JP2005536675A - 蠕動マイクロポンプ - Google Patents

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Abstract

蠕動マイクロポンプは、第1膜領域(12)を作動させるための第1圧電アクター(22)を有する第1膜領域(12)、第2膜領域(14)を作動させるための第2圧電アクター(24)を有する第2膜領域(14)、および第3膜領域(16)を作動させるための第3圧電アクター(26)を有する第3膜領域(16)を含む。ポンプ本体(30)は、第1膜領域(12)と共に第1バルブ(62)を形成し、その通路開口部(32)は、第1膜領域(12)の非作動状態で開放し、その通路開口部(32)は、第1膜領域(12)を作動させることにより閉鎖する。ポンプ本体(30)は、第2膜領域(14)と共にポンピングチャンバ(42)を形成し、その容積は、第2膜領域(14)を作動させることにより減少する。ポンプ本体(30)は、第3膜領域(16)と共に第2バルブ(64)を形成し、その通路開口部(34)は、第3膜領域(16)の非作動状態で開放し、その通路開口部(34)は、第3膜領域(16)を作動させることにより閉鎖する。第1および第2バルブ(62、64)は、ポンピングチャンバ(42)と連通する。

Description

本発明はマイクロポンプに関し、特に、蠕動ポンピング原理に従って動作するマイクロポンプに関する。
蠕動ポンピング原理に従って動作するマイクロポンプは、先行技術から公知である。リー・ツァオ(Li Cao)等著の論文「超小型電気機械システム技術を使用した埋込型医薬供給システムの設計およびシミュレーション」(Design and simulation of an implantable Medical drug delivery system using microelectromechanical system technology)、センサーズ・アンド・アクチュエータズ(Sensors and Actuators)、A94(2001年)、p.117−125は、1つの入口と、3つのポンピングチャンバと、3つのシリコン膜と、3つの通常時閉可変バルブと、PZTの3つの圧電スタックアクチュエータと、ポンピングチャンバ間のマイクロチャネルと、1つの出口とを含む、蠕動マイクロポンプについて述べている。3つのポンピングチャンバは、同じサイズで作られ、シリコンウェハ内にエッチングされる。
連続する基板面に3つの膜領域を有する蠕動マイクロポンプは、WO87/07218から公知である。基板を支持する支持層および関連する裏材層には、流体供給部と接続するポンピングチャネルが形成される。ポンピングチャネルには、入口バルブおよび出口バルブの領域に横断リブが形成され、その上には、関連する膜部分が入口バルブおよび出口バルブを非作動状態で閉鎖するために非作動状態で配置される。入口バルブおよび出口バルブに関連して個々に作動可能な膜領域の間には、やはり個々に作動可能な第3の膜領域が配置される。第3の膜領域を作動させることにより、これら2つのバルブ領域間のチャンバ容積が増加する。したがって、3つの膜領域の対応するタイミングにより、入口バルブと出口バルブとの間の蠕動ポンピング効果が達成される。WO87/07218によると、アクター要素は、金属膜と、連続セラミック層と、セグメント化された電極構成とを含む3つの要素の複合体からなる。セラミック層は、セグメント化された状態で分極されるべきだが、これは技術的に難しい。したがって、このようなセグメント化圧電屈曲要素は、高くつき、小さい行程容積のみが可能であるため、このようなポンプは、耐泡的かつ自吸式に動作することはできない。
蠕動原理に基づいて動作しないマイクロ膜ポンプは、DE19719862A1から公知であり、この場合、ポンピングチャンバに隣接するポンピング膜は圧電アクターにより作動する。ポンピングチャンバの流体入口および流体出口には、それぞれ受動逆止バルブが設けられる。本明細書では、マイクロポンプの圧縮比、つまりポンピングチャンバ全体の容積に対するポンピング膜の行程容積の比率は、バルブの幾何学的形状およびバルブの湿潤に応じた最大圧力値であって、バルブを開放して、マイクロ膜ポンプが耐泡的かつ自吸式に動作するのを可能にするために必要な最大圧力値に応じて調節される。
上記の圧電アクターは別として、静電アクターを使用してマイクロポンプを実現することも可能だが、この場合、静電アクターは非常に小さい行程のみ可能である。また、空気圧駆動装置の実現が可能だが、外部の空気圧、およびそのために必要な切換バルブに関する多額な費用が必要になる。したがって、空気圧駆動装置は、膜の偏向を実施するための費用がかさんで高価であり、かつ空間集約的な方法となる。
本発明の目的は、容易に構成されて、耐泡的かつ自吸式に動作することを可能にする蠕動マイクロ膜ポンプを提供することである。
本発明によると、この目的は、請求項1に記載の蠕動マイクロポンプにより達成される。
本発明は、
第1膜領域を作動させるための第1圧電アクターを有する第1膜領域、
第2膜領域を作動させるための第2圧電アクターを有する第2膜領域、
第3膜領域を作動させるための第3圧電アクターを有する第3膜領域、および
第1膜領域と共に第1バルブを形成し、その通路開口部は第1膜領域の非作動状態で開放し、その通路開口部は第1膜領域の作動により閉鎖し、第2膜領域と共にポンピングチャンバを形成し、その容積は第2膜領域を作動させることにより減少し、第3膜領域と共に第2バルブを形成し、その通路開口部は第3膜領域の非作動状態で開放し、その通路開口部は第3膜領域を作動させることにより閉鎖するポンプ本体を含み、
前記第1および第2バルブは、ポンピングチャンバに連通する、蠕動マイクロポンプを提供する。
したがって、本発明は、第1および第2バルブが非作動状態で開放し、第1および第2バルブが、膜をポンプ本体方向に移動させることにより閉鎖するのに対して、ポンピングチャンバの容積が、第2膜領域をやはりポンプ本体方向に移動させることにより減少する蠕動マイクロポンプを提供する。
この構成により、本発明の蠕動マイクロポンプは、膜上に配置された圧電要素を圧電アクターとして使用する場合でも、耐泡性かつ自吸式ポンプの実現を可能にする。また、本発明により、いわゆる圧電スタックも圧電アクターとして使用することができるが、圧電アクターは、圧電膜変換器と対照的に、大型で高価であり、スタックと膜との間の接続技術に関する問題、およびスタックの調節に関する問題があり、その結果、全体として、より多額の費用をかけて接続されるという欠点がある。
本発明の蠕動マイクロポンプが耐泡的かつ自吸式に動作可能であるように、蠕動マイクロポンプは、行程容積と死容積との比率が、出口圧力(フィード圧力)と大気圧との比率より大きくなるように寸法を決めることが好ましく、行程容積はポンピング膜により変位可能な容積であり、死容積はマイクロポンプの入口開口部と出口開口部との間に残る容積であり、ポンピング膜が作動し、バルブの1つが閉鎖し、1つが開放する場合、大気圧は約1050hPaの最大値であり(最悪を想定して)、出口圧力は、マイクロ蠕動ポンプ内における流れの狭窄(ボトルネック)を呈する場所、つまりポンピングチャンバと、第1または第2バルブの通路開口部との間であって、この通路開口部を含む場所を過ぎて液体/気体界面を異動させるために、マイクロポンプの流体チャンバ領域内、つまり圧力チャンバ内に必要な圧力である。
圧縮比と呼ばれる行程容積と死容積との比率が上記の条件を満たす場合、蠕動マイクロポンプは、確実に耐泡的かつ自吸式に動作する。これは、気体の泡、通常は空気の泡がポンプの流体領域に達した時に、流体を搬送するための蠕動マイクロポンプを使用する場合と、水分が、搬送される気体から偶発的に凝縮し、その結果、気体/液体界面がポンプの流体領域に生じた時に、本発明のマイクロポンプを気体ポンプとして使用する場合との両方に当てはまる。
