JP2005519447A

JP2005519447A - Ｂｎｃコネクタをｓｍａブッシングに接続するためのアダプタ

Info

Publication number: JP2005519447A
Application number: JP2003575164A
Authority: JP
Inventors: オールド，マイケル・デイ
Original assignee: シナージエテイクス・インコーポレイテツド
Priority date: 2002-03-07
Filing date: 2003-01-08
Publication date: 2005-06-30
Also published as: EP1488263A1; WO2003077000A1; AU2003202249A1; US20020094727A1; EP1488263A4; US6634799B2

Abstract

光ファイバ超微細手術用具（４０）のＢＮＣ型コネクタ（３８）を光源のネジ付きＳＭＡ型ブッシングに適合させるのに用いるアセンブリは、光源のブッシングにねじ込みでき、かつＢＮＣコネクタに接続できるアダプタ（３６）を含む。

Description

本発明は、光ファイバ超微細手術用具のＢＮＣ型コネクタを光源のネジ付きＳＭＡ型ブッシングコネクタに適合させるのに用いるアセンブリに関する。

眼科手術または眼球の手術などの超微細手術においては、眼の内部に光を照射するための、外科医が利用する各種の異なる種類の用具が準備されている。これらの用具は、照明用の光および手術で用いるレーザ光を発生する。この種の基本的な超微細手術用具は、突出した環状プローブまたは先端部を有するハンドルと、ハンドルの後部端に挿入し、ハンドルおよび先端部を通過して、先端の遠位端に届く一定長さの光ファイバとで構成される。ハンドルへの接続部の反対側の光ファイバの近位端には、ファイバの近位端を照明光源またはレーザ光源のいずれかの光源に接続するためのコネクタが設けられている。光ファイバの近位端を光源に隣接して配置することにより、光はファイバを透過して遠位端に達し、遠位端から放射される。光源が眼科手術に使用されるレーザ光の光源である場合、レーザ光に対するファイバ近位端の位置は正確に制御する必要がある。このような目的に用いられるコネクタはＳＭＡ型コネクタと呼ばれる。

図１および２は従来技術のＳＭＡコネクタの例を示す。図１は雄型光ファイバ・コネクタの構造を示し、図２は雌型光ファイバ・コネクタの構造を示す。これら従来技術のコネクタは広く使用されており、したがって概略を述べるだけとする。

雌型コネクタまたはブッシング１２は内部に位置合せスリーブ１８を有し、このスリーブにより、雄型コネクタ１０を通過して、雄型コネクタの中心軸１４に沿って延びる光ファイバ（図示せず）の正確な位置合せを保証する。レーザ光源は雌型コネクタ１２を基準にして位置合わせし、レーザ光ビームが雌型コネクタの中心軸１６に沿う方向に向くようにする。雌型コネクタは第１セットの外側ネジ２０を有し、このネジを利用して雌型コネクタ１２をレーザ光源の壁面またはブラケットに固定し、光源に対する雌型コネクタの位置を正確に保持する。雌型コネクタの第２セットの外側ネジ２２は、雄型コネクタ１０を雌型コネクタに取り付けるのに用いられる。

雄型コネクタ１０は中心フェルール２４を有し、これにケーブル・ナット２６を回転するように取り付ける。ケーブル・ナット２６は、フェルールにネジ山を付けたバック・ポスト２８によりフェルール２４に固定される。ケーブル・ナット２６は、雌型コネクタの外側ネジ２２にかみ合う内側ネジ３０を有する。超微細手術用具の光ファイバ（図示せず）はバック・ポスト２８およびフェルール２４を通過し、光ファイバの遠位端がフェルール２４の遠位端に隣接して配置される。

雄型コネクタ２０を雌型コネクタ１２に取り付けるには、最初にフェルール２４を雌型コネクタの内側穴に挿入し、位置合せスリーブ１８内に入れる。ケーブル・ナット２６を回転させて、内側ネジ３０を雌型コネクタの外側ネジ２２にねじ込み、雄型コネクタ１０を雌型コネクタ１２に、それぞれの軸を位置合わせしてしっかりと接続する。この場合、光源のレーザ光ビーム（図示せず）は雄型コネクタ１０内に収納される光ファイバの露出端の方向に向けられる。

前述の従来技術のコネクタを使用すると、１つの超微細手術用具を別の用具に交換する際に、光源から１つの用具を取外し、別の用具のケーブル・ナット２６を雌型コネクタの外側ネジ２２にねじ込むには、雄型コネクタ１０のケーブル・ナット２６を回して、雌型コネクタ１２の外側ネジ２２から完全に外す必要がある点で、不都合であることが判明している。雄型コネクタ１０と雌型コネクタ１２の接続および切離しの際に、ケーブル・ナットを繰り返し回す必要がなく、両方のコネクタを素早く接続、または切り離すことができれば好都合である。

