JP2005524508A - 子供が悪戯できないブリスターパック - Google Patents

Abstract

ユニット投薬剤形のための子供が悪戯できないブリスターパックは、内部に窪み（１６）を具備するブリスターフィルムシート（１２）と、前記窪み（１６）内のユニット投薬剤形（１０）と、前記窪み（１６）の上に重なり、かつ前記フィルムシート（１２）に固定されて前記ユニット投薬剤形（１０）を窪み（１６）内に密封する蓋シート（１４）と、を備える。パック内の弱所線網は複数の投薬ユニット（１８−２５）を画定する。各投薬ユニット（１８−２５）は、前記投薬剤形（１０）の１つと、前記蓋シート（１４）の一部が前記ブリスターフィルムシート（１２）に固定されない剥離領域（４０−４７）と、を含む。各剥離領域（４０−４７）は、弱所線のそれぞれ１つに隣接して配置される。

Description

本発明は、ユニット投薬剤形(unit dosage forms)のための子供が悪戯できないブリスターパック(child-resistant blister pack)に関する。より詳細ではあるがもっぱら、ブリスターパックは、直ぐに溶解するタイプの固体ユニット投薬剤形を含み且つ保護するように構成される。これらは特に脆弱であり、かつこれらが操作中に衝突することを回避するために強力に梱包する上でパックされる必要がある。しかし、それにも拘わらず、投薬剤形に対して損傷を与えずに大人がパックを開放することができなければならない。

多くの国々は、ドラッグパックを子供が開放するには十分に困難である一方で、それにも拘わらず、大人が比較的容易に開放可能にするのに応じることが標準試験に要求される法律を導入している。

既知の子供が悪戯できないブリスターパックの１形態は従来技術文献に開示され、この文献では、パックは内部に窪みを具備するブリスターフィルムシートを含み、これらの窪みの各々には固形の直ぐに分配される投薬剤形が入る（例えば、特許文献１参照）。ブリスターフィルムシートは、窪みに重なり、かつ窪み内のユニット投薬剤形を密封するように該ブリスターフィルムシートに固定される蓋シートで覆われる。ブリスターパックを構成する材料は、パック内に形成された脆弱線無しには大人でさえこれを切り取ることが極めて難しいように十分な強度がある。
米国特許第５，０４６，６１８号明細書

別の従来技術文献のブリスターパックでは、窪みは中心脆弱線の両側に２つの平行な列で配置される。この中心脆弱線は、アクセス領域から、パックの反対側端部より少し手前の位置まで該パックの長手方向に延在する（例えば、特許文献２参照）。脆弱線は、ブリスターフィルムシートと蓋シートによって一連の間隔を隔てて配置された穿孔によって規定される。同様のタイプの一連の横方向脆弱線も、各列内の隣接する窪み間のブリスターパックに設けられる。結果として生じた脆弱線網は複数の個々の投薬ユニットを画定する。これらの投薬ユニットの各々は固形ユニット投薬在形を包含する窪みの１つを含む。各投薬ユニットは、蓋シートの一部がブリスターフィルムに固定されない分離領域を含む。この剥離領域は、ブリスターパックがこの線に沿って切り取られる時のみ露出されるように網内の脆弱線のそれぞれ1つに隣接して配置される。一旦、ブリスターパックがこの線に沿って切り取られたならば、剥離領域は、窪み内にユニット投薬在形に対するアクセスが得られることを可能にすべく、投薬ユニット上の蓋シートの一部を剥離可能にするように手動把持のために露出される。長手方向脆弱線までのアクセスが得られることを可能にするために、この線は、即座のアクセス点を提供するようにブリスターパックに隣接する端部まで延在し得る。あるいは、それ自身のアクセス点を有する更なる横方向線は、ブリスターパック内に設け得る。後者の配置では、長手方向脆弱線はこの更なる横方向線まで延在し、その結果、パックがこの更なる横方向線に沿って切り取られる時、長手方向脆弱線を引き裂くすなわち切り取るためのアクセス点が露出される。
米国特許第６，１５５，４２３号明細書

