JP2005529210A - 増加した光学密度を有するインクジェットインキ - Google Patents

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Abstract

本発明は、自己分散性顔料および有効量の1個以上の多価カチオンを含む水性インクジェットインキであって、印刷された時に増加した光学密度を有する水性インクジェットインキに関する。

Description

本発明は、インクジェットインキ、特に、改善された光学密度のために配合された自己分散性顔料を含むインクジェットインキに関する。
インクジェット記録は、インキの小滴がノズルを通して噴出して、記録媒体の表面上に文字または図を形成させる印刷方法である。こうした記録において用いられるインキは、例えば、良好な分散安定性、噴出安定性および媒体への良好な定着を含む厳しい要求を受けている。
染料と顔料の両方はインクジェットインキのための着色剤として用いられてきた。染料が顔料に比べて優れた色特性を典型的にもたらす一方で、染料は迅速に褪せがちであり、より擦れて取れがちである。水性媒体に分散した顔料を含むインキは、印刷された画像の耐水性および耐光性において水溶性染料を用いるインキより有利に優れている。
水性インクジェットインキのために適する顔料は、一般に技術上周知されている。典型的には、顔料は、ビヒクル中で顔料の安定な分散液を作るために高分子分散剤または界面活性剤などの分散剤によって安定化される。より最近、いわゆる「自己分散性(self−despersible)」顔料または「自己分散(self−despersing)」顔料(以後「SDP」)が開発されてきた。名称が示唆するように、SDPは分散剤なし水に分散性である。
SDPは、同じ顔料装填量でより高い安定性且つより低い粘度の観点から伝統的分散剤安定化顔料より有利であることが多い。これは、最終インキ中でより広い配合許容範囲を提供することが可能である。SDPおよび特に自己分散性カーボンブラック顔料は、例えば、米国特許公報(特許文献1)、米国特許公報(特許文献2)、米国特許公報(特許文献3)および米国特許公報(特許文献4)で開示されている。SDP、SDPを製造する方法および/またはSDPにより配合された水性インクジェットインキは、例えば、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献7)、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献9)、米国特許公報(特許文献10)、米国特許公報(特許文献11)、米国特許公報(特許文献12)、米国特許公報(特許文献13)、米国特許公報(特許文献14)、米国特許公報(特許文献15)、米国特許公報(特許文献16)、米国特許公報(特許文献17)、米国特許公報(特許文献18)、米国特許公報(特許文献19)、米国特許公報(特許文献20)、米国特許公報(特許文献21)、米国特許公報(特許文献22)、米国特許公報(特許文献23)、米国特許公報(特許文献24)、米国特許公報(特許文献25)、米国特許公報(特許文献26)、米国特許公報(特許文献27)、米国特許公報(特許文献28)、米国特許公報(特許文献29)、米国特許公報(特許文献30)、米国特許公報(特許文献31)、米国特許公報(特許文献32)、米国特許公報(特許文献33)、米国特許公報(特許文献34)、米国特許公報(特許文献35)、米国特許公報(特許文献36)、(特許文献37)、(特許文献38)、(特許文献39)、(特許文献40)、(特許文献41)、(特許文献42)、(特許文献43)および(特許文献44)において見ることができる。
前述の開示のすべては本明細書において全体的に引用して援用する。
一般に、STPは顔料の反応によって得られる。これらの反応は顔料の表面上のアニオン種またはカチオン種に導くことが多い。カルボキシル基などのアニオン種の場合、アニオン基の電荷はカチオンによって釣り合う。通常、このカチオン電荷は、ナトリウム、カリウムまたはリチウムなどの1価カチオンから生じる。
SDPによってもたらされた許容範囲を利用する一つの方法は、より多くの顔料をインキ配合物に装填して光学密度(OD)を増加させることである。しかし、着色剤のレベルを増加させずに高い光学密度を達成することが遙かにより有利であろう。
前述により援用した米国特許公報(特許文献34)および(特許文献37)には、SDPおよび1価カチオンの塩を含む黒色インクジェットインキが開示されている。これらの1価塩の存在が所定の顔料装填量で光学密度を改善することが示唆されている。
前述により援用した米国特許公報(特許文献31)には、SDPおよび金属酸化物を含む黒色インクジェットインキであって、金属酸化物がある時に金属酸化物がない時よりインキの光学密度が高いインキが開示されている。
