JP2005529119A - 抗ウイルス性ラクトン−ウレア - Google Patents

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Abstract

本発明は、ラクトン類およびそれらの製造方法に関するとともに、特に抗ウイルス剤として、とりわけ、サイトメガロウイルスに対する使用のため、病気の治療および/または予防する薬剤の製造のための使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ラクトン類およびそれらの製造方法に関するとともに、特に抗ウイルス剤として、とりわけ、サイトメガロウイルスに対する使用のため、病気の治療および/または予防する薬剤の製造のための使用に関する。
A.Martinez,A.Castro,C.Gil,C.Perez:“Recent Strategies in the Development of New Human Cytomegalovirus Inhibitors”,Med.Res.Rev.2001,21(3),227−244およびA.Castro, A.Martinez:“Patent focus on antiviral agents: June−November 2000”,Exp.Opin.Ther.Pat.2001, 11(2),165−176は、抗ウイルス作用を有している薬剤を述べている。しかしながら、耐性の出現が恒常的に起こりうる。この結果、有効な治療のための新規な薬剤が望ましい。
それゆえ、本発明の目的は、ヒトおよび動物のウイルス疾患を治療する同じかまたは改善された抗ウイルス作用を有する新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明で述べるラクトンが抗ウイルス作用を有することがわかった。
本発明は、式:
Figure 2005529119
[式中、−NHC(D)NHR基は、2、3、5または6の位置のひとつで、芳香環に結合し;
Dは、酸素または硫黄を表し;
は、水素もしくは、アルキルが、ハロゲン、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表すか;または、
とRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C−C−シクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル環は、ハロゲン、水酸基、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよい;
は、C−C10−シクロアルキルまたは、アリールが、ハロゲン、水酸基、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1、2または3個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいC−C10−アリールを表し;
は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;または、
とRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C−C−シクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル環は、ハロゲン、水酸基、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよい;
は、水素もしくは、アルキルが、ハロゲン、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
は、水素、ハロゲン、水酸基、シアノ、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルを表し;
は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
、R、RおよびRは、同時に水素ではない]の化合物に関する。
本発明の化合物は、それらの塩、溶媒和物または塩の溶媒和物の形でもよい。
本発明の化合物は、それらの構造によっては、立体異性体の形(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在する。それゆえ、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそのそれぞれの混合物に関する。立体的に純粋な成分は、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの前述の混合物から公知の方法で単離することができる。
本発明は、また、化合物の構造によっては、化合物の互変異性体にも関する。
本発明の目的のために好ましい塩は、本発明化合物の生理学的に許容される塩である。
本化合物(I)の生理学的に許容される塩には、鉱酸、カルボン酸、およびスルホン酸の酸付加塩、すなわち、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンジスルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、りんご酸塩、クエン酸塩、フマール酸塩、マレイン酸塩および安息香酸塩が含まれる。
本化合物(I)の生理学的に許容される塩にはまた、通常の塩基との塩、たとえば、例証として、好ましくは、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアから誘導されるアンモニウム塩または1から16の炭素原子を有する有機アミン、たとえば、例証として、好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン(dihydroabiethylamine)、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンなどが含まれる。
本発明の目的のための溶媒和物とは、溶媒分子と配位(coordination)して、固体または液体の状態で複合体(complex)を形成するそれらの化合物の形態を指している。水和物は、溶媒和物の特別な形態であり、配位は、水とで行われる。
本発明の目的のためには、別に指定がなければ、置換基は次の意味を有する:
アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルアミノカルボニルおよびアルコキシカルボニルにおける、アルキル自体(Alkyl per se)および“alk”および“alkyl”は、通常、1から6、好ましくは、1から4、特に好ましくは、1から3の炭素原子を有する、直線状または分枝したアルキル基であり、例証として、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。
アルコキシ(Alkoxy)は、例証として、好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ(n-hexoxy)である。
アルキルアミノ(Alkylamino)は、ひとつまたは二つのアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノ基であり、例証として、好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノである。
アルキルアミノカルボニルは、ひとつまたは二つのアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノカルボニル基であり、例証として、好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルである。
アルコキシカルボニルは、例証として、好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニル(n-hexoxycarbonyl)である。
シクロアルキルは、通常3から10、好ましくは5から10の炭素原子を有するシクロアルキル基であって、例証として、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびアダマンチルである。
アリールは、通常、6から14の炭素原子を有する単環から三環の芳香族炭素環ラジカルであり、例証として、好ましくは、フェニル、ナフチルおよびフェナントレニルである。
ヘテロシクリル(Heterocyclyl)は、通常、4から10、好ましくは、5から8の環原子(ring atoms)を有し、および3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子を有し、および/またはN、O、S、SO、SOからなるヘテログループを有する単環、または多環、好ましくは単環もしくは二環の非芳香族複素環基である。ヘテロシクリルラジカルは、飽和していてもよいし、または一部不飽和であってもよい。例証としては、好ましくは、テトラヒドロフラン−2−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニル(perhydroazepinyl)のようなO、NおよびSからヘテロ原子を二つまで有する5ないし8員の単環の飽和複素環基が優先される。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素であり、フッ素、塩素が好ましい。
式(I)の化合物のうち、式中、
−NHC(D)NHR基は、3の位置で、芳香環に結合し;
Dは、酸素を表し;
は、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
は、C−C10−シクロアルキルまたは、アリールが、ハロゲン、シアノ、およびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1、2または3個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいC−C10−アリールを表し;
は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
は、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
は、水素、ハロゲン、水酸基、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルを表し;そして、
は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表す、化合物が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
−NHC(D)NHR基は、3の位置で、芳香環に結合し;
Dは、酸素を表し;
は、C−C−アルキルを表し;
は、フェニルがフッ素、塩素、シアノ、およびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1または2個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいフェニルまたはアダマンチルを表し;
は、水素を表し;
は、C−C−アルキルを表し;
は、水素、水酸基、フッ素、塩素、またはメチルを表し、そして、
は、水素を表す、化合物が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
−NHC(D)NHR基は、3の位置で、芳香環に結合する場合が優先される。
式(I)の化合物のうち、更に式中、
が水素である場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
は、水酸基、フッ素、塩素、またはメチルを表し、且つ6の位置で芳香環と結合する場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
Dが酸素を表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
が、メチルを表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
が、アダマンチルまたはフェニルを表し、前記フェニルは、フッ素、塩素、シアノおよびメチルからなる群より選択される0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよい場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
が水素を表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
がメチルを表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
がベンジルを表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
が水素を表す場合が優先される。
更に、式(I)の化合物のうち、式中、
およびRは、メチルを表す場合が優先される。
