JP2005523292A - ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体モジュレーター - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下の構造式(I)で示される化合物およびその医薬的に許容しうる塩に関する。
式中:(a)Wは、O、C、NおよびSから選ばれ;(b)Zは、脂肪族リンカー(ここで、脂肪族リンカーの1つの炭素原子は、O、NHまたはSで置換され、このような脂肪族リンカーは必要に応じて、Z'で置換される)であり;(c)Aは、カルボキシル、カルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾールおよび(CH2)nCOOR19(ここで、スルホンアミド、アシルスルホンアミドおよびテトラゾールはそれぞれ必要に応じて、A'からそれぞれ独立して選ばれる1から3個の置換基で置換される)から選ばれる。

Description

発明の背景
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)は、核ホルモン受容体スーパーファミリーのメンバーであり、これは遺伝子発現を調節するリガンド活性化転写因子である。種々のサブタイプのPPARsが発見されている。これらには、PPARα、NUC1、PPARγおよびPPARδが含まれる。
PPARα受容体サブタイプは中および長鎖脂肪酸によって活性化されることが報告されている。これらは、脂肪酸のβ酸化を刺激するのに関与し、血漿トリグリセリドの実質的減少および低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールの中度の減少を生じると報告されているフィブレート(fibrate)の活性を有する。
PPARα、PPARγおよびPPARδ受容体は、糖尿病、心臓血管疾患、肥満、X症候群および胃腸管疾患、たとえば、炎症性腸疾患に関与する。X症候群は、高血圧、体重増加、トリグリセリド量増加およびLDL増加を伴う高インスリン血を含む症状の組み合わさったものである。
X症候群に対する現在のPPARアゴニスト処置は、チアゾリジンジオン(TZD)または他のインスリン感受性エンハンサー(ISE)の使用に関連する。チアゾリジンジオンは、インスリン感受性細胞の感受性を増大させることが示されているPPAγアゴニストのクラスである。血中のインスリン量ではなく、インスリン感受性を増大させることは、低血糖昏睡の可能性を減少させる。しかし、TDZおよびISEの投与は、通常、トリグリセリドおよびLDLコレステロールの低下をもたらさず、HDLコレステロールを上昇させるので、典型的に、X症候群の心臓血管部分を予防することにおけるそれらの効果は少ししかない。さらに、チアゾリジンジオンでの処置に通常関連する副作用には、重大な体重増加が含まれ、トログリタゾンについては、肝毒性が含まれる。したがって、体重増加を防止または最小にとどめ、かつ、より好ましくはインスリン感受性を改善しながら、心臓血管疾患、特にX症候群に関連する該疾患の治療または予防に影響を及ぼす新規な医薬が必要である。
発明の概要
本発明は、以下の構造式(I):
Figure 2005523292
[式中、
(a)R1は、水素、C1−C8アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキルアリール−C0−2−アルキル(ここで、C1−C8アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキルアリール−C0−2−アルキルはそれぞれ必要に応じて、R1'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
(b)R1'、R2'、R4'、R6'、A'、Z'およびR19'はそれぞれ、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C1−C5ハロアルキル、C1−C5ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、CHO、ヒドロキシル、C1−C4アルカン酸フェニル、アリールオキシ、SO2R16、SR5、ベンジルオキシ、アルキルカルボキサミドおよびCOOHであり;
(c)R2は、水素、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、C1−C8アルキレン、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキル(ここで、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、C1−C8アルキレン、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキルはそれぞれ必要に応じて、R2'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
(d)R3は、水素、C1−C5アルキルおよびC1−C5アルコキシから選ばれ;
(e)R4は、水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C3−C6シクロアルキルおよびアリールC0−C4アルキル(ここで、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C3−C6シクロアルキルおよびアリールC0−C4アルキルはそれぞれ必要に応じて、R4'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;およびR3およびR4は必要に応じて、一緒になってC3−C4シクロアルキルを形成し;
(f)R5およびR16はそれぞれ、水素、(C1−C6)アルキルおよびハロ(C1−C6)アルキルから選ばれ;
(g)R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルケニル、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、オキシ、(C1−C6)アルコキシ(ここで、(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルキルおよび(C1−C6)アルコキシはそれぞれ必要に応じて、R6'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;およびR6およびR7は必要に応じて、一緒になってR6およびR7それぞれが由来する基に縮合されるC3−C6アリールを形成し;
(h)Wは、O、C、NおよびSから選ばれ;
(i)Zは、脂肪族リンカー(ここで、脂肪族リンカーの1つの炭素原子は、O、NHまたはSで置換され、このような脂肪族リンカーは必要に応じて、Z'で置換される)であり;
(j)Aは、カルボキシル、カルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾールおよび(CH2)nCOOR19(ここで、スルホンアミド、アシルスルホンアミドおよびテトラゾールはそれぞれ必要に応じて、A'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
(k)nは、0、1、2または3であり;および
(l)R19は、水素、C1−C4アルキルおよびアリールメチル(ここで、アルキルおよびアリールメチルはそれぞれ必要に応じて、R19'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれる]
で示される化合物ならびにその医薬的に許容しうる塩に関する。
本発明は、以下の構造式(I):
Figure 2005523292
[式中、
(a)R1は、水素、C1−C8アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキル、C3−C6シクロアルキルアリール−C0−2−アルキルおよび−CH2−C(O)−R17−R18(ここで、R17は、OまたはNHであり、R18は置換または非置換ベンジルである)から選ばれる置換または非置換基から選ばれ;
(b)R2は、水素、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、C1−C8アルキレン、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキルから選ばれる置換または非置換基から選ばれ;
(c)R3は、水素、飽和または不飽和C1−C5アルキルおよびC1−C5アルコキシから選ばれ;
(d)R4は、水素、ハロ、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C3−C6シクロアルキル、アリールC0−C4アルキルおよびフェニルから選ばれる置換または非置換基から選ばれ;またはR3およびR4は、一緒になってC3−C4シクロアルキルを形成し;
(e)R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、置換または非置換(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、オキシ、(C1−C6)アルコキシから選ばれ;およびR6およびR7は必要に応じて、一緒になってR6およびR7それぞれが由来する基に縮合されるC3−C6アリールを形成し;
(f)Wは、O、C、NおよびSから選ばれ;
(g)Zは、必要に応じて置換されたC1−C5アルキレンリンカーであり;
(h)Aは、カルボキシル、C1−C3アルキルニトリル、カルボキサミド、置換または非置換スルホンアミド、置換または非置換アシルスルホンアミドおよび置換または非置換テトラゾールならびに(CH2)nCOOR19)から選ばれる官能基であり;
(i)nは、0、1、2または3であり;および
(j)R19は、水素、必要に応じて置換されたC1−C4アルキルおよび必要に応じて置換されたアリールメチルから選ばれる]
で示される化合物ならびにその医薬的に許容しうる塩に関する。
本発明の別の態様において、本発明化合物は、放射標識される。
一般に、Aがカルボキシル基である化合物が好ましい。一般に、R3およびR4の両方がそれぞれCH3であるのが、より好ましい。もう一つの好ましい態様において、R3およびR4はそれぞれ、水素である。
1つの態様において、また本発明は、少なくとも1つの本発明化合物またはその医薬的に許容しうる塩および医薬的に許容しうる担体を含む医薬組成物に関する。
もう1つの態様において、本発明は、PPARα受容体を少なくとも1つの構造式(I)で示される化合物ならびにその医薬的に許容しうる塩に接触させることによって、該受容体を調節する方法に関する
もう1つの態様において、本発明は、1種以上のPPARα、β、γおよび/またはδ受容体を調節する方法に関する。
さらなる態様において、本発明は、構造式(I)で示される化合物を製造する方法に関する。
本発明化合物は、X症候群、II型糖尿病、高血糖、高脂血症、肥満、凝固障害、高血圧、アテローム性動脈硬化およびその他のX症候群関連疾患ならびに心臓血管疾患の治療および予防に有効であると考えられる。さらに、本発明化合物は、現在これらの状態の治療に用いられている化合物よりも副作用が少ない。さらに、本発明化合物は、フィブリノーゲンの低下、HDLレベルの上昇、腎疾患の治療、所望の体重のコントロール、脱髄疾患の治療、特定のウイルス感染の治療および肝疾患の治療に用いることができる。