前述により援用した米国特許公報(特許文献27)には、SDP(「ミクロジェット(Microjet)」(登録商標)CW1)および9ppmのカルシウムを含有する黒色インクジェットインキの例が開示されている。カルシウム源、カルシウムの物理的状態、SDPの性質に関する情報はいずれも提供されていない。光学密度関係の提案は全くなされていない。
前述により援用した米国特許公報(特許文献35)には、水性媒体中にSDPおよびカルシウムを含むインクジェットインキが開示されている。こうした開示の実施例のみにおいて、SDPは−フェニル−COONa基で官能化されているが、処理(官能価)の程度の目安は示されていない。しかし、SDPのこれらのタイプは、典型的には、より高い官能価のタイプである。さらに、この実施例において、約2ppmのみのCa(OH)が用いられている(Ca約1.2ppm)。カルシウムはインキの噴出安定性を改善するために添加されると言われており、カルシウムの添加に関連した光学密度関係の提案は全くなされていない。
本発明の目的は、光学密度が増加したインクジェットインキ、特にSDP含有インクジェットインキを提供するとともに、こうしたインキの光学密度および/または安定性を増加させる方法を提供することである。
米国特許第2,439,442号明細書 米国特許第3,023,118号明細書 米国特許第3,279,935号明細書 米国特許第3,347,632号明細書 米国特許第5,554,739号明細書 米国特許第5,571,311号明細書 米国特許第5,609,671号明細書 米国特許第5,672,198号明細書 米国特許第5,698,016号明細書 米国特許第5,707,432号明細書 米国特許第5,718,746号明細書 米国特許第5,747,562号明細書 米国特許第5,749,950号明細書 米国特許第5,803,959号明細書 米国特許第5,837,045号明細書 米国特許第5,846,307号明細書 米国特許第5,851,280号明細書 米国特許第5,861,447号明細書 米国特許第5,885,335号明細書 米国特許第5,895,522号明細書 米国特許第5,922,118号明細書 米国特許第5,928,419号明細書 米国特許第5,976,233号明細書 米国特許第6,057,384号明細書 米国特許第6,099,632号明細書 米国特許第6,123,759号明細書 米国特許第6,153,001号明細書 米国特許第6,221,141号明細書 米国特許第6,221,142号明細書 米国特許第6,221,143号明細書 米国特許第6,277,183号明細書 米国特許第6,281,267号明細書 米国特許第6,329,446号明細書 米国特許第6,332,919号明細書 米国特許第6,375,317号明細書 米国特許第2001/0035110号明細書 EP−A−第1086997号明細書 EP−A−第1114851号明細書 EP−A−第1158030号明細書 EP−A−第1167471号明細書 EP−A−第1122286号明細書 国際公開第01/10963号パンフレット 国際公開第01/25340号パンフレット 国際公開第01/94476号パンフレット 米国特許第5,085,698号明細書 米国特許第5,272,201号明細書
本発明者らは、特定のSDP着色剤を含むインクジェットインキに少量の多価カチオンを添加すると普通紙上に印刷されたインキの光学密度を大幅に増加させることができることを見出した。多価カチオンレベルの調節が印刷されたインキの光学密度を高めることができ、および/または印刷する前のインキの安定性を強化することができることも見出した。
これらの発見に従って、本発明は、一態様において、
水性ビヒクルと、
自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と、
有効量の多価カチオンと
を含む水性インクジェットインキであって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有することを特徴とする水性インクジェットインキに関する。
本発明は、
水性ビヒクルと、
自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と
を含む改善された水性インクジェットインキであって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、改善が、前記水性インクジェットインキが有効量の多価カチオンを更に含むことを特徴とする水性インクジェットインキにも関連する。
もう一つの態様において、本発明は、
水性ビヒクルと、
自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と
を含む水性インクジェットインキの光学密度を高める第1の方法であって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、
印刷されたインキの光学密度を前記多価カチオンがない場合と比べた時に前記有効量の多価カチオンが有る方場合の方がより大きいように、前記水性インクジェットインキ中に有効量の多価カチオンを提供する工程を含むことを特徴とする方法に関する。
