JP2005521660A - ジオキソランヌクレオシド類似体の製造方法 - Google Patents

ジオキソランヌクレオシド類似体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005521660A
JP2005521660A JP2003562107A JP2003562107A JP2005521660A JP 2005521660 A JP2005521660 A JP 2005521660A JP 2003562107 A JP2003562107 A JP 2003562107A JP 2003562107 A JP2003562107 A JP 2003562107A JP 2005521660 A JP2005521660 A JP 2005521660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dioxolane
formula
equivalents
molar ratio
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003562107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4441265B2 (ja
Inventor
グレゴリー バイドリンスキー
チン ユ
アレックス シンポイア
Original Assignee
シャー バイオケム インコーポレイティッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シャー バイオケム インコーポレイティッド filed Critical シャー バイオケム インコーポレイティッド
Publication of JP2005521660A publication Critical patent/JP2005521660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4441265B2 publication Critical patent/JP4441265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
    • C07D317/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings
    • C07D317/32Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D317/34Oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
    • C07D405/04Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/02Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6
    • C07D473/16Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6 two nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/26Heterocyclic compounds containing purine ring systems with an oxygen, sulphur, or nitrogen atom directly attached in position 2 or 6, but not in both
    • C07D473/32Nitrogen atom

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、一つの反応容器中で行われる、式Iのジオキソランヌクレオシド類似体またはその薬学的に許容される塩を製造するための方法に関するものであり、その方法は、ルイス酸、シリル化剤、及びシリル化されていないプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体を、式IIのジオキソランを添加する工程を含む。本発明は、また、式IVのジオキソラン化合物を、適当な溶媒中で、DIB及びI2の存在下で、適当なエネルギー源を用いて反応させることにより、式IIIのジオキソラン化合物を製造する方法を提供する。

Description

発明の分野
本発明は、ジオキソランヌクレオシド類似体およびそれらの前駆体を製造するための方法に関する。
発明の背景技術
ヌクレオシド類似体は治療薬の重要なクラスである。特に、置換された1,3-ジオキソランが天然のヌクレオシドに見られる炭水化物に置き換わっているジオキソランヌクレオシド類似体は、生物活性を持つことが示されてきた。
ジオキソラン類似体は、1989年10月19日に発行された欧州特許第0337713号、1991年8月20日に発行された米国特許第5,041,449号、及び1993年12月14日に発行された米国特許第5,270,315号に、Belleauらにより最初に報告された。
9-(β-D-2-ヒドロキシメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-2,6-ジアミノプリン(β-D-DAPD)及び9-(β-D-ヒドロキシメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-9-グアニン(β-D-DXG)は、Guらによりさまざまな細胞系で、HIV-1に対し有用な効力を持つことが報告されてきた(Antimicrob. Agents Chemother. (1999), 43(10), pp2376-2382及びNucleosides Nucleotides(1999), 18(4および5), pp891-892)。
さらにまた、1-(β-L-2-ヒドロキシメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-シトシン(β-L-OddC、トロクサシタビン)がさまざまな型の癌(例えば、充実性腫瘍、成人白血病及びリンパ腫)の治療に効力を示すことが報告された(WeitmanらClinical Cancer Research (2000),6(4), pp1574-1578及びGilesらJournal of Clinical Oncology (2001), 19(3), pp762-771及びまたGourdeauらCancer Chmemother. Pharmacol. (2001), 47(3), pp236-240)。
DAPD及びトロキサシタビンは現在臨床開発中である。薬剤の化合物の製造は、環境への懸念と廃棄物の取り扱いと共に、費用と効きめなどの問題を扱わなければならない。ジオキオランヌクレオシド類似体の製造のための方法がいくつか存在するが、そのような化合物の製造のための新しい化学的方法の更なる開発の必要性が常にある。
発明の概要
一つの局面では、本発明は、一つの反応容器中で行われる、下記式Iのジオキソランヌクレオシド類似体またはその薬学的に許容される塩を製造するための方法に関するものであり、
Figure 2005521660
その方法は、適当な溶媒中の下記式IIのジオキソランに、
a)ルイス酸
b)シリル化剤、及び
c)シリル化されていないプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体
を加える工程を含む。
Figure 2005521660
ここで、R1はヒドロキシル保護基、
R2はプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体、
Lは脱離基であり、前記工程は、適当な温度で行われる。
もう一つの局面では、下記式IIIのジオキソラン化合物を製造する方法を提供するものであり、
Figure 2005521660
その方法は、適当な溶媒中の下記式IVのジオキソラン化合物をDIB及びI2の存在下で反応させる工程を含み、
Figure 2005521660
前記方法は、適当なエネルギー源を用いて行われ、R10はヒドロキシル保護基である。
発明の詳細な説明
本発明は、一つの反応容器中で行われる、下記式Iのジオキソランヌクレオシド類似体またはその薬学的に許容される塩を製造するための方法に関するものであり、
Figure 2005521660