また従来技術では、雌型コネクタ１２を有するレーザ光源と、相互に対してだけ使用できる雄型コネクタ１０を有する超微細手術用具セットとを含む。これは、特定のレーザ光源を用いて別の種類の超微細手術用具を使用することが望ましいときには、不都合であることが判明している。詳細には、従来技術のレーザ光源は、超微細手術用具の雄型コネクタを光源に接続するとき、超微細手術用具および雄型コネクタが光源の特定メーカで製造されていない場合には、作動しないように設計されている。これは、手術用具の雄型コネクタ１０を、電気デバイスを用いて符号化し、雄型コネクタが光源の雌型コネクタに取り付けられると、電気デバイスが光源により認識されることにより達成される。このような雄型コネクタおよび雌型コネクタの例は、Ｋｅｌｓｏｅらによる米国特許第５，０８５，４９２号明細書に開示されている。

前述の不都合は、関連付けされた電子的に符号化された手術用具を用いた場合にだけ作動する種類の、レーザ光源の雌型コネクタに取り付けできるアダプタにより克服され、この場合、アダプタは光源により認識される電気デバイスを含み、また手術用具とアダプタの簡単な接続および切離しを可能にする。

本発明は、ＢＮＣ型コネクタを雌型コネクタの外側ネジまたはＳＭＡ型ブッシングに取り付け可能にするアダプタを提供することにより、上に述べた従来技術のＳＭＡ型コネクタの不都合を克服する。さらに、アダプタは電子的に符号化されることにより、電子的に符号化された手術用具だけを認識する種類のレーザ光源を用いて、ＢＮＣ型コネクタを有する任意の種類の手術用具の使用を可能にする。

本発明のアダプタは、これらの種類の手術用具に通常見られるＳＭＡ型コネクタの代わりに、ＢＮＣ型コネクタを有する光ファイバ超微細手術用具を含むアセンブリの一部である。ＳＭＡコネクタと同様に、ＢＮＣコネクタもまた、コネクタから突出する中心フェルールを有し、光ファイバがこのフェルールを通過して延びる。しかしながら、ＳＭＡコネクタに見られるケーブル・ナットを有する代わりに、本発明のＢＮＣコネクタは、円筒形カラーを備える従来のＢＮＣ型コネクタを有し、このカラーには１対のらせん状スロットが形成されている。

アダプタは、導電材料、好ましくは金属から構成される円筒形のアダプタ・スリーブを含む。スリーブは外側面を有し、この外側表面はスリーブの直径方向に反対側の表面から突き出る１対のポスト（ｐｏｓｔ：柱）を有する。ポストはＢＮＣコネクタのスロットと連結するように配置され、ＢＮＣコネクタをスリーブに対して１／４回転させるだけで、ＢＮＣコネクタをスリーブの外側面に取り付けることができる。またスリーブは円筒形内側面を有し、円筒形絶縁体がスリーブの内側に固定されている。アダプタの１つの実施形態においては、絶縁体はスリーブの全長を突き抜けて延在せず、単にスリーブの端部に近接した位置に配置されて、前述の種類のレーザ光源の外側ネジ付き雌型ブッシングに取り付けられる。絶縁体はレーザ光源の雌型ブッシングのネジにかみ合う内側ネジを有する。絶縁体のネジをレーザ光源の雌型ブッシングの外側ネジにねじ込むことにより、スリーブを光源の雌型ブッシングに取り付けるが、スリーブの導電材料とブッシングの導電材料とは絶縁される。

また環状の導電性ストップがアダプタ・スリーブの内側に固定されている。ストップはアダプタ・スリーブ内に配置され、アダプタ・スリーブを雌型ブッシングに取り付けると、レーザ光源の雌型ブッシングに電気的に接触する。

また電気デバイスがアダプタ・スリーブの内側に固定されている。電気デバイスは環状ストップとスリーブの内側面の間に電気的に接続され、環状ストップからスリーブまでの電気デバイスを通る電気回路を形成する。

アダプタの第２の好ましい実施形態もまた、第１実施形態と同様に、表面から突出する１対のポストを備える外側面を有する円筒形アダプタ・スリーブを含む。ポストは第１実施形態と同様に、ＢＮＣコネクタのスロットに結合するように配置されている。スリーブは円筒形内側面を有する。第２実施形態のスリーブは第１実施形態のスリーブと異なり、スリーブ・ポストの少なくとも１つが、スリーブの外側からスリーブの内側までポストを完全に貫通する内側ネジ穴を有する。