発明の詳細な記載
本明細書において用いる用語は、以下の意味をもつ。
本明細書で用いる用語「脂肪族リンカー」たまたは「脂肪族基」は、炭素および水素のみからなり、必要に応じて1個以上の不飽和、たとえば、二重および/または三重結合などのユニットを含む(「アルケニル」および「アルキニル」とも称する)非芳香族基である。脂肪族または脂肪族基は、直鎖、分枝鎖(本明細書において「アルキル」とも称する)または環式であってもよい。直鎖または分枝鎖の場合、脂肪族基は、代表的には約1〜約10個の炭素原子、より代表的には約1〜約6個の炭素原子を含む。環式の場合、脂肪族基は、代表的には約3〜約10個の炭素原子、より代表的には約3〜約7個の炭素原子を含む。脂肪族基が、C1−C10直鎖または分枝鎖アルキル基(すなわち、完全飽和脂肪族基)であるのが好ましく、C1−C6直鎖または分枝鎖アルキル基であるのがより好ましい。例として、メチル、エチル、プロピル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらなる例として、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシリルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において用いる、アルキル基には、完全に飽和した直鎖または分枝鎖炭化水素が含まれる。
本明細書において用いる、アルケニル基は、指示された数の炭素原子を有し、少なくとも1箇所の不飽和を有して、その不飽和箇所において二重結合を形成する炭化水素鎖(分枝鎖または直鎖)である。
本明細書において用いる、アルキレンリンカーは、必要に応じて不飽和であるC−C直鎖または分枝鎖炭化水素基である。アルキレンリンカーが、飽和直鎖炭化水素であるのが好ましい。本発明の1つの好ましい態様において、アルキレンリンカーは直鎖C3アルキルである。
本明細書において用いる、シクロアルキル基には、部分的または完全に飽和した環式炭化水素が含まれる。
本明細書において用いる、アリール基には、炭素環式芳香族環系(たとえば、フェニル)、縮合多環式芳香族環系(たとえば、ナフチルおよびアントラセニル)および炭素環式非芳香族環系と縮合した芳香族環系(たとえば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルおよびベンゾジオキシル)が含まれる。
本明細書において用いる、複素環式基は、少なくとも1つの窒素、イオウまたは酸素などのヘテロ原子を有する環系である。複素環式基には、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、イソキノリル、イソキサゾリル、モルホリノ、オキサジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリル、テトラヒドロピラニルおよびチエニルが含まれる。
R1、R2、R3、R4、R6、R7、AおよびR19の少なくとも1つが置換される場合の適当な置換基は、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C1−C5ハロアルキル、C1−C5ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、CHO、ヒドロキシル、C1−C4アルカン酸フェニル、アリールオキシ、SO2R7、SR5、ベンジルオキシ、アルキルカルボキサミドおよびCOOHから独立して選ばれる1個以上の基である。R5は、アルキルまたはハロアルキルである。R1、R2、R3、R4、R6、R7、AまたはR19が置換される場合、該R1、R2、R3、R4、R6、R7、AおよびR19基上に1〜3個の置換が存在するのが好ましい。
置換C−Cアルキレンにとって適当な置換基の例には、C−Cアルキル、オキソ、アリールC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシおよびハロから独立して選ばれる1つ以上が含まれる。アルキレンが置換される場合、1〜3個の独立した置換が存在するのが好ましい。
Zにとって適当な置換基は、C1−C5アルキルおよびC1−C5アルコキシから選ばれる。本発明の好ましい態様において、Zは非置換である。
構造式(I)で示される本発明化合物およびその医薬組成物にとって、Wが酸素であるのが好ましい。
構造式(I)によって示される化合物が1つ以上のキラル置換基を有する場合、これはジアステレオマー型で存在し得る。ジアステレオマー対は当業者に既知の方法、たとえば、クロマトグラフィーまたは結晶化によって分離することができ、各対内の個々のエナンチオマーは上記のように分離することができる。本発明には、構造式(I)の化合物の各ジアステレオマーおよびその混合物が含まれる。
構造式(I)の特定の化合物は、分離することができる種々の安定なコンフォメーション型で存在し得る。不斉単結合について、たとえば、立体障害または環の歪みのために制限された回転のせいで生じるねじれ不斉は、異なる配座異性体の分離を可能にし得る。本発明には、構造式(I)の化合物の各コンフォメーション異性体およびその混合物が含まれる。
構造式(I)の特定の化合物は両性イオン型で存在し得るものであり、本発明には、構造式(I)の化合物の各両性イオン型およびその混合物が含まれる。
「医薬的に許容しうる塩」は、哺乳動物に対して実質的に非毒性である構造式(I)の化合物の塩を意味する。代表的な医薬的に許容しうる塩には、本発明化合物と鉱酸もしくは有機酸または有機もしくは無機塩基との反応によって製造される塩が含まれる。このような塩は、それぞれ酸および塩基付加塩として公知である。全体としての塩が医薬的に許容しうるものであり、対イオンが望まない品質を全体としての塩に与えない限りは、本発明のいずれかの塩の一部を形成する特定の対イオンが重大な性質ではないことを理解すべきである。
酸性部分によって、構造式(I)の化合物は、医薬的に許容しうる塩を形成する。
塩基性基で置換される構造式(I)の化合物は、医薬的に許容しうる酸との塩として存在する。本発明はこのような塩も包含する。これらの塩は、当業者に公知の方法で製造することができる。
「有効成分」とは、一般的に構造式(I)によって記載される化合物ならびにその塩を意味する。
用語「医薬的に許容しうる」とは、担体、希釈剤、賦形剤および塩が製剤の他の成分と適合性でなければならず、そのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。本発明の医薬製剤は、周知で容易に入手可能な成分を用いて当業界に既知の手法により製造される。
「予防する」とは、レシピエントが、本明細書中に記載のいずれかの病理学的症状を被るか、あるいは発症する可能性を減少させることを意味する。
「治療する」とは、疾患もしくは身体状態の折り合いをつけること、およびそのさらなる進行を防止もしくは軽減すること、または疾患もしくは身体状態に関連する症状を好転させることを意味する。
「医薬的有効量」とは、組織、系または哺乳動物の生物学的または医学的応答を誘発する化合物またはその塩、溶媒和物、水和物もしくはそれらのプロドラッグの量を意味する。このような量は、疾患もしくは身体状態の発症を起こしやすいと考えられる患者に予防的に投与することができる。患者に予防的に投与される場合のこのような量は、折り合いをつけられた身体状態の重篤度を予防または軽減化するのにも有効となりうる。このような量は、PPARアルファ受容体を調節するのに十分な量、または疾患もしくは身体状態を予防するかもしくは折り合いをつけるのに十分な量を含むことを意図している。PPAR受容体によって予防または治療される身体状態として、糖尿病、心臓血管疾患、X症候群、肥満および胃腸管疾患が挙げられる。
「哺乳動物」は、分類学の綱である哺乳類のメンバーである個々の動物である。哺乳類という綱には、ヒト、サル、チンパンジー、ゴリラ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、イヌ、ネコ、マウスおよびラットが含まれる。
ヒトへの投与が最も好ましい。本発明化合物および組成物は、心臓血管疾患の治療および/または予防、血清HDLコレステロールレベルの上昇、血清トリグリセリドレベルの低下および血清LDLコレステロールレベルの低下に有用である。トリグリセリドおよびLDLレベルの上昇ならびにHDLレベルの低下は、心臓疾患、脳卒中ならびに循環系不全および疾患の危険因子である。
本発明化合物および組成物は、肥満の治療および/または予防にも有用である。
さらに、本発明化合物および組成物は、体重が減少するかあるいは体重が増加しない、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)の治療および/または予防に有用である。さらに、本発明化合物および組成物は、手術、外傷、心筋梗塞などに続いて起こることがあるようなインスリン感受性における急性もしくは一過性の障害の治療または予防に有用である。当業者の医師であれば、本発明化合物および組成物の投与から利益を得るであろうヒトをどのように見分けるかを知っている。
さらに本発明は、有効な非毒性量の一般式(I)の化合物またはその互変異性体および/またはその医薬的に許容しうる塩および/またはその医薬的に許容しうる溶媒和物を、それらを必要とする高血糖のヒトまたはヒトでない哺乳動物に投与することを含む高血糖の治療および/または予防方法を提供する。
また本発明は、PPAR受容体媒介性身体状態を治療するための医薬の製造のための上記の式(I)の化合物の使用に関する。
治療有効量の構造式(I)の化合物は、X症候群、糖尿病の治療、肥満の治療、トリグリセリドレベルの低下、血清LDLレベルの低下、高密度リポタンパク質の血漿レベルの上昇、およびアテローム性動脈硬化の発症の危険性の治療、予防または減少、および哺乳動物、特にヒトにおける第一の、またはその後のアテローム性動脈硬化性疾患イベントを有する危険性の予防または減少に有用な医薬品の製造に用いることができる。一般に、治療有効量の本発明の化合物は、代表的に、患者の血清トリグリセリドレベルを約20%またはそれ以上減少させ、患者の血清HDLレベルを増加させる。好ましくは、HDL量は約30%またはそれ以上増加する。さらに、NIDDMの予防または治療に用いる治療有効量の化合物は、代表的に、患者の血清グルコースレベル、より詳しくはHbAlcを約0.7%またはそれ以上減少させる。
有益には、構造式(I)の化合物を含有する組成物またはその塩は、単位投与剤形で提供することができ、好ましくは約1〜約500mgを含有する各単位投与剤形が投与されるが、もちろん、実際に投与すべき構造式(I)の化合物または化合物群の量は、すべての関連状況に照らして、医師により決定されることが容易に理解されよう。
本明細書中で用いるX症候群には、前糖尿病インスリン耐性症候群および結果としてのその合併症、インスリン耐性、非インスリン依存性糖尿病、異脂肪血、高血糖肥満、凝固障害、高血圧および他の糖尿病に付随する合併症が含まれる。本明細書中に記載される方法および治療には上記のものが含まれ、以下のいずれか、または任意の組み合わせの治療および/または予防を含む:前糖尿病インスリン耐性症候群、結果としてのその合併症、インスリン耐性、II型または非インスリン依存性糖尿病、異脂肪血、高血糖、肥満および糖尿病に付随する合併症、たとえば、心臓血管疾患、特にアテローム性動脈硬化。