別の従来技術文献も、子供が悪戯できない機構を具備するブリスターパックを開示しており、かつブリスターパックでは、ユニット投薬在形を包含する個々の投薬ユニットを画定するように、ブリスターパックに長手方向脆弱線と横方向脆弱線が設けられる。この場合、全ての脆弱切取り線の端部はブリスターパックの端縁にある領域に終端する。これらの領域は、それ自身、脆弱線より切取り難く、かつパッケージの使用者のための分離領域の直感的な指示器として働くべく脆弱線の外側端部に向って内向きに延在する窪み又は切り込みの近傍に設けられる。

上記に言及した出版物に記述されたブリスターパックは、実際、多かれ少なかれ子供は悪戯できないが、それにも拘わらず、ブリスターパックをより子供が悪戯できないようにする一方で、それにも拘わらず、大人による比較的簡単なアクセスを可能にするといった持続的な要求がある。

本発明は、改善された、子供が悪戯できないブリスターパックを提供することをその目的とする。

本発明によれば、ユニット投薬剤形のための子供が悪戯できないブリスターパックであって、
（ｉ） 内部に窪みを具備するブリスターフィルムシートと、
（ｉｉ）前記窪み内の投薬剤形と、
（ｉｉｉ）前記窪みに重なり、かつ前記窪み内の投薬剤形を密封するように前記フィルムシートに固定される蓋シートと、
（ｉｖ）複数の投薬ユニットを画定する前記パック内の脆弱線網であって、
各投薬ユニットが、
（ａ）前記窪みの１つに密封された前記投薬剤形の１つと、
（ｂ）前記蓋シートの一部は前記ブリスターフィルムシートに固定されておらず、各々が前記網の脆弱線のそれぞれ１つに隣接して配置される剥離領域と、を含む前記脆弱線網と、を備え、
前記脆弱線は、
（１）第１アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、第２アクセス点を露出し、かつ前記第１投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために第１脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第１アクセス点から延在する前記第１脆弱線と、
（２）第２アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、第３アクセス点を露出し、かつ前記第２投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために第２脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第２アクセス点から延在する前記第２脆弱線と、
（３）第３アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、前記第３投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために前記第３脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第３アクセス点から延在する前記第３脆弱線と、を含む子供が悪戯できないブリスターパックが提供される。

本発明のブリスターパックでは、各脆弱線に沿ってパックを切り取ることは剥離領域の１つ及び次の脆弱線に沿って切り取るための次のアクセス点を露出するのみである。これは、個々の投薬ユニットがこれらの剥離領域がアクセスし得る程度までパックから分離されることをより一層困難にする。これは、上記従来技術文献及び別の従来技術文献のブリスターパックとは対照的である。これらの文献では、一旦、長手方向脆弱線に対するアクセスが得られると、パック全体は２つの分離部分に切り取られ、これらの分離部分内の個々の投薬ユニットに対するアクセスを得ることを容易にする。さらに、本願発明では、使用者はパックの残部から個々の投薬ユニットを特定順序で分離することを強いられるから、最初にパックを切り取って各々が複数の投薬ユニットを内包する２つの部分にすることは試みないだろう。したがって、ブリスターパック内の残りの投薬ユニットは全て安全で容易な貯蔵用に一緒に保持される。

好ましくは、前記脆弱線は、少なくとも１つの更なるすなわち付加的脆弱線を含み、前記付加的脆弱線に沿って、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートは、前記第１アクセス点を露出するために切り取られる必要がある。こうした付加的脆弱線が１つ以上がある箇所では、前記配置構成はこれらの脆弱線は前記第１脆弱線にアクセスするために順番に切り取られるようなものであることが好ましい。

パックは、更に子供が悪戯できない機構として作用するように、アクセス点の無い少なくとも１つの更なる脆弱線及び／又は少なくとも１つの脆弱線の外観を与える視覚的な機構も含み得る。これらの機構を使用してパックを開く試みは、上手く行かず、かつその子供にパッケージ開放に興味を失わせる手助けとなるだろう。

