JP2005527067A5 - - Google Patents

Claims (18)

1. 真空チャンバーを囲むエンベロープ、
   電子源を備えるために前記チャンバー内に備えられた陰極、及び
   前記電子により衝突され、Ｘ線を発生するように位置付けられた前記チャンバー内に備えられた陽極、
   を有するＸ線管であって、
   前記陽極により取り囲まれたベアリングアッセンブリであって、静止部分と回転可能部分とを有し、前記回転可能部分は、前記陽極に接続され、前記Ｘ線管の動作中、前記静止部分に対して前記陽極と共に回転する、ベアリングアッセンブリ；及び
   ベアリングアッセンブリと、前記陽極から前記ベアリングアッセンブリへの熱の放出伝達を低減する前記陽極との間のヒートシールドであって、前記陽極の標的部分を前記ベアリングアッセンブリから間隔を置いている中空管を有する、ヒートシールドであり、前記静止部分は、エンベロープの外側のヒートシンクに熱的に接続されていて、前記ヒートシールドは前記ヒートシンクに接続され、それ故、前記陽極から前記ヒートシールドに放出される熱は、前記ヒートシンクの方に前記ヒートシールドを介して且つ前記ベアリングアッセンブリから遠ざかるように伝導される、ヒートシールド；
   を有することを特徴とするＸ線管。
2. 前記ヒートシールドは、真空ギャップにより互いに間隔を置いている２つの中空管を有することをさらに特徴とする請求項１に記載のＸ線管。
3. 前記中空管は、前記ベアリングアッセンブリの周囲に同心状に備えられていることをさらに特徴とする請求項２に記載のＸ線管。
4. 前記中空管は、前記陽極の標的部分から、真空ギャップにより間隔を置いていることをさらに特徴とする請求項２又は３に記載のＸ線管。
5. 前記中空管の外側表面は、前記真空ギャップを介して前記陽極により放出された熱を反射することをさらに特徴とする請求項４に記載のＸ線管。
6. 前記陽極に最も近接する前記中空管は、前記陽極の隣接する表面のプロファイルに倣うように輪郭付けられていることをさらに特徴とする請求項２乃至５のいずれか一項に記載のＸ線管。
7. 前記中空管の外側表面上の放射コーティングは、前記陽極から前記中空管に放出された熱を吸収することをさらに特徴とする請求項１乃至６のいずれか一項に記載のＸ線管。
8. 前記放射コーティングはカーボンブラックを有することをさらに特徴とする請求項６又は７に記載のＸ線管。
9. 前記中空管は、前記陽極に最も近接した熱耐性材料の第１層と、前記陽極から最も遠い熱伝導性材料の第２層とを有することをさらに特徴とする請求項１乃至８のいずれか一項に記載のＸ線管。
10. 前記熱耐性材料はモリブデンを有し、前記熱伝導性材料は銅を含むことをさらに特徴とする請求項９に記載のＸ線管。
11. 前記ヒートシールドは、前記ヒートシールドから前記ベアリングアッセンブリへ熱伝導が最小化されるように、前記ヒートシンクにより前記ベアリングアッセンブリの前記静止部分から間隔を置いていることをさらに特徴とする請求項１乃至１０のいずれか一項に記載のＸ線管。
12. 第２ヒートシールドは、前記ヒートシンクに取り付けられており、
    前記第２ヒートシールドは、前記第１ヒートシールドと同心であり、前記第１ヒートシールドと間隔を置いていて、前記陽極と前記第１ヒートシールドとの間に備えられていることをさらに特徴とする請求項１乃至１１のいずれか一項に記載のＸ線管。
13. 前記陽極は、前記ベアリングアッセンブリを囲むように取り付けられ；
    
    前記第２ヒートシールドは、前記陽極の内側表面に倣って輪郭付けられ、前記ヒートシンクに隣接する厚さを増加させている；
    ことをさらに特徴とする請求項１２に記載のＸ線管。
14. 前記第２ヒートシールドの外側表面上のコーティングは前記陽極に対向していることをさらに特徴とする請求項１２又は１３に記載のＸ線管。
15. 前記ヒートシンクはコールドプレートを有することをさらに特徴とする請求項１乃至１４のいずれか一項に記載のＸ線管。
16. 回転する前記アノードは、前記標的部分の重心が前記ベアリングアセンブリにあるように、バランスを取られている前記ベアリングにおいて支持されていることをさらに特徴とする請求項１乃至１５のいずれか一項に記載のＸ線管。
17. ベアリングアッセンブリにおいて回転する陽極がバランスを取って支持される段階であって、前記ベアリングアッセンブリが、陽極の重心の前方及び後方に延びるように、前記陽極における中心開口部を介して受け入れられる、段階；
    前記陽極と前記ベアリングアッセンブリとの間にヒートシールドを挿入する段階；
    前記陽極がＸ線を発生し、前記ベアリングアッセンブリの方に熱を放出するように、前記Ｘ線管を制御する段階；
    前記陽極から放出される熱の一部を前記ヒートシールドにより遮る段階；並びに
    前記ヒートシールドからヒートシンクに前記遮られた熱の一部を伝導する段階；
    を有することを特徴とするＸ線管の作動方法。
18. 前記遮られた熱の一部を前記陽極の方に反射する段階をさらに有することを特徴とする請求項１７に記載のＸ線管の作動方法。