その方法は、適当な溶媒中の下記式IIのジオキソランに、
a)ルイス酸
b)シリル化剤、及び
c)シリル化されていないプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体
を加える工程を含む。
Figure 2005521660
ここで、R1はヒドロキシル保護基、
R2はプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体、
Lは脱離基であり、前記工程は、適当な温度で行われる。
他で定義されなければ、本明細書で使われるすべての技術的及び化学的用語は、本発明が属する技術の当業者により通常理解される意味と同じ意味を有する。すべての出版物、特許出願、特許、及び本明細書で言及される他の参照文献は、それらの全体が参照により組み込まれる。抵触の場合には、本明細書が、定義を含めて、統制する。さらに、物質、方法、及び実施例は説明のためのみのものであり、限定されるものではない。
本願に用いられる、「アルキル」という語は、無置換の、または、(例えば、ハロゲン、ニトロ、CONH2、COOH、O-C1-6アルキル、O-C2-6アルケニル、O-C2-6アルキニル、ヒドロキシル、アミノ、またはCOOQ(ここでQはC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル)により)置換された直鎖、分枝鎖、または環式炭化水素基(例えば、イソプロピル、エチル、フルオロヘキシル、またはシクロプロピル)をあらわす。アルキルという語は、また一つまたはそれ以上の水素原子がハロゲンで置換されているアルキルを含むものであり、さらに好ましくはハロゲンはフルオロである(例えばCF3-またはCF3CH2-)。
「アルケニル」及び「アルキニル」という語は、少なくとも一つの不飽和の基(例えばアリル)を含むアルキルをあらわす。
「アルコキシ」という語は、隣接する原子と酸素原子を通して共有結合しているアルキルを表す。
「アリール」という語は、不飽和の炭素環式基をあわらし、任意にOH、SH、アミノ、ハロゲン、またはC1-6アルキルで一置換、または二置換である。
「アリールアルキル」という語は、隣接した原子とC1-6アルキルにより結合したアリール基を表す(例えば、ベンジル)。
「アリールオキシ」という語は、隣接した原子と酸素原子を通して共有結合しているアリールをあらわす。
「アシル」という語は、カルボン酸から誘導される基として定義され、-OH基の置換により得られる。それが関係している酸のように、アシル基は、直鎖、分枝鎖、または環式の脂肪族または芳香族で、(例えば、ハロゲン、ニトロ、CONH2、COOH、O-C1-6アルキル、O-C2-6アルケニル、O-C2-6アルキニル、ヒドロキシル、アミノ、またはCOOQ(ここでQはC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル)により)置換されているか無置換でありうる。アシルの有用な具体例は、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、ヘキサノイル、トリフルオロアセチル、シクロヘキサノイル、及びベンゾイルを含む。
「アシロキシ」は、隣接する原子と酸素原子によって結合しているアシル基として定義される(例えば、アセトキシ、ベンゾイロキシ)。
本願で用いられる、「シクロアルキル」という語は、環を形成する上記で定義されたアルキルを表す(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル)。
「シクロアルキルアミノ」という語は、隣接した原子と窒素原子を通して共有結合しているシクロアルキルを表す。
「ヒドロキシル保護基」という語は、有機化学の分野でよく知られている。そのような保護基は、T.GreeneによるProtective Groups In Organic Synthesis (John Wiley & Sons、1981)に見つけられうる。ヒドロキシル保護基の例は、それに限られるものではないが、ベンジル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、及びイソプロピルオキシカルボニルを含む。
「ジオキソラン環」は置換されているか無置換の、下記に図示したように環の1及び3の位置に酸素を持つ5員環である。
Figure 2005521660
ハロゲンは、F、Cl、I、及びBrから選択される。
本願で用いられる、「プリン塩基またはピリミジン塩基または類似体」は、ヌクレオチドに見出されるプリン塩基またはピリミジン塩基、または、それらの構造(原子の種類及びそれらの配列)が通常の塩基に似ているが、通常の塩基の官能基の性質のある部分が付加されるか欠けている、そのような塩基をまねたその類似体をいうものとする。そのような類似体は、CH基を窒素原子により置換して誘導されるもの(例えば、5-アザシトシンのような5-アザピリミジン)またはその逆(例えば、7-デアザアデノシンまたは7-デアザグアノシンのような7-デアザプリン)または両方(例えば、7-デアザ、8-アザプリン)を含む。そのような塩基の類似体はまた、環の置換基が、取り込まれるか、取り去られるかまたは当技術分野において周知の通常の置換基、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルキルにより修飾されている化合物を含む。そのようなプリン塩基またはピリミジン塩基、類似体及び誘導体は、当業者によく知られたものと考えられる。
「TMSI」という語は、トリメチルシリルヨウ化物を意味する。
「HMDS」という語は、ヘキサメチルジシラザンを意味する。
「DIB」という語は、ジアセトキシヨードベンゼンを意味する。
「脱離基」という語は、反応条件の下で親分子から切断される官能基を意味する。
「一つの反応容器」という語は、工程に伴う化学反応が、化学合成のために通常用いられる一つの容器中で行われることを意味する。
「ルイス酸」という語は、ヌクレオシド及びヌクレオチド化学の分野で周知である。そのようなルイス酸は、Chemistry of NUCLEOSIDES AND NUDLEOTIDES Vol 1及びVol 2 (LEROY B. TOWNSEND編、1988)に見つけられうる。ルイス酸の例は、これに限られないが、トリメチルシリルトリフラート及びTMSIを含む。
「適当な溶媒」という語は、その反応条件化で工程が起こることを許容する不活性の有機溶媒を意味する(例えばジクロロメタン)。
「適当な温度」という語は、その反応条件下で工程が起こることを許容し、反応に逆の影響を及ぼさないで望む生成物を提供する温度を意味する。
「適当な時間」という語は、出発物質の十分な化学変化を得、反応生成物の望まれる純度または望まれる収率を得、またはその組み合わせを得るのに必要な時間を意味することが、当業者に理解されると思われる。反応は、望まれる場合には、薄層クロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で、一般的に監視することができる。
TMSIは、市販の源から入手するか、または、幾つかの前駆物質(例えばトリメチシリルクロライドとヨウ化ナトリウム)から、容易に準備することができることは、また理解されると思われる。
「適当なエネルギー源」という語は、反応に逆の影響を及ぼさないで、望む化学工程を実行するのに有用なエネルギー源を意味する。エネルギーの例は、これに限られるものではないが、光(例えば、日光またはタングステンランプの光)または熱を含む。
化合物I、化合物Ia、化合物II、化合物III及び化合物IVは少なくとも二つの不斉中心を含む(ジオキソラン環のC-2及びC-4において)ことが同業者には理解されると思われる。従って、その化合物は異なる光学異性体(R及びS)及び幾何異性体(シス及びトランス)の形で存在し得る。そのようなすべての光学異性体、幾何異性体、及びラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本発明の範囲に含まれている。
一つの態様では、本発明の方法は、下記の態様が独立して、または組み合わせとして存在するところの方法を含む。
本発明の一つの態様では、ルイス酸はSnCl4、AlCl3、トリメチルシリルトリフラート、トリメチルシリルノナフラート、トリメチルシリルパークロラート、TMSI、TMSCl、TMSBr、またはTiCl4から選択される。
一つの態様では、ルイス酸は下記式Vの構造を持つ。