上記の条件を満たす圧縮比は、たとえば、個々のバルブの膜領域と対向するポンプ本体部分との間に形成されたバルブチャンバの容積より大きいポンピングチャンバの容積を具現することにより、発明的に実現することができる。好ましい実施態様では、これは、ポンピングチャンバの領域における膜と表面とポンプチャンバ表面との間の距離を、バルブチャンバの領域における距離よりも大きくすることにより実現される。
発明の蠕動マイクロポンプの圧縮比のさらなる増加は、ポンプ本体に構造化されたポンピングチャンバの輪郭をポンピング膜の屈曲線、つまり作動状態におけるポンピング膜の屈曲輪郭に適応させることによって達成され、その結果、ポンピング膜は、作動状態でポンピングチャンバ全体の容積を実質的に変位させることができる。さらに、ポンプ本体に形成されたバルブチャンバの輪郭も、対向する個々の膜部分の屈曲線に相応に適応させることができ、その結果、最適な場合、作動膜領域は、閉鎖状態におけるバルブチャンバ容積全体を実質的に変位させる。
本発明の上記およびその他の目的および特徴は、添付の図面に関して行われる以下の説明から明白になるであろう。
流体システムに組み込まれる発明の蠕動マイクロポンプの第1の実施態様を図1に示す。このマイクロ膜ポンプは、3つの膜部分12、14および16を有する膜要素10を含む。各々の膜部分12、14および16は、それぞれ圧電要素22、24および26が設けられ、これらの圧電要素と共に圧電膜変換器を形成する。圧電要素22、24、26は、個々の膜部分上に接着されるか、またはスクリーンプリントもしくはその他の厚膜技術により形成される。
膜要素は、ポンプ本体30の外側領域においてポンプ本体30の周囲に接合され、その結果、これらの間には流体密封接続部が存在する。ポンプ本体30には、2つの流体通路32および34が形成され、ポンピング方向に従って、一方は流体入口、および他方は流体出口に相当する。図1に示す実施態様では、流体通路32、34は各々、シーリングリップ36により包囲される。
さらに、図1に示す実施態様では、膜要素10の底側およびポンプ本体30の上側は、それらの間に流体チャンバ40を定めるように構成される。
図示の実施態様では、膜要素10およびポンプ本体30の各々は、シリコンディスク内に実装されるため、これらは、たとえば、シリコンフュージョンボンディングにより互いに接合される。図1から分かるように、3つの膜領域12、14および16を定めるために、膜要素10は、その上側に3つの凹部を有し、その底側に1つの凹部を有する。
圧電要素または圧電セラミック22、24および26により、膜部分12、14および16の各々は、ポンプ本体30方向に作動し、その結果、膜部分12は、流体通路32と共に、膜部分12を作動させることにより閉鎖する入口バルブ62に相当する。同様に、膜部分16および流体通路34は共に、圧電要素26により膜部分16を作動させることにより閉鎖する出口バルブ64に相当する。最後に、圧電要素24を作動させることにより、バルブ間に配置されるポンピングチャンバ領域42の容積を減少させることができる。
図1に示す蠕動マイクロポンプの機能を説明する前に、先ず、図1によるマイクロポンプを組み立てる流体システム環境を説明する。ポンプは、支持ブロック50上でポンプ本体30に接着され、任意に、図1に示すように、過剰な接着剤を収容するためにスプライン52が支持ブロック50内に形成される。これらのスプライン52は、過剰な接着剤を収容し、過剰な接着剤が流体チャネル54、56または流体通路32、34に達するのを防止するために、たとえば、支持ブロック50内に形成された流体チャネル54および56を包囲するように設けられる。ポンプ本体30は、流体通路32が流体チャネル54と連通し、流体通路が流体チャネル56と連通するように、支持ブロックに接着または接合される。流体チャネル54と56との間には、さらに他のチャネル58が、横断方向の漏れ防止として支持ブロック50内に設けられる。流体チャネル54、56の外側端部には取付具60が設けられ、これは、たとえば、図1に示す流体システムに管類を取り付けるために使用される。さらに、図1には、筐体61が概略的に示され、これは、マイクロポンプを保護し、耐湿性のあるように圧電要素を完成するために、たとえば、接着剤による接続を使用して支持ブロック50に接合される。
図1に示すポンプの蠕動ポンピングサイクルを説明するために、先ず、初期状態から説明する。初期状態では、入口バルブ62は閉鎖し、第2膜部分14に対応するポンピング膜は非作動状態であり、出口バルブ64は開放している。この状態から開始すると、圧電要素24を作動させることにより、ポンピング膜14は、吐出行程に対応して下方に移動し、その結果、行程容積は開放出口バルブから出口、つまり流体チャネル56内に搬送される。行程容積による吐出行程時におけるポンピングチャンバ42の圧縮により、ポンピングチャンバ内に正圧が生じ、この正圧は、出口バルブを通る流体の移動により低下する。
この状態から開始すると、出口バルブ64は閉鎖し、入口バルブ62は開放する。次に、ポンピング膜14は、圧電要素24の作動を終了することにより上方に移動する。その結果、ポンピングチャンバは膨張し、ポンピングチャンバ内に負圧が生じ、開放入口バルブ62を介して、再び流体の吸引が行なわれる。次に、入口バルブ62が閉鎖し、出口バルブ64が開放し、再び上記の初期状態になる。上記のポンピングサイクルにより、実質的に膜部分14の行程容積に対応する流体容積は、流体チャネル54から流体チャネル56にポンピングされる。
本発明によると、好ましくは圧電膜変換器、または圧電屈曲変換器が圧電アクターとして使用される。このような屈曲変換器は、圧電セラミックの側方寸法が下にある膜の約80%に相当する時に、最適な行程になる。一般に側部長さ4mm〜12mmから成る膜の側方寸法では、数10μmの工程、その結果、0.1μl〜10μlの範囲の容積行程が得られる。本発明の好ましい実施態様は、少なくともこのような範囲の容積行程を含み、このような容積行程では、耐泡性の蠕動ポンプは有利に実現される。
圧電膜変換器の場合、これらは、下方、つまりポンプ本体方向の有効行程のみを可能にする点に注目すべきである。これに関して、図2a〜図2fの略図を参照する。図2aは、両方の表面に金属化102が施された圧電セラミック100を示す。圧電セラミックは大きいd31係数を含み、図2aの矢印104の方向に分極される。図2aによると、圧電セラミックに電圧は存在しない。
圧電膜変換器の製造では、図2aに示す圧電セラミック100は、図2bに示すように、たとえば接着され、膜106上に固定して実装される。図示の膜はシリコン膜であるが、膜は、金属化シリコン膜、金属箔、または2コンポーネント射出成形で導電性にしたプラスチック膜として電気的に接触することができる限り、任意のその他の材料で形成されてもよい。
正電圧、つまり分極方向の電圧、U>0が圧電セラミックに印加される場合、圧電セラミックは、図2cに示すように収縮する。圧電セラミック100を膜106に固定して接続することにより、膜106は、図2dの矢印で明らかなように、この収縮により下方に偏向する。
膜の上方運動を生じさせるため、負電圧、つまり分極方向に対向する電圧は、図2eに示すように、圧電セラミックに印加されなければならない。しかし、これは、図2eに矢印108で示唆するように、既に対向する方向に低電界強度にある圧電セラミックの脱分極を生じる原因になる。PZTセラミック(PZT=チタンジルコン酸鉛)の代表的な脱分極電界強度は、たとえば−4000V/cmである。したがって、膜の上方移動、つまり圧電セラミックの方向への移動は、図2fに示唆するように、実現不可能である。