組成物は、本明細書中に詳しく説明される同一の全般的様式で製剤化され、投与される。本発明の化合物は、単独または、所望の標的療法に応じて、1つまたはそれ以上の追加の有効物質と組み合わせて有効に用いることができる。併用療法には、構造式(I)の化合物および1つまたはそれ以上の追加の有効物質を含有する単一の医薬投与製剤を投与すること、ならびに構造式(I)の化合物および各有効物質をそのそれぞれ別個の医薬投与製剤にて投与することが含まれる。たとえば、構造式(I)の化合物およびビグアニド、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、インスリン、またはα−グルコシダーゼインヒビターなどのインスリン分泌促進薬を錠剤またはカプセル剤などの単一経口投与組成物にて一緒に患者に投与でき、あるいは各作用剤を別々の経口投与製剤として投与できる。別々の投与製剤を用いる場合、構造式(I)の化合物および1またはそれ以上の追加の有効物質を本質的に同じ時に、すなわち同時的に、または別の少し時間をずらして、すなわち連続的に投与でき;組み合わせの治療はすべてのこれらの投与計画を含むと理解される。
アテローム性動脈硬化の組み合わせの治療または予防の例は、構造式(I)の化合物またはその塩を1つまたはそれ以上の以下の有効物質と組み合わせて投与するものであってもよい:抗高脂血物質;血漿HDL−上昇物質;抗高コレステロール血物質;フィブレート;ビタミン;アスピリンなど。上記のように、構造式(I)の化合物は、1つ以上の追加の有効物質と組み合わせて投与できる。
併用療法のもう1つの例は、たとえば、スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼインヒビター、他のインスリン分泌促進薬、インスリンならびにアテローム性動脈硬化の治療用の上記の有効物質と組み合わせて構造式(I)の化合物、その塩を有効に用いることができる糖尿病および関連障害の治療に見ることができる。
本発明化合物ならびにその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物および水和物は、有益な薬理学的特性を有し、治療有効量の本発明化合物またはその医薬的に許容しうる塩、エステルもしくはプロドラッグと合わせて1つまたはそれ以上の医薬的に許容しうる賦形剤を含む医薬組成物で用いることができる。賦形剤は、担体、希釈剤、増量剤、香味剤、甘味料、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、湿潤剤、結合剤、崩壊剤、カプセル封入剤および他の従来の補助剤などの不活性物質であるが、これらに限定されるものではない。適当な製剤は、選択された投与経路によって変化する。医薬組成物は、代表的に、約1〜99重量%の本発明化合物である有効成分を含む。
医薬組成物が単位投与剤形であるのが好ましい。「単位投与剤形」とは、ヒト被験者または他の哺乳動物に投与するのに適した単位用量を含む物理的に別々の単位である。たとえば、単位投与剤形は、1つのカプセル剤もしくは錠剤、または複数のカプセル剤もしくは錠剤とすることができる。「単位用量」は、1つまたはそれ以上の医薬的に許容しうる賦形剤と共同して所望の治療効果を引き起こすように計算された本発明有効化合物の規定量である。単位用量中の有効成分の量は、関与する処置に応じて、約0.1〜約1000mgもしくはそれ以上の間で変更あるいは調節する。
本発明化合物を利用する投与処方計画は、レシピエントの種、年齢、体重、性別および病状、治療される病状の重篤度、投与経路、レシピエントの代謝および排出機能のレベル、採用された投与剤形、採用された特定の化合物およびその塩などの種々の因子(これらに限定されるものではない)を考慮して、医学または獣医学界における当業者によって選ばれる。
好ましくは、本発明化合物の1日用量を1回で投与するか、または総1日用量を1日2、3またはそれ以上の回数に分割して投与してもよい。もちろん、経皮形態でデリバリーする場合、投与は継続的である。
本発明医薬組成物の投与の適当な経路として、たとえば、経口、点眼、直腸、経粘膜、局所または腸管投与;筋肉内、皮下、脊髄注射ならびにクモ膜下、直接脳室内、静脈内、腹腔内、鼻腔内または眼内注射などの非経口デリバリー(ボーラスまたは輸液)が挙げられる。本発明化合物は、たとえば、内皮細胞特異的抗体でコーティングしたリポソームなどの標的ドラッグデリバリーシステムにて投与することもできる。
経口投与用に、有効化合物と当業界で公知の医薬的に許容しうる担体を合わせることによって、本発明化合物を容易に製剤することができる。このような担体によって、本発明化合物は、処置される患者による経口摂取用の錠剤、丸剤、散剤、サシェ剤、造粒剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、エリキシル剤、チンキ剤、ゲル剤、エマルジョン、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤などとして製剤しうるようになる。経口用の医薬製剤は、有効化合物と固体賦形剤を合わせ、必要に応じて得られる混合物を粉砕し、要すれば、適当な補助剤を加えた後、顆粒混合物を加工することによって錠剤または糖衣錠コアを得ることができる。
錠剤またはカプセル剤の形態での経口投与用に、有効成分と、ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、メチルセルロース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸ナトリウム、マンニトール、ソルビトールなど(これらに限定されるものではない)の経口、非毒性、医薬的に許容しうる担体を;必要に応じて、架橋ポリビニルピロリドン、トウモロコシ、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム、アルギン酸またはアルギン酸ナトリウムといったようなその塩など(これらに限定されるものではない)の崩壊剤;および必要に応じて、ゼラチン、アカシア、天然の砂糖、β−ラクトース、トウモロコシ甘味料、天然および合成ガム、アカシア、トラガカント、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなど(これらに限定されるものではない)の結合剤;および必要に応じて、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、オレイン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、タルクなど(これらに限定されるものではない)の滑沢剤と一緒に合わせてもよい。用量単位剤形がカプセル剤である場合、上記タイプの物質に加えて、脂肪油などの液体担体を含んでもよい。
固体製剤には、散剤、錠剤およびカプセル剤が包含される。固体担体は、香味剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤崩壊剤およびカプセル化材として作用する1つまたはそれ以上の物質であることができる。
散剤では、担体は、微細に分割された有効成分と混和して用いる微細に分割された固体である。錠剤では、有効成分を適当な割合で必要な結合特性を有する担体と混合し、所望の形状および大きさに固める。
コーティングとして、または用量単位の物理的形態を変更するために、種々の他の材料を含めることができる。たとえば、錠剤をシェラック、糖類またはその両方でコーティングしてもよい。シロップ剤またはエリキシル剤に、有効成分に加えて、甘味料としてスクロース、保存剤としてメチルおよびプロピルパラベン、着色料およびチェリーまたはオレンジフレーバーなどの香味剤を含めてもよい。
滅菌液体製剤には、懸濁剤、エマルジョン、シロップ剤およびエリキシル剤が包含される。有効成分は、滅菌水、滅菌有機溶媒または滅菌水と滅菌有機溶媒の両方の混合物などの医薬的に許容しうる担体に溶解または懸濁することができる。
有効成分は、たとえば、水性プロピレングリコールなどの適当な有機溶媒に溶解することもできる。微細に分割された有効成分を水性デンプンもしくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液または適当な油脂中に分散させることによって、他の組成物を製造することができる。
糖衣錠のコアには、適当なコーティングを行う。この目的には、濃縮糖類溶液を用いることができ、該溶液は必要に応じて、アラビアガム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適当な有機溶媒もしくは溶媒混合物含むことができる。識別のため、または有効成分用量の相異する組み合わせを特徴付けるために、錠剤または糖衣錠コーティングに染料または顔料を加えてもよい。
経口で使用できる医薬製剤には、ゼラチンから作るプッシュフィットカプセルならびにゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールなどの可塑剤から作る軟密閉カプセルが包含される。プッシュフィットカプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤および必要に応じて、安定剤と混和した有効成分を含むことができる。軟カプセルでは、有効化合物は、脂肪油、液体パラフィンまたは液体ポリエチレングリコールなどの適当な液体に溶解または懸濁してもよい。さらに、安定剤を加えてもよい。
経口投与用のすべての製剤は、このような投与に適した用量にするべきである。特に適当な経口投与用組成物は、錠剤およびカプセル剤などの単位用量剤形である。
非経口投与には、本発明化合物またはその塩を滅菌水性または有機媒体と合わせて、注射用溶液剤または懸濁液剤を作ることができる。注射用製剤は、アンプルなどの単位用量剤形または保存剤を含む多用量型容器で存在してもよい。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液剤、溶液剤またはエマルジョンなどの剤形であってもよく、懸濁化、安定化および/または分散化剤などの製剤作用剤を含んでもよい。注射用途に適する医薬的剤形には、滅菌水溶液または分散液および、滅菌注射溶液または分散液を即時に調製するための滅菌粉末剤が含まれる。すべての場合において、剤形は滅菌されていなけらばならず、それぞれ注射能を有する程度に流動性を有しなければならない。これは製造および保存条件下で安定でなければならず、どのような汚染も受けないように保存されなければならない。担体は、たとえば、水、好ましくは生理学的にコンパチブルな緩衝液、たとえば、ハンクス溶液、リンガー溶液または生理食塩水緩衝液、エタノール、ポリオール(たとえば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、その適当な混合物、および植物油を含有する溶媒または分散媒体であってよい。貯蔵および使用の通常の条件下、これらの製剤は、微生物の増殖を妨げる防腐剤を含む。
経粘膜投与には、透過すべきバリヤーに適した浸透剤を製剤中に用いる。このような浸透剤は一般に、当業界で公知である。有効化合物は、たとえば、液滴剤またはスプレー剤として鼻腔内投与することもできる。
バッカル投与には、組成物は、従来の方法で製剤された錠剤またはトローチ剤の剤形をとることができる。
本発明の医薬組成物は、それ自体公知の方法、たとえば、従来の混合、溶解、造粒、糖衣作成、均質化、乳化、カプセル化、封入または凍結乾燥処理によって製造することができる。