もう一つの態様において、本発明は、
水性ビヒクルと、
自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と、
一定量の多価カチオンと
を含む水性インクジェットインキの光学密度および/または安定性を高める第2の方法であって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、
印刷されたインキの光学密度を前記調節されたレベルではない場合と比べた時に前記多価カチオンが前記調節されたレベルである場合の方が大きく、および/または前記水性インクジェットインキの安定性が強化されるように、前記水性インクジェットインキ中で多価カチオンの全量を調節する工程を含むことを特徴とする方法に関する。
上記またはその他で本明細書において用いられた時、「官能化度」とは、本明細書において更に記載された方法に従って測定される、単位表面積当たりのSDPの表面上に存在する親水性基の量を意味する。
また、上記またはその他で本明細書において用いられた時、「有効量」の多価カチオンは、印刷されたインキの光学密度の改善を達成するのに要する量である。上述した水性インクジェットインキ、改善された水性インクジェットインキおよび第1の方法の文脈において、改善は、多価カチオンのない水性インクジェットインキと比較されている。上述した第2の方法の文脈において、改善は多価カチオンの調節されていないレベルと比較されている。
光学密度および/または安定性を改善するために必要とされる多価カチオンおよび有効量の選択は、本明細書で規定されたようにインキごとに容易に決定される。
本発明のこれらの特徴および利点ならびに他の特徴および利点は以下の詳細な説明を読むことから当業者によってより容易に理解されるであろう。別個の実施形態の文脈において分かりやすくするために上述され後述されている本発明の特定の特徴を単一の実施形態において組み合わせで提供してもよいことは認められるべきである。逆に、単一の実施形態の文脈において簡略のために記載されている本発明の種々の特徴を別個にまたはいずれかの下位組み合わせで提供してもよい。さらに、文脈によって特に指定がない限り、単数で述べたことは複数も含みうる(例えば、「a」および「an」は1または1以上を意味する場合がある)。
(自己分散性顔料(SDP))
前述により示したように、SDPは、上で記載された多くの援用参考文献によって例示されているように、一般的な意味において当業者に周知されている。
典型的には、SDPは、別個の分散剤が必要ないように顔料を水に自己分散可能にするためにその表面を処理または改質された顔料である。顔料は、カーボンブラックなどの黒色であってもよいか、またはPB15:3および15:4シアン、PR122および123マゼンタならびにPY128および74イエローなどの着色顔料であってもよい。
本発明の文脈における適するSDPは、顔料表面に親水性官能基の少なくとも一つのタイプを結合させるように処理されるSDPである。親水性官能基は、親水性カルボキシル基(−COOM)または−COOM基と−OM基の組み合わせを含み、ここで、Mは、水素、アルキル金属、アンモニウムまたは有機アンモニウムなどなどの1価カチオンである。親水性基は、直接結合によって表面に結合させることが可能であるか、または他の原子基を通して結合させることが可能である。他の原子基を通して親水性基を結合させる例は−R−COOMを含み、ここでR基はアリールまたはアルキルを表す。アルカリ金属の例には、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムが挙げられる。有機アンモニウムの例には、モノ−、ジ−またはトリメチルアンモニウム、モノ−、ジ−またはトリエチルアンモニウムおよびモノ−、ジ−またはトリメタノールアンモニウムが挙げられる。
より詳しくは、この表面処理された顔料は、官能基または官能基を含む分子を顔料の表面上にグラフトすることにより、または物理的処理(真空プラズマなど)または化学処理(例えば、オゾンまたは次亜塩素酸による酸化)によって調製してもよい。親水性官能基の単一タイプまたは複数のタイプを1個の顔料粒子に結合してもよい。官能化のタイプおよび官能化度は、例えば、インキ色密度の分散安定性およびインクジェットヘッドの前縁での乾燥特性を考慮に入れることにより適切に決定してもよい。
好ましくは、本発明のSDPは約3μモル/m未満、より好ましくは約1.8μモル/m未満、なおより好ましくは約1/5μモル/m未満のレベルで親水性基により官能化される。
好ましくは、SDP上の親水性官能基は、主としてカルボキシル基であるか、またはカルボキシル基とヒドロキシル基の組み合わせである。なおより好ましくは、SDP上の親水性官能基は直接結合され、主としてカルボキシル基であるか、またはカルボキシルとヒドロキシルの組み合わせである。