Figure 2005521660
ここで、R9、R10、及びR11は独立して、水素;任意にハロゲン(F、Cl、Br、I)、 C6-20アルコキシ(例えば、メトキシ)またはC6-20アリールオキシ(例えば、フェノキシ)により置換されたC1-20アルキル(例えば、メチル、エチル、エチル、t-ブチル);任意にハロゲン、C1-20アルキルまたはC1-20アルコキシ(例えば、p-メトキシベンジル)により置換されたC7-20アラルキル(例えば、ベンジル)、;任意にハロゲン、C1-20アルキルまたはC1-20アルコキシにより置換されたC6-20アリール(例えば、フェニル);トリアルキルシリル;フルオロ;ブロモ;クロロ及びヨードからなる群から選択され、R12はハロゲン(F、Cl、Br、I)からなる群から選択され、好ましくはI(ヨード)である。
他の態様では、ルイス酸はTMSIである。
一つの態様では、Lは、アセトキシ、ベンゾイロキシ、またはヨウ化物から選択される。
一つの態様では、Lはアシロキシである。
一つの態様では、Lはアセトキシである。
一つの態様では、Lはベンゾイロキシである。
一つの態様では、Lはハロゲンである。
一つの態様では、Lはヨウ化物である。
本発明の一つの態様では、R1は、C1-6アルキル、C6-12アリール、C6-12アリールアルキル、CO-C1-6アルキル、CO-C1-6アルコキシ、CO-C6-12アリールオキシ、またはCO-C6-12アリールアルキルから選択される。
本発明の一つの態様では、R1は、アセチル、ピバロイル、ベンゾイルまたはベンジルから選択される。
本発明の一つの態様では、R1は、ベンゾイルである。
一つの態様では、適当な温度は、約-78℃またはそれ以上である。
他の態様では、適当な温度は、約-15℃またはそれ以上である。
さらに別の態様では、適当な温度は、およそ室温である。
一つの態様では、ルイス酸はTMSIであり、前記ルイス酸は、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約2.0当量のモル比で用いられる。
更なる態様では、TMSIは、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約1.5当量のモル比で用いられる。
また更なる態様では、TMSIは、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約1.2当量のモル比で用いられる。
本発明の一つの態様では、式Iのジオキソランヌクレオシドを製造するための方法は、下記工程を含む:
a)最初にTMSIを式IIのジオキソランの溶液に加え、得られた混合物を適当な時間反応させる工程;および
b)シリル化剤、及びプリン塩基またはピリミジン塩基R2を、工程a)から得られた混合物に加える工程。
一つの態様では、シリル化剤は、HMDS、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、TMSI、トリメチルシリルクロライド、t-ブチル-ジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、またはトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートから選択される。
更なる態様では、シリル化剤は、HMDSである。
一つの態様では、シリル化剤は、プリン塩基及びピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約5.0当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、シリル化剤は、プリン塩基及びピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約2.5当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、シリル化剤は、プリン塩基及びピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約1.5当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、R2は、下記式から選択される。
Figure 2005521660
ここで、R3は、H、C1-6アルキル、C1-6アシル及びCO-R9から選択され、R9はHまたはC1-6アルキルであり、
R4及びR5はそれぞれ独立して、H、C1-6アルキル、臭化物、塩化物、フッ化物、ヨウ化物、またはCF3から選択され、
R6、R7、及びR8はそれぞれ独立して、H、臭化物、塩化物、フッ化物、ヨウ化物、アミノ、ヒドロキシル、またはC3-6シクロアルキルアミノから選択される。
一つの態様では、R2は、下記式から選択される。
Figure 2005521660
一つの態様では、R2は、
Figure 2005521660
である。
更なる態様では、R2は、
Figure 2005521660
である。
本発明の一つの態様では、式Iのジオキソランヌクレオシドを製造するための方法は、更に下記式Iaの化合物またはその薬学的に許容される塩を製造するために、保護基R1を除去する過程を含む。
Figure 2005521660
本発明の別の態様によれば、下記式IIIのジオキソラン化合物を製造する方法を提供する。
Figure 2005521660
その方法は、下記式IVのジオキソラン化合物を、DIB及びI2の存在する適当な溶媒中で反応させる工程を含み、
Figure 2005521660
ここで前記方法が、適当なエネルギー源を用いて実施され、ここでR10はヒドロキシル保護基である。
本発明の一つの態様では、式IVのジオキソラン化合物は、適当な時間にわたってDIB及びI2の混合物に加えられる。
本発明の更なる態様では、式IVのジオキソラン化合物は、適当な時間にわたってDIB、 I2、及び酢酸の混合物に加えられる。
一つの態様では、R10は、C1-6アルキル、C6-12アリール、C6-12アリールアルキル、CO-C1-6アルキル、CO-C1-6アルコキシ、CO-C6-12アリールオキシ、またはCO-C6-12アリールアルキルから選択される。
一つの態様では、R10は、アセチル、ピバロイル、ベンゾイルまたはベンジルから選択される。
一つの態様では、R10は、ベンゾイルである。
一つの態様では、式IIIのジオキソラン化合物を製造する方法のための適当な溶媒は、トルエンまたはジクロロメタンである。
更なる態様では、適当な溶媒はジクロロメタンである。
本発明の更なる態様では、DIBは、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約1.0当量から約2.5当量のモル比で用いられる。
また更なる態様では、DIBは、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約1.1当量から約1.5当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、I2は、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約0.1当量から約1.0当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、I2は、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約0.3当量から約0.5当量のモル比で用いられる。
一つの態様では、適当なエネルギー源は光である。
更なる態様では、適当なエネルギー源はタングステンランプの光である。
また更なる態様では、適当なエネルギー源は日光である。
一つの態様では、適当なエネルギー源は熱である。
本発明の式I及び式Iaの化合物の薬学的に許容される塩が、また提供される。式I及び式Iaの化合物の薬学的に許容される塩という語は、薬学的に許容される無機及び有機の、酸及び塩基から誘導されるそれらの化合物を含むものとする。適当な酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、りん酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン-p-スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、及びベンゼンスルホン酸を含む。
