JP2005532324A - 抗菌剤としてのラクタム類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ラクタム類、それらの製造方法および病気の処置および/予防用、特に具体的にはサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤として使用される医薬製造についてのそれらの使用に関するものである。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ラクタム類およびその製造方法、並びに病気の処置および/または予防用、特にサイトメガロウイルスに対し、特に抗ウイルス剤として使用される医薬の製造についてのその使用に関するものである。
抗ウイルス活性および種々の構造を有する薬剤は市販されているが、通常、耐性が生じる可能性がある。従って、有効な治療についての新規薬剤が要望される。
従って、本発明の一目的は、ヒトおよび動物におけるウイルス感染症の処置についての同一または改善された抗ウイルス効果をもつ新規化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明明細書に記載されているラクタム類は抗ウイルス活性を有することが見出された。
本発明は、式
Figure 2005532324
[式中、
基−NHC(D)NHRは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、
Dは、酸素または硫黄であり、
は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るか、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環は、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
は、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環は、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルコキシ、カルボキシ、ベンジル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C10−アリールアミノカルボニル、5〜6員ヘテロアリールアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C10−アリールアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C10−アリールカルボニルオキシ、C−C−アルキルアミノカルボニルオキシおよびC−C10−アリールアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、そして
、R、RおよびRは、同時に全部が水素であることはないものとする]
で示される化合物に関するものである。
本発明化合物はまた、それらの塩類、溶媒和物または塩類の溶媒和物の形態であり得る。
本発明化合物は、それらの構造しだいで、立体異性体形態(鏡像体、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、鏡像体またはジアステレオマーおよびそれらの各混合物に関するものである。立体異性体的に純粋な成分は、鏡像体および/またはジアステレオマーの上記混合物から公知方法で単離され得る。
本発明はまた、化合物の構造しだいで、化合物の互変異性体に関するものである。
本発明の目的にとって好ましい塩類は、本発明化合物の生理学的に許容される塩類である。
化合物(I)の生理学的に許容される塩類は、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩類、すなわち、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩類を包含する。
化合物(I)の生理学的に許容される塩類はまた、通常塩基の塩類、例えば、例として、そして好ましくは、アルカリ金属塩類(例、ナトリウムおよびカリウム塩類)、アルカリ土類金属塩類(例、カルシウムおよびマグネシウム塩類)およびアンモニアまたは1〜16個のC原子を有する有機アミン類、例えば、例として、そして好ましくはエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、デヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンから誘導されたアンモニウム塩類を包含する。
溶媒和物は、本発明の目的の場合、溶媒分子との配位結合により固体または液体状態で錯体を形成する化合物の形態をいう。水和物は、水と配位結合している溶媒和物の特殊な形態である。
本発明の目的について、特記しない場合、置換基は以下の意味を有する:
アルキル自体およびアルコキシ(alkoxy)、アルキルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルアミノカルボニルオキシおよびアルコキシカルボニル(alkoxycarbonyl)における「alk」および「アルキル」は、通常1〜6個、好ましくは1〜4個、特に好ましくは1〜3個の炭素原子を有する線状または分枝状アルキル基であり、例として、そして好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルがある。
アルコキシは、例として、そして好ましくはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。
アルキルアミノは、1または2個のアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノ基であり、例として、そして好ましくはメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノがある。
アルキルアミノカルボニルは、1または2個のアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノカルボニル基であり、例として、そして好ましくはメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルがある。
アルキルアミノカルボニルオキシは、1または2個のアルキル置換基(互いに独立して選択される)を有するアルキルアミノカルボニルオキシ基であり、例として、そして好ましくはメチルアミノカルボニルオキシ、エチルアミノカルボニルオキシ、n−プロピルアミノカルボニルオキシ、イソプロピルアミノカルボニルオキシ、tert−ブチルアミノカルボニルオキシ、n−ペンチルアミノカルボニルオキシ、n−ヘキシルアミノカルボニルオキシ、N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ、N,N−ジエチルアミノカルボニルオキシ、N−エチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニルオキシ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニルオキシ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルオキシおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルオキシがある。
アリールアミノカルボニルは、一アリール置換基を有し、そして適切な場合、さらなる置換基、例えばアリールまたはアルキルを有するアリールアミノカルボニル基であり、例として、そして好ましくはフェニルアミノカルボニル、フェニルメチルアミノカルボニル、ビフェニルアミノカルボニル、ナフチルアミノカルボニルおよびナフチルメチルアミノカルボニルがある。
ヘテロアリールアミノカルボニルは、一ヘテロアリール置換基を有し、そして適切な場合、さらなる置換基、例えばアリールまたはアルキルを有するヘテロアリールアミノカルボニル基であり、例として、そして好ましくはチエニルアミノカルボニル、フリルアミノカルボニル、フリルメチルアミノカルボニル、ピロリルアミノカルボニル、チアゾリルアミノカルボニル、オキサゾリルアミノカルボニル、イミダゾリルアミノカルボニル、ピリジルアミノカルボニル、ピリジルメチルアミノカルボニル、ピリミジルアミノカルボニル、ピリダジニルアミノカルボニル、インドリルアミノカルボニル、インダゾリルアミノカルボニル、ベンゾフラニルアミノカルボニル、ベンゾチオフェニルアミノカルボニル、キノリニルアミノカルボニルおよびイソキノリニルアミノカルボニルがある。
アリールアミノカルボニルオキシは、一アリール置換基を有し、そして適切な場合、さらなる置換基、例えばアリールまたはアルキルを有するアリールアミノカルボニルオキシ基であり、例として、そして好ましくはフェニルアミノカルボニルオキシ、フェニルメチルアミノカルボニルオキシ、ビフェニルアミノカルボニルオキシ、ナフチルアミノカルボニルオキシおよびナフチルメチルアミノカルボニルオキシがある。
アルキルカルボニルアミノは、一アルキル置換基を有するアルキルカルボニルアミノ基であり、例として、そして好ましくはメチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノおよびn−ヘキシルカルボニルアミノがある。
アリールカルボニルアミノは、一アリール置換基を有するアリールカルボニルアミノ基であり、例として、そして好ましくはフェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノおよびフェナントレニルカルボニルアミノがある。
アルコキシカルボニルは、例として、そして好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルがある。
アルキルカルボニルオキシは、一アルキル置換基を有するアルキルカルボニルオキシ基であり、例として、そして好ましくはメチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、イソプロピルカルボニルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシおよびn−ヘキシルカルボニルオキシがある。
アリールカルボニルオキシは、一アリール置換基を有するアリールカルボニルオキシ基であり、例として、そして好ましくはフェニルカルボニルオキシおよびナフチルカルボニルオキシがある。
シクロアルキルは、通常3〜10個、好ましくは5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、例として、そして好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチルおよびノルボルニルがある。
アリールは、通常6〜14個の炭素原子を有する一〜三環状芳香族炭素環式基であり、例として、そして好ましくはフェニル、ナフチルおよびフェナントレニルがある。
ヘテロアリールは、通常5〜10個、好ましくは5〜6個の環原子およびS、OおよびN系列から選択される5個以下、好ましくは4個以下のヘテロ原子を有する芳香族、一〜二環式基であり、例として、そして好ましくはチエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニルおよびイソキノリニルがある。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、好ましくはフッ素および塩素である。
炭素原子についての記号*は、この炭素原子における立体配置に関して、化合物が、本発明目的の場合に、90%を越える割合で鏡像体過剰(>90%ee)であることを意味する、鏡像体純粋(enantiopure)形態であることを意味する。
、R、RおよびRが同時に全て水素であることはないという事実は、言い換えれば、基R、R、RおよびRの少なくとも1個が水素ではないことを意味する。
好ましい化合物は、
基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しており、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、アリールが、互いに独立して、ハロゲン、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が、水素、フッ素、塩素、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノまたはC−C−アルキルであり、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、そして
