JP2005526745A - 痛みを治療するためのアザスピロ化合物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、アザスピロ化合物および医薬としての、特に慢性、慢性の炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するためのその使用に関する。鎮痛薬を製造するために特に適切な化合物の1つは2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン(式I)である。
Description
末梢神経系および/または中枢神経系の損傷または疾患により引き起こされ、かつ伝統的な鎮痛剤に良好に反応しない神経障害性の痛みは、治療が困難な形の慢性疼痛である。
神経障害性の痛みを治療するために最近ではてんかんおよび神経障害性の痛みの病態生理学における類似性に基づいて、抗痙攣作用が一段と注目されている。このための1例が、抗てんかん薬としてすでに以前から認容されているギャバペンチン(Gabapentin)であるが、しかしまた最近は神経障害性の痛みの治療において重要性が増してきている(Tremont-Lukats, Drugs 60, 2000, 1029; Bock, Nervenarzt 72, 2001,69)。
ギャバペンチンの作用機構はまだ完全に解明されていないが、ギャバペンチンはグルタミネルゲン(glutaminergen)/GABAergen伝達の影響およびカルシウムチャネルの影響により幅広い作用スペクトルを有しており、これはてんかんの治療から、神経障害性およびその他の疼痛状態、たとえば遊走性の痛み(Block, Nervenarzt 72, 2001, 69)または筋肉痛および骨の痛み(EP1047414)の治療、鬱病(EP552240)、神経変性疾患(EP446570)、不安およびパニック状態(EP804182)または躁病(EP825857)の治療にまで至る。
ギャバペンチンの欠点は、貯蔵の際に毒性のギャバペンチン−ラクタム(2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン)を形成し、かつこのことと結びついた、安定したギャバペンチン製剤を製造することが困難なことである。
WO99/25683には、高められたグルタメート濃度に起因する疾患、たとえばてんかん、アルツハイマー、ALSまたはパーキンソン病の治療のために4位で置換されたピロリジノン化合物が多数提案されており、該化合物はギャバペンチン−ラクタムのようなアザスピロ化合物も含んでいる。インビトロモデルでは虚血およびグルタメート濃度の低下におけるギャバペンチン−ラクタムの効果が示されている。さらにギャバペンチン−ラクタムの神経保護作用がラットのモデルで示されている。しかしギャバペンチン−ラクタムの毒性に基づいて該化合物はヒトの治療には適切ではない。さらにWO99/25683には、請求されているピロリドンが神経障害性の痛みの治療のために適切であることは示唆されていない。
DE2557220には、てんかんおよび脳障害を治療するためのN−置換されたギャバペンチン−ラクタム誘導体が記載されている。痛みにおける使用は教示されていない。
痛みを治療するためのアリール置換基を有するアザスピロ化合物はEP337547、EP687268、EP880528、EP894497、EP906315、EP912579、EP929554、EP977758およびEP989987に記載されている。これらの刊行物にはデスアリール−アザスピロ化合物もまた鎮痛効果を有することは示唆されていない。
EP−A116347は疼痛治療のためにアミノ置換された1−アザスピロ[4.5]デカンおよび−ウンデカンを提案している。2−アザスピロ化合物は開示されていない。
EP310321はアザ原子が窒素を有する側鎖により置換されている2−アザスピロ化合物を記載している。開示されている化合物は免疫修飾物質として記載されている。鎮痛作用は開示されていない。
臨床的な実地では慢性もしくは神経障害性の痛みを治療する際に効果的であり、かつ適切であることが判明している作用物質は少なく、したがってこの適用ではさらに革新的な医薬に対する大きな需要が存在する。
したがって本発明の目的は痛み、特に慢性、慢性の炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するための代替的な薬剤を提供することである。
その際、意外なことに一般式Iのギャバペンチン−ラクタムから誘導されるアザスピロ化合物はギャバペンチンおよびギャバペンチン−ラクタムよりも強い鎮痛効果を有し、かつ同時にギャバペンチン−ラクタムよりもわずかな毒性を有することが判明した。
治療のための使用に適切な本発明によるアザスピロ化合物は式I
R1は水素であり、かつR2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R7Q1から選択されているか、またはR1およびR2は一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、
R3は水素、ヒドロキシ、アミノもしくは基−R8Q2であり、
Zは共通する炭素原子を介して第一の複素環と結合した飽和もしくは不飽和の環であり、該環はアザスピロ原子を含んで4〜10員であり、炭素原子以外にOもしくはSから選択される1つもしくは2つの環形成ヘテロ原子を有していてもよく、かつ非置換であるか、またはヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R9Q3から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、
R7およびR9は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルまたはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
R8はC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルまたはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルから選択されており、
Q1およびQ3は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノまたはアミドであり、
