JP2005520073A - ローレット掛け紙製フラップを備える乾式壁ビード - Google Patents

Abstract

外面に接着され長手方向エッジよりも延出して、取付け工程中に接合部コンパウンドが流れるように、長手方向の平行な溝部と隆起部および／または離間した連続孔が形成された可撓性フラップを形成するカバーを有する長形コアを含む、乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。

Description

本発明は、コーナ接合部または他の境界線における乾式壁設置の仕上げに一般的に利用される乾式壁仕上げトリム手段に関連する。

壁材と呼ばれることもある乾式壁は、住居用、商業用、工業用の建築物において部屋の内壁と天井を形成するための石膏に代わる経済的な代替物として、建築業界での主要な商品である。乾式壁構造に使用される材料は、石膏ボード、合板、繊維‐パルプボード、アスベスト‐セメントボードを含む。大型で剛性の薄板が、くぎ、ねじ、接着剤で建築物のフレームに直接固定されるか、あるいは下地（植込みボルト、梁、たるき、石積みに木片がくぎで固定されて、内壁の背面で空気を自由に循環させる）に取り付けられる。乾式壁構造の重大な長所は、内側支持構造に広げられた石膏が乾燥する間、職人が自分の仕上げ作業を遅らせる必要がないことである。壁材は、完成または未完成の形で製造され、完成された形では、取り付けられた時に塗装を必要としないように、様々な永久色と質感のビニルまたは他の材料が上張りされている。

乾式壁構造は、乾式壁吊下げ者が、組立と建築フレームからの吊下げのため多様な形状とサイズにパネルを容易に切断することを可能にする。しかし、エッジまたはコーナでの乾式壁パネルの仕上げの際に、職人は難題に直面する。美的な仕上げとするのに充分な直線状のコーナで隣接パネルのエッジを当接させるのに必要な精密さと直線性とスムーズさでパネルのエッジを切断することは、不可能でないとしても非常に困難である。そのうえ、切断されたエッジには乾式壁パネルの柔らかい未処理のコアが露出し、そのため、仕上げの外観を提供するにはある種の養生または処理を必要とする。

その結果、スムーズで継目のない接続箇所を呈する構造的に安全なコーナまたは他の接合部を作り出そうと努力する中で、様々な手段や技術が開発されてきた。この結果を達成するために提案された手段は、乾式壁テープとトリムとコーナビードとを含む。従来の乾式壁テープは、新しく作られた継目を被覆するために塗り広げられ滑らかにされる湿潤接合部コンパウンドによって被覆される当接パネルの接合部とエッジに貼り付けられる。接合部コンパウンドが乾燥すると、テープと乾式壁とがサンドペーパで磨かれるか、塗装されるか、所望するいかなる方法でもよいので被覆される。しかし、テープが貼られて仕上げのためにサンドペーパで磨かれた時にテープに損傷および破損の跡のない、充分に直線状の接続箇所を作り出すように接合部コンパウンドを塗布および形成するには、大変な技術が必要とされる。

接合部のトリム仕上げへの乾式壁テープの使用には限界が見られることを考慮して、接合部を被覆して、乾式壁パネルのコーナに継目がなく美的に好ましいエッジトリムまたは接続箇所を形成するのに、トリムストリップまたはコーナビードがしばしば利用される。

このようなトリムストリップは、多様な構造を持ち、一般的には拡開フランジを持つアングルコーナビードであるか、例えば、乾式壁パネルのエッジにかぶせるためのＪストリップである。本発明においては、特定の構造は重要でなく、多様な構造と組み合わされた使用が考えられる。例えば、トリムは平らであってもよいし、垂直フランジを備えるコーナトリムと、相互に１３５°の角度を持ち、幾分Ｚ字形の構造を持つもの、緩やかなラインまたは丸いコーナを持つもの、オフセットしたものなどのフランジの接合部に形成されてビードを画定するリブを備えるコーナトリムと、業界では従来から使用されて当業者には周知の他の構造を持つものを含む、幾つかの周知の構造のいずれか一つを持ってもよい。

