JP2005526601A - 流体ディスペンサ装置 - Google Patents

Abstract

流体ディスペンサ装置
液状または粉末状の流体を投与するための手動駆動式装置であって、流体容器（１０）と、容器（１０）に貯蔵された流体を選択的に投与するための投与手段と、投与開口部（３１）を備えた投与ヘッド（３０）と、そして、前記投与手段（２０）を手動で駆動するための駆動システム（４０）とを有し、前記装置はキャプティブキャップ（５０）を備えており、当該キャプティブキャップは、休止位置と使用位置との間を移動するように設置されており、休止位置では投与開口部（３１）を覆って投与手段（２０）が駆動されないようにし、使用位置では投与開口部（３１）の覆いを取って投与手段（２０）が駆動できるようにし、前記キャップ（５０）は前記駆動システム（４０）の一部分であり、前記キャップ（５０）は、その使用位置へ動かされることによって、前記駆動手段（２０）を駆動する、という装置。

Description

本発明は、液状または粉末状の流体を投与するための手動駆動式装置に関する。

液体または粉末ディスペンサ装置、さらに詳しく言えば、医薬品、化粧品、および香水などの分野で流体を投与するための装置は一般的に、流体容器と容器の中に貯蔵された流体を投与するためのポンプなどの投与部材、そして投与開口部を組み込んだ投与ヘッドを有する。また一般的に、前記ポンプを駆動するため、駆動システムが設けられている。このタイプの液体または粉末ディスペンサ装置に起こりうる問題は、装置が組み立てられてからユーザが実際に装置を使用するまでの経過時間に関連がある。その経過時間中、投与開口部が詰まったり、汚損したり、あるいは装置が偶然に駆動されたりしないようにする必要がある。これらの問題は一般的に、投与ヘッドに取り外し可能なキャップおよび装置が偶然に駆動しないように装置をロックするシステムを設けることによって解決される。そのシステムはたとえば、使用前に取り除かれるブレークオフストリップあるいはラッチ部材によって実現される。そうしたシステムは効果的だが、いくつかの問題が生じる。取り外し可能なキャップは、投与ヘッドから取り外される際に紛失するかもしれず、紛失した場合は装置の初回使用後、投与開口部が詰まるという問題が生じる可能性がある（たとえば、ディスペンサ装置をハンドバックなどに入れてあちこち持ち歩く場合）。同様に、装置が保管あるいは輸送されている間偶然に駆動されるのを防ぐためのセーフティシステムは、複雑になり、したがって製造コストが高くなる可能性があり、しかもそれらのシステムは必ずしも完全に信頼性が高いわけではない。

本発明は、上記の問題を有しない液体または粉末ディスペンサを提供することを目的とする。
本発明はしたがって、投与開口部を保護し、同時に装置が使用されていない間どんな時にも装置が駆動されないようにする、という液体または粉末ディスペンサを提供することを目的とする。

本発明はまた、製造および組み立てが簡単かつ安価であり、使用が簡単である、という液体または粉末ディスペンサを提供することを目的とする。

そこで、本発明は、液状または粉末状の流体を投与するための手動駆動式装置であって、流体容器と、容器に貯蔵された流体を選択的に投与するための投与手段と、投与開口部を備えた投与ヘッドと、そして、前記投与手段を手動で駆動するための駆動システムとを有し、前記装置はキャプティブキャップを備えており、当該キャプティブキャップは、休止位置と使用位置との間を移動するように設置されており、休止位置では投与開口部を覆って投与手段が駆動されないようにし、使用位置では投与開口部の覆いを取って投与手段が駆動できるようにし、前記キャップは前記駆動システムの一部分であり、前記キャップは、その使用位置へ動かされることによって、前記駆動手段を駆動する、という装置を提供する。

また、効果的な構成として、前記キャップは、２つの別個の経路に沿って移動され、その休止位置から使用位置まで動くこととする。
また、効果的な構成として、前記キャップは、径方向に並進して投与開口部の覆いを取り、次に軸方向に並進して投与手段を駆動するということとする。
また、効果的な構成として、前記投与手段は、手動で駆動されるポンプの形で実装されていることとする。