円筒形絶縁体はスリーブ穴の内側に固定される。この絶縁体は第１実施形態の絶縁体とは異なり、スリーブの長さ全体に延びる。穴は絶縁体を貫通し、スリーブ・ポストのネジ付き内側穴に位置合わせされる。

導電性円筒形インサートが絶縁体の内側穴に設けられている。絶縁体はインサートをスリーブから分離し、絶縁する。絶縁体はレーザ光源の雌型ブッシングのネジにかみ合う内側ネジを有する。内側ネジはインサートの全長を突き抜けて延在せず、単にインサートの端部に近接した位置に位置合わせされて、レーザ光源の外側ネジ付き雌型ブッシングに取り付けられる。また環状の導電性ストップがインサートの内側に固定されている。このストップはインサート内側ネジの端部に配置され、アダプタ・スリーブを雌型ブッシングに取り付けると、レーザ光源の雌型ブッシングに電気的に接触する。

また電気デバイスがアダプタ・スリーブの内側に固定されている。ただし、この実施形態においては、電気デバイスはスリーブ・ポスト内側穴の内部に配置され、導電性インサートとスリーブ・ポストの間で電気的に接続され、インサートからスリーブまでの電気デバイスを通る電気回路を形成する。アダプタの両方の実施形態においては、好ましくは、電気デバイスは抵抗体である。ただし、別の電気デバイスあるいは電気デバイスの組合せを抵抗体の代わりに使用することもできる。

アセンブリの実施形態のいずれかの使用においては、アダプタ・スリーブは最初に、第１実施形態の絶縁体または第２実施形態のインサートを、雌型ブッシングの端部がスリーブ内側の環状ストップに接触するまで雌型ブッシングにねじ込むことにより、レーザ光源雌型ブッシングの外側ネジに取り付けられる。これにより、雌型ブッシングからアダプタの電気デバイスおよび導電性スリーブを通る電気回路が形成される。アダプタをレーザ光源の雌型ブッシングに取り付けると、本発明のＢＮＣコネクタを有するあらゆる光ファイバ超微細手術用具は、レーザ光源に取り付けたアダプタに対してＢＮＣコネクタを１／４回転させるだけで、レーザ光源との間で容易に接続および切離しができる。

手術用具のＢＮＣコネクタをアダプタに取り付けると、レーザ光源の雌型ブッシングから電気デバイス、アダプタおよびＢＮＣコネクタのカラーを通る電気回路が形成される。前述の従来技術のレーザ光源はまた、外部接点を備え、この接点は、光源の雌型ブッシングに取り付けたときに、従来のＳＭＡ型コネクタのケーブル・ナットに接触するように配置されている。この外部接点はアセンブリのＢＮＣコネクタに接触し、その結果、光源の雌型ブッシングからアダプタの電気デバイスを通り、さらにＢＮＣコネクタおよび光源の外部接点を通る完全な電気回路が形成される。

例えば引用される抵抗体のような電気デバイスが特定して選択され、どちらのアダプタも特定の光源に適合するようにする。本発明のアダプタおよびＢＮＣコネクタを光源の雌型ブッシングに接続することにより、前述の電気回路が形成されると、光源はアダプタ内に存在する特定の電気デバイスを認識する。したがって、レーザ光源は、光源の同一メーカにより製造されたＳＭＡコネクタが光源の雌型ブッシングに接続されたかのように作動する。

これにより、アダプタおよびＢＮＣコネクタを含む本発明のアセンブリは、手術用具をレーザ光源に素早く接続および切離しでき、また手術用具を光源の特定メーカで製造されていない特定の光源と共に使用できるようになる。

本発明の詳細な目的および特徴は、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明および図面において明らかにする。

本発明のアセンブリには、手術中に使用されるレーザ光を伝送する光ファイバ超微細手術用具４０に用いる、アダプタ３６およびＢＮＣコネクタ３８を含む。代替方法では、光ファイバ用具を用いて、手術部位を照射することもできる。アダプタ３６により、ＢＮＣコネクタ３８を、先に引用した米国特許第５，０８５，４９２号明細書に開示されるように、レーザ光源に用いるＳＭＡ型の雌型コネクタまたはブッシングの外側ネジに取り付けることが可能になる。またアダプタ３６により、超微細手術用具４０をブッシングに素早くかつ簡単に接続および切離しすることが可能になり、従来技術のＳＭＡ用具コネクタで必要とされたような、コネクタを繰り返し回転させ、ブッシングにねじ込んだりねじを緩めたりする必要がなくなる。さらに、このアダプタは電気的に符号化されており、電気的に符号化された手術用具だけを認識する種類のレーザ光源を用いて、ＢＮＣ型コネクタを有する任意の種類の手術用具の使用を可能にする。

