JP2005528238A - 多層フィルム - Google Patents

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Abstract

外表面が第1ホットシール接着剤により被覆され、対向外表面にポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層が供給されている多層フィルムが開示される。第1ホットシール接着剤は、A)硝酸セルロース及びアクリルポリマーを含み、B)ポリビニル化合物に基づく層とシールできる。また、該多層フィルムを製造する方法が開示される。本発明の多層フィルムは、柔軟性包装材、特に食品を包装する柔軟性包装材の製造に適している。本発明の多層フィルムは、被覆及び接着剤が少量でよく、それ故に総質量が小さいことに特徴がある。

Description

本発明は、多層フィルム、該多層フィルムの製造方法および柔軟性包装材におけるその使用に関する。柔軟性包装材は、通常、ベースキャリア材料である紙、アルミ箔及び/又はプラスチックフィルムから形成される。他の材料、例えば種々の熱可塑性ポリマーからなっていてよいフィルムとの組み合わせにより、物理的保護に対する基本的な要求を満たすことに加え、液体、光、ガス及び香気に対するバリア特性を有する、広範な特性を持つ複合フィルムの形状の多層フィルムを製造することができる。
柔軟性包装材は、食品分野及び非食品分野において広く使用されている。例えば、柔軟性包装材は、滅菌医療機器(例えば、注射針、包帯又は外科用手袋)を包装するのに使用される。化粧品分野では、柔軟性包装材は、例えば、石鹸、シャワーゲル又はシャンプーを包装するのに使用される。半贅沢品分野では、多層フィルムが、例えば、たばこ箱の香気密封包装のための柔軟性包装材として使用される。食品分野では、柔軟性包装材は、ソーセージ、コーヒー、澱粉製品、固形スープ、パン及び菓子類、ケーキ菓子(例えばチョコレートバー)並びにスナック食品(例えばポテトチップス)を包装するのに使用される。ここで、スナック食品は、酸素及び/又は光に対して感受性であり、及び/又は急速に乾燥し、あるいは湿気及び臭いを吸収しやすい又は香気を失いやすい食品の例として示す。
金属蒸着した多層フィルムが、このような食品を包装するのにしばしば使用される。金属蒸着は、通常、フィルムの一面上に約30〜80nmの薄いフィルムとして、金属又は金属酸化物、好ましくはアルミニウムを真空蒸着することにより行われる。
金属層又は金属酸化物層は、特に水蒸気及び光に対してバリア性を示すので、スナック食品に含まれている光酸化を受けやすい脂肪が悪臭性(rancid)になるのを防止する。
バリア性は、複合フィルムを製造するために2種又はそれ以上の材料、例えばプラスチックフィルムを結合するのに使用される接着剤により改善される。
複合フィルムの形状の多層フィルムは、通常ドライラミネート法により、ベースキャリア材料(以下、キャリアフィルムという。)に別のフィルムを積層して複合フィルムとすることにより、製造される。ドライラミネートは、結合(接着)により柔軟性フィルムを大面積で連続的に接合することと理解され、結合は、予備乾燥後に、乾燥しているがなお接着活性状態にある間に行われる。これに関連して、ドライラミネートは、印刷後にインラインで(一段階法)又はオフラインで(二段階法)行われる。
2成分(2C)ラミネート接着剤、特に2Cポリウレタン接着剤、及びメルト接着剤が、結合に使用される。ラミネート接着剤の適用量は、約1g/m〜5g/mである。
ポリウレタン系ラミネート接着剤によるドライラミネートの欠点は、接着剤の硬化が終了して他のフィルムを複合フィルムに加えるまで、又は複合フィルムを最終形状に切断するまでの、待ち時間が約2〜48時間もあることである。対応物品、特に食品を包装する前に、複合フィルムが、存在し移行する可能性があるラミネート接着剤からのモノマー、特にジイソシアネートモノマーを含んでいないことを確認する必要がある。そのために、一般に、5〜7日間の程度の更なる待ち時間を設けなければならない。
多層フィルムは、押出貼り合わせにより製造することもできる。押出貼り合わせは、液体状態のオレフィン性ホモポリマー又はコポリマー、特にポリエチレンを、スリットダイから結合されるべきフィルム(ストリップ)の上に押出成形する際に適用することであると理解される。結合されるべきフィルムは、通常、プライマーにより予備処理されている。プライマーは、カップリング、不動態化及び/又は腐食防止作用を有する予備被覆であり、非常に薄い膜(約1g/m)として適用される。プライマーは、ほとんどの場合、後の結合にも使用される接着剤成分の希薄溶液からなる。
押出貼り合わせは、通常、オフラインで、即ち印刷後の連続工程ではない工程で行われる。押出貼り合わせに使用される液体状オレフィン性ホモポリマー又はコポリマーの適用量は、約12g/m〜20g/mであり、これは、そのような多層フィルムの全質量が、ドライラミネートにより製造されてきた比較多層フィルムの質量よりも顕著に大きいことを意味する。
ドライラミネートは、実際には、500m/分までの典型的な速度において行われ、押出貼り合わせの速度は、通常200m/分までである。
柔軟性包装材の包封は、シーリングにより行われる。このために、単独フィルム又は複合フィルムの形の多層フィルムは、単独フィルム又は複合フィルムの外側、内側、又は外側と内側との両方の上に配置された少なくとも1つのシール性層を含まなければならない。「シーリング」という用語は、一般に、軟質シーリング媒体の結合形硬化を意味すると理解される。そのためには、加熱及び/又は最小のシーリング圧の適用が必要である。従って、熱間シーリングと冷間(常温)シーリングとは区別され、いずれの種類のシーリングを採用するかは、例えば、使用する材料、包装される対象物(例えば、その熱感受性)、及び包装機械の種類に依存する。
冷間シーリングでは、2つのポリマー層を高圧下にほぼ室温で結合できるコールドシーラントが使用される。コールドシーラントは、主として水性分散液として、1〜6g/mの量で、結合すべきポリマーに適用され、ゴム及びゴム様ポリマー、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)、PVAC(ポリ酢酸ビニル)及びポリ(メタ)アクリレート
