JP2005524401A - 所定の環状エステルオリゴマーの製造 - Google Patents

所定の環状エステルオリゴマーの製造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005524401A
JP2005524401A JP2004501627A JP2004501627A JP2005524401A JP 2005524401 A JP2005524401 A JP 2005524401A JP 2004501627 A JP2004501627 A JP 2004501627A JP 2004501627 A JP2004501627 A JP 2004501627A JP 2005524401 A JP2005524401 A JP 2005524401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
enzyme
acid
group
solubility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004501627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005524401A5 (ja
Inventor
ジー.ブリューゲル エドワード
ディ コシモ ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2005524401A publication Critical patent/JP2005524401A/ja
Publication of JP2005524401A5 publication Critical patent/JP2005524401A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/02Oxygen as only ring hetero atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/02Oxygen as only ring hetero atoms
    • C12P17/08Oxygen as only ring hetero atoms containing a hetero ring of at least seven ring members, e.g. zearalenone, macrolide aglycons

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

選択されたリパーゼおよびエステラーゼ等の、エステル化および/またはエステル交換化の触媒となることが可能な酵素は、特定の条件下で、ポリエステルの所定低級直鎖状オリゴマーを、熱力学的計算や既存技術から予測される量以上の量の環状エステルオリゴマーに変換できる。この環状エステルオリゴマーは高分子量直鎖状ポリエステルの製造に有用である。