本発明において使用できる好ましい顔料は、例えば、前に援用した(特許文献44)に記載された方法によって製造してもよい。この刊行物において記載された方法によって処理されたカーボンブラックは、水中で非常に安定な分散液を提供するために塩基により中和される高い表面活性水素含有率を有する。この方法の着色顔料への適用も可能である。
様々な有機顔料および無機顔料は、単独または組み合わせにおいてインクジェットのために適するとして技術上知られている。顔料入りの一切のインクジェットインキと同様に、インキを発射するために用いられるノズルのオリフィスの目詰りまたは閉塞を避けるのに顔料粒子が十分に小さいことを確実にするために注意を払わなければならない。小さい顔料粒子は、インキの寿命の全体を通して重要である顔料分散液の安定性にも影響を及ぼす。
有用な粒子サイズは、典型的には約0.005マイクロメートル〜約15マイクロメートルの範囲内である。顔料粒子サイズは、好ましくは約0.005〜約5マイクロメートル、より好ましくは約0.005〜約1マイクロメートル、最も好ましくは約0.005〜約0.3マイクロメートルの範囲であるのがよい。
本インキ中で用いられるSDPのレベルは、印刷された画像に所望のODを付与するために典型的に必要とされるレベルである。典型的には、SDPレベルは、インキの約0.01〜約10重量%の範囲内である。
(多価カチオン)
本発明のインキは1個以上の多価カチオンを含む。特定の状況において必要とされる有効量は異なることが可能であり、本明細書で規定されたような多少の調節は一般に必要である。
「多価」とは、2種以上の酸化状態を意味し、元素「Z」に関して、典型的には、Z2+、Z3+、Z4+などと記載される。簡略のために、多価カチオンは本明細書においてZと呼んでもよい。多価カチオンは、好ましくは水性インキビヒクルに可溶性であり、好ましくは実質的にイオン化された状態で存在する。多価カチオンは、インキ成分と相互作用するために遊離し利用できる形態を取るべきである。利用できない形態の多価カチオン、例えば、耐火性酸化物として強固に結合されたZは、本発明の目的において多価カチオンとはみなされない。
には、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、Sb、Bi、Ge、Sn、Pbという元素の多価カチオンが挙げられるが、それらに限定されない。一実施形態において、多価カチオンはCaではない。もう一つの実施形態において、多価カチオンは、Ca、Ba、Ru、Co、ZnおよびGaの少なくとも1種を含む。なおもう一つの実施形態において、多価カチオンは、Ba、Ru、Co、ZnおよびGaの少なくとも1種を含む。好ましい実施形態において、Zは三価カチオンを含む。
は、塩形態で添加するかまたはアルカリ形態で添加することによりインキに導入することが可能であり、インキpHの調節において塩基として用いることが可能である。あらゆる分散液、特にイオン安定化されている分散液と同様に、Zの大量の存在は不安定にしうる。本インキのために必要とされるZの有効なレベルは、不安定または他の問題を引き起こすレベルより少ない。
本発明により考慮された最少レベルが微量または偶発量より多いレベルであるけれども、Zの特定の下限はない。インキ中に一般に少なくとも約2ppm、普通は少なくとも約4ppm、10ppm以上さえもの多価カチオンが存在する。同様に、安定性または他のインキ特性によって要求される時を除き特定の上限はない。しかし、あるレベルで、Zが増加しても追加のOD増加がない。場合によって、多すぎるZは、ODを再び減少させる場合がある。一般に、有益な効果は、約200ppm未満、典型的には約100ppmより遙かに少ないZにより達成される。
重量%に関するZの前述した議論が単純で具体的な指針のために提供されているけれども、モル当量、原子量、原子価状態ならびに同様にインキ中のSDPの量およびSDPの処理レベルなどのファクターに多価カチオンの適切なレベルがより複雑に関連することが以後の実施例から認められるであろう。
従って、多価カチオン含有率を考慮するための好ましい方法は、表面官能基100当量当たりのZの調節された当量による。存在するZの量は原子価状態(x)によって調節される(原子価状態(x)が乗算される)。式は以下の通り書くことが可能である。
100表面官能基当たりの調節されたZ=100(当量Z)(x)/表面官能基の当量
が多価カチオンの1つを上回る種を含む時、100表面官能基当たりの調節されたZは、存在するすべてのZ種に関する調節されたZの合計である。100表面官能基当たりの調節されたZの好ましいレベルは、約0.5〜20の間、より好ましくは約0.8〜12の間の範囲である。
好ましい実施形態において、カルボキシル官能基は一般に1価(M)対イオンに主として対応付けられ、インキ中に存在するカチオン種の僅かな量のみがZである。特に好ましい実施形態において、Mは、主としてカリウム、ルビジウムまたはセシウムあるいはそれらの任意の組み合わせである。