から合成される。コールドシーラントの欠点は、相互にしかシールできず、多くの場合不十分な接着性しか有さないことである。
ホットシーラント分散液、ホットシーラントラッカー、メルト接着剤及び熱可塑性エラストマー並びに押出コーティングが、熱間シーリングに使用される。
ホットシーラント分散液は、主として、PVDC−、PVAC−、ポリ(メタ)アクリレート−又はラテックス−含有分散液であり、水の蒸発後に、通常透明なシール性乾燥被覆を、約2〜15g/mの塗布量で形成する。ホットシーラント分散液からの被覆の欠点は、しばしば、ある種の印刷インキと結合する傾向を有することである。
ホットシーラント分散液とは対照的に、ホットシーラントラッカーの場合は、同じ又は類似のポリマーを用いて、有機溶媒を使用する。ホットシーラントラッカーは、約1〜12g/mの量で使用される。通常、ホットシーラントラッカーは、非類似の材料をシールするためには使用できない。
メルト接着剤に基づくホットシーラント接着剤は、通常、基礎成分としてエチレン−酢酸ビニルコポリマーを含み、ロール塗布又は押出により、基材上に堆積される。
熱可塑性ポリマーのフィルム及び押出コーティングも、熱間シーリングに使用される。このようなフィルムを、以下「溶接フィルム」と称し、「シーリング」に代えて用語「溶接」を用いる。共押出物も、この群に属し、「共押出物」は、層が1つの作業工程、即ち押出時に一体に押出融着された多重層フィルムを意味するものと理解される。約50℃〜約220℃の温度範囲で熱可塑性である全てのポリマー、好ましくはエラストマーは、シール可能かつ溶接可能である。特に、アルミニウム、ポリプロピレン、ポリエステル及びポリアミドのようなキャリアフィルム上へのPC(ポリエチレン)の押出被覆により、包装材料仕様の多様化が可能になる。
低シーリング温度におけるある種の他のフィルム又は熱成形シートとのフィルムの剥離性シーリングは、PE−EVA混合物の共押出コーティングにより形成される。カルボキシレート基を含み、ある場合にはカルボキシレート基が対イオンとして亜鉛イオン又はナトリウムイオンを含む特別なポリエチレンコポリマーも、低シーリング温度でシールできるが、高いシーリングシーム強さを伴う。
WO 00/39200 は、剥離性シーリング特性を有する共押出BOPPフィルムを開示しており、フィルムはスクリーン印刷により印刷されるが、シーリング領域は、熱可塑性ラッカーにより着色されない。この熱可塑性ラッカーは、特性決定固体成分として少なくとも1種のポリビニルブチラール(PVB)又は少なくとも1種のエチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVAコポリマー)を含み、共押出BOPPとごく弱くしかシールできない。加熱すると、熱可塑性ラッカーのスペーサー効果が、温度の上昇につれて次第に軟化することから、連続的に弱くなり、その結果、共押出BOPP表面が、ますますシーリング接触するようになる(第3頁第1〜11行)。同国際公開公報に記載の発明の欠点は、着色剤含有シーリング領域が、明らかに熱可塑性ラッカーにより被覆されないことである。また、金属蒸着複合フィルムが、本発明の実際的な方法によりシールできることは、示唆されていない。
DE 100 02 167 は、高透明、高光沢で、難燃性であるUV安定性熱成形性フィルムを記載しており、このフィルムの少なくとも1つの表面にホットシーリングラッカー又はホットシーリング層が供給されている。このフィルムは、150℃未満の温度で、それ自体と又は他の材料とシールできる(第2頁第56〜57行)。ホットシーリング層は、ポリオレフィン又はオレフィンコポリマー、ポリ塩化ビニリデン、特別なカバーシーリングラッカー、好ましくはポリエチレン、特にLDPE(低密度ポリエチレン)からなる。このドイツ出願明細書は、ホットシーリングラッカーの選択に関しては、何らの示唆も含んでいない。
DE 197 07 786 は、包装容器の製造のためのプラスチックフィルムを開示している。この包装容器では、フィルムの外表面がシーリングラッカーで被覆され、他の外表面がアクリレート系ラッカーで被覆されている。アクリレート系ラッカーは、剥離性被覆の機能を持ち、重ね合わせたプラスチックフィルムが貯蔵中に相互に接着するのを防止する(第6頁第1〜7行)。この種のフィルムは、外表面を対向外表面にシールするのには、特に適していない。
米国特許第6,077,602号は、第1の面及び第2の面を有するポリオレフィン基材を含むヒートシール性ポリオレフィンフィルムを開示する。第1の面は、ニトリルモノマーに基づくポリマー被覆を有し、金属、又はアクリル系ポリマー被覆が第2の面上に堆積されている。第1の面の被覆は、それ自体又は第2の面の被覆とシールできる(第4頁第37〜61行)。
DE-OS-29 00 291 は、メチルメタクリレート/ブチルメタクリレートコポリマー、ポリエステル樹脂及びニトロセルロースに基づく中程度の粘度を有する、ポリオレフィン製品用被覆組成物を開示する。このドイツ出願公開公報は、この被覆組成物により被覆された外表面を、この被覆組成物で被覆していない対向外表面とシーリングでき、そのようなシーリングが意図されていることを開示していない。
非常に多岐にわたる特性を有する柔軟性包装材としてシール性フィルム又は多層フィルムを市場に導入するという、ここに記載した様々な可能性にも拘わらず、現在市場で入手できる多層フィルム又は柔軟性包装材と比べて、改良された、あるいは少なくとも同等の良好な性質を有する経済的な柔軟性包装材に対する要求が存在する。
WO 00/39200 パンフレット DE 100 02 167 DE 197 07 786 米国特許第6,077,602号 DE-OS-29 00 291
従って、本発明の目的は、柔軟性包装材のための安価な多層フィルムを提供することである。本発明の別の目的は、異なる材料、好ましくは印刷された及び/又は金属蒸着された表面とシールできる、柔軟性包装材のための多層フィルムを提供することである。