以下の医薬製剤例1〜8は、単に例示的であり、いかなる意味においても本発明の範囲の限定を意図しない。「有効成分」とは、構造式Iに記載の化合物またはその塩を意味する。
製剤例1
以下の成分を用いて、ゼラチン硬カプセル剤を製造する。
量(mg/カプセル)
有効成分 250
乾燥デンプン 200
ステアリン酸マグネシウム 10
総量 460mg
製剤例2
以下の成分を用いて錠剤を製造する。
量(mg/錠)
有効成分 250
微結晶セルロース 400
フューム化二酸化ケイ素 10
ステアリン酸 5
総量 665mg
成分を混合し、各665mg重量の錠剤を成形する。
本発明のもう1つの態様では、炭素14などで化合物を放射標識するか、またはトリチウム化する。該放射標識するかまたはトリチウム化した化合物は、新規なPPAR受容体アゴニストを同定するためのインビトロアッセイ用の参照標準として有用である。
本発明化合物は、インスリン分泌の調節、心筋疾患の治療および/または予防に有用であり、ならびに研究道具として有用でありうる。本発明の範囲内にある特定の化合物および条件が好ましい。以下の条件、発明の具体例および表形式で列挙した化合物の特性が、好ましい特徴であり、独立して組み合わせて種々の好ましい化合物および工程条件を作成することができる。以下の本発明の具体例のリストは、本発明の範囲にいかなる制限を加えるものではない。
式(I)の化合物の幾つかの好ましい特性は以下の通りである:
(a)R1が、アリールC0−C4アルキルおよびアルキルから選ばれる;
(b)R3が、メチル;
(c)R4が、水素;
(d)R2が、水素;
(e)R2が、C1−C6アルキレン;
(f)R2が、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、アリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキルから選ばれる;
(g)R2が、アリール−C1−4−アルキル;
(h)アリールが、フェニル;
(i)R6およびR7が、それぞれ水素;
(j)R6およびR7が、一緒になってR6およびR7それぞれが由来する基に縮合されるC3−C6アリールを形成する;
(k)Wが、O;
(l)Wが、C;
(m)Zが、C1−C4アルキレン;
(n)Zが、Z'から選ばれる1つの基で置換される;
(o)Aが、カルボキシル、アシルスルホンアミド、テトラゾールおよび(CH2)nCOOR19から選ばれる;
(p)Aが、(CH2)nCOOR19;
(q)Aが、カルボキシル;
(r)本発明化合物が、PPAR受容体の調節が少なくとも部分的に関連する身体状態を治療または予防するのに用いられる;
(s)本発明化合物が、治療または予防を必要とする患者において、アテローム性動脈硬化、異脂肪血症および/または他の心臓血管疾患を治療または予防するのに用いられる;および
(t)本発明化合物が、経口投与用に製剤される。
合成
本発明化合物を実施例において具体的に述べたように製造した。以下の反応工程式に示すように、より一般的にさらに多くの化合物が製造される。別の合成方法もまた有効であり、当業者に公知である。
一般的反応工程式:ベンズイミダゾール誘導体の合成
Figure 2005523292
以下の実施例は、本発明をさらに詳しく説明するものであり、いかなる点においても本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
機器分析
赤外スペクトルは、Perkin Elmer 781分光器で記録する。H NMRスペクトルは、Varian 400 MHz 分光器にて、室温で記録する。以下のデータが報告される:内部標準テトラメチルシランからのδスケール上の化学シフト(ppm)、多重度(b=ブロード、s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、qn=五重項およびm=多重項)、積分、カップリング定数(Hz)および割当て。13C NMRは、Varian 400 MHz 分光器にて、室温で記録する。テトラメチルシランからのδスケール上の化学シフト(ppm)が記録され、ここでは溶媒共鳴が内部標準として用いられる(CDCl(77.0ppm)およびDMSO−d6(39.5ppm))。高分解能質量分析は、VG ZAB 3F または VG 70 SE 分光器にて得る。すべての分析方法は、特記しない限り、当業者に公知の方法を用いて行う。
例示化合物
実施例1
Figure 2005523292
50 mlの5M HCl中、4−(4−メトキシフェニル)酪酸(5 g、0.026 mol)をN−メチル−1,2−フェニレンジアミン(2.68 ml、0.119 mol)と合わせる。反応物を一夜還流する。溶液のpHを5% NaOHを用いてpH=7に調節する。次いで、溶液を酢酸エチルで抽出する。有機層を1M K2CO3および食塩水で洗浄する。溶媒を濃縮して、所望生成物を暗色油状物で得る(5.43 g、76%)。
18202O(MW=280.16);質量分析(FD)=280.3
Figure 2005523292
三臭化ホウ素(5.39 ml、0.057 mol)を塩化メチレンに加え、0℃に冷却する。ステップAからのメチルエーテル(5.43 g、0.019 mol)を15分間かけて滴下する。反応物を室温に暖める。塩化メチレンおよびメタノールの1:1溶液を加えて反応を停止する。数回攪拌した後、溶媒を濃縮する。酢酸エチルを加え、生成物が溶液から紫色固体で沈殿する(3.26 g、63%)。固体を濾過により集め、さらに精製することなく次に用いる。
17182O(MW=266.14)
Figure 2005523292
ステップBからのフェノール(3.24 g、0.0122 mol)を無水エタノールに溶解し(20 ml)、K2CO3(5.00 g、0.0360 mol)、次いで2−ブロモイソ酪酸エチル(8.95 ml、0.0609 mol)で処理する。反応物を80℃にて攪拌する。追加のイソブチレート(8.95 ml)およびK2CO3(2.5g)を反応物に加える。冷却した後、反応混合物を濾過し、次いで濃縮する。得られる残渣を塩化メチレンに再溶解し、水、次いで食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(2.8 g、60%)。
232823(MW=380.21);質量分析(MH+)=381.1
Figure 2005523292
ステップCからのエステル(1 g、0.0026 mol)をエタノール(21 ml)に溶解し、2N NaOH(10 ml)を加える。反応物を1時間還流する。水(50 ml)を混合物に加え、pHを5M HClおよびアンモニア/メタノールを用いてpH=6に調節する。所望生成物が白色固体で溶液から沈殿し(0.500 g、54%)、これを濾過し、次いで乾燥する。
212423(MW=352.18);質量分析(MH+)=353.3
実施例2
Figure 2005523292
20 mlの5M HCl中、4−(4−メトキシフェニル)酪酸(2 g、0.010 mol)を4、5−ジメチル−1、2−フェニレンジアミン(1.36 ml、0.010 mol)と合わせる。反応物を一夜還流する。溶液のpHをpH=7に調節する。次いで、溶液を酢酸エチルで抽出する。有機層を1M K2CO3および食塩水で洗浄する。溶媒を濃縮して、所望生成物を栗色固体で得る(1.14 g、39 %)。
19222O(MW=294.17);質量分析(MH+)=295.3
Figure 2005523292
三臭化ホウ素(1.10 ml、0.0116 mol)を塩化メチレンに加え、0℃に冷却する。ステップAからのメチルエーテル(1.14 g、0.0039 mol)を加え、15分間にわたって滴下する。反応物を1時間攪拌する。塩化メチレンおよびメタノールの1:1溶液(14 mL)を加えて反応を停止する。数回攪拌した後、溶媒を濃縮する。粗残渣を酢酸エチルに再溶解し、水、次いで食塩水で洗浄する。有機層を濃縮して、所望フェノールを得る(0.290 g、27 %)。
18202O(MW=280.16);質量分析(MH+)=281.2

Figure 2005523292
ステップBからのフェノール(0.164 g、0.0059 mol)を無水エタノールに溶解し(10 ml)、K2CO3(0.244 g、0.00177 mol)、次いで2−ブロモイソ酪酸エチル(0.430 ml、0.0029 mol)で処理する。反応物を76℃にて一夜攪拌する。追加のイソブチレート(0.43 ml)を加えて反応を起こす。冷却した後、反応混合物を濾過し、次いで濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを黄色油状物で得る(0.118 g、51%)。
243023(MW=394.23);質量分析(MH+)=395.4
Figure 2005523292
ステップCからのエステル(0.117 g、0.000297 mol)をエタノール(2 ml)に溶解し、2N NaOH(1 ml)を加える。反応物を30分間還流する。水(5 ml)を混合物に加え、pHを1N HClを用いてpH=7に調節する。所望生成物が溶液から白色固体で沈殿し(0.080 g、73 %)、これを濾過し、次いで乾燥する。C222623(MW=366.19);質量分析(MH+)=367.1
実施例3
Figure 2005523292
40 mlの5M HCl中、4−(4−メトキシフェニル)酪酸(3.60 g、0.0186 mol)を2,3−ジアミノナフタレン(3 g、0.0189 mol)と合わせる。反応物を一夜還流する。溶液のpHを5% NaHCO3を用いてpH=7に調節する。次いで、溶液を酢酸エチルで抽出する。有機層を1M K2CO3および食塩水で洗浄する。溶媒を濃縮して、所望生成物を褐色固体で得る(3.42 g、58 %)。
21202O(MW=316.16);質量分析(MH+)=317.3
Figure 2005523292
三臭化ホウ素(3.00 ml、0.032 mol)を塩化メチレン(60 ml)に加え、0℃に冷却する。ステップAからのメチルエーテル(3.42 g、0.011 mol)をゆっくりと加える。反応物を室温に暖める。塩化メチレンおよびメタノールの1:1溶液(42 mL)を加えて反応を停止する。数回攪拌した後、溶媒を濃縮する。得られる物質を酢酸エチルに再溶解し、水で洗浄する。有機層を濃縮して生成物を得る(2.59 g、78%)。
20182O(MW=302.14);質量分析(MH+)=303.0
Figure 2005523292
ステップBからのフェノール(1.50 g、0.0050 mol)を無水エタノール(10 ml)に溶解し、K2CO3(2.07 g、0.0150 mol)、次いで2−ブロモイソ酪酸エチル(7.33 ml、0.050 mol)で処理する。反応物を75 ℃にて攪拌する。冷却した後、反応混合物を濾過し、次いで濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(1.09 g、52 %)。
262823(MW=416.21);質量分析(MH+)=417.1
Figure 2005523292
ステップCからのエステル(0.700 g、0.00168 mol)をエタノール(14 ml)に溶解し、2N NaOH(7 ml)を加える。反応物を1時間還流する。混合物に水を加え、pHをpH=6に調節する。所望生成物が溶液から黄褐色固体で沈殿し(0.52 g、80%)、これを濾過し、次いで乾燥する。