2層シリコン圧電屈曲変換器、つまり圧電膜変換器の圧電効果非対称性により、有効な下方運動、つまりポンプ本体方向の運動しか実現することはできないという欠点にも関わらず、このような屈曲変換器の使用は、この形態の変換器は多くの利益を有するため、本発明の好ましい実施態様に相当する。一部には、これらの変換器は、低エネルギー消費量で約1ミリ秒台の迅速な応答性能を有する。さらに、圧電セラミックおよび膜の寸法の拡大縮小は、大きい範囲にわたって可能であるため、大きい行程(10・・・200μm)および大きい力(切換圧力104Pa〜106Pa)が可能であり、比較的大きい行程では、達成可能な力は減少し、あるいはこの逆である。さらに、切り換えられる媒体は、膜により圧電セラミックから分離される。
本発明の蠕動マイクロポンプは耐泡的かつ自吸式性能を要する用途に使用される場合、マイクロ蠕動ポンプは、死容積に対する行程容積の比率を定める圧縮比に関する設計規則を満たすように設計しなければならない。行程容積ΔVおよび死容積V0を定義する場合、先ず図3aおよび図3bを参照する。
図3aは、ポンプ本体200を概略的に示し、ポンプ本体200の上面には、ポンピングチャンバ202が構成されている。ポンプ本体200の上には、膜204が概略的に示され、この膜204には、入口バルブ圧電アクター206と、ポンピングチャンバ圧電アクター208と、出口バルブ圧電アクター210とが設けられる。圧電アクター206、208および210により、膜204の個々の領域は下方に、つまり図3aに矢印で示すように、ポンプ本体200の方向に移動される。図3aでは、線212により、ポンピングチャンバ200に対向する膜204の部分、つまりポンピング膜も偏向状態で、つまりポンピングチャンバの圧電アクター208による作動状態で示されている。膜204の非偏向状態と膜204の偏向状態212との間のポンピングチャンバ容積の差は、ポンピング膜の行程容積ΔVを表す。
図3aによると、入口バルブ圧電アクター206の下、および出口バルブ圧電アクター210の下に配置されたチャネル領域214および216は、ポンプ本体の下にある領域の上に位置する個々の膜領域により、対応する圧電アクターをそれぞれ作動させることにより閉鎖する。図3a〜図3cは、大まかな略図にすぎず、個々の要素は、個々のバルブ開口部を閉鎖することができるように設計される。したがって、入口バルブ62および出口バルブ64が再び形成される。
図3bには、ポンピングチャンバ202の容積が、ポンピングチャンバ圧電アクター208を作動させることにより減少し、入口バルブ62が閉鎖する状況が示されている。図3bに示されているこの状況は、ある量の流体を出口バルブ64から排出した後の状態に相当し、閉鎖入口バルブ62と開放出口バルブ64の通路開口部との間に残っている流体領域の容積は、図3bに斜線領域で示すように、吐出行程に対する死容積V0を表す。入口バルブ62が開放し、出口バルブ64が閉鎖する吸入行程に関する死容積は、図3cに斜線領域で示すように、閉鎖出口バルブ64と開放入口バルブ62の通路開口部との間に残っている流体領域の容積により定められる。
この時点では、個々の死容積は、個々の閉鎖バルブから通路開口部まで定めされ、この死容積において、ポンピングチャンバの個々の容積が変化する時に、実質的な圧力低下が生じる。入口バルブおよび出口バルブの対称構成の場合、双方向ポンプに好ましく、吐出行程および吸入行程の死容積V0は同じである。吐出行程および吸入行程が非対称であるために死容積が異なる場合、以下では、最悪状況の考察に関して、2つの死容積のうち比較的大きい方の死容積が個々の圧縮比を確認するために用いられるという事実から始めるべきである。
マイクロ蠕動ポンプの圧縮比は、行程容積ΔVおよび死容積V0から以下のように計算される:
Figure 2005536675
以下では、全体のポンプ領域に圧縮流体(気体)が充填されているという最悪状況の考察から始める。上記のとおり、蠕動ポンプ内の蠕動ポンピングサイクルで生じる容積/圧力状態を図4の図表に示す。図4には、等温容積/圧力曲線および断熱容積/圧力曲線を示し、最悪状況の考察に関しては、以下では、状態の緩慢な変化で生じる等温状態から開始する。
吐出行程の開始時には、入口バルブと出口バルブとの間に存在する流体領域に圧力p0が存在し、この領域は容積V0+ΔVを有する。この状態から開始して、圧力膜は、行程容積ΔVによる吐出行程時に下方に移動し、それにより、正圧ppは流体領域、つまりポンピングチャンバを形成し、その結果、V0の容積でp0+ppの圧力が存在する。ポンピングチャンバ内の正圧は、圧力補償が行われるまで、出口から伝達される空気容積ΔVにより低下する。出口からの流体のこのような流出は、図4の上の曲線から下の曲線までの急変に相当する。したがって、圧力補償の終わりには、吸入行程の開始点に対応する状態p0、V0が存在する。この状態から開始して、膜はポンプ本体から離れて移動し、つまり圧力チャンバの容積は行程容積ΔVだけ膨張する。したがって、図4に「膨張後の吸入行程」と記載するように、状態p0−pn、V0+ΔVに変化する。既存の負圧により、流体容積ΔVは、圧力補償が生じるまで、入口開口部から吸入される。ポンピングチャンバへの流体の流入は、図4の下の曲線から上の曲線までの急変に相当する。したがって、圧力補償後、やはり吐出行程の開始点に相当する状態p0、V0+ΔVが存在する。
本発明の全体的な説明に役立つ上記の全体的な状態考察では、個々の吸入行程と吐出行程との間の入口バルブおよび出口バルブの容積の変位は無視した。
耐泡性を達成することができるように、吐出行程における正圧ppおよび吸入行程における負圧pnは、それぞれ吐出行程で最小値を超え、吸入行程で最小値の手前でなければならない。換言すれば、吐出行程および吸入行程における圧力の大きさは、出口圧力pFとして指示することができる最小値を超えなければならない。この出口圧力は圧力チャンバ内の圧力であって、少なくとも、ポンピングチャンバと第1または第2バルブの通路開口部との間で、この通路開口部を含む流れの狭窄を呈する場所を通り過ぎて、液体/気体界面を移動させるために存在しなければならない圧力である。この出口圧力は、以下のとおり、流れの狭窄の規模に応じて確認される。
毛管力は、たとえば気体の泡(たとえば空気泡)状の自由表面がポンプ内の流体領域内で移動する時に克服しなければならない。このような毛管力を克服するために印加される圧力は、液体/気体界面における液体の表面張力と、この界面のメニスカスの最大曲率半径r1および最小曲率半径r2とに依存する:
Figure 2005536675
生成される出口圧力は、式2により定められ、つまり、特定の表面張力における液体/気体界面の曲率半径r1およびr2の逆の合計が最大になるマイクロ蠕動ポンプの流路の場所に定められる。この場所は、流れの狭窄に対応する。
具体的に説明するため、たとえば、幅dを有すると共に、チャネルの高さもdであるチャネル220(図5a)を考察する。チャネル220は、バルブ膜またはポンピング膜の下などのチャネルの両端222に断面変更点を有する。図5aでは、チャネルは、矢印226方向に流れる液体224で完全に充填される。
図5bによると、空気泡228は次に、チャネル220の流入部にある断面変更点に衝突する。ここで、濡れ角度θが生じる。濡れ角度θは、チャネル220を通って移動するメニスカス230の最大曲率半径r1および最小曲率半径r2を定め、r1=r2はチャネルの等しい高さおよび幅である。図5cでは、空気泡またはメニスカス230が、チャネル220の端部にある断面変更点222に達する状況を示す。
このようなチャネルが、最大毛管力を克服しなければならない流体システムの領域に相当する場合、r1=r2=r=d/2であるこの特殊な状況で必要な圧力は、以下のとおりである:
Figure 2005536675
本発明の種のマイクロ蠕動ポンプでは、この圧力障壁は、このようなチャネルがポンプの収縮を呈する場合、幾何学的寸法が小さいので、無視すべきではない。たとえばd=50μmの直線直径およびσwa=0.075N/mの空気/水の表面張力の場合、圧力障壁はΔpb=60hPaであり、チャネル直径がd=25μmの場合、圧力障壁はΔpb=120hPaである。
しかし、本発明の種のマイクロ蠕動ポンプでは、上記の収縮は、通常、開放バルブにおいて、バルブ膜とポンプ本体の対向領域(たとえば、シーリングリップ)との間の距離により定められる。この収縮は、高さと対照的に無限の幅を有する、つまりr1=rおよびr2=無限であるスリットを呈する。
上記の式2から、このようなチャネルの場合、以下の結果が得られる:
Figure 2005536675
全体として、最小曲率半径と最小壁部距離dとの関連性は、以下の関係により与えられる:
Figure 2005536675
ここで、θは濡れ角度、Γは2つの壁部間の傾斜である。
最悪状況、つまり、傾斜角度および濡れ角度に関係のない最小曲率半径は、正弦関数が最大になる、つまりsin(90°+Γ−θ)=1になる時に与えられる。これは、たとえば、図5a〜図5cに示すようにまたは傾斜角度Γと濡れ角度θとの組合せで、急激な断面の変化で生じる。最悪状況では、以下が適用される:
Figure 2005536675
したがって、発生する最小壁部距離の半分は、傾斜角度Γ、濡れ角度θまたは急激な断面変化に関係なく、発生する最小曲率半径であると考えられる。
一方、蠕動ポンプでは、流体の接続部は、一定のチャネル幾何学的形状を有するチャンバと、最小通路寸法dを定める収縮部との間に存在する。このようなチャネルの場合、以下が適用される:
Figure 2005536675
他方、蠕動ポンプは、入口バルブまたは出口バルブにおいて収縮部を有し、この収縮部は、バルブ行程に依存するスリットの幾何学的形状により定められる。この場合、以下が適用される:
Figure 2005536675
より大きい毛管力を克服しなければならない個々の収縮(開放状態におけるチャネルの収縮またはバルブの収縮)は、マイクロ蠕動ポンプの流れの狭窄とみなされる。
したがって、本発明の好ましい実施態様では、蠕動ポンプ内の接続チャネルは、チャネルの直径は、収縮値、つまり、開放バルブ状態で膜とポンプ本体との間の距離の少なくとも2倍を超えるように設計される。この場合、バルブスリットは、マイクロ蠕動ポンプの流れの狭窄に相当する。たとえば、バルブ行程が20μmの場合、50μmという最小寸法、つまり収縮部を有する接続チャネルが設けられる。チャネル直径の上限は、チャネルの死容積により決定される。
克服すべき毛管力は、液体/気体界面における表面張力に依存する。この表面張力は、やはり関連する相手に依存する。水/空気界面の場合、表面張力は約0.75N/mであり、温度に応じてわずかに変動する。有機溶剤は、通常、著しく低い表面張力を有し、水銀/空気界面における表面張力は、たとえば約0.475N/mである。したがって、0.1N/mの表面張力における毛管力を克服するように設計された蠕動ポンプは、公知のほぼすべての液体および気体を耐泡的かつ自吸式にポンピングするのに適する。また、発明のマイクロ蠕動ポンプの圧縮比は、水銀の場合でも、そのようなポンピングを可能にするために、相応に比較的高く形成される。
次に説明する設計原理は、気体および非圧縮性液体の搬送を保留にし、液体の搬送に関しては、最悪状況では、空気泡はポンピングチャンバ容積全体を充填するという事実から開始しなければならない。気体の搬送に関しては、凝縮により、液体はポンプに達するという事実を推測しなければならない。以下では、圧電アクターは、所要のすべての負圧および正圧に達するように設計されるという事実から開始する。
先ず、吐出行程を考察する。排出過程では、アクターの膜は気体の容積または空気の容積を圧縮する。次に、空気泡中の圧力によりポンピングチャンバppにおける最大正圧が決定される。これは、空気泡の状態式から計算される。
Figure 2005536675
0、V0、ΔVおよびppの値について、上記で図4に関して説明した。γAは、気体、つまり空気の断熱係数を表す。上記の式の左辺は、圧縮前の状態を表し、右辺は、圧縮後の状態を表す。さらに、吐出行程における正圧ppは、正の出口圧力pFより大きくなければならない:
Figure 2005536675
次に、吸入行程を考察する。吸入行程は、容積の開始位置により異なる。膨張後、負圧pnがポンピングチャンバ内に発生し、つまりpnは負圧である:
Figure 2005536675
式11の左辺は膨張前の状態を反映し、右辺は膨張後の状態を反映する。吐出行程における負圧pnは、所要の負の出口圧力pFより小さくなければならない。出口圧力pFは、吐出行程を考慮すると正の大きさであり、吸入行程を考慮すると負の大きさである。以下のとおり:
Figure 2005536675
上記の式から、吐出行程に関する耐泡性マイクロ蠕動ポンプに必要な最小圧縮比について、以下の結果が得られる:
Figure 2005536675
吸入行程に関して、以下の圧縮比が得られる:
Figure 2005536675
出口圧力pFが、大気圧p0と対照的に小さい場合、前の式は、以下のように単純化することができ、これは、点p0、V0に関する線形化に対応する:
Figure 2005536675
Figure 2005536675
吸入行程および吐出行程に関する有効な式として、以下が得られる。
Figure 2005536675
状態が迅速に変化する場合、条件は断熱、つまり空気の場合γA=1.4である。状態が徐々に変化する場合、条件は等温、つまりγA=1である。結果として最悪状況の仮定を適用して、γA=1の規準を以下に使用する。したがって、耐泡性マイクロ蠕動ポンプの必要な圧縮比に関する設計規則として、圧縮比は、大気圧に対する出口圧力の比率より大きくなければならないと提示され、つまり:
Figure 2005536675
または、上記の容積の場合:
Figure 2005536675
上記の単純な線形設計規則は、点p0、V0における図4の等温状態式の接線に対応する。
したがって、発明のマイクロ蠕動ポンプの好ましい実施態様は、圧縮比が上記の条件を満たすように設計され、必要な最小出口圧力は、蠕動ポンプ内に生じるチャネルの収縮が、バルブスリットのサイズの少なくとも2倍の最小寸法を有する場合、式8で定義される圧力に対応する。また、所要の最小出口圧力は、マイクロ蠕動ポンプの流れの狭窄が、スリットにより定められるのではなく、チャネルにより定められる場合、式3または7で定められる圧力に対応する。
入口における負圧p1または出口における背圧p2の圧力境界条件が存在する時に、発明のマイクロ蠕動ポンプを使用する場合、マイクロ蠕動ポンプの圧縮比は、これらの入口圧力または出口圧力に対抗するポンピングを可能にするために、相応に比較的大きくなければならない。圧力境界条件は、マイクロ蠕動ポンプに規定された用途により定められ、数hPa〜数千hPaの範囲に達する場合がある。このような場合、ポンピングチャンバ内に発生する正圧ppまたは負圧pnは、ポンピング動作が生じるように、少なくともこれらの背圧を達成しなければならない。たとえば、可能な入口容器または出口容器の高さの差、50cmのみが、水の場合、背圧50hPaを生じる。
さらに、所望の伝達率は、追加の要件を課す境界条件を表す。一定の行程容積ΔVの場合、伝達率Qは、反復蠕動サイクルの使用周波数fにより定義される:Q=ΔV・f。持続時間T=1/f内では、蠕動ポンプの吸入行程および吐出行程の両方が実施されなければならない。特に行程容積ΔVは変位されなければならない。したがって、使用可能な時間は、吸入行程および吐出行程の場合、最大値T/2である。ポンピングチャンバのフィードラインを介して行程容積を伝達するのに要する時間、およびバルブの収縮は、一方では流体抵抗に依存し、他方ではポンピングチャンバ内の圧力振幅に依存する。