Description

いくつかの特定の条件下で、有機ジ酸またはそのジエステルとジオールからのオリゴマーの溶液と、カンジダ アンタークティカ(Candida antarctica)から得られるリパーゼ等のエステル化用(エステル交換用)酵素の1種または複数種とを接触させることにより、比較的高収率で、所定の環状エステルオリゴマーを製造することができる。
環状エステルオリゴマー(CEO)はずっと以前から公知である。例えば、米国特許公報(特許文献1)を参照されたい。CEOは、多くの直鎖状ポリエステル内に様々な量、通常は少量、存在することが知られており、こうした直鎖状ポリエステルから単離されている。CEOは低粘度液状物であることが多く、また、開環重合により重合してより高分子量の直鎖状ポリエステルとなり得ることがずっと以前から公知である。例えば、米国特許公報(特許文献2)および米国特許公報(特許文献3)とその引用文献を参照されたい。比較的低粘度の液状物から容易に高分子量ポリマーを形成するこの能力により、これらのCEOは、低粘度材料が型内で高分子量ポリマーに変換され、最終的な成形部品が得られる、反応射出成形型プロセス用の材料として好ましい。
しかし、このようなCEOは、例えば高度希釈条件および/またはジオールおよび生成されるHClと反応する塩基とともにジアシルハライド等の比較的高価な出発原料の使用が必要なため、調製するのが困難でありかつ費用がかかる。例えば、米国特許公報(特許文献2)を参照されたい。このように製造コストが高いことが、多くの場合、CEOの商業的利用の妨げとなっており、したがって、低コストのCEO製造法が大きな関心事となっている。
ごく最近、エステル化(エステル交換反応)の触媒となる酵素を用いて、ジカルボン酸(carboxylic diacids)またはそのジエステルとジオールからポリエステルが製造できることが見出された。例えば、(非特許文献1)、(非特許文献2)、(非特許文献3)を参照されたい。いくつかの文献では、この反応において少量のCEO副生物が生成することも報告されている。例えば、(非特許文献4)を参照されたい。このような反応において存在するはずのCEOの量について報告した研究もある(非特許文献5)。この研究の結論はこうである。酵素が触媒となる反応におけるCEOの生成は、酵素が触媒とならない反応においてこれらのCEO生成を支配するのと同じ種類の法則に従い、高度希釈条件下で反応させない限り、酵素的反応において生成されるCEOは少量のみとなるはずである。これらの文献の全てにおいて、エステル交換反応/エステル化反応による副生物のアルコールや水は、ポリマー生成物の分子量を上げるために、除去されている(通常、不活性ガスの吹き付けによる)。
最近の論文(非特許文献6)には、テレフタル酸ジメチルとジエチレングリコールまたはビス(2−ヒドロキシエチル)チオエーテルが本質的に完全に環状エステル二量体を形成し、一方、1,5−ペンタンジオールを使用する場合には、いくらかの直鎖状ポリエステルとともに比較的高収率で環状エステル二量体となる、酵素的触媒反応による方法が記載されている。ジエチレングリコールとビス(2−ヒドロキシエチル)チオエーテルで高収率で環状エステルが形成されるのは、環状エステル二量体の形成を有利にする、πスタッキング型近距離相互作用のためである。
しかし、これまで当技術分野においては、芳香族ジカルボン酸と、一般式HOCH2(CR12nCH2OH(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素またはアルキル基であり、nは0、1、または2である。)のグリコールとを反応させてCEOを製造し、当業者には周知の(非特許文献7)に教示されるように、熱力学的平衡から予測される以上の量のCEOを得る方法は知られていない。
例えば、グリコールの上記一般式において、n=0、1、または2で、R1およびR2が互いに独立して水素の場合、熱力学的平衡から予測されかつ既存の方法で実際に製造されるCEOの量はそれぞれ約1.0重量%、2.5重量%、および0.5重量%であり、残りは主に直鎖状ポリマーである。
驚くべきことに、本発明の方法にしたがって上記一般式のグリコールを芳香族ジカルボン酸またはそのエステルと反応させると、回収できるCEOの量は、ある場合には、50重量%を超えることがある。
米国特許第2,020,298号明細書 米国特許第5,466,744号明細書 米国特許第5,661,214号明細書 X.Y.ウ他、「工業微生物学および生物工学誌」、第20巻、328〜332ページ(1998年)(X. Y. Wu,et al., Journal of Industrial Microbiology and Biotechnology, vol. 20, p. 328−332 (1998)) E.M.アンダーソン他、「生触媒作用および生体内変化」、第16巻、181〜204ページ(1998年)(E.M.Anderson,et al.,Biocatalysis and Biotransformation,vol.16,p.181−204(1998)) H.G.パーク他、「生触媒作用」、第11巻、263〜271ページ(1994年)(H.G.Park,et al.,Biocatalysis,vol.11,p.263−271(1994)) G.メゾール他、「ポリマー広報」、第36巻、541〜548ページ(1996年)(G.Mezoul,et al.,Polymer Bulletin,vol.36,p.541−548(1996)) C.バーカン他、「マクロモレキュールズ」、第30巻、7729〜7734ページ(1997年)(C.Berkane,et al.,Macromolecules,vol.30,p.7729−7734(1997)) A.ラバレット他、「バイオマクロモレキュールズ」、第3巻、225〜228ページ(2002年)(A.Lavalette,et al.,Biomacromolecules,vol.3,p.225−228(2002)) ホーマー・ヤコブソンとウォルター・H・ストックマイヤーの論文「分子間反応とポリ縮合I 直鎖状系の理論」、物理化学誌、第18巻、第12号、1950年12月(Homer Jacobson and Walter H. Stckmeyer in Intermolecular Reaction and Polycondensation I The Theory of Linear System,The Journal of Chemical Physics,Vol.18 Number 12,December 1950) H.