好ましい実施形態では、前記第１脆弱線は、前記第１投薬ユニットの２つの側面及び前記第２投薬ユニットの１つの側面に沿って延在し、かつ前記第２アクセス点で前記第２脆弱線と整合され且つ結合される領域に終端する。こうした配置構成により、前記第１ユニットがパックから取り除かれた場合、第２アクセスポイントは露出され、こうして、パックから前記第２投薬ユニットを取外すべく該パックが前記第２脆弱線に沿って再び切り取られるのを可能にする。

好ましい実施形態では、第１脆弱線は、互いに直角であることが好ましく、かつ直線状とし得る互いに傾斜した部分を含む。前記第１脆弱線は互いに傾斜した前記部分を備え得るものであり、これらの部分間に中間接続部分を具備する。これは、直線に沿って継続することではなく所望の線に沿ったパックの切取りを促進する。それは、第３脆弱線が第１脆弱線に整合される時でさえ、前記第３脆弱線に沿った、望まない連続した切取りの危険性をも未然に回避する。

前記中間接続部分は、互いに傾斜した前記部分の両方に対して傾け得るものであり、かつ直線状とし得るものである。

大抵の場合、ブリスターパックは３つ以上のブリスター及び投薬剤形を含む。その場合には、前記更なる投薬ユニットが予め定められた順序で取り除かなければならないように配置されたネットワーク線を提供するように、前記第１、第２及び第３脆弱線に類似する更なる脆弱線を必要に応じて設け得る。

付加的脆弱線が内部にユニット投薬剤形の無い少なくとも１つのユニットを画定する箇所にパックを提供することは本発明の範囲内にある。こうしたユニットは投薬剤形の何れかに対してアクセスを得ることができる以前に切り離されなければならない位置に設け得る。

疑問を回避するために、投薬ユニットに関して”第１”、”第２”及び”第３”の表す内容はパック内の個々の投薬ユニット間を区別し、かつパックが開放される時にアクセスされるべき第１、第２及び第３投薬ユニットがあるものとして解釈すべきでないことを手助けするためのみに含まれることをここで言及しておく。同じことは、脆弱線及びアクセス点に関する”第１”、”第２”及び”第３”の使用に当てはまる。これは、図５の実施形態に関して以下の記載から明白になる。

ここで、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら実施例により説明する。

ここで、図１〜図４の実施形態を参照すると、これらの図に示す子供が悪戯できないブリスターパックは、固形で、直ぐに分配できる製薬投薬剤形のためのものである（図３）。ブリスターパック(図３参照)は、ブリスターフィルムシート１２と、重ね蓋シート１４と、を含む。これらの両方は、以下に詳細に記述する脆弱線に沿って大人でさえ切り取ることが実質的に不可能であるような高破断抵抗を有するように構成される。ブリスターフィルムシート１２は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリビニル二塩化物、又はポリエチレンのようなポリマー、あるいは、例えば、アルミニウムのような金属、あるいはそれらの任意の組合せから成る半透明又は不透明なフィルム、ラミネートフィルム又は共押出しフィルムから構成し得る。蓋シート１４は、所望の強度及び湿気不透性特性を与えるために、ポリエステル、アルミニウム及び紙のラミネートから構成した多層シートである。フィルムシート１２及び蓋シート１４を構成するために適切な材料は、当該技術分野では周知であるから、本願明細書では更に詳細には記述しない。

この実施形態のブリスターフィルムシート１２には、各々に４つの窪みが形成された２列に内部配置された８つの窪み１６が形成される。各窪み１６は、固体の、直ぐに分配される投薬剤形１０のそれぞれ１つを保持する。この実施形態では、投薬剤形１０は、各窪み内に投薬剤形の制御された量の水の懸濁液を導き、次に、各窪み１６内の投薬剤形１０を規定する固体マトリックスを作り出すためにそれ自体周知の態様で分散を凍結乾燥することによって、該窪み１６内に形成される。蓋シート１４は、これ時、窪み１６内に投薬剤形１０を密封するようにこれらの窪みに亘る位置内に加熱密封される。窪みを水の分散で充填する技術、分散を凍結乾燥し、次に、蓋シートで充填された窪みを覆うことは、当該技術分野ではそれ自体周知である。窪み１６を、カプセル、錠剤、タブレット及び他の適切な物品で充填することもできる。