それぞれの組み合わせ、または好ましい基の組み合わせにおいて、なされている個々の基の定義は、また、各場合の基の組み合わせとは独立して、他の組み合わせの任意の基の定義によって、置き換えられる。
上記に述べられた二つまたはそれ以上の好ましい範囲の組み合わせが、特に優先される。
更に、本発明は、方法[A]によって、式:
Figure 2005529119
[式中、−NHC(D)NHRは、2、3、5または6の位置の一つで芳香環と結合しており、
D、R、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様であり、そして、
は、アルキル、好ましくは、メチルまたはエチルを表す。]
の化合物を、還元剤と反応させるか、
または、方法[B]によって、式:
Figure 2005529119
[式中、−NHは、2、3、5または6の位置の一つで芳香環と結合しており、そして、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を式:
D=C=N−R (IV)
[式中、DおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物と反応させることを特徴とする式(I)の化合物を製造する方法に関する。
方法[A]による反応は、一般的には、溶媒中で、好ましくは、大気圧で−10℃から室温までの範囲の温度で行われる。
適切な溶媒としては、たとえば、ジエチルエ−テル、メチルtert−ブチルエーテル、1−2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールのようなアルコール、または、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンのような他の溶媒が挙げられるが、メタノール、ジエチルエーテルまたはメタノールとジエチルエーテルの混合物またはエタノールとテトラヒドロフランの混合物が優先される。
適切な還元剤は、たとえば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウム(tetrabutylammonium borohydride)または水素化シアノホウ素ナトリウムであり、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。
方法[B]による反応は、一般に、不活性溶媒中で行われ、適切な場合は、塩基の存在下で、好ましくは、大気圧中で室温から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、塩化メチレン(methylene chloride)、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンのようなハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,3−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロへキサンまたは鉱物油留分(mineral oil fractions)のような炭化水素、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルまたはピリジンのような他の溶媒であるが、テトラヒドロフラン、塩化メチレンまたは酢酸エチルが優先される。
適切な塩基は、たとえば、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、またはポタシウム tert−ブトキサイド(potassium tert-butoxide)、または水素化ナトリウム、DBU、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミンのような他の塩基であり、ジイソプロピルエチルアミンおよびトリエチルアミンが優先される。
式(VI)の化合物は、公知であるか、または、公知の方法で対応する出発物質から合成することができる。
式(II)の化合物は、式(III):
Figure 2005529119
[式中、NHは、2、3、5または6の位置の一つで、芳香環に結合しており、
、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、式(IV)の化合物と反応させることによって製造することができる。
反応は、一般に、方法[B]で述べられている条件で行われる。
式(III)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、NOは、2、3、5または6の位置の一つで、芳香環に結合しており、
、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、たとえば、塩化第一錫(tin(II) chloride)、塩酸中の錫またはパラジウム炭素(palladium-on carbon)−水素を用いて、還元することによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中で、好ましくは、大気圧から3バールまでで、室温から溶媒の還流までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,3−ジメトキシメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールのようなアルコール、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱物油留分のような炭化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、酢酸エチルまたはピリジンのような他の溶媒であり、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチルが優先され、またはジ塩化錫(tin dichloride)の場合は、ジメチルホルムアミド、エタノールまたはジオキサン中が優先される。
式(V)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、NOは、2、3、5または6の位置の一つで、芳香環に結合しており、
、R、R、R、およびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、式:
−OH (VII)
[式中、Rは、上記の定義と同様である]
の化合物と反応させることによって、製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、または式(VII)の化合物中で、適切な場合は、酸の存在下で、好ましくは、大気圧で、室温から溶媒の還流までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、または、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、酢酸エチルまたはピリジンのような他の溶媒であり、エタノールまたはメタノールが優先される。
適切な酸は、たとえば、塩酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸であり、硫酸が優先される。
式(VII)の化合物は、公知であるか、または、対応する出発物質から公知の方法で合成される。
式(VI)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、R、R、R、R、およびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、発煙硝酸、濃硝酸、硝化酸または他の混合割合の硫酸と硝酸の混合物を、好ましくは、大気圧で、−30℃から0℃の温度範囲で反応させることによって製造できる。
式(VIII)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、Rは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、式:
Figure 2005529119
[式中、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物と反応させることによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、適切な場合は、ルイス酸の存在下で、好ましくは、大気圧で、−10℃から室温までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、塩化メチレン(methylene chloride)、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンのようなハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ヘキサンまたはシクロへキサンのような炭化水素、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)、アセトニトリルまたはピリジンのような他の溶媒であるが、1,2−ジクロロエタンが優先される。
適切なルイス酸は、たとえば、アルミニウムトリクロリドまたはチタニウムテトラクロリドであり、アルミニウムトリクロリドが優先される。
式(IX)および(X)の化合物は、公知であるか、または、公知の方法で対応する出発物質から合成することができる。
代替的合成方法においては、式(VIII)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を式:
Figure 2005529119
[式中、R、RおよびRは、上記の定義と同様であり、そして、
は、ハロゲン、好ましくは、臭素、ヨウ素を示す。]
の化合物を反応させ、次いで、本技術分野における当業者に知られている方法によって、エステル基(−C(=O)OR)を加水分解することにより、式(VIII)(酸)の化合物に変換することによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、適切な場合は、塩基の存在下で、好ましくは、大気圧で、−78℃から室温までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジメチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン、トルエン、好ましくはテトラヒドロフランまたはトルエンのような炭化水素である。
適切な塩基は、たとえば、ナトリウムアミド、リチウムヘキサメチルジシルアジド(lithium hexamethyldisilazide)、ポタシウムヘキサメチルジシルアジド(potassium hexamethyldisilazide)、リチウムジイソプロピルアミドのようなアミド、または水素化ナトリウム、DBUまたはジイソプロピルエチルアミン、好ましくは、ナトリウムアミド、リチウムヘキサメチルジシルアジド、ポタシウムヘキサメチルジシルアジドまたはリチウムジイソプロピルアミドのような他の塩基である。
一般式(XVIII)および(XIX)の化合物は、公知であるか、または、公知の方法で対応する出発物質から合成することができる((XVIII)については、M.R.Schneider,H.Ball,J.Med.Chem.29,75−79(1986)参照)。
代替的合成方法においては、式(Va)の化合物、すなわち式(V)の化合物において、Rが水素を表す化合物であるが、この化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、式(VI)の化合物を製造する場合に述べられた方法により、反応させることによって製造することができる。
式(XI)の化合物は式:
Figure 2005529119
[式中、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物をテトラブチルアンモニウムフロリド(tetrabutylammonium fluoride)と反応させることによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは、大気圧で、0℃から室温までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、塩化メチレン(methylene chloride)、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンのようなハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールのようなアルコール、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロへキサンまたは鉱物油留分のような炭化水素、ニトロメタン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)、アセトニトリルまたはピリジンのような他の溶媒であるが、テトラヒドロフランが優先される。