発明のマイクロ蠕動ポンプで泡状の物質をポンピングする場合、上記のとおり、対応する数個の液体/気体界面が生じるため、複数の毛管力を克服する必要がある場合がある。このような場合、マイクロ蠕動ポンプは、対応する比較的高い出口圧力を生成することが可能な圧縮比を有するように設計されるべきである。
要約すると、発明のマイクロ蠕動ポンプの圧縮比は、マイクロ蠕動ポンプに必要な出口圧力pFが、上記の毛管力とは別として、さらに用途の境界条件に依存する場合、かなり高くなるように選択されなければならないと言うことができる。大気圧に関連する出口圧力を考察する場合、正の出口圧力pFは吐出行程にあり、負の出口圧力pFは吸入行程にあると想定されることに注意すべきである。したがって、堅牢な動作に関する技術的に実際的な値として、少なくともpF=100hPaという出口圧力の大きさが吸入行程および吐出行程に想定される。ポンピングが行なわれるポンプ出口におけるたとえば3000hPaの背圧を考慮すると、大気圧は1013hPaであると想定して、上記の式13によりε>3の圧縮比が得られる。
マイクロ蠕動ポンプが、上記の式14によりたとえば−900hPaの負圧という大きい負圧に対向して吸入しなければならない場合、このような負圧に対向するポンピングを可能にするには、圧縮比ε>9を満たさなければならない。
このような圧縮比の実現を可能にする蠕動マイクロポンプの実施例について、以下に詳細に説明する。
図6bは、膜要素300およびポンプ本体302を備える蠕動マイクロポンプの図6aおよび図6cの線b−bに沿った略断面図を示し、図6aは、膜要素300の略上面図を示し、図6cはポンプ本体302の略上面図を示す。膜要素300は、各々に圧電アクター22、24および26が設けられた3つの膜部分12、14および16を有する。ポンプ本体302では、入口開口部32および出口開口部34は、やはり、入口開口部32が、膜領域12と共に入口バルブを定め、出口開口部34が膜領域16と共に出口バルブを定めるように形成される。膜部分14の下には、ポンプ本体302内にポンピングチャンバ304が形成される。さらに、流体チャネル306がポンプ本体302内に形成され、膜領域12および16に関連するバルブチャンバ308および310に連通する。バルブチャンバ308および310は、図示の実施態様では、膜要素300内の凹部により形成され、膜要素300内には、ポンピングチャンバ304に寄与する凹部312も形成される。
図6a〜図6cに示す実施態様では、ポンピングチャンバの容積304は、バルブチャンバ308および310の容積より大きくなるように具現される。図示の実施態様では、これは、ポンプ本体302内に形成されたポンピングチャンバの凹み状の構造により達成される。ポンピング膜14の行程は、ポンピングチャンバ304の容積を大きく変位させることができるように設計されることが好ましい。
バルブチャンバの容積と対照的に、ポンピングチャンバの容積がさらに増加することは、図6a〜図6cに示す実施態様では、図6aで最もよく分かるように、ポンピングチャンバ部材14の面積(膜要素300またはポンプ本体302の平面)がバルブチャンバの膜より大きく設計されることにより達成される。したがって、バルブチャンバと比較して面積が大きいポンピングチャンバが得られる。
バルブチャンバ308および310とポンピングチャンバ304との間の流体抵抗を減少させるには、ポンプ本体302の表面において、フィードチャネル306が構成される。これらの流体チャネル306は、蠕動マイクロポンプの圧縮比を著しく悪化させずに、流体抵抗を減少させる。
図6a〜図6cに示す実施態様の代わりに、ポンプ本体302の表面は、(バルブチャンバと比較して)深さが増加するポンピングチャンバを実施するために3段の凹みで実現されることができるが、上のチップは実質的に非構造化膜である。このような2段の凹みは、図6a〜図6cに示す実施態様に比べて、実現することが技術的にわずかにより難しい。
蠕動マイクロポンプの図6a〜図6cに示す実施態様の例示的な寸法は、以下のとおりである:
バルブ膜12、16の寸法:7.3×5.6mm;
ポンピング膜14の寸法:7.3×7.3mm;
膜厚:40μm;
入口または出口ノズル32、34の直径:少なくとも50μm;
バルブチャンバの高さ:8μm;
ポンピングチャンバの高さ:30μm;
バルブシーリングリップの幅dDL:10μm;
実現可能な全体のサイズ:8×21mm;
圧電要素の寸法:面積:膜の寸法の0.8倍、厚さ:膜厚の2.5倍;
圧電要素の厚さ:100μm;
開口部32、34の開放断面:100μm×100μm。
図6bに示す断面図の左部分の拡大図が図7に示され、図7には、ポンピングチャンバ304の高さHが表示される。図7の図示によると、ポンプ本体302および膜要素300内のポンピングチャンバ304を形成する構造は等しい深さを有するが、ポンプ本体302内の構造は、流体チャネル306に十分な流動断面を与え、しかも圧縮比を過度に妨げないようにするために、膜要素の深さより深くなるように定められることが好ましい。たとえば、流体チャネル306およびポンピングチャンバ304に役立つポンプ本体302の構造は、22μmの深さを有し、バルブチャンバ308を定めるか、または圧力チャンバ304に役立つ膜要素300内の構造は、8μmの深さを有する。
図8は、多少変更されている図7の部分Aの拡大断面図である。図8によると、リッジは、チャネル206の方向に開口部32から離間配置されている。その結果、両面リソグラフィの場合、実装許容差が考慮に入れられる。さらに、これにより、ウェハの厚さの変動が、断面サイズの異なるバルブ開口部を生じ、負の影響を及ぼすのを防止することができる。図8で分かるように、膜12までの距離xは、バルブ開放位置において、ポンピングチャンバとバルブ通路開口部との間の流れの狭窄を定める。
上記のとおり、ポンピング動作が必要な流体システムの領域では、蠕動ポンプのポンピングチャンバ容積を形成することにより、蠕動ポンプの圧縮比は、自吸式の性能および耐泡性の点で堅牢な動作が可能であるように選択されるべきである。これを達成するには、死容積を小さく保つことが好ましく、それは、ポンピングチャンバの輪郭または形状を、偏向状態でポンピング膜の屈曲線に適応させることによって支持される。
このような適応を実現する第1の可能性は、円形ポンピングチャンバ、つまり周囲の形状がポンピング膜の偏向に適応するポンピングチャンバを実施することにある。ポンピングチャンバ、およびこのようなポンピングチャンバを有するポンプ本体の流体チャネル部分の概略上面図が図9aに示される。また、図6cの図と同様に、たとえば、バルブチャンバに連通する流体チャネル306は、やはり円形ポンピングチャンバ330内に導かれる膜要素内に構成される。
死容積をさらに減少し、その結果、圧縮比をさらに増加することを可能にするには、ポンピング膜の下にあるポンピングチャンバは、ポンピング膜に対向するポンピングチャンバの輪郭が、ポンピング膜の屈曲線をぴったりたどるように設計される。ポンピングチャンバのこのような輪郭は、たとえば、相応に形成された射出成形ツール、またはエンボス加工スタンプにより達成される。アクター膜の屈曲線をたどるこのような流体チャンバ342が構成されるポンプ本体340の上面図が図9bに示される。さらに、図9bには、ポンプ本体内に構成され、流体チャンバ342に入るか、または流体チャンバ342から離れる流体チャネル344が示される。図9bの線c−cに沿った略断面図が図9cに示され、図9cでは、それに関連する圧電アクター348を含む膜346も示される。流体チャネル344を通る流れは、図9cに矢印350で指示される。さらに、図9cでは、膜346に対向し、膜の屈曲線に(作動状態で)適応する流体チャンバまたはポンピングチャンバ342の輪郭352が分かる。流体チャンバ352のこの形状は、圧電アクター348により膜346を作動させた時に、流体チャンバ342の実質的に全体の容積を変位させることを可能にし、それにより高い圧縮比が得られる。