マーク他編、「高分子科学と工業の辞典」、第12巻、ジョン・ワイリー&サンズ社、ニューヨーク、1988年、28〜49ページ(H.Mark,et al.,Ed.,Encyclopedia of Polymer Science and Engneering,Vol.12,John Wiley & Sons,New York,1988,p.28−49) B.エルバーズ他編、「ウルマンの工業化学事典」、第5版、A21巻、VCH フェアラークスゲゼルシャフト mbH、バインハイム、1992年、233〜237ページ(B.Elvers,et al.,Ed.,Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th Ed.,Vol.A21,VCH Verlagsgesellschaft mbH, Weinheim,1992,p.233−237) R.J.カツラウカス他の章「リパーゼ類による生体内変化」、バイオテクノロジー、第2版、8a巻、H.J.レーム他編、ワイリー−VCH、バインハイム、ドイツ、40〜191ページ(1998年)(the chapter R.J.Kazlaukas,et al.,Biotransformation with Lipases,in Biotechnology,2nd Ed,Vol.8a,Eds.H.J.Rehm et al.,Wiley−VCH,Weinheim,Germany,p.40−191(1998)) G.E.ビッカースタッフ編、「酵素の固定と細胞」、ハマナ出版、トトワ、ニュージャージー州、1997年(G.E.Bickerstaff,Ed.,Immobilization of Enzymes and Cells,Humana Press,Totowa,NJ,1997)
本発明は、
(1)第一の成分であって、芳香族ジカルボン酸と、一般式HOCH2(CR12nCH2OH(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素またはアルキル基であり、nは0、1、または2である。)のジオールとを含む反応物から誘導された直鎖状エステルオリゴマーであり、第一の成分が、約1.5〜約10の平均重合度を有する第一の成分を、
(2)第2の成分であって、エステル類のエステル交換を触媒することが可能な酵素であるが、但し、前記第一の成分が5モル%超のカルボン酸末端を有する場合には、前記第2の成分がカルボン酸のエステル化の触媒となることも可能な第二の成分の存在の下において含む、複数成分を、予め選択された溶剤中で反応させるステップを含み、
前記第一の成分が前記予め選択された溶剤に少なくとも1w/v%の溶解度を有する所定の温度で、前記反応ステップが実施されることを特徴とする所定の環状エステルオリゴマーの製造方法に関する。
本明細書においていくつかの用語を用いており、その一部について以下に定義する。本明細書において使用する用語「芳香族ジカルボン酸」は、芳香族環をその構造の一部として含み、2個のカルボキシル基を有し、芳香族ジカルボン酸、または
ジエステル、または芳香族ジカルボン酸のハーフ酸エステル等のその単純な誘導体から誘導される化合物を含む、有機化合物を示す。この芳香族ジカルボン酸は、本明細書の方法において記載されている様々な反応を実質的に妨げない、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、およびオキソ(ケト)等の官能基1個またはそれ以上で置換されていてもよい。
「ジオール」は、2個の水酸基を有する有機化合物またはその単純な誘導体を示す。このジオールは、本明細書の方法において記載されている様々な反応を実質的に妨げない、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、およびオキソ(ケト)等の官能基1個またはそれ以上で置換されていてもよい。
「環状エステルオリゴマー」は、芳香族ジカルボン酸とジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、または芳香族ジカルボン酸、ジオール、ならびに芳香族ヒドロキシカルボン酸の組合せから誘導される環状化合物を示す。このCEO内では、様々な種類の化合物(ジオール、芳香族ジカルボン酸、および芳香族ヒドロキシカルボン酸)がエステル基で結合している。
本明細書における「二量体」CEOは、そのCEO内に存在する2個の芳香族ジカルボン酸部分と2個のジオール部分とを有し、芳香族ジカルボン酸およびジオールから製造される。ただし、CEOが芳香族ジカルボン酸から製造されている場合にはそれはその分子2個から誘導される。三量体CEO、四量体CEO等も同様に定義される。
本明細書において「溶解する」とは、物質が少なくとも約1.0w/v%(それぞれgおよびmL単位で、溶質の合計重量と溶剤の合計体積に基づいて)の溶解度を有することを示す。
「平均重合度」(DP)はオリゴマー鎖内の繰返し単位数を示す。ジカルボン酸およびジオールのポリエステルの繰返し単位は、芳香族ジカルボン酸由来単位1個とジオール由来単位1個とを有する単位を示す。芳香族ヒドロキシカルボン酸は、単一芳香族ヒドロキシカルボン酸分子に由来する。この平均重合度は、適切な標準物質および固定相を使用し、オリゴマーの平均分子量をゲル浸透クロマトグラフィー(サイズ排除クロマトグラフィーとも呼ばれる)で測定することによって決定される。
本発明の方法では、直鎖状エステルオリゴマー(LEO)を使用する。このオリゴマーは、約1.5〜約10、好ましくは約2.0〜約5のDPを有する。LEOは、所定種のジオールと芳香族ジカルボン酸とに由来する繰返し単位から製造される。これらのLEOは、酵素触媒の存在下で、特定の一般式を有するジオールモノマーと芳香族ジカルボン酸モノマーとを予め選択された溶剤に加えることにより、容易に入手できる。
本発明の方法において使用するジオールは、一般式HOCH2(CR12nCH2OH(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素またはアルキル基であり、nは0、1、または2、好ましくはR1およびR2が全て水素であり、特に好ましくはnが1または2である。)である。