現在入手可能なトリムストリップまたはコーナビードの多くに共通する特徴は、支持体となるとともに、これらが無ければ露出するパネルのエッジに沿った乾式壁の割れやきずを防止するために、乾式壁コーナ接合部にかぶせられる剛性または半剛性のコアを使用することである。周知であり、当該技術でこのようなコアに使用される一般的な材料は、亜鉛めっき鋼と、アルミニウムと、プラスチックと、時には硬質の厚い紙である。これらのコアの短所は、くぎ止め、ねじ止め、その他の乾式壁パネルへの固定方法により、何らかの方法で固定されなければならないことである。このコアの別の短所は、アセンブリを完成させるためにコーナ接合部に塗布される乾式壁仕上げコンパウンドが、これらの剛性および半剛性のコア材料に容易に接着しない、またはくぎやねじの頭を容易に隠すことができずに、コーナ接合部の被覆、サンドペーパ仕上げ、塗装、その他の仕上げを美的に好ましい方法で行うことが困難となるということである。

コーナビードを備える構造を持つ乾式壁コーナ接合部の機能と仕上げの外観を向上させるため、紙や布など他の材料でこれらビードの外側を被覆して、外面への接合部コンパウンドの取付けと塗布の両方を容易にするための努力が払われてきた。難しいのは、カバーと下の乾式壁との間がスムーズに移行するのに充分な薄さでありながら、内側コアを所定位置に固定するのにかなり充分な外側カバーを設けることである。先行技術にまつわる問題の幾つかに対処するために開発されたビードの一種は、両側エッジよりも突出して、くぎ止めと接合部コンパウンドへの埋設とにより所定位置へ固定される可撓性フラップを形成する紙製カバーで外側が被覆された金属コアを備えるコーナビードである。このようなフラップはしばしば、コーナビード手段を所定位置へ確実に固定することができずに、乾式壁に対してビードがずれてしまうことにより、外観に凹凸が生じることが、分かっている。

接合部コンパウンドの硬化工程中に水分を連通させるための小さい穴を備えるフラップを形成することは、良く見られる慣行である。このような穴はしばしば、フラップの片側から穿孔くずを打ち抜くことにより形成され、穿孔くずの片側が付いたままになることが多い。結果的に、付いたままの穿孔くずの一部が、取付け時に穴を閉塞する蓋として機能することとなって、各穿孔穴における接合部コンパウンドの連通を妨げる働きをする。

このようなフラップが長さ方向に波打っていることが多く、凹凸の無い接合部材料の層でフラップ材料を効果的に被覆して、フラップ材料を接合部コンパウンドに適切かつ確実に固定することを困難にするという欠点を、先行技術によるコーナビードが持つことも分かっている。

これらの特徴は、単一の乾式壁ビード設計では最適な形で満たされたことがないため、これら難題の各々に対処する仕上げビードに対する必要性が依然として存在する。本発明は、まさにこのような乾式壁ビードに関するものである。

本発明は、取付けが便利であるとともに、乾式壁パネル接合部をうまく被覆して保護するのに効果的である乾式壁ビードを提供する。本発明による乾式壁接合部アセンブリストリップ手段は、少なくとも片側から突出して、一つ以上の長手方向溝部と隆起部とを備える構造で、接合部コンパウンドで被覆された時に接合部コンパウンドに機械的に固定するための、縦および長手方向の可撓性フラップを特徴とする。

ストリップ手段は一般的に長形で、外面および内面を有する。望ましくは、コアの幅よりも大きな幅を持つ連続カバーが、そのエッジがコアの長手方向エッジよりも延出して可撓性フラップを形成するように、コアの外面に接着される。そのため、第二の作業では、縦方向の交互する溝部と隆起部とがフラップに沿って形成される。一実施例においては、縦方向に離間する連続孔も、ローレット掛けにより溝部に沿って形成される。

次に使用時には、本発明による乾式壁接合部アセンブリストリップ手段のフラップは、コアの長手方向エッジを中心とする可撓性を付与するのに対して、溝部と隆起部とが協働して、フラップの長さに沿って線形硬質性を付与して、この手段を使いやすくするように取付け中にフラップを平らに維持する。この点について、溝部と隆起部とは、接合部コンパウンドに埋設された時に、接合部に対する被覆関係で手段を所定位置へ固定することを容易にする役割を果たす。さらに、接合部コンパウンドを流通させるのに充分なサイズの連続孔がローレット掛けによりフラップに形成される実施例では、このようなコンパウンドは、硬化時に、これら連続孔に複数の小さな支柱または柱を形成して、フラップの固定を容易にする。最後に、このようなフラップに形成された溝部にこのような連続孔を設けることにより、溝部そのものが離間した連続孔を通ってフラップの下側へ接合部コンパウンドを案内する役割を果たして、それぞれの固定柱を画定する一連のブリッジをフラップに形成する。