図６には本発明の手術用具４０およびＢＮＣコネクタ３８を示す。本発明のこの図の実施形態においては、手術用具４０はレーザ・プローブである。手術用具の構成は、大部分が従来通りのものであり、簡単に説明するだけとする。手術用具は、中心を軸方向に通過する穴を有するハンドル４２を含む。管状の金属製先端部４４またはプローブがハンドルの一端に固定され、ハンドル内側孔に通じている。クラッドの外部層で保護された光ファイバ４６は、ハンドル穴内を先端部４４からハンドルの反対端に延びる。ハンドル４２内では、クラッドは光ファイバから取り除かれ、光ファイバだけが先端部４４を通り、先端の遠位端に近いファイバの遠位端に延びる。光ファイバの反対端は本発明のＢＮＣコネクタ３８内に延びる。

ＢＮＣコネクタ３８は基本的に、通常電子コネクタとして使用される従来型のＢＮＣコネクタである。ＢＮＣコネクタの構造は、大部分は従来通りであるため、詳細には説明しないものとする。コネクタは、本体に対して回転するようにコネクタの本体５０に取り付けられた、円筒形カラー４８を含む。カラー４８は導電材料で構成される。カラーは直径方向の反対側にある１対の溝またはスロット５２を有する。スロット５２はカラー４８の周りに、カラー円周の１／４についてらせん状に形成されている。中心フェルール５４はコネクタ３８からカラー４８の中心を通り突き出ている。フェルール５４の外側の寸法は、レーザ光源（図示せず）の雌型コネクタまたはブッシング１２の位置合せスリーブ１８内に嵌合する寸法である。このＢＮＣコネクタ３８が従来技術のＢＮＣコネクタと異なる点は、クラッドを取り除いた光ファイバ４６がコネクタ・フェルール５４の中心を通って延び、光ファイバの近位端５６がフェルールの端部５８に近接して配置されていることである。したがって、フェルールが光源の雌型コネクタ１２の位置合せスリーブ１８内に挿入して固定されるため、光ファイバの近位端５６がレーザ光源に対して正確に配置される。

図３から５には本発明のアダプタ３６を示している。アダプタは基本的に、円筒形導電性スリーブ６２、環状導電性ストップ６４、円筒形絶縁体６６および電子デバイス６８（図示した実施形態では抵抗体６８）から構成される。

アダプタ・スリーブ６２は外側面７０を有し、この外側面はＢＮＣコネクタ３８の円筒形カラー４８の内側に嵌合する寸法とされ、カラー４８と電気的接続して結合する。１対のポスト７２がスリーブ外側面７０からスリーブの直径方向で反対側に突き出ている。ポスト７２はスリーブ上に配置され、コネクタをアダプタに取り付けると、ＢＮＣコネクタ・カラー４８の１対のスロット５２内に結合される。アダプタ・カラー・スロット５２内にポスト７２を結合することにより、ＢＮＣコネクタを１／４回転させるだけで、ＢＮＣコネクタ３８をアダプタの外側面７０に取り付けできる。したがって、ＢＮＣコネクタ３８はまた、ＢＮＣコネクタを反対方向に１／４回転させるだけで、アダプタ３６の外側面から切り離すことができる。またスリーブは、スリーブの内側穴を囲む円筒形内側面７４を有する。

絶縁体６６は円筒形であり、スリーブの内側面７４内に嵌合する寸法の外側面７６を有する。絶縁体６６は絶縁材料で構成される。絶縁体の内側面は内側ネジ７８を備え、このネジはレーザ光源の雌型コネクタ１２の外側ネジ２２にかみ合う。絶縁体の一端は円形フランジ８０を備え、このフランジは、絶縁体をアダプタに挿入したとき、アダプタ・スリーブ６２の端部に結合する。絶縁体の反対端は環状のくぼんだショルダ部８２を有する。絶縁体６６は、図３および４に示すように、１対のポスト７２の反対側のスリーブ端部でアダプタ・スリーブ６２の内側に挿入される。絶縁体はエポキシまたは他の同等な手段により所定の位置に固定される。

環状ストップ６４は基本的に円形の真鍮ワッシャであり、その寸法は図４に示すように絶縁体の環状のくぼんだショルダ部８２の内側に嵌合する寸法である。ストップは円形内側面８４を有し、その寸法は絶縁体のネジ穴７８の内径よりわずかに小さい。真鍮のストップ６４は導電性であり、アダプタ３６をブッシングにねじ込むと、レーザ光源の雌型ブッシング１２の端部に電気的に接触するように配置される。このストップ６４は、エポキシまたは他の同等な手段により絶縁体のくぼみ８２内に固定される。