Q2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニルまたはアミドから選択されている]を有する。
アザスピロ化合物は遊離塩基として、または薬剤学的に認容性の塩として存在していてもよく、かついずれの形も本発明の対象である。
さらにアザスピロ化合物は置換基に依存して種々の互変異性体として存在していてもよく、これらは場合により塩の形成により安定化することができる。これらの互変異性体およびその塩もまた本発明の対象である。
薬剤学的に認容性の塩として、作用物質の薬理学的な特性を十分に維持し、かつ不所望の毒性作用を発現しない全ての生体親和性の塩が考えられる。このための例は特に無機酸もしくは有機酸、たとえば塩化水素、臭化水素、酢酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸またはメタンスルホン酸の付加塩である。
さらに当業者には、置換基に依存してアザスピロ化合物は光学的に不活性な形または活性な形で存在していてよいことは明らかである。したがって純粋なエナンチオマーはラセミ体または光学的に不活性な化合物と同様に明らかに本発明の対象である。
上記の概念は本発明の意味では次のとおりに理解すべきである:
「C1〜C5−アルキル」という表現は本特許出願では、分枝鎖状もしくは非分枝鎖状であってよい、1〜5個の炭素原子を有する飽和の脂肪族炭化水素基の基であると理解する。C1〜C5−アルキルのための例はメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチルプロピルである。
「C1〜C5−アルキル」という表現は本特許出願では、分枝鎖状もしくは非分枝鎖状であってよい、1〜5個の炭素原子を有する飽和の脂肪族炭化水素基の基であると理解する。C1〜C5−アルキルのための例はメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチルプロピルである。
「C2〜C5−アルケニル」または「C2〜C5−アルキニル」という表現は本特許出願では、上記で定義したように、アルキレンから少なくとも1つの二重結合または三重結合を有することにより決定される2〜5個の炭素原子を有する基であると理解する。
「C3〜C6−シクロアルキル」という表現は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルの群からの基であると理解する。
「炭化水素環」という表現は本特許出願ではその環を形成する原子がもっぱら炭素であり、したがって環を形成するヘテロ原子を有していない置換されているか、もしくは非置換の環であると理解する。
「C1〜C5−アルコキシ」という表現は基−O−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルチオ」という表現は基−S−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルアミノ」という表現は基−NH−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルスルフィニル」という表現は基−S(O)−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルスルホニル」という表現は基−S(O2)−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルカルボニル」という表現は基−C(O)−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルコキシカルボニル」という表現は基−C(O)−O−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル」とは基C1〜C5−アルキル−NH−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキル」とは基C1〜C5−アルキル−S−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「C1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキル」とは基C1〜C5−アルキル−O−C1〜C5−アルキルであると理解する。
「ハロゲン」という表現は、F、Cl、Br、Iの群からの基であると理解する。
「チオキソ基」という表現は基=Sであると理解する。
本発明の有利な対象は、医薬に使用するための、式中で環Zがアザスピロ原子を含んで5〜8員の環であり、かつ特に有利には5員、6員または7員の環である一般式Iの化合物である。
本発明のもう1つの対象は、環Zが炭化水素環である一般式Iの化合物である。本発明のもう1つの実施態様では、環Zは環を形成する酸素または硫黄原子を含む。
本発明のもう1つの実施多様では、環Zは非置換の環であり、特に有利にはアザスピロ原子を含んで5、6または7の環形成炭素原子を有する非置換の炭化水素環である。
本発明のもう1つの実施態様では、環Zは、有利にヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基R9Q3から選択される基により置換されている5員、6員または7員の炭化水素環であり、その際、R9は有利にはC1〜C5−アルキルであり、かつQ3は有利には水素、ヒドロキシ、ハロゲン、アミンまたはスルホネートから選択されている。
別の有利な実施態様では、環Zは飽和であり、かつ有利には飽和の炭化水素環であり、該環は有利には非置換である。
本発明の特に有利な実施態様では、環Zはスピロ原子を含んでシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタンである。
本発明のもう1つの有利な実施態様では、式Iの化合物の置換基R1およびR2はそれぞれ水素であるか、または両方一緒にオキソ基またはチオキソ基を形成する。
本発明のもう1つの有利な実施態様では、置換基R3はC1〜C5−アルキルカルボニル、たとえばメチルカルボニルまたは水素である。
特に有利な実施態様では、置換基R1およびR2はそれぞれ水素であり、かつR3は水素またはメチルカルボニルである。
本発明のもう1つの有利な実施態様は一般式Iのアザスピロ化合物に関し、この場合、
X1およびX2はいずれも水素であるか、または一緒になってチオキソ基またはオキシモ基であり、