好ましい芳香族ジカルボン酸(またはハーフエステルおよびジエステルを含めたその誘導体)は、式HO2C(CH)mCO2H(式中、mは5〜12の整数)の化合物、イソフタル酸、置換イソフタル酸類、テレフタル酸、置換テレフタル酸類、2,6−ナフタレンジカルボン酸、およびその組合せである。より好ましい芳香族ジカルボン酸はテレフタル酸およびイソフタル酸であり、テレフタル酸が特に好ましい。好ましい芳香族ジカルボン酸と上記一般式で特定されるジオールとのいかなる組合せも好ましいCEO(またはLEO)の形成に使用可能である。
芳香族ジカルボン酸とジオールとの好ましい組合せには、テレフタル酸と1,3−プロパンジオールおよび1,4−ブタンジオールまたはその混合物、イソフタル酸と1,3−プロパンジオールおよび1,4−ブタンジオールまたはその混合物が含まれる。
当技術分野で周知のように、製法によってLEOは様々な化合物を含み得る。LEOは、水酸基末端、カルボキシル基末端、またはエステル末端のいずれでもあり得て(エステル末端とは、末端基がメタノールなどのモノオールのエステルであることを示し、例えばジメチルテレフタレートをモノマーの一つとして使用すると、末端のいくつかはもともとメチルエステルである。)、少量のCEOを含み得、特にDPが低い場合には、いくつかの未反応モノマー(類)も含み得る。このような種類の化合物が全てまたは一部存在することは、LEOの定義内のこととして本明細書に含まれる。LEOは、大部分(>75モル%、より好ましくは>95モル%)が水酸基末端およびエステル末端(換言すれば、水酸基プラスエステル基が末端の75モル%超)であることが好ましい。
LEOの好ましい製造方法の一つは酵素触媒法によるものではなく、他の種類の方法によるものである。LEOの代表的な非酵素的製造法の一つは、ジ酸またはそのジエステルとジオールとを加熱反応させ、所望のLEOを形成することである。この種の反応は当技術分野において公知である。例えば、(非特許文献8)および(非特許文献9)を参照されたい。両文献を本願明細書に援用する。通常、エステル化反応および/またはエステル交換反応は、所望のDPに達するまで、揮発性副産物(例えば、アルコールおよび/または水)を除去することによって行われる。チタン酸エステルやスズ含有化合物等のエステル化/エステル交換触媒もしばしば使用される。カルボキシル基末端の少ないLEOを製造するためには、LEOを芳香族ジカルボン酸のジエステルとジオールとから製造することが好ましい。
別法として、LEOを酵素触媒法で製造できる。実際、適当なジオールと共に芳香族ジカルボン酸またはそのハーフエステルまたはジエステルから出発し、環化が酵素を触媒として行われるのと同じ反応器内で同じ酵素を用いて、LEOを中間体として製造できる。この種の反応は当技術分野で公知である。例えば、(非特許文献1)、(非特許文献2)、(非特許文献3)、(非特許文献4)、(非特許文献5)、および(非特許文献6)を参照されたい。これらの文献全てを本願明細書に援用する。CEOの生成が報告されているこれらの文献のいくつかは、モノマー類(例えば、芳香族ジエステルおよびジオール)が直鎖状芳香族ポリエステルを形成し、次にそれがCEOに(通常、部分的に)変換されることを示している。LEOまたは直鎖状ポリエステルが形成される間に、一般に不活性ガスの吹付けによって、通常、アルコールおよび/または水等の揮発性副産物が除去される。酵素を触媒とするLEOの形成は、揮発性副産物(類)の除去に吹付けその他の方法を使用できる点を除いて、CEOを形成する環化反応と本質的に全く同じ条件下で実施できる。本発明に従い、酵素が触媒となるLEOの形成においては、出発物質および生成物が使用された溶剤に溶解することが好ましい(上記の溶解度の定義および下記の好ましい溶解度の定義を参照されたい)。
本明細書において有用な酵素は、一般に、エステルのエステル交換および/またはカルボン酸のエステル化、および/またはエステルの加水分解を触媒する酵素である。使用可能な酵素の代表種にはリパーゼ、プロテアーゼ、およびエステラーゼが含まれる。例えば、(非特許文献10)を参照されたい。
本明細書の酵素的方法は、酵素が所望の反応に対して触媒として活性となる温度で実施される。上限温度は、一般に、酵素が触媒活性を失う温度である。多くの場合、この温度は、反応媒体中で酵素が変性される温度である。この上限温度は、使用する酵素およびプロセス成分、特に使用される予め選択された溶剤によって変わる。一般に上限温度は、約0℃〜約130℃までに分布している(後者は、好熱性微生物から単離される酵素等の高温用の特別な酵素を使用する場合である)。より高温ほど、反応が早くなることが多く、通常、様々なプロセス成分の溶解度も上がるため、より高温(ただし酵素が活性を失う温度より下)が通常好ましい。
上記のように、本明細書において「溶解する」とは、物質が、予め選択された反応温度において、予め選択された溶剤内で少なくとも1.0w/v%の溶解度を有することを示す。好ましくは溶解度が少なくとも約3w/v%であり、さらに好ましくは溶解度が少なくとも約5w/v%である。プロセス成分の全て(酵素触媒を除いて)が、酵素触媒プロセスを通して、予め選択された反応温度において、予め選択された溶剤内で完全に溶解することが特に好ましい。ただし、プロセスの末期、例えば、酵素触媒の分離後には、プロセス液の温度を下げてCEOを析出させ、(濾過による)CEOの単離を容易にすることができる。
上記の溶解度に関する基準を満たすためには、予め選択された溶剤を慎重に選択する必要がある。一般に、最も溶解度の低い成分はLEOであるが、エチレングリコールのように炭素原子数が少ないジオールの場合にはジオールである場合がある。これらの化合物は、一般に幾分極性の溶剤に溶解する。しかし、溶剤が、水酸基、カルボキシル基、第一級アミノ基または第二級アミノ基等の活性水素基を含まないことも好ましい。したがって、o−ジクロロベンゼン、フェニルエーテル、クロロベンゼン、メチルt−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、1,1,1,−トリクロロエタンおよびジクロロメタン等の極性溶剤が好まれる。トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン等の炭化水素類、パークロロエチレン等のハロゲン化炭素類を含めた、比較的非極性の予め選択された溶剤のいくつかも、予め選択された溶剤中での予め選択された反応温度でのLEOの溶解度が少なくとも1w/v%である限り、本発明の方法において使用できる。