適当な塩基から誘導される塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩、アンモニウム塩、及び、NR4 +(ここでRはC1-4アルキル)塩を含む。
下記の実施例は、本発明の様々な態様を説明するために提供され、範囲を制限するものと考えられてはならない。それらの合成における有用な中間体は、下記で述べられている周知の方法により準備される。
1)NGUYEN-BA,Ngheらによる国際公開公報第00/39143号(2000年7月6日)
2)CIMPOLA,Alexらによる国際公開公報第00/47759号(2000年8月17日)
3)CHUNG,K.Chuらによる米国特許第6,022,876号(2000年2月8日)
4)CHUNG,K.Chuらによる米国特許第5,817,667号(1998年10月6日)
図1
Figure 2005521660
実施例
実施例1:安息香酸4(R,S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物2)の調製
Figure 2005521660
中間体1は、NGUYEN-BA,Ngheらによる国際公開公報第00/39143号(2000年7月6日)及びCIMPOLA,Alexらによる国際公開公報第00/47759号(2000年8月17日)に述べられている周知の方法により準備されうる。
DIB(6.36g、19.8mmol)及びヨウ素(1.368g、5.4mmol)のジクロロメタン(24mL)溶液に、室温で、2(R)-ベンゾイロキシメチル-[1,3]ジオキソラン-4(R)-カルボン酸(5.04g、18mmol)のジクロロメタン(27mL)溶液を2.5時間かけて加えた。その後、溶液を室温で更に4時間攪拌した。反応を、チオ硫酸ナトリウム五水和物(4.92g、18mmol)の水(50mL)溶液でクエンチングし、15分間攪拌した。相を分離させ、有機相を集めた。水相をジクロロメタン(25mL)で抽出し、有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを除去し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を高真空下に一晩置いた。粗油を(EtOAc/Hex:1/3)でカラム精製し、4.24gを得た(収率88.5%)(HPLC99%)。
(トランス)安息香酸4(S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル、δ(CDCl3);8.08(d,2H), 7.58(m,1H), 7.47(m,2H), 6.40(d,1H), 5.48(t,1H), 4.49(m,2H), 4.20(d,1H), 4.06(d of d,1H), 2.02(s,3H):
(シス) 安息香酸4(R)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル、δ(CDCl3);8.05(d,2H), 7.55(m,1H), 7.45(m,2H), 6.47(d,1H), 5.57(t,1H), 4.47(d,2H), 4.24(d of d,1H), 4.00(d of d,1H), 2.11(s,3H)
実施例2:安息香酸4(R,S)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物3A及び3B)の調製
Figure 2005521660
TMSI(28.2mL、198.12mol当量)を、安息香酸4-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(52.75g、198.12mmol、1当量)のジクロロメタン(750mL)溶液に、-15℃で滴下して加えた。-15℃で2.5時間後、二シリル化された2-アミノ-6-クロロプリン(62g、198mmol、1当量)を反応混合物に固体として加え、同じ温度で更に2.5時間攪拌を続けた。その後、40時間攪拌を続けながら、反応混合物の温度を室温までゆっくり上げた。反応混合物をNaHCO3の飽和水溶液(1L)に入れクエンチングした。混合物をNa2S2O3(1g)で処理し、20分攪拌した。混合物をセライトの小さいパッドを通してろ過した。有機相が分離し、水相をジクロロメタン(1×200mL)で逆抽出した。合わせた有機相を濃縮し、87gの粗生成物を得た。粗生成物のカラム精製(DCM/MeOH:96/4)で、シス/トランス比2.3:1でカップリングした生成物67.7g(C-6で、1:1クロロ/ヨード混合物と仮定して81%)を得た。
シス6-クロロプリンジオキソラン δ(CDCl3);8.05(s,1H), 8.00(d,2H), 7.58(m,1H), 7.44(m,2H), 6.38(d,1H), 5.43(t,1H), 5.18(bs,2H), 4.68(m,3H), 4.31(d of d,1H):
シス6-ヨードプリンジオキソラン δ(DMSO); 8.13(s,1H), 7.82(d,2H), 7.68(t,1H), 7.52(m,2H), 6.92(bs,2H), 6.28(d,1H), 5.38(t,1H), 4.75(d,1H), 4.46(m,2H), 4.28(m,1H):
トランス6-クロロプリンジオキソラン δ(CDCl3); 8.08(d,2H), 7.95(s,1H), 7.60(m,1H), 7.47(m,2H), 6.43(t,1H), 5.85(t,1H), 5.21(bs,2H), 4.50(m,4H):
トランス6-ヨードプリンジオキソラン δ(DMSO); 8.22(s,1H), 8.00(d,2H), 7.68(t,1H), 7.52(m,2H), 6.92(bs,2H), 6.37(m,1H), 5.84(m,1H), 4.50(m,4H)
実施例3:安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物3A)の調製
Figure 2005521660
ヘキサメチルジシラザン(HMDS、190g、1.18モル)を、2-(R)-ベンゾイロキシメチル-4-(R,S)-アセトキシ-1,3-ジオキソラン(311g、1.17モル)のジクロロメタン(6.75kg)溶液に充填し、続いて、2-アミノ-6-クロロプリン(199g、1.17モル)及びトリメチルシリルヨウ化物(TMSI、280g、1.40モル)を加える。反応混合物を19-25℃で19-24時間攪拌する。反応は、進行中のTLC(2:1/ヘキサン:酢酸エチル)で、反応を完全にするために調べられる。反応混合物を、1時間加熱還流する。その後、チオ硫酸ナトリウムの2%水溶液(3.6kg)を10-15℃で反応混合物に加え、30-60分攪拌する。反応混合物は、進行中のTLC(7:3 v/v酢酸エチル:ヘキサン)で、脱保護を完全にするために調べられる。水酸化ナトリウムの10%水溶液(737g)を混合物に加え、pHを8-10にする。有機相を分離する。水相をジクロロメタン(750g)で抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウム(95g)で乾燥し、ろ過する。フィルターケーキをジクロロメタン(750g)で洗浄する。有機ろ液を合わせ、45-50℃で蒸留が終わるまで蒸留する。進行中のTDSを行い、溶解した固体(Q)の量を、TDS値から計算する。酢酸エチル(534g)をるつぼ残渣に加え、50℃の最高るつぼ温度で部分真空化で蒸留する。酢酸エチルの蒸留を、酢酸エチルの留出物の総量が1.3×Q得られるまで、繰り返す。トルエン(700g)をるつぼ残渣に加える。混合物を19-25℃で16-24時間、0-5℃で2-3時間攪拌する。沈殿物をろ過し、フィルターケーキを10%酢酸エチル/ヘキサン(300g)で洗浄する。固体生成物を40-45℃で真空下で乾燥し、2/1のシス(3A)/トランス(3B)混合物(得られた3Aシス:42%)284gを得る(全収率64.0%)。異性体はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタン中1%から5%の勾配のメタノールを用いて分離された。
実施例4: 安息香酸4(R,S)-(2-アミノ-6-ヨード-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物I-3A)の調製
Figure 2005521660