式(XII)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、Rは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、式(XIV):
Figure 2005529119
[式中、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物と反応させることによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、適切な場合は、塩基の存在下で、好ましくは、大気圧で、−78℃から室温までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンまたは鉱物油留分のような炭化水素またはジメチルホルムアミド若しくはジメチルアセトアミドのような他の溶媒、またはこれらの溶媒の混合物であり、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘプタンおよび/またはエチルベンゼンが優先される。
適切な塩基は、たとえば、ナトリウムメトキシド(sodium methoxide)またはカリウムメトキシド(potassium methoxide)、またはナトリウムエトキシド(sodium ethoxide)またはカリウムエトキシド(potassium ethoxide)またはカリウムtert−ブトキシド(potassium tert-butoxide)またはナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(lithium bis(trimethylsilyl)amide)、リチウムジイソプロピルアミドのようなアミド、ブチルリチウム(butyl lithium)またはフェニルリチウム(phenyl lithium)のような有機金属化合物、または水素化ナトリウム、DBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような他の塩基であり、リチウムジイソプロピルアミドが優先される。
式(XIV)の化合物は、公知であるか、または、公知の方法で対応する出発物質から合成することができる。
式(XIII)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、Rは、上記の定義と同様である。]
の化合物をトリメチルシリルシアニド(trimethylsilyl cyanide)およびヨウ化亜鉛(zinc iodide)と反応させることによって製造することができる。
この反応は、適切な場合は、不活性溶媒中で、好ましくは、大気圧で、室温から100℃までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、塩化メチレン(methylene chloride)、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレンのようなハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、またはジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロへキサンまたは鉱物油留分のような炭化水素、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)、アセトニトリルまたはピリジンのような他の溶媒であるが、テトラヒドロフランまたは塩化メチレン(methylene chloride)が優先される。
式(XV)の化合物は、公知であるか、または、公知の方法で対応する出発物質から合成することができる。
式(XVI)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、−NOは、2、3、5または6の位置の一つで、芳香環に結合しており、そして、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、たとえば、塩化第一錫(tin(II) chloride)または塩酸中の錫で、還元することによって製造することができる。
この反応は、一般に、式(III)の化合物の場合に述べられた条件の下で行われる。
式(XVII)の化合物は、式(V)の化合物を、方法[A]で述べられている条件のもとで反応させることによって製造することができる。
代替的方法において、式(III)の化合物は、式:
Figure 2005529119
[式中、N−ジアリル(N−diallyl)は、2、3、5または6の位置の一つで、芳香環に結合しており、そして、R、R、R、R、RおよびRは、上記の定義と同様である。]
の化合物を、1,3−ジメチルバルビツール酸(1,3-dimethylbarbituric acid)、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(tetrakis(triphenylphosphine)palladium(0)と反応させることによって製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、好ましくは、大気圧で、室温から溶媒の還流までの温度範囲で行われる。
適切な不活性溶媒は、たとえば、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン、トルエンのような炭化水素、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド若しくはジメチルアセトアミドのようなその他の溶媒、またはこれらの溶媒の混合物であるが、ジメチルホルムアミド、トルエンまたはジメチルホルムアミドとトルエンの混合物が優先される。
式(XX)の化合物は、式(VIII)で述べられている代替的合成方法によるか、または対応するN,N−ジアリルアミノ−置換された出発物質から公知の方法で合成できる。
本発明による化合物の製造は、下記の合成スキームによって図示することができる。
合成スキーム1:骨格の合成
Figure 2005529119
合成スキーム2:β−ジメチルラクトンの合成
Figure 2005529119
合成スキーム3:α−ジメチルラクトンの合成
Figure 2005529119
式(I)の本発明化合物は、予測できなかった驚くべき範囲の効果を示す。これらは、代表的な一連のヘルペスウイルス、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対し、抗ウイルス作用を示す。それゆえ、これらは、ヘルペスウイルスによって引き起こされる病気、特にヒトサイトメガロウイルスによって引き起こされる病気の治療および予防に適している。
式(I)の化合物は、特有の特性があるゆえ、病気、特にウイルス疾患の予防または治療に適切な薬剤を製造するために使用することができる。
本発明化合物は、その特性ゆえ、ヒトサイトメガロウイルス感染およびそれによって引き起こされる疾患の治療および予防のための価値ある活性化合物であることを意味する。実例を通して挙げることができる適応症の領域は次のとおりである。
1)AIDS患者のHCMV感染の治療および予防(網膜炎、肺炎、胃腸感染)
2)しばしば生命を危うくするHCMV肺炎または脳炎に罹っている骨髄または組織移植患者のサイトメガロウイルス感染ならびに胃腸および全身HCMV感染の治療及び予防
3)新生児および幼児のHCMV感染の治療および予防
4)妊娠女性の急性HCMV感染の治療
5)癌および癌治療に伴う免疫抑制患者のHCMV感染の治療
この新規な活性化合物は、単独で用いることもできるし、また、所望により、他の抗ウイルス活性化合物、たとえば、ガンシクロビルまたはアシクロビルなどと一緒に用いることもできる。
本発明は、更に、少なくてもひとつの本発明化合物を、好ましくは、ひとつまたはそれ以上の薬理学的に許容される賦形剤または担体と一緒に含んでなる薬剤に関し、そして、上述の目的のためのその使用に関する。
この活性化合物は、全身的および/または局所的効果をも有することができる。この目的のために、たとえば、経口、非経口、肺、鼻腔、舌下、舌、口内(buccal)、直腸、経皮、結膜もしくは局所経路、または移植としての投与のように、適切な方法で投与することが可能である。
これらの投与ルートについては、活性化合物を適切な投与形態で投与することが可能である。
活性化合物を速やかにおよび/または改変された方法、たとえば、錠剤(非被覆錠および、たとえば、エンテリックコーティングされた錠剤またはフィルムコーティングされた錠剤)、カプセル、糖衣錠、グラニュール(granule)、ペレット、散剤、乳濁液、懸濁液、溶液およびエアゾール剤のような方法で送達する公知の方法が経口投与に好適である。
非経口投与は、吸収行程を回避して(静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内または腰椎内)行うか、または吸収を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹膜内)行われる。非経口投与に最適な投与形態は、とりわけ、溶液、懸濁液、乳化液、凍結乾燥および無菌散剤の形で、注射、点滴製剤である。
他の投与ルートに適切な実例は、吸入(とりわけ、粉体吸入、噴霧器)、鼻腔用滴剤/溶液、スプレー;舌、舌下、口内に投与する錠剤またはカプセル剤、座剤、眼および耳用製剤、膣用カプセル、水性懸濁剤(ローション、合振盪剤)、油性懸濁剤、軟膏、クリーム、ミルク(milk)、ペースト、散布剤またはインプラントのための医薬製剤である。
活性化合物は、それ自体公知の方法で変換され、上述した投与形態とすることができる。このためには、不活性で、非毒性の、医薬的に好適な賦形剤を使用して行う。これらには、とりわけ、担体(たとえば、微結晶セルロース)、溶媒(たとえば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤(たとえば、ドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(たとえば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然高分子(たとえば、アルブミン)、安定剤(たとえば、アスコルビン酸のような抗酸化剤)、着色剤(たとえば、酸化鉄のような無機色素)またはフレーバー(flavor)および/またはオーダー(odor)マスキング剤が含まれる。
一般に、静脈内投与の際には、体重あたり、約0.001から10mg/kg、好ましくは、約0.01から5mg/kgを投与することにより、効果のある結果を達成することができ、経口投与においては、体重あたり、約0.01から25mg/kg、好ましくは、0.1から10mg/kgの投与量を投与することが有利であることが判明した。
しかしながら、特に、体重、投与ルート、活性化合物に対する個人の応答、製剤方法(mode)、投与が行われる時間と間隔のいかんによって、適切な場合は、上記の量から外れることも必要でありうることである。したがって、ある場合では、上記に示した最小量以下でも目的を達する場合もあろうし、一方、他の場合では、上記に述べた最大量を超えなければならない場合がありうる。より多くの量を投与する場合では、これらを一日を通じて、複数回の個々の用量に分割することが望ましいといえる。
特に指示のない限り、次に述べる試験及び実施例においては、パーセンテージは、重量パーセンテージであり;パーツは、重量パーツである。液/液溶液(liquid/liquid solutions)の溶媒の割合、希釈の割合および濃度データは、各場合において容積(容量:volume)を基準としている。
A.実施例
略語
TLC 薄層クロマトグラフィー
DCI 直接化学イオン化(direct chemical ionization(in MS)(質量分
析装置内)
DCM ジクロロメタン
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMSO ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EA 酢酸エチル
EI 電子衝撃イオン化(質量分析装置内)
ESI エレクトロスプレーイオン化(質量分析装置内)
m.p. 融点
sat. 飽和した
h 時間
HPLC 高圧・高速液体クロマトグラフィー(high pressure, high
performance liquid chromatography)
conc. 濃縮(concentrated)
LC−MS 液体クロマトグラフ質量分析装置(liquid-chromatography
-coupled mass spectroscopy)
LDA リチウムジイソプロピルアミド(lithium diisopropylamide)
MS 質量分析計
NMR 核磁気共鳴分析計
RP−HPLC 逆相高速液体クロマトグラフィー
RT 室温
保持時間(HPLC内)
THF テトラヒドロフラン
一般的LC−MSおよびHPLC法
HPLCパラメーター
方法1:
カラム:クロマシル(Kromasil)C18 602、L−R 温度:30℃、流速=0.75mlmin−1、溶離剤:A=0.005M HClO、B=CHCN、グラジエント:→0.5min 98%A→4.5min 10%A→6.5min 10%A。
方法2:
カラム:パッキング(Packing) KBD 6371(25020);温度:23℃;溶離剤:酢酸エチル;化合物は酢酸エチルに溶解される。
方法3:
カラム:パッキング(Packing) 6371(25020);温度:23℃;溶離剤:酢酸エチル;化合物は酢酸エチル/テトラヒドロフラン(1:1(v/v))に溶解される。
LCMSパラメター
方法4:
機器:ウオーターズ アライアンス(Waters Alliance) 2790 LC;カラム:シンメトリー(Symmetry) C18、50mm×2.1、3.5μm;溶離剤:水+0.1%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル +0.1%蟻酸;グラジエント:0.0min 5%B→5.0min 10%B→6.0min 10%B;温度:50℃;流速:1.0ml/min;UV検出:210nm。
出発物質
実施例1A
(4−ブロモフェニル)−[(トリメチルシリル)オキシ]アセトニトリル
Figure 2005529119
K.Deuchert,U.Hertenstein,S.Huenig,G.Wehner,Chem.Ber.112,2045−2061(1979)による手順に従って、アルゴン雰囲気下で、触媒としての小さなスパーテルの先のヨウ化亜鉛を、2.73g(27.5mmol)のトリメチルシリルシアニド(trimethylsilyl cyanide)に加え、混合物を、60℃で加熱する。この温度で、4.23g(25mmol)の4−ブロモベンズアルデヒド(固体として)を、一度に少量ずつ加える。次いで、温度を95℃まで上昇させ、8時間維持する。引き続き、精製は、高真空(220−230℃)で、クゲルロール(kugelrohr)蒸留によってなされる。これにより、6.11g(理論上の85%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=3.88分
MS(ESIpos):m/z=306(M+Na)
実施例2A
メチル 4−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−3,3−ジメチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]ブタノエート
Figure 2005529119
S.Huenig, G.Wehner, Chem.Ber.113,320−323(1980)による手順に従って、アルゴン雰囲気下で、6g(21.11mmol)の(4−ブロモフェニル)−[(トリメチルシリル)オキシ]アセトニトリルを、21mlの乾燥ジエチルエーテル中に溶解させ、生じた溶液を、−78℃まで冷却する。20分以上にわたって、2モル溶液のリチウムジイソプロピルアミド11.1ml(22.2mmol)を滴下する。30分後、2mlの乾燥ジエチルエーテル中の2.48g(21.11mmol)のメチル 3−メチル−2−ブテノエート(methyl 3-methyl-2-butenoate)を滴下する。冷却バス(cooling bath)で、反応混合物を4−5時間にわたって、室温までゆっくり加温する。次いで、40mlの飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を、更に10分室温で攪拌する。層(phase)に分離するが、次いで、有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒を蒸発させると、9.48gの粗生成物が得られ、これは、更に精製せずに、次の合成に使用される。
HPLC(方法1):R=5.72分
MS(EI):m/z=397(M)
実施例3A
メチル 4−(4−ブロモフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気下、8.65gのメチル 4−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−3,3−ジメチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]ブタノエート(粗生成物)を、87mlの乾燥テトラヒドロフラン中に溶解し、そして、溶液を氷バスで0℃まで冷却する。この温度で、フッ化テトラブチルアンモニウム(tetrabutylammonium fluoride)の1モル溶液21.7ml(21.7mmol)を、ゆっくり滴下する。4.5時間後、0℃で、75mlの水を加え、混合物をジクロロメタンで3回抽出する。集められた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒を蒸発させた後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル85:15)で精製すると、4.25g(2工程を通して理論上の57%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.84分
MS(EI):m/z=298(M)
実施例4A
メチル 4−(4−ブロモ−3−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
アルゴン下で、6mlの発煙硝酸を−30℃まで冷却し、そして、3.71g(12.4mmol)のメチル 4−(4−ブロモフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートを、この温度で滴下する。−30℃で攪拌を更に1時間続け、次いで、混合物を氷に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出する。集められた有機抽出物を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒の蒸発させた後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1)によって精製する。これにより、2.83g(理論上の66%)の目的生成物を得る。
HPLC(方法1):R=4.75分
MS(DCI):m/z=361(M+NH
実施例5A
メチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
0.85g(2.46mmol)のメチル 4−(4−ブロモ−3−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートを、12mlの脱ガスエタノールに溶解し、131mgのパラジウム−炭素(palladium-on-carbon) (10%)を加え、そして、混合物を、水素の雰囲気下でHPLC分析による反応コントロールが、変換が完全であることを示すまで攪拌する。混合物を、キーセルグーア(kieselguhr)で濾過し、溶媒を蒸発させる。残渣を酢酸エチル中で取り出し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒を濃縮すると、0.52g(理論上の85%)の生成物が得られが、これは、更に合成するために粗生成物として使用する。
HPLC(方法1):R=3.35分
MS(ESIpos):m/z=236(M+H)
実施例6A
4−フェニル−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気下で、100mlの1,2−ジクロロエタンを23.8g(178.4mmol)のアルミニウムトリクロリド(aluminum trichloride)に加え、そして、生じた懸濁液を氷バス中で、0℃に至るまで冷却する。この温度で、10g(78mmol)の3,3−ジメチルジヒドロ−2,5−フランジオンを滴下する。添加が終了した後、攪拌は、0℃で、10分間続けられ、次いで、5.81g(74.3mmol)のベンゼンを加える。冷却バス(cooling bath)を除き、混合物を5時間、室温で攪拌する。混合物は、氷で注意深く加水分解され、その結果生じた沈殿物(precipitate)を、少量の濃塩酸を添加して、再び溶解する。層を分離し、水層を、ジクロロメタンで2回抽出する。有機層を集め、これを、水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶液を、濃縮すると、無色の析出物(沈殿物)になり、これを、濾別し、シクロヘキサンで洗浄する。減圧下で、乾燥すると、12.6g(理論上の72%)の生成物を得る。
融点:174℃
HPLC(方法1):R=3.93分
MS(DCI):m/z=207(M+H)
実施例7A
4−(3−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気下、50mlの発煙硝酸を−30℃に至るまで冷却し、次いで、18.05g(87.5mmol)の4−フェニル−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸をゆっくり一度に少量ずつ加える。添加終了後、−30℃で攪拌を30分間継続し、次いで、混合物を注意深く、氷に注ぐ。これにより無色の沈殿物が沈殿し、これを、濾別し、水で洗浄し、次いで減圧下で乾燥する。これにより、生成物21.6g(理論上の67%)が、レジオアイソマー(regioisomers)(m−体70%含量)の混合物として得られる。
HPLC(方法1):R=4.10分
MS(DCI):m/z=269(M+NH
実施例8A
メチル 4−(3−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
1.5g(6mmol)の4−(3−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸(レジオアイソマーの混合物)を、10mlのメタノールに溶解し、そして、数滴の濃硫酸を加える。混合物を、薄層クロマトグラフィーでのコントロールによって、完全に変換するまで、還流下、過熱する。溶媒を蒸発させ、残渣を、酢酸エチル中で、取り出し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液と水で洗浄する。乾燥は、硫酸マグネシウムでおこなう。濾過・濃縮後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル 8:2)で精製する。これにより、620mg(理論上の33%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=4.24分
MS(DCI):m/z=266(M+H)
実施例9A
メチル 4−(3−アミノフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
619mg(2.33mmol)の4−(3−ニトロフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエートを、10mlの酢酸エチルに溶解し、124mgのパラジウム−炭素(10%)を加え、そして、次いで、混合物を、水素雰囲気下で、薄層クロマトグラフィー(TLC)のコントロール下で完全な変換を示すまで(約5時間)、攪拌する。次いで、混合物を、セライト(Celite)を通して濾別し、濾液を濃縮し、シクロヘキサン/酢酸エチル7:3で結晶化させる。沈殿物を濾別し、減圧下で、乾燥する。これにより、152mg(理論上の23%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=3.38分
MS(DCI):m/z=236(M+H)
実施例10A
メチル 4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
3g(11.14mmol)の4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸を、数滴の濃硫酸および15mlのメタノールとともに、一晩還流の下で過熱する。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチル中で取り出し、有機層を1回水で洗浄し、そして、飽和重炭酸ナトリウムで1回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで、濾過、濃縮、減圧下で乾燥する。これにより、2.85g(理論上の90%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=4.62分
MS(DCI):m/z=301(M+NH
実施例11A
メチル 4−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
2.85g(10mmol)のメチル 4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートを15mlのエタノールに溶解する。ガス抜き(evacuation)および保護ガス(protective gas)雰囲気を確立した後に、535mgのパラジウム炭素(10%)を加える。次いで混合物は、水素の雰囲気の下で、薄層クロマトグラフィー(TLC)でコントロールして、反応が完全に変換されるまで、攪拌する(約3時間)。混合物を、セライト(Celite)で濾別し、濃縮する。この結果、1.9g(理論上、75%)の生成物を得るが、これは、粗生成物として使用する。