ブリスターパックは、脆弱線網を更に含み、こうした線に沿って手動でこれらのシートを切り取ることができるように、ブリスターフィルムシート１２及び蓋シート１４全体に所定の間隔をおいて配置された穿孔によって画定される。しかしながら、シート１２及び１４はこれらの脆弱線に沿う以外に手動で開くように切り取ることが実質的に不可能であるのに十分破断に対する抵抗がある。

ブリスターパックの脆弱線網は、それぞれ、第１〜第８の投薬ユニット１８8〜２５を画定するように配置される。脆弱線は、それぞれ、第１〜第９の脆弱線２６〜３４を含む。第１脆弱線２６は、ブリスターパックの長手方向に第１アクセス点３５からに延在する第１直線部分２６ａと、第１直線部分２６ａに対して傾斜するか又は角度が付された第２直線部分２６ｂと、第１部分２６ａに対して直角な第２部分２６ｂから延在し、かつパックの長手方向端縁１つの内部に短い距離を隔てた位置に終端する第３直線部分２６ｃと、を備える。第２部分２６ｂは、この実施形態では、第１及び第３部分２６ａ及び２６ｃの各々に対して約１３５°の角度の境界を定める。他の適切な角度も有効である。

第２部分２６ｂと第３部分２６ｃの間の接合点には、第２脆弱線２７が第３部分２６ｃと整合するように延在する第２アクセス点３６が規定される。ブリスターパックの反対側長手方向端縁内部に短い距離で終端するために、第２脆弱線２７はブリスターパックを横切って延在する。

第３、第５及び第７脆弱線２８、２９及び３０のそれぞれが第１脆弱線２６と同一形状からなる一方で、第４、第６及び第８脆弱線２９、３１及び３３は第２脆弱線２７に類似する。図１及び図２から分かるように、第１、第３、第５及び第７脆弱線２６、２８、３０及び３２は、ブリスターパックの中央の長手方向軸線上で相互に整合するこれらの第１部分２６ａ、２８ａ、３０ａ及び３２ａを具備する。しかしながら、これらの第１部分２６ａ、２８ａ、３０ａ及び３２ａは、ブリスターパックの長手方向に互いに対して離隔配置される。これは、非特定順序で窪み１６にアクセスするように中間より下で半分に裂かれないブリスターパックに帰着する。これはブリスターパックをより子供が悪戯できないようにする手助けをする。

第９脆弱線３４は、その端部から短距離にあるブリスターパックの長手方向に直角な方向すなわち横方向の初期アクセス点３７から延在して、分離タブ３８を画定するように細長片の反対側長手方向端縁から内部に短距離に終端する。第１アクセス点３５は、第９脆弱線３４上に位置する。

タブ３８に対するブリスターパックの反対側端では、第８脆弱線３３及び第７脆弱線３２の第３部分３２ｃは、これらがブリスターパックの長手方向端縁から短距離で停止する以外は同様の態様で該ブリスターパックの横方向に整合すように延在する。したがって、おおざっぱな検討からのように思えるが、ブリスターパックの反対側端部で該パックへのアクセスはない。

蓋シート１４は、（ｉ）それらが窪み１６上及び（ｉｉ）局所化された第１〜第８剥離領域４０〜４７に重なる箇所以外では、ブリスターパックの全領域に亘ってブリスターフィルムシート１２に固定される。蓋シート１４がブリスターフィルムシート１２に固定される領域は図１及び図２のクロスハッチが付されて示される一方で、固定されていない領域はクロスハッチが付されて示されていない。第１〜第８剥離領域４０〜４７は、それぞれの第１〜第８投薬ユニット１８〜２５に関連している。これらの剥離領域４０〜４７は実質的に三角形であり、かつ各投薬ユニット１８〜２５の４つの隅部の１つに設けられる。図１及び図２から理解し得るように、各剥離領域４０〜４７はブリスターパックが隣接する脆弱線２６〜３３に沿って裂けるまでアクセスすることができないように、該パックの長手方向中心線に隣接する該パックの内部に配置される。