更に本発明の目的は、複雑な方法を使用せずに直接、換言すると、かなり長い中間貯蔵を経ずに、包装のため、特に食品の包装のために使用できるフィルムを提供することである。
このような目的は、外表面が第1ホットシール接着剤により被覆され、対向外表面がポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層を有する多層フィルムであって、該第1ホットシール接着剤は、
A)硝酸セルロース及びアクリルポリマーを含み、
B)ポリビニル化合物に基づく層とシールできる
多層フィルムにより達成される。
多層フィルムは、少なくとも1つのキャリアフィルム(A1)を含む。
キャリアフィルム(A1)は、プラスチック材料、紙又は金属からなる。本発明の好ましい態様では、(A1)はプラスチックフィルムである。要求項目及び意図する用途に依存して、キャリアフィルム(A1)は、プラスチック材料の別のフィルム又は金属と組み合わせ、複合フィルムを形成でき、また、紙、厚紙、金属又は接着剤の層を含んでいてよい。
キャリアフィルム(A1)は、15〜45g/m、好ましくは25〜42g/m、特に好ましくは30〜38g/mの重量を有し、通常、当業者に既知の方法に従ってストリップ形状で連続的に製造される。キャリアフィルム(A1)は、好ましくは、下記の群から選択される少なくとも1種のポリマーを含む:ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PUR)、ポリプロピレン(PP)、ポリ(エチレン/コ−ビニルアルコール)(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスチレン(PS)及びポリメチルメタクリレート(PMMA)。好ましいのは、PETホモポリマー又は低い結晶化傾向を有するPETコポリマーである。PETの結晶化傾向は、例えば、イソフタル酸又は1,4−シクロヘキシレンジメタノールのような重合性コモノマーを加えることにより、低下できる。
キャリアフィルム(A1)は、非配向(未延伸)状態、若しくは1軸又は2軸延伸状態で存在し得る。好ましい形態では、キャリアフィルム(A1)は、配向ポリプロピレン(OPP)、特に2軸配向ポリプロピレン(BOPP)からなる。
好ましくは、多層フィルムは、1つの外表面が第1ホットシール接着剤により被覆され、対向する(反対側の)外表面がポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づくシール可能層を含んでいる、キャリアフィルム(A1)である。
第1ホットシール接着剤の層(B)は、キャリアフィルム(A1)の外表面を、直接的又は間接的に、好ましくは直接的に、かつ、実質的に、換言すると好ましくは全表面で、覆い、ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層を含む対向外表面上に配置される。
「間接的」とは、第1ホットシール接着剤の層(B)が、例えば、多層フィルムのキャリアフィルム(A1)を形成しないが、キャリアフィルム(A1)と組み合わせられている層、金属層、又は印刷インキを含む別の層に適用されていることを意味する。
適用された層(B)の量は、0.1〜6g/m、好ましくは0.3〜4g/m、特に好ましくは0.5〜2g/mである。
層(B)を形成する第1ホットシール接着剤は、以下の成分からなる:
I)硝酸セルロース5〜60質量%、好ましくは10〜45質量%、特に好ましくは15〜35質量%、
II)アクリルポリマー0.5〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは2〜10質量%、
III)ポリアルキレングリコール0.5〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは2〜10質量%、
IV)中心原子としてチタンを含むキレート化合物0.5〜15%、好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは2〜8質量%、
V)少なくとも1種の可塑剤0〜10質量%。
好ましくは、第1ホットシール接着剤には、下記成分が含まれる:
I)少なくとも1種の硝酸セルロース(I)45〜60質量%、
II)少なくとも1種のアクリルポリマー(II)0.5〜20質量%、
III)少なくとも1種のポリアルキレングリコール(III)0.5〜20質量%、
IV)少なくとも1種の、中心原子としてチタンを含むキレート化合物(IV)0.5〜15%
(但し、成分(I)〜(IV)の合計は100質量%である。)
アクリルポリマー(II)は、30000〜80000の平均分子量を有する。アクリルポリマー(II)は、好ましくは、メタクリル酸メチルコポリマーである。
ポリアルキレングリコール(III)は、好ましくは、水溶性ポリプロピレングリコールである。
中心原子としてチタンを含むキレート化合物(IV)は、好ましくは、エチルアセトネート、アセチルアセトネート、乳酸及びその塩、並びにトリエタノールアミンの化合物である。
使用されてもよい可塑剤(V)は、1価又は多価アルコール、好ましくはグリコールモノフェニルエーテル、ヘキサメチレングリコール、グリセロール、特に200〜6000の分子量を有するポリアルキレングリコールを含む。約1000まで、好ましくは約600までの分子量を有するポリエチレングリコールが好ましい。ポリプロピレングリコール及びポリブチレングリコール、更にはポリメチレングリコールも使用できる。エステルが、通常可塑剤として使用され、例えば、液体ポリエステル及びグリコールエステル、例えば、グリセロールジアセテート及びグリセロールトリアセテート、並びにネオペンチルグリコールジベンゾエート、グリセリルトリベンゾエート、エンタエリスリトールテトラベンゾエート及び1,4−シクロヘキサンジメタノールジベンゾエートが使用できる。最後に、好ましくは8〜36個の炭素原子を有する、アルキルモノアミン及び脂肪酸も使用できる。芳香族ジカルボン酸エステル、例えばフタル酸、イソフタル酸又はテレフタル酸の対応するエステルが好ましく使用される。可塑剤として使用されるこれらエステルにおけるアルコール残基は、通常1〜8個の炭素原子を含む。医薬用ホワイトオイル及びナフテン系鉱油が特に適している。