一般的手順A:ウレアの合成
1当量のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートを、酢酸エチル(0.1−0.25M溶液)に溶解し、そして、1.1当量の対応するイソシアネートを加える。反応混合物を、一晩、室温で攪拌する。反応混合物は、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄される。次いで、有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒を蒸発した後、再結晶、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3)または分取逆相高速液体クロマトグラフィー(preparative RP-HPLC)によって、精製を行うことができる。
実施例12Aから21Aは、一般的手順Aによって、製造される。
実施例12A
メチル 4−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
0.51g(2.17mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、0.4g(2.39mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニル イソシアネート(4-chloro-2-methylphenyl isocyanate)を用いて、0.71g(理論上の76%)の生成物が、結晶化の後に得られる。
HPLC(方法1):R=4.80分
MS(ESIpos):m/z=403(M+H)
実施例13A
メチル 4−[3−({[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
156mg(0.66mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、125mg(0.73mmol)の3−クロロ−4−フルオロフェニル イソシアネートを用いて、164mg(理論上の61%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=4.73分
MS(ESIpos):m/z=407(M+H)
実施例14A
メチル 4−[3−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
156mg(0.66mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、100mg(0.73mmol)の3−フルオロフェニル イソシアネートを用いて、162mg(理論上の65%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=4.56分
MS(ESIpos):m/z=373(M+H)
実施例15A
メチル 4−[3−({[(3−クロロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
156mg(0.66mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、112mg(0.73mmol)の3−クロロフェニル イソシアネートを用いて、197mg(理論上の76%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=4.72分
MS(ESIpos):m/z=389(M+H)
実施例16A
メチル 4−[3−({[(4−フルオロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
156mg(0.66mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、110mg(0.73mmol)の4−フルオロ−2−メチルフェニル イソシアネートを用いて、178mg(理論上の70%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=4.52分
MS(ESIpos):m/z=387(M+H)
実施例17A
メチル 4−[3−({[(1−アダマンチル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
110mg(0.47mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートを、1mlのTHFおよび1mlのDMFの混合物中に溶解し、91.2mg(0.51mmol)のアダマンチル イソシアネートを加え、混合物を、72時間、80℃で加熱する。溶媒を除去した後、残渣を、DMSO中で取り出し、RP−HPLCで精製する。この結果、54.5mg(理論上の28%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=5.05分
MS(ESIpos):m/z=413(M+H)
実施例18A
メチル 4−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
150mg(0.64mmol)のメチル 4−(3−アミノフェニル)−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、117.5mg(0.70mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニル イソシアネートを用いて、52.6mg(理論上の20%)の生成物が尿素合成の一般的手順で、得られる。
HPLC(方法1):R=4.93分
MS(ESIpos):m/z=403(M+H)
実施例19A
メチル 4−[2−フルオロ−5−({[1−アダマンチルアミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
2mlのDMF中の100mg(0.39mmol)のメチル 4−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートおよび77mg(0.43mmol)の1−アダマンチル イソシアネートを一晩、50℃で攪拌する。精製は、RP−HPLCによって、直接行われた。この結果、76.7mg(理論上の45%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=5.16分
MS(ESIpos):m/z=431(M+H)
実施例20A
メチル 4−[2−フルオロ−5−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
100mg(0.39mmol)のメチル 4−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、73mg(0.43mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニル イソシアネートを用いて、118mg(理論上の71%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=5.03分
MS(ESIpos):m/z=421(M+H)
実施例21A
メチル 4−[2−フルオロ−5−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
100mg(0.39mmol)のメチル 4−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発し、59.6mg(0.43mmol)の3−フルオロフェニル イソシアネートを用いて、97.4mg(理論上の51%)の生成物が、得られる。
HPLC(方法1):R=4.82分
MS(ESIpos):m/z=391(M+H)
実施例22A
1−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−プロパノン
Figure 2005529119
50mlのジエチルエーテルに、最初に5.10gの2−フルオロベンゾニトリル(2-fluorobenzonitrile)を加え、そして、25.27mlの2−プロピルマグネシウム クロリドを、0℃で加える。混合物を、一晩、室温で攪拌し、次いで、60mlの10%強塩酸を0℃で滴下し、攪拌を更に1時間継続する。混合物を、ジエチルエーテルで抽出すると、目的化合物が、シリカゲルクロマトグラフィー精製(シクロヘキサン/酢酸エチル 9/1)の後、67.9%(4.8g)の収率で得られる。
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(DCI/NH):m/z=184(M+NH
実施例23A
4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005529119
1.75gの1−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−プロパノンを、テトラヒドロフランに溶解し、13.00mlのリチウム ヘキサメチルジシルアジド(lithium hexamethyldisilazide)を加える。攪拌を室温で2時間した後、3.77gのエチル アイオドアセテート(ethyl iodoacetate)を滴下する。室温での4時間の攪拌後、50mlの20%強度水酸化ナトリウム水(20% strength aqueous sodium hydroxide solution)を加え、混合物を一晩攪拌する。溶媒を留去し、水を残渣に加える。次いで、混合物をジエチルエーテルで洗浄し、そして、水層を、濃塩酸で酸性にする。酢酸エチルでの抽出、飽和塩化ナトリウム溶液での洗浄の後、有機層を分別し、溶媒を留去、ジイソプロピルエーテルから再結晶すると、生成物が30%(0.6g)の収率で得られる。
HPLC(方法1):R=4.1分
MS(DCI/MH):m/z=242(M+NH
実施例24A
4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005529119
10.0gの4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸を、最初に25mlの硫酸に加え、そして、13mlの濃硫酸と3.4mlの濃硝酸の混合液を−5℃で、滴下する。60分後、400mlの氷水(ice-water)を加え、そして、生成物を、吸引しながら濾別し、水で洗浄し、次いで乾燥する。この結果、12g(定量的)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.0分
MS(DCI/NH):m/z=287(M+NH
実施例25A
メチル 4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
12gの4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸を、140mlのメタノールに溶解し、そして、濃硫酸を10滴加える。7時間還流した後、メタノールを留去し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。乾燥後、12.5g(99%)の目的物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.55分
MS(DCI/NH):m/z=301(M+NH
実施例26A
5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチルジヒドロ−2(3H)−フラン
Figure 2005529119
−20℃で、0.73gの水素化ホウ素ナトリウム(sodium borohydride)を40mlのメタノール/ジエチルエーテル中の4.53gの メチル 4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートに加える。TLCコントロールの下で、混合物を1N塩酸で酸性にする。酢酸エチルと水を加え、そして、有機層を分別する。飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去した後、残渣を40mlのジクロロメタンに溶解し、そして、1.85mlのTFAを室温で加える。30分後、混合物を、水および10%強度の酢酸ナトリウム溶液で洗浄し、そして、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去後、ジエチルエーテル/n−ペンタンから再結晶すると、目的物を3.2g(79%)の収量で得る。
HPLC(方法1):R=4.2分
MS(ESI):m/z=254(M+H)
実施例27A
