JP2005522883A - 傾斜ベース層をもつバイポーラトランジスター - Google Patents

傾斜ベース層をもつバイポーラトランジスター Download PDF

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Abstract

【数1】
Figure 2005522883

高い炭素ドーパント濃度を有する半導体材料にはガリウム、インジウム、ヒ素および窒素が含まれる。開示された半導体材料は得られた高い炭素ドーパント濃度のために低い面積抵抗率を有する。その材料はガリウムアルセニド基板のヘテロ接合バイポーラトランジスターのベース層であることができ、ベース層中のインジウムおよび窒素の濃度を制御することによりガリウムアルセニドのエミッターおよび/もしくはコレクター層に格子整合させることができる。ベース層は、層のバルクを表わす異なるIII−V元素に関して、バンドギャップを減少させるために使用された、IIIおよびV添加元素の析出期間中に流量を変化させることにより形成される傾斜バンドギャップを有することができる。IIIおよびV添加元素の流量は析出期間中、本質的に一定のドーピング−移動プロダクト値を維持し、形成されるトランジスター内の接合部に、前以て選択されたベース−エミッター電圧を得るように制御することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2000年、11月27日出願の米国特許仮出願第60/253,159号の利益を請求する、2001年、11月27日出願の米国特許出願第09/995,079号の部分係属出願である、2002年4月10日出願の米国特許出願第10/121,444号の係属出願であり、それらすべての教示がそれら全体を本明細書中に取り入れられている。本出願はまた、2002年、4月5日出願の米国特許仮出願第60/370,758号および2002年、4月10日出願の米国特許仮出願第60/371,648号の利益を請求し、それらすべての教示がそれら全体を本明細書中に取り入れられている。
バイポーラ接合トランジスター(BJT)およびヘテロ接合バイポーラトランジスター(HBT)集積回路(IC)は様々な用途のために、特にワイアレス携帯電話、マイクロウェーブ計装のための電力増幅器および光ファイバー通信システムのための高速(>10Gbit/s)回路として重要な技術に開発されてきた。将来の需要は、より低い電圧での操作、より高い周波数性能(performance)、より高い電力の付加効率およびより低い価格での生産を伴なうデバイスを必要とすることが期待される。BJTもしくはHBTのターンオン電圧(turn−on voltage)(Vbe,on)は特定の固定されたコレクター電流密度(J)を達成するのに要するベース−エミッター電圧(Vbe)と定義される。ターンオン電圧は、そこで供給電圧がバッテリー工学および他の構成部品の電力需要により拘束される低い電力用途のためのデバイスの有用性を限定する可能性がある。
エミッター、ベースおよびコレクターが1種の半導体材料から製造されるBJTとは異なり、HBTは、それからベースが製造される半導体材料よりエミッターの半導体材料が大きいバンドギャップ(「エネルギーギャップ」とも呼ばれる)を有する2種の異なる半導体材料から製造される。ベースからエミッターへのキャリヤー(carrier)の逆注入を妨げる障壁が形成されるために、これが、BJT上でベースからコレクターへのキャリヤーの優れた注入効率をもたらす。ベースからコレクター中へのキャリヤーの注入効率の増加は、一定のベース−エミッター電圧においてコレクターの電流密度を増加するので、より小さいバンドギャップをもつベースを選択するとターンオン電圧を減少させる。
しかし、HBTはヘテロ接合における半導体材料のバンドのアラインメントの突然の不連続を有する不都合を被る可能性をもち、HBTのエミッター−ベース界面の伝導帯スパイクをもたらす可能性がある。この伝導帯スパイクの効果はベースからコレクターへの電子の運搬を阻害することである。従って、電子がベース中により長く滞在し、それが再結合(recombination)レベルの増加およびコレクター電流増幅率(βdc)の減少をもたらす。前記のように、ヘテロ接合バイポーラトランジスターのターンオン電圧は特定の固定されたコレクターの電流密度を達成するために要するベース−エミッター電圧と定義されるので、コレクターの電流増幅率を減少するとHBTのターンオン電圧を有効に上昇させる。その結果、ターンオン電圧を低下させ、それにより低電圧操作デバイスを改良するためにはHBTの半導体材料の加工における更なる改良が必要とされる。
本発明はn−ドープコレクター、コレクター上に形成され、インジウムおよび窒素を含むIII−V材料から成るベース並びにベース上に形成されたn−ドープエミッターを有するHBTを提供する。ベース層のIII−V材料は約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の炭素ドーパント濃度を有する。好ましい態様において、ベース層は元素のガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含む。インジウムおよび窒素の存在はGaAsのバンドギャップに対して材料のバンドギャップを減少させる。更に、材料中のドーパント濃度は高く、面積抵抗率(sheet resistivity)(Rsb)は低い。これらの因子は同等なドーパント濃度をもつGaAsベース層を有するHBTに比較してより低いターンオン電圧をもたらす。
好ましい態様において、III−V化合物材料系は式Ga1−xInAs1−yにより表わすことができる。材料中に少量の窒素が取り込まれると、Ga1−xInAsのエネルギーギャップが実質的に低下することが知られている。更に、窒素はインジウムから反対方向に格子定数を押し出すために、Ga1−xInAs1−y合金は、材料に、窒素に対する適当な比率のインジウムを添加することにより、GaAsに格子整合させて成長させることができる。従って、バンドギャップ増加をもたらす過剰な歪および材料の不適当な転位(misfit dislocation)を回避することができる。従って、窒素に対するインジウムの比率は歪を減少もしくは回避するように選択される。本発明の好ましい態様において、HBTのGa1−xInAs1−yベース層中では、x=3yである。
GaAsを有する通常のHBTにおいては、電流増幅率は具体的にはエミッターへの正孔のより高い注入、より高い空間電荷(space charge)層の再結合電流およびベース中の可能なより短い拡散距離の結果として温度上昇とともに低下する。GaInAsNベース層を有するHBTにおいては温度上昇に伴なう電流増幅率の有意な増加が認められる(1℃の上昇毎に約0.3%)。この結果は温度上昇に伴なう拡散距離の増加と説明される。このような効果は、バンドの基底部の電子が少なくとも一部は局在化された状態に閉じ込められる場合に期待され、そして温度上昇とともに、それらはこれらの状態から、電子がより容易に拡散することができる他の状態に、熱により励起される。従って、GaInAsNを含むベース層を操作すると本発明のHBTの温度特性を改善し、温度を補償するサブ回路の必要性を減少させる。
GaInAsNベース層を有するHBTはGaAsベース層を有する通常のHBTに比較して改善された共通のエミッター出力特性を有する。例えば、GaInAsNベース層を有するHBTはGaAsベース層を有する通常のHBTより低いオフセット電圧および屈曲点電圧(knee voltage)を有する。
1態様において、トランジスターは、エミッターおよびコレクターがそれから加工された半導体材料と異なる半導体材料から成るベースを有する二重ヘテロ接合バイポーラトランジスター(DHBT)である。DHBTの好ましい態様において、Ga1−xInAs1−yベース層は式Ga1−xInAs1−yにより表わすことができ、コレクターはGaAsであり、エミッターはInGaP、AlInGaPおよびAlGaAsから選択される。
本発明のもう1つの好ましい態様は、ベース層のエネルギーギャップ(Egb)の低下と組み合わせて伝導帯スパイクの高さを低下させるHBTもしくはDHBTに関する。伝導帯スパイクはベース/エミッターヘテロ接合部もしくはベース/コレクターヘテロ接合部における伝導帯の不連続により誘起される。ベース層をエミッターおよび/もしくはコレクター層に格子整合させることにより格子の歪を減少させると伝導帯スパイクを減少させる。これは具体的にはベース層中の窒素およびインジウムの濃度を制御することにより実施される。ベース層は好ましくは、xが3yにほぼ等しい式Ga1−xInAs1−yを有する。
1態様において、ベースはコレクターでより小さいバンドギャップそしてエミッターでより大きいバンドギャップを有する傾斜バンドギャップ層を形成するように組成を傾斜させることができる。ベース層のバンドギャップは好ましくは、エミッターと接するベース層の表面におけるよりコレクターに接するベース層の表面で約20meV〜約120meV低い。ベース層のバンドギャップはより好ましくは、ベース層を横切ってコレクターからエミッターに向かって直線状に変化する。