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、ヒドロキシおよびC−C−アルキルアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0または1個の置換基により置換され得る
化合物である。
好ましい化合物はまた、
基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しており、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであり、
が、フェニルまたはアダマンチルであって、フェニルが、互いに独立して、フッ素、塩素、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が水素であり、
が、水素またはC−C−アルキルであり、
が、水素、ヒドロキシ、フッ素、塩素またはメチルであり、
が水素であり、そして
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、ヒドロキシおよびC−C−アルキルアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0または1個の置換基により置換され得る
化合物である。
好ましい化合物はまた、
基−NHC(D)NHRが、2、3、5または6位の一つを介して芳香族系に結合しており、
Dが、酸素または硫黄であり、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るか、または
およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環が、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
が、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、アリールが、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、または
およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環が、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
が、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルコキシ、カルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノおよびC−C10−アリールカルボニルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、そして
、R、RおよびRが、同時に全部が水素ということはないものとする
化合物である。
好ましい化合物はまた、
基−NHC(D)NHRが、3位を介して芳香族系に結合しており、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、アリールが、互いに独立して、ハロゲン、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
がC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、そして
が水素である
化合物である。
好ましい化合物はまた、
基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しており、
Dが酸素であり、
がC−C−アルキルであり、
が、フェニルまたはアダマンチルであって、フェニルが、互いに独立して、フッ素、塩素、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
が水素であり、
がC−C−アルキルであり、
が、水素、ヒドロキシ、フッ素、塩素またはメチルであり、
が水素であり、そして
が、水素である
化合物である。
好ましい化合物はまた、基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しているものである。
好ましい化合物はまた、Dが酸素である化合物である。
好ましい化合物はまた、Rがメチルである化合物である。
好ましい化合物はまた、Rがアダマンチルまたはフェニルであって、フェニルが、互いに独立して、フッ素、塩素、シアノおよびメチルから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得る化合物である。この点に関して、Rは、特に好ましくは、1または2個の置換基により置換されているフェニルであり、そして2個の置換基の場合、それらは、好ましくはオルトおよびパラ位またはメタおよびパラ位を占める。
好ましい化合物はまた、Rが水素である化合物である。
好ましい化合物はまた、Rが水素またはメチル、特にメチルである化合物である。
好ましい化合物はまた、Rが水素またはフッ素、特にフッ素である化合物である。
好ましい化合物はまた、Rが水素である化合物である。
好ましい化合物はまた、R、特にフッ素が6位を介して芳香族系に結合している化合物である。この点で特に好ましい化合物は、同時に基−NHC(O)NHRが3位を介して芳香族系に結合している化合物である。
好ましい化合物はまた、Rが水素である化合物である。
好ましい化合物はまた、Rが水素またはメチル、特に水素である化合物である。
好ましい化合物はまた、RおよびRがメチルである化合物である。
基の各組合わせまたは好ましい組合わせにおいて具体的に示された基の定義はまた、基について望ましいものとして示された特定の組合わせとは関係無く、別の組合わせの基の定義により置き換えられるものとする。
上記の好ましい範囲の組合わせまたは2つまたはそれ以上は、非常に好ましい。
さらに本発明は、式
Figure 2005532324
[式中、
−NHは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、そして
、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物を、式
DCN−R (III)
(式中、RおよびDは上記の意味を有する)
で示される化合物と反応させる、式(I)で示される化合物の製造方法に関するものである。
反応は、一般的に、適切な場合、塩基の存在下、好ましくは大気圧下室温から溶媒の還流温度までの温度範囲で、不活性溶媒中で行なわれる。
不活性溶媒の例は、ハロ炭化水素類、例えばメチレンクロリド、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えば酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルまたはピリジンであり、好ましいのはテトラヒドロフラン、メチレンクロリドまたは酢酸エチルである。
塩基の例は、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたはカリウム、または他の塩基、例えばトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであり、好ましいのはジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンである。
式(III)で示される化合物は公知であるか、または適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
式(II)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、
−NOは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、そして
、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物を、例えば水素雰囲気中パラジウム・炭素で、または塩酸中の塩化錫(II)または錫で、好ましくは水素雰囲気中パラジウム・炭素で還元することにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒中、好ましくは3bar以下の大気圧下室温から溶媒の還流温度までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノール、炭化水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、酢酸エチルまたはピリジンであり、好ましいのはエタノール、イソプロパノール、酢酸エチルまたは塩化錫の場合、ジメチルホルムアミド、ジオキサンまたはメタノール中である。
式(IV)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、
−NOは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、そして
、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有し、そして
はアルキル、好ましくはメチルまたはエチルである]
で示される化合物を、式
−NH (VI)
(式中、Rは前記の意味を有する)
で示される化合物または式(VI)で示される化合物のホルメートと反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒または蟻酸中、好ましくは大気圧下50℃〜200℃の温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンである。蟻酸は上記反応を実施するのに好ましい。
式(VI)で示される化合物は公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
式(V)の化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、
−NOは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、そして
、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物を、式
−OH (VIII)
[式中、Rは前記の意味を有する]
で示される化合物と反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒中または式(VIII)で示される化合物中、適切な場合酸の存在下、好ましくは大気圧下室温から溶媒の還流温度までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、酢酸エチルまたはピリジンである。式(VIII)で示される溶媒が好ましく、例えばエタノールまたはメタノールである。
酸の例は、塩酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸であり、好ましいのは硫酸である。
式(VIII)で示される化合物は公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
式(VII)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物を、発煙硝酸、濃硝酸、ニトロ化酸(nitration acid)または他の混合比率での硫酸および硝酸と、好ましくは大気圧下−30℃〜0℃の温度範囲で反応させることにより製造され得る。
式(IX)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、Rは前記の意味を有する]
で示される化合物を、式
Figure 2005532324
[式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物と反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒中、適切な場合ルイス酸の存在下、好ましくは大気圧下−10℃〜室温の温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、ハロ炭化水素類、例えばメチレンクロリド、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素類、例えばヘキサンまたはシクロヘキサン、または他の溶媒、例えばアセトニトリルまたはピリジンであり、好ましいのは1,2−ジクロロエタンである。
ルイス酸の例は、三塩化アルミニウムまたは四塩化チタンであり、好ましいのは三塩化アルミニウムである。
式(X)および(XI)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
別の合成方法では、式
Figure 2005532324