好ましい実施形態では抵抗体である電気デバイス６８は、エポキシまたは他の同等な手段により、アダプタ・スリーブの内側面７４に固定される。デバイス６８は、環状ストップ６４とアダプタ・スリーブ６２の内側面７４に電気的に接続されることにより、環状ストップ６４とアダプタ・スリーブ６２の間に電気回路を形成する。別の実施形態においては、電気デバイス６８の抵抗体はアダプタに使用する光源により何を認識するかに応じて、特定の他の種類の電気デバイスまたは電気デバイスの組合せと置き換えることができる。

図８に示すアセンブリの使用においては、アダプタ・スリーブ６２は最初に、雌型ブッシングの端部がスリーブ内側の環状ストップ６４に接触するまで、スリーブの絶縁体６６を雌型ブッシングにねじ込むことにより、レーザ光源の雌型ブッシングの外側ネジ２２に取り付けられる。これにより、雌型ブッシング１２からアダプタの環状ストップ６４、電気デバイス６８および導電性スリーブ６２を通る電気回路が形成される。アダプタをレーザ光源の雌型ブッシングに取り付けると、本発明のＢＮＣコネクタを有するあらゆる光ファイバ超微細手術用具は、レーザ光源に取り付けたアダプタに対してＢＮＣコネクタを１／４回転させることにより、レーザ光源との間で容易に接続および切離しができる。

手術用具のＢＮＣコネクタ３８をアダプタ３６に取り付けると、レーザ光源の雌型ブッシング１２から環状ストップ６４、電気デバイス６８、アダプタ・スリーブ６２および今度はＢＮＣコネクタのカラー４８を通る電気回路が形成される。前述の従来技術のレーザ光源はまた、外部接点８８を備え、この接点は、光源の雌型ブッシングに取り付けたときに、従来のＳＭＡ型コネクタのケーブル・ナットに接触するように配置されている。この外部接点８８はアセンブリのＢＮＣコネクタ３８に接触し、その結果、光源の雌型ブッシング１２からアダプタの電気デバイス６８を通り、さらにＢＮＣコネクタ３８および光源の外部接点８８を通る完全な電気回路が形成される。

図９から１２には本発明のアダプタ１００の第２実施形態を示す。アダプタは基本的に、円筒形導電性スリーブ１０２、円筒形絶縁体１０４、円筒型導電性インサート１０６、環状導電性ストップ１０８および電子デバイス１１０から構成される。第２アダプタ１００の図示された実施形態においては、電子デバイス６８は抵抗体である。アダプタ１００の第２実施形態は、前述のアダプタ３６の第１実施形態と同一の機能を果たすように設計される。また第２実施形態のアダプタは、手術用具のＢＮＣコネクタ３８とレーザ光源の雌型ブッシング１２の間の接続および切離しを素早くできるように設計される。

アダプタ・スリーブ１０２は外側面１１２を有し、この外側面はＢＮＣコネクタ３８の円筒形カラー４８の内側に嵌合する寸法とされ、両者間を電気的接続して結合する。１対のポスト１１４がスリーブ外側面１１２からスリーブの直径方向で反対側に突き出ている。ポスト１１４はスリーブ上に配置され、コネクタをアダプタに取り付けると、ＢＮＣコネクタ・カラー４８の１対のスロット５２内に結合される。アダプタ・カラー・スロット５２内にポスト１１４を結合することにより、ＢＮＣコネクタを１／４回転させるだけで、ＢＮＣコネクタ３８をアダプタの外側面１１２に取り付けできる。したがって、ＢＮＣコネクタ３８はまた、ＢＮＣコネクタを反対方向に１／４回転させるだけで、アダプタの外側面１１２から切り離すことができる。またスリーブ１０２は、スリーブの内側穴を囲む円筒形内側面１１６を有する。スリーブ・ポスト１１４のそれぞれは内側ネジ穴１１８を有し、この穴はポストを貫通して延びて、スリーブ内側穴を有するスリーブの外側に通じる。

絶縁体１０４はスリーブの内側面１１６内に嵌合する寸法の外側面１２０を有する。絶縁体１０４は絶縁材料で構成され、スリーブ１０２の内側穴を貫通して延びる寸法を有する。絶縁体は絶縁体の内側穴を囲む円筒形内側面１２２を備える。穴１２４は外側面１２０と内側面１２２の間で絶縁体を貫通している。穴１２４はスリーブ・ポスト１１４の内側ネジ穴１１８の１つに位置合わせして配置される。絶縁体の一端は環状フランジ１２６を備え、このフランジは、絶縁体をスリーブに挿入したとき、アダプタ・スリーブ１０２の端部に結合する。絶縁体穴１２４は、絶縁体をスリーブに挿入して、絶縁体穴をスリーブ・ポストの内側ネジ穴１１８に位置合わせした後に、絶縁体を貫通して形成される。絶縁体１０４はエポキシまたは他の同等な手段により、スリーブ１０２の内側穴内の所定の位置に固定される。