5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチルジヒドロ−2(3H)−フラノン
Figure 2005529119
室温で、18.28gの錫と75mlの濃塩酸を、90mlのエタノール中の3.55gの5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチルジヒドロ−2(3H)−フランに加える。還流しながら1時間攪拌後、溶媒を留去し、酢酸エチルと水を加え、そして、混合物を、重炭酸ナトリウムを用いて塩基性にする。混合物をセライト(Celite)で吸引しながら、濾別し、有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥後、生成物が、溶液から2.97g(95%)の収量で結晶化する。
HPLC(方法1):R=3.4分
MS(ESI):m/z=224(M+H)
実施例28A
3−ジアリルアミノベンゾニトリル(3-diallylaminobenzonitrile)
Figure 2005529119
50g(423.23mmol)の3−アミノベンゾニトリル(3-aminobenzonitrile)を、1リットル(l)の乾燥テトラヒドロフランに溶解する。冷却しながら、221.2ml(1270mmol)のN,N−ジイソプロピルアミンと183.1ml(2116mmol)のアリルブロマイド(allyl bromide)を1時間にわたって滴下する。添加終了後、混合物を、還流に至るまで加熱し、還流しながら60時間、攪拌する。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルと水の混合液内で取り出す。水層を、酢酸エチルで3回抽出し、集めた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。再び濃縮後、残渣をメチレンクロライド内で取り出し、シリカゲルで充填されたフリット(frit)で濾過する。これにより、80g(理論上の95%)の生成物が得られ、これは、更に精製することなく次の合成に使用される。
HPLC(方法1):R=4.87分
MS(ESIpos):m/z=199(M+H)
実施例29A
1−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気の下で、80g(403.5mmol)の3−ジアリルアミノベンゾニトリルを、800mlの乾燥ジエチルエーテルに溶解する。室温で、404ml(807mmol)の2−プロピルマグネシウム クロリド(2-propylmagnesium chloride)を、ジエチルエーテルの2モル溶液として、滴下する。添加終了後、混合物を、沸騰するまで加熱し、還流しながら一晩攪拌する。混合物を、冷却し、次いで、250mlの10%強度の塩酸を、氷で冷却しながら、ゆっくり滴下する。更に、30分間、攪拌を継続し、水層を、次いで、ジエチルエーテルで3回抽出する。集められた抽出物は、硫酸マグネシウムで乾燥される。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣を高真空の下で、乾燥すると、粗生成物が、76.7g(理論上の75%)得られるが、更に精製することなく使用される。
HPLC(方法1):R=4.63分
MS(DCI):m/z=244(M+H)
実施例30A
エチル 4−(3−(ジアリルアミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
この反応を行うのに必要なLDA溶液を、新たに準備する。アルゴン雰囲気の下で、25mlの乾燥THFに溶解された21.4ml(153mmol)のジイソプロピルアミンを加え、混合液は、−20℃まで冷却される。この温度で、61.2ml(153mmol)のn−ブチル リチウムを2.5モル溶液として滴下する。生じた溶液を、次いで、更に0℃まで温めて、30分間攪拌する。また、アルゴン雰囲気下で、12.4g(51mmol)の1−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノンを、10mlの乾燥THFに溶解する。−78℃まで冷却した後、新たに調製したLDA溶液をゆっくり滴下する。混合物を、−78℃で更に1時間攪拌した後、次いで、30mlのTHFに溶解した43.6g(204mmol)のエチル アイオドアセテート(ethyl iodoacetate)を、滴下する。混合物を、一晩攪拌するが、その間、室温までゆっくり暖める。反応は、次いで、1N塩酸を用いて、加水分解され、生成物は、酢酸エチルで3回抽出する。集められた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過、溶媒の蒸発後、残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:石油エーテル/酢酸エチル 95:5)で精製する。これにより、7.23g(理論上の37%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=4.71分
MS(ESIpos):m/z=330(M+H)
実施例31A
エチル 4−(3−アミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
アルゴンの下で、8.27g(53mmol)の1,3−ジメチルバルビツール酸(1,3-dimethylbarbituric acid)、204mg(0.18mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(tetrakis(triphenylphosphine)palladium(0))および185mg(0.71mmol)のトリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)を30mlのトルエンおよび10mlのDMFの混合液に溶解する。この触媒溶液を、30mlのトルエン中の2.91g(8.83mmol)のエチル 4−(3−ジアリルアミノフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエート溶液に加える。混合物を、80℃で一晩攪拌し、次いで、トルエンを、蒸発させ、残渣を、酢酸エチル中で取り出し、飽和炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、濃縮する。完全な変換がなされたと仮定して、得られた粗生成物を、更なる合成に精製することなく使用する。
HPLC(方法1):R=3.69分
MS(DCI):m/z=250(M+H)
実施例32A
1−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]−3−フェニル]−1−プロパノン
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気の下で、5g(25.22mmol)の3−ジアリルアミノベンゾニトリル(3-diallylaminobenzonitrile)を、50mlの乾燥ジエチルエーテルに溶解する。次いで、室温で、25.22ml(50.44mmol)の2−フェニルエチルマグネシウム クロリド(2-phenylethylmagnesium chloride)を(ジエチルエーテル中で2モル溶液として)、滴下する。混合物を、9時間還流加熱する。室温に冷却後、混合物は、注意深く、20%強度塩酸を用いて、加水分解される。攪拌を30分した後、層分離するが、水層は、3回ジエチルエーテルで抽出される。次いで、集められた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過し、溶媒を蒸発させた後、生じる残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:メチレンクロリド/石油エーテル 5:1)で精製する。これにより、生成物を、3.53g(理論上の46%)を得る。
HPLC(方法1):R=5.30分
MS(DCI):m/z=306(M+H)
実施例33A
メチル 3−ベンジル−4−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]−4−オキソブタノエート
Figure 2005529119
アルゴン雰囲気の下で、15mlの乾燥THF中の1.15g(11.38mmol)のジイソプロピルアミンおよび4.55mlの2.5モルのn−ブチルリチウム(n-butyl lithium)溶液から新たなLDA溶液を調製する。同時に、アルゴン雰囲気下で、3.16g(10.35mmol)を、30mlのTHFに溶解し、生じる溶液を、−78℃まで冷却する。−78℃で、新たに作製されたLDA溶液を、ゆっくり、この溶液に滴下する。更に1時間、−78℃での攪拌を継続し、そして、更に、15mlのTHF中の4.75g(31mmol)のメチル ブロモアセテートを滴下する。反応混合物を、ゆっくり室温に至るまで暖め、そして、更に4時間、室温で攪拌する。14mlの1N塩酸、70mlの水および100mlのメチレンクロリド(methylene chloride)を次いで、加える。層分離するが、水層を更に3回、メチレンクロリドで抽出する。集めた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過、溶媒の蒸発後、残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン−メチレンクロリド 2:1、次いで1:1で、最後に純メチレンクロリド)で精製する。これにより、1.17g(理論上の28%)の生成物を得る。
HPLC(方法1):R=5.11分
MS(ESIpos):m/z=378(M+H)
実施例34A
4−ベンジル−5−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]ジヒドロ−2(3H)−フラノン
Figure 2005529119
823.4mg(2.18mmol)のメチル 3−ベンジル−4−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]−4−オキソブタノエートを4mlのメタノールおよび4mlのジエチルエーテルに溶解し、0℃まで冷却する。次いで、90.8mg(2.4mmol)の固体水素化ホウ素ナトリウム(solid sodium borohydride)を加える。混合物を、室温までゆっくり暖め、そして、反応混合物を一晩攪拌する。溶媒を蒸発させ、そして、1N塩酸、水および酢酸エチルを、残渣に加える。水層を、更に2回酢酸エチルで抽出し、次いで、集めた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥する。精製は、RP−HPLCで行う。この結果、ジアステレオマーの混合物として、383.2mg(理論上の49%)の生成物を得るが、これを、ジアステレオマーに分離はしない。
HPLC(方法1):R=4.52分
MS(ESIpos):m/z=348(M+H)
実施例35A
5−(3−アミノフェニル)―4−ベンジルジヒドロ−2(3H)−フラノン
Figure 2005529119
433mg(1.25mmol)の4−ベンジル−5−[3−(ジアリルアミノ)フェニル]ジヒドロ−2(3H)−フラノンを、2mlの乾燥THFに溶解し、そして、2mlのTHF中の14.4mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および584mg(3.74mmol)の1,3−ジメチルバルビツール酸の溶液を加える。混合物を、20時間、還流下で加熱する。変換がまだ不完全な場合は、更に14mgのパラジウム触媒を加え、混合物を更に2時間、沸騰加熱する。次いで、溶媒を除去し、残渣を、20mlの酢酸エチルに溶解し、そして、有機層を、10mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、濃縮、乾燥する。これにより、487mg(理論上の93%)の粗生成物を得る。これは、更に精製せずに、次の合成に使用される。
HPLC(方法1):R=3.67分
MS(DCI):m/z=285(M+NH
実施例
一般的手順B:ラクトンの合成
A.L.Gutman,K.Zuobi,T.Bravdo,J.Org.Chem.55,3546−3552,1990による手順に準じて、反応させようとする1当量の4−オキソ化合物を、ジエチルエーテルとメタノールの1:1の混合液に溶解する。氷バス(ice bath)で、混合物を、0℃まで冷却し、次いで、1当量の固体の水素化ホウ素ナトリウム(solid sodium borohydride)を加える(より規模の大きい反応の場合は、水素化ホウ素ナトリウムを水に溶解する)。混合物を、0℃でTLCのコントロールの下で、完全な変換を示すまで攪拌し、次いで、1N塩酸を加え、混合物を水で希釈し、次に、酢酸エチルで3回抽出する。有機層を集め、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過、溶媒の除去の後、生ずる残渣を、分取(preparative)RP−HPLCで精製する。