(式中、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を、一般式
Figure 2005532324
(式中、R、RおよびRは前記の意味を有し、Lは、ハロゲン、好ましくは臭素またはヨウ素である)
で示される化合物と反応させることにより、式(IX)で示される化合物を製造することが可能である。
この反応は、一般的に不活性溶媒中塩基の存在下、好ましくは大気圧下−78℃から室温までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、エチルベンゼン、キシレン、トルエン、好ましくはテトラヒドロフランまたはトルエンである。
塩基の例は、アミド類、例えばナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、または他の塩基、例えばリチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、水素化ナトリウム、DBUまたはジイソプロピルエチルアミン、好ましくはナトリウムアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドまたはリチウムジイソプロピルアミドである。
一般式(XII)および(XIII)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る((XII)については、M.R.Schneider、H.Ball、J.Med.Chem.1986、29、75−79参照)。
別の合成方法では、式(VII)で示される化合物の製造について記載した方法により、式
Figure 2005532324
(式中、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を反応させることにより、式(V)(ただし、Rは水素である)で示される化合物である式(Va)の化合物を製造することが可能である。
式(XIV)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
[式中、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する]
で示される化合物を、テトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒中、好ましくは大気圧下0℃〜室温の温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、ハロ炭化水素類、例えばメチレンクロリド、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノール、炭化水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えばニトロメタン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルまたはピリジンであり、好ましいのはテトラヒドロフランである。
式(XV)の化合物は、式
Figure 2005532324
(式中、Rは前記の意味を有する)
で示される化合物を、式
Figure 2005532324
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物と反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に不活性溶媒中塩基の存在下、好ましくは大気圧下−78℃から室温までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、エチルベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド、または溶媒の混合物であり、好ましいのはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘプタンおよび/またはエチルベンゼンである。
塩基の例は、ナトリウムまたはカリウムメタノラート、またはナトリウムまたはカリウムエタノラートまたはカリウム・tert−ブトキシド、またはアミド類、例えばナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムジイソプロピルアミド、または有機金属化合物、例えばブチルリチウムまたはフェニルリチウム、または他の塩基、例えば水素化ナトリウム、DBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであり、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。
一般式(XVII)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
式(XVI)の化合物は、式
Figure 2005532324
(式中、Rは前記の意味を有する)
で示される化合物を、トリメチルシリルシアニドおよびヨウ化亜鉛と反応させることにより製造され得る。
この反応は、適切な場合不活性溶媒中、好ましくは大気圧下室温から100℃までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、ハロ炭化水素類、例えばメチレンクロリド、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタンまたはトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルまたはピリジンであり、好ましいのはテトラヒドロフランである。
式(XVIII)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
別の合成方法では、式
Figure 2005532324
(式中、
−NOは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、
、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を、式
−X (XIX)
(式中、Rは前記の意味を有し、Xは、ハロゲン、好ましくはヨウ素または臭素である)
で示される化合物と反応させることにより、式(IV)で示される化合物を製造することが可能である。
この反応は、一般的に不活性溶媒中、適切な場合塩基の存在下、好ましくは大気圧下−10℃〜室温までの温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素類、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油画分、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、またはピリジンであり、好ましいのはテトラヒドロフランである。
塩基の例は、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたはカリウム、またはカリウム・tert−ブトキシド、または他の塩基、例えば水素化ナトリウム、DBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであり、好ましいのは水素化ナトリウムである。
式(XIX)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
式(IVa)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
(式中、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を、発煙硝酸、濃硝酸、ニトロ化酸(nitration acid)または他の混合比率での硫酸および硝酸と、好ましくは大気圧下−30℃〜0℃の温度範囲で反応させることにより製造され得る。
式(XX)で示される化合物は、式
Figure 2005532324
(式中、R、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を、蟻酸アンモニウムと反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に融解物中または不活性溶媒中または蟻酸中、好ましくは大気圧下50℃〜200℃の温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒の例は、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチル・tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、または他の溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルまたはピリジンである。蟻酸はこの反応を実施するのに好ましい。
式(XXI)で示される化合物は、公知であるかまたは適切な前駆体から公知方法により合成され得る。
本発明化合物の製法は、以下の合成スキームにより説明され得る。
合成スキーム1:基本構造合成
Figure 2005532324
合成スキーム2:基本構造合成
Figure 2005532324
合成スキーム3:ラクタムIの合成
Figure 2005532324
合成スキーム4:ラクタムIIの合成
Figure 2005532324
合成スキーム5:ラクタムIIIの合成
Figure 2005532324
合成スキーム6:アルキレートラクタム
Figure 2005532324
式(I)で示される本発明化合物は、予測され得なかった驚くべき範囲の効果を示す。それらは、ヘルペスウイルス科に属するウイルス群の代表的なもの(ヘルペスウイルス)、特にサイトメガロウイルス(CMV)、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対する抗ウイルス効果を示す。従って、それらは病気、特にウイルス、特に上記ウイルスによる感染、およびそれらにより誘発される感染性疾患の処置および/または予防に適切である。ウイルス感染は、以後ウイルスによる感染およびウイルス感染により誘発される病気の両方を意味する。
式(I)の化合物は、それらの特性故に、病気、特にウイルス感染症の予防および/または処置に適切な医薬を製造するのに使用され得る。
例として挙げられ得る適応領域は、以下の通りである:
1)AIDS患者におけるHCMV感染(網膜炎、肺炎、消化器感染症)の処置および予防。
2)生死にかかわるHCMV肺炎または脳炎、および消化器および全身性HCMV感染を発現することが多い骨髄および臓器移植患者におけるサイトメガロウイルス感染の処置および予防。
3)新生児および幼児におけるHCMV感染の処置および予防。
4)妊婦における急性HCMV感染の処置。
5)癌および癌治療に伴う免疫抑制患者におけるHCMV感染の処置。
本発明化合物は、好ましくはヘルペスウイルス科に属するウイルス群の典型、特にサイトメガロウイルス、特にヒトサイトメガロウイルスによる感染症の予防および/または処置に適切な医薬の製造に使用される。
本発明化合物は、それらの薬理学的特性故に、ウイルス感染、特にHCMV感染の処置および/または予防について単独で、および必要ならば他の有効成分、特に抗ウイルス性有効成分、例えばガンシクロビルまたはアシクロビルと組合わせても使用され得る。
さらに本発明は、好ましくは1種またはそれ以上の薬理学的に許容される担体または他の賦形剤と一緒に少なくとも1種の本発明化合物を含む医薬、および上記目的に関するそれらの使用に関するものである。
有効成分は、全身的および/または局所的効果を有し得る。この目的の場合、有効成分は、例えば経口、非経口、肺、鼻、舌下、舌側、頬側、直腸、経皮、結膜、耳または硝子体内経路による適切な方法で、または移植片として投与され得る。
これらの投与経路については、適切な投与形態で有効成分を投与することが可能である。
経口投与に適切なのは、有効成分を迅速に、および/または修飾された形で送達する公知投与形態、例えば錠剤(非コーティングおよびコーティング錠剤、例、腸溶コーティングを施した錠剤またはフィルムコーティング錠剤)、カプセル剤、糖衣錠、顆粒、ペレット、散剤、エマルション、懸濁液、液剤およびエーロゾルである。
非経口投与は、吸収段階を回避しながら(静脈内、動脈内、心臓内、脊椎内または腰椎内)、または吸収を封入しながら(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)行われ得る。非経口投与に適切な投与形態は、特に、溶液、懸濁液、エマルション、凍結乾燥物および滅菌粉末形態である注射および注入用調製物である。