GaAs半導体材料に対して窒素およびインジウムを添加すると、材料のバンドギャップを低下させる。従ってGa1−xInAs1−y半導体材料はGaAsより低いバンドギャップを有する。本発明の組成的に傾斜されたGa1−xInAs1−yベース層においては、ベース層のバンドギャップの減少はエミッターにおけるよりコレクターにおいて大きい。しかし、ベース層を横切るバンドギャップGaAsに比較した平均バンドギャップの減少は具体的には約10meV〜約300meVである。1態様においては、ベース層を横切るバンドギャップGaAsに比較した平均バンドギャップ減少は具体的には約80meV〜約300meVである。もう1つの態様においては、ベース層を横切るバンドギャップGaAsに比較した平均バンドギャップ減少は、具体的には約10meV〜約200meVである。この減少されたバンドギャップは、Vbe,onにおける主要な決定因子はベース中の固有キャリヤーの濃度であるため、組成が傾斜されたGa1−xInAs1−yベース層を有するHBTに対して、GaAsベース層を有するHBTに対するよりも低いターンオン電圧(Vbe,on)をもたらす。固有キャリヤーの濃度(n)は次の式:
=Nexp(−E/kT)
から計算される。
前記の式において、Nは伝導帯状態の有効密度であり、Nは価電子帯状態の有効密度であり、Eはバンドギャップであり、Tは温度であり、そしてKはボルツマン定数である。式から見ることができるように、ベース中の固有キャリヤーの濃度はベース中に使用される材料のバンドギャップにより大部分制御される。
ベース−エミッター界面におけるより大きいバンドギャップからベース−コレクター界面におけるより小さいバンドギャップまで、ベース層のバンドギャップを傾斜させることは準電界(quasielectric field)を誘動し、それがnpnバイポーラトランジスター中でベース層を横切って電子を加速させる。電界はベース層中の電子速度を増加し、ベース層移動時間を短縮し、それがRF(高周波)性能を改善し、コレクターの電流増幅率(dc電流増幅率とも呼ばれる)を増加する。強度にドープされたベース層をもつHBTの場合のdc増幅率(βdc)は中性のベース(n=1)中のバルク再結合により限定される。dc電流増幅率は式1:
Figure 2005522883
から算定することができる。式(1)において、vはベース中の平均少数キャリヤーの速度であり、τはベース中の少数キャリヤーの寿命であり、そしてwはベースの厚さである。GaInAsNベース層を有するHBT中のベース層を適当に傾斜させることは、増加した電子速度により、非傾斜GaInAsNベース層に比較してβdcの有意な増加をもたらす。
ベース層の厚さにわたって傾斜されたバンドギャップを達成するためには、ベース層を、エミッターにより近位のベース層の第2面におけるより、コレクターにより近位のベース層の第1面のインジウムおよび/もしくは窒素の濃度が高いように調製される。インジウムおよび/もしくは窒素含量の変化は好ましくは、ベース層を横切って直線状に変化して、直線状に傾斜したバンドギャップをもたらす。ドーパント(例えば炭素)の濃度は好ましくは、ベース層中に一定に維持される。1態様において、Ga1−xInAs1−yベース層、例えばDHBTのベース層は、コレクターにおいてxおよび3yが0.01にほぼ等しく、エミッターにおいてほぼゼロまで傾斜するように傾斜される。もう1つの態様において、xの値がエミッターと接するベース層の表面におけるよりもコレクターと接するベース層の表面においてより大きいことを条件として、Ga1−xInAs1−yベース層は、コレクターと接するベース層の表面で約0.2〜約0.02の範囲のx値からエミッターと接するベース層の表面の約0.1〜ゼロの範囲のx値まで傾斜される。この態様において、yはベース層をとおして一定に保つか直線状に傾斜することができる。yが直線状に傾斜する時は、yの値がエミッターと接するベース層の表面におけるよりもコレクターと接するベース層の表面においてより大きいことを条件として、ベース層はコレクターと接するベース層の表面における約0.2〜約0.02の範囲のy値からエミッターと接するベース層の表面の約0.1〜ゼロの範囲のy値まで傾斜する。好ましい態様において、xはコレクターにおいて約0.006であり、エミッターで約0.01まで直線状に傾斜する。より好ましい態様においては、xはコレクターにおいて約0.006であり,エミッターにおいて約0.01まで直線状に傾斜し、そしてyはベース層全体に約0.001である。
もう1つの態様において、本発明は、本質的に直線状の傾斜したバンドギャップおよび、第1面から層をとおって第2面に本質的に一定のドーピング−移動度プロダクトを有する傾斜半導体層を形成する方法である。その方法は:
a)それぞれが周期律表のIII族もしくはV族からの原子を析出する有機金属化合物、もしくは炭素を析出する四ハロゲン化炭素化合物のいずれか1種の明確な流量において形成される校正層(calibration layers)のドーピング−移動度プロダクトを比較して、それにより本質的に一定のドーピング−移動度プロダクトを形成するのに要する相対的な有機金属化合物および四ハロゲン化炭素の流量を決定すること、並びに
b)前記の相対的な流量で表面上に有機金属および四ハロゲン化炭素化合物を流して、本質的に一定のドーピング−移動度プロダクトを形成させること(ここで前記流量は析出期間中に変化して、それにより傾斜した半導体層をとおって本質的に直線状に傾斜したバンドギャップを形成する)、
を含む。
ベース層はまた、ドーパント濃度がコレクターの近位でより高く、ベースの厚さをとおしてベースエミッターのヘテロ接合部に向かって漸減するようにドーパント傾斜させることもできる。
伝導帯スパイクを最小にするもう1つの方法はヘテロ接合部に1種もしくはそれ以上の遷移層を含むことである。伝導帯スパイクを最小にするためには、低いバンドギャップ阻害層、傾斜バンドギャップ層、ドーピングスパイクもしくはそれらの組み合わせ物を有する遷移層を使用することができる。更に、ヘテロ接合部における材料上の格子歪を減少させるために、ベースとエミッターもしくはベースとコレクター間に1種もしくはそれ以上の格子−整合層が存在することができる。
本発明はまた、HBTおよびDHBT加工法を提供する。その方法はn−ドープGaAsコレクター上にガリウム、インジウム、ヒ素および窒素から成るベース層を成長させることを含む。ベース層は内部および/もしくは外部炭素ソースを使用して成長させて、炭素−ドープベース層を与えることができる。次にn−ドープエミッター層をベース層上に成長させる。ベース層に炭素ドーパントを与えるための内部および外部炭素ソースの使用は比較的高い炭素のドーパント濃度をもつ材料を形成する補助になることができる。具体的には、本発明の方法を使用することにより約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3のドーパントレベルが達成される。好ましい態様においては、本発明の方法により約3.0×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3のドーパントレベルが達成される。材料中のより高いドーパント濃度は材料の面積抵抗率およびバンドギャップを減少させる。従って、HBTおよびDHBTのベース層中のドーパント濃度が高いほど、デバイスのターンオン電圧は低い。
本発明はまた、xおよびyがそれぞれ独立に約1.0×10−4〜約2.0×10−1である式Ga1−xInAs1−yにより表わされる材料を提供する。好ましくは、xは3yにほぼ等しい。より好ましくは、xおよび3yは0.01にほぼ等しい。1態様において、材料は約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の濃度で炭素によりドープされる。具体的な態様において、炭素ドーパントの濃度は約3.0×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3である。
ターンオン電圧の減少は標準の固定された電圧供給もしくは電池出力のいずれかにより拘束される有線および無線双方のGaAs−基板のRF回路上の電圧使用量(budget)のより良い管理をもたらすことができる。ターンオン電圧を低下させることはまた、GaAs−基板のHBTにおける様々な基準電流のコンポーネント(base current component)の相対的数字を変化させることもできる。接合部温度および適用応力の双方の関数としてのDC電流増幅率の安定度は、基準電流コンポーネントの相対的数値に決定的に依存することが以前に示されている。低いターンオン電圧により可能にされた逆正孔注入(reverse hole injection)の減少はデバイスの温度安定性および長期信頼性の双方にとって好ましい。従って、高いドーパント濃度を有する、比較的歪のないGa1−xInAs1−yベース材料はGaAs−基板のHBTおよびDHBTにおけるRF性能を有意に高めることができる。