円筒形導電性インサート１０６は外側面１３０を有し、この外側面の寸法は絶縁体の内側面１２２に嵌合する寸法である。インサート１０６は電気導電材料から作られ、その寸法は絶縁体１０４およびスリーブ１０２の全長まで延びる寸法である。インサートは円筒形内側面１３２を有し、この内側面の一部に内側ネジ１３４が形成されている。インサートの内側ネジ１３４はレーザ光源の雌型コネクタ１２の外側ネジ２２にかみ合う。インサート１０６はエポキシまたは他の同等な手段により、絶縁体１０４内の所定の位置に固定される。

環状ストップ１０８は基本的に円形の真鍮ワッシャであり、その寸法は円筒形インサート１０６の内側穴の内側に嵌合する寸法である。真鍮ストップ１０８は導電性であり、インサートの内側ネジ１３４の端部に配置されることにより、アダプタ１００をブッシングにねじ込むと、このストップはレーザ光源の雌型ブッシング１２の端部に電気的に接触する。このストップ１０８は、ろう付けまたは他の同等な手段によりインサート１０６内の内側ネジ１３４に固定される。

好ましい実施形態では抵抗体である電気デバイス１１０は、ポストの内側ネジ穴１１８の１つの内側のアダプタ・スリーブ１０２に固定される。スリーブのポストの内側に電気デバイス１１０を配置することにより、第１実施形態の場合に比べてデバイスのより優れた保護が可能になる。図９および図１２の詳細図に示すように、電子デバイス１１０は円筒形プラスチック・ブッシング１３６内に挿入され、次にスリーブ・ポストの内側穴１１８の１つに挿入される。プラスチック・ブッシング１３６は電気デバイス１１０をポスト穴に正しく配置する。電気デバイス１１０の一端は絶縁体の穴１２４を貫通して延び、導電性インサートの外側面１３０と電気的に接触する。止めネジ１３８はポストの内側ネジ穴１１８にねじ込まれ、電子デバイス１１０の他端に電気的に接触する。止めネジ１３８をポストの穴１１８にねじ込み、電子デバイス１１０に接触すると、導電性インサート１０６、電子デバイス１１０、止めネジ１３８、ポスト１１４、およびスリーブの外側面１１２の間に電気接続が形成される。別の実施形態においては、電子デバイス１１０の抵抗体は、アダプタに使用する光源により何を認識するかに応じて、特定の他の種類の電気デバイスまたは電気デバイスの組合せと置き換えることができる。

電子デバイス１１０を収容しているのと反対側のポスト１１８では、第１止めネジ１４２が、インサートの外側面１３０に接触するまでポストの内側ネジ穴１１８にねじ込まれている。ランヤード（ｌａｎｙａｒｄ）１４６の先端１４４が、ポスト１１４の側面の穴（図示せず）を通してポスト内側穴１１８の内部位置まで挿入される。第２止めネジ１４８はポストの内側ネジ穴１１８にねじ込まれ、ランヤードの先端１４４に締め付けられ、それにより、ランヤードを第２アダプタ１００に固定する。図１０で明らかなように、ランヤードの先端１４４はポスト１１４に関連して、ＢＮＣコネクタとアダプタの接続を妨害しないように位置決定される。ランヤードの反対端は、ランヤードおよびアダプタをアダプタで使用する光源に取り付け可能にする、接着性背面（図示せず）を有するベース１５０に接続される。これにより、アダプタ１００は、サイズは小さいが、使用しないときの光源の損失を防止する。

第２実施形態のアダプタ１００は前述の第１実施形態のアダプタの場合とほぼ同一方法で使用される。アダプタ・スリーブ１０２は最初に、雌型ブッシングの端部がスリーブ内側の環状ストップ１０８に接触するまで、導電性インサート１０６を雌型ブッシングにねじ込むことにより、レーザ光源の雌型ブッシングの外側ネジ２２に取り付けられる。これにより、雌型ブッシング１２から環状ストップ１０８および導電性インサート１０６、アダプタの電気デバイス１１０および導電性スリーブ１０２を通る電気回路が形成される。アダプタをレーザ光源の雌型ブッシングに取り付けると、本発明のＢＮＣコネクタを有するあらゆる光ファイバ超微細手術用具は、レーザ光源に取り付けたアダプタに対してＢＮＣコネクタを１／４回転させるだけで、レーザ光源との間で容易に接続および切離しができる。手術用具のＢＮＣコネクタ３８をアダプタ１００に取り付けると、レーザ光源の雌型ブッシング１２から環状ストップ１０８および導電性インサート１０６、電気デバイス１１０およびアダプタ・スリーブ１０２、およびＢＮＣコネクタのカラー４８を通る電気回路が形成される。前述のレーザ光源の外部接点８８はアセンブリのＢＮＣコネクタ３８に接触するように配置され、その結果、光源の雌型ブッシング１２からアダプタ１００の電気デバイス１１０を通り、さらにＢＮＣコネクタ３８および光源の外部接点８８を通る完全な電気回路が形成される。