他の投与経路に適切な例は、吸入用医薬形態(特に粉末吸入器、ネブライザー)、点鼻液/液剤、スプレー、舌側、舌下または頬側投与される錠剤またはカプセル剤、坐剤、眼および耳用調製物、膣用カプセル、水性懸濁液(ローション、攪拌混合物)、親液性懸濁液、軟膏、クリーム、ミルク、ペースト、散布剤または移植片である。
有効成分は、自体公知の方法で規定の投与形態に変換され得る。これは、不活性で非毒性の医薬上適切な賦形剤の使用により行なわれる。これらには、特に、担体(例えば微晶性セルロール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然生体高分子(例えばアルブミン)、安定剤(例えば酸化防止剤、例えばアスコルビン酸)、着色料(例えば、無機色素、例えば酸化鉄)または調味料および/または臭気遮断剤がある。
一般的に、有効な結果を達成するのには体重に対し約0.001〜10mg/kg、好ましくは約0.01〜5mg/kgの静脈内投与量で投与すると有利であることが判明しており、経口投与時の投薬量は、体重に基くと約0.01〜50mg/kg、好ましくは0.1〜25mg/kgである。
それにもかかわらず、具体的には体重、投与経路、有効成分に対する個々の応答、製造方式および投与が行われる時間または間隔の相関関係として、適宜上記の量から逸脱することが必要な場合もあり得る。すなわち、上記最少量に満たない量でも十分事足りる場合もあれば、上記上限を超えなければならない場合もあり得る。大量投与事象の場合、一日を通して複数の個別用量にこれらを分割することが賢明であり得る。
以下の試験および実施例におけるパーセンテージデータは、特記しない場合、重量によるパーセンテージである。部とあるは重量部である。溶媒比率、希釈率および液体/液状溶液の濃度データはそれぞれの場合において体積に基づいている。
A.実施例
略語:
Figure 2005532324
一般的LC−MSおよびHPLC方法:
HPLCパラメーター:
方法1(HPLC):
カラム:クロマシルC18 60*2mm;温度:30℃;流速:0.75ml/分;溶離液A:0.005MのHClO、溶離液B:アセトニトリル;勾配:→0.5分98%A、→4.5分10%A、→6.5分10%A。
方法2(分取HPLC、鏡像体分離):
カラム:パッキング材料KBD6371(250*20mm);温度:23℃;溶離液:酢酸エチル;流速:25ml/分;酢酸エチルに溶かした化合物。
方法3(分取HPLC、鏡像体分離):
カラム:パッキング材料KBD6371(250*20mm);温度:23℃;溶離液:酢酸エチル;流速:25ml/分;酢酸エチル/テトラヒドロフラン(1:1(v/v))に溶かした化合物。
方法4(分取HPLC、鏡像体分離):
カラム:パッキング材料KBD6136(250*20mm);温度:23℃;溶離液:酢酸エチル;流速:25ml/分;酢酸エチルに溶かした化合物。
方法5(分取HPLC、鏡像体分離):
カラム:パッキング材料KBD4922(250*20mm);温度:23℃;溶離液:イソへキサン/酢酸エチル(65:35v/v);流速:25ml/分;酢酸エチルに溶かした化合物。
方法6(HPLC):
カラム:クロマシルC18 60*2mm;温度:30℃;流速:0.75ml/分;溶離液A:0.005MのHClO、溶離液B:アセトニトリル;勾配:→0.5分98%A、→4.5分10%A、→15分10%A。
方法7(分取RP−HPLC):
カラム:クロムシル(CromSil)C18、250×30mm;流速:50ml/分;送液時間:38分;210nmで検出;溶離液A:水、溶離液B:アセトニトリル;勾配:10%B(3分)→90%B(31分)→90%B(34分)→10%B(34.01分)。
方法8(分取HPLC、鏡像体分離):
カラム:パッキング材料KBD5326(250*30mm);温度:23℃;段階勾配溶離:酢酸エチル(100%)−メタノール(100%)−酢酸エチル(100%);流速:25ml/分;テトラヒドロフラン/酢酸エチル(1:1)に溶かした化合物。
出発化合物
実施例1A
1−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−プロパノン
Figure 2005532324
5.10gの2−フルオロベンゾニトリルを、50mlのジエチルエーテル中に導入し、0℃で25.27mlの2−プロピルマグネシウムクロリドを加える。室温で一晩攪拌後、60mlの10パーセント塩酸を0℃で滴下し、混合物を1時間攪拌する。それをジエチルエーテルで抽出し、シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル9/1)で精製することにより、4.8g(68%)の収率で標的化合物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(DCI/NH):m/z=184(M+NH)
実施例2A
4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005532324
1.75gの1−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−プロパノンを、テトラヒドロフランに溶かし、13.00mlのリチウムヘキサメチルジシラジドを加える。室温で2時間攪拌後、3.77gのヨード酢酸エチルを滴下する。室温で4時間攪拌後、50mlの20パーセント水酸化ナトリウム溶液を加え、混合物を一晩攪拌する。溶媒を留出し、水を残さに加える。この後、ジエチルエーテルで洗浄し、濃塩酸で水相を酸性化する。酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄後、有機相を分離し、溶媒を留出し、ジイソプロピルエーテルから再結晶化後、生成物が30%の収率(0.6g)で得られる。
HPLC(方法1):R=4.1分
MS(DCI/MH):m/z=242(M+NH)
実施例3A
4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸
Figure 2005532324
10.0gの4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸を、25mlの硫酸中に導入し、−5℃で、13mlの濃硫酸および3.4mlの濃硝酸から成る混合物を滴下する。60分後、400mlの氷水を加え、生成物を吸引濾過し、水で洗浄し、次いで乾燥する。この結果、12g(定量的)の標的化合物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.0分
MS(DCI/NH):m/z=287(M+NH)
実施例4A
4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸メチル
Figure 2005532324
12gの4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸を140mlのメタノールに溶かし、10滴の濃硫酸を加える。還流下で7時間後、メタノールを留出し、残さを、飽和重炭酸ナトリウム溶液、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。乾燥することにより、12.5g(99%)の標的化合物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.55分
MS(DCI/NH):m/z=301(M+NH)
実施例5A
5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
283.25mg(1.00mmol)の4−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸メチルを、2時間200℃で1.766g(28mmol)の蟻酸アンモニウムと攪拌する。次いで水および酢酸エチルを加え、有機相を分離する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留出し、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン、ジクロロメタン/酢酸エチル 3:1、1:1)により精製する。生成物をジエチルエーテルから再結晶化し、吸引濾過し、酢酸エチルで洗浄する。収率は、29mg(12%)である。
実施例5Aを製造するための別の反応手順:
4.24g(20.5mmol)の5−(2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンを20mlの濃硫酸に溶かし、生成した溶液を−10℃に冷却する。別に、2.6mlの濃硫酸を、−10℃の1.7mlの濃硝酸に滴下する。次いで、このニトロ化酸を反応混合物へ計量しながら滴下する。分析HPLCによる反応チェックが完全な変換を示すまで、混合物を−5℃で攪拌する。次いで、それを注意深く氷水中に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を濃縮後、残さをシクロヘキサン/酢酸エチル 7:3から結晶化する。3.26g(理論値の63%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.83分
MS(DCI):m/z=253(M+H)
実施例6A
5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
675mg(2.68mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンを、20mlのエタノール中に導入し、室温で、3.49g(29.44mmol)の錫を加える。14mlの濃塩酸を滴下し、混合物を1時間還流する。次いで、それを濾過し、溶媒を留出する。酢酸エチルおよび水を加えた後、重炭酸ナトリウムにより塩基性にし、セライトで濾過する。有機相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに2回抽出する。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留出する。生成物をジエチルエーテルから再結晶化する。収率は529mg(89%)である。
HPLC(方法1):R=3.19分
MS(ESI):m/z=223(M+H)
実施例6Aを製造するための別の反応手順:
290mg(1.15mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンを、5mlのエタノールに懸濁し、水素雰囲気下、TLCチェックが完全な変換を示すまで122mgのパラジウム・炭素(5%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、溶媒を濃縮後、結晶化する。この結果、240mg(理論値の94%)の生成物が得られる。
実施例7A
4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸エチル
Figure 2005532324
5.28g(31.76mmol)の1−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−プロパノンを、RTで100mlの乾燥THFに溶かし、次いでTHF中のヘキサメチルジシラジドの1モル溶液43mlを迅速に加える。RTで2時間攪拌後、12.6g(59mmol)のヨード酢酸エチルを加える。加えたとき反応混合物は僅かに熱くなる。次いでそれをRTで2〜4時間攪拌したままにする。次いで、クエンチングを1N塩酸により注意深く実施し、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた後、残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製する。4.97g(理論値の60%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.74分
MS(ESIpos):m/z=253(M+H)
実施例8A
5−(2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
2.49g(9.85mmol)の4−(2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸エチルを、17.4g(276mmol)の蟻酸アンモニウムと混合し、TLCチェックが完全な変換を示すまで200℃の浴温で攪拌する。冷却後、水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。この結果、1.74g(理論値の85%)の生成物が得られ、これはそれ以上精製されずに次の段階で使用され得る。
HPLC(方法1):R=3.91分
MS(ESIpos):m/z=207(M+H)
実施例9A
(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