第1ホットシール接着剤の層(B)のための組成物は、揮発性有機溶媒中の20〜30質量%溶液又は分散液として、当業者に既知の方法で被覆されるべき表面に塗布される。溶媒としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、アセトン、メチルエチルケトン、低沸点炭化水素又はこれらの混合物を使用できる。
溶媒の蒸発後、多層フィルムの外表面上には、第1ホットシール接着剤が乾燥した層(B)として残る。本発明の多層フィルムの特定の形態では、キャリアフィルム(A1)の層又は複合フィルムの層は、金属蒸着されるか、または下の層、例えばプラスチックフィルムに接着剤により結合されたアルミニウム箔を有する。第1ホットシール接着剤の層(B)は、金属蒸着面又は金属フィルムに適用され、ポリビニルに基づく層を含む対向外表面上にシールすることができる。第1ホットシール接着剤が金属層に適用されるなら、以下の成分を更に含めることができる:
VI)無機酸1〜10質量%、
VII)有機珪素化合物1〜10質量%
(但し、成分(I)〜(VII)の合計は100質量%である。)
無機酸(VI)としては、好ましくは、燐含有酸又は硫黄含有酸、例えば硫酸又は燐酸からなる群から選択される酸が使用される。
有機珪素化合物(VII)としては、好ましくは、式:(RO)Si−RXで示される化合物が使用される。
O置換基としては、メトキシ、エトキシ又はβ−メトキシエトキシ基が使用される。連結基Rとしては、(CH(ここで、yは1〜10である。)で示される基が使用され、Xは、反応性末端基、例えばアミノ、ヒドロキシ、ビニル、メタクリル又はエポキシ基である。
第1ホットシール接着剤の層(B)は、金属蒸着表面を汚染から保護し、金属被覆を耐摩耗性にする。他の場合ならこのような目的に通常使用される保護ラッカー又は除去性フィルムによる被覆操作を省くことができる。
本発明の特に好ましい形態では、第1ホットシール接着剤は、高光沢シーリングラッカーである。
本発明の他の特に好ましい形態では、第1ホットシール接着剤は、外表面の実質的に全面積を覆う。本発明においては、特に好ましくは、ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層(A2)を含む対向外表面は、第1ホットシール接着剤の層(B)に確実にシールされる。これについての予備条件は、いわゆる「インサイド−トゥ−アウトサイド」シーリングである。特に好ましくは、ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層は、シール性ポリアクリレート組成物を含む。
本発明の特に好ましい形態では、多層フィルムに関して、第1ホットシール接着剤の被覆は、両被覆が一体となって実質的に外表面の全面積を被覆するように、第2ホットシール接着剤により全層厚において部分的に置換されている。
第1ホットシール接着剤の層(B)は、特に、対向外表面上に配置された層(A2)によりシールされる領域において、第2ホットシール接着剤の層(C)により部分的に置換されている。
第2ホットシール接着剤の層(C)は、ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層(A2)とは反対の側に適用される。適用される層(C)の量は、0.1〜0.5g/m、好ましくは0.2〜3g/m、特に好ましくは0.3〜1g/mである。
層(C)は、ホットシール分散体接着剤、ホットシーリングラッカー又はメルト接着剤のシール性層である。
層(C)は、以下の成分を含む:
i)少なくとも1種のエチレン−酢酸ビニルコポリマー25〜90質量%、好ましくは35〜80質量%、特に好ましくは45〜70質量%、
ii)少なくとも1種の粘着付与樹脂1〜50質量%、好ましくは15〜40質量%、特に好ましくは20〜30質量%、
iii)少なくとも1種のワックス系滑剤1〜40質量%、好ましくは5〜30質量%、特に好ましくは10〜20質量%、
(但し、成分(i)〜(iii)の合計は100質量%である。)
第2ホットシール接着剤は、特に好ましくは、以下の成分を含む:
i)少なくとも1種のエチレン−酢酸ビニルコポリマー25〜90質量%、
ii)少なくとも1種の粘着付与樹脂1〜50質量%、
iii)少なくとも1種のワックス系滑剤1〜40質量%、
(但し、成分(i)〜(iii)の合計は100質量%である。)
エチレン−酢酸ビニルコポリマーi)は、30〜40質量%の酢酸ビニル含量、及び2〜5g/10分(ASTM D 1238)のメルトインデックスにより特徴付けられる。
粘着付与樹脂ii)は、以下のものであってよい:
a)ヒドロアビエチルアルコール及びそのエステル、特に芳香族カルボン酸(例えば、テレフタル酸及びフタル酸)とのエステル、
b)ガムロジン(松脂)、タル油又はウッドロジンからの樹脂酸のような、好ましくは変性された天然樹脂、例えば完全鹸化ガムロジン又は任意に部分水素化したコロホニーの低沸点アルキルエステル、例えばメチル、ジエチレイングリコール、グリセロール及びペンタエリスリトールエステル、
c)アクリル酸コポリマー、好ましくはスチレン/アクリル酸コポリマー、及び
d)官能性炭化水素樹脂に基づく樹脂。
粘着付与樹脂として、部分水素化コロホニーのアルキルエステルも使用することができ、好ましくは、アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む。部分重合したタル油樹脂、水素化炭化水素樹脂及びコロホニーグリセロールエステル並びにこれら樹脂の混合物も好ましく使用できる。
潤滑剤として使用されるワックスiii)は、カルナウバワックス、パラフィンワックス、オキサゾリンワックス若しくはこれらの2種又はそれ以上の混合物である。
特に、第2ホットシール接着剤中、
(i)エチレン−酢酸ビニルコポリマーi)は、30〜40質量%の酢酸ビニル含量、及び2〜5g/10分(ASTM D 1238)のメルトインデックスにより特徴付けられ、