いずれのアダプタの電気デバイス（例えば引用される抵抗体６８）も、アダプタを特定の光源に適合するように特定して選択される。本発明のアダプタおよびＢＮＣコネクタを光源の雌型ブッシングに接続することにより、前述の電気回路が形成されると、光源はアダプタ内に存在する特定の電気デバイスを認識する。したがって、レーザ光源は、光源の同一メーカにより製造されたＳＭＡコネクタが光源の雌型ブッシングに接続されたかのように作動する。

これにより、アダプタおよびＢＮＣコネクタを含む本発明のアセンブリは、手術用具をレーザ光源との間で簡単に接続および切離しでき、また手術用具を光源の特定メーカで製造されていない特定の光源と共に使用できるようになる。

本発明を特定の実施形態により説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の変更形態および変形形態が実現可能であることは理解されるであろう。

光ファイバ超微細手術用具に用いられる従来技術のＳＭＡ型雄型コネクタの側面断面図である。図１の雄型コネクタと共に用いる従来技術の雌型コネクタの側面断面図である。本発明のアダプタの斜視分解組立図である。本発明のアダプタの側面断面図である。本発明のアダプタの斜視図である。本発明のＢＮＣ型コネクタを使用する超微細手術用具の側面図である。図６に示す本発明のＢＮＣコネクタの側面部分断面図である。レーザ光源の雌型ブッシングに本発明のアダプタを取り付け、本発明のＢＮＣコネクタをアダプタに取り付けた状態を示す側面図である。本発明のアダプタの第２実施形態の斜視分解組立図である。本発明のアダプタの第２実施形態の側面断面図である。本発明のアダプタの第２実施形態の斜視図である。スリーブ内部の詳細な部分断面図である。