242423(MW=388.18);質量分析(MH+)=389.2
実施例4
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.144 g、0.00035 mol)をDMF(5 ml)に溶解し、CsCO3(0.282 g、0.00087 mol)、次いで1−ヨードプロパン(0.057 g、0.00180 mol)で処理する。反応物を67℃にて45分間攪拌する。エーテルを反応物に加え、次いで水および食塩水で抽出する。フラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(0.025 g、16 %)。
293423(MW=458.26);質量分析(MH+)=459.4
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.025 g、0.0000545 mol)をエタノール(4 ml)に溶解し、2N NaOH(2 ml)を加える。反応物を30分間還流する。混合物に水を加え、pHを1N HClを用いてpH=6に調節する。水性層を酢酸エチルで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を得る(0.0148 g、65 %)。
273023(MW=430.23);質量分析(MH+)=431.2
実施例5
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.144 g、0.00035 mol)をDMF(5 ml)に溶解し、CsCO3(0.282 g、0.00087 mol)、次いで臭化ベンジル(0.066 ml、0.00055 mol)で処理する。反応物を67℃にて1時間攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水および食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(0.078 g、44 %)。
333423(MW=506.26);質量分析(MH+)=507.0
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.078 g、0.00015 mol)をエタノールに溶解し、2N NaOHを加える。反応物を30分間還流する。混合物に水を加え、pHをpH=6に調節する。所望の酸が溶液から沈殿する。物質を濾過し、乾燥する(0.064 g、86 %)。
313023(MW=478.23);質量分析(MH+)=479.3
実施例6
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.243 g、0.00058 mol)をDMF(10 ml)に溶解し、CsCO3(0.475 g、0.00146 mol)、次いで3−メトキシ−臭化ベンジル(0.129 ml、0.00093 mol)で処理する。反応物を65℃にて1時間攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水および食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(0.256 g、83 %)。
343624(MW=536.27);質量分析(FD)=536.4
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.078 g、0.00015 mol)をエタノールに溶解し(6 ml)、2N NaOH(3 ml)を加える。反応物を2.5時間還流する。水(30 ml)を混合物に加え、pHを1N HClを用いてpH=6に調節する。所望の酸が溶液から黄色結晶で沈殿する。物質を濾過し、乾燥する(0.131 g、65 %)。
323224(MW=508.24);質量分析(MH+)=509.4
実施例7
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.122 g、0.00029 mol)をDMFに溶解し、CsCO3(0.238 g、0.00073 mol)、次いでブロモメチルシクロヘキサン(0.040 ml、0.00029 mol)で処理する。反応物を65℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水および食塩水で洗浄する。生成物をさらに精製することなく次に用いる0.131 g、88 %)。
334023(MW=512.30);質量分析(MH+)=513.1
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.131 g、0.00035 mol)をエタノールに溶解し(6 ml)、2N NaOH(3 ml)を加える。反応物を還流する。水(35 ml)を混合物に加え、pHを1N HClを用いてpH=6に調節する。所望の酸が溶液から沈殿する。物質をフラッシュクロマトグラフィー(100% メタノール)により精製して、所望の生成物を得る。
313623(MW=484.27);質量分析(MH+)=485.2
実施例8
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.117 g、0.00028 mol)をDMFに溶解し、CsCO3(0.228 g、0.00070 mol)、次いで1−ヨード−ヘキサン(0.058 ml、0.00028 mol)で処理する。反応物を4時間攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水および食塩水で洗浄する。生成物をさらに精製することなく次に用いる0.140 g、100 %)。C324023(MW=500.30);質量分析(FD)=500.5
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.140 g、0.00028 mol)をエタノールに溶解し、2N NaOHを加える。反応物を還流する。混合物に水を加え、pHをpH=6に調節する。所望の酸が溶液から沈殿する。物質を濾過し、乾燥する(0.047 g、36 %)。
303623(MW=472.27);質量分析(MH+)=473.2
実施例9
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.500 g、0.0012 mol)をDMF(7 ml)に溶解し、CsCO3(0.975 g、0.0030 mol)、次いで1−ブロモメチルナフタレン(0.398 ml、0.0018 mol)で処理する。反応物を67℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン:酢酸エチル; 1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、アルキル化エステルを得る(0.341 g、51 %)。
373623(MW=556.27);質量分析(MH+)=557.3
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.341 g、0.00066 mol)をエタノールに溶解し、2N NaOHを加える。反応物を3時間還流する。混合物に水を加え、pHを1N HClを用いてpH=7に調節する。水性層を酢酸エチルで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を得る(0.040 g、10%)。
353223(MW=528.24);質量分析(MH+)=529.2
実施例10
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.300 g、0.00072 mol)をDMFに溶解し、CsCO3(0.585 g、0.00180 mol)、次いで4−メチル臭化ベンジル(0.200 g、0.00108 mol)で処理する。反応物を67℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(0.261 g、70 %)。
343623(MW=520.27)
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.250 g、0.00048 mol)をエタノールに溶解し、2N NaOHを加える。反応物を2時間還流する。混合物に水を加え、pHを1N HClを用いてpH=6に調節する。所望生成物が、溶液から沈殿する。沈殿を濾過し、乾燥する(0.217 g、92 %)。
323223(MW=492.62);質量分析(MH+)=493.2
実施例11
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.500 g、0.0012 mol)をDMF(7 ml)に溶解し、CsCO3(0.975 g、0.0030 mol)、次いで1−ブロモ−3−フェニルプロパン(0.274 ml、0.0018 mol)で処理する。反応物を67℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン:酢酸エチル; 1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、アルキル化エステルを得る(0.520 g、81 %)。
353823(MW=534.29);質量分析(MH+)=535.3
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.440 g、0.00082 mol)をエタノールに溶解し(12 ml)、2N NaOH(6 ml)を加える。反応物を2時間還流する。混合物に水を加え、pHを1N HClを用いてpH=7に調節する。所望生成物が、溶液から沈殿する。生成物を濾過し、乾燥する(0.137 g、33 %)。
333423(MW=506.26);質量分析(MH+)=507.3
実施例12
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.500 g、0.00120 mol)をDMF(7 ml)に溶解し、CsCO3(0.975 g、0.0030 mol)、次いで1−ブロモ−2−メチル−プロパン(0.196 ml、0.0018 mol)で処理する。反応物を67℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、所望のエステルを得る(0.355 g、63 %)。
303623(MW=472.27);質量分析(MH+)=473.3
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.300 g、0.00065 mol)をメタノール(7 ml)に溶解し、LiOH水溶液で処理する(0.18 M、7 ml)。反応物を一夜攪拌する。反応混合物に水を加え、溶液をエーテルで抽出する。水性層をpH=4に酸性化し、次いで酢酸エチルで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を得る(0.110 g、38%)。
283223(MW=444.24);質量分析(MH+)=445.2
実施例13
Figure 2005523292