2-(R)-ベンゾイロキシメチル4-(R,S)-アセトキシ-1,3-ジオキソラン(12.98g、40mmol)の塩化メチレン(200mL)溶液をアルゴン下で-15℃に冷却し、TMSI(6.85mL、48mmol、1.2当量)を、攪拌しながら加えた。明黄色の溶液を、すべての出発物質がTLC(DCM/MeOH:9/1)で消えるまで(2時間)、-15℃で攪拌した。HMDS(12.6mL、60mmol、1.5当量)を加え、続いて、2-アミノ-6-ヨードプリン(11.5g、44mmol、1.1当量)を加えた。得られたライトイエローの懸濁液を-15℃(2時間)及び23℃(20時間)で攪拌した。その時点でTLCが反応が完了したと示した。混合物を塩化メチレン(150mL)で希釈し、水(200mL)に注いだ。混合物を強く攪拌し(3時間)、相を分離させた。有機相を10%K2SO4水溶液(20mL)及び水(50mL)で洗浄した。有機相を蒸発させ茶色の残留物を得た。残留物をメタノール(200mL)で溶解した。23℃で2時間攪拌した後、TLCは完全な脱シリル化が起こったことを示した。メタノールを減圧下で蒸発させ、安息香酸4(R,S)-(2-アミノ-6-ヨード-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(20.1g、シス/トランス:2.8/1)を含む残留物を得た。
シスヨードプリンジオキソラン δ(DMSO); 8.13(s,1H), 7.82(d,2H), 7.68(t,1H), 7.52(m,2H), 6.92(bs,2H), 6.28(d,1H), 5.38(t,1H), 4.75(d,1H), 4.46(m,2H), 4.28(m,1H):
トランスヨードプリンジオキソラン δ(DMSO); 8.22(s,1H), 8.00(d,2H), 7.68(t,1H), 7.52(m,2H), 6.92(bs,2H), 6.37(m,1H), 5.84(m,1H), 4.50(m,4H)
実施例5: 安息香酸4(R,S)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物6A及び6B)の調製
Figure 2005521660
安息香酸4-アセトキシ-[1,3]-ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(6.02g、18.8mm)のジクロロエタン(56mL)溶液に、-15℃でTMSI(3.2mL)を充填した。加えた後、反応物を-15℃で2時間攪拌した。HMDS(5.9mL、28.2mm)を加え、続いて、2-アミノ-6-シクロプロピルアミノプリン(3.57g、18.8mm)を加えた。反応混合物の温度を室温まで上げ、48時間攪拌し、続いて3時間還流した。反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注いだ。混合物をセライトのパッドを通してろ過し、有機相を分離した。水相をジクロロメタン(2×200mL)で逆抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して残留物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40/60:EtOAc/ヘキサン、続いてDCM/MeOH:25/1)で精製し、安息香酸4(R,S)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル安息香酸-シクロプロピルアミノプリン(2.25g、収率27%、シス/トランス:1/1.25)を得た。
(シス)安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル、δ(CDCl3); 8.03(d,2H), 7.74(s,1H), 7.58(t,1H), 7.43(m,2H), 6.38(d,1H), 5.80(bs,1H), 5.43(t,1H), 4.90(bs,2H), 4.62(s,2H), 4.57(m,1H), 4.30(d of d,1H), 3.05(bs,1H), 0.88(m,2H), 0.65(m,2H)
トランス安息香酸4(S)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル、δ(CDCl3); 8.07(d,2H), 7.65(s,1H), 7.57(t,1H), 7.47(m,2H), 6.41(d,1H), 5.83(t,1H), 5.74(bs,1H), 4.85(bs,2H), 4.56(s,2H), 4.47(m,2H), 2.98(bs,1H), 0.88(m,2H), 0.65(m,2H)
実施例6: [4(R)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]メタノール(化合物4)の調製
Figure 2005521660
安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(2.4kg、6.3モル)及びメタノール(6.24L)を不活性気体下で混ぜた。25%MeONa/MeOH(33.6g)を室温で加え、反応物を16-24時間攪拌した。反応は、HPLCで、安息香酸エステルの脱保護を完全にするために監視された。反応混合物を2℃で2時間冷却した。固体をろ過して集め、真空中で乾燥し、目的の化合物を得た(1.2kg、収率71%)。
δ(DMSO); 8.25(s,1H), 7.00(s,2H), 6.25(d,1H), 5.13(t,1H), 5.04(s,1H), 4.54(d,1H), 4.18(d of d,1H), 3.58(m,2H)
実施例7:安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(化合物6A)の調製
Figure 2005521660
安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(1266g、シス/トランス:1.9/1)、エタノール(20L)、及びシクロプロピルアミン(643g)を16時間還流した。反応混合物を冷却し、濃縮し残留物を得た。残留物をジクロロメタン(3.6L)に溶かし、炭酸水素ナトリウム水溶液と共に30分攪拌した。鎮静させた後、有機相を分離し、水相をジクロロメタン(2×750mL)で逆抽出した。有機相をあわせ、濃縮して、続くNH3/MeOH中の脱保護の工程における反応に好適な、物質(9)の黄褐色の泡状物(1304g)を得た。
実施例8: [4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]-メタノール(化合物5)の調製
Figure 2005521660
[4(R)-(2-アミノ-6-クロロ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]-メタノール(1.2kg、4.5モル)、エタノール(15.2L)、及びシクロプロピルアミン(756g)を窒素下で16時間還流した。反応はHPLCで完了のために監視された。完了したら、反応混合物を保温ろ過し、0℃までゆっくり冷やした。固体をろ過し、続いてエタノールから再結晶して、[4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]-メタノール(1.0kg、77%)を得た。
δ(DMSO); 7.84(s,1H), 7.37(bs,1H), 6.20(d,1H), 5.91(bs,2H), 5.15(t,1H), 5.02(t,1H), 4.42(d,1H), 4.18(m,1H), 3.58(m,2H), 3.02(bs,1H), 0.64(m,2H), 0.57(m,2H)
実施例9: [4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]-メタノール(化合物5) の調製
Figure 2005521660
粗製の安息香酸4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル(1304g)をNH3/MeOH(20L、2M)と共に20時間室温で攪拌した。過剰アンモニアは、反応混合物に窒素ガスをスパージして取り除いた。揮発性物質を真空で取り除いて、黒いシロップを得、更にカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM:25/1)で精製し、粗製の最終生成物(910g)を得た。粗生成物は、酢酸エチル/エタノールから再結晶し、[4(R)-(2-アミノ-6-シクロプロピルアミノ-プリン-9-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イル]-メタノール(455g、アセトキシ糖からの収率41%)を得た。