第１剥離領域４０は第１アクセス点３５近傍の第１脆弱線２６に隣接して配置される。しかしながら、保全のために、第１剥離領域４０は、重なるブリスターバックシート１２に固定される蓋シートの狭い領域４８によって分離される、第９脆弱線線３４の内部に短距離だけ隔てて配置される。

第３、第５及び第７剥離領域４２、４４及び４６がそれぞれの第３、第５及び第７脆弱線２８、３０及び３２に隣接し、かつそれぞれの狭い密封領域４９、５０及び５１によって及び第２、第４及び第６脆弱線２７、２９及び３１のそれぞれから分離されるように、第３、第５及び第７投薬ユニット２０、２２及び２４に関連する第３、第５及び第７剥離領域４２、４４及び４６は、第１剥離領域４０と同様の態様で配置される。第２、第４、第６及び第８剥離領域４１、４３、４５及び４７は、それぞれの狭い密封された領域５２、５３及び５５によって、第２、第４、第６及び第８脆弱線２７、２９、３１及び３３から同様に分離される。しかしながら、本願明細書の以降で明白になるであろうように、これらへのアクセスは、それぞれ、剥ぎ取り式三角形タブ領域５６〜５９を使用して適切な段階で得ることができる。

上記脆弱線網は、投薬ユニット１８〜２５がユニット投薬剤形の内部にアクセスするために予め定められた順序で削除することができることを保証するように構成される。これは以下のように達成される(図４Ａ〜図４Ｆを参照)。

固体投薬剤形の1つを取り出すためにブリスターパックを開くことを所望する大人は、パックの裂けが開始し得る点は単一の開始アクセス点３７のみしかないことを認識しなければならない。これは、パックの端縁の1つまで延在する脆弱線が存在することを確かめるために注意深くブリスターパックを検査することにより認識し得る。本実施形態では、これは、第９脆弱線３４が開始アクセス点３７でブリスターパックの長手方向端縁に達する箇所でのみそうである。しかしながら、この手順及び残る開放手順は、大人のために、指示及び／又は順番に投薬ユニットへのアクセスを得するのに必要な連続する開放操作を示す線図を付随させることによって促進し得る。

一旦、初期アクセス点３７が識別されると、切り取られたタブ３８は、第９脆弱線３４に沿ってパックを切り取るために把持し且つ使用し得る。そのようにすることで、切り取られたタブ３８は、パックから比較的容易に完全に取り除くことができる。何故なら、一旦、切取りが第９脆弱線３４に沿って始まると、ブリスターパックの反対側長手方向側端縁において、残る弱くない部分によってタブ３８を切取り続けることは比較的容易であるためである。第９脆弱線３４に沿って裂けることは、領域４８の存在のために第１剥離部分４０を露出する働きをしない。しかしながら、その後、大人が第１脆弱線２６に沿ってパックを裂き始めることができるように、それは初期アクセス点３５を露出する。この線に沿って裂けることは、第１部分２６ａ、第２部分２６ｂ、及び次に第３部分２６ｃに沿って連続して起こり、こうして、第１投薬ユニット１８がブリスターパックから完全に取り除くことを可能にする。

一旦、これが達成されたならば、蓋シート１４の非固定領域は、第１部分２６ａが裂けることで分離される投薬ユニット１８の端縁に露出されるため、この時、第１剥離領域４０へのアクセスを得ることは可能である。剥離領域４０の手動把持は、投薬ユニット１８の窪み１６内の固体の投薬剤形１０を露にするために、第１投薬ユニット１８上の蓋シート１４を剥離可能にする。この段階では、残りの第２〜第８投薬ユニット１９〜２５が依然としてパックの未だ開放されていない残部であることが認識される。