本発明の他の特徴と長所は、発明の特徴を例として示す添付図面と関連させて、以下の詳細な説明を読むことにより明らかとなるだろう。

例示を目的として図面に示されているように、本発明は概ね、外側表面に接着されるとともに、コアの長手方向サイドエッジよりも延出して長手方向溝部５６と隆起部５８とが形成された可撓性フラップ５０となるカバー４０を有する長形コア２０で構成される、改良型乾式壁ビード１０を提供する。幾つかの実施例は、コンパウンド連通孔６０の長手方向パターンを含む。本発明は、湾曲した断面を備えるコアを有するとともに、典型的な垂直乾式壁コーナ接合部に取り付けられる乾式壁ビードとして、詳細に説明および図示されるが、実質的にいかなる乾式壁接合部に取り付けられるほとんどいかなる断面のコアとともに本発明が使用されることは、当業者に理解されるであろう。

図１と２において、一実施例では、凸形外面２２と凹形内面２４とを画定するブルノーズ形状として知られるものを形成するように、ほぼ湾曲した横断面を持つ長形コア２０が形成されている。長形フランジ２６は、コアの長手方向エッジよりも横方向に突出する。図示されたストリップ手段の実施例では、ブルノーズ湾曲部の両側に移行部が形成されて、それぞれのフランジを約９０度の角度で外側へ拡開させる役割を果たす軽い屈曲部を画定する。コアは、亜鉛めっき鋼、アルミニウム、ビニルとナイロンとＰＶＣとを含む多様なプラスチックなど、複数の剛性または半剛性材料で製作される。好適な実施例において、平行な溝部５６と隆起部５８とで充分に機能することが分かっている。代表的な実施例には、以下に説明するように、約１／８インチの距離だけ横方向に離間した溝部と、横断面において外向弓状に形成されたリブとが形成されている。こうして、いったん埋設されたこのようなリブはそれぞれ、各溝部に埋設された接合部コンパウンドに対するそれぞれのフランジの横方向ずれに対するバリヤとなる。選択される材料と所望するコアの断面とにより、鋳造、成形、押出し加工、ローラ成形を含む当該技術で周知の多様な工程により、コアを形成できる。

長形カバー４０は、コア２０とほぼ等しい長さを有するが、横方向の幅が大きい構造を持つ。紙材料で製作されることが望ましいが、布地や合成織物など、他の薄い可撓性材料で製作されてもよい。好適な実施例では、選択される材料は、引裂きや摩擦に対する充分な引張り強さを持ち、一方では取付けを容易にするのに充分な可撓性を備え、さらに、吸収性と、コアと乾式壁表面の両方へ効果的に接着されることと、接合部コンパウンドの硬化時に、隣接する乾式壁表面の外観と一致する概観を呈することとを可能にする表面特性とを有する。２００１年４月３日に出願された同時継続出願である米国特許出願第０９／８２５，７６６号（現在は米国特許第・・・・・・・・号）に記載されているように、一実施例では、繊維と強化コンパウンドとを混合して繊維を薄膜で包囲してから、３層以上のこのような膜を組み合わせて、引裂きまたは温度に対する耐性を備える紙製カバー材料を作り出すことにより製造される紙製カバーにおいて、これらの目的が達成されることが判明している。この用途では理想的であるが、乾式壁パネルの表面を被覆するのに一般的に使用される被覆紙など、他の従来の硬質紙でも本発明では充分であることは、当業者に理解されるだろう。

カバー４０を画定する紙は、高温溶解糊または当該技術で周知の他の接着剤を用いて、成形されたコア２０の外側表面２２に接着される。このようなカバーは、両側縁部４２がコアの長手方向エッジ３０よりも横方向に突出してフラップ５０を形成するように、コアよりも幅広である。一実施例において、このようなカバーは、フラップが両側で対称となるように、コアに中心で接着される。長手方向エッジがコアのそれぞれの長手方向エッジと平行に延在するように、カバーは一般的に長方形である。下に位置する剛性コアのエッジよりも延出することにより、フラップの外向面５２も内向面５４も、このようなコアから露出している。記載された溝付き構造と、フラップが製作される薄い繊維材料とに基づくと、フラップが比較的直線状の長手方向構造を持つように形成され、長手方向軸に沿った撓曲には耐えるが、コアの長手方向エッジに対しては比較的可撓性を備えて、このようなコアの両側エッジから突出する乾式壁表面との適合を容易にすることが理解されるだろう。