図2
Figure 2005521660
実施例10: 安息香酸4(R,S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチルエステル(8)の調製
Figure 2005521660
中間体7は、CHUNG,K.Chuらによる2000年2月8日の米国特許第6,022,876号及びCHUNG,K.Chuらによる1998年10月6日の米国特許第5,817,667号に述べられた周知の過程に従って準備されうる。
DIB(882.3g、2.74モル、1.3当量)及びヨウ素(159.9g、0.63モル、0.3当量)のジクロロメタン(3.5L)溶液に、室温(20-25℃)で、酸(532.0g、2.10モル、1.0当量) のジクロロメタン(3.2L)溶液を2時間かけて加えた(加えている間、バッチ温度は40℃に達した)。その後溶液を、可視光の元で更に2時間室温で攪拌した。TLCは出発物質がないことを示した。反応を、チオ硫酸ナトリウム五水和物(568g、2.29モル、1.09当量)の水(4.0L)溶液で、ゆっくり(バッチ温度を25℃より低い温度に保ちながら)クエンチングし、15分攪拌した。相を分離させ、底の有機相を集めた。水相をジクロロメタン(2×630mL)で逆抽出し、有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過し、溶媒を蒸発させ、茶色の油状物(955g)を得、窒素ガスでスパージして(25-50torr、浴温度80℃、バッチ温度40-65℃、10時間)、続く糖-塩基カップリングに使用するのに好適な、粗生成物(500g)を得た。HPLC定性分析は、粗生成物が、(295g、59.1%面積)のジアステレオマーのアセトキシ-糖、(135g、27.2%面積)のジアステレオマーのホモカップリングしたアシロキシ-糖、及び(11.3g、2.3%面積)のヨードベンゼンを含むことを示した。使用できる物質の収率は、下記のように予測された。純度=アセトキシ糖のHPLC%+1/2(ホモカップリングしたアシロキシ-糖のHPLC%)=59.1%+1/2(27.2%)=72.7%、使用できる物質の修正された収率=72.7%×500g=363.5g(1.37モル、収率65%)
(シス)安息香酸4(R)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(R)-イルメチルエステル、δ(CDCl3); 8.08(d,2H), 7.58(m,1H), 7.47(m,2H), 6.40(d,1H), 5.48(t,1H), 4.49(m,2H), 4.20(d,1H), 4.06(d of d,1H), 2.02(s,3H)
トランス安息香酸4(S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチルエステル、δ(CDCl3); 8.05(d,2H), 7.55(m,1H), 7.45(m,2H), 6.47(d,1H), 5.57(t,1H), 4.47(d,2H), 4.24(d of d,1H), 4.00(d of d,1H), 2.11(s,3H)
実施例11: 安息香酸4(R,S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチルエステル(8)の調製
Figure 2005521660
シス-酸(2.39kg)のジクロロメタン(4.2kg)溶液を5回に分けて(それぞれの回は2時間かけて、バッチ温度を30℃より低い温度に保ちながら加えた)、DIB(4.03kg)、ヨウ素(1.06kg)、及び酢酸(1.50kg)のジクロロメタン(12.6kg)溶液に、100ワットタングステンランプ下で加えた。反応混合物を、TLCが出発物質がなくなっていることを示すまで攪拌した。反応物を15℃まで冷却し、チオ硫酸ナトリウム(1.89kg)水(10.5kg)溶液を、バッチ温度を25℃より低い温度に保ちながらゆっくり加えた。内容物を30分間攪拌した。相を30分間分離させ、底の有機相を集めた。水(10.5kg)を有機相に充填した。内容物を30分間攪拌した。相を30分間分離させ、底の有機相を集めた。炭酸ナトリウム(0.2kg)の水(10.5kg)溶液を有機相に充填した。内容物を30分攪拌した。相を30分間分離させ、底の有機相を集めた。有機相を、蒸留がとまるまで(最高浴温度45℃)真空で体積を減少させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、アセトキシ糖(15)のシス-トランス混合物を得た(2.1kg、純度96.6%、収率93.9%)。
実施例12: 安息香酸4(R,S)-(4-アセチルアミノ-2-オキソ-2H-ピリミジン-1-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチル(9A及び9B)の調製
Figure 2005521660
安息香酸4(R,S)-アセトキシ-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチルエステル(20g)の塩化メチレン(400mL)溶液を0-5℃に冷却し、TMSI(19.54g、1.3当量)を、TLCによりヨードシュガーの生成(ca.2時間)が完了するまで、0-5℃で攪拌しながら加えた。ヨードシュガー溶液に、HMDS(36.36g、3.0当量)を加え、続いてN-アセチルシトシン(10.35g、0.9当量)を加えた。反応混合物を0-5℃で攪拌し、TLCで監視した。反応(3時間)が終わった後、10%チオ硫酸ナトリウム溶液を反応混合物に充填し、得られた混合物を15分間攪拌した。有機相が分離し、5%炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で処理し、ろ過した。有機相を分離し、真空下で50℃(浴温度)で、蒸留が止まるまで、濃縮した。固体残留物(28.21g、収率120%)をアセトン(129mL)及び酢酸イソプロピル(294mL)で処理した。混合物を15-30分間加熱還流し、1時間かけて外界温度まで冷却した。固体沈殿物をろ過し、乾燥して、保護されたシトシン-ジオキソラン(16.9g、収率72%、4/1:シス/トランス)のシス/トランス混合物を得た。2異性体は、結晶化により分離した。
(シス)安息香酸4(S)-(4-アセチルアミノ-2-オキソ-2H-ピリミジン-1-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチル: d(CDCl3); 9.13(s,1H), 8.15(d,1H), 8.05(d,2H), 7.65(t,1H), 7.50(t,2H), 7.25(d,1H), 6.26(m,1H), 5.37(t,1H), 4.82(d of d,1H), 4.61(d of d,1H), 4.31(m,2H), 2.24(s,3H)
(トランス)安息香酸4(R)-(4-アセチルアミノ-2-オキソ-2H-ピリミジン-1-イル)-[1,3]ジオキソラン-2(S)-イルメチル: (CDCl3); 8.70(bs,1H), 8.06(d,2H), 7.85(d,1H), 7.61(t,1H), 7.48(m,3H), 6.22(m,1H), 5.78(t,1H), 4.64(q,1H), 4.50(m,2H), 4.15(d of d,1H), 2.24(s,3H)
実施例13: 4-アミノ-1-{2(S)-ヒドロキシメチル-[1,3]ジオキソラン-4(S)-イル}-1H-ピリミジン-2-オン(10)の調製
Figure 2005521660
保護されたシス-シトシン-ジオキソラン(139.0g、0.387モル、1.0当量)をMeOH/EtOH:1/1(560mL、4体積)中に、室温(20℃)でスラリー化した。固体MeONa(1.4g、95%、1.33g(修正値)、24.6mm、6.36m%)を反応混合物に充填した。反応は、TLC(MeCl2/MeOH:9/1)により、出発物質(Rf 0.47)の消失及び生成物(Rf 0.06)の出現のために監視された。反応混合物の様子は、反応が進むにつれてスラリーから溶液に変わる。室温で3時間攪拌した後、反応は完了した。反応混合物は真空で、元の体積の1/2(300mLまで)濃縮した。トルエン(400mL)を反応混合物に充填した。反応混合物を更に真空で、最終的な体積が500mLになるまで濃縮した。得られたスラリーをアイスバスで1時間冷却した。固体をろ過し、酢酸エチル(2×75mL)で洗浄した。固体は高真空下で、恒量まで室温で乾燥し、シトシン-ジオキソラン(82.2g、収率99%超、純度99.64%)を得た。