(水性媒体)
水性ビヒクルは水または水と少なくとも一種の水溶性有機溶媒との混合物である。適する混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、インキの乾燥時間およびインキを印刷する表面のタイプなどの特定の用途の要件に応じて異なる。選択してもよい水溶性有機溶媒の代表的な例は、米国特許公報(特許文献45)(本明細書において全体的に引用して援用する)で開示されている。
水と水溶性有機溶媒との混合物を用いる場合、水性ビヒクルは、典型的には約30%〜約95%の水を含有し、残り(すなわち、約70%〜約5%)は水溶性溶媒である。好ましい組成物は、水性ビヒクルの全重量を基準にして約60%〜約95%の水を含有する。
インキ中の水性ビヒクルの量は、インキの全重量を基準にして約70%〜約99.8%、好ましくは約80%〜約99.8%の範囲内である。
(他の原料)
インクジェットインキは、技術上周知されているような他の原料を含有してもよい。例えば、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤または両性界面活性剤を用いてもよい。水性インキにおいて、界面活性剤は、インキの全重量を基準にして典型的には約0.01〜約5%、好ましくは約0.2〜約2%の量で存在する。
インキ組成物の閉塞抑制を改善するために、米国特許公報(特許文献46)(本明細書において全体的に引用して援用する)において例示されたものなどの共溶媒を含めてもよい。
微生物の増殖を抑制するために殺虫剤を用いてもよい。
必要に応じてインキ組成物の種々の特性を改善するために、既知の他の添加剤も添加してよい。例えば、グリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールなどの浸透剤を配合物に添加してもよい。
グリコールエーテルには、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルおよびジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテルが挙げられる。
1,2−アルカンジオールは、好ましくは、1,2−C1〜6アルカンジオール、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールである。
添加されるグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールの量は適切に決定しなければならないが、インキの全重量を基準にして典型的には約1〜約15重量%、より典型的には約2〜約10重量%の範囲内である。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン(dethylenetriamine)−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸(DTPA)およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)およびそれらの塩などの金属イオン封鎖(キレート)剤を含めることは有益である場合がある。
さらに、ポリウレタンなどの結合剤も添加してよい。
(インキ特性)
噴出速度、小滴の分離長さ、滴サイズおよび流れ安定性は、インキの表面張力および粘度によって大幅に影響を受ける。インクジェット印刷システムと合わせて用いるために適する顔料入りインクジェットインキは、25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cm、より好ましくは約25ダイン/cm〜約40ダイン/cmの範囲内の表面張力を有するのがよい。粘度は、25℃で好ましくは約1cP〜約30cP、より好ましくは約2〜約20cPの範囲内である。インキは、広範囲の噴出条件、すなわち、ペンの運行頻度およびノズルの形状とサイズに適合する物理的特性を有する。インキは長い期間にわたる優れた貯蔵安定性を有するのがよい。さらに、インキは、インキが接触することになるインクジェット印刷装置の部品を腐食させるべきではなく、インキは本質的に無臭で無毒であるべきである。好ましいインクジェットプリントヘッドには、圧電滴発生器および熱滴発生器を有するものが挙げられる。
(評価)
「エプソン・スタイラス・カラー(Epson Stylus Color)」980プリンタ(品質モード、720dpi)などのインクジェットプリンタによって作られた画像からOD測定を行った。画像は「ハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)」などの普通紙上に印刷された一連の1平方cmからなっていた。%インキ付着量はODを最大にするように選択したが、100%付着量以下であった。9個の正方形を各インキで印刷した。各正方形内の異なる5点のODを測定した(例えば、「グレイタグ(Greytag)」分光濃度計により)。正方形ごとに記録されたODは、これらの5測定からの最高OD値であった。報告した全体的なODは、これらの個々の9OD値の平均である。