第１投薬ユニット１８の除去は、今度は、第２脆弱線２７の一端に第２アクセス点３６を露出させる。したがって、大人は第２投薬を取る必要がある場合、第２脆弱線２７に沿って裂け目を作ることが必要である。これは、露出した第２アクセス点３６において、パックから第２投薬ユニット１９を取り除くことの開始を達成する。第２脆弱線２７に沿ったパックの切取りは、その切取り線５６ａが今度はアクセス可能である切取りタブ領域５６によって第２投薬ユニット１９上に第２剥離領域４１が得られることを可能にする。この後、第２剥離領域は、第２投薬ユニット１９内のユニット投薬剤形を露にすべく蓋シートを剥離するために手動で把持且つ使用することができる。切取り線５６ａは、部分２６ａが裂かれる場合に、切取りが切取り線５６ａに沿って継続するのを防ぐように第１脆弱線２６の第１部分２６ａから長手方向に間隔を隔てられた位置に終端することは留意すべきである。

更なる投薬が必要な時、大人は、第１及び第２投薬ユニット１８及び１９のために上述したのと同様な態様で第３〜第８投薬ユニットを順番に取り除くことを強いられることは上記から理解される。

したがって、上述したブリスターパックは、剥離領域の何れにも対するアクセスさえも可能となる以前に、或るセット手順の切取り操作を要する。パックの長手方向に延在する脆弱線２６、２８、３０及び３２のこれらの部分２６ａ、２８ａ、３０ａ及び３２ａは互いに分離され、かつ中間部分２６ｂ、２８ｂ及び３０ｂが長手方向中心線から離れるように指向されるため、その長手方向中心線に沿って完全にパックを切り取ることは実質的に不可能である。したがって、他の投薬ユニットの全てに対する多かれ少なかれ等しいアクセスを促進するであろう２つの半体に分割することは可能ではない。

第１脆弱線２６の中間斜面部２６ｂのために、この線に沿って切取りが生じる場合、切取りタブ領域５６は残り、かつその切取り線５６ａはこの段階で得難いことが理解される。このタブ領域５６の領域に亘る蓋シート１４は、第１投薬ユニット１８がパックから取り除かれる段階において、第２投薬ユニット１９の第２剥離領域４１に対する容易なアクセスを阻止するようにブリスターフィルムシート１２に固定される。第３、第５及び第７投薬ユニット２０、及び２２に関連する対応する切取り三角タブ領域５７、５８及び５９は、第４、第６及び第８投薬ユニットがブリスターパックから取り除かれる以前に剥離領域４３、４５及び４７に対するアクセスを否定するように同様に構成される。

ここで、図１〜図４の実施形態と類似の部分は同じ参照符号に従う図５の実施形態を参
照する。図５では、図１（及び特許請求の範囲で定義されるように）の第１、第２及び第
３投薬ユニットに対応する投薬ユニット１８、１９及び２０は、パックが開かれる場合に
アクセスされる第１、第２及び第３投薬ユニットではない。図５のパックは、図１〜図４
のパックの第１〜第６投薬ユニット１８〜２３に構成上対応する、第１〜第６投薬ユニット１８〜２３から構成される７つの投薬ユニットのみを収容する。更なる投薬ユニット６
０及びブランクユニット６２は何の投薬ユニットも収容しない。ブランクユニット６２及び更なる投薬ユニット６０は、上記の第１及び第２切取り線２６及び２７に類似する関連する切取り線６４及び６６（部分６４ａ、６４ｂ及び６４を備する）を備える。パックを開く場合、最初にアクセスされたユニットはブランクユニット６２である一方、次にアクセスされるのは更なる投薬ユニット６０である。これは、パック内の投薬剤形の１つさえアクセスする子供に対する更なる抵抗を与える。７日分の単一服用の薬の処方が規定されると有用であり得る。