本発明の以上およびその他の目的物、特徴物および利点は、類似の参照文字が異なる図面中の同一部品を表わす付記の図面に示されるように、本発明の好ましい態様の以下のより具体的な説明から明白であろう。図面は必ずしも比例させたものでなく、本発明の原理を表わすことに力点を置いた。
III−V材料は周期律表のIII(A)列からの少なくとも1種の元素および周期律表のV(A)列からの少なくとも1種の元素を含んで成る格子(lattice)を有する半導体である。1態様において、III−V材料はガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成る格子である。III−V材料は好ましくは、そこでxおよびyがそれぞれ独立に約1.0×10−4〜約2.0×10−1である式Ga1−xInAs1−yにより表わすことができる。xはより好ましくは3yにほぼ等しい。もっとも好ましい態様においてはxおよび3yは約0.01である。
本明細書で使用される用語「遷移層(transitional layer)」はベース/エミッターヘテロ接合部間もしくはベース/コレクターヘテロ接合部間にある層を意味し、ヘテロ接合部の伝導帯スパイクを最小化する機能を有する。伝導帯スパイクを最小にする1方法は、遷移層のバンドギャップがベース/コレクターヘテロ接合部においてコレクターにもっとも近位の遷移層からベースにもっとも近位の遷移層に漸減する、一連の遷移層を使用することである。同様に、エミッター/ベースヘテロ接合部において、遷移層のバンドギャップはエミッターにもっとも近位の遷移層からベースにもっとも近位の遷移層に漸減する。伝導帯スパイクを最小にするもう1つの方法は傾斜バンドギャップを有する遷移層を使用することである。遷移層のバンドギャップは層のドーパント濃度を傾斜させることにより傾斜させることができる。例えば、遷移層のドーパント濃度はベース層の近位でより高く、コレクターもしくはエミッターの近位で漸減させることができる。あるいはまた、傾斜バンドギャップを有する遷移層を提供するために格子歪(lattice strain)を使用することができる。例えば、遷移層をベースと接する層の表面で格子歪を最小にし、コレクターもしくはエミッターと接する表面で格子歪を増加するように組成を傾斜させることができる。伝導帯スパイクを最小にするもう1つの方法はドーパント濃度中にスパイクを有する遷移層を使用することである。本発明のHBT中には伝導帯スパイクを最小にするための前記の1種もしくはそれ以上の方法を使用することができる。本発明のHBTに適する遷移層にはGaAs、InGaAsおよびInGaAsNが含まれる。
格子整合層は異なる格子定数を有する材料上に成長される層である。格子整合層は具体的には約500Å以下の厚さを有し、下に横たわる層の格子定数に本質的に適合する。それが歪を受けなかった場合には、これが、下に横たわる層のバンドギャップと格子整合材料のバンドギャップ間のバンドギャップ中間物(intermediate)をもたらす。格子整合層形成法は当業者には周知であり、その教示が引用により本明細書中に取り入れられている、Ferry外.,Gallium Arsenide Technology(1985),Howard W.Sams & Co.,Inc.Indianapolis,Indianaのページ303〜328に見いだすことができる。本発明のHBTの格子整合層に適する材料の1例はInGaPである。
一定の組成のベース層をもつHBTおよびDHBT
本発明のHBTおよびDHBTは適当な有機金属化学蒸着法(MOCVD)のエピタキシャル成長システムを使用して調製することができる。適当なMOCVDエピタキシャル成長システムの例はAIXTRON 2400およびAIXTRON 2600プラットフォームである。本発明の方法により調製されたHBTおよびDHBTにおいては具体的には、インサイチューの酸化物脱着後に非ドープGaAsバッフアー層を成長させることができる。例えば、高濃度のn−ドーパント(例えば、ドーパント濃度約1×1018cm−3〜約9×1018cm−3)を含むサブコレクター層は約700℃の温度で成長させることができる。低濃度のn−ドーパント(例えば、ドーパント濃度約5×1015cm−3〜約5×1016cm−3)を含むコレクター層は約700℃の温度でサブコレクター上に成長させることができる。サブコレクターおよびコレクターは好ましくは、GaAsである。サブコレクター層は具体的には約4000Å〜約6000Åの厚さを有し、コレクターは具体的には約3000Å〜約5000Åの厚さを有する。1態様において、サブコレクターおよび/もしくはコレクター中のドーパントはケイ素である。場合により、格子整合InGaPトンネル層が典型的な成長条件下でコレクター上に成長させることができる。格子整合層は一般に約500Å以下、好ましくは、約200Å以下の厚さを有し、約1×1016cm−3〜約1×1018cm−3のドーパント濃度を有する。
格子整合層が使用されない場合、1種もしくはそれ以上の遷移層を場合により格子整合層もしくはコレクター上に典型的な成長条件下で成長させることができる。遷移層はn−ドープGaAs、n−ドープInGaAsもしくはn−ドープInGaAsNから調製することができる。遷移層は場合により組成もしくはドーパントを傾斜させるかまたはドーパントスパイクを含むことができる。遷移層は具体的には約75Å〜約25Åの厚さを有する。格子整合もしくは遷移層のいずれも使用されなかった場合には、炭素ドープGaInAsNベース層をコレクター上に成長させた。
ベース層は約750℃未満の温度で成長され、具体的には約400Å〜約1500Åの厚さである。好ましい態様においては、ベース層は約500℃〜600℃の温度で成長される。遷移層が使用されない場合には、炭素ドープGaInAsNベース層を場合により遷移層もしくは格子整合層上に成長させることができる。ベース層は適当なガリウムソース(例えばトリメチルガリウムもしくはトリエチルガリウム)、ヒ素ソース(例えば、アルシン、トリブチルアルシンもしくはトリメチルアルシン)、インジウムソース(例えばトリメチルインジウム)および窒素ソース(例えばアンモニアもしくはジメチルヒドラジン)を使用して成長させることができる。ガリウムソースに対する低いモル比のヒ素ソースが好ましい。ガリウムソースに対するヒ素ソースのモル比は具体的には約3.5未満である。その比率はより好ましくは、約2.0〜約3.0である。窒素ソースおよびインジウムソースの量は約0.01%〜約20%のインジウムおよび約0.01%〜約20%の窒素から成る材料を得るように調整される。好ましい態様において、ベース層のインジウム含量は窒素含量の約3倍高い。より好ましい態様においては、インジウム含量は約1%であり、窒素含量は約0.3%である。本発明において、約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の高い炭素ドーパント濃度を有するGaInAsN層は外部炭素ソースの有機金属ソース、具体的にはガリウムソースを使用することにより得ることができる。適当な外部炭素ソースの1例は四臭化炭素である。四臭化炭素はまた、有効な外部炭素ソースでもある。
場合によりベースとエミッター間にn−ドープGaAs、n−ドープInGaAsもしくはn−ドープInGaAsNの1種もしくはそれ以上の遷移層を成長させることができる。ベースとエミッター間の遷移層は比較的軽くドープ(例えば、約1.5×1015cm−3〜約5.0×1016cm−3)され、場合によりドーパントスパイクを含む。遷移層は好ましくは約25Å〜約75Åの厚さである。
エミッター層はベース上、もしくは場合により遷移層上に約700℃の温度で成長され、具体的には約400Å〜約1500Åの厚さである。エミッター層は例えば、InGaP、AlInGaPもしくはAlGaAsを含む。好ましい態様においては、エミッター層はInGaPを含む。エミッター層は約1.0×1017cm−3〜約9.0×1017cm−3の濃度でドープすることができる。高濃度のn−ドーパント(例えば、約1.0×1018cm−3〜約9×1018cm−3)を含むGaAsを含むエミッター−接触層は場合により約700℃の温度でエミッター上に成長される。具体的には、エミッター接触層は約1000Å〜約2000Åの厚さである。
勾配をなしたインジウム組成および高濃度のn−ドーパント(例えば、約5×1018cm−3〜約5×1019cm−3)をもつInGaAs層はエミッター接触層上に成長される。この層は具体的には約400Å〜約1000Åの厚さである。