ポンピングチャンバ342およびバルブチャンバ360の両方が、それぞれ関連する膜部分12、14および16の屈曲線に適応する蠕動マイクロポンプの一実施態様が図10aおよび図10bに示され、図10bは、ポンプ本体340の略上面図を示し、図10aは、図10bの線a−aに沿った略断面図を示す。図10aおよび図10bから分かるように、バルブチャンバ360および362の形状および輪郭は、ポンピングチャンバ342に関して上記で述べたように、それぞれ関連する膜部分12または16の屈曲線に適応される。図10bに最もよく示されているように、やはり流体チャネル344a、344b、344cおよび344dはポンプ本体340内に形成される。流体チャネル344aは入口流体チャネルを表し、流体チャネル344bは、バルブチャンバ360をポンピングチャンバ342に接続し、流体チャネル344cは、ポンピングチャンバ342をバルブチャンバ362に接続し、流体チャネル344dは出口チャネルを表す。
図10aに示すように、この実施態様の膜要素380は、ポンプ本体340内に形成された流体領域と共に、バルブチャンバおよびポンピングチャンバを定めるために、ポンプ本体340内に設けられた凹部内に挿入される非構造化膜要素である。
アクターチャンバ間の接続チャネル344bおよび344cは、これらのチャネルが、行程容積と比較して小さい死容積を有するように切り換えられる。同時に、これらの流体チャネルは、アクターチャンバ間の流体抵抗を著しく低下させ、その結果、より大きいポンピング周波数、ひいてはより大きい搬送流が可能になり、このような流れは、やはり図10aに矢印350で指示される。バルブチャンバ360および362の領域では、流体チャネルは、完全に偏向した膜部分により膜部分12または16を作動させることにより分離され、その結果、流体チャネル344aおよび344b間、または流体チャネル344cおよび344d間の流体の分離が生じる。バルブチャンバの輪郭は、緊密な流体分離が行なわれるように、個々の膜部分の屈曲線に正確に適応されなければならない。また、図11に示すように、リッジ390は、膜部分12の最大行程の領域において、個々のバルブチャンバ内に設けられ、膜部分12の屈曲により完全にシールできるように対応に形作られる。詳細には、リッジは、屈曲線に適応するバルブチャンバの形状に対応して、バルブチャンバの縁部方向に上方に屈曲する。このリッジは、個々のバルブチャンバ内に突出し、また、図11に示すように、接続チャネル344の深さは、膜部分がポンプ本体に当接する膜部分12の行程yより大きく、その結果、リッジ390は陥没する。接続チャネルの深さが最大行程より大きい場合、これは、圧縮比を犠牲にするが、アクターチャンバ間の低い流体抵抗を可能にする。
バルブチャンバ360の他の実施態様が図12に示されるが、接続チャネル344の深さは、膜部分12の最大行程yより小さく、したがって、膜部分12の最大行程の領域で膜部分12の屈曲線に適応するバルブチャンバ360の深さより小さい。その結果、バルブの閉鎖状態で、安全なシールが得られる。
デフォルトの圧力要件を満たすバルブシールを閉鎖状態で達成するには、アクター要素、つまり図13に示すように、膜部分12および圧電アクター22の最大可能屈曲線を再現しないリッジ390aをバルブチャンバ360内に設けることが好ましい。膜部分12の最大可能屈曲線が図13に破線400で示され、線410は、リッジ390aを設けることによる膜部分12の最大可能偏向に相当する。したがって、膜12は、リッジ390がシールされると、完全に偏向した状態で残留力によりリッジ390a上に着座し、この残留力は、シールが耐えるべき圧力要件を満たす寸法に作られる。
実用的な現実化では、膜の屈曲線は、多くの場合、たとえば圧電セラミックの実装許容差、および圧電セラミックを膜に取り付ける接着剤塗布の不均一性により、膜の中心と完全には同心でない。したがって、リッジシールの領域は、膜がリッジに対して確実に接触し、確実にシールするために、他の流体チャンバと対照的に、アクターの行程に応じてわずかに、たとえば約5〜20μmだけ増加される。これも、図13に示す状況に対応する。しかし、その結果、死容積の増加、および圧縮比の低下が観察される。
上述の可能性のかわりに、シリコンなどの可塑的に変形可能な材料は、少なくとも移動可能な膜の下の領域において、流体チャンバ材料として使用される。相応に大きく設計されるアクターの力により、不均一性の平衡が保たれる。このような場合、硬質−硬質のシールは存在しなくなり、したがって、粒子および付着物に対する特定の許容差は存在する。
以下では、図10aおよび図10bに示した蠕動ポンプの例示的な寸法について簡潔に示す。膜部分12、14および16の厚さ、ひいては膜要素380の厚さは、たとえば40μmであり、圧電アクターの厚さは、たとえば100μmである。圧電セラミックとして、大きいd31係数を有するPZTセラミックが使用される。膜の側部の長さは、たとえば10mmであり、圧電アクターの側部の長さは、たとえば8mmである。上記のアクターの幾何学的形状を有するアクターを作動させるための電圧揺動は、たとえば140Vであり、これは、ポンピング膜の行程容積が約2〜4μlの場合に、約100〜200μmの最大行程を生じる。
流体チャンバの構造を膜の屈曲線に適応させることにより、蠕動ポンプに必要な3つの流体チャンバの死容積は、存在しなくなり、その結果、バルブチャンバをポンピングチャンバに接続する接続チャネルのみが残る。100μmの深さ、100μmの幅、および10mmの長さを各々有する接続チャネルが使用され、流体チャネル344bおよび344cの全長が20mmになる場合、ポンピングチャンバの死容積は0.2μlになる。したがって、圧縮比ε=ΔV/V=4μl/0.2μl=20が確認される。
最大20という大きい圧縮比の場合、このような流体モジュールは耐泡的かつ自吸式であり、液体および気体の両方を搬送することができる。理論上、このような流体ポンプは、圧電アクターの構造に応じて、圧縮可能な液体媒体のために、数バールの圧力をさらに増加する。このようなマイクロポンプの場合、生成可能な最大圧力は、もはや圧縮比により制限されるのではなく、駆動要素の最大力、およびバルブの緊密さにより定められる。このような特性にも関わらず、チャネルの寸法を適切に決めて流体抵抗を低くくすることにより、毎分数mlが搬送される。
上記の実施態様では、すべての流体チャネル、つまり入口流体チャネル344aおよび出口流体チャネル344dも側方に案内され、つまり、流体チャネルは流体チャンバと同じ平面を通過する。上記のとおり、このようなコースでは、チャネルのシールは難しい。しかし、流体チャネルの側方コースでは、入口チャネル344aおよび/または出口チャネル344dに接続される槽を含む全体の流体システムは、1つの製造ステップ、たとえば射出成形またはエンボス加工ステップなどで形作られると有利である。
図14には、発明のマイクロ蠕動ポンプの一実施態様が示され、入口流体チャネル412および出口流体チャネル414は、ポンプ本体340内に垂直に陥没する。流体チャネル412および414は、実質的に垂直部分412aおよび414aを有し、これらの部分は各々、関連する膜部分12または16の実質的に中心下方で、バルブチャンバ360または362に導かれる。図14に示す流体チャネルの実施態様の利益は、流体チャネルを定められた方法でシールできる点である。しかし、このような垂直に陥没する流体チャネルは、組立ての点で製造が難しいことが欠点である。