キラルHPLC相での鏡像体分離により(方法8)、4.8gのラセミ5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例5A)から2.2g(理論値の46%)の鏡像体として純粋な生成物が得られる。
実施例10A
(5S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
200mg(0.79mmol)の(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例9A)を、5mlのエタノールに懸濁し、TLCチェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下84mgのパラジウム・炭素(5%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、溶媒を濃縮後、結晶化する。この結果、172mg(理論値の97%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.14分
MS(ESIpos):m/z=223(M+H)
一般的手順A:ラクタム類のアルキル化
1当量の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例5A)を、乾燥THF(0.16モル溶液)に溶かし、THF(0.2モル)中の1.1〜1.5当量の水素化ナトリウムの懸濁液に0℃で滴下する。混合物を30分間RTで攪拌し、次いで1.2〜2.5当量の適切なアルキル化剤を加える。混合物をRTまたは還流温度で一晩攪拌し、次いで水を注意深く加え、そして混合物をジエチルエーテルで3回抽出する。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濾過および濃縮すると、合成における次工程にとって十分な純度で生成物が得られる。
実施例11A
5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
一般的手順Aにより、200mg(0.79mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例5A)、35mg(0.87mmol)の水素化ナトリウムおよび281mg(1.98mmol)のよう化メチルから、157mg(理論値の74%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.97分
MS(DCI):m/z=267(M+H)
実施例12A
(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
一般的手順Aにより、200mg(0.79mmol)の(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例9A)、35mg(0.87mmol)の水素化ナトリウムおよび281mg(1.98mmol)のよう化メチルから、210mg(理論値の99%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.94分
MS(ESIpos):m/z=267(M+H)
実施例13A
[2−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル
Figure 2005532324
一般的手順Aにより、200mg(0.79mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例5A)、48mg(1.19mmol)の水素化ナトリウムおよび159mg(0.95mmol)のブロモ酢酸エチルから、265mg(理論値の98%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.28分
MS(ESIpos):m/z=339(M+H)
実施例14A
[(2S)−2−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル
Figure 2005532324
一般的手順Aにより、195mg(0.77mmol)の(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノン(実施例9A)、24mg(1.00mmol)の水素化ナトリウムおよび248mg(1.16mmol)のヨード酢酸エチルから、139mg(理論値の51%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.41分
MS(ESIpos):m/z=339(M+H)
実施例15A
5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
148mg(0.56mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノンを、5mlのエタノールに懸濁し、TLCチェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下59mgのパラジウム・炭素(5%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、溶媒を濃縮後、結晶化する。この結果、96mg(理論値の78%)の生成物が得られる。
m.p.:178.5℃
HPLC(方法1):R=3.27分
MS(ESIpos):m/z=237(M+H)
実施例16A
(5S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
206.3g(0.77mmol)の(5S)−5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン(実施例12A)を、5mlのエタノールに懸濁し、TLCチェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下82mgのパラジウム・炭素(5%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、溶媒を濃縮した後、結晶化する。この結果、178mg(理論値の96%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.30分
実施例17A
[2−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル
Figure 2005532324
260mg(0.77mmol)の[2−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチルを、3.6mlのエタノールに懸濁し、TLCチェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下82mgのパラジウム・炭素(5%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、濃縮する。この結果、225mg(理論値の89%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.58分
MS(ESIpos):m/z=309(M+H)
実施例18A
[(2S)−2−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル
Figure 2005532324
132mg(0.39mmol)の[(2S)−2−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル(実施例14A)を、5mlのエタノールに溶かし、TLCチェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下41mgのパラジウム・炭素(10%)と攪拌する。触媒をセライトで濾過する。エタノールで洗浄し、濃縮する。この結果、119mg(理論値の84%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=3.66分
MS(ESIpos):m/z=309(M+H)
実施例19A
1−(2−フルオロフェニル)−1−プロパノン
Figure 2005532324
アルゴン雰囲気下、5g(41.3mmol)の2−フルオロベンゾニトリルを、82mlの乾燥ジエチルエーテル中に導入し、RTで、41.3mlの2モル塩化エチルマグネシウム溶液(THF中)をゆっくりと滴下する。それに続いて、反応混合物をRTで一晩攪拌下におき、次いで0℃に冷却し、約100mlの10%強度塩酸により注意深く加水分解する。30分間攪拌後、水相をジエチルエーテルで3回抽出する。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濾過し、蒸発させることにより、3.32g(理論値の53%)の生成物が得られ、これについてはそれ以上精製しない。
HPLC(方法1):R=4.41分
MS(DCI):m/z=170(M+NH)
実施例20A
4−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−4−オキソブタン酸エチル
Figure 2005532324
3.31g(21.8mmol)の1−(2−フルオロフェニル)−1−プロパノンを、RTで70mlのTHF中に導入し、21.8mlの1モルのリチウムヘキサメチルジシラジド溶液(THF中)を迅速に加える。混合物をRTで2時間攪拌し、次いで3.81g(22.8mmol)のブロモ酢酸エチルを滴下する。混合物をRTで一晩攪拌し、次いで注意深く1N塩酸により加水分解する。水相を3回酢酸エチルで抽出する。硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を濾過し、濃縮した後、残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル8:2)により精製する。この結果、1.94g(理論値の24%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.63分
MS(DCI):m/z=256(M+NH)
実施例21A
5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンおよび5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オン
Figure 2005532324
1.93g(8.61mmol)の4−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−4−オキソブタン酸エチルを、15.2g(241mmol)の蟻酸アンモニウムと一緒に200℃の浴温で4時間攪拌する。反応混合物をRTに冷却した後、水を加え、次いでそれを酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせ、水で3回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濾過し、蒸発させた後、生じた残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1)により精製する。この結果、0.21g(理論値の8%)の5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンが得られる。
HPLC(方法1):R=3.78分
MS(ESIpos):m/z=192(M+H)
同時に、0.24g(理論値の13%)の5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンが生成される。
HPLC(方法1):R=3.63分
MS(ESIpos):m/z=192(M+H)
実施例22A
5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
450mg(2.35mmol)の5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンおよび5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンの混合物を、エタノールに溶かし、125mgのパラジウム・炭素(10%)を加える。TLCによる反応チェックが完全な変換を示すまで水素雰囲気下で混合物を攪拌する。反応混合物をセライトで濾過し、エタノールで充分に洗浄し、次いで濾液を濃縮する。320mg(理論値の67%)の生成物(ジアステレオマーの混合物)が得られる。
HPLC(方法1):R=3.74分
MS(DCI):m/z=194(M+H)、211(M+NH)
実施例23A
5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