ベース層のバンドギャップを減少し、そして/もしくはエミッター/ベースヘテロ接合部における伝導帯スパイクを最小にする効果を表わすために、3種の異なる型のGaAs−基板のバイポーラトランジスター構造物:GaAsエミッター/GaAsベースBJT、InGaP/GaAsのHBTおよび本発明のInGaP/GaInAsNのDHBT、を比較した。以下の実験に使用したInGaP/GaInAsNのDHBT構造物の一般的表示は図1に示される。ベースとコレクターは双方ともGaAsから形成されるのでエミッター/ベース界面に唯一のヘテロ接合部が存在する。InGaP/GaAsのHBTのGaAsベース層はInGaP/GaInAsNのDHBTのベースより大きいバンドギャップを有する。エミッター、コレクターおよびベースはすべてGaAsから製造されているので、GaAs/GaAsのBJTはヘテロ接合部をもたない。従って、GaAsのBJT構造物は、たとえあるとしても、ベース−エミッター界面の伝導帯スパイクがInGaP/GaAsのHBTのコレクター電流特性にどんな影響を有するかを決定するための参照(a reference)として使用される。図1のDHBTにおいて、InGaPは広いバンドギャップを有し、その伝導帯がGa1−xInAs1−yベースの伝導帯と整列する(line up)ために、InGaPがGa1−xInAs1−yベースを含むエミッター材料として選択される。図1のInGaP/GaInAsNのDHBTとInGaPを比較する。GaAsのHBTは、より低いバンドギャップをもつベース層を有するコレクター電流密度に対する効果を決定するために使用される。
以下の考察に使用されるすべてのGaAsデバイスはMOCVD−成長の炭素ドープベース層を有し、そこでドーパント濃度は約1.5×1019cm−3から約6.5×1019cm−3に変動し、厚さは約500Åから約1500Åに変動し、100Ω/□と400Ω/□間のベース面積抵抗率(Rsb)をもたらした。大面積のデバイス(L=75μm×75μm)は単純なウェット−エッチング法を使用して加工され、通常のベース形態で試験された。比較的少量のインジウム(x〜1%)および窒素(y〜0.3%)を徐々に添加して、InGaP/GaInAsNのDHBTの2種の別の組を形成した。各組に対して、高い、均一な炭素ドーパント量(>2.5×1019cm−3)、良好な移動度(〜85cm/V−s)および高いdc電流増幅率(Rsb〜300Ω/□において>60)を維持するように成長を最適化された。
匹敵するベースの面積抵抗率をもつGaAs/GaAsのBJT、InGaP/GaAsのHBTおよびInGaP/GaInAsNのDHBTからの具体的なガンメル曲線を図2にプロットし、重ねた。InGaP/GaAsのHBTおよびGaAs/GaAsのBJTのコレクター電流は、有効な一連の抵抗の差が電流−電圧特性に影響を与えるまで、5桁以上の数字(10進法)の電流に対して識別不能であった。他方、InGaP/GaInAsNのDHBTのコレクター電流は広いバイアス領域にわたり、1.78A/cmのコレクター電流密度(J)において25.0mVのターンオン電圧の減少に相当する、GaAs/GaAsのBJTおよびInGaP/GaAsのHBTのコレクター電流より2倍高かった。BJTにおける低−バイアス基部電流(n=2コンポーネント)の認められた増加は空間電荷再結合(recombination)におけるエネルギー−ギャップ作動増加と一致する。InGaP/GaInAsNのDHBTにおけるベース電流の中性ベースの再結合コンポーネントはコレクター電流の増加、並びに少数キャリヤーの寿命の短縮もしくはキャリヤー速度(Inbr=I/vr)の増加のために、InGaP/GaAsのHBTにおけるより高く作動された。今日までに調製されたInGaP/GaInAsNのDHBTデバイスは11.5mVのターンオン電圧の減少に相当する234Ω/□のベース面積抵抗率を有するデバイスに対し68のピークdc電流増幅率および25.0mVのターンオン電圧の減少に相当する、3030Ω/□のベース面積抵抗率を有するデバイスに対して66のピークdc電流増幅率を達成した。これはこれらの型の構造物に対して知られた最高の増幅率対ベースの面積抵抗率比率(β/Rsb〜0.2−0.3)を表わす。Ga1−xInAs1−yベースのエネルギー−ギャップの減少は低温(77°K)の光ルミネセンスにより示されるようなターンオン電圧の観察された減少の原因である。DCXRD測定値はベース層の格子不整合が最小(<250arcsec)であることを示す。
拡散限界内で、ベース−エミッター電圧(Vbe)の関数としてのバイポーラトランジスターの理想コレクター電流密度は
=(qD ib/p)exp(qVbe/kT) (2)
[ここで
およびWはベースドーピングおよび幅であり、
は拡散係数であり、
ibはベース中の固有キャリヤー濃度である]
として概算することができる。ベース層のエネルギー−ギャップ(Egb)の関数としてnibを表わし、ベースの面積抵抗率(Rsb)に関してベースのドーピングと厚さの積(product)を書き直すことにより、ターンオン電圧を、
A=(kT/q) (4)
および
=Egb/q−(kT/q)In[qμN/J] (5)
を伴なうベースの面積抵抗の対数関数
be=−AIn[Rsb]+V (3)
[ここでNおよびNは伝導帯および価電子帯における状態の有効密度であり、μはベース層中の多数(mjority)キャリヤーの移動度である]
として表わすことができる。
図3は幾つかのInGaP/GaAsのHBT、GaAs/GaAsのBJTおよびInGaP/GaInAsNのDHBTに対するベースの面積抵抗率の関数としてJ=1.78A/cmにおけるターンオン電圧をプロットしている。伝導帯スパイクを全くもたないInGaP/GaAsのHBTおよびGaAs/GaAsのBJT双方のターンオン電圧は等式(2)から期待されるベースの面積抵抗率に対して定性的に同様な対数依存性を示す。量的にはベースの面積抵抗率を伴なうベース−エミッター電圧(Vbe)の変動は等式(3)により表わされたものより軽度である(0.0252mVの代わりにA=0.0174mV)。しかし、Aのこの観察された減少は薄いベースのGaAsバイポーラデバイスをとおる準バリスチック運搬と一致する。
GaAs/GaAsのBJTの特性との比較により、コレクター電流が理想(n=1)動態を示すと、InGaP/GaAsのHBTの伝導帯スパイクの有効な高さはゼロであることができるという結論に導く。従って、InGaP/GaAsのHBTは本質的に全く伝導帯スパイクをもたないように設計することができる。同様な結果がAlGaAs/GaAsのHBTに対する先行する研究により認められた。固定されたベースの面積抵抗率に対するこれらのデバイスのターンオン電圧を更に低下させるためには、より低いエネルギーギャップをもつが伝導帯の連続性を依然として維持するベース材料の使用を必要とする。Ga1−xInAs1−yは格子整合に近い状態を維持しながらEgbを減少させるために使用することができる。図3に見られるように、2組のInGaP/GaInAsNのDHBTのターンオン電圧は、伝導帯スパイクがほぼゼロであることを示す、ベースの面積抵抗率に対する対数依存に従う。更に、ターンオン電圧は1組では11.5mV、そして他の組(点線)では25.0mVだけInGaP/GaAsのHBTおよびGaAs/GaAsのBJTに認められたものから下方に移動される。
以上の実験は、GaAs−基板のHBTのターンオン電圧はInGaP/GaInAsNのDHBT構造物を使用することによりGaAsのBJTのものより下に減少させることができることを示す。低いターンオン電圧は2種のキー段階により達成される。最初に、伝導帯がほぼ同一エネルギー準位にあるベースおよびエミッター半導体材料を選択することにより伝導帯スパイクを抑制するようにベース−エミッター界面を最適化させる。これはエミッター材料としてInGaPもしくはAlGaAsを、そしてベースとしてGaAsを使用することにより有効に実施される。次にベース層のバンドギャップを低下させることによりターンオン電圧の更なる減少を達成した。これはベース層にインジウムおよび窒素の双方を添加することによりHBT構造物全体をとおして格子整合を依然として維持しながら達成された。適当な成長パラメーターにより、ベースドーピングもしくは少数キャリヤーの寿命(Rsb=234Ω/□においてβ=68)を著しく犠牲にすることなしに、コレクターの電流密度の2倍の増加を達成した。これらの結果は、Ga1−xInAs1−y材料の使用がGaAs−基板のHBTおよびDHBTのターンオン電圧を低下させる方法を与えることを示す。GaAs中のインジウムおよび窒素の取り込みは材料のバンドギャップを低下させるので、高いp−型のドーピング濃度が維持される場合にはより大きい百分率のインジウムおよび窒素がベース中に取り込まれるので、GaAs基板のHBTおよびDHBT内のターンオン電圧のより大きい減少が期待される。
ターンオン電圧の観察された減少の原因であると推定される、GaInAsNベースにおけるエネルギー−ギャップの減少は低温(77°K)の光ルミネセンスにより確証された。図4はInGaP/GaInAsNのDHBTと通常のInGaP/GaAsのHBTからの光ルミネセンススペクトルを比較している。InGaP/GaAsのHBTからのベース層の信号は、高ドーピング−レベルと関連したバンド−ギャップ−狭隘化効果のために、コレクターよりも低エネルギー(1.455eV対1.507eV)において起る。1.408eVで現れるInGaP/GaInAsNのDHBTからのベース層信号は、バンド−ギャップ狭隘化効果およびベース層中へのインジウムおよび窒素の取り込みにより誘起されるベース層エネルギーギャップの減少のために減少される。この比較において、ドーピングレベルは匹敵するものであり、ベース層信号の位置における47meVの減少は、GaAsベースのエネルギーギャップと比較して、GaInAsNベースにおけるベース層エネルギーギャップの減少と同等であり得ることを示唆している。光ルミネセンス信号のこの移動はターンオン電圧の測定された45mVの減少と非常に良く相関する。伝導帯スパイクの不在においては、ターンオン電圧減少はベース層のエネルギーギャップの減少に直接相関させることができる。