実施例1から10は、一般的手順Bに従って、製造される。
実施例1
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
650mg(1.61mmol)のメチル 4−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、0.22mlの水中の62mg(1.61mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、426mg(理論上の71%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.81分
MS(ESIpos):m/z=373(M+H)
Figure 2005529119
実施例2
N−(3−フルオロフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
142mg(0.38mmol)のメチル 4−[3−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、14mg(0.38mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、104mg(理論上の80%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.58分
MS(ESIpos):m/z=343(M+H)
実施例3
N−(3−クロロフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
170mg(0.44mmol)のメチル 4−[3−({[(3−クロロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、17mg(0.44mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、119mg(理論上の76%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.41分
MS(ESIpos):m/z=359(M+H)
実施例4
N−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
154mg(0.40mmol)のメチル 4−[3−({[(4−フルオロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、15mg(0.40mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、85mg(理論上の60%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.38分
MS(ESIpos):m/z=357(M+H)
実施例5
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
153mg(0.38mmol)のメチル 4−[3−({[(3−クロロ−4−フルオロメチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、14mg(0.38mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、81mg(理論上の57%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.62分
MS(ESIpos):m/z=377(M+H)
実施例6
N−(1−アダマンチル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
47.3mg(0.11mmol)のメチル 4−[3−({[(1−アダマンチル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、4.5mg(0.11mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、36.5mg(理論上の83%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.93分
MS(ESIpos):m/z=383(M+H)
実施例7
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(2,2−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)フェニル]尿素
Figure 2005529119
52.6mg(0.13mmol)のメチル 4−[3−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−2,2−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、5mg(0.13mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、20.5mg(理論上の42%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.81分
MS(ESIpos):m/z=373(M+H)
実施例8
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
117mg(0.28mmol)のメチル 4−[2−フルオロ−5−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、10.5mg(0.28mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、40.7mg(理論上の37%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.88分
MS(ESIpos):m/z=391(M+H)
Figure 2005529119
実施例9
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]−N’−(3−フルオロフェニル)尿素
Figure 2005529119
97mg(0.20mmol)のメチル 4−[2−フルオロ−5−({[(3−フルオロフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、7.5mg(0.20mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、40mg(理論上の56%)の目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.67分
MS(ESIpos):m/z=361(M+H)
実施例10
N−(1−アダマンチル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
63mg(0.15mmol)のメチル 4−[2−フルオロ−5−({[(1−アダマンチル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェニル]−3,3−ジメチル−4−オキソブタノエートから出発して、5.5mg(0.15mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを用いて、10.5mg(理論上の18%)の目的物を得る。
Figure 2005529119
実施例11
N−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
20mlのジクロロメタン中で、0.67gの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチルジヒドロ−2(3H)−フラノンと、0.57gの4−イソシアネート−2−メチルベンゾニトリル(4-isocyanato-2-methylbenzonitrile)を、1時間、還流下攪拌し、次いで、シリカゲル(シクロヘキサン/酢酸エチル 3/1;2/1)で精製する。これにより、1.02g(89%)の目的化合物を得る。
HPLC(方法1):R=4.6分
MS(ESI):m/z=382(M+H)
実施例12
N−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
実施例11からの化合物のエナンチオマーをクロマトグラフィーによる分離によって(方法2)154mg(31%)のエナンチオマーBを得る。
HPLC(方法2):R=4.62分
MS(ESI):m/z=382(M+H)
実施例13
N−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
0.67gの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチルジヒドロ−2(3H)−フラノンを、10mlのジクロロメタンに溶解し、そして、0.54gの4−フルオロ−2−メチルフェニルイソシアネート(4-fluoro-2-methylphenylisocyanate)を加える。1時間還流後、生成物を、10mlのジエチルエーテルを添加して、結晶を晶出させ、乾燥して、1.1g(98%)の収量で目的物を得る。
HPLC(方法1):R=4.6分
MS(ESI):m/z=375(M+H)
実施例14
N−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N’−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソテトラヒドロ−2−フラニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005529119
実施例13からの化合物のエナンチオマーをクロマトグラフィーによる分離によって(方法3)157mg(31%)のエナンチオマーBを得る。
HPLC(方法2):R=4.5分
MS(ESI):m/z=375(M+H)
上記に述べた実施例の方法に準じて表1(table 1)にあげる実施例がなされた。
Figure 2005529119
Figure 2005529119
Figure 2005529119
Figure 2005529119
B.生理活性の評価
本発明化合物のイン・ビトロにおける効果を、次のアッセイで示すことができる。
抗−HCMV(抗ヒトサイトメガロウイルス:Anti−HCMV(anti−human cytomegalovirus)細胞病原性ウイルス(cytopathogenicity)試験
試験化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の50ミリモル(mM)溶液として使用される。参照化合物として、ガンシクロビル(Ganciclovir)、ホスカルネット(foscarnet)およびシドフォビル(cidofovir)が使用される。各ケースにおいて2μlの50、5、0.5および0.05mMDMSOストック溶液を、二重測定(duplicate determinations)のため、列2のA−Hの98μl分の細胞培養液に加えた後、96−ウエルプレートの列11まで、50μl分の培地で1:2希釈を行う。列1と12のそれぞれのウエルは、50μlの培地を含む。1×10個の細胞(ヒト内皮線維芽細胞(human prepuce fibroblasts[NHDF])の懸濁液150μlを、ピペットで各ウエル(列1は、細胞コントロール(cell control)である)に入れ、そして、列2から12には、HCMVによって感染された細胞及び非感染NHDF細胞(M.O.I.(重複感染度)=0.001−0.002)の混合物すなわち、1000の非感染細胞につき1−2の感染細胞をピペットで入れた。列12(試験物質は存在しない)は、ウイルスコントロールとしての役目をする。最終的な試験濃度は、250−0.0005μMである。プレートを、37℃/5%炭酸ガス(CO)で、6日間、すなわち、細胞のすべてが、ウイルスコントロールで感染(100%細胞病原性効果[CPE])されるまで、インキュベートする。次いでウエルを、固定し、ホルマリンとギームザ染料(Giemsa's dye)の混合物を加える(30分)ことによって着色し、再蒸留水で洗浄し、50℃で、乾燥用オーブン(oven)内で乾燥する。次いで、プレートを、オーバーヘッド顕微鏡(Technomaraからのプレイクマルチプライアー:plaque multiplier)を用いて、視覚的に評価する。
次のデータを、試験プレートから得ることができる。
CC50(NHDF)=処理されていないコントロールの細胞と比較して、細胞に対する増殖抑制効果が見られない物質の濃度(μM)
EC50(HCMV)=処理されていないウイルスコントロールと比較して、CPE(細胞変性効果(cytopathic effect))を50%阻害する物質の濃度(μM)
SI(選択指標:selectivity index)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)
本発明化合物の効果のイン・ビトロデータの代表例をテーブルAに示す。
