印加される前記電圧を変化させることができる、請求項2に記載の演算増幅器。
  4. 前記トランスコンダクタは差動段として実現される、請求項2に記載の演算増幅器。
  5. 前記トランスコンダクタは、第1、第2、第3および第4のトランジスタを有する差動段を有し、前記各第1、第2、第3および第4のトランジスタはソース、ゲートおよびドレインを有し、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ゲートにバイアス電圧が印加され、前記直流電圧源は前記第1のトランジスタの前記ゲートにさらなる電圧を印加し、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ソースは前記演算増幅器の供給電圧に接続され、前記第3および前記第4のトランジスタの前記ソースはグランドに接続され、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ドレインはそれぞれ前記第3および前記第4のトランジスタの前記ドレインに接続され、前記第3のトランジスタの前記ゲートおよび前記ドレインは互いに短絡し、前記第2および前記第4のトランジスタの前記ドレインの間の前記接続は、前記演算増幅器にさらなる電流を導入する前記演算増幅器の内部ノードに接続されている、請求項4に記載の演算増幅器。
  6. 前記第1のトランジスタの前記ゲートにさらなる電流を印加することは、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタの前記ゲートに差動電圧信号を印加することを含む、請求項5に記載の演算増幅器。
  7. 前記演算増幅器の出力オフセット電圧を検出し、検出されたオフセットに従って前記さらなる電流を導入する手段を制御するフィードバック手段をさらに備える、請求項1に記載の演算増幅器。
  8. 前記演算増幅器は、その通常動作のために、互いに接続された差動入力段および第2段を備え、前記さらなる電流を導入する手段は、前記さらなる電流を前記差動入力段のノードに印加する、請求項1に記載の演算増幅器。
  9. 前記差動入力段は、第1、第2、第3および第4のトランジスタを含み、前記各第1、第2、第3および第4のトランジスタはソース、ゲートおよびドレインを有し、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ゲートは前記演算増幅器の異なる入力端末に接続され、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ソースは前記演算増幅器の供給電圧に接続され、前記第3および前記第4のトランジスタの前記ソースはグランドに接続され、前記第1および前記第2のトランジスタの前記ドレインはそれぞれ前記第3および前記第4のトランジスタの前記ドレインに接続され、前記第3のトランジスタの前記ゲートおよび前記ドレインは互いに短絡し、前記第2および前記第4のトランジスタの前記ドレインの間の前記接続は前記第2段に接続され、前記さらなる電流を導入する手段は、前記第1および前記第3のトランジスタの前記ドレインの間の前記接続に前記さらなる電流を印加する、請求項8に記載の演算増幅器。
  10. 演算増幅器の出力オフセット電圧を低下させる方法であって、前記演算増幅器の少なくとも1つの内部ノードにさらなる電流を導入することを備える、方法。
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