図5に示したDCRXDスペクトルはGaAs半導体への炭素ドーパントおよびインジウムの添加の効果を表わす。図5は匹敵するベースの厚さのInGaP/GaInAsNのDHBTおよび標準のInGaP/GaAsのHBTの双方からのDCRXDスペクトルを示す。InGaP/GaAsのHBTにおいてベース層は、4×1019cm−3の高い炭素ドーパント濃度から生成された引っ張り歪により、+90arcsecの位置にほぼ対応する、GaAs基板(substrate)のピークの右側のショルダーとして認められる。インジウムの添加により、ベース層のピークはこの特定のInGaP/GaInAsNのDHBT構造物において−425arcsecにある。概括的に、GaInAsNベースと関連したピークの位置はインジウム、窒素および炭素濃度の関数である。GaAsに対するインジウムの添加は圧縮歪を付加するが、他方、炭素および窒素双方は引っ張り歪を補償する。
インジウム(および窒素)が炭素ドープGaAsに添加される時に高いp−型ドーピング−レベルを維持するためには注意深い成長の最適化を必要とする。有効なドーピング−レベルの概算は、測定されたベースの面積抵抗率およびベースの厚さの値の組み合わせから得ることができる。ベースのドーピングはまた、最初にベース層の上部に選択的にエッチングし、次にPolaronC−Vプロファイルを得ることにより確認することができる。図6はGaAsベース層およびGaInAsNベース層からのこのようなPolaronC−Vドーピング−プロファイルを比較する。双方の例において、ドーピング−レベルは3×1019cm−3を越えた。
図7aはエミッター/ベースとコレクター/ベース接合部間に遷移層(20および30)を使用する一定組成のGaInAsNベース層(10)を有するDHBTの代わりの構造物を示す。更に、格子整合InGaPトンネル層(40)が遷移層とコレクター間に使用されている。
傾斜組成を有するベース層をもつDHBT
傾斜組成を有するベース層を有するDHBTのすべての層は、トランジスターの1接合部から層をとおってもう1つの接合部への傾斜バンドギャップとしてのベース層を除いて、一定の組成をもつベースを有するDHBTと同様な方法で成長させることができる。例えば、炭素ドープされ、ボンドギャップ傾斜されたGaInAsNベース層を、格子整合層も遷移層もいずれも使用されない場合には、コレクター上に成長させることができる。炭素ドープの傾斜GaInAsNベース層は場合によっては、遷移層が使用されなかった場合に、遷移層もしくは格子整合層上に成長させることができる。ベース層は約750℃未満の温度で成長させることができ、具体的には約400Å〜約1500Åの厚さである。1態様において、ベース層は約500℃〜約600℃の温度で成長させる。ベース層はガリウムソース(例えばトリメチルガリウムもしくはトリエチルガリウム)、ヒ素ソース(例えばアルシン、トリ(t−ブチル)アルシンもしくはトリメチルアルシン)、インジウムソース(例えばトリメチルインジウム)および窒素ソース(例えばアンモニア、ジメチルヒドラジンもしくはt−ブチルアミン)を使用して成長させることができる。ガリウムソースに対するヒ素ソースの低いモル比が好ましい。具体的にはガリウムソースに対するヒ素ソースのモル比は約3.5未満である。より好ましくは、その比率は約2.0〜約3.0である。窒素ソースおよびインジウムソースの量はIII族元素の含量が約0.01%〜約20%のインジウムであり、V族元素の含量が約0.01%〜約20%の窒素である材料を得るように制御することができる。具体的な態様において、インジウムであるIII族元素の含量はベース−コレクター接合部の約10%〜20%から、ベース−エミッター接合部の約0.01%〜5%に変化し、窒素であるV族元素の含量は約0.3%で本質的に一定である。もう1つの態様においては、ベース層の窒素含量はインジウム含量の約1/3に低い。一定の組成を有するGaInAsNベース層に関して前記のように、約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の高い炭素ドーパント濃度を有するGaInAsN層はガリウムソースに加えて四ハロゲン化炭素のような外部炭素ソースを使用することにより達成することができると考えられる。使用される外部炭素ソースは例えば四臭化炭素であることができる。四塩化炭素も有効な外部炭素ソースである。
インジウムソースガスとして使用される有機インジウム化合物はガリウムソースガスとして使用される有機ガリウム化合物よりもGaInAsNベース層に対して異なる量の炭素ドーパントをもたらすので、炭素ドーパントソースのガス流は具体的には組成の傾斜されるGaInAsNベース層中に一定の炭素ドーピング濃度を維持するように、ベース層の成長中に制御される。1態様において、組成の傾斜されるベース層上の炭素ソースガス流の変化は以下に記載の方法を使用して測定される。
傾斜GaInAsNおよび/もしくは傾斜InGaAs半導体層の炭素およびトリメチルインジウムソースの流量校正法
それぞれの組が少なくとも2メンバーを含む少なくとも2組の校正HBTを調製する(DHBTはHBTの代わりに使用することができる)。ベース層の厚さは理想的には形成されたすべての校正HBTに対して同一であるが、必須ではなく、各HBTはGaInAsNもしくはGaInAsベース層の一定の組成のような一定の組成および層全体にわたり一定の炭素ドーパント濃度を有する。各組は、各組のメンバーが異なる組のメンバーと異なるガリウム、インジウム、ヒ素および窒素組成を有するように、もう1種の組と異なるIII族もしくはV族の添加剤(III族のインジウムもしくはV族の窒素のような)のソースガス流量において成長される。例により、インジウムはバンドギャップの傾斜に影響を与える添加剤として使用されるであろう。具体的な組の各メンバーは、具体的な組の各メンバーが異なる炭素ドーパント量を有するように異なる外部炭素ソース(例えば四臭化炭素もしくは四塩化炭素)の流量において成長する。ドーピング移動度プロダクトは各メンバーにつき決定されて、炭素ソースの流量に対してグラフにされる。ドーピング移動度プロダクトは各組のメンバーに対し炭素ソースガスの流量と比例して変動する。5組のHBTに対する、ドーピング移動度プロダクト対四臭化炭素の流量を図8にグラフにした。あるいはまた、各組の校正HBTを四臭化炭素のような炭素ソースガスの一定の流量を維持することにより形成することができ、各組の各別個の試料を他のソースのガスの流量に対する明白なIII族もしくはV族の添加剤の流量において形成することができた。
一定のドーピング移動度プロダクトを得るために要した炭素ソースガス対インジウムソースガスの流量は一定のドーピング移動度プロダクトにおける図8のグラフ上に線(例えば、x−軸に平行な線)を描くことにより得られる。この線が各組の直線と交差する場所が、インジウムソースのガス流がその組の流量に設定される時のこのドーピング移動度プロダクト値を得るために要する外部炭素ソース流量を表わす。1個の一定のドーピング移動度プロダクトの値に対する外部炭素ソースガス流量対インジウムソースガス流量は図9のグラフに示されている。異なるドーピング移動度プロダクトの同様な線も同様にしてグラフにすることができる。
各HBTのコレクター電流はベース−エミッター電圧(Vbe)の関数としてグラフにされ、得られた曲線をGaAsベース層を有するが他の点では、それと匹敵する(例えば、同様のドーパント濃度、同様のベース、エミッターおよびコレクター層の厚さを有する、等)組中のメンバーと同様なHBTのグラフと比較する。具体的なコレクター電流における曲線間の電圧の差異が、ベース層の形成中にインジウムおよび窒素の添加により誘起されたベース層のより低いエネルギーギャップに起因する、ベースエミッター電圧、Vbeの変化(ΔVbe)である。図10はGaInAsNベース層をもつHBTおよびGaAsのベース層をもつHBTのVbeの関数としてのコレクター電流のプロットを示す。2曲線間に引いた水平の矢印はΔVbeである。すべての組の各メンバーのΔVbeを決定し、炭素ソースガス流量に対してプロットする。図8のグラフを形成するために使用された5組のHBTの各メンバーに対するΔVbe対四臭化炭素流量を図11にプロットした。1組のメンバーのΔVbeが、それに直線を適合させることができる組に対するΔVbeの範囲に及ぶ(span)ことに注目されたい。次にこれらの線を使用して、具体的な1組の同一のインジウムソースガスの流量を使用して、しかしその組の他のメンバーとは異なる炭素ソースガスの流量により成長させることができる、HBTのΔVbe値を決定(外挿)する。