プロセス中のLEOの濃度は、それぞれgおよびmL単位で、溶質の合計重量と溶剤の合計体積に基づいて、多くの場合、少なくとも1w/v%〜約25w/v%であり、さらに多くの場合、約3〜15w/v%である。これらの濃度の上限は、一部には、LEOを溶液で保持したいという願望により決められる。非固定または固定の場合を含めて、酵素の濃度(w/v%)は、好ましくは約0.01g/mL〜約250mg/mLまでであり、より好ましくは約0.50mg/mL〜約50mg/mLまでである。非固定酵素の比活性は、好ましくは約0.1IU/mgタンパク質〜約30,000IU/mgタンパク質までである。ここで、IUは酵素活性の国際単位であって、1分間当たり1ミクロモルの変換に相当する。エステル化やエステル交換での酵素の比活性は、トリブチリン等の標準物質に対して測定することが多い。酵素は、反応混合物に溶解する必要はなく、固形物に結合されていて(支持されて)よい。例えば、(非特許文献11)を参照されたい。支持体には、珪藻土、多糖類(例えば、キトサン、アルギネートやカラゲナン)、チタニア、シリカ、アルミナ、ポリアクリレートおよびポリメタクリルレート、およびイオン交換樹脂などの材料が含まれ、そして、酵素は、吸収されても、共有結合で結合しても、イオン結合で結合しても、架橋した酵素結晶(CLECS)の形態であってもよい。固定酵素の比活性は、好ましくは約0.1IU/g固定酵素〜約2000IU/g固定酵素までであり、より好ましくは約10IU/g固定酵素〜約500IU/g固定酵素までである。酵素が所望の反応の触媒活性を保持していると仮定すると、酵素をリサイクルしてプロセスで再使用できる(例えば、プロセス溶液から濾過で酵素を取り出すことによって)。
本方法は、バッチででも、セミバッチででも、あるいは連続プロセスででも実施できる。揮発性副産物を不活性ガスの流れ(例えば、吹付け)を用いて除去する場合には、例えば、ガスを冷却して揮発分を凝集させることにより、ガス中の揮発分を回収することができ、および/またはガスをプロセスにリサイクルすることができる。
所望のCEOは通常の技術で回収できる。例えば、CEOが固形の場合は、溶液の冷却および/または溶剤の一部あるいは全部の除去、さらに、例えば濾過により、固形CEOを回収することによって溶液から回収することができる。いくらかの直鎖状ポリエステル(分子量の大小を問わず)がプロセス中に残存している場合には、1種またはそれ以上の溶剤による微分析出によって、CEOを直鎖状ポリエステルから分離することができる。
本方法において、好ましくは少なくとも約10モル%[存在している最も少ない化学量論的量の成分種(例えば、ジオール、芳香族ジエステル他)基準で]、より好ましくは少なくとも約250モル%、特に好ましくは少なくとも約50モル%、非常に好ましくは少なくとも約75モル%、高度に好ましくは少なくとも約90モル%のLEOが本方法で1種またはそれ以上のCEOに変換される。
本方法で得られる好ましいCEOは、大部分(>50モル%、より好ましくは>75モル%)が二量体、三量体、および四量体のものであり、より好ましくは二量体と三量体のものである。本方法で得られるCEO生成物のいずれにおいても、より高重合度のCEOが幾分含まれている。
本方法の生成物であるCEOは重合されると、直鎖状ポリエステルポリマーと同じ用途に有用である。例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)は、繊維用、膜用、および電気部品や自動車部品等の成形品用として有用であり、一方、ポリ(ブチレンテレフタレート)は、電気部品や自動車部品の成形品用として有用である。
実施例において、下記の略称を使用する。
DMT−テレフタル酸ジメチル
LCMS−液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー
ODCB−o−ジクロロベンゼン
BDO−1,4−ブタンジオール
PDO−1,3−プロパンジオール
RT−室温
T−テレフタル酸
実施例1〜4において、下記の技術を用いてLCMSによりサンプルを分析した。反応混合液およそ10滴をo−クレゾール1.5mLに加えた。このo−クレゾール混合液を、攪拌しながら、100〜125℃で5分間加熱した。次に、o−クレゾール溶液5滴をクロロホルム3mLに加え、混合物を振とうし、0.45ミクロンのフィルター(アクロディスク(Acrodisc)(登録商標)CR25mmシリンジフィルター、ゲルマン ラボラトリー(Gelman Laboratory)で濾過して、液体クロマトグラフィーのサンプル用バイアル瓶に入れた。分析は、HP G1315A UVダイオードアレイ検出器とHP G1946Aマススペクトロメーター検出器を備えた、ヒューレットパッカード(Hewlett−Packard)(登録商標)1100液体クロマトグラフを用いておこなった。クロロホルムを溶離液、流速を1mL/分として、PLGel(登録商標)50オングストロームカラム2本を使用した。環状オリゴマーのピークは、マスクロマトグラフのスペクトル、さらに、利用できる場合には、相当する高分子量ポリマーから抽出した純粋な環状オリゴマーのサンプルにより同定した。環状オリゴマーの濃度は、補正なしの面積%計算により決定した。
(実施例1)
(トルエン中、リパーゼ存在下でのDMTとBDOとの反応)
250mL三つ口フラスコに、クライゼンヘッドとコンデンサー、熱電対、窒素パージ管、磁気攪拌棒、および加熱マントルを装備した。このフラスコに、トルエン(4A活性化モレキュラーシーブスで乾燥済み)100mL、DMT4.85g(0.025モル、アルドリッチ化学(Aldrich Chemical))、およびBDO2.25g(0.025モル、アルドリッチ化学)を入れた。DMTが全て溶解されるまで、攪拌しながら反応混合物を60℃まで加熱した。CHIRAZYME L−2,c−f C2,lyo(ID #2207257、バイオカタリティックス社、コングレス ストリート 39、パサディナ市、カリフォルニア州(Biocatalytics,39 Congress St,Pasadena CA))1gを反応混合物に加え、2時間にわたり80℃まで昇温した。窒素パージは300mL/分に設定し、送込管の先端を反応混合物の表面からほぼ1インチ下に配置した。反応混合物を80℃で24時間保持した。この間に、反応フラスコから排除されたトルエンを補うため、追加のトルエン50mLを加えた。LCMSでのサンプル分析で、この間に、大部分のDMTが低分子量オリゴマーに変換されていることがわかった。温度および窒素パージをさらに48時間維持した。この間に、追加の新しいトルエン100mLを加えた。48時間終了時には反応混合物がミルク状に白濁し、沈殿が存在することを示した。反応混合物を室温まで冷却したが、この間に沈殿量は増加した。可溶性生成物をCHIRAZYME L−2リパーゼから分離するため、この混合物を濾過し、沈殿をクロロホルムに溶解させて濾過した。トルエン濾液とクロロホルム溶液とを一緒にして、ロータリーエバポレーターを使い溶剤を除去した。残った1.2gの固体をLCMSで分析し、BDO/Tの環状二量体および三量体(式量はそれぞれ440および660原子質量単位)が50重量%含まれていることがわかった。