Claims

外側ネジ付きブッシングとＢＮＣコネクタ間を素早く接続および切離しできるアダプタであって、
外側面および内側面を有する円筒形スリーブを備え、この内側面の一部はスリーブを取り付けるブッシングの外側ネジにかみ合う内側ネジを有し、スリーブの外側面に少なくとも１つのポストを有し、このポストはＢＮＣコネクタのスロットに結合して、ＢＮＣコネクタをスリーブの外側面上に保持するように配置され、
スリーブ内に挿入された絶縁体を備え、この絶縁体上に内側ネジを有する、アダプタ。
１対のポストをさらに備え、この１対のポストがスリーブ外側面の互いに反対側に位置して、ＢＮＣコネクタのスロットと結合することにより、ＢＮＣコネクタをスリーブ外側面上に保持する、請求項１に記載のアダプタ。
スリーブの内部で絶縁体に取り付けられた円筒形スリーブ・インサートをさらに備え、絶縁体がインサートをスリーブ内側面から分離し、インサートが内側面を有し、内側ネジがインサート内側面上にある、請求項１に記載のアダプタ。
インサートが導電性であり、絶縁体によりスリーブから絶縁されていることをさらに含む、請求項３に記載のアダプタ。
スリーブの内部に固定される電気デバイスをさらに備え、この電気デバイスがスリーブとインサートの間に電気的に接続されている、請求項３に記載のアダプタ。
スリーブ・ポストの内部に固定される電気デバイスをさらに備え、この電気デバイスがスリーブとインサートの間に電気的に接続されている、請求項３に記載のアダプタ。
アダプタに取り付けられるランヤードをさらに備えている、請求項１に記載のアダプタ。
光ファイバ用具を光源の外側ネジ付きブッシングに接続するアセンブリであって、
中心軸を持つ円筒形カラーを有するＢＮＣコネクタを備え、このカラーは、カラーの中心軸周りをらせん状に囲む少なくとも１つのスロットを有し、
中心軸、外側面および内側面を有する円筒形スリーブ・アダプタを備え、内側面の一部は内側ネジを有し、この内側ネジにスリーブを取り付ける光源のブッシングの外側ネジがかみ合い、スリーブ上の少なくとも１つのポストがＢＮＣコネクタのスロットに結合するように配置されて、スリーブ上の外側面上にＢＮＣコネクタのカラーを保持し、
導電体である円筒形スリーブを備え、絶縁体がスリーブ内に挿入され、この絶縁体はスリーブ内側面に結合する外側面を有し、絶縁体は内側穴を有し、スリーブの内側ネジは絶縁体の内側穴内にある、アセンブリ。
ポストをカラー内に結合し、カラーをスリーブに対して１／４回転することにより、カラーをスリーブの外側面に取り付けできるように形作られたカラー・スロットをさらに含む、請求項８に記載のアセンブリ。
スリーブ・アダプタが光源のブッシングにねじ込まれると、円筒形スリーブを光源のブッシングから絶縁する絶縁体をさらに含む、請求項８に記載のアセンブリ。
アダプタ・スリーブの内部に固定され、かつ絶縁体によりスリーブから電気的に絶縁されている導電性インサートをさらに備え、このインサートがスリーブ内に位置して、アダプタ・スリーブが光源のブッシングにねじ込まれると、光源のブッシングと電気的接続を形成する、請求項８に記載のアセンブリ。
スリーブの内部に固定される電気デバイスをさらに備え、この電気デバイスがスリーブと導電性インサートの間に電気的に接続されている、請求項１１に記載のアセンブリ。
スリーブ・ポストの内部に固定される電気デバイスをさらに備え、この電気デバイスがスリーブとインサートの間に電気的に接続されている、請求項１１に記載のアセンブリ。
絶縁体内側穴の内部に取り付けられた円筒形インサートをさらに備え、絶縁体がインサートをスリーブ内側面から分離し、インサートが内側面を有し、内側ネジがインサート内側面上にある、請求項８に記載のアセンブリ。
光源の外側ネジ付きブッシングと光ファイバ用具のＢＮＣコネクタ間を素早く接続および切離しできるアダプタであって、
外側面および内側面を有する円筒形スリーブを備え、この内側面の一部はスリーブを取り付ける光源のブッシングの外側ネジにかみ合う内側ネジを有し、スリーブの外側面に少なくとも１つのポストを有し、ポストは光ファイバ用具のＢＮＣコネクタのスロットに結合して、ＢＮＣコネクタをスリーブの外側面上に保持するように配置され、
スリーブの内部に固定される電気デバイスを備え、この電気デバイスは、スリーブ内側ネジが光源ブッシング外側ネジに取り付けられ、かつＢＮＣコネクタがスリーブ外側面に取り付けられると、光源ブッシングおよびＢＮＣコネクタと電気回路により接続される、アダプタ。
電気デバイスがスリーブに電気的に接続されていることをさらに含む、請求項１５に記載のアダプタ。
電気デバイスがスリーブのポストの内側に固定されていることをさらに含む、請求項１５に記載のアダプタ。
導電性インサートがスリーブの内部に固定され、電気デバイスが導電性インサートに電気的に接続されていることをさらに含む、請求項１５に記載のアダプタ。
絶縁体がスリーブ内に挿入され、導電性インサートが絶縁体によりスリーブから絶縁されていることをさらに含む、請求項１８に記載のアダプタ。
内側ネジが導電性インサート上にあることをさらに含む、請求項１９に記載のアダプタ。
電気デバイスが導電性インサートとスリーブ間で電気的に接続されていることをさらに含む、請求項１８に記載のアダプタ。
アダプタにランヤードが取り付けられていることをさらに含む、請求項１８に記載のアダプタ。
光ファイバ用具を光源の外側ネジ付きブッシングに接続するアセンブリであって、
中心軸を持つ円筒形カラーを有するＢＮＣコネクタを備え、このカラーは、カラーの中心軸周りをらせん状に囲む少なくとも１つのスロットを有し、
中心軸、外側面および内側面を有する円筒形スリーブ・アダプタを備え、内側面の一部は内側ネジを有し、この内側ネジにスリーブを取り付ける光源のブッシングの外側ネジがかみ合い、スリーブ上の少なくとも１つのポストがＢＮＣコネクタのスロットに結合するように配置されて、スリーブの外側面上にＢＮＣコネクタのカラーを保持し、
スリーブの内部に固定された電気デバイスを備える、アセンブリ。
電気デバイスがスリーブのポスト内部に固定されていることをさらに含む、請求項２３に記載のアセンブリ。
電気デバイスがスリーブに電気的に接続されていることをさらに含む、請求項２３に記載のアセンブリ。
導電性インサートがスリーブ内に固定され、電気デバイスが導電性インサートに電気的に接続されていることをさらに含む、請求項２３に記載のアセンブリ。
絶縁体がスリーブ内に挿入され、導電性インサートが絶縁体によりスリーブから絶縁されていることをさらに含む、請求項２６に記載のアセンブリ。
内側ネジが導電性インサート上にあることをさらに含む、請求項２７に記載のアセンブリ。
電気デバイスが導電性インサートとスリーブ間で電気的に接続されていることをさらに含む、請求項２６に記載のアセンブリ。