(DMSO); 7.79(d,1H), 7.20(bs,1H), 7.12(bs,1H), 6.17(t,1H), 5.70(d,1H), 5.16(t,1H), 4.90(t,1H), 4.05(m,2H), 3.63(m,2H)

Claims (41)

  1. 一つの反応容器中で行われる、下記式Iのジオキソランヌクレオシド類似体またはその薬学的に許容される塩を製造するための方法であり、
    Figure 2005521660
    適当な溶媒中の下記式IIのジオキソランに、
    a)ルイス酸
    b)シリル化剤、及び
    c)シリル化されていないプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体
    を加える工程を含む方法
    Figure 2005521660
    (ここで、R1がヒドロキシル保護基、
    R2がプリン塩基またはピリミジン塩基またはその類似体、
    Lが脱離基であり、前記工程が、適当な温度で行われる)。
  2. ルイス酸がTMSIである、請求項1記載の方法。
  3. Lがアセトキシ、ベンゾイロキシ、またはヨウ化物から選択される、請求項1または2のいずれか一項記載の方法。
  4. Lがアセトキシである、請求項3記載の方法。
  5. R1がC1-6アルキル、C6-12アリール、C6-12アリールアルキル、CO-C1-6アルキル、CO-C1-6アルコキシ、CO-C6-12アリールオキシ、またはCO-C6-12アリールアルキルから選択される、請求項1から4のいずれか一項記載の方法。
  6. R1がアセチル、ピバロイル、ベンゾイルまたはベンジルから選択される、請求項5記載の方法。
  7. R1がベンゾイルである、請求項5記載の方法。
  8. 適当な温度が約-78℃またはそれ以上である、請求項1から7のいずれか一項記載の方法。
  9. 適当な温度が約-15℃またはそれ以上である、請求項8記載の方法。
  10. 適当な温度がおよそ室温である、請求項8記載の方法。
  11. ルイス酸がTMSIであり、ルイス酸が、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約2.0当量のモル比で用いられる請求項1から10のいずれか一項記載の方法。
  12. TMSIが、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約1.5当量のモル比で用いられる請求項11記載の方法。
  13. TMSIが、式IIのジオキソランに対して、約1.0当量から約1.2当量のモル比で用いられる請求項11記載の方法。
  14. a)最初にTMSIを式IIのジオキソランの溶液に加え、得られた混合物を適当な時間反応させる工程;および
    b)シリル化剤、及びプリン塩基またはピリミジン塩基R2を、工程a)から得られた混合物に加える工程
    を含む、請求項11から13のいずれか一項記載の方法。
  15. シリル化剤が、HMDS、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、TMSI、トリメチルシリルクロライド、t-ブチル-ジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、またはトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートから選択される、請求項1から14のいずれか一項記載の方法。
  16. シリル化剤がHMDSである、請求項15記載の方法。
  17. シリル化剤が、プリン塩基またはピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約5.0当量のモル比で用いられる、請求項16記載の方法。
  18. シリル化剤が、プリン塩基またはピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約2.5当量のモル比で用いられる、請求項16記載の方法。
  19. シリル化剤が、プリン塩基またはピリミジン塩基R2に対して、約1.0当量から約1.5当量のモル比で用いられる、請求項16記載の方法。
  20. R2が下記式
    Figure 2005521660
    から選択される、請求項1から19のいずれか一項記載の方法
    (ここで、R3が、H、C1-6アルキル、C1-6アシル及びCO-R9から選択され、R9がHまたはC1-6アルキルであり、
    R4及びR5がそれぞれ独立して、H、C1-6アルキル、臭化物、塩化物、フッ化物、ヨウ化物、またはCF3から選択され、
    R6、R7、及びR8がそれぞれ独立して、H、臭化物、塩化物、フッ化物、ヨウ化物、アミノ、ヒドロキシル、またはC3-6シクロアルキルアミノから選択される)。
  21. R2が下記式から選択される、請求項20記載の方法。
    Figure 2005521660
  22. R2
    Figure 2005521660
    である、請求項21記載の方法。
  23. R2
    Figure 2005521660
    である、請求項21記載の方法。
  24. R2
    Figure 2005521660
    である、請求項21記載の方法。
  25. 下記式IIIのジオキソラン化合物を製造する方法であって、
    Figure 2005521660
    下記式IVのジオキソラン化合物を、DIB及びI2の存在する適当な溶媒中で反応させる工程を含み、
    Figure 2005521660
    適当なエネルギー源を用いて実施され、ここでR10がヒドロキシル保護基である方法。
  26. 式IVのジオキソラン化合物が、適当な時間にわたってDIB及びI2の混合物に加えられる、請求項25記載の方法。
  27. 式IVのジオキソラン化合物が、適当な時間にわたってDIB、 I2、及び酢酸の混合物に加えられる、請求項25記載の方法。
  28. R10が、C1-6アルキル、C6-12アリール、C6-12アリールアルキル、CO-C1-6アルキル、CO-C1-6アルコキシ、CO-C6-12アリールオキシ、またはCO-C6-12アリールアルキルから選択される、請求項25から27のいずれか一項記載の方法。
  29. R10が、アセチル、ピバロイル、ベンゾイルまたはベンジルから選択される、請求項28記載の方法。
  30. R10がベンゾイルである、請求項28記載の方法。
  31. 適当な溶媒が、トルエンまたはジクロロメタンである、請求項25から30のいずれか一項記載の方法。
  32. 適当な溶媒がジクロロメタンである、請求項31記載の方法。
  33. DIBが、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約1.0当量から約2.5当量のモル比で用いられる、請求項25から32のいずれか一項記載の方法。
  34. DIBが、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約1.1当量から約1.5当量のモル比で用いられる、請求項33記載の方法。
  35. I2が、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約0.1当量から約1.0当量のモル比で用いられる、請求項25から34のいずれか一項記載の方法。
  36. I2が、式IIIのジオキソラン化合物に対して、約0.3当量から約0.5当量のモル比で用いられる、請求項35記載の方法。
  37. 適当なエネルギー源が光である、請求項25から36のいずれか一項記載の方法。
  38. 適当なエネルギー源がタングステンランプの光である、請求項37記載の方法。
  39. 適当なエネルギー源が日光である、請求項37記載の方法。
  40. 適当なエネルギー源が熱である、請求項25から36のいずれか一項記載の方法。