R1は水素であり、かつR2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基−R7Q1から選択されているか、またはR1およびR2が一緒になってオキソ基またはチオキソ基を形成し、その際、特に有利であるのはR1およびR2がそれぞれ水素であり、
R3は水素またはメチルカルボニルであり、
Zは、共通する炭素原子を介して第一のヘテロ環と結合した飽和もしくは不飽和の炭化水素環であり、該環はアザスピロ原子を含んで5〜7員であり、該環は環を形成するヘテロ原子を有しておらず、かつ非置換であるか、またはヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基−R9Q3から選択される1つもしくは2つの置換基により置換されており、その際、Zは特に有利には飽和である。
X1およびX2はいずれも水素であるか、または一緒になってチオキソ基またはオキシモ基であり、
R1は水素であり、かつR2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基−R7Q1から選択されているか、またはR1およびR2が一緒になってオキソ基またはチオキソ基を形成し、その際、特に有利であるのはR1およびR2がそれぞれ水素であり、
R3は水素またはメチルカルボニルであり、
Zは、共通する炭素原子を介して第一のヘテロ環と結合した飽和もしくは不飽和の炭化水素環であり、該環はアザスピロ原子を含んで5〜7員であり、該環は環を形成するヘテロ原子を有しておらず、かつ非置換であるか、またはヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基−R9Q3から選択される1つもしくは2つの置換基により置換されており、その際、Zは特に有利には飽和である。
R7およびR9は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルまたはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
Q1およびQ3は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノまたはアミドであり、
かつその際、
アザスピロ化合物は遊離塩基として、または医薬として認容可能な塩として存在していてもよい。
Q1およびQ3は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノまたはアミドであり、
かつその際、
アザスピロ化合物は遊離塩基として、または医薬として認容可能な塩として存在していてもよい。
薬剤として使用するために特に有利な式Iのアザスピロ化合物は
2−アザスピロ[4.5]デカン、
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
である。
2−アザスピロ[4.5]デカン、
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
である。
本発明のもう1つの対象は、上記の一般式Iのアザスピロ化合物ならびに少なくとも1種の薬剤学的に認容される添加剤を包含する医薬組成物である。
医薬製剤は意図される適用経路に依存して異なった形状であってよいことは当業者に明らかである。したがって医薬製剤はたとえば静脈内、筋肉内、皮内、皮下、経口、バッカル、舌下、経鼻、経皮、吸入、直腸または腹腔内投与に適合されていてもよい。
相応する製剤およびこのために適切な医薬品担体もしくは添加剤、たとえば付形剤、崩壊剤、結合剤、滑剤、安定剤、香料、酸化防止剤、保存剤、分散剤もしくは溶剤、緩衝剤、電解質は医薬品分野の当業者に公知であり、かつたとえばSucker、FuchsおよびSpeiser(Pharmazeutische Technologie, Georg Thieme Verlag, Stuttgart)のような標準的な著書に記載されている。
本発明の有利な実施態様では本発明による化合物を含有し、たとえばカプセル、錠剤、粉末、顆粒、糖衣錠または液体の形で存在していてもよい医薬組成物を経口投与する。
代替的な医薬製剤はたとえば輸液または注射液、油剤、坐剤、エアロゾル、スプレー、マイクロカプセルまたはマイクロ粒子であってよい。
その際、該製剤は、迅速な作用の開始が所望されている場合、たとえば急性の、もしくは急激に発症する慢性もしくは神経障害性の痛みの場合には、迅速に放出される投与形として構成されていてもよい。相応する経口製剤はたとえばEP159237またはEP1126821に記載されている。
これに対して遅延性の放出が所望される場合、遅延された作用物質放出を有する製剤を提供する。相応する経口製剤は同様に従来技術から公知である。
医薬製剤は有利には一般式I
本発明の有利な対象は、アザスピロ化合物の環Zがアザスピロ原子を含んで5、6または7の環形成炭素原子を有する非置換の環および/または飽和炭化水素環である一般式Iのアザスピロ化合物を含有する医薬組成物である。
本発明の特に有利な実施態様では、該医薬製剤は、環Zがスピロ原子を含んで飽和の非置換の炭化水素環および特にシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタンである一般式Iのアザスピロ化合物を含む。
本発明のもう1つの有利な実施態様では医薬製剤は、式中で置換基R1およびR2がそれぞれ水素であるか、または両方が一緒になってオキソ基またはチオキソ基を形成する一般式Iのアザスピロ化合物を含有する。
特に有利な実施態様では置換基R1およびR2はそれぞれ水素であり、かつR3は水素またはメチルカルボニル基である。
本発明のもう1つの有利な実施態様ではX1およびX2は一緒になってチオキソ基またはオキシム基を形成し、R1およびR2はそれぞれ水素であり、R3は水素またはメチルカルボニルであり、かつZは飽和の炭化水素環であり、これは特に有利には非置換であり、かつ有利には5〜8個の環形成原子を有する。
とりわけ有利な医薬組成物は
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択される式Iのアザスピロ化合物およびこれらの薬剤学的に認容可能な塩ならびに薬剤学的に認容可能な担体または添加剤を含有する。