(ii)粘着付与樹脂ii)は、官能性炭化水素樹脂及び/又は水素化炭化水素樹脂に基づく少なくとも1種の樹脂であり、
(iii)滑剤として使用するワックスiii)は、カルナウバワックス、パラフィンワックス、オキサゾリンワックス若しくはこれらの2種又はそれ以上の混合物である。
層(C)を形成するための第2ホットシール接着剤は、揮発性有機溶媒中の20〜30質量%溶液又は分散液の形で、被覆される(A)の外表面上に、当業者に既知の通常の方法により、直接的又は間接的に適用され、適用後は、ポリオレフィン化合物又はポリビニル化合物に基づく層(A2)の反対面上に配置される。第2ホットシール接着剤は、対向外表面上に配置された、ポリオレフィン化合物に基づく層上にシールすることができる。ポリオレフィン化合物に基づく層は、特に好ましくは、エチレン−酢酸ビニルコポリマー及び/又はポリプロピレンコポリマーを含む。
ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層(A2)を含む外表面は、多層フィルムの「内側」と規定される。シーリング層(C)が供給される側は、「外側」と規定される。間接的適用という用語は、多層フィルム中のシーリング層(C)が、キャリアフィルム(A1)に直接適用されるのではなく、複合体の最後の層(ポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層(A2)を第1の層と数えて)に適用されることを意味する。
第2ホットシール接着剤を適用するために、溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、アセトン、メチルエチルケトン、低沸点炭化水素又はこれらの混合物を使用できる。
溶媒の蒸発後、第2ホットシール接着剤は、多層フィルムの表面上に、乾燥した層(C)として残る。シーリング層(C)は、多層フィルムの外表面を完全に覆ってもよいが、経済的理由から、好ましくは、シーリング特性が望まれる領域にのみ適用される。このような領域は(カラー)印刷されていてよく、従って、シーリング層(C)は、印刷インキを有さないシーリング領域又は印刷インキを含むシーリング領域に適用される。
好ましくは、シーリング層(C)は、特定のパターン又は形状で適用される。例えば、シーリング層(C)は、多層フィルムの相当する長さ方向にストリップ状で適用される。更に、シーリング層(C)の別のストリップが、多層フィルムの幅に対して特定の間隔で、長手方向に適用されたシーリング層(C)の間に配置されてよい。多層フィルムの幅に対して適用されたストリップ状シーリング層(C)間の隙間は、個々の包装材の長さを規定する。適用されたシーリング層(C)の好ましいパターンは、WO 00/39200 に記載されている。
多層フィルムの反対面上のポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層(A2)は、例えばフラットフィルム法又はインフレート法のような共押出により、あるいは積層、押出積層又は押出コーティングにより、形成される。ポリオレフィン系の層(A2)は、第2ホットシール接着剤の層(C)にシールすることでき、ポリビニル系層は、第1ホットシール接着剤の層(B)にシールすることができる。
層(A2)は、50℃〜200℃、好ましくは90℃〜180℃の温度で溶融する熱可塑性ポリマーを含み、シールすることができる。シール性層という用語は、当業者に周知であり明白であるように、所定の温度及び圧を所定の作用時間適用した後に、それ自体と、又は多層フィルムの対向外表面と、溶融ホットシールを形成する層を意味するものと理解される。
シール性層(A2)は、ホモポリマー、交互又はランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトポリマー及びこれらの混合物から選択される熱可塑性ポリマーを含む。特に、シール性層(A2)は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブタジエン(PB)、ポリヘキセン、ポリ(エチレン/酢酸ビニル)(EVA)、ポリ(エチレン/アクリル酸ブチル)(EBA)、ポリ(エチレン/アクリル酸エチル)(EAA)、ポリ(エチレン/アクリル酸)(EMAA)、若しくはカルボキシル基又は無水カルボン酸基を有する変性ポリオレフィン、特にポリプロピレン−ポリエチレンコポリマー、プロピレン−ブチレンコポリマー又はエチレン−プロピレン−ブチレンコポリマーから選択される少なくとも1種のポリマーを含む。
変性ポリオレフィンコポリマーの中で、α,β−モノ不飽和ジカルボン酸(例えば、マレイン酸)及び/又はモノ不飽和カルボン酸(例えば、(メタ)アクリル酸)からなる群から選択されたモノマーを用いたグラフト重合により調製され、カルボキシル基は少なくとも部分的に亜鉛イオン又はナトリウムイオンを対イオンとして含むポリプロピレンコポリマー又はポリエチレンコポリマーが好ましい。
例えば、多層フィルムは、ポリプロピレン及び/又はポリエチレンコポリマーの熱シール性層(A2)と共に、ポリプロピレンの配向ホモポリマー(OPP)からなっていてよい。
本発明において、ただ1つのキャリアフィルム(A1)を有する多層フィルムが特に好ましく、キャリアフィルム(A1)の表面は、シール性層(A2)と同一である。(A1)及び(A2)は、好ましくは、実質的にOPP,2軸延伸ポリプロピレン(BOPP)又は2軸延伸PETを含む。また、シール性表面層(A2)と合わせたキャリアフィルム(A1)が、約0.2〜2mm、好ましくは0.3〜1.8mmの厚さを有する多層フィルムも用いることができる。多層フィルムのシール性層(A2)は、それ自体と若しくは層(B)又は(C)と、永久的にシール可能又は剥離可能である。本発明において、シール性層(A2)は、それ自体から剥離可能であるのが望ましい。これには、いわゆる「インサイド−トゥ−アウトサイド」形のシーリングが必要である。