本発明のインキは、好ましくは、粘度、粒子サイズが実質的に増加せず長期間にわたり貯蔵安定性である。長期貯蔵は、数日または数週間にわたる密閉容器内での高温(例えば、60℃7日間)への短期暴露から時には予測される。
(官能化度(酸価)の決定)
処理された顔料をpH7に中和するために要した塩基(この場合KOH)の等価モルによって、これらの実施例のSDPの酸価を決定した。表面親水性基が実質的にすべて酸性であるので、酸価も官能化度に等しい。
遊離酸、塩および異物を除去するために、中和された混合物を限外濾過により精製した。混合物の導電率が安定に達し比較的一定のままであるまで、脱イオン水で顔料を繰り返して洗浄するように精製プロセスを行った。顔料精製を達成するために、通常は、混合物の体積の3〜10倍の範囲の大量の脱イオン水が必要であった。
顔料を精製した後、カリウムのためのAS−90オートサンプラー、AS−90/AS−91コントローラおよび「ルミナ(Lumina)」ランプにより構成された「パーキン・エルマー(Perkin Elmer)」モデルAA Analyst300原子吸収分光分析計を用いる原子吸収(AA)分析によって、顔料上に残っているカリウムイオンの等価モルを決定した。含有率を典型的にはSDPキログラム当たりの金属対イオンミリグラム、または重量を基準にしたppmとして示した。対イオン含有率を独立して確認するために誘導結合プラズマ(ICP)分析を用いた。ICPおよびAAに関する値は同等であった。以下の式はppmをミリモル/顔料gおよびμモル/顔料表面Mに換算する。ミリモル/g=(ppm/AW)/(1000g/Kg ×顔料%/100)。ここで、AWは金属の原子量である。μモル/m=ミリモル/g ×(1g/SA)×1000(μモル/ミリモル)。ここで、SAは顔料表面積(m/グラム)である。
(顔料分散液1)
表面官能化の所望のレベルが達成されるまで、カーボンブラック(「ニペックス(Nipex)」1801Q、デグッサ(Degussa)、表面積=260m/グラム)を国際特許公報(特許文献44)に記載された手順に従ってオゾンで処理した。手順中に、分散液をKOHで中和した。顔料の最終濃度は16.2%であった。限外濾過後の分散液中の測定されたカリウム対イオンは2,614ppmであり、それは0.41ミリモル/顔料gまたは1.6μモル/顔料表面mの表面官能化度を示唆した。
(顔料分散液2)
より少ない処理度を用いたことを除き顔料分散液1の手順を繰り返した。顔料の最終濃度は14.7%であった。限外濾過後の分散液中で測定されたカリウムは1306ppmであった。それは0.23ミリモル/gまたは0.90μモル/mの表面官能化度を示唆している。
(顔料分散液3)
顔料分散液1の手順を繰り返した。顔料の最終濃度は限外濾過後に13.2重量%であった。9.4重量%の顔料濃度での分散液中で測定されたカリウムは1090ppmであった。それは0.29ミリモル/gまたは1.1μモル/mの表面官能化度を示唆している。
(インキの配合)
実施例ごとに示されたように適切な多価カチオンを添加して、以下の一般配合によりインキを製造した。各場合、重量%顔料は6.5であった。最初に多価カチオンを水に溶解させ、溶液として配合物に添加した。図示した順序で攪拌しながら原料を合わせて添加した。すべての原料を添加した後、インキを少なくとも更に40分にわたり攪拌し、その後、2.5マイクロメートルのフィルターを通して濾過した。トリエタノールアミンで必要に応じてインキの最終pHを8.0に調節した。インキ中の最終対イオン濃度は、顔料Kg当たりの調節された当量0.035から0.02まで異なった(二価イオンの1モルを調節された当量2として数える)。
Figure 2005529210
Figure 2005529210
(結果)
以下の表の実施例1〜9および対照1(C1)を顔料分散液1により製造した。
Figure 2005529210
「調節されたZ」欄は、「調節された当量」欄の値を分散液1に関する表面官能化(ミリモル/顔料g)度で除し、100を掛けた値として計算される。実施例1〜9に関して詳しくは、「調節されたZ」欄は、従って、(「調節された当量」欄×100)/0.41に等しい。
以下の表の実施例10〜24および対照2(C2)を顔料分散液2で製造した。
Figure 2005529210
「調節されたZ」欄は、「調節された当量」欄の値を分散液2に関する表面官能化(ミリモル/顔料g)度で除し、100を掛けた値として計算される。実施例10〜24に関して詳しくは、「調節されたZ」欄は、従って、(「調節された当量」欄×100)/0.23に等しい。
以下の表の実施例25〜30および対照3(C3)を顔料分散液3で製造した。
Figure 2005529210