一定のドーピング移動度プロダクトのΔVbeは、一定のドーピング移動度プロダクトの外挿ΔVbeがインジウムソースガスの流量の関数としてプロットされる時に見られるように、インジウムソースガスの流量の関数として直線状に変化する。図12は図11に使用された5組のこのプロットを示す。
図12に示したグラフはベース−エミッターおよびベース/コレクター接合部における所望のΔVbeを得るために要するインジウムソースガス流を決定するために使用される。インジウムソースガス流が一旦決定されると、図9を使用して、そのインジウムソースガス流において所望のドーパント移動度プロダクトを得るために要した炭素ソースガス流を決定する。同様な方法に従って、組成の傾斜されるGaInAsもしくはGaInAsN層中に所望の一定のドーパント移動度プロダクトを維持するためのベース−コレクター接合部における所望のインジウムソースガス流および炭素ソースガス流を決定する。インジウムソースガス流および炭素ソースガス流は、ベース層が、所望のバンドギャップ傾斜を有する直線状に傾斜するベース層を得るためにこれらの接合部におけるこれらのソースガスに対して決定された値まで、ベース−コレクター接合部からベース−エミッター接合部に成長される時に、ガリウムおよびヒ素量に対して直線状に変化する。
以下の考察に使用されたすべてのGaAsデバイスは、そこでドーパント濃度が約3.0×1019cm−3から約5.0×1019cm−3迄変化し、その厚さが約500Åから1500Å迄変化し、100W/□と650W/□の間のベース面積抵抗率(Rsb)をもたらす、MOCVD−成長の、炭素−ドープベース層であった。大面積デバイス(L=75mm×75mm)は単純なウェット−エッチング法を使用して加工され、通常のベース構造において試験された。比較的少量のインジウム(x〜1%〜6%)および窒素(y〜0.3%)は徐々に添加されて、別の2組のInGaP/GaInAsNのDHBTを形成した。各組に対し、比較的高い、均一な炭素ドーパント量(>2.5×1019cm−3)、良好な移動度(〜85cm/V−s)および高いdc電流増幅率(Rsb〜300W/平方において>60)を維持するように成長を最適化した。組成の傾斜するGaInAsNベース層を有する以下の実験に使用されたDHBTの構造は図13に示す。傾斜する組成のベース層を有するDHBTのそれに代わる構造物は図7bおよび7cに示す。対照として以下の実験に使用された一定組成のGaInAsNベース層を有するDHBTの構造物は図14に示す。
図15は匹敵するターンオン電圧およびベース面積抵抗を伴なう一定および傾斜ベースのDHBTからのガンメルプロットを示す。一定のベース構造物よりファクター2以上も高くなることができるピークdc電流増幅率を示すベース電流のニュートラルの(neutral)のベースコンポーネントは、傾斜するベース構造物におけるものより有意に低い。図16は様々な厚さを有する同様な一定および傾斜DHBT構造物からのベースの面積抵抗率の関数としてのdc電流増幅率を比較している。増幅率対ベース面積抵抗率の比率の増加は容易に明白である。DHBTの増幅率対ベース面積抵抗率の比率は使用された成長条件および構造物全体の具体的な詳細に左右されるが、一定のベース層をもつDHBTに対して傾斜ベース層をもつDHBTのdc電流増幅率の恒常的な50%〜100%の増加が認められた。
図17および18は、2種の一定のベース構造物に対して、傾斜ベース構造物からのガンメルプロットおよび増幅率曲線を比較している。第1の一定のベース構造物のベースの組成はベース−エミッター接合部の傾斜ベースのベース層の組成に対応する。第2の一定のベース構造物のベース組成はベース−エミッター接合部における傾斜ベースのベース層の組成に対応する。傾斜ベース構造物のターンオン電圧は牽引エンドポイント(tow endpoint)構造物間の中間であるが、ベース−エミッターのエンドポイントの方向に加重される。傾斜ベース構造物のdc電流増幅率はエンドポイント構造物より50%と95%の間高く、dc電流増幅率の増加の大部分は電子速度増加からもたらされることを示す。
ウェファー上FF試験を2フィンガーの4μm×4μmエミッター面積デバイス(emitter area devices)上のHP8510Cパラメーター分析装置を使用して実施した。開放された短い構造物を使用して寄生パッド(pad parasitic)を脱埋め込みし(de−embedded)、小信号電流増幅率の−20dB/10進スロープ(H21)を使用して電流増幅率カットオフ振動数(f)を外挿した。図19は双方の構造物に対するコレクター電流密度(J)とのfとの関連を要約している。図20は1つの具体的なバイアス地点における小信号増幅率対振動数を表わす。Jが増加し、ベース移行時間(t)が全移行時間に制限的役割を果たし始ると、傾斜ベース構造物のより厚いベースの厚さにもかかわらず、傾斜ベース構造物のfが一定の組成の構造物よりも著しく大きくなる(一定のベース層は60nm厚さであるが傾斜ベース層は80nmである)。60nmの一定組成のGaInAsNベースのピークfは53GHzであり、他方80nmの組成の傾斜するGaInAsNベースは60GHzのピークfを有する。従って、電流増幅率のカットオフ振動数は13%だけ増加する。
一定および傾斜GaInAsNベース層を有するDHBTのRFの結果を相互におよび通常のGaAsのHBTと、より良く比較するために、図19からのf値を、トランジスターに適用することができるゼロ−インプット−電流−破壊電圧(BVceo)の関数としてプロットした。このプロットを文献に引用された通常のGaAsのHBTのピークもしくはピーク近位のf値と比較した。このデータは異なるエピタキシャル構造物、デバイスサイズおよび試験条件を使用する多数の群から集計され、現在の産業の標準の意味を与えることのみを意図されるので、通常のGaAsのHBTのf値のかなり広範な分布が期待された。BVcboはもっともしばしば、図21に示されるコレクターの厚さ(X)、BVcboおよびBVceo間の関連を想定することにより、引用されたコレクター厚さから算定しなければならなかった。図21には更に、コレクターの空間電荷層をとおる移行時間(τsclc)が電子飽和(ドリフト)速度(V)を介して単にXに関連すると推定することにより,BVceoへのfの期待依存性の3種の簡単な計算が示されている。基準線の計算において、1000ÅのGaAsベース層に対するモンテカルロ(Monte−Carlo)の計算から期待されるように、τは1.115psであると推定され、残りのエミッターおよびコレクター移行時間の合計(τ+τ)は0.95psとして採用された。
図21の試験は、一定組成のGaInAsNのfは通常のGaAs−基板のHBTに期待された範囲の全く外側ではないが、それは明らかに分布の最下端上にあることを示す。傾斜ベース構造物は明らかに改善される。第2の計算(2/3だけ減少されたτをもつ基準線)は、一定組成の構造物に対して約50%だけベースの移行時間が減少されたことを示唆している。これは、1/2×4/3=2/3のτの減少をもたらすためにはベースの厚さの33%増加と組み合わせた、速度の2×の増加が期待されるので、一定組成のベース層に比較して、傾斜ベース層においてはキャリヤーの速度の2×の増加が達成されたことを示す。第3の計算(τは1/3そして(τ+τ)は1/2だけ減少された基準線)は、改善されたデバイス配置図およびサイズとともに、薄いそして/もしくは傾斜されたベースの構造物が使用される状況を概算する(τ、τおよびτを最少化するための)。
増幅器の効率を改善し、それにより運転電圧を低下し、バッテリーの寿命を延長させるために、オフセット電圧(VCE,sat)およびニー(knee)電圧(V)を減少することが望ましい。オフセット電圧の低下の1方法はベース/エミッターおよびベース/コレクターのダイオード対のターンオン電圧の非対称性を最少にすることである。広いバンドギャップコレクターを有するDHBTは低いVCE,sat値をもたらすことが示されたが、ベース/コレクターヘテロ接合部においてはポテンシャル障壁を制御することは困難なので、これは実際により高いVに導き、効率を減少させる。
高いバンドギャップを有する薄層(トンネリングコレクター)の挿入はVCE,satおよびVにデバイスの効率改善を同時に減少させた。図22は傾斜GaInAsNベース層およびトンネリングコレクターを有するDHBTのスキーム図を示す。ベース層はエミッターとコレクター接合部間に約40meVのバンドギャップエネルギー差が存在するように傾斜された。100Å厚さのトンネリングコレクターをベースと、高バンドギャップ材料In0.5Ga0.5Pから成るコレクター間に製造した。図23は図22のDHBTのバンドギャップ図を示す。DHBTは大面積デバイス(L=75μm×75μm)として簡単なウェット−エッチング法を使用して製造され、通常のベースおよび通常のエミッター構造で試験された。図24はガンメルプロットを示し、図25は図22のDHBTに対する共通のエミッターの特性を示す。図24および25から見られるように、そのデバイスは約0.12Vの低いオフセット電圧を有する。
均等物