窪み１６のまわりを適切に密封し、かつ剥離するのに適切な抵抗を与えるが固形投薬剤形１０に対するアクセスを得ることを望む大人によって容易に剥離可能である、蓋シート
１４がブリスターフィルムシート１２に十分強力に接着されることを保証する必要がある。
窪み１６のまわりを適切に密封し、かつ剥離するのに適切な抵抗を与えるが固形投薬剤形
１０に対するアクセスを得ることを切望する大人によって容易に剥離可能である、蓋シー
ト１４がブリスターフィルムシート１２に十分強力に接着されることを保証する必要がある。これは、蓋シート１４をブリスターフィルムシート１２に対して密封する時に用いら
れ、かつ、蓋シート１４が剥離領域を使用して剥離されるにつれて露出される密封線の長
さを適切に構成することによる温度、時間及び圧力の適切な制御によって達成することができる。

種々の変更は本発明の範囲内でなし得ることを理解すべきである。例えば、所望に応じて、狭い密封領域は、パックがそれぞれの脆弱線２７、２９、３１及び３３に沿って切り取った場合にそれぞれの剥離領域４１、４３、４５及び４７を許容、かつ直にアクセスされるように省略し得る。その場合には、タブ領域５６、５７、５８及び５９が引き離されるように構成する必要はないものとし得る。したがって、切取り線５６ａのような、関連する切取り線は省略し得る。

本発明による、子供が悪戯できないブリスターパックの一実施形態の平面図である。 図１のパックの一部を拡大した平面図である。 図１のパック全体に亘って拡大した断面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 パック中の投薬剤形にアクセスする手順を示す、図１のパックの一部の平面図である。 本発明による子供が悪戯できないブリスターパックの第２実施形態の平面図である。

符号の説明

１０ 投薬剤形
１２ ブリスターフィルムシート
１４ 蓋シート
１６ 窪み
１８〜２５ 第１〜第８投薬ユニット
２６、２８、３０、３２、３４ 第１、第３、第５、第７、第９脆弱線
２７、２９、３１、３３ 第２、第４、第６、第８脆弱線
２６ａ、２８ａ、３０ａ、３２ａ 第１直線部分
２６ｂ、２８ｂ、３０ｂ ３２ｂ 第２直線部分
２６ｃ、２８ｃ、３０ｃ、３２ｃ 第３直線部分
３５ 第１アクセス点
３６ 第２アクセス点
３７ 初期アクセス点
３８分離タブ
４０〜４７ 第１〜第８剥離領域
４８ 蓋シートの狭い領域
４９、５０、５１５２、５３、５５ 狭い密封領域
５６〜５９ 剥ぎ取り式三角形タブ領域
５６ａ 切取り線
６０ 投薬ユニット
６２ ブランクユニット
６４、６６切取り線

好ましい実施形態では、第１脆弱線は、互いに直角であることが好ましく、かつ直線状とし得る傾斜した部分を含む。前記第１脆弱線は傾斜した前記部分を備え得るものであり、これらの部分間に中間接続部分を具備する。これは、直線に沿って継続することではなく所望の線に沿ったパックの切取りを促進する。それは、第３脆弱線が第１脆弱線に整合される時でさえ、前記第３脆弱線に沿った、望まない連続した切取りの危険性をも未然に回避する。

前記中間接続部分は、傾斜した前記部分の両方に対して傾け得るものであり、かつ直線状とし得るものである。

Claims (22)