図３において、長形の可撓性フラップ５０は、１本以上の平行な溝部５６と隆起部５８とをその長さに沿って備える構造である。隆起部５８は溝の間に縦方向に配置され、溝に対して概ね平行である。一実施例では、各フラップに３本の溝部と４本の隆起部とが形成されている。お分かりのように、このような縦方向溝部と隆起部とは協働して、リブを補強する目的を果たすとともに、フラップに線形硬質性を付与する役割を果たし、これにより、それぞれの長さに沿ったフラップの長手方向の撓みまたはうねりを最小にする一方で、コア２０の各長手方向エッジ３０に平行な軸を中心として各フラップを比較的自由に屈曲または撓曲させる。フラップは長手方向にはまっすぐに保持されるが垂直軸を中心として自由に撓曲し、結合乾式壁パネルの縁エッジ上で平らに位置するので、この構造によって、本発明の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０の性能を最大にすることが理解されるだろう。

続けて図３を参照すると、好適な実施例において、フラップの外向面５２と内向面５４との間で未硬化接合部コンパウンドを連通させるのに充分なサイズで、離間した孔６０が形成されている。好適な実施例では、均一なパターンで配置された長手方向溝に形成されるとともに、幅が約１／６４インチ、長さが約１／１６インチ、端から端まで長手方向に約３／３２インチ離間した開口部を持つ連続孔が良好に作用することが分かっている。この実施例では、それぞれのリブ５８の中心（図２）がそれぞれの溝の底面から約１／６４インチだけ隆起して、それぞれの溝部をこの深さにしている。当業者には理解されるだろうが、このような連続孔の断面積と密度は様々であり、特定粘度のコンパウンドの流れが接合部を完全にするのに使用されることと、完成した接合部にフラップを確実に固定するのに充分な数のコンパウンド柱を設けるのに充分なフラップでの密度をこのような連続孔が持つことのみが重要である。従来のコンパウンドに使用するためのこのような連続孔の断面積は、使用されるコンパウンドの性質に応じて、約．０００６から約．０５平方インチ以上まで変化することが可能である。リブの側壁は溝に向かってテーパ状であり、連続孔そのものも外側から内側表面（図３）へ狭くなるように概ねテーパ状であるため、外向面における各連続孔の開口部は、各孔が内向面と交差する場所の開口部よりも大きく、それぞれの乾式壁パネルの本体に向かって内側へろうと作用を提供する際にこのようなリブのテーパ状側壁の形状を補う。以下でより詳細に述べるように、使用時に溝部と隆起部と連続孔とが協働して、乾式壁コーナ接合部への接合部アセンブリストリップ手段１０の取付けを好都合に実施することが理解されるだろう。

図４と５において、典型的な乾式壁コーナ接合部は、コーナにおいて相互に略直角で当接するように垂直方向に取り付けられる第１乾式壁パネル９０と第２乾式壁パネル９２とで構成される。パネルは、骨組、植込みボルト、梁、下地、その他、当該技術で周知の支持構造などの内壁支持構造９４に、くぎ、ねじ、接着剤などの従来の固定技術を用いて取り付けられる。パネルは、概ね平らな構造であるため、第１乾式壁パネルは第１外面９６を有するとともに第２乾式壁パネルは第２外面９８を有して、両外面は建築フレームの外側を向いている。さらに、第１および第２パネルのそれぞれの第１垂直エッジ１００と第２垂直エッジ１０２とは、直角で当接して乾式壁コーナ接合部１０４を形成する。

使用時に、本発明の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０は、コア２０の凹形内面２４がコーナ接合部に隣接するように、乾式壁コーナ接合部１０４に対する被覆関係で垂直方向に取り付けられる。一般的には、コーナ接合部全体を完全に被覆して保護するように、ストリップ手段はコーナ接合部の長さと概ね等しい長さに切断される。湿潤状態の乾式壁接合部コンパウンドがストリップの外面に塗布され、手でまたは器具によってストリップ手段１１と混ぜられる。次に、凹凸がなく美的に好ましい完成コーナ接合部を作り出すように、従来のこて、その他当該技術で周知の技術を用いて、所望するコーナ接合部と、接合部全体にわたって乾式壁外面に塗布された仕上げ層コンパウンドとに、ストリップ手段が張り付けられる。