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択される式Iのアザスピロ化合物およびこれらの薬剤学的に認容可能な塩ならびに薬剤学的に認容可能な担体または添加剤を含有する。
本発明のもう1つの対象は、上記のとおりの医薬製剤を少なくとも1種ならびにその使用のための使用説明書を含む販売用パッケージ(Packung)ある。このような販売用パッケージは別の薬剤を含有していてもよい。たとえば販売用パッケージはさらに別の鎮痛薬、鎮静薬、エルゴタミン誘導体、制吐薬、抗炎症薬または抗うつ薬を含有していてもよい。
意外なことに本発明による化合物は薬理学的な比較試験においてホルマリン試験、慢性もしくは慢性の炎症性および/または神経障害性の痛みを治療する際の物質の潜在的な効果を予想するためのインビボ試験において著しい効果を示す(Tjolsen and Herle, Handbook Exp. Pharmacol.、第130巻、Dickensen & Besson編、Springer Verlag 1997年、第6頁)。
図1および第1表はそれぞれ、選択された化合物の腹腔内投与の20〜45分後の試験動物(それぞれマウス10匹)の反応を示す。その際、予めIRWIN試験(Irwin、Psychopharmacologia 13(1968)222)において決定された毒性の投与量の約二分の一以下のアザスピロ化合物の濃度をそのつど最大の投与量として選択した。
その際、図1で使用される略号は次のものを表す:SPM6868は2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオンに相応し、SPMは0013は2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオンに相応し、SPM0019は2−アザスピロ[4.5]デカンに相応する。GBPはギャバペンチンを意味する。GBP−Lはギャバペンチン−ラクタムを意味する。説明文ではそれぞれカッコの中で物質名称の後に物質の投与量をmg/kg体重で記載している。
図1から明らかであるように、本発明による化合物は意外にもホルマリン試験において比較例として使用したギャバペンチンおよびギャバペンチン−ラクタムよりも著しく高い効力を有する。
さらに両方の化合物のN−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム(SPM6850)およびN−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム(SPM6873)のいずれも、上記のホルマリン試験において30〜45分後に、第1表に示しているように痛みの反応を平均して44%もしくは36.5%低減している。
最終的に、最大で認容可能な投与量を上回って開始する本発明による化合物の副作用(沈静(Sedierung)、震え、低体温)は、顕著な致死率が観察されたGPLの副作用よりもはるかに軽いことが判明した。
したがって本発明による治療のために適切なアザスピロ化合物は特に痛み、とりわけ慢性、慢性−炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するために適切である。
したがって本発明の対象は、一般式II
R4は水素であり、かつR5はヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R10Q4であるか、またはR4およびR5は一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、
R6は水素、ヒドロキシ、アミノもしくは基−R11Q5であり、
Z2は共通の炭素原子を介して第一の複素環に結合した飽和もしくは不飽和の環であり、該環はアザスピロ原子を含んで4〜10員であり、炭素原子以外にN、OもしくはSから選択される1つもしくは2つの環形成ヘテロ原子を有していてもよく、かつ非置換であるか、または水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R12Q6から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、
R10、R11およびR12は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルもしくはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
Q4、Q5およびQ6は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノもしくはアミドである]のアザスピロ化合物ならびに可能な互変異性体および/または薬剤学的に認容性の塩の、痛み、特に慢性、慢性−炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するための薬剤を製造するための使用である。
本発明によるアザスピロ化合物を含有する薬剤は基本的に種々の痛みの形、たとえば偏頭痛、骨格および筋肉の痛みなどを治療するために使用することができる。しかし特に適切であるのは、慢性、慢性−炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するための本発明によるアザスピロ化合物を含有する薬剤である。
神経障害性の痛みは複合的な疾患であり、これはしばしば外傷、感染、代謝障害および神経系の変性疾患の後遺症として現れうる。神経障害性の痛みの症候群のための例は、たとえばファントム痛、帯状疱疹後のヘルペス後神経痛、痛みを伴う糖尿病性神経障害、複合領域的な痛みの症候群、癌による種々の痛み、多発性硬化症、または比較的大きな神経索の損傷、脊髄もしくは脳幹と関連する神経障害性の痛みである。
本発明の有利な対象は、式中で環Z2がアザスピロ原子を含んで5〜8員および特に有利には5員、6員もしくは7員の環である一般式IIの化合物の、痛み止めを製造するための使用である。
本発明のもう1つの有利な実施態様では、痛み止めを製造するために、式中で環Z2が炭素環である一般式IIの化合物を使用する。本発明のもう1つの実施態様は環Z2が環を形成する酸素または硫黄原子を含む。
本発明のもう1つの有利な実施態様では、鎮痛薬を製造するために、式中で環Z2が非置換の環、特に有利には非置換の炭化水素環であり、該環がアザスピロ原子を含んで5、6もしくは7の環形成炭素原子を有する式IIのアザスピロ化合物を使用する。