更なる用途に依存して、本発明の多層フィルムは、所望により官能性層、例えば金属バリア層又は透明無機又は有機バリア層を含んでいてよい。金属バリア層の形成は、通常の真空コーティング法により行うことができる。真空コーティング法は、本発明の多層フィルムを、複数の金属、例えば亜鉛、ニッケル、銀、銅、金、インジウム、錫、ステンレス鋼、クロム、チタンまたはアルミニウムにより、被覆又は金属蒸着するのに使用される。本発明によれば、アルミニウム被覆が好ましく、これは、キャリアフィルム(A1)の表面に、直接的に、又は間接的に、即ち多層フィルムの他の層の表面に、適用される。
更なる加工及び処理、例えば後の印刷、積層又は金属蒸着に依存して、多層フィルムの表面又はキャリアフィルム(A1)の表面は、直接予備処理されていてよい。コロナ処理により、後続の処理工程のために、例えば、表面は清浄化、酸化及び活性化され、それにより、表面付着性が改良される。
多層フィルムは、金属蒸着される多層フィルムの表面又は個々のフィルム(キャリアフィルム)の表面に直接光沢表面処理又はマット表面処理が施されるか否かに依存して、光沢のある高反射性表面、又はしゅす光沢のある低反射性表面を有するように、金属蒸着される。
所望の予備処理及び金属蒸着の後、複合フィルム形状(又はキャリアフィルム(A1)の形状)の多層フィルムは、好ましくは直接印刷される。印刷は、通常、製造したキャリアフィルムストリップ又は複合フィルムを水平に、インラインで印刷機に供給して行う。また、キャリアフィルム(A1)又は複合フィルムをロールに巻き取り、印刷に供することもできる。
印刷機では、多層フィルムは、単色又は多色で繰返し意匠及び/又は他の刷り、例えば、画像、装飾又は文章により、複合フィルムの未金属蒸着表面、又はキャリアフィルム(A1)の表面に、印刷される。凹版印刷機、グラビア印刷機又はフレキソ印刷機が、典型的に使用される。これに関連して、複合フィルムの印刷は、シール性外層(A2)の対向して向き合っている側で行われる。
透明金属含有及び/又は不透明印刷インキは、通常の印刷機、例えば回転フレキソ印刷法又は凸版印刷法により、適用される。
透明印刷インキを用いるのが特に好ましく、透明インキは、印刷インキを通して金属被覆表面の反射面が現れるのを可能にし、従って、グラフィック並びに包装材料の魅力的で独特の表現を達成することができる。印刷インキは、1)着色剤(充填剤を含む顔料、又は染料)、2)バインダー(結合剤)、3)添加剤(例えば、乾燥剤、希釈剤、ワックス分散剤、放射線乾燥用触媒及び開始剤)を含む。
接着性及び物理的耐久性の故に、ポリエステル樹脂バインダーを含む着色剤が好ましいが、硝酸セルロース、ポリビニル樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)及びヒドロキシ変性PVC及びPVACのコポリマー)、アクリル酸及びメタクリル酸並びにこれらのエステルのポリマー又はコポリマーに基づく樹脂、ポリウレタン、ポリアミド又はポリビニルブチラール(PVB)から選択されるバインダーを含む着色剤も使用できる。
第1ホットシール接着剤が適用される表面に、例えば画像、装飾又は文章などが、単色又は多色で印刷されるなら、第1ホットシール接着剤層(B)は、この表面を、例えば引っ掻き傷から保護する。第1ホットシール接着剤の層(B)及び第2ホットシール接着剤の層(C)は、市販印刷インキとの良好な相溶性を有する点に特徴がある。本発明の好ましい形態において、第1及び/又は第2ホットシール接着剤は、印刷インキを含むシール領域に適用され、対向外表面にシールすることができる。特に好ましい形態において、層(B)及び(C)は、澄んでおり透明であるので、下にある印刷領域は容易に認識できる。
シールの後には、印刷インキを含む領域でも、高いシーリングシーム強さが得られる。従来行われており、例えばEP 0 544 003 B1 に記載されているように、接着促進用物質、例えばポリエチレンアミン(PEI)を予備コート又はプライマーとして適用する必要なない。
第1ホットシール接着剤の層(B)により、好ましくは第1ホットシール接着剤の被覆が第2ホットシール接着剤により全層厚において部分的に置換されている場合に組み合わされて、他の場合なら通常フィルム複合体に挿入されてシール性外表面(A2)に溶接フィルムとしてシールされるシール性表面層を有するフィルムを置き換えることができる。溶接フィルムは別にして、他の場合ならフィルムを結合するために置き換えたフィルムの積層体中に通常使用される接着剤も、やはり必要がない。
以上のことは、図1及び図2に示されている。図1は従来技術を表し、図2は本発明の特別な態様を表す。この図は、本発明を簡単に描いているだけであって、実際の寸法関係を再現したものではない。
本発明は、さらに、多層フィルムの製造方法であって、
a)第1ホットシール接着剤及び所望により第2ホットシール接着剤を、揮発性有機溶媒中の適切な組成物の20〜30質量%溶液又は分散液の形で、対向外表面上にポリオレフィン化合物又はポリビニル化合物に基づく層を有する多層フィルムの外表面に適用し、
b)溶媒を蒸発させて
外表面の実質的に全面積を、第1ホットシール接着剤の層及び所望により第2ホットシール接着剤の層により被覆し、第1ホットシール接着剤の被覆は、両被覆が一体となって実質的に外表面の全面積を被覆するように全層厚において第2ホットシール接着剤により部分的に置換されている方法を提供する。
ホットシール接着剤は、当業者に既知の通常の方法で適用・塗布される。
第1ホットシール接着剤及び第2ホットシール接着剤は、適当な塗布装置により、被覆されるべき表面に適用され、キャリアフィルム(A1)の外表面を、実質上直接的に又は間接的に覆い、ポリオレフィン化合物又はポリビニル化合物に基づくシール性層(A2)は対向外表面上に配置されている。このことは、全表面が好ましくは層(B)及び(C)により均一に被覆されていることを意味する。同時に、このことは、層(B)及び(C)は、同じ層厚を有していることを意味する。
第1ホットシール接着剤の層(B)は、ポリビニル化合物に基づく層を含む対向外表面にシールされる。第2ホットシール接着剤の層(C)は、ポリオレフィン化合物に基づく層を含む対向外表面にシールされる。
ポロオレフィン化合物又はポリビニル化合物に基づく層(A2)への層(B)及び/又は層(C)のシーリングは、通常のシーリング温度、一般に100〜160℃において、通常のシーリング圧、一般に0.3〜6barで、「アウター−トゥ−インナーシーリング」として生じる。