本発明はその好ましい態様に関して示され、具体的に説明されてきたが、付記の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱せずに、形態および詳細の様々な変更をその中で実施することができることは当業者により理解されるであろう。
xが3yにほぼ等しい、本発明の好ましい態様のInGaP/GaInAsNのDHBT構造物を表わす。 本発明のInGaP/GaInAsNのDHBT並びに先行技術のInGaP/GaAsのHBTおよびGaAs/GaAsのBJTに対するターンオン電圧の関数としてのベース電流とコレクター電流をグラフで表わすガンメル(Gummel)曲線である。 本発明のInGaP/GaInAsNのDHBT並びに先行技術のInGaP/GaAsのHBTおよびGaAs/GaAsのBJTに対するベースの面積抵抗の関数としてのターンオン電圧(J=1.78A/cmにおける)のグラフ表示である。 双方が1000Åの公称のベース厚さをもつ、本発明のInGaP/GaInAsNDHBTおよび先行技術のInGaP/GaAsのHBTの77°Kにおいて測定された光ルミネセンススペクトルを表わす。光ルミネセンスはInGaPエミッターの上部で選択的に停止することにより、InGaAsおよびGaAsキャップ層をエッチング後に測定した。InGaP/GaAsのHBTおよびInGaP/GaInAsNのDHBT双方のn−型GaAsコレクターのバンドギャップは1.507eVであった。InGaP/GaAsのHBTのp−型GaAsベース層のバンドギャップは1.455eVであり、他方InGaP/GaInAsNのp−型GaInAsNベース層のバンドギャップは1.408eVであった。 双方が1500Åの公称のベース厚さを有する、本発明のInGaP/GaInAsNのDHBTおよび先行技術のInGaP/GaAsのHBTの二重結晶x−線回折(DCXRD)スペクトルを示す。ベース層ピークの位置が際立つ。 本発明のInGaP/GaInAsNのDHBTおよび先行技術のInGaP/GaAsのHBT中のベース層の厚さ中のキャリヤー濃度を表わすポラロン(Polaron)C−Vプロファイルである。InGaP/GaInAsNDHBTおよびInGaP/GaAsのHBT双方が1000Åの公称のベース厚さを有する。双方のポラロンプロファイルはベース層の上部に選択的にエッチング後に得られる。 エミッターとベース間の遷移層および遷移層およびコレクターとベース間の格子整合層を有する好ましいInGaP/GaInAsNのDHBTを表わす。 組成が傾斜するベース層を有する、代わりのInGaP/GaInAsNのDHBT構造物を表わす。 一定のインジウムソースガスの流量で成長させた炭素ドープされたGaInAsNベース層中の四臭化炭素の流量の関数としてのドーピング移動度プロダクトのグラフである(「TMIF」はトリメチルインジウムの流量である)。 炭素ドープされた、組成が傾斜するGaInAsNベース層を成長させる間に一定のドーピング移動度プロダクトを得るために必要な、四臭化炭素の流量に対するTMIFのグラフである。 InGaP/GaInAsNのHBTがInGaP/GaAsのHBTよりも低いターンオン電圧を有することを示すグラフである。 一定のTMIFで成長させた炭素ドープGaInAsNベース層の四臭化炭素流量に対するΔVbeのグラフである。 TMIFに対するΔVbeのグラフである。 実施例2の実験に使用された、組成が傾斜するベース層を有するDHBTの構造物である。 実施例2の実験に使用された、一定の組成のベース層を有するDHBTの構造物である。 一定の組成のGaInAsNベース層を有するDHBTを、組成の傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTに比較するガンメル(Gummel)曲線である。 組成が傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTに対する、一定の組成のGaInAsNベース層を有するDHBTのベースの面積抵抗の関数としてのDC電流増幅率のグラフである。 一定の組成のGaInAsNベース層を有する2種のDHBTに対して、組成が傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTを比較するガンメル曲線である。 一定の組成のGaInAsNベース層を有する2種のDHBTに対して、組成が傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTのコレクターの電流密度の関数としてのDC電流増幅率を比較するグラフである。 組成の傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTに対して、一定の組成のGaInAsNベース層を有するDHBTのコレクター電流密度の関数としての外挿電流増幅率カットオフ振動数を比較するグラフである。 組成の傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTに対して、一定の組成のGaInAsNベース層を有するDHBTの振動数の関数としての小信号電流増幅率を比較するグラフである。 GaAsベース層を有する通常のHBTに対する一定の組成のGaInAsNベース層および組成の傾斜するGaInAsNベース層を有するDHBTのBVceoの関数としてのピークfのグラフである。 傾斜GaInAsNベース層およびトンネリングコレクターを有するDHBTの組成を示す表である。 図22に示したDHBTのエネルギーバンドギャップの図である。 図22に示したDHBTのガンメル曲線である。 図22に示したDHBTの通常のエミッターの特性を示す。

Claims (65)

  1. a)n−ドープコレクター、
    b)III−V材料がインジウムおよび窒素を含み、そしてベースが約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の濃度の炭素でドープされている、コレクター上に形成されたIII−V材料を含んで成るベース、並びに
    c)ベース上に形成されたn−ドープエミッター
    を含んで成るヘテロ接合バイポーラトランジスター。
  2. ベースが元素のガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成る請求項1のトランジスター。
  3. コレクターがGaAsであり、エミッターがInGaP、AlInGaPもしくはAlGaAsであり、そしてトランジスターが二重ヘテロ接合バイポーラトランジスターである、請求項2のトランジスター。
  4. コレクターと接するベース層の表面におけるベース層のバンドギャップが、エミッターと接するベース層の表面におけるバンドギャップより約20meVと約120meVの間の範囲の量だけ低い、請求項2のトランジスター。
  5. ベース層のバンドギャップが、コレクターと接するベース層の表面からエミッターと接するベース層の表面に直線的に傾斜する(graded)、請求項4のトランジスター。
  6. 傾斜するベース層中の平均バンドギャップの減少がGaAsのバンドギャップよりも約20meVと約300meVの間の範囲内だけ低い、請求項5のベース層。
  7. 傾斜ベース層の平均バンドギャップ減少がGaAsのバンドギャップより約80meVと約300meVの間の範囲内だけ少ない、請求項6のベース層。
  8. 傾斜ベース層の平均バンドギャップ減少がGaAsのバンドギャップより約20meVと約200meVの間の範囲内だけ少ない、請求項6のベース層。
  9. ベース層が、xおよびyがそれぞれ独立に約1.0×10−4〜約2.0×10−1である式Ga1−xInAs1−yの層を含んで成る、請求項3のトランジスター。
  10. xが3yにほぼ等しい、請求項9のトランジスター。
  11. xがエミッターにおけるよりコレクターにおいてより大きいことを条件として、xがコレクターにおいて約0.2〜約0.02の範囲内の値を有し、そしてエミッターにおいて約0.1〜約ゼロの範囲内の値に傾斜する、請求項9のトランジスター。
  12. xがコレクターにおいて約0.06であり、エミッターで約0.01である、請求項11のトランジスター。
  13. ベース層が約400Å〜約1500Åの厚さであり、約100Ω/平方〜約400Ω/平方の面積抵抗率(sheet resistivity)を有する、請求項10のトランジスター。
  14. エミッター中のn−ドーパントが約3.5×1017cm−3と約4.5×1017cm−3の間の濃度範囲内に存在し、コレクター中のn−ドーパントの濃度が約9×1015cm−3と約2×1016cm−3の間の範囲内にある、請求項13のトランジスター。
  15. エミッターおよびコレクターがケイ素によりドープされている、請求項14のトランジスター。
  16. エミッターが約500Å〜約750Åの厚さであり、コレクターが約3500Å〜約4500Åの厚さである、請求項15のトランジスター。