実施例3、ステップCからのエステル(0.500 g、0.00120 mol)をDMFに溶解し、CsCO3(1.27 g、0.0039 mol)、次いで(1−ブロモ−2−(2−メトキシ−エトキシ)エタン(0.212 ml、0.00156 mol)で処理する。反応物を65℃にて一夜攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、所望のエステルを得る(0.723 g、93 %)。
313825(MW=518.28)
Figure 2005523292
ステップAからのエステル(0.600 g、0.00116 mol)をメタノール(7 ml)に溶解し、LiOH水溶液で処理する(0.33 M、7 ml)。反応物を一夜攪拌する。反応混合物に水を加え、溶液をエーテルで抽出する。水性層をpH=4に酸性化し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を得る(0.405 g、71 %)。
293425(MW=490.25);質量分析(MH+)=491.1
実施例14
Figure 2005523292
4−(4−メトキシフェニル)酪酸(10 g、0.0515 mol)のTHF溶液を−5℃に冷却し、トリエチルアミン(6.95 ml、0.0499 mol)、次いでクロロギ酸イソブチル(6.50 ml、0.0497 mol)で処理する。フェニレンジアミン(5.95 g、0.055 mol)を加え、反応物を4時間攪拌する。溶媒を濃縮し、得られる残渣を酢酸エチルに溶解し、水および5% 重炭酸ナトリウム、次いで食塩水で抽出する。有機層を濃縮した後、物質を酢酸(100 ml)に溶解し、2時間還流する。溶媒を濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して所望生成物を得る(5.87 g、45%)。
17182O(MW=266.14);質量分析(MH+)=267.2
Figure 2005523292
三臭化ホウ素(1.80 ml、0.0194 mol)を塩化メチレンに加え、0℃に冷却する。ステップAからのメチルエーテル(1.72 g、0.0065 mol)を加える。反応物を1時間攪拌する。塩化メチレンおよびメタノールの1:1溶液(14 mL)加えて反応を停止する。数回攪拌した後、溶媒を濃縮する。粗残渣を酢酸エチルに再溶解し、水で洗浄する。所望の物質が水性層に残る。pHをpH=7に調節すると、生成物が溶液から沈殿し、これを濾過する(0.731 g、44 %)。
18202O(MW=2);質量分析(MH+)=253.1
Figure 2005523292
ステップBに記載のフェノール(5.5 g、0.0210 mol)を、無水メタノール(50 ml)に溶解し、K2CO3(8.69 g、0.0630 mol)、次いで2−ブロモイソ酪酸エチル(22.0 ml、0.153 mol)で処理する。反応物を77℃にて攪拌する。冷却した後、溶媒を濃縮する。得られる残渣を塩化メチレンに再溶解し、水、次いで食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:酢酸エチル;3:1 ヘキサン:酢酸エチル; 1:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、エステルを得る(3.62 g、47%)。
222623(MW=366.19);質量分析(MH+)=367.2
Figure 2005523292
ステップBからのエステル(0.300 g、0.00082 mol)をメタノール(3 ml)に溶解し、LiOH水溶液で処理する(0.55 M、3 ml)。反応物を一夜攪拌する。反応混合物に水を加え、溶液をエーテルで抽出する。水性層をpH=4に酸性化し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を得る。
262623(MW=414.19);質量分析(MH+)=415.2
実施例15
Figure 2005523292
実施例14、ステップCからのエステル(3.13 g、0.00860)を塩化メチレンに溶解する。溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.52 g、0.00860 mol)およびシリカゲル(3.00 g)を加える。反応物を一夜攪拌する。シリカゲルを濾過し、メタノールで洗浄する。濾液を濃縮し、得られる物質を塩化メチレンに溶解し、水で抽出する。所望生成物を得、さらに精製することなく次に用いる(3.5 g、90%)。
222523Br(MW=444.10)
Figure 2005523292
ジオキサン:水(4:1)の溶液中、ステップAからの基質(0.500 g、0.0011 mol)をフェニルボロン酸(0.134 g、0.0011 mol)および炭酸カリウム(0.151 g、0.0011 mol)と合わせる。溶液を脱酸素する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え、混合物を90℃にて攪拌する。溶媒を濃縮した後、残渣を塩化メチレンに再溶解し、水および食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して所望の生成物を得る。
283023(MW=442.23);質量分析(MH+)=443.0
Figure 2005523292
ステップBからのエステル(0.193 g、0.00040 mol)をメタノール(2 ml)に溶解し、LiOH水溶液で処理する(0.44 M、2 ml)。反応物を一夜攪拌する。反応混合物に水を加え、溶液をエーテルで抽出する。水性層をpH=4に酸性化し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を白色固体で得る。C262623(MW=414.19);質量分析(MH+)=415.2
実施例16
Figure 2005523292
エステル実施例15、ステップBからの(0.372 g、0.00084 mol)をDMFに溶解し、CsCO3(0.683 g、0.00210 mol)、次いで1−ヨード−ヘキサン(0.186 ml、0.00126 mol)で処理する。反応物を67℃にて攪拌する。反応物にエーテルを加え、層を水および食塩水で洗浄する。フラッシュクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン:酢酸エチル)により精製して所望の生成物を得る(0.172 g、50 %)。
344223(MW=526.32);質量分析(MH+)=527.3
Figure 2005523292
ステップBからのエステル(0.160 g、0.00030 mol)をメタノール(2 ml)に溶解し、LiOH水溶液で処理する(0.3 M、2 ml)。反応物を一夜攪拌する。反応混合物に水を加え、溶液をエーテルで抽出する。水性層をpH=4に酸性化し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機層を濃縮して、所望の酸を白色固体で得る。
323823(MW=498.29);質量分析(MH+)=499.3
生物アッセイ
結合および同時トランスフェクション実験
以下に詳述する手順により、PPARα受容体の調製における化合物のインビトロ効力を測定した。DNA依存性結合(ABCD結合)をPPAR受容体にてSPA技術を用いて行った。トリチウム標識PPARαアゴニストを、本発明化合物に関する置換曲線およびIC50値作成のための放射性リガンドとして用いた。同時トランスフェクションアッセイはCV−1細胞にて行った。レポータープラスミドは、ルシフェラーゼレポーターcDNAの上流に、アシルCoAオキシダーゼ(AOX)PPREおよびTKプロモーターを含有した。適当なPPARは、CMVプロモーターを含有するプラスミドを用いて構成的に発現された。PPARαに関して、CV−1細胞の内因性PPARγによる干渉が問題であった。この干渉を排除するために、トランスフェクトされたPPARのDNA結合ドメインがGAL4のドメインで置換され、AOX PPREの代わりにGAL4応答因子が用いられるGAL4キメラ系を用いた。同時トランスフェクション効率は、PPARαアゴニスト参照分子と比較して測定した。効力は、濃度応答曲線に対するコンピュータフィッティングにより、場合により単一の高濃度アゴニスト(10μM)にて測定した。
これらの実験を行って、本発明化合物の、種々の各転写因子、特にhuPPARα(「hu」は「human」を意味する)への結合能および/またはその活性化能を評価した。これらの実験は、本発明化合物の効力および選択性に関するインビトロデータを提供する。さらに本発明化合物に関する結合および同時トランスフェクションデータを、huPPARαにて作用する市販の化合物に関する対応するデータと比較した。
PPARα受容体を調節するのに有用な本発明の代表的化合物に関する結合および同時トランスフェクション値は、それぞれ、≦100nMおよび≧50%であった。
HuapoAIトランスジェニックマウスにおけるトリグリセリド減少およびHDLコレステロール上昇の評価
ヒトapoAIマウスにおけるHDLおよびトリグリセリドレベルにおける本発明化合物の効果について試験を行った。試験した各化合物のために、ヒトapoAIに関してトランスジェニックである7〜8週齢の雄性マウス[C57BL/6−tgn(apoa1)1rub, Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME]を個々のケージにて随意摂取可能な標準固形飼料(Purina 5001)および水を与え、2週間順化した。順化後、マウスの体重および飼料を秤量し、体重によってランダムに試験グループ(n=5)に分けた。経口胃管栄養法により8日間、29ゲージ、1−1/2インチ湾曲フィーディングニードル(Popper & Sons)を用い、マウスに毎日投与した。コントロール、試験化合物およびポジティブコントロール(フェノフィブレート、100mg/kg)のためのビヒクルは、0.25% Tween80(w/v)を含む1% カルボキシメチルセルロース(w/v)であった。すべてのマウスに、毎日午前6時から8時の間に0.2mlの用量で投与した。終了前に、動物および飼料を秤量し、体重変化および食物消費を計算した。最終投与の3時間後、マウスをCO2で安楽死させ、心臓穿刺により血液(0.5〜1.0ml)を得た。屠殺した後、肝臓、心臓および精巣上体脂肪を切除し、秤量した。血液を凝血させ、遠心分離によって血液から血清を得た。
市販の調合試薬(たとえば、トリグリセリドおよびコレステロール用に、それぞれ、Sigma #339-1000およびRoche #450061から入手可能)を用いて、コレステロールおよびトリグリセリドを比色定量した。手順は、刊行物(McGowan M. W. ら, Clin Chem 29:538-542,1983; Allain C. C.ら, Clin Chem 20:470-475,1974)に記載のものを変更した。トリグリセリドおよび総コレステロールそれぞれのための市販の標準、市販の定性コントロール血漿およびサンプルを、試薬200μLを用いて2回測定した。水200μLを含むウエルに加えたサンプルのさらなるアリコートは、各試料のブランクを提供した。プレート振とう器において、室温にてプレートをインキュベートし、総コレステロールおよびトリグリセリドそれぞれについて、500nmおよび540nmにおける吸光度を読み出した。ポジティブコントロールの値は、常に、予想範囲内であり、サンプルに対する偏差の係数は10%以下であった。実験したサンプルのすべてを同時にアッセイして、アッセイ間の変動を最小化した。