本発明の蠕動マイクロポンプは、好ましくは、膜、たとえば、接地電位上にある金属膜または半導体膜により制御され、圧電セラミックは、典型的な蠕動サイクルで、各々圧電セラミックに印加される対応する電圧により移動される。
3つの流体チャンバ342、360および362を使用する上記のマイクロ蠕動ポンプを別として、発明の蠕動マイクロポンプは、さらに他の流体チャンバ、たとえば、流体チャネル422を介してポンピングチャンバ342に接続されたさらに他の流体チャンバ420を含む。このような構造は図15に概略的に示され、第1槽424は、流体チャネル344aを介してバルブチャンバ360に接続され、第2層426は、流体チャネル428を介してバルブチャンバ420に接続され、第3槽430は、流体チャネル344dを介してバルブチャンバ362に接続される。
図15に示すように、4つの流体チャンバを有する構造は、たとえば、内部で混合流が能動的に伝達される分岐構造または混合機を形成する。関連する4つの流体アクターを有する4つの流体チャンバに拡張すると、たとえば図15に示すように、すべての槽424、426および430間の各ポンプの方向が両方向に実現される3つの蠕動ポンプの実現が可能である。この場合、単一の膜要素が、すべての流体チャンバおよび槽の容器を被覆し、各流体チャンバに別個の圧電アクターが設けられる。したがって、流体工学系全体は非常に平坦に設計され、流体チャンバ、チャネル、膜、圧電アクターおよび支持構造を含む機能的な流体構造は、200〜400μm台の全体的な高さを有する。したがって、チップカードに組み込まれるシステムが可能である。さらに、可撓性の流体システムも可能である。
図示の実施態様を別として、流体チャンバは、任意に平面に交互配列することができる。したがって、マイクロ蠕動ポンプは、各々、異なる槽に結合され、たとえば、化学反応のための試薬を(たとえば燃料セル内に)供給するか、またはたとえば水分析における分析システムの校正シーケンスを実行する。
圧電膜変換器を形成するため、圧電セラミックは、たとえば、個々の膜部分に接着される。また、PZTなどの圧電セラミックは、厚膜技術で、たとえば、適切な中間層を使用するスクリーン印刷法により直接塗布される。
発明の陥没した入口流体チャネル412および陥没した出口流体チャネル414を有するマイクロ蠕動ポンプの他の実施態様が図16に示される。入口流体チャネル412は、やはり、膜部分12の実質的に中心下方に、バルブチャンバ442に導かれ、出口流体チャネルは、膜部分16の実質的に中心下方に、バルブチャンバ444に導かれる。入口チャネル412および出口チャネル414の各口の開口部には、シーリングリップ450が設けられる。さらに、ポンプ本体440内には、ポンピングチャンバ452が形成され、それは、壁部454内の流体チャネルにより、バルブチャンバ442および444に連通する。図16に示す実施態様により、3つの膜部分12、14および16は、やはり膜要素456を形成する。しかし、この実施態様では、膜部分は、対応する膜部分上に配置される圧電スタックアクター460、462および464により駆動される。このため、圧電スタックアクターは、図16にポンプ本体および膜要素から離れて示されている適切な筐体部分470および472を用いて使用される。
圧電スタックアクターは、膜要素に固定的に接続する必要がなく、モジュール式構成が可能であるという点で有利である。このように固定的に接続しない圧電スタックアクターの場合、アクターは、アクターの作動が終了した時に、膜部分を能動的に引き戻す。膜部分の逆運動は、むしろ弾性膜自体の復帰力によってのみ生じることが可能である。
本発明の蠕動マイクロポンプは、最も多様な製造材料および製造技術を用いて加工されることができる。ポンプ本体は、たとえば、シリコンから製造され、射出成形によりプラスチックから加工されるか、または精密工学的な切削により製造されることができる。2つのバルブおよびポンピングチャンバ用の駆動膜を形成する膜要素は、シリコンから製造され、ステンレス鋼またはチタンなどの金属箔により形成され、2コンポーネント射出成形技術で加工して、導電性コーティングを施したプラスチック膜により形成されるか、またはエラストマー膜により実現されることができる。
膜要素とポンプ本体との接続は重要な問題であり、なぜなら、この接続部では、蠕動ポンプの動作時に高度の剪断力が生じるからである。このような接続の場合、以下の要件が課せられる:
− 緊密であり;
− ポンピングチャンバの高さは死容積に影響を及ぼす重要な設計パラメーターであるため、結合層が薄く(<10μm);
− 機械的耐久性であり;さらに
− 搬送される媒体に対する化学的耐性である。
シリコンが基礎構造および膜要素である場合、結合層のないシリコンフュージョンボンディングが行なわれる。シリコンとガラスとの組合せの場合、陽極ボンディングが使用されることが好ましい。その他の可能性としては、共晶ウェハボンディングまたはウェハの接着が挙げられる。
基礎構造がプラスチックからなり、膜要素が金属箔である場合、下塗剤が膜要素と基礎構造との間に使用される時には、積層が行なわれる。また、高度の剪断強度を有する接着剤による接着が行なわれ、この場合、好ましくは流体構造に接着剤が侵入するのを防止するために毛管ストップ溝が基礎構造に形成される。
膜要素とポンプ本体との両方がプラスチックからなる場合、これらの接続に超音波溶接が使用される。2つの構造が光学的に透過性である場合、他にレーザ溶接が行なわれる。エラストマー膜の場合、圧締によりシールを確実にするために、さらに膜のシール特性が使用される。
以下では、ポンプ本体に対する膜の可能な実装が、発明のマイクロ蠕動ポンプでどのように行なわれるかを簡潔に説明する。本発明のマイクロポンプでは、膜がポンプ本体に接着される場合、結合層材料(たとえば接着剤)の用量が重要であることに注意すべきである。なぜなら、一方では、膜は全体的に緊密でなければならず(つまり、十分な接着剤を塗布しなければならない)、他方では、過剰な接着剤が流体チャンバ内に侵入するのを防止しなければならないからである。
接着剤または粘着剤である結合層材料は、たとえば分配によりまたは対応する形状スタンプにより、結合層上に塗布される。結合層材料の塗布後、膜は、基礎的な本体上に装填される。ダイシング時にたとえば膜の縁部に生じる可能性のあるバリは、バリの対応する受け口に空間を見出し、その結果、膜の定められた位置が特に膜の表面に対して垂直な方向に確保され、これは、死容積および緊密さの点で重要である。
次に、接着剤層ができるだけ薄く定められるように、ポンプ本体をスタンプで押圧する。過剰な接着剤を収容するために、毛管ストップ溝が、ポンプ本体内に形成された流体領域を包囲するように設けられる。したがって、このような過剰な接着剤が流体チャンバに達しない。これらの条件下では、接着剤は、定められて薄くなるように硬化する。硬化は、室温で、またはオーブン内で加速された方法で、またはUV硬化接着剤を使用してUV放射により行なわれる。
上記の接着技術の代わりに、基礎的な本体またはポンプ本体を適切な溶剤により部分的に溶解させて、プラスチック膜を基礎的な本体に結合する方法が、接続技術として行なわれる。