  41. 下記式Iaの化合物またはその薬学的に許容される塩を製造するために、保護基R1を除去する過程をさらに含む、請求項1から24のいずれか一項記載の方法。
    Figure 2005521660
JP2003562107A 2002-01-25 2003-01-23 ジオキソランヌクレオシド類似体の製造方法 Expired - Lifetime JP4441265B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US35096802P 2002-01-25 2002-01-25
PCT/CA2003/000085 WO2003062229A1 (en) 2002-01-25 2003-01-23 Process for producing dioxolane nucleoside analogues

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005521660A true JP2005521660A (ja) 2005-07-21
JP4441265B2 JP4441265B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=27613448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003562107A Expired - Lifetime JP4441265B2 (ja) 2002-01-25 2003-01-23 ジオキソランヌクレオシド類似体の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20050085638A1 (ja)
EP (1) EP1467990B1 (ja)
JP (1) JP4441265B2 (ja)
AT (1) ATE548366T1 (ja)
AU (1) AU2003236757B2 (ja)
CA (1) CA2473736C (ja)
WO (1) WO2003062229A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1509139B1 (en) * 2002-05-31 2009-07-15 Vidacare Corporation Apparatus and method to access bone marrow
CN105039489A (zh) 2004-02-03 2015-11-11 埃莫里大学 制备1,3-二氧戊环核苷的方法
BRPI0813036A2 (pt) * 2007-07-30 2017-10-24 Rfs Pharma Llc processo estereosseletivo para preparar derivados do nucleosídeo dioxolana de purina.
CN105503838B (zh) * 2015-08-26 2017-05-31 广西慧宝源医药科技有限公司 曲沙他滨的合成及其晶型

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6350753B1 (en) * 1988-04-11 2002-02-26 Biochem Pharma Inc. 2-Substituted-4-substituted-1,3-dioxolanes and use thereof
US5276151A (en) 1990-02-01 1994-01-04 Emory University Method of synthesis of 1,3-dioxolane nucleosides
ZA923641B (en) 1991-05-21 1993-02-24 Iaf Biochem Int Processes for the diastereoselective synthesis of nucleosides
GB9525606D0 (en) 1995-12-14 1996-02-14 Iaf Biochem Int Method and compositions for the synthesis of dioxolane nucleosides with › - configuration
AU2003285230B2 (en) * 2002-11-18 2010-04-22 Takeda Pharmaceutical Company Limited Stereoselective process for the production of dioxolane nucleoside analogues
CN105039489A (zh) * 2004-02-03 2015-11-11 埃莫里大学 制备1,3-二氧戊环核苷的方法

Also Published As

Publication number Publication date
ATE548366T1 (de) 2012-03-15
JP4441265B2 (ja) 2010-03-31
CA2473736A1 (en) 2003-07-31
EP1467990B1 (en) 2012-03-07
US20050085638A1 (en) 2005-04-21
WO2003062229A1 (en) 2003-07-31
CA2473736C (en) 2011-10-11
AU2003236757B2 (en) 2009-12-03
EP1467990A1 (en) 2004-10-20
US7442813B2 (en) 2008-10-28
US20070197784A1 (en) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4056558B2 (ja) ヌクレオシド類似体のジアステレオ選択的合成法
AU706328B2 (en) Method and compositions for the synthesis of dioxolane nucleosides with beta-configuration
JPH05186463A (ja) ヌクレオシドのジアステレオ選択的合成法
WO2014023191A1 (zh) N-取代吡唑并[3,4-d]嘧啶酮类化合物、其制备方法及其应用
US7442813B2 (en) Process for producing dioxolane nucleoside analogues
US6806375B2 (en) Process for the production of purine derivatives and intermediates therefor
JP3110461B2 (ja) 二環式中間体を使用したヌクレオシド類似体の立体選択的合成
JP3215850B2 (ja) ハロアルコキシ基を含有するピロロ[3,2―c]キノリン誘導体及び薬学的に許容されるその塩
AU2003236757A1 (en) Process for producing dioxolane nucleoside analogues
JP7379381B2 (ja) リナグリプチンおよびその塩の製造のための中間体およびプロセス
JP2002510692A (ja) プリン誘導体の製造方法
CN111848637B (zh) 一种合成顺/反式含氧氮杂原子的螺环化合物的方法
WO2020263660A1 (en) Process for the preparation of 2-fluoroadenine
JPH07242668A (ja) 新規なアゼチジン誘導体
JPH11130791A (ja) 2’,5’−ジデオキシ−5’−アジドヌクレオシド類の製造方法
JP2005281168A (ja) 3−ピロリジノールの製造法
JPH11209365A (ja) β,γ−不飽和カルボン酸誘導体の製造方法
JPH09241266A (ja) ビス−テトラヒドロフラン誘導体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090715

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091013

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4441265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term