表A
Figure 2005529119
HCMV感染の治療のための本発明化合物の適合性は、次の動物モデルで示すことができる。
HCMV 異種移植片ゼルフォーム(登録商標)モデル
動物
3−4週齢の雌免疫不全マウス(16−18g)(Fox Chase SCIDまたはFox Chase SCID−NODまたはSCID beige)を、市販しているブリーダー(Bomholtgaard、Jackson)から購入する。動物は、無菌状態で(寝装・寝具(ベディング)および飼料を含めて)アイソレーター(isolators)に収容する。
ウイルス増殖
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)(デイビススミス菌株)を、イン・ビトロで、ヒト胚芽内皮線維芽細胞(NHDF細胞)で増殖する。NHDF細胞を、0.01のM.O.I(a multiplicity of infection)で感染させた後、ウイルス感染細胞を、5−7日後、採取し、最小必須培地(MEM)、10%ウシ胎児血清(FCS)の存在下で、−40℃、10%DMSOで保管する。ウイルス感染細胞を連続的に10倍希釈の後中性赤(ニュートラルレッド:neutral red)で生体染色した後、24−ウエルプレート上でコンフルエント(confluent)になったNHDF細胞で、力価(titer)を測定する。
スポンジの調製、移植、治療及び評価
1×1×1cmのサイズのコラーゲン・スポンジ(Collagen sponges)(Gelfoam(登録商標);Peasel & Lorey, order NO. 407534;K.T. Chong et al., Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy, p.439(1999))を、はじめに、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で湿らせ、トラップされた気泡を脱ガスすることによって除き、次いで、MEM+10%FCS中で保管する。1×10個のウイルス感染NHDF細胞(HCMV Davis M.O.I.=0.01で感染)を、感染後3時間、隔離(detached)し、そして、20μlのMEM、10%のFCSを滴下して、湿ったスポンジに加える。12−13時間後、感染スポンジを、25μlのPBS/0.1%のBSA/1mMのDTTで、5ng/μlの塩基性線維芽細胞増殖因子(basic Fibroblast Growth Factor(bFGF))とともにインキュベートする。移植のために、免疫不全マウスを、アベルティン(Avertin)で麻酔し、背中の毛をドライシェーバーを用いて、取り除き、表皮を、1−2cm開き、応力を受けていない(unstressed)湿ったスポンジを、背中の皮膚下に移植する。外科的な傷を、組織糊(tissue glue)で閉じる。移植24時間後に、マウスを、1日3回(7時(7.00h)、14時(14.00h)、19時(19.00h))、8日間にわたり、経口において、薬物(substance)で処理をする。投与用量は、体重あたり、7または15または30または60mg/kgであり、投与する容量は、体重あたり、10ml/kgである。薬物は、2%DMSOの0.5%強度タイローズ(Tylose)懸濁液の形で製剤化される。移植9日後、および薬物の最後の投与の16時間後に、動物は、苦痛のないように犠牲にされ、スポンジを取り外す。ウイルス感染細胞は、コラーゲナーゼによる消化(330U/1.5ml)によりスポンジから分離され、MEM、10%ウシ胎児血清、10%DMSOの存在下に、−140℃で保管される。ウイルス感染細胞を連続的に10倍希釈の後中性赤(ニュートラルレッド:neutral red)で生体染色した後、24−ウエルプレート上でコンフルエント(confluent)になったNHDF細胞で、力価(titer)を測定することにより、評価が行われる。プラシーボ処理されたコントロールを比較して、薬物治療後の感染ウイルス粒子の数が測定される。
C.医薬組成物の具体的態様
本発明化合物は、次の方法で医薬製剤に変換される。
錠剤
組成(composition)
100mgの実施例1の化合物、50mgのラクトース(一水和物)、50mgのとうもろこしデンプン(天然)、10mgのポリビニルピロリドン(PVP 25)(BASF,Ludwigshafen,Germany)及び2mgのステアリン酸マグネシウム。
錠剤重量:212mg、直径 8mm、曲率(curvature)12mm。
製造
活性成分、ラクトース、およびデンプンの混合物を、水中の5%強度のPVP溶液(m/m)で顆粒化する。次いで、この顆粒を、乾燥し、ステアリン酸マグネシウムと5分間混和する。この混合物を、従来使用されている錠剤圧縮機(上記の錠剤のフォルマット(format)参照)を用いて、圧縮する。圧縮の場合、使用される圧縮力の指針は、15kNである。
経口投与できる懸濁液
組成
1000mgの実施例1の化合物、1000mgのエタノール(96%)、400mgのロジゲル(Rhodigel:キサンタンガム(Xanthan gum、FMC、Pennsylvania、USA)および99gの水。
10mlの経口用懸濁液は、100mgの本発明化合物の単一(single dose)の用量と等価である。
製造
ロジゲルを、エタノールに懸濁させ、そして、活性成分をこの懸濁液に加える。攪拌しながら、水を加える。混合物を、ロジゲルの膨潤(swelling)が、完全になるまで、約6時間攪拌する。

Claims (20)

  1. 式:
    Figure 2005529119
    [式中、−NHC(D)NHR基は、2、3、5または6の位置のひとつで、芳香環に結合し;
    Dは、酸素または硫黄を表し;
    は、水素もしくは、アルキルが、ハロゲン、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表すか;または、
    とRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C−C−シクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル環は、ハロゲン、水酸基、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよい;
    は、C−C10−シクロアルキルまたは、アリールが、ハロゲン、水酸基、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1、2または3個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいC−C10−アリールを表し;
    は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表すか;または、
    とRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C−C−シクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル環は、ハロゲン、水酸基、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよい;
    は、水素原子もしくは、アルキルが、ハロゲン、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
    は、水素、ハロゲン、水酸基、シアノ、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルを表し;
    は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、2または3個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
    、R、RおよびRは、同時に水素ではない]の化合物。
  2. −NHC(D)NHR基は、3の位置で、芳香環に結合し;
    Dは、酸素を表し;
    は、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1、または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
    は、C−C10−シクロアルキルまたは、アリールが、ハロゲン、シアノ、およびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1、2または3個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいC−C10−アリールを表し;
    は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ基およびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
    は、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表し;
    は、水素、ハロゲン、水酸基、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルを表し;
    は、水素もしくは、アルキルが、フッ素、塩素、水酸基、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群より選択される、0、1または2個の置換基によって、互いに独立して置換されてもよいC−C−アルキルを表す、請求項1記載の化合物。
  3. −NHC(D)NHR基は、3の位置で、芳香環に結合し;
    Dは、酸素を表し;
    は、C−C−アルキルを表し;
    は、フェニルがフッ素、塩素、シアノ、およびC−C−アルキルから成る群より選択された0、1または2個の置換基によって互いに独立して置換されてもよいフェニルまたはアダマンチルを表し;
    は、水素を表し;
    は、C−C−アルキルを表し;
    は、水素、水酸基、フッ素、塩素またはメチルを表し;そして
    は、水素を表す、請求項1記載の化合物。
  4. −NHC(D)NHR基が、3の位置で、芳香環に結合している請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. が、水素を表す請求項1、2または3記載の化合物。
  6. が、水酸基、フッ素、塩素またはメチルを表し、かつ6の位置で、芳香環に結合している請求項1、2または3に記載の化合物。
  7. Dが、酸素を表す請求項1、2または3記載の化合物。
  8. が、メチルを表す請求項1、2または3記載の化合物。
  9. が、アダマンチルまたはフェニルを表し、前記フェニルは、フッ素、塩素、シアノおよびメチルからなる群より選択される0、1または2個の置換基で互いに独立して置換されていてもよい請求項1、2または3に記載の化合物。
  10. が、水素を表す請求項1、2または3記載の化合物。
  11. が、メチルを表す請求項1、2または3に記載の化合物。
  12. が、ベンジルを表す請求項1、2または3に記載の化合物。
  13. が、水素を表す請求項1、2または3に記載の化合物。
  14. およびRがメチルを表す請求項1、2または3に記載の化合物。
  15. 方法[A]によって、式:
    Figure 2005529119
    [式中、−NHC(D)NHRは、2、3、5または6の位置の一つで芳香環と結合しており、
    D、R、R、R、R、RおよびRは、請求項1の定義と同様であり、そして、
    は、アルキル、好ましくは、メチルまたはエチルを表す。]
    の化合物を、還元剤と反応させるか、
    または、方法[B]によって、式:
    Figure 2005529119
    [式中、−NHは、2、3、5または6の位置の一つで芳香環と結合しており、そして、R、R、R、RおよびRは、請求項1の定義と同様である。]
    の化合物を式:
    D=C=N−R (IV)
    [式中、DおよびRは、請求項1の定義と同様である。]
    の化合物と反応させることを特徴とする、請求項1記載の化合物の製造方法。
  16. ウイルス疾患の治療および/または予防のための請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
  17. 少なくても一つの医薬的に許容され、医薬的に容認される担体または賦形剤と請求項1から3のいずれかに記載の少なくても一つの化合物とを含んでなる薬剤。
  18. ウイルス疾患を治療および/または予防する薬剤を製造するための請求項1から3のいずれかに記載の化合物の使用。
  19. ウイルス疾患の治療および/または予防のための請求項17記載の薬剤。
  20. 抗ウイルス的に有効な量の請求項1から3のいずれかに記載の少なくても一つの化合物を投与することを含んでなるヒトおよび動物のウイルス疾患を抑制する方法。
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