インライン検出系と組み合わせた高速タンパク質液体クロマトグラフィー(FPLC)によって血清リポタンパク質を分離し、コレステロールを定量した。サンプルをSuperose 6 HR サイズ排除カラム(Amersham Pharmacia Biotech)に適用し、リン酸緩衝生理食塩水−EDTAにて、0.5ml/分で溶離した。T結合部を介して、コレステロール試薬(Roche Diagnostics Chol/HP 704036)を0.16ml/分でカラム溶出物と混合し、37℃の水浴に浸漬した15m×0.5mm内径の編み管反応器に混合物を通した。コレステロールの存在により着色した生成物をフローストリーム中505nmでモニターし、モニターからのアナログ電圧を収集および分析用のデジタル信号に変換した。コレステロール濃度の変化に対応する電圧の変化を時間に対してプロットし、超低密度リポタンパク質(VLDL)、低密度リポタンパク質(LDL)および高密度リポタンパク質(HDL)の溶出に対応する曲線下領域を Perkin Elmer Turbochrome ソフトウェアを用いて計算した。これらの実験の結果から、トリグリセリドおよびHDLコレステロールレベルに関する下記表が提供される。下記表における上付き数字が実験番号を意味することに留意されたい。さらに、コントロールマウスにおけるトリグリセリド、およびフェノフィブレート処置マウスにおけるHDLコレステロールレベルについて、各実験で決定された値もまた、下記表に提供される。
本発明化合物を投与されたマウスにおける血清トリグリセリドレベルをビヒクル処置されたマウスと比較して、トリグリセリドを減少させるのに特に有用な化合物を識別した。一般に、30mg/kgの用量で投与して、コントロールと比較して、トリグリセリドの減少が30%以上であることは、トリグリセリドレベルを減少させるのに特に有用でありうる化合物を示唆する。
本発明化合物を投与されているマウスにおけるHDLc血清レベルの増加%を、ビヒクルを投与されているマウスと比較して、HDLレベルの上昇に特に有用でありうる本発明化合物を識別した。一般に、30mg/kgの用量で投与して、HDLcレベルにおける増加が25%以上であることは、HDLcレベルを上昇させるのに特に有用でありうる化合物を示唆する。
トリグリセリドレベルの低下とHDLcレベルの増加の両方を行う本発明化合物を選ぶのが特に望ましい。しかし、トリグリセリドレベルの低下またはHDLcレベルの増加のいずれかを行う化合物もまた同様に望ましい。
db/dbマウスにおけるグルコースレベルの評価
db/dbマウスの血漿グルコースにおける、種々の投与レベルの異なる本発明化合物およびPPARγアゴニストであるロシグリタゾン(BRL49653)またはPPARαアゴニストであるフェノフィブレートおよびコントロールの投与の効果を雄性db/dbマウスについて実験した。
5週齢の雄性糖尿病(db/db)マウス[たとえば、C57BlKs/j−m +/+ Lepr(db), Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME]または非肥満同腹子をケージ当たり6匹収容し、随意摂取可能な標準固形飼料および水を与えた。2週間の順化期間後、耳のノッチにより動物を個別に同定し、体重を測定し、初期グルコースレベルを測定するために尾部静脈から出血させた。各マウスをタオルに包み、メスで尾部の先端を切り、ヘパリン処理キャピラリー管(Fisher)に、尾部から血液を搾り出すことによって、絶食していない動物から血液を集めた(100μL)。サンプルを、ゲルセパレーターを備えたヘパリン処理マイクロテイナーに注ぎ、氷上に維持した。4℃で遠心分離して血漿を得、直ちにグルコースを測定した。残りの血漿は、すべてのサンプル中のグルコースおよびトリグリセリドがアッセイされる実験の完了時まで凍結した。動物を初期グルコースレベルおよび体重に基づいてグループ化した。次の朝に開始し、経口胃管栄養法により7日間、マウスに毎日投与した。処置は試験化合物(30mg/kg)、ポジティブコントロール物質(30mg/kg)またはビヒクル[1% カルボキシメチルセルロース(w/v)/0.25% Tween80(w/v);0.3mL/マウス]であった。7日目に、マウスの体重を測定し、投与の3時間後に出血させた(尾部静脈)。7日目の投与の24時間後(すなわち8日目)に、動物を再び出血させた(尾部静脈)。0日目、7日目、および8日目に意識のある動物から得たサンプルをグルコースに関してアッセイした。出血の24時間後、動物の体重を測定し、最後の投与を行った。8日目の投与の3時間後に、イソフルランの吸入によって動物を麻酔し、心臓穿刺により血液を得た(0.5〜0.7mL)。全血を血清分離管に移し、氷上で冷却し、凝血させた。4℃で遠心分離して血清を得、化合物レベルに関する分析を行うまで凍結した。頚部脱臼により屠殺した後、肝臓、心臓および精巣上体脂肪床を切除し、秤量した。
市販の試薬を用い、グルコースを比色定量により測定した。製造元にしたがい、手順は、刊行物(McGowan, M. W., Artiss, J. D., Strandbergh, D. R. & Zak, B. Clin Chem, 20:470−5(1974)および Keston, A. Specific colorimetric enzymatic analytical reagents for glucose. Abstract of papers 129th Meeting ACS, 31C (1956))に記載のものを変更した;これは、Trinder によって最初に報告された色反応(Trinder, P. Determination of glucose in blood using glucose oxidase with an alternative oxygen acceptor. Ann Clin Biochem, 6:24 (1969))とカップリングされた、各モルの分析物に関する1モルの過酸化水素の放出に応じるものである。産生された色素の吸光度はサンプル中の分析物と直線的に関連する。実験室にて96ウェル形式で使用するためにアッセイをさらに変更した。グルコースのための市販の標準、市販の定性コントロール血漿およびサンプル(2または5μL/ウエル)を、試薬200μLを用いて2回測定した。さらなるアリコートのサンプルを、第三のウェルにピペットで入れ、水200μLで希釈し、各試料のブランクを提供した。プレート振とう器(DPC Micormix 5)において、室温にて18分間プレートをインキュベートし、プレートリーダーにて500nmにおける吸光度を読み出した。サンプル吸光度を標準曲線と比較した(グルコースに関して、100〜800)。定性コントロールサンプルに関する値は、常に、予想範囲内であり、サンプルに対する偏差の係数は10%以下であった。実験したサンプルのすべてを同時にアッセイして、アッセイ間の変動を最小化した。
Ayマウスの体重、脂肪量、グルコースおよびインスリンレベルにおける本発明化合物の効果の評価
雌性Ayマウス
雌性Ayマウスを1匹ずつ飼育し、標準条件下(22℃、12時間の明暗サイクル)に維持し、実験期間中、食物および水を随時摂取可能にした。20週齢にて、マウスを、体重およびDEXAスキャニングによって算定された体脂肪含量に基づいて、ビヒクルコントロールおよび処置グループにランダムに割り当てた(N=6)。次いで、明サイクル開始の1時間後(たとえば、およそ午前7時)に、経口胃管栄養法により、マウスにビヒクルまたは本発明化合物(50mg/kg)のいずれかを18日間投与した。実験期間を通して、体重を毎日測定した。14日目に、エネルギー消費および燃料活用の間接的熱量評価のために、マウスを個別の代謝室に維持した。18日目に、身体成分の処置後測定のために、マウスを再度DEXAスキャニングに付した。
体重、脂肪量および非脂肪量における18日間の化合物のp.o.投与の結果を評価すると、本発明化合物が望ましい体重の維持および/または所望する脂肪量の減少に特に有用であることが示唆される。
暗サイクル中の処置動物の呼吸商(RQ)における有意な減少[0.864±0.013(コントロール)対0.803±0.007(所為);p<0.001]を明らかにする間接的熱量測定は、動物の活動(暗)サイクル中に脂肪の活用が増加することを示し、特に好ましい本発明化合物の選択に用いることができる。さらに、処置動物は、コントロール動物よりも有意に高いエネルギー消費率を示し、これはこのような本発明化合物が特に望ましいことを示唆する。
雄性KK/Ayマウス
雌性KK/Ayマウスを1匹ずつ飼育し、標準条件下(22℃、12時間の明暗サイクル)に維持し、実験期間中、食物および水を随時摂取可能にした。22週齢にて、マウスを、血漿グルコースレベルに基づいて、ビヒクルコントロールおよび処置グループに、ランダムに割り当てた。次いで、明サイクル開始の1時間後(午前7時)に、経口胃管栄養法により、マウスにビヒクルまたは本発明化合物(30mg/kg)のいずれかを14日間投与した。14日目に、血漿グルコース、トリグリセリドおよびインスリンレベルを評価した。
グルコース、トリグリセリドおよびインスリンにおける14日間の化合物のp.o.投与の結果を評価すると、特に望ましい本発明化合物が同定される。
化合物5(8)のLDL−コレステロール、総コレステロールおよびトリグリセリド低下効果の解明方法
体重80〜120gの雄性シリアンハムスター(Harlan Sprague Dawley)に、使用前の2〜3週間、高脂肪、富コレステロール食餌を与えた。飼料および水は、実験期間中を通して随時摂取可能にした。これらの条件下、ハムスターは、180〜280mg/dlの血漿コレステロールレベルを示す高コレステロール血症になった(正常な食餌を与えたハムスターの総血漿コレステロールレベルは、100〜150mg/dlであった。)。高血漿コレステロール(180mg/dl以上)のハムスターを、GroupOptimizev211.xlsプログラムを用いて、総コレステロールレベルに基づいて処置グループにランダム化した。
3および30mg/kg体重の用量で、経口胃管栄養法により約1mlの本発明化合物溶液が各ハムスターに1日1回付与されるように、該化合物を水性ビヒクル(CMCおよびTween80を含む)に溶解した。フェノフィブレート(Sigma Chemical、同じビヒクル中の懸濁液として調製)を既知のアルファアゴニストコントロールとして200mg/kgの用量で与え、ブランクコントロールはビヒクル単独とした。投与は、14日間、毎日早朝に行った。
血漿脂質の定量:
試験の最終日、投与の2時間後にイソフルラン麻酔を施し、ハムスターの下眼窩洞から採血(400μL)した。血液サンプルを氷浴で冷やしたヘパリン処理マイクロチューブに入れた。短時間の遠心分離によって、血液細胞から血漿サンプルを分離した。使用説明書にしたがい、Monarch 装置(Instrumentation Laboratory)を用いる自動酵素アッセイによって、総コレステロールおよびトリグリセリドを定量した。貯めた血漿サンプル25μLをFPLCシステムに注入し、室温に維持したSuperose 6HRカラム(Pharmacia)をリン酸緩衝生理食塩水にて0.5ml/分で溶離することによって、血漿リポタンパク質(VLDL、LDLおよびHDL)分割した。単離した血漿脂質の検出および特徴付けは、37℃に維持した編み反応コイルにてコレステロール/HP試薬(たとえば、Roche Lab System;0.12ml/分にて注入)を用いる流出液のポストカラムインキュベーションによって行った。形成された色の強度は、コレステロール濃度に比例し、505nmでの光度測定により測定した。