(実施例2)
(ODCB中、リパーゼ存在下でのDMTとBDOとの反応)
1000mLの反応釜に、4Aモレキュラーシーブスを入れたソックスレー抽出器、熱電対、窒素パージ管、磁気攪拌棒、および加熱マントルを装備した。このフラスコにODCB 500mL、DMT 4.85g(0.025モル、アルドリッチ化学)、およびBDO 2.25g(0.025モル、アルドリッチ化学)を入れた。DMTが全て溶解されるまで、攪拌しながら反応混合物を60℃まで加熱した。CHIRAZYME L−2,c−f C2,lyo(ID #2207257、バイオカタリティックス社、コングレス ストリート 39、パサディナ市、カリフォルニア州)2gを反応混合物に加え、2時間にわたり80℃まで昇温した。窒素パージは300mL/分に設定し、送込管の先端を反応混合物の表面からほぼ2.5cm下に配置した。反応混合物を80℃で24時間保持した。この間に、脱イオン水100mgを加えた。LCMSでのサンプル分析で、この間に、大部分のDMTが低分子量直鎖状オリゴマーに変換されていることがわかった。温度および窒素パージをさらに48時間維持した。この間に、追加の脱イオン水100〜500mgを加えた。48時間終了時には反応混合物がミルク状に白濁し、沈殿が存在することを示した。反応混合物を室温まで冷却したが、この間に沈殿量は増加した。可溶性生成物をCHIRAZYME L−2リパーゼから分離するため、この混合物を濾過し、沈殿をクロロホルムに溶解させて濾過した。ODCB濾液とクロロホルム溶液とを一緒にして、環状オリゴマーの濃度をLCMSで決定した。LCMS分析の結果、BDO/Tの環状二量体(7.32重量%)および三量体(7.0重量%)(式量はそれぞれ440および660原子質量単位)の存在が確認された。合計収率14.32%で環状オリゴマーが得られた。
(実施例3)
(ODCB中、リパーゼ存在下でのDMTとBDOとの反応)
1000mLの反応釜に、4Aモレキュラーシーブスを入れたソックスレー抽出器、熱電対、窒素パージ管、磁気攪拌棒、および加熱マントルを装備した。このフラスコにODCB 500mL、DMT 2.40g(0.0125モル、アルドリッチ化学)、およびBDO 1.10g(0.0125モル、アルドリッチ化学)を入れた。DMTが全て溶解されるまで、攪拌しながら反応混合物を60℃まで加熱した。CHIRAZYME L−2,c−f C2,lyo(ID #2207257、バイオカタリティックス社、コングレス ストリート 39、パサディナ市、カリフォルニア州)2gを反応混合物に加え、2時間にわたり80℃まで昇温した。窒素パージは300mL/分に設定し、送込管の先端を反応混合物の表面からほぼ2.5cm下に配置した。反応混合物を80℃で24時間保持した。この間に、脱イオン水100mgを加えた。LCMSでのサンプル分析で、この間に、大部分のDMTが低分子量直鎖状オリゴマーに変換されていることがわかった。温度および窒素パージをさらに48時間維持した。この間に、追加の脱イオン水100〜500mgを加えた。48時間終了時には反応混合物がミルク状に白濁し、沈殿が存在することを示した。反応混合物を室温まで冷却したが、この間に沈殿量は増加した。可溶性生成物をCHIRAZYME L−2リパーゼから分離するため、この混合物を濾過し、沈殿をクロロホルムに溶解させて濾過した。ODCB濾液とクロロホルム溶液とを一緒にして、環状オリゴマーの濃度をLCMSで決定した。LCMS分析の結果、BDO/Tの環状二量体(10.6重量%)、三量体(36.5重量%)、四量体(11.2重量%)(式量はそれぞれ440および660および880原子質量単位)の存在が確認された。合計収率58.3%で環状オリゴマーが得られた。
(実施例4)
(ODCB中、リパーゼ存在下でのDMTとPDOとの反応)
1000mLの反応釜に、4Aモレキュラーシーブスを入れたソックスレー抽出器、熱電対、窒素パージ管、磁気攪拌棒、および加熱マントルを装備した。このフラスコにODCB 750mL、DMT 24.25g(0.125モル、アルドリッチ化学)、およびPDO 9.50g(0.125モル、アルドリッチ化学)を入れた。DMTが全て溶解されるまで、攪拌しながら反応混合物を60℃まで加熱した。CHIRAZYME L−2,c−f C2,lyo(ID #2207257、バイオカタリティックス社、コングレス ストリート 39、パサディナ市、カリフォルニア州)2gを反応混合物に加え、2時間にわたり80℃まで昇温した。窒素パージは300mL/分に設定し、送込管の先端を反応混合物の表面からほぼ2.5cm下に配置した。反応混合物を80℃で24時間保持した。この間に、脱イオン水100mgを加えた。LCMSでのサンプル分析で、この間に、大部分のDMTが低分子量直鎖状オリゴマーに変換されていることがわかった。温度および窒素パージをさらに48時間維持した。この間に、追加の脱イオン水100〜500mgを加えた。48時間終了時には反応混合物がミルク状に白濁し、沈殿が存在することを示した。反応混合物を室温まで冷却したが、この間に沈殿量は増加した。可溶性生成物をCHIRAZYME L−2リパーゼから分離するため、この混合物を濾過し、沈殿をクロロホルムに溶解させて濾過した。ODCB濾液とクロロホルム溶液とを一緒にして、環状オリゴマーの濃度をLCMSで決定した。LCMS分析の結果、PDO/Tの環状二量体(9.4重量%)および三量体(3.2重量%)(式量はそれぞれ412および618原子質量単位)の存在が確認された。合計収率12.2%で環状オリゴマーが得られた。