「インサイド−トゥ−インサイドシーリング」により製造されたシール性多層フィルムには、剥離性が付与され、換言すると、そのような多層フィルムから製造した柔軟性包装材は、非常に簡単に、引裂き力を発揮する必要がない破れ無し状態で開くことができ、技術的に不可避な原料の変更及び圧力条件、シーリング温度及び適用量の変化にも拘わらず、シール強度は、広い許容範囲で実質的に一定に保たれることが保証される。
本発明の多層フィルムは、以下の有利な特性により特徴付けられる:
・より少ない塗布量及び接着剤量しか必要でない。これにより、全体的に、複合フィルムの総重量が小さくなる。
・本発明の多層フィルムから製造された柔軟性包装材は、付加的な溶接フィルムを有する対応する多層フィルムとほぼ同等の良好な特性を有する。
・ドライラミネート法における硬化時間は、溶接フィルムが存在しないので、非常に短縮される。
・プライマーによる処理が省略できる。
・生産性が向上する:
*印刷及びドライラミネートをインラインで行うことができ、従って単位時間あたり
の生産量が高くなる。
*より少ないフィルム材料が使用されるから、廃棄物の量も少なくなる。
*モノマーを除去するのに必要であった貯蔵時間を短縮し、又は省略できる。
第1ホットシール接着剤の層(B)は、複合フィルムの表面により小さい摩擦係数を与え、従って、改良された加工性を可能にする。本発明の多層フィルムは、シールすることにより柔軟性包装材を製造するのに適している。例えば、本発明の多層フィルムは、滅菌医療器具、例えば注射針又は包帯を包装するのに使用される。
さらに、本発明の多層フィルムは、化粧品分野の物品、例えば石鹸、シャワーゲル又はシャンプーを包装するのに適している。
本発明の多層フィルムは、食品、例えばソーセージ、コーヒー、澱粉製品、固形スープ、パン及び菓子類、ケーキ類及びスナック食品を包装するのにも適している。
従って、本発明は、本発明の多層フィルムから製造することができる柔軟性包装材も提供する。
以下、本発明をより詳細に説明する。
実施例
I.パン及び菓子類の包装
比較例I:
共押出OPPフィルム(重量18g/m)(Mobil Chemical)に印刷し、市販2Cポリウレタン接着剤(例えば、硬化剤6800を含むLiofol UK 3640(Henkel KGaA 製))により、3g/mの量で被覆し、別の共押出OPPフィルム(重量18g/m)(Mobil Chemical)を積層する。シーリングは、加熱したシール器具を用いて「インサイド−トゥ−アウトサイド」で行う。
実施例I(本発明):
共押出OPPフィルム(重量34g/m)(Mobil Chemical)に印刷し、1.0g/mの第1ホットシール接着剤及び0.6g/mの第2ホットシール接着剤で被覆する。シーリングは、加熱したシール器具を用いて「インサイド−トゥ−アウトサイド」で行う。ラッカー塗布表面は、共押出OPPフィルムのシール性表面にシールされる。
スナック食品の包装
比較例II:
共押出OPPフィルム(重量18g/m)(Mobil Chemical)に印刷し、市販2Cポリウレタン接着剤(例えば、硬化剤6800を含むLiofol UK 3640(Henkel KGaA 製))により、3g/mの量で被覆し、一方の面に金属蒸着した別の共押出OPPフィルム(重量18g/m)(Mobil Chemical)を積層する。シーリングは、加熱したシール器具を用いて「インサイド−トゥ−アウトサイド」で行う。
実施例II(本発明):
共押出OPPフィルム(重量34g/m)(Mobil Chemical)に印刷し、1.0g/mの第1ホットシール接着剤高光沢ラッカー及び0.4g/mの第2ホットシール接着剤で被覆する。シーリングは、加熱したシール器具を用いて「インサイド−トゥ−アウトサイド」で行う。ラッカー塗布表面は、共押出OPPフィルムのシール性表面にシールされる。
II.方法
印刷は、OPPフィルムに推奨されている、Sun Chemicals 製の印刷インキで行った。
リールタイプ物品に標準的な印刷機を試験のために使用した(Shiavi Rotatary Gravure Printer, "Patriot" 型)。ホットシール接着剤は、セグメント化グリッドロールを用いて適用し、第1ホットシール接着剤を先に適用し、その後、第2ホットシール接着剤を適用した。シールされるフィルムの外表面の領域(シーリングゾーン)に第2ホットシール接着剤を塗布し、フィルム外表面の残りの領域に第1ホットシール接着剤を塗布して、両方のホットシール接着剤により、フィルムの外表面を覆った。
適用は、印刷機速度180m/分で、80〜100℃の温度において行った。
ホットシール接着剤で被覆した外側の共押出OPPフィルムの対向外表面へのシーリングは、130〜140℃、3bar の条件下、1秒のシーリング時間で行った。シーリング操作には、Brugger-Feinmechanik (ミュンヘン)製シーリング機HSG-C1237 (テフロン加工シーリングジョー150×110mm)を使用した。
III.結果
I.及びII.で製造した本発明の多層フィルムは、先行技術の比較多層フィルムに比べ、小さい総重量及び同等の優れた複合接着及びシールシーム接着特性により、特徴付けられる。
IV.組成
実施例で使用した第1及び第2ホットシール接着剤の組成を下記表(表1)に示す。
一方の面が金属蒸着されたスナック食品包装用OPPフィルムの場合(実施例II)、金属表面を、プライマーVitel B 2200 B(高分子量ポリエステル約4%、酢酸エチル96%、Bostik Company 製)により既知の方法で予備処理し、次いで、両ホットシール接着剤を塗布した。
実施例IIの変形例(スナック食品の包装)においては、表1の組成a)96質量%、燐酸1%及びエポキシシラン1%(Silquest A 187 (Cromptan (OSI)) 又はSilane Z 6040 (Dow Corning))の混合物を、第1ホットシール接着剤として使用した。
Figure 2005528238
Figure 2005528238
符号の説明
A1:キャリアフィルム