ビヒクルグループに関して、LDLレベルの減少パーセントについて、14日間の本発明化合物の投与の効果を実験する。ある本発明化合物のLDL低下効力は、フェノフィブレートよりも著しく強力である。14日間の本発明化合物処置後の総コレステロールおよびトリグリセリドレベルの低下についてのデータをビヒクルと比較すると、特に望ましい化合物が示唆される。公知の対照フェノフィブレートは、同じ実験条件下で有意な効力を示さなかった。
PPARモジュレーターのフィブリノーゲン低下効果の解明方法
Zucker肥満ラットモデル:
本発明化合物のフィブリノーゲン低下効果の実験の生活相は、同じ化合物の抗糖尿病薬実験についての生活相手順の一部であった。処置期間の最終日(14日目)に、外科麻酔を施した動物からクエン酸緩衝液含有シリンジへ、心臓穿刺によって〜3mlの血液を採取する。血液サンプルを冷やし、4℃にて遠心分離して、血漿を単離し、フィブリノーゲンアッセイまで−70℃にて貯蔵する。
血漿フィブリノーゲンの定量:
使用説明書にしたがって、凝血器具からなる市販のアッセイシステムを用いることによって、ラット血漿フィブリノーゲンレベルを定量した。本質的に、血漿00μLを各検体からサンプリングし、1/20希釈液を緩衝液で調製する。希釈血漿を37℃で240秒間インキュベートする。次いで、凝血剤トロンビン溶液5μL(使用説明書にしたがって標準濃度にて使用)を加える。器具によって、標準サンプルに関して定量されたフィブリノーゲン濃度の関数である凝血時間をモニターする。ビヒクルよりも大きくフィブリノーゲンレベルを低下させる化合物が特に望ましい。
本発明化合物のコレステロールおよびトリグリセリド低下効果は、Zucker肥満ラットにおいても現れた。
本発明化合物の体重増加抑制および食欲抑制効果の解明方法
Zucker肥満ラットまたはZDFラットモデルにおける14日間の実験:
同等の年齢および体重である糖尿病でない雄性Zucker肥満ラット(Charles River Laboratories, Wilmington, MA)または雄性ZDFラット(Genetic Models, Inc, Indianapolis, IN)を処置前1週間順化させた。実験期間を通して、ラットには、随意摂取可能な正常の食餌および水を与えた。0.1、0.3、1および3mg/kg体重の用量で、経口胃管栄養法により約1mlの溶液が各ハムスターに1日1回付与されるように、本発明化合物を水性ビヒクルに溶解した。既知のアルファアゴニストであるフェノフィブレート(Sigma Chemical、同じビヒクル中の懸濁液として調製)を300mg/kgの用量で与え、ビヒクルをコントロールとした。投与は、14日間、毎日早朝に行った。実験期間中を通して、体重および食餌消費をモニターした。このアッセイにより、本発明化合物が有意な体重減少をもたらすことが見出された。
同等物
本発明は、その好ましい態様に関して詳細に示され、記載されているが、請求の範囲に含まれる本発明の範囲から逸脱することなく、これに、形式および詳細の種々の変化を施すことができることが当業者には理解されよう。

Claims (21)

  1. 構造式(I):
    Figure 2005523292
    [式中、
    (a)R1は、水素、C1−C8アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキルアリール−C0−2−アルキル(ここで、C1−C8アルキル、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキルアリール−C0−2−アルキルはそれぞれ必要に応じて、R1'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
    (b)R1'、R2'、R4'、R6'、A'、Z'およびR19'はそれぞれ、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C1−C5ハロアルキル、C1−C5ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、CHO、ヒドロキシル、C1−C4アルカン酸フェニル、アリールオキシ、SO2R16、SR5、ベンジルオキシ、アルキルカルボキサミドおよびCOOHであり;
    (c)R2は、水素、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、C1−C8アルキレン、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキル(ここで、(C2−C4)アルキル−O−(C2−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、C1−C8アルキレン、アリール−C0−4−アルキル、ヘテロアリール−C0−4−アルキルおよびC3−C6シクロアルキル−C0−4−アルキルはそれぞれ必要に応じて、R2'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
    (d)R3は、水素、C1−C5アルキルおよびC1−C5アルコキシから選ばれ;
    (e)R4は、水素、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C3−C6シクロアルキルおよびアリールC0−C4アルキル(ここで、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、C3−C6シクロアルキルおよびアリールC0−C4アルキルはそれぞれ必要に応じて、R4'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;およびR3およびR4は必要に応じて、一緒になってC3−C4シクロアルキルを形成し;
    (f)R5およびR16はそれぞれ、水素、(C1−C6)アルキルおよびハロ(C1−C6)アルキルから選ばれ;
    (g)R6およびR7はそれぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルケニル、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ、オキシ、(C1−C6)アルコキシ(ここで、(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルキルおよび(C1−C6)アルコキシはそれぞれ必要に応じて、R6'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;およびR6およびR7は必要に応じて、一緒になってR6およびR7それぞれが由来する基に縮合されるC3−C6アリールを形成し;
    (h)Wは、O、C、NおよびSから選ばれ;
    (i)Zは、脂肪族リンカー(ここで、脂肪族リンカーの1つの炭素原子は、O、NHまたはSで置換され、このような脂肪族リンカーは必要に応じて、Z'で置換される)であり;
    (j)Aは、カルボキシル、カルボキサミド、スルホンアミド、アシルスルホンアミド、テトラゾールおよび(CH2)nCOOR19(ここで、スルホンアミド、アシルスルホンアミドおよびテトラゾールはそれぞれ必要に応じて、A'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれ;
    (k)nは、0、1、2または3であり;および
    (l)R19は、水素、C1−C4アルキルおよびアリールメチル(ここで、アルキルおよびアリールメチルはそれぞれ必要に応じて、R19'からそれぞれ独立して選ばれる1〜3個の置換基で置換される)から選ばれる]
    で示される化合物ならびにその医薬的に許容しうる塩。
  2. WがOである請求項1に記載の化合物。
  3. AがCOOHである請求項1または2のいずれか1つに記載の化合物。
  4. ZがC3アルキルである請求項1、2または3のいずれか1つに記載の化合物。
  5. R6およびR7がそれぞれ、C1−C2アルキルである請求項1、2、3または4のいずれか1つに記載の化合物。
  6. R6およびR7が一緒になって縮合6員環式芳香族環を形成する請求項1、2、3または4のいずれか1つに記載の化合物。
  7. R1がフェニルである請求項1、2、3または4のいずれか1つに記載の化合物。
  8. R2が直鎖または分枝鎖C1−C6アルキルである請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1つに記載の化合物。
  9. R2が(C1−C3)アルキル−フェニルまたは(C1−C3)アルキル−ナフチルである請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1つに記載の化合物。
  10. フェニルまたはナフチルが、C1−C3アルキル、ハロおよびC1−C3アルコキシから選ばれる1または2個の置換基で置換される請求項9に記載の化合物。
  11. 医薬的に許容しうる担体および少なくとも1つの請求項1−10のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物。
  12. ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体の調節方法であって、該受容体を、少なくとも1つの請求項1−10のいずれか1つに記載の化合物に接触させるステップを含む方法。
  13. ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体が、選択的に調節されたα受容体である請求項12に記載の方法。
  14. 哺乳動物における糖尿病の治療方法であって、哺乳動物に、治療有効量の少なくとも1つの請求項1−10に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
  15. 哺乳動物における糖尿病の予防方法であって、哺乳動物に有効量の少なくとも1つの請求項1−10に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
  16. 哺乳動物におけるX症候群の治療方法であって、哺乳動物に、治療有効量の少なくとも1つの請求項1−10に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
  17. 哺乳動物における心臓血管疾患の治療および予防、または治療もしくは予防方法であって、必要とする哺乳動物に、治療有効量の少なくとも1つの請求項1−10に記載の化合物を投与することを含む方法。
  18. 心臓血管疾患が、アテローム性動脈硬化である請求項17に記載の方法。
  19. ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体によって調節される身体状態の治療用医薬の製造のための請求項1−10のいずれか1つに記載の化合物の使用。
  20. 構造式(I)で示される化合物の製造のための本明細書に記載されたすべての方法。
  21. 本明細書中の実施例のいずれか1つに記載の化合物。

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