1. ユニット投薬剤ための子供が悪戯できないブリスターパックであって、
   （ｉ） 内部に窪みを具備するブリスターフィルムシートと、
   （ｉｉ）前記窪み内の投薬剤形と、
   （ｉｉｉ）前記窪みに重なり、かつ前記窪み内の投薬剤形を密封するように前記フィルムシートに固定される蓋シートと、
   （ｉｖ）複数の投薬ユニットを画定する前記パック内の脆弱線網であって、各投薬ユニットが、
   （ａ）前記窪みの１つに密封された前記投薬剤形の１つと、
   （ｂ）前記蓋シートの一部は前記ブリスターフィルムシートに固定されておらず、各々が前記網の脆弱線のそれぞれ１つに隣接して配置される剥離領域と、を含む前記脆弱線網と、を備え、
   前記脆弱線が、
   （１）第１アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、第２アクセス点を露出し、かつ前記第１投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために第１脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第１アクセス点から延在する前記第１脆弱線と、
   （２）第２アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、第３アクセス点を露出し、かつ前記第２投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために第２脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第２アクセス点から延在する前記第２脆弱線と、
   （３）第３アクセス点が露出される場合に、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートが、前記第３投薬ユニットの剥離領域に対するアクセスを可能にするために前記第３脆弱線に沿って切り取ることができるように、前記第３アクセス点から延在する前記第３脆弱線と、を含む子供が悪戯できないブリスターパック。
2. 前記脆弱線は、少なくとも１つの更なる脆弱線を更に含み、前記脆弱線に沿って、前記ブリスターフィルムシートと前記蓋シートは、前記第１アクセス点を露出するために切り取られることを要する、請求項１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
3. 少なくとも１つのアクセス点の無い更なる脆弱線及び／又は少なくとも１つの脆弱線の外観を与える視覚的な形状構成を更に含む、請求項１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
4. 前記第１脆弱線は、前記第１投薬ユニットの２つの側面及び前記第２投薬ユニットの１つの側面に沿って延在し、かつ前記第２アクセス点で前記第２脆弱線と整合され且つ結合される領域に終端する、請求項１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
5. 前記第１脆弱線は、前記第１投薬ユニットの２つの側面及び前記第２投薬ユニットの１つの側面に沿って延在し、かつ前記第２アクセス点で前記第２脆弱線と整合され且つ結合される領域に終端する、請求項２に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
6. 前記第１脆弱線は互いに角度が付された部分を含む、請求項１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
7. 前記第１脆弱線は互いに角度が付された部分を含む、請求項２に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
8. 互いに角度が付された前記部分の２つは互い直角である、請求項６に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
9. 互いに角度が付された前記部分は、それ自体、実質的に直線状である、請求項６に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
10. 前記第１脆弱線は、互いに角度が付された前記部分を備え、これら部分の間に中間接続部分を具備する、請求項６に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
11. 前記第１脆弱線は、互いに角度が付された前記部分を備え、これら部分の間に中間接続部分を具備する、請求項８に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
12. 前記中間接続部分は、互いに角度が付された前記部分の両方に対して角度が付される、請求項１０に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
13. 前記中間接続部分は、互いに角度が付された前記部分の両方に対して角度が付される、請求項１１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
14. 前記中間接続部分は直線状である、請求項１０に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
15. タブ領域は、前記中間部分、前記第２脆弱線及び前記第２剥離領域の間に画定され、かつ、前記パックが前記第１及び第２脆弱線に沿って切り取られた後で前記第２剥離領域に結合されたままである、請求項１０に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
16. タブ領域は、前記中間部分、前記第２脆弱線及び前記第２剥離領域の間に画定され、かつ、前記パックが前記第１及び第２脆弱線に沿って切り取られた後で前記第２剥離領域に結合されたままである、請求項１２に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
17. 前記タブ領域は切り離しタブ領域であり、及び前記投薬ユニットの剥離領域は、前記タブ領域を切り離すことによって前記分離領域に対するアクセスが得られるように、前記蓋シートの領域によって前記第２脆弱線から分離される、請求項１５に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
18. 前記タブ領域は切り離しタブ領域であり、及び前記投薬ユニットの剥離領域は、前記タブ領域を切り離すことによって前記分離領域に対するアクセスが得られるように、前記蓋シートの領域によって前記第２脆弱線から分離される、請求項１５に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
19. 少なくとも１つの更なる脆弱線は内部に投薬剤形の無い少なくとも１つのユニットを画定する、請求項１に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
20. 少なくとも１つの更なる脆弱線は内部に投薬剤形の無い少なくとも１つのユニットを画定する、請求項６に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
21. 内部に投薬剤形の無い少なくとも１つの前記ユニットは、前記投薬ユニットに対する何れかのアクセスを得ることができる以前に切り離さなければならない位置に設けられる、請求項１９に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
22. 内部に投薬剤形の無い少なくとも１つの前記ユニットは、前記投薬ユニットに対する何れかのアクセスを得ることができる以前に切り離さなければならない位置に設けられる、請求項２０に記載の子供が悪戯できないブリスターパック。
    

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