A2:ポリオレフィン系又はポリビニル系層を有するシール性外表面
B:第1ホットシール接着剤
C:第2ホットシール接着剤
D:印刷インキを有する層
E:ラミネート接着剤
F:金属層((F)と(A1)との間にラミネート接着剤(E)が場合により存在)

Claims (19)

  1. 外表面が第1ホットシール接着剤により被覆され、対向外表面がポリオレフィン又はポリビニル化合物に基づく層を有する多層フィルムであって、該第1ホットシール接着剤は、
    A)硝酸セルロース及びアクリルポリマーを含み、
    B)ポリビニル化合物に基づく層とシールできる
    多層フィルム。
  2. 下記成分:
    I)少なくとも1種の硝酸セルロース(I)45〜60質量%、
    II)少なくとも1種のアクリルポリマー(II)0.5〜20質量%、
    III)少なくとも1種のポリアルキレングリコール(III)0.5〜20質量%、
    IV)少なくとも1種の、中心原子としてチタンを含むキレート化合物(IV)0.5〜15%
    (但し、成分(I)〜(IV)の合計は100質量%である。)
    を含む請求項1に記載の多層フィルム。
  3. II)アクリルポリマー(II)は、30000〜80000の平均分子量を有するメタクリル酸メチルコポリマーであり、
    III)ポリアルキレングリコール(III)は、水溶性ポリプロピレングリコールであり、
    IV)中心原子としてチタンを含むキレート化合物(IV)は、エチルアセトネート、アセチルアセトネート、乳酸及びその塩、並びにトリエタノールアミンの化合物である請求項2に記載の多層フィルム。
  4. 金属層に適用される第1ホットシール接着剤は、以下の成分:
    VI)少なくとも1種の無機酸1〜10質量%、
    VII)少なくとも1種の有機珪素化合物1〜10質量%
    (但し、成分(I)〜(VII)の合計は100質量%である。)
    を更に含む請求項2に記載の多層フィルム。
  5. 無機酸(VI)は、燐含有酸又は硫黄含有酸の群から選択される酸である請求項4に記載の多層フィルム。
  6. 少なくとも1種の有機珪素化合物(VII)として、式:
    (RO)Si−R
    (式中、RO置換基は、メトキシ、エトキシ又はβ−メトキシエトキシ基であり、連結基Rは、(CH(ここで、yは1〜10である。)で示される基であり、Xは、アミノ、ヒドロキシ、ビニル、メタクリル又はエポキシ基のような反応性末端基である。)
    で示される化合物を含む請求項4に記載の多層フィルム。
  7. 第1ホットシール接着剤は、高光沢シーリングラッカーである請求項1に記載の多層フィルム。
  8. 第1ホットシール接着剤は、実質的に外表面の全面積を被覆する請求項1に記載の多層フィルム。
  9. ポリビニル化合物に基づく層は、封止性ポリアクリレート組成物を含む請求項1に記載の多層フィルム。
  10. 第1ホットシール接着剤の被覆は、両被覆が一体となって実質的に外表面の全面積を被覆するように、第2ホットシール接着剤により全層厚において部分的に置換されている請求項1に記載の多層フィルム。
  11. 第2ホットシール接着剤の層中に、以下の成分:
    i)少なくとも1種のエチレン−酢酸ビニルコポリマー25〜90質量%、
    ii)少なくとも1種の粘着付与樹脂1〜50質量%、
    iii)少なくとも1種のワックス系滑剤1〜40質量%、
    (但し、成分(i)〜(iii)の合計は100質量%である。)
    が含まれる請求項10に記載の多層フィルム。
  12. 第2ホットシール接着剤中、
    (i)エチレン−酢酸ビニルコポリマーi)は、30〜40質量%の酢酸ビニル含量、及び2〜5g/10分(ASTM D 1238)のメルトインデックスにより特徴付けられ、
    (ii)粘着付与樹脂ii)は、官能性炭化水素樹脂及び/又は水素化炭化水素樹脂に基づく少なくとも1種の樹脂であり、
    (iii)滑剤として使用するワックスiii)は、カルナウバワックス、パラフィンワックス、オキサゾリンワックス若しくはこれらの2種又はそれ以上の混合物である
    請求項11に記載の多層フィルム。
  13. 第2ホットシール接着剤は、対向外表面上に配置されたポリオレフィン化合物に基づく層にシールできる請求項10に記載の多層フィルム。
  14. ポリオレフィン化合物に基づく層は、エチレン−酢酸ビニルコポリマー及び/又はポリプロピレンコポリマーを含む請求項13に記載の多層フィルム。
  15. 第1及び/又は第2ホットシール接着剤は、印刷インキを含む封止領域上に適用され、対向外表面にシールされ得る請求項1〜14のいずれかに記載の多層フィルム。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の多層フィルムの製造方法であって、
    a)第1ホットシール接着剤及び所望により第2ホットシール接着剤を、揮発性有機溶媒中の適切な組成物の20〜30質量%溶液又は分散液の形で、対向外表面上にポリオレフィン化合物又はポリビニル化合物に基づく層を有する多層フィルムの外表面に適用し、
    b)溶媒を蒸発させて
    外表面の実質的に全面積を、第1ホットシール接着剤の層及び所望により第2ホットシール接着剤の層により被覆し、第1ホットシール接着剤の被覆は、両被覆が一体となって実質的に外表面の全面積を被覆するように全層厚において第2ホットシール接着剤により部分的に置換されている方法。
  17. シーリングにより柔軟性包装材を製造するための、請求項1〜16のいずれかに記載の多層フィルム又は請求項16に記載の製造方法により製造された多層フィルムの使用。
  18. ポリオレフィン化合物に基づく層への第1ホットシール接着剤及び/又は第2ホットシール接着剤のシーリングは100〜160℃の温度及び0.3〜6barの圧力で行われる請求項17に記載の使用。
  19. 請求項1〜15のいずれかに記載の多層フィルムから製造され得る柔軟性包装材。
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