本発明のもう1つの実施態様では環Z2が5員、6員もしくは7員の炭化水素環であり、該環はヒドロキシ、ホルミル、カルボキシル、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドまたは基−R12Q6(その際、R12は有利にはC1〜C5−アルキルであり、かつQ6は有利には水素、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノまたはスルホニルから選択されている)から選択されている基により置換されている。
もう1つの有利な実施態様では、鎮痛薬中で使用されるアザスピロ化合物の環Z2は飽和であり、かつ有利には飽和の炭化水素環であり、該環は特に有利には非置換である。
本発明のとりわけ有利な実施態様では、式IIの鎮痛作用物質の環Z2はスピロ原子を含んでシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタンである。
本発明のもう1つの有利な実施態様では、痛み止めを製造するために、置換基R4およびR5がそれぞれ水素であるか、または両者が一緒になってオキソ基またはチオキソ基を形成する一般式IIのアザスピロ化合物を使用する。
本発明のもう1つの有利な実施態様では置換基R6はメチルカルボニルまたは水素である。
特に有利な実施態様では置換基R4、R5およびR6はそれぞれ水素である。
本発明の1実施態様では痛み、特に慢性、慢性−炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するための医薬を製造するために、
X3およびX4はいずれも水素であるか、または一緒になってチオキソ基もしくはオキシモ基を表し、
R4は水素であり、かつR5はヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R10Q4であるか、またはR4およびR5は一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、その際、R4およびR5はいずれも水素であることが特に有利であり、
R6は水素またはメチルカルボニルであり、その際、R6は特に有利には水素であり、
Z2は共通の炭素原子を介して第一の複素環に結合した飽和もしくは不飽和の炭化水素環であり、該環はアザスピロ原子を含んで5〜7員であり、環形成ヘテロ原子を有しておらず、かつ非置換であるか、または水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R12Q6から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、その際、Z2は特に有利には飽和炭化水素であり、
R10およびR12は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルもしくはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
Q4およびQ6は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノもしくはアミドである
一般式IIのアザスピロ化合物を使用し、かつその際、アザスピロ化合物は場合により遊離塩基として、または薬剤学的に認容可能な塩として存在していてもよい。
X3およびX4はいずれも水素であるか、または一緒になってチオキソ基もしくはオキシモ基を表し、
R4は水素であり、かつR5はヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R10Q4であるか、またはR4およびR5は一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、その際、R4およびR5はいずれも水素であることが特に有利であり、
R6は水素またはメチルカルボニルであり、その際、R6は特に有利には水素であり、
Z2は共通の炭素原子を介して第一の複素環に結合した飽和もしくは不飽和の炭化水素環であり、該環はアザスピロ原子を含んで5〜7員であり、環形成ヘテロ原子を有しておらず、かつ非置換であるか、または水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R12Q6から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、その際、Z2は特に有利には飽和炭化水素であり、
R10およびR12は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルもしくはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
Q4およびQ6は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノもしくはアミドである
一般式IIのアザスピロ化合物を使用し、かつその際、アザスピロ化合物は場合により遊離塩基として、または薬剤学的に認容可能な塩として存在していてもよい。
痛み止めを製造するために特に有利であるのは、ホルマリン試験において、例8に記載されているように、少なくとも1つ、有利には少なくとも2つの試験期間(ホルマリン投与の20〜25′、30〜35′、40〜45′後)において、少なくとも−40%、有利には少なくとも−50%または−60%の痛みの反応の平均的な偏差が生じるアザスピロ化合物である。
「痛みの反応の平均的な偏差」の概念は、この出願において、試験列の作用物質により処理した10匹の動物の痛みの反応の平均的な時間が、実施例8に記載されているように、定義された期間(ホルマリン注入の20〜25′、30〜35′または40〜45′)で、ビヒクルにより処理した10匹のコントロール動物の痛みの反応の平均的な時間と比較される場合に生じる相対的な偏差であると理解する。痛みの反応の低減はこの場合、マイナスのパーセント値で記載される。
とりわけ有利には、痛み、特に慢性、慢性−炎症性および/または神経障害性の痛みを治療するための薬剤を製造するために、
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択される式IIのアザスピロ化合物および薬剤学的に認容可能なその塩を使用する。
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択される式IIのアザスピロ化合物および薬剤学的に認容可能なその塩を使用する。