図1は、流体システムにおける発明の蠕動マイクロポンプの一実施態様を示す略断面図である。 図2a〜図2fは、圧電膜変換器を説明するための略図である。 図3a〜図3cは、行程容積および死容積という用語を説明するための略断面図である。 図4は、ポンピングサイクル時における容積/圧力状態を示す略図である。 図5a〜図5cは、出口圧力という用語を説明するための略図である。 図6a〜図6cは、発明のマイクロポンプの他の実施態様の略図である。 図7は、図6bの領域を示す拡大図である。 図8は、図7の変更領域を示す拡大断面図である。 図9a、図9bおよび図9cは、ポンピングチャンバの可能な構造を示す略図である。 図10aおよび図10bは、発明のマイクロポンプの他の実施態様の略図である。 図11は、図10aおよび図10bに示す実施例の変更箇所の拡大領域の略断面図である。 図12は、図10aおよび図10bに示す実施例の変更箇所の拡大領域の略断面図である。 図13は、図10aおよび図10bに示す実施例の変更箇所の拡大領域の略断面図である。 図14は、発明のマイクロポンプのさらに他の実施態様の略断面図である。 図15は、発明の複数のマイクロポンプの略図である。 図16は、発明のマイクロポンプの他の実施態様の略図である。

Claims (18)

  1. 第1膜領域を作動させるための第1圧電アクター(22;460)を有する第1膜領域(12)、
    第2膜領域を作動させるための第2圧電アクター(24;462)を有する第2膜領域(14)、
    第3膜領域を作動させるための第3圧電アクター(26;464)を有する第3膜領域(16)、および
    ポンプ本体(30;302;340;440)を含み、
    前記ポンプ本体は、前記第1膜領域(12)と共に第1バルブ(62)を形成し、その通路開口部(32)は、前記第1膜領域の非作動状態で開放し、その通路開口部は、前記第1膜領域を作動させることにより閉鎖し、
    前記ポンプ本体は、前記第2膜領域(14)と共にポンピングチャンバ(42;304;330;342;452)を形成し、その容積は、前記第2膜領域を作動させることにより減少し、さらに
    前記ポンプ本体は、前記第3膜領域(16)と共に第2バルブ(64)を形成し、その通路開口部(34)は、前記第3膜領域の非作動状態で開放し、その通路開口部は、前記第3膜領域を作動させることにより閉鎖し、
    前記第1および第2バルブ(62、64)は、前記ポンピングチャンバと連通する、蠕動マイクロポンプ。
  2. 行程容積ΔV、死容積V0、出口圧力pFおよび大気圧p0間に、次の関係が適用され、
    ΔV/V0>pF/p0
    前記行程容積ΔVは、第2膜領域(14)の作動により変位する容積であり、前記死容積V0は、バルブ(62、64)の一方の開放通路開口部(32;34)と、第2膜領域(14)の作動状態におけるバルブ(62、64)の他方の閉鎖通路開口部(32、34)との間に存在する容積であり、出口圧力pFは、液体/気体界面を前記蠕動マイクロポンプの狭窄部を過ぎて移動させるために、ポンピングチャンバ(42;304;330;342;452)内に必要な圧力である、請求項1に記載の蠕動マイクロポンプ。
  3. 前記第1膜領域(12)と前記ポンプ本体(302;340;440)との間に、第1バルブチャンバ(308;360;442)が形成され、前記第3膜領域(16)と前記ポンプ本体(302;340;440)との間に、第2バルブチャンバ(310;362;444)が形成され、前記バルブチャンバは、前記ポンピングチャンバ(42;304;330;342;452)に連通する、請求項1または2に記載の蠕動マイクロポンプ。
  4. 前記ポンピングチャンバ(304)の容積は、前記第1または第2バルブチャンバ(308、310)の容積より大きい、請求項3に記載の蠕動マイクロポンプ。
  5. 前記ポンピングチャンバ(304)の領域における膜表面とポンプ本体との間の距離は、前記バルブチャンバ(308、310)の領域における距離よりも大きい、請求項4に記載の蠕動マイクロポンプ。
  6. 前記第2膜領域(14)および前記ポンピングチャンバの面積は、前記第1または第3膜領域(12、16)および関連するバルブチャンバの面積より大きい、請求項4または5に記載の蠕動マイクロポンプ。
  7. 前記膜領域(12、14、16)は、膜要素(10;300;380;456)内に形成され、前記バルブチャンバ(308、310;360、362;442、444)、前記ポンピングチャンバ(42;304;330;342;452)、および流体チャネル(306;344)は、前記ポンプ本体および/または前記膜要素内の構造により、前記バルブチャンバと前記ポンピングチャンバとの間に形成される、請求項3から6のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  8. 前記ポンピングチャンバ(330;342)は、前記ポンプ本体(340)内にある構造を有し、前記構造の輪郭は、作動状態における前記第2膜部分(14)のアーチ状輪郭に適応する、請求項1から7のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  9. 前記ポンピングチャンバ(342)および前記バルブチャンバ(360、362)は、前記ポンプ本体(340)内に複数の構造を有し、前記構造の輪郭は、作動状態における対応する膜部分(12、14、16)の個々のアーチ状輪郭に適応する、請求項3から7のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  10. 前記第1および第3膜領域(12、16)と、その圧電アクター(22、26;460、464)とは、作動状態において予め決められた力で対向要素(390;390a)を押して、個々のバルブを閉鎖するように設けられる、請求項1から9のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  11. 前記ポンプ本体(340)内に形成された前記バルブチャンバ(360、362)に至り、対応する膜部分を作動させることにより閉鎖される側方流体フィードライン(344a、344b)を含む、請求項9に記載の蠕動マイクロポンプ。
  12. 前記バルブチャンバ(360、362)の領域にリッジ(390;390a)が設けられ、それに対して対応する作動膜部分が当接して、対応する側方流体ラインを閉鎖する、請求項11に記載の蠕動マイクロポンプ。
  13. 前記バルブチャンバは、対応する膜部分に対向して、対応する膜部分が作動状態で当接する可塑的に変形可能な材料を含む、請求項11に記載の蠕動マイクロポンプ。
  14. 少なくとも1つのさらに他の膜領域をさらに含み、さらに他の圧電アクターが前記さらに他の膜領域を作動させ、前記さらに他の膜領域は前記ポンプ本体と共にさらに他のバルブを形成し、その通路開口部は前記さらに他の膜領域の非作動状態で開放し、その通路開口部は前記さらに他の膜領域を作動させることにより閉鎖し、前記さらに他のバルブは前記ポンピングチャンバに連通する、請求項1から13のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  15. 前記圧電アクターは、膜領域上に適用された個々の圧電要素により形成される圧電膜変換器である、請求項1から14のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  16. 前記圧電要素は、前記個々の膜領域上に接着されるか、または圧膜技術で前記個々の膜領域上に形成される、請求項15に記載の蠕動マイクロポンプ。
  17. 前記圧電アクターは個々の圧電スタックにより形成される、請求項1から14のいずれか1つに記載の蠕動マイクロポンプ。
  18. 請求項1から17のいずれか1つに記載の複数の蠕動マイクロポンプと、前記蠕動マイクロポンプに連通する複数の槽とを備える、流体システム。
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