Claims (13)

  1. (1)第一の成分であって、芳香族ジカルボン酸と、一般式HOCH2(CR12nCH2OH(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素またはアルキル基であり、nは0、1、または2である。)のジオールとを含む反応物から誘導された直鎖状エステルオリゴマーであり、第一の成分が、約1.5〜約10の平均重合度を有する第一の成分を、
    (2)第2の成分であって、エステル類のエステル交換を触媒することが可能な酵素であるが、但し、前記第一の成分が5モル%超のカルボン酸末端を有する場合には、前記第2の成分がカルボン酸のエステル化の触媒となることも可能な第二の成分の存在の下において含む、複数成分を、予め選択された溶剤中で反応させるステップを含み、
    前記第一の成分が前記予め選択された溶剤に少なくとも1w/v%の溶解度を有する所定の温度で、前記反応ステップが実施されることを特徴とする所定の環状エステルオリゴマーの製造方法。
  2. 前記第一の成分が前記予め選択された溶剤に少なくとも3w/v%の溶解度を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第一の成分が前記予め選択された溶剤に少なくとも5w/v%の溶解度を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. nが1または2であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記第一の成分が約2.0〜5.0の平均重合度を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記第一の成分、すなわち前記直鎖状エステルオリゴマーが、ジエステル、酸ハーフエステル、式HO2C(CH)mCO2H (式中、mは5〜12の整数)の化合物、イソフタル酸、置換イソフタル酸類、テレフタル酸、置換テレフタル酸類、2,6−ナフタレンジカルボン酸、およびその組合せからなる群より選択された芳香族ジカルボン酸から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記第二の成分、すなわち前記酵素が、リパーゼ、プロテアーゼ、およびエステラーゼからなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記第二の成分、すなわち前記酵素が、支持されていないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記第二の成分、すなわち前記酵素が、支持されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記第二の成分、すなわち前記酵素が、珪藻土;キトサン、アルギネート、あるいはカラゲナンを含む多糖類;チタニア;シリカ;アルミナ;ポリアクリレート;およびポリメタクリレートからなる群より選択された材料によって支持されていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  11. 前記予め選択された溶剤が、o−ジクロロベンゼン、フェニルエーテル、クロロベンゼン、メチルt−ブチルエーテル、ジ−イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、1,1,1−トリクロロエタン、ジクロロメタン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、およびパークロロエチレン等のハロゲン化炭素からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記所定の反応温度が0℃〜130℃の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記所定の反応温度が約80℃であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP2004501627A 2002-05-03 2003-05-01 所定の環状エステルオリゴマーの製造 Pending JP2005524401A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US38003402P 2002-05-03 2002-05-03
US10/426,600 US6979720B2 (en) 2002-05-03 2003-04-30 manufacture of certain cyclic ester oligomers
PCT/US2003/013474 WO2003093491A1 (en) 2002-05-03 2003-05-01 Manufacture of certain cyclic ester oligomers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005524401A true JP2005524401A (ja) 2005-08-18
JP2005524401A5 JP2005524401A5 (ja) 2006-06-08