最後に本発明は
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択されるアザスピロ化合物に関する。
2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4.5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択されるアザスピロ化合物に関する。
本発明を以下の実施例により詳細に記載する。
1.2−アザスピロ[4.5]デカン−3−チオンの製造
1口フラスコ中にギャバペンチンラクタム1.01g(6.6ミリモル)、ラウェソン(Lawesson)試薬1.6g(4.0ミリモル)およびトルエン20mlを装入した。黄色の溶液を還流下(130℃)で20時間撹拌した。冷却後にシリカゲルカラムにより濾別した(溶離剤として酢酸)。溶剤を留去した。
1口フラスコ中にギャバペンチンラクタム1.01g(6.6ミリモル)、ラウェソン(Lawesson)試薬1.6g(4.0ミリモル)およびトルエン20mlを装入した。黄色の溶液を還流下(130℃)で20時間撹拌した。冷却後にシリカゲルカラムにより濾別した(溶離剤として酢酸)。溶剤を留去した。
黄色の固体をさらにもう1回、シリカゲルカラムにより精製し、かつ次いで酸化アルミニウムを用いてさらにカラム分離を実施した。溶剤を留去し、かつ残留物をジイソプロピルエーテル40mlから4℃で再結晶させた。
収率は理論値の25%であった(278mg)。
融点は121.9℃であった(ビュッヒ(Buechi)B−545、1℃/分)。
NMR(CDCl3):204.64;60.19;55.44;42.18;36.03;25.35;22.90。
2.2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−チオンの製造
1口フラスコ中に2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−オン3.93g(28.2ミリモル)、ラウェソン試薬6.5gおよびトルエン100mlを装入した。反応混合物を還流下で20時間加熱した。その際、黄色の溶液が生じた。
1口フラスコ中に2−アザスピロ[4.4]ノナン−3−オン3.93g(28.2ミリモル)、ラウェソン試薬6.5gおよびトルエン100mlを装入した。反応混合物を還流下で20時間加熱した。その際、黄色の溶液が生じた。
溶剤を回転蒸発器で除去した。
残留物を酸化アルミニウムカラムによりクロマトグラフィー処理した(溶離剤:ジクロロメタン)。
溶離剤を留去し、かつ残留する固体をジイソプロピルエーテル100mlおよびジクロロメタン15ml中で活性炭と共に煮沸した。活性炭を熱時に濾別し、かつ濾液を+4℃に冷却した。その際、白色の結晶が晶出した。
収率は1.14gであった(理論値の26%)。
NMR(CDCl3):205.24;60.50;55.66;49.42;37.60;23.73。
3.2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオンの製造
1口フラスコ中に2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−オン4.18g(25ミリモル)、ラウェソン試薬5.8g(14.3ミリモル)およびトルエン125mlを装入し、かつ次いで還流下で18時間還流させた。冷却した溶液を酸化アルミニウム(中性)により濾別した。濾液を回転蒸発させ、かつ残留物をジイソプロピルエーテル60mlから再結晶させた。
1口フラスコ中に2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−オン4.18g(25ミリモル)、ラウェソン試薬5.8g(14.3ミリモル)およびトルエン125mlを装入し、かつ次いで還流下で18時間還流させた。冷却した溶液を酸化アルミニウム(中性)により濾別した。濾液を回転蒸発させ、かつ残留物をジイソプロピルエーテル60mlから再結晶させた。
収率は1.2gであった(理論値の26.2%)。
融点は132.3℃であった(ビュッヒB−545、1℃/分)。
NMR:205.05;61.59;57.32;45.83;39.50;23.26。
4.2−アザスピロ[4.5]デカンの製造
電磁撹拌機、滴下漏斗および還流冷却器を有する100mlの三口フラスコ中に、THF中1.0Mの水素化リチウムアルミニウム28ml(28.0ミリモル)を装入した。ここへ撹拌および0℃〜10℃への冷却下にTHF30ml中のギャバペンチンラクタム5.01g(32.7ミリモル)の溶液を滴加した。この反応は極めて発熱的であり、かつH2作用下で行われた。
電磁撹拌機、滴下漏斗および還流冷却器を有する100mlの三口フラスコ中に、THF中1.0Mの水素化リチウムアルミニウム28ml(28.0ミリモル)を装入した。ここへ撹拌および0℃〜10℃への冷却下にTHF30ml中のギャバペンチンラクタム5.01g(32.7ミリモル)の溶液を滴加した。この反応は極めて発熱的であり、かつH2作用下で行われた。
滴加の終了後、還流下でさらに4時間加熱した。
引き続き反応混合物を0℃に冷却し、かつ水2mlおよびTHF2mlの混合物を添加して過剰のLiAlH4を処理した。最終的な分解の後に、THFをさらに10ml添加して溶液を希釈した。反応混合物にNaSO4 10gを添加し、かつさらに10分間撹拌した。
硫酸ナトリウムを濾別し、かつそのつどTHF20mlで3回洗浄した。溶剤を留去した。アミンが清澄な無色の油状物として残留した。
収率は4.06gであった(理論値の89.2%)。
NMR(CDCl3):59.03;46.28;42.98;38.72;37.01;25.66;23.78。
5.N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシムの製造
例1に記載したとおりに製造した2−アザスピロ[5.5]デカン−3−チオン1.69gをエタノール200ml中に溶解した。水中50%のヒドロキシルアミン25mlを添加した後、該バッチを室温で一夜撹拌した。
例1に記載したとおりに製造した2−アザスピロ[5.5]デカン−3−チオン1.69gをエタノール200ml中に溶解した。水中50%のヒドロキシルアミン25mlを添加した後、該バッチを室温で一夜撹拌した。