本発明に関する他の特徴および効果については、非限定的な例として示す添付図面を参照しながら、本発明の効果的な実施の形態に関する以下の詳細な説明を読めば、さらに明らかになるだろう。
図を参照する。液状または粉末状の流体を投与するための本発明の装置は、流体容器１０を有し、当該流体容器には投与ポンプ２０が組み付けられており、投与ポンプそのものは、投与開口部３１を備えた投与ヘッド３０に接続されている。駆動システム４０は、前記ポンプ２０を駆動するために備えられている。本発明において、装置はキャプティブカバー５０を有し、当該キャプティブカバーは、休止位置と使用位置との間を移動し、休止位置（図１に示す）では投与開口部３１を覆ってポンプ２０が駆動されないようにし、使用位置（図３に示す）では投与開口部３１の覆いを取ってポンプ２０が駆動されるようにする。

図１乃至３は、本発明の効果的な実施の形態を示す。キャップ５０は、駆動システム４０の一部であり、当該駆動システムにおいては、キャップ５０が使用位置に移動することによってポンプ２０は駆動される。したがって、キャップ５０が休止位置にあれば、ポンプ２０を駆動することは不可能であり、ユーザは、前記ポンプを駆動するために前記キャップ５０をその使用位置に移動させる必要がある。効果的な構成として、図示されるように、キャップ５０は、２つの異なった経路に沿って移動し、その休止位置から使用位置まで動くように構成されている。さらに正確に言えば、図に示す例に見られるキャップ５０は、図１および図２に示すように、径方向に並進して開口部３１の覆いを取り、次にユーザがポンプ２０を駆動するためキャップを押す動作を受けて、軸方向に並進する。図３から見てとれるように、キャップ５０が図２に示す位置と図３に示す位置との間を軸方向に移動することで、駆動システム４０は駆動され、それにより、投与開口部３１から定量つまり１ドーズ分の流体が投与されることになる。当然のことながら、キャップ５０は、異なった経路を移動して（たとえば、回転あるいは回転と並進との組み合わせなど）、その休止位置から使用位置まで動くようにしてもよい。

キャップ５０は、装置が使用された後、キャップをその休止位置に戻す弾性リターン手段を有するようにしてもよい。変形例においては、ユーザが手動で前記キャップをその休止位置に戻すという構成も考えられる。さらに、本発明に関しては、ここまで、投与方向がポンプおよび容器の中心軸に対して軸方向
となっている液体または粉末ディスペンサ装置に関連付けて説明してきたが、本発明は全ての型のディスペンサ装置、具体的に言えば、投与方向が径方向と
なっている投与ヘッドを有する装置に等しく適用できる。さらに、本発明は特に側面駆動システムを持つ液体または粉末ディスペンサ装置に最適であるが、このような型のシステムには限定されず、実際、全ての適合する型の駆動システムに適用ができる。

ここまで、本発明に関して、特定の実施の形態に関連付けて説明してきたが、理解すべき点として、本発明はこの実施の形態に限定されることはなく、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲を逸脱しない形で、いかなる変更を施すことも可能であろう。

本発明の第１の効果的な実施の形態における液体または粉末ディスペンサ装置を示す概略斜視図であり、キャップが休止位置にある状態において示す図である。 図１に示す装置の一部を切り欠いた概略斜視図であり、キャップが中間位置にある状態において示す図である。 図２に近い図であり、キャップが使用位置にある状態において示す図である。

Claims (4)

1. 液状または粉末状の流体を投与するための手動駆動式装置であって、
   流体容器（１０）と、容器（１０）に貯蔵された流体を選択的に投与するための投与手段と、投与開口部（３１）を備えた投与ヘッド（３０）と、そして、前記投与手段（２０）を手動で駆動するための駆動システム（４０）とを有し、
   前記装置はキャプティブキャップ（５０）を備えており、当該キャプティブキャップは、休止位置と使用位置との間を移動するように設置されており、休止位置では投与開口部（３１）を覆って投与手段（２０）が駆動されないようにし、使用位置では投与開口部（３１）の覆いを取って投与手段（２０）が駆動できるようにし、
   特徴となるのは、
   前記キャップ（５０）は前記駆動システム（４０）の一部分であり、
   前記キャップ（５０）は、その使用位置へ動かされることによって、前記駆動手段（２０）を駆動する点である、
   という装置。
2. 前記キャップ（５０）は、２つの別個の経路に沿って移動され、その休止位置から使用位置まで動くこと、
   を特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記キャップ（５０）は、径方向に並進して投与開口部（３１）の覆いを取り、次に軸方向に並進して投与手段（２０）を駆動するということ、
   を特徴とする請求項２に記載の装置。
4. 前記投与手段（２０）は、手動で駆動されるポンプの形で実装されていること、
   を特徴とする請求項１に記載の装置。

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