Family

ID=29406947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004501627A Pending JP2005524401A (ja) 2002-05-03 2003-05-01 所定の環状エステルオリゴマーの製造

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6979720B2 (ja)
EP (1) EP1501934A1 (ja)
JP (1) JP2005524401A (ja)
AU (1) AU2003239329A1 (ja)
CA (1) CA2482862A1 (ja)
WO (1) WO2003093491A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165474A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Evonik Goldschmidt Gmbh 酵素的にカルボン酸エステルを調製する方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019177A2 (en) * 2002-08-23 2004-03-04 Sang-Soo Kim Device and method for testing paving materials
US7331242B2 (en) * 2002-08-23 2008-02-19 Ohio University System for testing paving materials
CA2585410A1 (en) 2004-11-09 2006-05-18 E.I. Du Pont De Nemours And Company Polymerization of macrocyclic polyester oligomers at elevated temperature using rare earth element catalysts
WO2006053078A2 (en) 2004-11-09 2006-05-18 E.I. Dupont De Nemours And Company Polymerization of macrocyclic polyester oligomers using n-heterocyclic carbene and metal amide or metal alkoxide catalyst
US20060205856A1 (en) 2004-12-22 2006-09-14 Williamson David T Compositions of polyesters and sepiolite-type clays
US20060194762A1 (en) * 2004-12-23 2006-08-31 Olaf Reer Composition comprising an epothilone and methods for producing a composition comprising an epothilone
US7541422B2 (en) * 2005-06-07 2009-06-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Enzyme-catalyzed process for the preparation of macrocyclic polyester oligomers
CN101454376A (zh) 2006-05-31 2009-06-10 纳幕尔杜邦公司 聚酰胺嵌段共聚物的制备
EP2300034B1 (en) 2008-06-02 2018-08-08 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Pharmaceutical composition for use in treating or preventing multiple myeloma or waldenstrom's macroglobulinemia
US8071677B2 (en) * 2008-12-12 2011-12-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing polyester composite materials

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2020298A (en) * 1935-11-12 Cyclic ester
US5319107A (en) 1990-09-18 1994-06-07 Biopak Technology, Ltd. Method to produce cyclic esters
US5466744A (en) * 1990-11-05 1995-11-14 General Electric Company Polymerization of macrocyclic poly(alkylene dicarboxylate) oligomers
US5661214A (en) * 1996-08-05 1997-08-26 General Electric Company Titanate esters useful as polymerization initiators for macrocylic polyester oligomers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165474A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Evonik Goldschmidt Gmbh 酵素的にカルボン酸エステルを調製する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6979720B2 (en) 2005-12-27
WO2003093491A1 (en) 2003-11-13
EP1501934A1 (en) 2005-02-02
AU2003239329A1 (en) 2003-11-17
US20050054809A1 (en) 2005-03-10
US20040019177A1 (en) 2004-01-29
US7026433B2 (en) 2006-04-11
CA2482862A1 (en) 2003-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Knani et al. Enzymatic polyesterification in organic media. Enzyme‐catalyzed synthesis of linear polyesters. I. Condensation polymerization of linear hydroxyesters. II. Ring‐opening polymerization of ϵ‐caprolactone
EP0670906B1 (en) Enzymatic synthesis of polyester
JP2005524401A (ja) 所定の環状エステルオリゴマーの製造
Uyama et al. Enzymatic synthesis of aromatic polyesters by lipase-catalyzed polymerization of dicarboxylic acid divinyl esters and glycols
US5478910A (en) Process for the production of polyesters using enzymes and supercritical fluids
US20060128935A1 (en) Manufacture of macrocyclic polyester oligomers
US9045782B2 (en) Process for the production of optically-active esters of lactic acid and lactyllactic acid
JP2005524401A5 (ja)
KR20080012844A (ko) 폴리에스테롤을 제조하는 2 단계 방법
JP2008545439A (ja) 酵素触媒による大環状ポリエステルオリゴマーの製造方法
JP2006524989A (ja) ポリエステル環状オリゴマーを製造するための連続バイオリアクター方法
KR102048986B1 (ko) ε-카프로락톤의 제조 방법
JPH11269262A (ja) ポリテトラメチレンエーテルグリコールの製造方法
JPH11269261A (ja) ポリテトラメチレンエーテルグリコールの製造方法
JP4306277B2 (ja) 芳香族ポリエステル環状オリゴマーの製造方法
NZ619163B2 (en) Separation process

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090205

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090213

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090306

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090313

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090407

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090626