「調節されたZ」欄は、「調節された当量」欄の値を分散液3に関する表面官能化(ミリモル/顔料g)度で除し、100を掛けた値として計算される。実施例25〜30に関して詳しくは、「調節されたZ」欄は、従って、(「調節された当量」欄×100)/0.29に等しい。
実施例によって実証されたように、多価カチオンの適切な量の添加により対照を基準としてODの有意な増加があった。効果は、より低い処理レベルのSDPにおいてより顕著であった。また、効果は、二価カチオンより三価カチオンで多少より顕著であった。効果は、一旦Zの特定の量に達すると横這いになる。追加のZは役立つように見えず、場合によって、ODは減少さえした。

Claims (13)

  1. 水性ビヒクルと自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料とを含む水性インクジェットインキであって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、前記水性インクジェットインキが有効量の多価カチオンを更に含むことを特徴とする水性インクジェットインキ。
  2. 前記自己分散性顔料の官能化度が約1.8μモル/m未満であることを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  3. 前記自己分散性顔料の官能化度が約1.5μモル/m未満であることを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  4. 前記多価カチオンが少なくとも2ppmのレベルで存在することを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  5. 前記多価カチオンが元素Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、Sb、Bi、Ge、SnおよびPbの多価カチオンの群の1種以上から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  6. 多価カチオンが三価カチオンを含むことを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  7. 100表面官能基当たりの調節されたZが約0.5〜約20の範囲内であるような量で前記多価カチオンが存在することを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  8. 100表面官能基当たりの調節されたZが約0.8〜約12の範囲内であるような量で前記多価カチオンが存在することを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインキ。
  9. 前記自己分散性顔料上の前記親水性官能基が直接結合され、主としてカルボキシル基であるか、またはカルボキシル基とヒドロキシル基との組み合わせであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の水性インクジェットインキ。
  10. 水性ビヒクルと、
    自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と
    を含む水性インクジェットインキの光学密度を高める方法であって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、
    印刷されたインキの前記光学密度を前記多価カチオンがない場合と比べた時に前記有効量の多価カチオンが有る場合の方がより大きいように、前記水性インクジェットインキ中に有効量の多価カチオンを提供する工程を含むことを特徴とする方法。
  11. 水性ビヒクルと、
    自己分散性顔料の表面上に結合された親水性官能基の少なくとも1つのタイプを有する前記自己分散性顔料と、
    一定量の多価カチオンと
    を含む水性インクジェットインキの光学密度を高める方法であって、前記親水性官能基の少なくとも1つのタイプがカルボキシル基を含み、前記自己分散性顔料が約3μモル/m未満の官能化度を有し、
    印刷されたインキの前記光学密度を前記調節されたレベルではない場合と比べた時に前記多価カチオンが前記調節されたレベルである場合の方が大きいように、前記水性インクジェットインキ中で前記多価カチオンの全量を調節する工程を含むことを特徴とする方法。
  12. 前記多価カチオンを調節し、100表面官能基当たりの調節されたZが約0.5〜約20の範囲内であるようにすることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  13. 前記多価カチオンを調節し、100表面官能基当たりの調節されたZが約0.8〜約12の範囲内であるようにすることを特徴とする請求項12に記載の方法。
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