本発明の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０の持つ幾つかの有益で新規の特徴は、取付け工程で明らかとなることが、当業者には理解されるだろう。第一に、コーナ接合部にストリップ手段が配置されると、フラップ５０に形成された縦方向の溝部５６と隆起部５８とは、フラップの長さに沿ったうねりや撓みを最小にするように、線形硬質性を付与するのに役立つ。これによって作業者が、乾式壁コーナ接合部にわたって、フラップが乾式壁の表面で比較的平らとなった状態で、ストリップ手段を乾式壁コーナ接合部の上に垂直方向に整合させることが容易となる。さらに、溝部と隆起部とは、縦方向の構造を持ち、コア２０の長手方向エッジ３０に対して略平行であるため、フラップはそれぞれの垂直面に対して自由に屈曲、撓曲、湾曲する。このようにして、作業者が、接合部コンパウンドをフラップに塗布してフラップを乾式壁パネルそのものに固定する間に、乾式壁の表面でフラップが平らになった状態でストリップ手段を乾式壁コーナに配置するのに必要な、コーナのエッジに対する可撓性と線形硬質性の両方を付与するように、溝部と隆起部とが協働する。

第二に、フラップの片側では、接合部コンパウンドが隆起部５８の間の溝部５６に入り込んでコンパウンドリブを形成し、このようなフラップの反対側の隆起部によって形成される波形に入り込み、こうして、このフラップを接合部コンパウンドに機械的に拘束して所定位置にしっかりと固定するように協働する。

第三に、フラップ５０に沿って離間関係で連続孔６０が形成されているこれら実施例では、湿潤状態の接合部コンパウンドが、フラップ内向面５４と下の乾式壁外面９６，９８まで実際に流れて、片側から反対側へのコンパウンドの連通を向上させるとともに、それぞれの孔に小さなピンまたは柱を構築する。このようにして、接合部コンパウンドが乾燥して硬化すると、リブと溝部との機械的拘束により、また連続孔の中のコンパウンド柱により、乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０は、所定位置に一体的にロックされる。

乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０の持つ第四の有益な取付け特徴は、平行な溝部５６および隆起部５８と連続孔６０の両方に関連する。湿潤状態の接合部コンパウンドがフラップ５０の外向面５２に塗布されると、フラップの溝部と隆起部とが協働して、溝に沿って、また連続孔を通って水分を案内することは、理解できるだろう。このように、溝部と隆起部と連続孔とは協働して、フラップの内向面５４と、下に位置する乾式壁パネルの外面９６，９８へ、湿潤状態の接合部コンパウンドをより効果的に案内するのである。

ストリップ手段を完全に被覆して、乾式壁パネルの露出した外面９６，９８とコンパウンドを混ぜるように、乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０の外面に充分な量の湿潤状態接合部コンパウンドを塗布し、滑らかにし、ふちをぼかすことにより、乾式壁コーナ接合部が仕上げられる。

長手方向溝付きフラップを備える本発明の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０が、一般的な乾式壁コーナ接合部に対する有効かつ効率的な取付けを提供することは、理解されるだろう。コンパウンドを連通させるための連続孔を形成するのにローレット掛けが効果的である実施例については、中に形成される固定柱が固定機能をさらに高める。さらに、上述したストリップ手段を生産する際には、いかなる数のコア構造が形成されてもよく、多様な乾式壁接合部の用途に使用するのに便利で適した手段にできることは、当業者には理解されるだろう。

一例としての実施例では、本発明による乾式壁接合部アセンブリストリップ手段１０の各フラップ５０の溝部５６と隆起部５８と連続孔６０とは、単一の作業で形成される。図６に見られるように、一つの段階で三つの特徴すべてを形成するための一手段は、係合ローラ装置またはローレット掛け装置７０である。装置は一般的に、垂直面に整合された２本の平行なシャフト、つまり上部シャフト７２と下部シャフト７４とを有する。上部ローラ７６と下部ローラ７８とは、それぞれ上部および下部シャフトの末端と転がり接触状態で装着されている。上部ローラは、径方向に離間したピラミッド型スパイクまたはローレット掛け尖端８２を有する軸方向に離間した一つ以上の周方向リングを備える構造である。下部ローラは、上部ローラのスパイク付きリングを収容するように配置された、軸方向に離間した周方向溝８４を備える構造である。