該バッチを完全に回転蒸発させた。油状の残留物を水10ml中にとり、かつ短時間後に結晶化した。生成物を吸引濾過し、かつ真空下に室温で乾燥させた。
無色の生成物の収率は理論値の63.10%であった(1.06g)。
融点は156.9℃で測定された(ビュッヒB−545、1℃/分)。
NMR(CDCl3):158.30;55.59;40.98;38.86;36.09;25.93;23.27。
6.N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシムの製造
例3に記載したとおりに製造した2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン550mgをエタノール60ml中に溶解させた。水中50%のヒドロキシルアミン溶液を添加した後、該バッチを室温で一夜撹拌した。
例3に記載したとおりに製造した2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3−チオン550mgをエタノール60ml中に溶解させた。水中50%のヒドロキシルアミン溶液を添加した後、該バッチを室温で一夜撹拌した。
該バッチを完全に回転蒸発させた。油状の残留物を水10ml中にとり、かつ短時間後に結晶化した。生成物を吸引濾過し、かつ真空下に室温で乾燥させた。
無色の生成物の収率は理論値の91.1%であった(460mg)。
融点は140.8℃で測定された(ビュッヒB−545、1℃/分)。
NMR(CDCl3):158.38;56.90;44.36;40.87;39.01;29.21;23.61;23.25。
7.1−(2−アザスピロ[4.5]ウンデセ−2イル)エタノンの製造
例4で記載したとおりに製造した2−アザスピロ[4.5]デカン1.98gをジクロロメタン10ml中で希釈した。アルゴン下でここにトリエチルアミン2.5mlを添加し、かつ該溶液を0℃に冷却した。撹拌下でジクロロメタン10ml中の塩化アセチル1.2mlの溶液を滴加した。その後、0℃で2時間および室温で1時間撹拌した。
例4で記載したとおりに製造した2−アザスピロ[4.5]デカン1.98gをジクロロメタン10ml中で希釈した。アルゴン下でここにトリエチルアミン2.5mlを添加し、かつ該溶液を0℃に冷却した。撹拌下でジクロロメタン10ml中の塩化アセチル1.2mlの溶液を滴加した。その後、0℃で2時間および室温で1時間撹拌した。
該反応混合物に水20mlを添加し、かつ相を分離した。黄色の有機相を1MのHCl20mlおよび水20mlで洗浄した。水相をジクロロメタンで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムにより乾燥させ、硫酸ナトリウムを濾別し、かつ溶剤を留去した。残留物をシリカゲルカラムで2回クロマトグラフィー処理した(溶離剤:トリエチルアミン/酢酸エステル1:9)。
収率は理論値の100%であった(2.54g)。
NMR(CDCl3):169.28;58.03;55.49;45.74;43.87;35.17;25.98;23.30;22.01。
8.アザスピロ化合物の鎮痛作用を測定するためのインビボ試験
Wheeler−Aceto(Psychopharmacology, 104, 1991, 35)により記載されているように試験を実施した。
Wheeler−Aceto(Psychopharmacology, 104, 1991, 35)により記載されているように試験を実施した。
体重20〜25gを有するNMRIマウスをコントロールされた条件下(22±2℃、空気湿度40〜70%)に保持した。5%のホルムカルボニル溶液25μlを後ろ脚に注射し、かつ引き続き定義された時点(20分、30分、40分)でそのつど5分間、脚をなめる時間を測定した。
そのつどの試験物質の使用可能性が最も高い、非毒性の濃度をまずIRWIN試験で測定した(Irwin, Psychopharmacologia 13, 1968, 222)。
試験物質を0.5%のナトリウムカルボキシメチルセルロースを含有する生理食塩水中に溶解し、かつそのつどホルマリン投与の10分前に腹腔内に適用した3つの投与量で測定した。ビヒクルコントロール(10ml/kg)を比較値として使用した。
試験は試験列あたり10匹のマウスを用いて盲検を実施した。評価は、3つの異なった時点において処理した動物とビヒクルコントロールとを比較することにより行った。このためにそのつど試験列の10匹の動物に関して時間あたり痛みの反応に関する平均値を出し、かつ次いで作用物質で処理した動物の、コントロールからの相対的な偏差を3つの異なった時間のそれぞれに関して測定した。その結果、定義された時間(たとえばホルマリン注射の30〜35′後)、脚をなめる時間(10匹の試験動物で平均する)が未処理の動物に対して50%低減した場合に、処理した動物に関して痛みの反応の平均的な低減は50%である。マン・ウィットニー(Mann-Whitney)のU試験により統計学的な有意性が確認された。
Claims (23)
- 薬剤としての一般式I
R1は水素であり、かつR2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R7Q1から選択されているか、またはR1およびR2は一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、
R3は水素、ヒドロキシ、アミノもしくは基−R8Q2であり、
Zは共通する炭素原子を介して第一の複素環と結合した飽和もしくは不飽和の環であり、該環はアザスピロ原子を含んで4〜10員であり、炭素原子以外にOもしくはSから選択される1つもしくは2つの環形成ヘテロ原子を有していてもよく、かつ非置換であるか、または水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R9Q3から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、
R7およびR9は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルまたはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
R8はC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルまたはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルから選択されており、