320mg(1.66mmol)の5−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノンを、2mlの濃硫酸に溶かし、溶液を−10℃に冷却する。別に、1.65mlの濃硫酸を同じく−10℃で0.22mlの濃硝酸に滴下する。次いで、このニトロ化酸を−10℃で反応混合物に滴下する。混合物を−5℃で90分間攪拌し、次いで注意深く氷水に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出する。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濾過し、蒸発させると、243mg(理論値の60%)の生成物(ジアステレオマーの混合物)が得られる。
HPLC(方法1):R=3.64分
MS(ESIpos):m/z=239(M+H)
実施例24A
5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノン
Figure 2005532324
233mg(0.96mmol)の5−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノンを、7mlのエタノールに懸濁し、保護気体雰囲気下、51mgのパラジウム・炭素(10%)を加える。TLCチェックが完全な変換を示すまで、混合物を水素雰囲気下RTで攪拌する。次いで、反応混合物をセライトで濾過し、エタノールで充分に洗浄し、濾液を最後に濃縮する。この結果、199mg(理論値の99%)の生成物(ジアステレオマーの混合物)が得られる。
HPLC(方法1):R=2.97分
MS(ESIpos):m/z=209(M+H)
実施態様
実施例1
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
250.00mg(1.12mmol)の5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンを、10mlのジクロロメタンに溶かし、226.21mg(1.35mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネートを加える。還流下で1時間後、沈澱物を吸引濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、乾燥する。収率は404mg(理論値の92%)である。
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(ESI):m/z=390(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (d, 2 H); 2.21 (s, 3H); 4.6 (s, 1H), 7.1- 7.3 (m, 4 H); 7.45-7.55 (m, 1H); 7.85-7.80 (m, 3H); 9.2 (br.s, 1H)。
実施例2
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素(実施例1の鏡像体)
Figure 2005532324
シリカゲルクロマトグラフィーによるN−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素(実施例1)のラセミ混合物300mgの鏡像体分離を、HPLC方法2により実施する。酢酸エチルから再結晶化後の収率は108mg(理論値の36%)である。
実施例3
N−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
254.00mg(1.14mmol)の5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンを、10mlのジクロロメタン中に導入し、還流下で1時間216.89mg(1.37mmol)の4−イソシアナト−3−メチルベンゾニトリルと加熱する。吸引濾過後、ジクロロメタンで洗浄し、真空下60℃で乾燥する。収率は388mg(理論値の89%)である。
HPLC(方法1):R=4.3分
MS(ESI):m/z=381(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.7 (s, 3H); 1.21 (s, 3H); 2.1 (s, 2 H); 2.3 (s, 3H); 4.6 (s, 1 H); 7.1-7.3 (m, 2 H); 7.5-7.7 (m, 3 H); 7.95-8.4 (m, 3 H); 9.45 (s, 1H)。
実施例4
N−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素(実施例3の鏡像体)
Figure 2005532324
シリカゲルクロマトグラフィーによるN−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素(実施例3)のラセミ混合物300mgの鏡像体分離を、HPLC方法3により実施する。酢酸エチルから再結晶化後の収率は110mg(理論値の37%)である。
一般的手順B:尿素の合成
1当量のアニリンを酢酸エチル(0.1〜0.25M溶液)に溶かし、1.1当量の適切なイソシアネートを加える。反応混合物を室温で一晩攪拌する。再結晶化、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:シクロヘキサン/酢酸エチル)または分取RP−HPLC(方法7)により精製を実施する。
実施例5
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[4−フルオロ−3−(1,3,3−トリメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)フェニル]尿素
Figure 2005532324
一般的手順Bにより、84.5mg(0.36mmol)の5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン(実施例15A)および66mg(0.39mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネートから、結晶化後に114mg(理論値の79%)の生成物が得られる。
m.p.:215.0℃
HPLC(方法1):R=4.59分
MS(ESIpos):m/z=404(M+H)
実施例6
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−{4−フルオロ−3−[(2S)−1,3,3−トリメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル]フェニル}尿素
Figure 2005532324
一般的手順Bにより、155mg(0.66mmol)の(5S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン(実施例16A)および121mg(0.72mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネートから、結晶化後に191mg(理論値の72%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.67分
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6): δ = 0.70 (s, 3 H), 1.23 (s, 3 H), 2.07 (d, 1 H), 2.23 (s, 3 H), 2.25 (d, 1 H), 2.66 (s, 3 H), 4.54 (s, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 7.16-7.26 (m, 3 H), 7.51 (m, 1 H), 7.86 (d, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 9.14 (s, 1 H)。
実施例7
N−(2,4−ジメチルフェニル)−N'−{4−フルオロ−3−[(2S)−1,3,3−トリメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル]フェニル}尿素
Figure 2005532324
一般的手順Bにより、157mg(0.66mmol)の(5S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,4,4−トリメチル−2−ピロリジノン(実施例16A)および108mg(0.73mmol)の2,4−ジメチルフェニルイソシアネートから、クロマトグラフィー(方法7)による精製後に133mg(理論値の52%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.49分
MS(ESIpos):m/z=384(M+H)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6): δ = 0.69 (s, 3 H), 1.23 (s, 3 H), 2.07 (d, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.26 (d, 1 H), 2.66 (s, 3 H), 4.53 (s, 1 H), 6.92-6.98 (m, 3 H), 7.18 (t, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.77 (s, 1 H), 9.05 (s, 1 H)。
実施例8
{(2S)−2−[5−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)−2−フルオロフェニル]−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル}酢酸エチル
Figure 2005532324
一般的手順Bにより、119mg(0.39mmol)の[(2S)−2−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル]酢酸エチル(実施例18A)および71mg(0.42mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネートから、クロマトグラフィー(方法7)による精製後に88mg(理論値の48%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.87分
MS(ESIpos):m/z=476(M+H)
実施例9
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−{4−フルオロ−3−[(2S)−1−(2−ヒドロキシエチル)−3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル]フェニル}尿素
Figure 2005532324
K.A.Scheidt et al、Bioorganic & Medicinal Chemistry 1998、2477−2494の手順により、38mgの塩化カルシウムを1mlのエタノールに懸濁し、懸濁液を−5℃に冷却する。2mlのテトラヒドロフラン中の82mg(0.17mmol)の{(2S)−2−[5−({[(4−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)−2−フルオロフェニル]−3,3−ジメチル−5−オキソ−1−ピロリジニル}酢酸エチル(実施例8)の溶液を、この懸濁液に加える。混合物を5分間攪拌し、次いで26mgの水素化ホウ素ナトリウムを一分量で加える。反応混合物をそのままRTまでゆっくりと暖め、この温度で一晩攪拌する。次いで、1Mクエン酸を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで3回抽出する。有機抽出物を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を濾過および蒸発後、RP−HPLCにより精製すると、73mg(理論値の96%)の生成物が得られる。
HPLC(方法1):R=4.38分
MS(ESIpos):m/z=434(M+H)
実施例10
N−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N'−[4−フルオロ−3−(3−メチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)フェニル]尿素
Figure 2005532324