上部および下部シャフト７２，７４は相互に反対方向に回転するため、上部ローラ７６と下部ローラ７８とが相互の上で回って、間でフラップ５０を一度に一つ送る。シャフトは手で回されるか、ローレット掛け装置によって駆動される。いずれの場合にも、外向面５２が上部ローラに面するように、係合する回転ローラの間を乾燥状態の紙製フラップが送られて間を通過するため、上部ローラの各リング８０がフラップ材料を下部ローラ上の対応する溝８５へ押圧して、紙を永久変形させ、各溝部５６を形成する。同時に、連続孔が形成されたこれらの実施例では、各溝に沿って各フラップに多数の穿孔を形成して離間した連続孔６０を形成するための尖端８２を、ローレット掛け歯が画定する。フラップを形成する紙を永久変形させるのに充分な力で、フラップ材料がリングによって嵌合溝へ押圧され、材料の片側において、隆起部５８を画定する高部を各溝の各側に画定する。このようにして、単一の作業により、縦方向の溝部と隆起部と連続孔とで構成されるローレット掛け面が、各フラップの外向面に沿って永久に形成され、こうしてストリップ手段１０を完成させる。そのため、比較的ありふれた安価な材料で製作されることにより、そして効率的で、従来技術で一般的に周知の装置を利用する方法を採用することにより、本発明による乾式壁接合部アセンブリストリップ手段が、便利で費用効率の高いやり方で生産されることが、当業者には理解されるだろう。

上記から、本発明の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段は、下に位置する乾式壁接合部を被覆および保護するための効果的かつ経済的なストリップ手段を提供することが理解されるだろう。ストリップ手段は、様々な乾式壁接合部の用途に適合させるため、多様な形状に形成され、縦方向の溝部と隆起部、および／または、接合部コンパウンドを流入させてフラップを固定するための離間した連続孔により、ストリップ手段の乾式壁接合部への取付けを最も簡単および効果的にする。

本発明の趣旨を逸脱することなく、上述した詳細な説明に関して様々な変形と変更を加えてもよい。

本発明を具体化した乾式壁ビード手段を示す部分的斜視図である。 図１の２−２線における拡大横断面図である。 図２の数字３で示されただ円の中を拡大した詳細な図である。 コーナ接合部を被覆する図１に図示された乾式壁ビード手段を一部断面で示す縮小斜視図である。 図４の数字５で示されただ円の中を拡大した詳細な図である。 図１に図示された乾式壁ビード手段を生産する方法を示す部分的な縮小斜視図である。

Claims (30)