  17. ベースとコレクターの間に配置された第1の遷移層(transitional layer)を更に含んで成り、ここで前記第1の遷移層がベースの第1の面と接する第1面を有し、ここで第1の遷移層がGaAs、InGaAsおよびInGaAsNから成る群から選択されるn−ドープ材料を含む、請求項16のトランジスター。
  18. エミッターの第1の面と接する第1面およびベースの第2の面と接する第2面を有する第2の遷移層を更に含んで成り、ここで第2の遷移層がGaAs、InGaAsおよびInGaAsNから成る群から選択されるn−ドープ材料を含む、請求項16のトランジスター。
  19. コレクターの第1の面と接する第1面および第1の遷移層の第2の面と接する第2面を有する格子整合層(lattice−matched layer)を更に含んで成り、ここで格子整合層が広帯域バンドギャップ材料である、請求項16のトランジスター。
  20. 格子整合層がInGaP、AlInGaPおよびAlGaAsから成る群から選択される、請求項19のトランジスター。
  21. 第1および第2の遷移層が約40Å〜約60Åの厚さである、請求項18のトランジスター。
  22. 第1および第2の遷移層が約40Å〜約60Åの厚さであり、格子整合層が約150Å〜約250Åの厚さである、請求項19のトランジスター。
  23. a)ガリウム、インジウム、ヒ素および窒素ソースから、n−ドープGaAsコレクター層上にガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成るベース層を成長させること(ここでベース層は外部炭素ソースからの炭素でp−ドープされる)、並びに
    b)ベース層上にn−ドープエミッター層を成長させること、
    の段階を含んで成る、ヘテロ接合バイポーラトランジスターの製法。
  24. 外部炭素ソースが四臭化炭素もしくは四塩化炭素である、請求項23の方法。
  25. ガリウムソースがトリメチルガリウムおよびトリエチルガリウムから選択される、請求項24の方法。
  26. 窒素ソースがアンモニア、ジメチルヒドラジンもしくは第三級ブチルアミンである、請求項25の方法。
  27. ガリウムソースに対するヒ素ソースの比率が約2.0〜約3.5である、請求項26の方法。
  28. ベースが約750℃未満の温度で成長される、請求項27の方法。
  29. ベースが約500℃から約600℃の温度で成長される、請求項28の方法。
  30. ベース層が、xおよびyがそれぞれ独立に約1.0×10−4〜約2.0×10−1である式Ga1−xInAs1−yの層を含んで成る、請求項28の方法。
  31. xが3yにほぼ等しい、請求項30の方法。
  32. コレクターがGaAsを含み、エミッターがInGaP、AlInGaPおよびAlGaAsから成る群から選択される材料を含み、そしてトランジスターが二重ヘテロ接合バイポーラトランジスターである、請求項30の方法。
  33. ベース層を成長させる前にコレクター上にn−ドープの第1の遷移層を成長させる段階を更に含んで成り、ここでベース層がn−ドープの第1の遷移層上に成長され、そして第1の遷移層が傾斜バンドギャップもしくはコレクターのバンドギャップより小さいバンドギャップを有する、請求項30の方法。
  34. 第1の遷移層がGaAs、InGaAsおよびInGaAsNから成る群から選択される、請求項33の方法。
  35. n−ドープエミッター層を成長させる前に、ベース上に第2の遷移層を成長させる段階を更に含んで成り、ここで第2の遷移層がベースの第1面の面と接する第1面およびエミッターの面と接する第2面を有し、そして第2の遷移層がエミッターのドープ濃度より少なくとも数字1桁小さいドープ濃度を有する、請求項34の方法。
  36. 第2の遷移層がGaAs、InGaAsおよびInGaAsNから成る群から選択される、請求項35の方法。
  37. 形成された第1の遷移層、第2の遷移層もしくは第1および第2の遷移層双方がドーピングスパイクを有する、請求項36の方法。
  38. n−ドープされた第1の遷移層を成長させる前に、コレクター上に格子整合層を成長させる段階を更に含んで成り、ここで格子整合層がコレクターの第1の面と接する第1面および第1の遷移層の第2の面と接する第2面を有する、請求項36の方法。
  39. 格子整合層がInGaPを含む、請求項38の方法。
  40. ガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成る材料であって、約1.5×1019cm−3〜約7.0×1019cm−3の濃度の炭素でドープされている材料。
  41. 材料の組成を、xおよびyがそれぞれ独立に約1.0×10−4と約2.0×10−1の間の範囲内にある式Ga1−xInAs1−yにより表わすことができる、請求項40の材料。
  42. xが3yにほぼ等しい、請求項41の材料。
  43. xおよび3yが約0.01である、請求項42の材料。
  44. 炭素濃度が少なくとも約3.0×1019cm−3である、請求項43の材料。
  45. その材料の組成が、xおよびyがそれぞれ独立に材料の第1面の比較的大きい値から材料の第2面の比較的小さい値まで直線状に傾斜される式Ga1−xInAs1−yにより表わされる、ガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成る材料。
  46. 材料が炭素でドープされている請求項45の材料。
  47. xが材料の第2面から材料の第1面に約0.01から約0.06に直線状に傾斜される、請求項46の材料。
  48. 材料の組成が式Ga1−xInAs1−yにより表わされ、ここでxは材料の第1面の比較的大きい値から材料の第2面の比較的小さい値まで直線状に傾斜され、そしてyは材料全体にわたり本質的に一定のままである、ガリウム、インジウム、ヒ素および窒素を含んで成る材料。
  49. 材料が炭素でドープされている、請求項48の材料。
  50. xが約0.01から約0.06に直線状に傾斜され、yが材料の第2面から材料の第1面まで約0.001である、請求項49の材料。
  51. a)各々が、それにより本質的に一定のドーピング−移動度プロダクト(doping−mobility product)を形成するために要する相対的有機金属化合物および四ハロゲン化炭素の流量が決定される、周期表の第III族もしくはV族からの原子を析出する有機金属化合物もしくは炭素を析出する四ハロゲン化炭素化合物のいずれか1種の明白な流量において形成される校正層(calibration layer)のドーピング移動度プロダクトを比較すること、
    b)本質的に一定のドーピング移動度プロダクトを形成するために前記の相対的流量で表面上に有機金属および四ハロゲン化炭素化合物を流すこと(ここで前記の流量は析出期間中に変化して、それにより傾斜する半導体層中に本質的に直線状に傾斜したバンドギャップを形成する)、
    の段階を含んで成る、本質的にバンドギャップの直線状の傾斜、および第1面から層をとおって第2面まで本質的に一定のドーピング移動度プロダクトを有する傾斜半導体層を形成する方法。
  52. 接合デバイスの製造中に第2の半導体層上に傾斜層を析出する段階を更に含む、請求項51の方法。
  53. 第2の半導体層がコレクター層である、請求項52の方法。
  54. 第2の半導体層がエミッター層である、請求項52の方法。
  55. 傾斜半導体層がガリウム、インジウムおよびヒ素を含み、そして本質的に一定のドーピング移動度プロダクトを形成するための四ハロゲン化炭素の析出速度を決定する有機金属化合物が有機−インジウム化合物を含む、請求項51の方法。
  56. 四ハロゲン化炭素がCBrである、請求項55の方法。
  57. 有機金属化合物が更に窒素ソースのガスを含む、請求項56の方法。
  58. 傾斜半導体層がそこに析出される第2の半導体層がGaAsを含む、請求項57の方法。
  59. ベース層上に第3の半導体層を析出させる段階を更に含む、請求項58の方法。
  60. 第3の半導体層がInGaPである、請求項59の方法。
  61. 各校正層のドーピング−移動度プロダクトがバンドギャップに関連しており、そこでドーピング−移動度プロダクトと組み合わせて、傾斜層の第1面および第2面のバンドギャップが前記の傾斜半導体層の析出に必要な有機金属および四ハロゲン化炭素の流量の相対的比率に校正されるであろう、請求項58の方法。
  62. 前記のバンドギャップが、ベース層として前記の校正層を使用することにより、GaAsに対して接合デバイスのベース−エミッター電圧として校正される、請求項61の方法。
  63. 形成される傾斜半導体ベース層がヘテロ接合バイポーラトランジスター中のベース層である、請求項62の方法。
  64. 有機金属および四ハロゲン化炭素の流量が、形成される傾斜ベース層のバンドギャップを、前記のヘテロ接合バイポーラトランジスターのベース−エミッター接合部からベース−コレクター接合部に減少させる、請求項63の方法。
  65. 請求項51の方法により製造される半導体材料。
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