Q1およびQ3は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノまたはアミドであり、
Q2は水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニルまたはアミドから選択されている]のアザスピロ化合物ならびにその可能な互変異性体および/または薬剤学的に許容される塩。 - R3が水素またはC1〜C5−アルキルカルボニルである、請求項1記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- Zが5員、6員もしくは7員の環である、請求項1または2記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- Zが飽和の環である、請求項1から3までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- Zが非置換の環である、請求項1から4までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- Zが炭化水素環である、請求項1から5までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- Zがシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタンである、請求項1から6までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- R1およびR2がそれぞれ水素であるか、または一緒になってオキソ基またはチオキソ基を形成する、請求項1から7までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- R1およびR2がそれぞれ水素であり、かつR3が水素またはメチルカルボニルである、請求項1から8までのいずれか1項記載の薬剤としてのアザスピロ化合物。
- アザスピロ化合物が次の群:
2−アザスピロ[4,5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
から選択されている、薬剤としてのアザスピロ化合物。 - 請求項1から10までのいずれか1項記載のアザスピロ化合物および少なくとも1種の医薬品添加剤を含有する医薬組成物。
- 痛みを治療するための薬剤を製造するための、一般式II
R4、R5は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R10Q4であるか、または一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成し、
R6は水素、ヒドロキシ、アミノもしくは基−R11Q5であり、
Z2は共通の炭素原子を介して第一の複素環に結合した飽和もしくは不飽和の環であり、該環はアザスピロ原子を含んで4〜10員であり、炭素原子以外にN、OもしくはSから選択される1つもしくは2つの環形成ヘテロ原子を有していてもよく、かつ非置換であるか、または水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノ、アミドもしくは基−R12Q6から選択される1つもしくは複数の置換基により置換されており、
R10、R11およびR12は相互に無関係にC1〜C5−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C5−アルケニル、C2〜C5−アルキニル、C1〜C5−アルコキシ、C1〜C5−アルキルカルボニル、C1〜C5−アルコキシカルボニル、C1〜C5−アルキルチオ、C1〜C5−アルキルアミノ、C1〜C5−アルキルスルフィニル、C1〜C5−アルキルスルホニル、C1〜C5−アルキルアミノ−C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルキルチオ−C1〜C5−アルキルもしくはC1〜C5−アルコキシ−C1〜C5−アルキルであり、
Q4、Q5およびQ6は相互に無関係に水素、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ、ハロゲン、メルカプト、スルホニル、アミノもしくはアミドである]のアザスピロ化合物または可能な互変異性体および/または薬剤学的に許容される塩の使用。 - R6が水素またはC1〜C5−アルキルカルボニルである、請求項11記載の使用。
- Z2が5員、6員もしくは7員の環である、請求項12または13記載の使用。
- Z2が飽和の環である、請求項12から14までのいずれか1項記載の使用。
- Z2が非置換の環である、請求項12から15までのいずれか1項記載の使用。
- Z2が炭化水素環である、請求項12から16までのいずれか1項記載の使用。
- Z2がシクロペンタン、シクロヘキサンまたはシクロヘプタンである、請求項12から17までのいずれか1項記載の使用。
- R4およびR5がそれぞれ水素であるか、または一緒になってオキソ基もしくはチオキソ基を形成する、請求項12から18までのいずれか1項記載の使用。
- R4およびR5がそれぞれ水素であり、かつR6が水素またはメチルカルボニルである、請求項12から19までのいずれか1項記載の使用。
- アザスピロ化合物が、次の群
2−アザスピロ[4,5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
から選択されている、請求項12記載の使用。 - 痛みが慢性、慢性の炎症性および/または神経障害性の痛みである、請求項12から21までのいずれか1項記載の使用。
- 次の群
2−アザスピロ[4,5]デカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,4]ノナン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,6]ウンデカン−3−チオン、
2−アザスピロ[4,5]デカン、
N−(2−アザスピロ[4.5]デカン−3)−オキシム、
N−(2−アザスピロ[4.6]ウンデカン−3)−オキシム
1−(2−アザスピロ[4.5]デセ−2イル)−エタノン
から選択されるアザスピロ化合物。
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