1. 長手方向エッジを備える構造を持つとともに外面と内面とを有する、所定幅の剛性長形コアと、
   前記コアに接着されるとともに、前記長手方向エッジの少なくとも一方よりも横方向に突出して少なくとも一つの可撓性フラップを形成するような構造を持つカバーと、
   を含み、
   隆起部が間に設けられた長形の縦方向溝部が、前記フラップに形成される、
   保護用乾式壁接合部ストリップ手段。
2. 前記コアが金属で構成される、
   請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
3. 前記コアが亜鉛めっき鋼で構成される、
   請求項２の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
4. 前記コアがプラスチックで構成される、
   請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
5. 前記外面が概ね凸形であるとともに前記内面が概ね凹形であるように、前記コアが湾曲した縦方向断面を備える構造を持つ、
   請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
6. 前記フラップが、接合部コンパウンドを片側から反対側へ流入させるために貫通する連続孔を備える構成を持つ、
   請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
7. 前記フラップが、少なくとも１／６４インチの少なくとも一つの横断面寸法が形成された前記連続孔を備える構成を持つ、
   請求項６の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
8. 前記カバーが紙である、
   請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
9. 前記カバーが少なくとも３層で構成される、
   請求項８の乾式壁接合部ストリップ手段。
10. 前記フラップが少なくとも３本の前記溝部と少なくとも４本の前記隆起部とを含む、
    請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
11. 前記溝部に沿って前記フラップに連続孔が形成される、
    請求項１０の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
12. 前記カバーが、前記所定幅よりも広く、前記長手方向エッジの両方よりも横方向に突出するとともに前記溝部と隆起部とが形成された前記フラップを含む、
    請求項１の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
13. 長さ全体にわたって離間した前記連続孔が前記フラップに形成される、
    請求項６の乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
14. 長手方向エッジを終端として角度を成すフランジが形成された長形コアと、
    前記コアに接着されるとともに、前記長手方向エッジよりも横方向に突出して、各々が外向面と内向面とを有する可撓性フラップを形成するカバーと、
    を含み、
    前記フラップに線形硬質性を付与するため、前記面の少なくとも一方に沿って交互に配置された長形の縦方向溝部および隆起部が、前記フラップに形成され、
    前記乾式壁接合部アセンブリストリップ手段を前記乾式壁コーナ接合部に取り付ける際に、前記外向面と前記内向面との間において未硬化接合部コンパウンドを連通させるのに充分なサイズの離間した連続孔が、前記溝部に沿って前記フラップにさらに形成される、
    乾式壁コーナ接合部を保護するための乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
15. 凸形外面と凹形内面とを有するように湾曲した縦方向断面を有するとともに、それぞれの長手方向エッジを終端とする一対のフランジを含む、比較的剛性の長形コアと、
    前記外面に接着されるとともに、前記コアの前記長手方向エッジよりも延出して可撓性フラップを形成する紙製カバーと、
    を含み、
    離間した連続孔を備える長形の溝部と、前記フラップに沿って縦方向に形成された長形の隆起部とが、平行な交互関係で前記フラップに形成される、
    乾式壁コーナ接合部を保護するための乾式壁トリム手段。
16. 第１および第２長手方向エッジを有する長形金属コアと、
    前記金属コアに接着されるとともに、前記第１および第２長手方向エッジよりも延出して、外向面と内向面とを各々が有する可撓性フラップを形成する、紙製カバーと、
    を含み、
    前記フラップに線形硬質性を付与するため、長形の溝部と隆起部とが前記外向面において前記フラップに交互関係で形成され、
    前記乾式壁コーナ保護ストリップ手段を前記乾式壁コーナ接合部へ取り付ける際に、前記外向面と前記内向面との間において未硬化接合部コンパウンドを連通させるため、前記溝部に沿って形成された離間する連続孔が、前記フラップにさらに形成される、
    乾式壁コーナ接合部を保護するための乾式壁コーナ保護ストリップ手段。
17. 流動性接合部コンパウンドにより被覆されるとともに、
    長形コアと、
    前記コアの前記長手方向エッジよりも延出して可撓性フラップを形成するように該コアに接着される紙製カバーであって、前記接合部コンパウンドが塗布される時に、該コンパウンドに対するずれを防ぐ機械的バリヤを提供するための長手方向リブ手段が少なくともに片側において該フラップに形成される、紙製カバーと、
    を含み、