一般的手順Bにより、196mg(0.94mmol)の5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−2−ピロリジノンおよび189mg(1.13mmol)の4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネートから、クロマトグラフィー(方法7)による精製後に184mg(理論値の52%)の生成物(ジアステレオマーの混合物)が得られる。
HPLC(方法1):R=4.36分
MS(ESIpos):m/z=376(M+H)
実施例11
N−(3−クロロフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.18mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.22mmolの3−クロロフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の74%
HPLC(方法1):R=4.4分
MS(ESI):m/z=376(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (s, 2 H); 4.6 (s, 1 H); 6.95 7.5 (m, 6 H); 7.7 (s, 1 H); 8.0 (s, 1 H); 8.8 (s, 1 H); 8.9 (s, 1H)。
実施例12
N−(3−クロロフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法5により実施例11の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
実施例13
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.18mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.22mmolの4−フルオロ−2−メチルフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の95%
HPLC(方法6):R=4.2分
MS(ESI):m/z=374(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (s, 2H); 2,.2 (s, 3 H); 4.6 (s, 1 H); 6.9-7.3 (m, 4 H); 7.4-7.6 (m, 1 H); 7.65-7.8 (m, 1 H); 7.85 (s, 1 H); 8.0 (s, 1H); 9.1 (s, 1H)。
実施例14
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法4により実施例13の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
実施例15
N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.14mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.16mmolの2,4−ジフルオロフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の59%
HPLC(方法1):R=4.2分
MS(ESI):m/z=378(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3H); 1.2 (s, 3H); 2.1 (s, 1 H); 4.6 (s, 1H); 6.95-7.55 (m, 5 H); 7.9-8.15 (m, 2H); 8.4 (s, 1H); 9.15 (s, 1H)。
実施例16
N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N'−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法4により実施例15の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
実施例17
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(3−フルオロフェニル)尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.14mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.16mmolの3−フルオロフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の74%
HPLC(方法1):R=4.2分
MS(ESI):m/z=360(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (s, 2 H); 4.55 (s, 1 H); 6.7-6.9 (m, 1 H); 7.05-7.6 (m, 6 H); 8.0 (s, 1 H); 8.8 (s, 1 H); 8.9 (s, 1 H)。
実施例18
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(3−フルオロフェニル)尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法4により実施例17の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
実施例19
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(2,4−ジメチルフェニル)尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.18mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.22mmolの2,4−ジメチルフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の71%
HPLC(方法1):R=4.3分
MS(ESI):m/z=370(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (s, 2 H); 2.15 (s, 3 H); 2.2 (s, 3 H); 4.6 (s, 1 H), 6.9-7.3 (m, 4 H); 7.4-7.6 (m, 1 H); 7.65 (d, 1 H); 7.8 (s, 1 H); 8.0 (s, 1H); 9.05 (s, 1H)。
実施例20
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−(2,4−ジメチルフェニル)尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法4により実施例19の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
実施例21
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
Figure 2005532324
実施例1と同様にして、0.18mmolの5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2−ピロリジノンおよび0.22mmolの3−トリフルオロメチルフェニルイソシアネートから標的化合物が得られる。
収率:理論値の91%
HPLC(方法1):R=4.5分
MS(ESI):m/z=410(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.65 (s, 3 H); 1.2 (s, 3 H); 2.1 (s, 2 H); 4.6 (s, 1 H); 7.1-7.7 (m, 6 H); 8.0 (s, 2 H); 9.0 (s, 2 H)。
実施例22
N−[3−(3,3−ジメチル−5−オキソ−2−ピロリジニル)−4−フルオロフェニル]−N'−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
Figure 2005532324
標的構造は、HPLC方法4により実施例21の鏡像体のクロマトグラフィー分離によって鏡像体Bとして得られる。
B.生理学的活性の評価
本発明化合物のインビトロ効果は、以下の検定法で示され得る。
抗HCMV(抗ヒトサイトメガロウイルス)細胞変性試験
試験化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の50ミリモル(mM)溶液として使用する。ガンシクロビル(Ganciclovir、登録商標)、フォスカーネット(Foscarnet、登録商標)およびシドフォビル(Cidofovir、登録商標)を対照基準化合物として使用する。それぞれの場合において2μlの50、5、0.5および0.05mMのDMSOストック溶液を、デュプリケイト測定のために列2A〜Hにおける98μl分量の細胞培養培地に加えた後、96ウェルプレートの列11までに対し50μl分量の培地により1:2希釈を実施する。列1および12におけるウェルは、各々50μlの培地を含む。1×10細胞(ヒト包皮線維芽細胞[NHDF])の懸濁液150μlを、ウェルの各々(列1=細胞対照)へピペットで移し、列2〜12においては、HCMV感染および非感染NHDF細胞(M.O.I.=0.001〜0.002)、すなわち非感染細胞1000個当たり感染細胞1〜2個の混合物を入れた。列12(物質不含有)は、ウイルス対照としての役割を果たす。最終試験濃度は250〜0.0005μMである。プレートを37℃/5%COで6日間、すなわち細胞が全てウイルス対照において感染される(100%細胞変性効果[CPE])までインキュベーションする。次いで、ウェルを固定し、ホルマリンおよびギムザ染色液の混合物を加えることにより染色し(30分)、再蒸留水で洗浄し、50℃の乾燥オーブンで乾燥する。次いで、オーバーヘッド顕微鏡(テクノマーラによるプラーク倍率器)を用いて、プレートを視覚的に評価する。
以下のデータは、試験プレートから得られる:
CC50(NHDF)=非処理細胞対照との比較して細胞に対する可視細胞傷害効果が明白ではない物質濃度(μM)
EC50(HCMV)=非処理ウイルス対照と比べてCPE(細胞変性効果)を50%阻害する物質濃度(μM)
SI(選択性指数)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)。
本発明化合物の効果についての代表的インビトロデータを表Aに示す:
表A
Figure 2005532324
HCMC感染の処置についての本発明化合物の適合性は、以下の動物モデルにおいて示され得る:
HCMV異種移植ゼルフォーム(Gelfoam、登録商標)モデル
動物:
3〜4週令雌免疫不全マウス(16〜18g)、フォックス・チェイスSCIDまたはフォックスチェイスSCID−NODまたはSCIDベージュを、商業的ブリーダー(タコニックM+B、ジャクソン、米国)から購入する。動物をアイソレーターにおいて無菌条件下(寝床および飼料を含む)で収容する。
ウイルス増殖:
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、デービスまたはAD169株を、ヒト包皮線維芽細胞(NHDF細胞)においてインビトロで増殖させる。NHDF細胞を0.01〜0.03の感染効率(M.O.I.)で感染させた後、ウイルス感染細胞を5〜10日後に採取し、−40℃の最少必須培地(MEM)、10%胎児牛血清(FCS)および10%DMSOの存在下で貯蔵する。ウイルス感染細胞の系列10倍希釈後、ニュートラルレッドによる生体染色後に密集成長NHDF細胞の24ウェルプレートで力価を測定する。
スポンジの調製、移植、処理および評価:
大きさ1×1×1cmのコラーゲンスポンジ(ゼルフォーム(登録商標);ピーセル・アンド・ロリー製、オーダー番号407534;K.T.Chong et al.、Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy、1999、439頁)を、最初にリン酸緩衝食塩水(PBS)で湿らせ、捕捉空気泡を脱気により除去し、次いでMEM+10%FCS中で貯蔵する。1×10ウイルス感染NHDF細胞(HCMVデービスまたはHCMV AD169による感染、感染効率=0.03)を、感染の3時間後脱離させ、20μlのMEM、10%FCSの微量で湿ったスポンジに加える。約16時間後、感染したスポンジを、25μlのPBS/0.1%BSA/1mMのDTTおよび5ng/μlの塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)とインキュベーションする。移植については、免疫不全マウスにアベルティンまたはケタミン/キシラジン/アゼプロマジン混合物で麻酔をかけ、剃刀を用いて背中の毛を剃り、表皮を1〜2cm開き、ストレスを加えず、湿ったスポンジを背面皮膚下に移植する。外科創傷を組織接着剤で閉じる。移植の6時間後、マウスは初めて処置され得る(手術当日に一処置を施す)。その翌日以降、物質による経口処置を、8日間にわたって1日3回(7時および14時および19時)、1日2回(8時および18時)または1日1回(14時)実施する。一日用量は、体重に対し例えば3または10または30または60または100mg/kgであり、投与量は体重に対し10ml/kgである。2%DMSO含有または不含有の0.5%強度タイロース懸濁液形態で物質を処方する。移植の9日後および物質の採取投与の16時間後、苦痛を与えずに動物を殺し、スポンジを取出す。ウイルス感染細胞をコラゲナーゼ消化(330U/1.5ml)によりスポンジから放出させ、−140℃でMEM、10%胎児牛血清、10%DMSOの存在下において貯蔵する。ニュートラルレッドによる生体染色後に密集成長NHDF細胞の24ウェルプレートでの力価を測定することにより、ウイルス感染細胞の系列10倍希釈後に評価を行う。プラセボ処置対照群と比べた物質処置後の感染性ウイルス粒子の数を測定する。
C.医薬組成物の実施態様
本発明化合物は、以下の方法で医薬調製物に変換され得る:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、50mgの乳糖(一水和物)、50mgのコーンスターチ(天然)、10mgのポリビニルピロリドン(PVP25)(ドイツ国、ルドヴィヒシャーヘン、BASFから)および2mgのステアリン酸マグネシウム。錠剤重量212mg。直径8mm、湾曲の半径12mm。
製造:
有効成分、乳糖および澱粉の混合物を、PVPの5%強度水溶液(m/m)により造粒する。次いで、顆粒を乾燥し、5分間ステアリン酸マグネシウムと混合する。慣用的錠剤プレスを用いてこの混合物を圧縮する(錠剤の形態については参照)。圧縮に使用される圧縮力についてのガイドラインは15kNである。
経口投与され得る懸濁液:
組成:
実施例1の化合物1000mg、1000mgのエタノール(96%)、400mgのロージゲル(Rhodigel、米国ペンシルベニア、FMCによるキサンタンガム)および99gの水。10mlの経口懸濁液は、本発明化合物100mgの単一用量と均等内容である。
製造:
ロージゲルをエタノールに懸濁し、有効成分を懸濁液に加える。攪拌しながら水を加える。ロージゲルの膨張が完了するまで混合物を約6時間攪拌する。
静脈内投与され得る溶液:
組成:
実施例1の化合物10〜200mg、15gのポリエチレングリコール400および250gの注射用水。
製造:
実施例1の化合物を、攪拌によりポリエチレングリコール400と一緒に水に溶かす。溶液を濾過(孔径0.22μm)により滅菌し、無菌条件下で加熱殺菌注入ビンへ分配する。これらを注入ストッパーおよびクリンピングしたキャップで閉鎖する。

Claims (19)


  1. Figure 2005532324
    [式中、
    基−NHC(D)NHRは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、
    Dは、酸素または硫黄であり、
    は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るか、または
    およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環は、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
    は、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、ヒドロキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
    は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、または
    およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC−C−シクロアルキル環を形成し、このシクロアルキル環は、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得るものとし、
    は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C−C−アルコキシ、カルボキシ、ベンジル、C−C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C10−アリールアミノカルボニル、5〜6員ヘテロアリールアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、アミノ、C−C−アルキルアミノまたはC−C−アルキルであり、
    は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
    は、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、5〜6員ヘテロアリール、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C10−アリールアミノカルボニル、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C10−アリールカルボニルオキシ、C−C−アルキルアミノカルボニルオキシおよびC−C10−アリールアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
    、R、RおよびRは、同時に全部が水素であることはないものとする]
    で示される化合物およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  2. 基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しており、
    Dが酸素であり、
    がC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
    が、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールであって、アリールが、互いに独立して、ハロゲン、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1、2または3個の置換基により置換され得、
    が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
    が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
    が、水素、フッ素、塩素、ヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノまたはC−C−アルキルであり、
    が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、互いに独立して、フッ素、塩素、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C10−アリール、アミノおよびC−C−アルキルアミノから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、そして
    が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、ヒドロキシおよびC−C−アルキルアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0または1個の置換基により置換され得る
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. 基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合しており、
    Dが酸素であり、
    がC−C−アルキルであり、
    が、フェニルまたはアダマンチルであって、フェニルが、互いに独立して、フッ素、塩素、シアノおよびC−C−アルキルから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得、
    が水素であり、
    が、水素またはC−C−アルキルであり、
    が、水素、ヒドロキシ、フッ素、塩素またはメチルであり、
    が水素であり、そして
    が、水素またはC−C−アルキルであって、アルキルが、ヒドロキシおよびC−C−アルキルアミノカルボニルオキシから成る群から選択される0または1個の置換基により置換され得る
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. 基−NHC(D)NHRが3位を介して芳香族系に結合していることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  5. Dが酸素であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の化合物。
  6. がメチルであることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の化合物。
  7. が、アダマンチルまたはフェニルであって、フェニルが、互いに独立して、フッ素、塩素、シアノおよびメチルから成る群から選択される0、1または2個の置換基により置換され得ることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の化合物。
  8. が水素であることを特徴とする、請求項1、請求項2または請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の化合物。
  9. が水素またはメチルであることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の化合物。
  10. が水素またはフッ素であることを特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の化合物。
  11. が水素であることを特徴とする、請求項1、請求項2または請求項4ないし請求項10のいずれかに記載の化合物。
  12. が水素またはメチルであることを特徴とする、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の化合物。

  13. Figure 2005532324
    [式中、
    −NHは、2または3位の一つを介して芳香族系に結合しており、そして
    、R、R、R、RおよびRは、請求項1に記載の意味を有する]
    で示される化合物を、式
    DCN−R (III)
    (式中、RおよびDは請求項1に記載の意味を有する)
    で示される化合物と反応させることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で示される化合物の製造方法。
  14. 病気の処置および/または予防を目的とする、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の化合物。
  15. 医薬上許容され、医薬上適切な少なくとも1種の担体または他の賦形剤と組合わせて請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物を含む医薬。
  16. ウイルス感染症を処置および/または予防するための医薬の製造についての請求項1ないし請求項12のいずれかに記載された少なくとも1種の化合物の使用。
  17. ウイルス感染症が、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)またはヘルペスウイルス科に属するウイルス群を代表する別のウイルスによる感染症であることを特徴とする、請求項16に記載の使用。
  18. ウイルス感染症の処置および/または予防を目的とする、請求項15に記載の医薬。
  19. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載された少なくとも1種の化合物の抗ウイルス有効量を投与することによる、ヒトおよび動物におけるウイルス感染症の制御方法。
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