    前記外向面と前記内向面との間で前記流動性接合部コンパウンドを連通させて、硬化時にそれぞれの前記連続孔をコンパウンド柱で充填するためのコンパウンド案内手段と連通手段とが、前記フラップに形成される、
    乾式壁接合部アセンブリストリップ手段。
18. 乾式壁接合部を保護するための乾式壁アセンブリストリップ手段において、
    前記乾式壁接合部を結合するためのコア手段と、
    前記コア手段に接着されるとともに、該コア手段から横方向に突出して少なくとも一つの可撓性フラップを形成するカバー手段と、
    を含み、
    前記フラップに沿って縦方向に延在して長手方向の撓みに抵抗する補強手段が、該フラップに形成され、
    さらに、
    前記フラップに沿って前記補強手段の間に設けられた水分案内手段、
    を含み、
    前記フラップに沿って離間するとともに、未硬化接合部コンパウンドを流通させて硬化時にそれぞれの柱を形成するような構造を持つ複数の連通手段が、該フラップに形成される、
    乾式壁アセンブリストリップ手段。
19. 前記連通手段が、前記水分案内手段に沿って形成される、
    請求項１８の乾式壁アセンブリストリップ手段。
20. 断面が弓形の縦方向中央部分を備える構造を持つとともに、各長手方向コアエッジにおいてほぼ平らな縦方向フランジ部分を終端とする長形の連続金属コアであって、かくして略凸形外面と略凹形内面とを有するコアと、
    前記外面に中央で接着されるとともに、カバーの長手方向エッジが前記長手方向コアエッジよりも延出して、それぞれの外向面と内向面とを有するそれぞれの可撓性フラップを形成するような構造を持つ紙製カバーと、
    前記外向面に沿って交互関係で永久的に形成されて、前記フラップに線形硬質性を付与する長形の溝部および隆起部と、
    前記乾式壁コーナ保護ストリップ手段を乾式壁コーナ接合部に取り付ける際に、前記外向面と前記内向面との間で未硬化接合部コンパウンドを流通させるように前記溝部に沿って形成された、離間した連続孔と、
    を含む、乾式壁コーナ保護ストリップ手段。
21. 以下の段階、すなわち、
    長形の外面を有するコアを選択する段階と、
    カバーの幅が前記外面の幅よりも大きくなるようにカバーを選択する段階と、
    所望する断面を備える前記コアを形成する段階と、
    前記カバーが前記コアの前記長手方向エッジよりも延出して可撓性フラップを形成するように、前記カバーを前記外面に中央で接着する段階と、
    溝部に沿って離間した連続孔を備える構造を該溝部がさらに有するように、長さ方向溝部と長さ方向隆起部とを、前記フラップに沿って平行な交互関係で形成する段階と、
    を含む、乾式壁接合部保護ストリップ手段の製造方法。
22. 前記コアが金属となるように選択される、
    請求項２１の方法。
23. 前記コアが剛性プラスチックとなるように選択される、
    請求項２１の方法。
24. 流動性の未硬化接合部コンパウンドとともに使用するための、
    前記流動性コンパウンドを流通させるのに充分なサイズの、それぞれの前記フラップに沿って離間した連続孔を形成すること、
    を含む、請求項２１の方法。
25. 前記断面を形成する前記段階が、押出し成形ダイに前記コアを通過させることにより実施される、
    請求項２１の方法。
26. 前記断面を形成する前記段階が、少なくとも一つの面が略凸形となるように前記コアを弓形に形成することを含む、
    請求項２５の方法。
27. 前記カバーを前記コアに接着する前記段階が、高温溶融糊を用いて実施される、
    請求項２１の方法。
28. 縦方向溝部と縦方向隆起部とを平行な交互関係で形成する前記段階が、
    第１ローラと第２ローラとが転がり嵌合状態でしっかりと取り付けられ、該第１ローラが、軸方向に離間した周方向溝を備える構造を持ち、該第２ローラが、該溝と係合するように配置されるとともに径方向に離間したピラミッド型スパイクを周囲に有する、軸方向に離間した周方向リングを備える構造を持つように、係合ローラ手段を選択することと、
    前記フラップの各々の前記外向面に、離間した連続孔を備える前記溝部と前記隆起部とを形成するように、該外向面が前記第２ローラに面する配向で、前記係合ローラ手段に該フラップを長手方向に通過させることと、
    を含む、請求項２１の方法。
29. 以下の段階、すなわち、
    凸形外面を有する長形の金属コアを選択する段階と、
    前記カバーの幅が前記外面に沿った横方向距離よりも大きくなるように、紙製カバーを選択する段階と、
    前記カバーが前記コアの前記長手方向エッジよりも延出して可撓性フラップを形成するように、該カバーを前記外面に中央で接着する段階と、
    交互する縦方向溝部と隆起部とを前記フラップに形成する段階と、
    離間した連続孔を前記溝部に沿って形成する段階と、
    を含む、乾式壁コーナ保護ストリップ手段の製造方法。
30. 両側長手方向エッジを終端とする所定幅の長形剛性コアと、
    前記コアに接着されるとともに、前記エッジのそれぞれよりも横方向に突出してそれぞれの可撓性フラップを形成する紙製カバーと、
    を含み、
    それぞれの補強リブを間に画定する少なくとも４本の平行な長形溝部が、少なくとも片側において前記フラップに形成され、前記溝部が、１／８インチ離間するとともに、該リブが、該溝部のそれぞれの底面から外側へ少なくとも１／６４インチ隆起しており、
    それぞれの前記溝部に沿って等間隔で離間するとともに、前記フラップを貫通するように突出して、接合部コンパウンドを流通させるための横断面が少なくとも１／６４インチの開口流通孔を形成するそれぞれの連続孔が、該フラップにさらに形成される、
    保護用乾式壁接合部ストリップ手段。

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